S01E01-E02 GeGeGe no Kitarō
(見上げ 入 道 )グハハハ…!
うわ あっ! うん?
(ぬり かべ )ぬり かべ!
うん?
めだま
どの
・ 目玉 の おやじ 殿!
うん?
すな
ばば あ
おお 砂 かけ 婆
こ
じじ い
むすめ
子 なき 爺 ねこ 娘!
じゅん
しょ うた
(淳 ・翔 太 )うわ ー!
すな
ばば あ
きたろう
(砂 かけ 婆 )鬼 太郎 たち の・
し
き
知らせ を 聞いて
なかま
か
仲間 で 駆けつけた わ い。
も
もの
と も
おお 持つ べき者 は 友 じゃ のう。
う うっ!
こ
じじ い
(子 なき 爺)
あぶ
危ない ところ じゃった のう。
は … はい!
ありがとう ございます!
ええ い こう なったら
ふ
と
まとめて 吹き飛ばして くれる わ!
いき
す
おと
(息 を 吸う 音)
おと
うん ? この 音 は…。
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )ブワー!
うわ ー!
きたろう
ああっ鬼 太郎!
いったん
(一 反 もめん )よっと!・
だいじょうぶ
大丈夫で ご わす か?
いったん
一 反 もめん!
ぶじ
なに
ハァ 無事で 何より じゃ。
くる
ぐ ああっ苦しい。
いき
だ
どうした こと だ 息 が 出せ ん!
せんぞ
れい もう
あ
先祖 の 霊 毛 で 編んだ
ちゃん ちゃん こ で
まえ
ふさ
お前 の のど を 塞いだ の さ。
むすめ
きたろう
(ねこ 娘 )さすが 鬼 太郎!
すな
ばば あ
きたろう
(砂 かけ 婆 )よし 鬼 太郎。
はら
そい つ の パンパンに ふくれた 腹 に
けばり
う
こ
毛針 を 打ち込んで やれ!
そう する つもり さ。
くる
ああ 苦しい…。
これ でも くらえ!
ああっ!
しゃちょう
(社長 )うわ ー!
(ぬり かべ )ぬり かべ。
ギャー!
ゆうこ
(祐子 )うわ ー!
いったん
(一 反 もめん )ぬわっす!
だいじょうぶ
もう 大丈夫だ。
ゆうこ
と
(祐子 )と … 飛んで る!
ご え
(うめき声)
きたろう
み あ
おい 鬼 太郎 見上げ の ヤツ は
に ゅう どう ぬま
に
入 道 沼 の ほう へ 逃げて いった ぞ!
ゆうこ
(祐子 )えっ
やっつけた んじゃ ない の?
やぶ
おなか が 破けた だけ だ よ。
し あ
仕上げ は これ から さ。
あっお ばば。
じゅんび
おこた
準備 は 怠り なし じゃ よ。・
フッ ほ い。
み あ
に ゅう どう
ふう
こ
見上げ 入 道 を 封じ込める に は
こえ
か
へんじ
とき
声 を 掛けて 返事 を した 時
み あ
に ゅう どう
み こ
「見上げ 入 道 見越した 」と
い
言えば いい んじゃ。
ああっ!
(ぬり かべ )ぬり かべ!
こ
じじ い
(子 なき 爺 )そりゃ ー!
み あ
に ゅう どう
(見上げ 入 道 )うわ あっ!
すな
ばば あ
の が
(砂 かけ 婆 )逃し は せんぞ!
め
うわっ… め … 目 が!
こ
じじ い
(子 なき 爺 )よい しょっと!
な
ご え
(泣き声)
み あ
に ゅう どう
おも
おも
(見上げ 入 道 )重い 重い…
ああ…。
み あ
に ゅう どう
見上げ 入 道!
なに?
み こ
見越した!
ああっ!
や … そそ そ … それ だけ は…。・
やめて ー!
み あ
に ゅう どう
さけ
ご え
(見上げ 入 道 の 叫び声)
きたろう
やった のう 鬼 太郎。
とう
はい 父さん。
ゆうこ
きたろう
(祐子 )鬼 太郎 さん
たす
ほんとう
助けて くれて 本当に ありがとう。
しょ うた
(翔 太)
つよ
い
「強く な さ そう 」なんて 言って
ごめんなさい。
き
気 に せ んで ええ ええ。
つよ
ケンカ が 強く たって
じまん
自慢 に は なら ない よ。
にんげん
ようかい
ホント は 人間 と 妖怪
なか
仲よく やって いければ
いちばん
一 番 いい の さ。
むずか
もんだい
まあ 難しい 問題 じゃ が な。
み あ
に ゅう どう
ねえ 見上げ 入 道 は どう なる の?
とう
どう しましょう ね ? 父さん。
ひと
こ
そう さ の う 人 の 来 ない
やま
おく
ねむ
山 の 奥 に でも 眠ら せて やる か。
ようかい
しぜん
なか
やはり 妖怪 は 自然の 中 が
いちばん
一 番 じゃ から のう。
ゆうこ
とり
(祐子 )鳥 さん だけ じゃ なくて
ようかい
す
妖怪 も 住む と こ なく なっちゃ うね。
わか
あんた ら は まだ 若い。
かん が
よ ー く 考えて みる こと じゃ な。
はい!
しょ うた
じゅん
(翔 太 ・淳 )うん
とう
じゃあ 父さん
い
そろそろ 行きましょう か。
うん。
かえ
さて わし ら も 帰る と する か。
すな
ばば あ
(砂 かけ 婆 )そうじゃ のう。
きたろう
あー あ 鬼 太郎 の おかげ で
そこ
もうけ 損なっち まった ぜ。
むすめ
(ねこ 娘 )うん?
さけ
ご え
(叫び声)
むすめ
なに
い
(ねこ 娘 )何 言って ん の よ!・
きたろう
鬼 太郎 が いた から
たす
助かった んじゃ ない の よ!・
おんし
この 恩知らず!
ハァ ハァ…。
じゅん
しょ うた
ゆうこ
(淳 ・翔 太 ・祐子 )ひ いっ…。
アハハハ…。
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
きたろう
鬼 太郎 さん ありがとう。
ひしょ
しゃちょう
しゃちょう
(秘書 )社長 … 社長!・
かえ
もう 帰りましょう よ。
ようかい
よ … 妖怪 だった な。
なん
何 か ようかい?
ハハッ ハハハ…。
ひしょ
しゃちょう
(秘書 )社長…。
・(エンディングテ ー マ)
・~
・~
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ おばけ の ポスト に
てがみ
い
手紙 を 入れりゃ
きたろう
おと
・ どこ か で 鬼 太郎 の ゲタ の 音
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン
きたろう
・ ゲゲゲ の 鬼 太郎
むし
たたえる 虫 たち
きたろう
・ どこ か へ 鬼 太郎 は
き
ゆ
・ 消えて 行く
・ カランコロン
カランカラン コロン
・ カランコロン
カランカラン コロン……
・~
もくもく れ ん
〈どうして 目 目 連 が こんなに
らんぼう
乱暴に なっちゃった ん です か ね。〉
もくれん
さ と
〈うーん ふだん は 木 連 の 里 で・
く
おとなしく 暮らして おった
はずじゃ のに のう。〉
がまん
〈よっぽど 我慢 でき ない こと が
あった んでしょう か?〉
〈そう かもし れ ん。・
あぶ
ハッ 危ない ! トラック が
しょうがっこう
つ
こ
小学校 に 突っ込んで しまう ぞ!〉
じかい
きたろう
〈次回 『ゲゲゲ の 鬼 太郎』…〉
きみ
うし
くろ
かげ
〈君 の 後ろ に 黒い 影。〉
な
EPISODE 2
ご え
(カラス の 鳴き声)
・(オ ー プニングテ ー マ)
・~
・~
・~
・~
・~
かぜ
おと
(風 の 音)
あね
(姉 )どうした の?
おとうと
だれ
(弟 )さっき から 誰 か に
み
き
見られて る ような 気 が する んだ。
あね
だれ
(姉 )誰 か に?
おとうと
ねえ
(弟 )姉ちゃん!
あね
い く じ
(姉 )意気地なし ね。
るす
パパ と ママ が 留守 だからって。・
ふしあな
あの 節穴 が
め
み
目 に 見えた んじゃ ない の?
おとうと
ち が
(弟 ) 違う よ。
め
もっと たくさんの 目 が あった んだ。
あね
(姉 )それ が ホント なら
ようかい
妖怪 ポスト に
てがみ
い
手紙 入れちゃ うんだけど な。
ようかい
妖怪 ポスト?
きたろう
ひと
ゲゲゲ の 鬼 太郎 さんって いう 人 が
たす
き
助け に 来て くれるって ウワサ よ。
こわ
で あんた が 怖がってる の は
きっと この ポスター よ。
おとうと
ち が
(弟 )違う よ!
しんぱい
ね
心配 ない 。 さあ 寝 なさい。
う … う うっ…。
ああっ…。
ねえ
ね … 姉ちゃん
め
あそこ に たくさんの 目 が!
あね
なに
(姉 )うーん 何 よ
や ん なっちゃ う な。
め
き
あれ ? 目 が 消えちゃった。
たし
確かに あった のに…。
わ
わ
分かった 分かった。
なに
め
な … 何 これ 目 が…。
おとうと
あね
(弟 ・姉 )ああっ…。・
うわ ー!
な
ご え
(カラス の 鳴き声)
きたろう
とう
(鬼 太郎 )父さん
のんびり して も いら れません よ。
めだま
(目玉 おやじ )うん?
ようかい
てがみ
はい
妖怪 ポスト に 手紙 が 入ってました。
なに
じけん
また 何 か 事件 が
お
起こった らしい です。
じけん
事件 ? しょうがない な…。
おんせん きぶん
もど
温泉 気分 は 戻って から に する か。
とう
父さん
どうやら この うち の ようです。
ぶようじん
不 用心 じゃ のう
こ
のこ
で
子ども だけ 残して 出かける なんて。
もんぴ
かい へいおん
(門扉 の 開閉 音)
おとこ
きたろう
(ねずみ 男 )鬼 太郎 の ヤツ
あさ は や
こんな 朝 早く から…。
なに
こりゃ どうやら 何 か あった な。
め
ば
もの
たくさんの 目 の 化け物?
ええ。
いま
今 も まだ どこ から か
み
き
見られて る ような 気 が する の。
もくもく れ ん
ふむ 目 目 連 じゃ な。
もくもく れ ん
目 目 連?
そう じゃ。
もくもく れ ん
目 目 連 は
は
め
しゅうごうたい
葉っぱ の ような 目 の 集 合体 で
もくれん
さ と
ふだん は 木蓮 の 里 で
く
ようかい
おとなしく 暮らす 妖怪 じゃ。
ようかい
ほら やっぱり 妖怪 だった んだ!
ヤツ は どんな もの に も
は
つ
いったい か
張り付いて 一体 化し
いったい か
さらに 一体 化した もの を
じゆう
あやつ
のうりょく
自由に 操る 能力 も
も
持って いる んじゃ。
ねえ
姉ちゃん!
こわ
怖がる こと は ない よ。
えっ?
もくもく れ ん
き
目 目 連 は 気 の いい
や さ
ようかい
優しい 妖怪 な んだ。
しず
もくれん
さ と
しかし あの 静かな 木蓮 の 里 に
もくもく れ ん
いる はずの 目 目 連 が
なんで また こんな ところ に?
おとうと
で
(弟 )出た ー!
えっ!?
きたろう
まえ
鬼 太郎 お前 の ちゃん ちゃん こ に!
もくもく れ ん
なに !? あっ目 目 連!
もくもく れ ん
(目 目 連)
きたろう
き
鬼 太郎 やっぱり 来た な。・
まえ
で
まく
ここ は お前 の 出る 幕 じゃ ない。
で
とっとと 出て け!
うわ ー!
きたろう
はや
ぬ
鬼 太郎 早く そい つ を 脱ぐ んじゃ!
ぐ ああっ
ちから
し
すごい 力 で 締めつけて くる…。
うわ あっ…。
もくもく れ ん
おのれ 目 目 連 め!
いた
痛いっ!
きたろう
すま ん 鬼 太郎!
もくもく れ ん
き
目 目 連 め どこ へ 消えた んだ?
あね
おとうと
(姉 ・弟 )うわ あっ!
ねえ
姉ちゃん!
めだま
きたろう
(目玉 おやじ ・鬼 太郎 )うわ あっ!
こんど
今度 は
は
つ
じゅうたん に 張り付いた な!
もくもく れ ん
(目 目 連 )フフフフフ…。
うわ あっ!
きたろう
鬼 太郎!
こ … このっ!
き
うん ? ど … どこ へ 消えた?
きたろう
うえ
鬼 太郎 上 じゃ!
うん ? あっ…。
おとうと
と
(弟 )あっ戸 が!
あね
あ
(姉 )あ … 開か ない!
おとうと
こわ
ねえ
(弟 )怖い よ 姉ちゃん!
うっ…。
もくもく れ ん
(目 目 連 )フフフフフ…。
あ
ダメだ 開か ない … うん?
もくもく れ ん
(目 目 連 )フフフフ…。
ど … どう する つもりだ。
やしき
ヤツ め この 屋敷 ごと
お
わし ら を 押しつぶす つもりじゃ な。
うわ あっ!
もくもく れ ん
やめろ 目 目 連!
なんで こんな こと を する んだ!
もくもく れ ん
き さま
(目 目 連 )うるさい ! 貴 様 に
おれ
き も
わ
俺 の 気持ち が 分かって たまる か!
パパ ! ママ!
あね
あぶ
(姉 )危ない!
もくもく れ ん
やめろ 目 目 連!
どうしたって いう んだ
あば
暴れる の は やめろ!
クソー!
きたろう
せんこう
鬼 太郎 線香 と タマネギ じゃ!
そんな もの を どう する ん です か?
もくもく れ ん
め
ようかい
目 目 連 は 目 の 妖怪 じゃ。
けむり
にがて
煙 や タマネギ が 苦手な んじゃ よ。
あっそう か よ ー し!
あんた たち は
きざ
タマネギ を 刻む んじゃ。
は … はい!
・~
ゆ
ちい
揺れ が 小さく なった わ。
おとうと
ほんとう
(弟 )ほ … 本当だ。
あっ…。
もくもく れ ん
な
ご え
(目 目 連 の 泣き声)
な
あっ泣きだした ぞ!
あね
てんじょう
め
な
(姉 )天井 の 目 が 泣いて る!
もくもく れ ん
目 目 連…。
もくもく れ ん
に
やった 目 目 連 が 逃げてった ぞ!
たす
たす
助かった 助かった の よ。
きたろう
ありがとう 鬼 太郎 さん!
いや それにしても
め
あ
ひどい 目 に 遭った ね。
・ ケガ は なかった か ね?
おれ さま
き
でも 俺 様 が 来た からに は
あんしん
もう 安心だ ぜ。
まえ
なっ… お … お前。
あ … あなた は?
わたし
おれ さま
私 ? ああ この 俺 様 は
せかい
ひとり
世界 で ただ 1人
にんげん
ようかい
まも
人間 を 妖怪 から 守る ため に
かつやく
せいぎ
みかた
活躍 する 正義 の 味方。
おとこ
ビビビ の ねずみ 男 です。
は あ?
まえ
せいぎ
フッ お前 の どこ が 正義 じゃ?
あら ま ごあいさつ な。
ねえ
それ より お 姉ちゃん
とう
お 父さん どこ?
ようかい
お
ぱら
妖怪 を 追っ払って やった
れい
お 礼 を いただか なくっちゃ ねえ。
おとこ
こら ねずみ 男!
き さま
貴 様 やっぱり そんな
こんたん
ずうずうしい 魂胆 だった んじゃ な。
およ よ
ひと ぎ
わる
い
人 聞き の 悪い こと 言う じゃ ねえ か。
おれ
せいぎ
みかた
俺 は 正義 の 味方 な んだ ぜ。
ひら
おと
・(ドア が 開く 音)
ちち
なん
・(父 )何 だ?
ち
この 散らかり よう は。
かえ
あっパパ たち が 帰って きた!
カモ ネギ だ ぜ!
もくもく れ ん
それ で まあ その 目 目 連って の が
わる
また タチ の 悪い ヤツ でして ね。
お
はら
追い払う の に ホント
ほね
お
骨 が ポッキリ 折れた ぜ。
き さま
なに
貴 様 何も し とら んじゃ ろ?
ハハハ … で まあ
ば たら
なん
タダ 働きって の も 何で すし ね。
たい
い
なに 大した もの は 要りません ぜ
しゃれ いき ん
まんえん
まあ 謝礼 金 と して 100万円 ほど ね。