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江戸小話, 七の字

七 の 字

七 の 字

字 を 習い たて の 男 が いた ので 、 近所 の 者 が からかい 半分 に 、 「 おい 、 字 を 習って いる そうだ な 。 それ なら 七 と 言う 字 を 書いて み な 」 と 、 言い ます と 、 男 は 筆 と 紙 を 手 に 取り 、 「 お 安い ご用 だ 」 と 、 まず 一 を 引き 、 今度 は 縦 に 一 を 引き 、 そのまま 左 へ す っと 曲げ ました 。 それ を 見た 近所 の 者 は ゲラゲラ と 笑って 、 「 馬鹿だ な 。 七 と いう 字 は 、 尻 を 右 へ 曲げる んだ ぞ 」 と 、 言う と 、 男 は 書いた 紙 を 持ち上げて 、 近所 の 者 たち に 紙 の 裏面 を 見せ ました 。 「 馬鹿な 奴 は お前 ら だ 。 裏 から よく 見 や がれ 」 確かに 裏 から 見れば 、 ちゃんと 七 の 字 に なって い ます 。

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


七 の 字 なな||あざ

七 の 字 なな||あざ

字 を 習い たて の 男 が いた ので 、 近所 の 者 が からかい 半分 に 、 「 おい 、 字 を 習って いる そうだ な 。 あざ||ならい|||おとこ||||きんじょ||もの|||はんぶん|||あざ||ならって||そう だ| それ なら 七 と 言う 字 を 書いて み な 」 と 、 言い ます と 、 男 は 筆 と 紙 を 手 に 取り 、 「 お 安い ご用 だ 」 と 、 まず 一 を 引き 、 今度 は 縦 に 一 を 引き 、 そのまま 左 へ す っと 曲げ ました 。 ||なな||いう|あざ||かいて||||いい|||おとこ||ふで||かみ||て||とり||やすい|ごよう||||ひと||ひき|こんど||たて||ひと||ひき||ひだり||||まげ| それ を 見た 近所 の 者 は ゲラゲラ と 笑って 、 「 馬鹿だ な 。 ||みた|きんじょ||もの||||わらって|ばかだ| 七 と いう 字 は 、 尻 を 右 へ 曲げる んだ ぞ 」 と 、 言う と 、 男 は 書いた 紙 を 持ち上げて 、 近所 の 者 たち に 紙 の 裏面 を 見せ ました 。 なな|||あざ||しり||みぎ||まげる||||いう||おとこ||かいた|かみ||もちあげて|きんじょ||もの|||かみ||りめん||みせ| 「 馬鹿な 奴 は お前 ら だ 。 ばかな|やつ||おまえ|| 裏 から よく 見 や がれ 」   確かに 裏 から 見れば 、 ちゃんと 七 の 字 に なって い ます 。 うら|||み|||たしかに|うら||みれば||なな||あざ||||

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )