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身内 の 者
身内 の 者
むかし の 事 で ございます 。
お 白州 ( しらす ) と いって 、 罪人 ( ざいにん ) が 裁判 ( さいばん ) を 受ける ところ が あり ました 。
ある 時 、 大勢 の 罪人 たち が お 白州 に 並んで 、 お 裁き を 受けて いる と 、 罪人 たち の あたり で 、 「 ブウゥーーーッ !
」 と 、 大き なお なら の 音 が し ました 。
「 今 の 音 は 何の 音 だ ?
めし 取って まいれ 」 と 、 上役 人 が 、 下 役人 に 言いつけ ました 。
お なら の 音 だ と 知っている 下 役人 は 、 困って しまい 、 「 それ は ・・・、 その ・・・、 捕まえ られ ませ ぬ 」 と 、 言い ます と 、 上役 人 は 目 を つり 上げて 、 「 な に 。
目 こぼし は 許さ ん 。
ぜがひでも 、 めし 取って まいれ 」 と 、 言う 、 きびしい 命令 です 。
困った 下 役人 は 、 しばらく 考えて おり ました が 、 つつ と 表 へ 走って 行き 、 黄色い うん こ を 紙 に 乗せて 戻って 来 ます と 、 うやうやしく 差し出し 、 「 おそれ ながら 、 犯人 は 逃げ う せて しまい ました ので 、 身内 の 者 を めし 取って まいり ました 」
おしまい
身内 の 者
みうち||もの
身内 の 者
みうち||もの
むかし の 事 で ございます 。
||こと||
お 白州 ( しらす ) と いって 、 罪人 ( ざいにん ) が 裁判 ( さいばん ) を 受ける ところ が あり ました 。
|はくしゅう||||ざいにん|||さいばん|||うける||||
ある 時 、 大勢 の 罪人 たち が お 白州 に 並んで 、 お 裁き を 受けて いる と 、 罪人 たち の あたり で 、 「 ブウゥーーーッ !
|じ|おおぜい||ざいにん||||はくしゅう||ならんで||さばき||うけて|||ざいにん|||||ブウゥー--ッ
」 と 、 大き なお なら の 音 が し ました 。
|おおき||||おと|||
「 今 の 音 は 何の 音 だ ?
いま||おと||なんの|おと|
めし 取って まいれ 」 と 、 上役 人 が 、 下 役人 に 言いつけ ました 。
|とって|||うわやく|じん||した|やくにん||いいつけ|
お なら の 音 だ と 知っている 下 役人 は 、 困って しまい 、 「 それ は ・・・、 その ・・・、 捕まえ られ ませ ぬ 」 と 、 言い ます と 、 上役 人 は 目 を つり 上げて 、 「 な に 。
|||おと|||しっている|した|やくにん||こまって|||||つかまえ|||||いい|||うわやく|じん||め|||あげて||
目 こぼし は 許さ ん 。
め|||ゆるさ|
ぜがひでも 、 めし 取って まいれ 」 と 、 言う 、 きびしい 命令 です 。
||とって|||いう||めいれい|
困った 下 役人 は 、 しばらく 考えて おり ました が 、 つつ と 表 へ 走って 行き 、 黄色い うん こ を 紙 に 乗せて 戻って 来 ます と 、 うやうやしく 差し出し 、 「 おそれ ながら 、 犯人 は 逃げ う せて しまい ました ので 、 身内 の 者 を めし 取って まいり ました 」
こまった|した|やくにん|||かんがえて||||||ひょう||はしって|いき|きいろい||||かみ||のせて|もどって|らい||||さしだし|||はんにん||にげ||||||みうち||もの|||とって||
おしまい
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