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ソードアート・オンライン, ソードアート・オンライン 17 囚われの女王

ソードアート ・オンライン 17 囚 われ の 女王

どう する あんた も 戦う

やめ とくよ

もう ちょっと で 魔法 スキル が 900 な んだ

デスペナ が 惜しい

正直な 人 だ な

そちら の お 姉さん は

私 も いい わ

今度 は きっちり 勝つ わ よ

君 と も タイマン で やる の は 遠慮 し たい な

ねえ この 炎 って

シッ リメインライト

まだ 連中 の 意識 は そこ に ある わ

で あたし は どう すれば いい の かしら

お 礼 を 言えば いい の 逃げれば いい の

それとも 戦う

俺 的に は 正義 の 騎士 が お姫様 を 助けた って 場面 な んだ けど

涙ながらに 抱きついて くる 的な

バカじゃ ない の

冗談 冗談

そ そうです よ そんな の ダメです よ

こら 出て くる なって

パパ に くっついて いい の は ママ と 私 だけ です

パ パパ

ああ いや これ は

ねえ それ って プライベートピクシー って やつ

まあ そんな ところ だ

それ は いい けど なんで スプリガン が こんな ところ を うろうろ して る の よ

み 道 に 迷って

領地 は ずっと 東 じゃ ない 方向 音痴 に も 程 が ある よ

君 変 すぎ

まあ ともかく お礼 を 言う わ

助けて くれて ありがとう

私 は リーファ って いう の

俺 は キリト

この 子 は ユイ

ねえ キリト 君

この後 どう する の

よかったら その

お礼 に 一杯 奢 る わ どう

それ は 嬉しい な

実は いろいろ 教えて くれる 人 を 探して た んだ

いろいろ って

この 世界 の こと さ

特に あの 木 の こと を ね

あの 木 世界 樹

いい よ

私 こう 見えて も 結構 古参 な の よ

じゃあ ちょっと 遠い けど 北 に 中立 の 村 が ある から

そこ まで 飛び ましょう

あれ スイルベーン って 街 の ほう が 近い んじゃ あ

本当に 何も 知ら ない の ね

あそこ は シルフ 領 だ よ

で 町 の 圏 内 じゃ 君 は シルフ を 攻撃 でき ない けど 逆 は アリ って こと

別に みんな が 即 襲って くる わけじゃ ない んだろう

リーファ さん も いる しさ

リーファ で いい わ よ

そう 言う なら 私 は 構わ ない けど

命 の 保証 まで は でき ない わ よ

じゃあ 飛ぼう か

あれ リーファ は 補助 コントローラ 無し で 飛べる の

まあ ね 君 は

ちょっと 前 に こいつ の 使い 方 を 知った ばかりだ から な

随意 飛行 は コツ が ある から ね

コントローラ を 出さ ず に 後ろ 向いて みて

今 触って る の わかる

うん

ここ から 仮想 の 骨 と 筋肉 が 伸びて る と 想定 して それ を 動かす の

仮想 の 骨 と 筋肉

そう そう

そのまま 今 の 動き を もう 一 度 もっと 強く

や ばっ

パパ

キリト 君 大丈夫

止めて くれ

ごめんなさい パパ

面白い です

これ は いい な

そう でしょう

君 も なかなか 筋 が いい ね

それ じゃ 付いて きて

最初 は ゆっくり で いい よ

もっと スピード 出して も いい ぜ

これ が 最 速

どう なって も 知ら ない わ よ

私 は もう 駄目です

この スピード に 耐え られた の 君 が 初めて かも

着いた な

真中 の 塔 の 根元 に 着陸 する わ よ

で キリト くん 君 ランディング の やり 方 わかる

わかり ませ ん

えー と

ゴメン もう 遅い や

幸運 を 祈る よ

そ そんな バカな

なんだ

ひどい よ リーファ

まあまあ ヒール して あげる から

すごい これ が 魔法 か

高位 の 治癒 魔法 は ウンディーネ じゃ ない と 使え ない んだ けど

必須 スペル だ から 君 も 覚えた ほう が いい よ

種族 に よって 補正 が ある の か

スプリガン って の は 何 が 得意な の

トレジャーハント 関連 と 幻惑 魔法 かな

どっち も 戦闘 に は 不向きだ けど ね

ここ が シルフ の 町 か

綺麗な 所 だ な

でしょ

リーファ ちゃん

無事だった の

あ レコン

さすが リーファ ちゃん

スプリガン

いい の よ この 人 が 助けて くれた の

こいつ は レコン あたし の フレ なんだ

よろしく 俺 は キリト だ

あっ どうも どうも

いや いや いやいや そう じゃ なくて

大丈夫な の まさか スパイ と か じゃあ

平気 平気

スパイ に して は ちょっと 天然 ボケ 入り すぎて る し

あっ ひで え

シグルド 達 は いつも の 酒場 で 席 取って る よ

あ そ っか うん

私 今日 は いい わ

えっ 来 ない の

うん お 礼 に キリト 君 に 一杯 奢 る 約束 して る んだ

じゃあ お 疲れ

リーファ ちゃん

さっき の 子 は リーファ の 彼 氏

恋人 さん な んです か

は ? ち 違う わ よ

パーティー メンバー よ 単なる

それ に しちゃ ずいぶん 仲 良 さ そうだった よ

リアルで も 知り合い って 言う か 学校 の 同級 生 な の

でも それ だけ よ

じゃあ 改めて 助けて くれて ありがとう

えらい 好 戦 的な 連中 だった な

ああいう 集団 PK って よく ある の

もともと サラマンダー と シルフ は 仲 悪い んだ けど ね

でも ああいう 組織 的な PK が 出る ように なった の は 最近 だ よ

きっと 近い うち に 世界 樹 攻略 を 狙って る んじゃ ない か な

それ だ その 世界 樹 に ついて 教えて 欲しい んだ

そう いや そんな 事 言って たね

でも なんで

世界 樹 の 上 に 行き たい んだ よ

それ は 多分 全 プレイヤー が そう 思って る よ

って いう か それ が ALO の グランド ・ クエスト だ から

と 言う と

滞 空 制限 が ある の は 知って る でしょ

どんな 種族 でも 連続 して 飛べる の は せいぜい 十 分 が 限界 な の

でも 世界 樹 の 上 に ある 空中 都市 に 最初に 到達 して

妖精 王 オベイロン に 謁見 した 種族 は

全員 『 アルフ 』 って いう 高位 種族 に 生まれ 変われる

そう なれば いつまでも 自由に 空 を 飛べる ように なる

なるほど 確かに 魅力 的な 話 だ な

世界 樹 の 上 に 行く 方法 って いう の は

根元 が 大きな ドーム に なって いて

そこ から 空中 都市 に 行ける んだ けど

どうも 守って いる NPC の ガーディアン 軍団 が 凄い 強 さ な の よ

そんなに

オープン して から 一 年 経つ のに

クリア でき ない クエスト なんて あり だ と 思う

何 か キークエスト を 見落として いる

もしくは 単一の 種族 だけ じゃ 絶対 に 攻略 でき ない

へえ いい 勘 して る じゃ ない

クエスト 見落とし の 方 は 今 躍起に なって 検証 して る けど ね

でも 後者 だ と する と 絶対 に 無理 ね

無理

だって 矛盾 して る もの

最初に 到達 した 種族 しか クリア でき ない クエスト を

他の 種族 と 協力 して 攻略 しよう なんて

じゃ 事実 上 世界 樹 を 登る の は 不可能 って こと な の か

私 は そう 思う

でも 諦め切れ ない よ ね

一旦 飛ぶ こと の 楽し さ を 知っちゃ う と

例え 何 年 かかって も きっと

それ じゃ 遅 すぎる んだ

パパ

ごめん

でも 俺 どうしても 世界 樹 の 上 に 行か なきゃ いけない んだ

なんで そこ まで

人 を 探して る んだ

どういう こと

簡単に は 説明 でき ない

ありがとう リーファ 色々 教えて もらって 助かった よ

待って よ

世界 樹 に 行く 気 な の

ああ この 目 で 確かめ ない と

無 茶 だ よ そんな

ものすごく 遠い し 強い モンスター も いっぱい 出る し

そりゃ 君 も 強い けど

じゃあ 私 が 連れて って あげる

いや でも 会った ばかりの 人 に そこ まで 世話に なる わけに は

世界 樹 まで の 道のり は 知って る の

ガーディアン は どう する の よ

まあ なんとか する よ

いい の もう 決めた の

分かった よ

あの 明日 も イン できる

うん

じゃあ 午後 三 時 に ここ で ね

私 もう 落ち なきゃ いけない から

あの ログアウト に は 上 の 宿屋 を 使って ね

じゃ また 明日

待って

ありがとう

じゃあ 私 が 連れて って あげる

妙な 人 だった な

キリト くん か

明日 まで お 別れ です ね パパ

すぐ 戻って 来る よ ユイ に 会い に

あの パパ が ログアウト する まで 一緒に 寝て も いい です か

ああ いい よ

早く アスナ を 助け出して また どこ かに 家 を 買おう な

夢 みたいです ね

また パパ と ママ と 三 人 で 暮らせる なんて

夢 じゃ ない すぐに 現実 に して 見せる さ

お 休み なさい パパ

その 表情 が 一 番 美し いよ ティターニア

泣き出す 寸前 の その 顔 が ね

凍ら せて 飾って おき たい くらい だ よ

なら そう すれば いい でしょう

貴方 なら 何でも 思 いのままでしょう

システム 管理 者 な んだ から

また そんな つれない こと を 言う

僕 が 今 まで 無理矢理 手 を 触れた こと が あったかい

ティターニア

その 変な 名前 で 呼ぶ の は やめて

私 は 明日 奈 よ 須郷 さん

興ざめだ な

この 世界 で は 僕 は 妖精 王 オベイロン

プレイヤー ども が 羨望 を 込めて 見上げる アルヴヘイム の 支配 者

そして 君 は 我が 妃 女王 ティターニア

それて いい じゃ ない か

一体 いつ に なったら 君 は 僕 の 伴侶 と して 心 を 開いて くれる の か な

無駄 よ

貴方 に あげる の は 軽蔑 と 嫌悪

それ だけ だ

やれやれ 気 の 強い こと だ

でも ね

何だか 最近 は

そういう 君 を 力 尽く で 奪う の も 楽しい かな ー と そんな 気 も する んだ よ ね

やめて

冗談 さ 言ったろう

君 に 無理矢理 手 は 掛け ない って

どうせ すぐに 君 の 方 から 僕 を 求める ように なる

気 は 確か ?

そんな 口 が きける の も 今 の うち だけ さ

この 世界 で は 今 も 数 万 人 の プレイヤー が ゲーム を 楽しんで る

しかし ね フルダイブシステム の 真価 を 彼ら は 知り やしない の さ

脳 の 制御 範囲 を 拡大 する こと で

思考 感情 記憶 まで も 操 れる 可能 性 が ある って こと を

そんな そんな こと が 許さ れる わけ が

誰 が 許さ ない んだ い

すでに いろんな 国 で 研究 が 進め られて いる んだ よ

と は 言え おいそれと 人体 実験 なんか でき やしない

ところが ね ある 日 ニュース を 見て いたら ある じゃ ない か

格好の 研究 素材 が 一万 人 も

茅 場 先輩 は 天才 だ が 大 馬鹿 者 さ

あれ だけ の 器 を 用意 し ながら

たかが ゲーム 世界 の 創造 だけ で 満足 する なんて ね

プレイヤー たち が 解放 さ れた 瞬間 に

その 一部 を 拉致 できる よう ルーター に 細工 する の は そう 難しく なかった さ

結果 三百 人 も の 被験者 を 僕 は 手 に 入れた

たった 2 か月 で 研究 は 大いに 進展 した よ

人間 の 記憶 に 新規 オブジェクト を 埋め込み

それ に 対する 感情 を 誘導 する 技術 は だいたい 形 が できた

ふざけ ないで そんな 研究 お 父さん が 許す はずな いわ

研究 は 私 以下 ごく 少数 チーム で 秘密裏 に 進め られて いる

そう で なければ 商品 に でき ない

商品

アメリカ の 某 企業 が 涎 を 垂らして 研究 終了 を 待って いる

精 々 高値 で 売りつける さ いずれ は レクト ごと ね

そんな こと 絶対 さ せ ない

いつか 現実 世界 に 戻ったら 真っ先 に 貴方 の 悪行 を 暴いて あげる わ

君 だって 他の 被験者 と 同じ 立場 な んだ よ

やろう と 思えば 君 の 記憶 を 操作 する の も 可能な の さ

今 行く 指示 を 待て

と は 言え 僕 も 君 を ただ の 人形 に して しまう の は 望ま ない

次に 会う 時 は もう 少し

従順である こと を 願う よ

ティターニア

では さらば だ

助けて キリト くん

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ソードアート ・オンライン 17 囚 われ の 女王 |おんらいん|しゅう|||じょおう |||ich|| Sword Art Online 17 Queen of Prisoners

どう する あんた も 戦う ||||たたかう

やめ とくよ |ich werde tun

もう ちょっと で 魔法 スキル が 900 な んだ |||まほう|||| |ein bisschen||||||

デスペナ が 惜しい ||おしい Despenna||schade

正直な 人 だ な しょうじきな|じん||

そちら の お 姉さん は |||ねえさん|

私 も いい わ わたくし|||

今度 は きっちり 勝つ わ よ こんど|||かつ|| |||gewinnen|| Beim nächsten Mal werde ich richtig gewinnen.

君 と も タイマン で やる の は 遠慮 し たい な きみ||||||||えんりょ||| |||Einzelkampf|||||||| Ich möchte es mir mit dir im Einzelkampf lieber überlegen.

ねえ この 炎 って ||えん| ||Flamme| Hey, was ist mit dieser Flamme?

シッ リメインライト Shit|Remainlight

まだ 連中 の 意識 は そこ に ある わ |れんちゅう||いしき||||| |die Typen|||||||

で あたし は どう すれば いい の かしら

お 礼 を 言えば いい の 逃げれば いい の |れい||いえば|||にげれば|| ||||||wenn du fliehst||

それとも 戦う |たたかう

俺 的に は 正義 の 騎士 が お姫様 を 助けた って 場面 な んだ けど おれ|てきに||せいぎ||きし||おひめさま||たすけた||ばめん||| |||||Ritter|||||||||

涙ながらに 抱きついて くる 的な なみだながらに|だきついて||てきな |umarmen||

バカじゃ ない の ばかじゃ|| nicht dumm||

冗談 冗談 じょうだん|じょうだん

そ そうです よ そんな の ダメです よ |そう です||||だめです| |||||nicht gut|

こら 出て くる なって |でて||

パパ に くっついて いい の は ママ と 私 だけ です ぱぱ||||||まま||わたくし|| ||kleben||||||||

パ パパ |ぱぱ

ああ いや これ は

ねえ それ って プライベートピクシー って やつ |||Private Pixie||

まあ そんな ところ だ

それ は いい けど なんで スプリガン が こんな ところ を うろうろ して る の よ ||||||||||herumirren||||

み 道 に 迷って |どう||まよって

領地 は ずっと 東 じゃ ない 方向 音痴 に も 程 が ある よ りょうち|||ひがし|||ほうこう|おんち|||ほど||| ||||||||||Maß|||

君 変 すぎ きみ|へん|

まあ ともかく お礼 を 言う わ ||お れい||いう|

助けて くれて ありがとう たすけて||

私 は リーファ って いう の わたくし|||||

俺 は キリト おれ||

この 子 は ユイ |こ||ゆい

ねえ キリト 君 ||きみ

この後 どう する の このあと|||

よかったら その

お礼 に 一杯 奢 る わ どう お れい||いっぱい|しゃ|||

それ は 嬉しい な ||うれしい|

実は いろいろ 教えて くれる 人 を 探して た んだ じつは||おしえて||じん||さがして||

いろいろ って

この 世界 の こと さ |せかい|||

特に あの 木 の こと を ね とくに||き||||

あの 木 世界 樹 |き|せかい|き

いい よ

私 こう 見えて も 結構 古参 な の よ わたくし||みえて||けっこう|こさん||| |||||Veteran|||

じゃあ ちょっと 遠い けど 北 に 中立 の 村 が ある から ||とおい||きた||ちゅうりつ||むら|||

そこ まで 飛び ましょう ||とび|

あれ スイルベーン って 街 の ほう が 近い んじゃ あ |||がい||||ちかい||

本当に 何も 知ら ない の ね ほんとうに|なにも|しら|||

あそこ は シルフ 領 だ よ |||りょう||

で 町 の 圏 内 じゃ 君 は シルフ を 攻撃 でき ない けど |まち||けん|うち||きみ||||こうげき||| 逆 は アリ って こと ぎゃく||あり||

別に みんな が 即 襲って くる わけじゃ ない んだろう べつに|||そく|おそって|||| ||Subjektpartikel|sofort|angreifen|||| Es ist nicht so, als ob alle sofort angreifen würden.

リーファ さん も いる しさ ||||し さ Da ist ja auch Leafa.

リーファ で いい わ よ Leafa ist in Ordnung.

そう 言う なら 私 は 構わ ない けど |いう||わたくし||かまわ||

命 の 保証 まで は でき ない わ よ いのち||ほしょう||||||

じゃあ 飛ぼう か |とぼう| |fliegen|

あれ リーファ は 補助 コントローラ 無し で 飛べる の |||ほじょ||なし||とべる| |||Hilfe|||||

まあ ね 君 は ||きみ|

ちょっと 前 に こいつ の 使い 方 を 知った ばかりだ から な |ぜん||||つかい|かた||しった|||

随意 飛行 は コツ が ある から ね ずいい|ひこう||こつ|||| beliebig|||Trick||||

コントローラ を 出さ ず に 後ろ 向いて みて ||ださ|||うしろ|むいて|

今 触って る の わかる いま|さわって||| |berühren|||

うん

ここ から 仮想 の 骨 と 筋肉 が 伸びて る と 想定 して それ を 動かす の ||かそう||こつ||きんにく||のびて|||そうてい||||うごかす| ||virtuell||||||wächst|||angenommen|||||

仮想 の 骨 と 筋肉 かそう||こつ||きんにく

そう そう

そのまま 今 の 動き を もう 一 度 もっと 強く |いま||うごき|||ひと|たび||つよく

や ばっ |oder

パパ ぱぱ

キリト 君 大丈夫 |きみ|だいじょうぶ

止めて くれ とどめて|

ごめんなさい パパ |ぱぱ

面白い です おもしろい|

これ は いい な

そう でしょう

君 も なかなか 筋 が いい ね きみ|||すじ||| |||Verstand|||

それ じゃ 付いて きて ||ついて|

最初 は ゆっくり で いい よ さいしょ|||||

もっと スピード 出して も いい ぜ |すぴーど|だして|||

これ が 最 速 ||さい|はや

どう なって も 知ら ない わ よ |||しら|||

私 は もう 駄目です わたくし|||だめです

この スピード に 耐え られた の 君 が 初めて かも |すぴーど||たえ|||きみ||はじめて| |||aushalten||||||

着いた な ついた|

真中 の 塔 の 根元 に 着陸 する わ よ まんなか||とう||ねもと||ちゃくりく||| ||||Basis|||||

で キリト くん 君 ランディング の やり 方 わかる |||きみ||||かた| ||||Landing||||

わかり ませ ん

えー と

ゴメン もう 遅い や ||おそい| entschuldige|||

幸運 を 祈る よ こううん||いのる|

そ そんな バカな ||ばかな

なんだ

ひどい よ リーファ

まあまあ ヒール して あげる から

すごい これ が 魔法 か |||まほう|

高位 の 治癒 魔法 は ウンディーネ じゃ ない と 使え ない んだ けど こうい||ちゆ|まほう||||||つかえ||| ||Heilung|||Undine|||||||

必須 スペル だ から 君 も 覚えた ほう が いい よ ひっす||||きみ||おぼえた|||| notwendig|Rechtschreibung|||||||||

種族 に よって 補正 が ある の か しゅぞく|||ほせい||||

スプリガン って の は 何 が 得意な の ||||なん||とくいな| ||||||gut in|

トレジャーハント 関連 と 幻惑 魔法 かな |かんれん||げんわく|まほう| |verwandt||Verwirrung||

どっち も 戦闘 に は 不向きだ けど ね ||せんとう|||ふむきだ|| |||||ungeeignet||

ここ が シルフ の 町 か ||||まち|

綺麗な 所 だ な きれいな|しょ||

でしょ

リーファ ちゃん

無事だった の ぶじだった| war in Sicherheit|

あ レコン

さすが リーファ ちゃん

スプリガン

いい の よ この 人 が 助けて くれた の ||||じん||たすけて||

こいつ は レコン あたし の フレ なんだ |||||Freund|

よろしく 俺 は キリト だ |おれ|||

あっ どうも どうも

いや いや いやいや そう じゃ なくて

大丈夫な の まさか スパイ と か じゃあ だいじょうぶな|||すぱい|||

平気 平気 へいき|へいき

スパイ に して は ちょっと 天然 ボケ 入り すぎて る し すぱい|||||てんねん||はいり||| ||||||Boke||||

あっ ひで え |schlecht|

シグルド 達 は いつも の 酒場 で 席 取って る よ |さとる||||さかば||せき|とって|| |||||Bar|||||

あ そ っか うん

私 今日 は いい わ わたくし|きょう|||

えっ 来 ない の |らい||

うん お 礼 に キリト 君 に 一杯 奢 る 約束 して る んだ ||れい|||きみ||いっぱい|しゃ||やくそく|||

じゃあ お 疲れ ||つかれ

リーファ ちゃん

さっき の 子 は リーファ の 彼 氏 ||こ||||かれ|うじ

恋人 さん な んです か こいびと||||

は ? ち 違う わ よ ||ちがう||

パーティー メンバー よ 単なる ぱーてぃー|めんばー||たんなる

それ に しちゃ ずいぶん 仲 良 さ そうだった よ ||||なか|よ||そう だった|

リアルで も 知り合い って 言う か 学校 の 同級 生 な の りあるで||しりあい||いう||がっこう||どうきゅう|せい||

でも それ だけ よ

じゃあ 改めて 助けて くれて ありがとう |あらためて|たすけて||

えらい 好 戦 的な 連中 だった な |よしみ|いくさ|てきな|れんちゅう|| verdammt||||||

ああいう 集団 PK って よく ある の |しゅうだん|pk||||

もともと サラマンダー と シルフ は 仲 悪い んだ けど ね |||||なか|わるい||| |Salamander||||||||

でも ああいう 組織 的な PK が 出る ように なった の は 最近 だ よ ||そしき|てきな|pk||でる|||||さいきん||

きっと 近い うち に 世界 樹 攻略 を 狙って る んじゃ ない か な |ちかい|||せかい|き|こうりゃく||ねらって||||| ||||||||anvisieren|||||

それ だ その 世界 樹 に ついて 教えて 欲しい んだ |||せかい|き|||おしえて|ほしい|

そう いや そんな 事 言って たね |||こと|いって| |||||da

でも なんで

世界 樹 の 上 に 行き たい んだ よ せかい|き||うえ||いき|||

それ は 多分 全 プレイヤー が そう 思って る よ ||たぶん|ぜん|ぷれいやー|||おもって||

って いう か それ が ALO の グランド ・ クエスト だ から |||||alo||ぐらんど||| |||||ALO||Grand|||

と 言う と |いう|

滞 空 制限 が ある の は 知って る でしょ とどこお|から|せいげん|||||しって||

どんな 種族 でも 連続 して 飛べる の は せいぜい 十 分 が 限界 な の |しゅぞく||れんぞく||とべる||||じゅう|ぶん||げんかい|| |Rasse|||||||||||||

でも 世界 樹 の 上 に ある 空中 都市 に 最初に 到達 して |せかい|き||うえ|||くうちゅう|とし||さいしょに|とうたつ|

妖精 王 オベイロン に 謁見 した 種族 は ようせい|おう|||えっけん||しゅぞく| ||Oberon|||||

全員 『 アルフ 』 って いう 高位 種族 に 生まれ 変われる ぜんいん||||こうい|しゅぞく||うまれ|かわれる |Alf|||||||

そう なれば いつまでも 自由に 空 を 飛べる ように なる |||じゆうに|から||とべる||

なるほど 確かに 魅力 的な 話 だ な |たしかに|みりょく|てきな|はなし||

世界 樹 の 上 に 行く 方法 って いう の は せかい|き||うえ||いく|ほうほう||||

根元 が 大きな ドーム に なって いて ねもと||おおきな|どーむ||| |||Kuppel|||

そこ から 空中 都市 に 行ける んだ けど ||くうちゅう|とし||いける||

どうも 守って いる NPC の ガーディアン 軍団 が 凄い 強 さ な の よ |まもって||npc|||ぐんだん||すごい|つよ|||| |||||Guardian||||||||

そんなに

オープン して から 一 年 経つ のに おーぷん|||ひと|とし|たつ| Es ist ein Jahr vergangen, seit wir eröffnet haben.

クリア でき ない クエスト なんて あり だ と 思う くりあ||||||||おもう Ich denke, es gibt Quests, die man nicht abschließen kann.

何 か キークエスト を 見落として いる なん||||みおとして| ||Hauptquest||| Ich habe anscheinend einen Schlüsselquest übersehen.

もしくは 単一の 種族 だけ じゃ 絶対 に 攻略 でき ない |たんいつの|しゅぞく|||ぜったい||こうりゃく|| |einzelne||||||||

へえ いい 勘 して る じゃ ない ||かん|||| ||Instinkt||||

クエスト 見落とし の 方 は 今 躍起に なって 検証 して る けど ね |みおとし||かた||いま|やっきに||けんしょう|||| ||||||eifrig||||||

でも 後者 だ と する と 絶対 に 無理 ね |こうしゃ|||||ぜったい||むり|

無理 むり

だって 矛盾 して る もの |むじゅん||| |Widerspruch|||

最初に 到達 した 種族 しか クリア でき ない クエスト を さいしょに|とうたつ||しゅぞく||くりあ||||

他の 種族 と 協力 して 攻略 しよう なんて たの|しゅぞく||きょうりょく||こうりゃく|| |||||Eroberung||

じゃ 事実 上 世界 樹 を 登る の は 不可能 って こと な の か |じじつ|うえ|せかい|き||のぼる|||ふかのう|||||

私 は そう 思う わたくし|||おもう

でも 諦め切れ ない よ ね |あきらめきれ||| |aufgeben|||

一旦 飛ぶ こと の 楽し さ を 知っちゃ う と いったん|とぶ|||たのし|||しっちゃ|| |||||||wissen||

例え 何 年 かかって も きっと たとえ|なん|とし|||

それ じゃ 遅 すぎる んだ ||おそ|| ||spät||

パパ ぱぱ

ごめん

でも 俺 どうしても 世界 樹 の 上 に 行か なきゃ いけない んだ |おれ||せかい|き||うえ||いか|||

なんで そこ まで

人 を 探して る んだ じん||さがして||

どういう こと

簡単に は 説明 でき ない かんたんに||せつめい||

ありがとう リーファ 色々 教えて もらって 助かった よ ||いろいろ|おしえて||たすかった|

待って よ まって|

世界 樹 に 行く 気 な の せかい|き||いく|き||

ああ この 目 で 確かめ ない と ||め||たしかめ||

無 茶 だ よ そんな む|ちゃ|||

ものすごく 遠い し 強い モンスター も いっぱい 出る し |とおい||つよい||||でる|

そりゃ 君 も 強い けど |きみ||つよい|

じゃあ 私 が 連れて って あげる |わたくし||つれて||

いや でも 会った ばかりの 人 に そこ まで 世話に なる わけに は ||あった||じん||||せわに|||

世界 樹 まで の 道のり は 知って る の せかい|き|||みちのり||しって||

ガーディアン は どう する の よ

まあ なんとか する よ

いい の もう 決めた の |||きめた|

分かった よ わかった|

あの 明日 も イン できる |あした||いん|

うん

じゃあ 午後 三 時 に ここ で ね |ごご|みっ|じ||||

私 もう 落ち なきゃ いけない から わたくし||おち||| Ich muss jetzt schon aufhören.

あの ログアウト に は 上 の 宿屋 を 使って ね ||||うえ||やどや||つかって| Bitte benutze die obere Herberge für das Ausloggen.

じゃ また 明日 ||あした Bis morgen!

待って まって

ありがとう

じゃあ 私 が 連れて って あげる |わたくし||つれて||

妙な 人 だった な みょうな|じん||

キリト くん か

明日 まで お 別れ です ね パパ あした|||わかれ|||ぱぱ

すぐ 戻って 来る よ ユイ に 会い に |もどって|くる||ゆい||あい|

あの パパ が ログアウト する まで 一緒に 寝て も いい です か |ぱぱ|||||いっしょに|ねて||||

ああ いい よ

早く アスナ を 助け出して また どこ かに 家 を 買おう な はやく|||たすけだして||||いえ||かおう| |||retten||||||kaufen|

夢 みたいです ね ゆめ||

また パパ と ママ と 三 人 で 暮らせる なんて |ぱぱ||まま||みっ|じん||くらせる|

夢 じゃ ない すぐに 現実 に して 見せる さ ゆめ||||げんじつ|||みせる|

お 休み なさい パパ |やすみ||ぱぱ

その 表情 が 一 番 美し いよ ティターニア |ひょうじょう||ひと|ばん|うつくし|| |||||||Titania

泣き出す 寸前 の その 顔 が ね なきだす|すんぜん|||かお|| weinen|kurz vor|||||

凍ら せて 飾って おき たい くらい だ よ こおら||かざって|||||

なら そう すれば いい でしょう

貴方 なら 何でも 思 いのままでしょう あなた||なんでも|おも| |||denkt|nach Belieben

システム 管理 者 な んだ から しすてむ|かんり|もの|||

また そんな つれない こと を 言う |||||いう ||kühle|||

僕 が 今 まで 無理矢理 手 を 触れた こと が あったかい ぼく||いま||むりやり|て||ふれた||| ||||gewaltsam|||berührt|||

ティターニア

その 変な 名前 で 呼ぶ の は やめて |へんな|なまえ||よぶ|||

私 は 明日 奈 よ 須郷 さん わたくし||あした|な||すごう|

興ざめだ な きょうざめだ| langweilig|

この 世界 で は 僕 は 妖精 王 オベイロン |せかい|||ぼく||ようせい|おう|

プレイヤー ども が 羨望 を 込めて 見上げる アルヴヘイム の 支配 者 ぷれいやー|||せんぼう||こめて|みあげる|||しはい|もの ||||||blicken auf||||

そして 君 は 我が 妃 女王 ティターニア |きみ||わが|きさき|じょおう| ||||Gemahlin||

それて いい じゃ ない か

一体 いつ に なったら 君 は 僕 の 伴侶 と して 心 を 開いて くれる の か な いったい||||きみ||ぼく||はんりょ|||こころ||あいて|||| ||||||||Begleiter|||||||||

無駄 よ むだ| unnötig|

貴方 に あげる の は 軽蔑 と 嫌悪 あなた|||||けいべつ||けんお |||||Verachtung||Abneigung

それ だけ だ

やれやれ 気 の 強い こと だ |き||つよい||

でも ね

何だか 最近 は なんだか|さいきん|

そういう 君 を 力 尽く で 奪う の も 楽しい かな ー と そんな 気 も する んだ よ ね |きみ||ちから|つく||うばう|||たのしい||-|||き||||| ||||||nehmen|||||||||||||

やめて

冗談 さ 言ったろう じょうだん||いったろう

君 に 無理矢理 手 は 掛け ない って きみ||むりやり|て||かけ||

どうせ すぐに 君 の 方 から 僕 を 求める ように なる ||きみ||かた||ぼく||もとめる||

気 は 確か ? き||たしか

そんな 口 が きける の も 今 の うち だけ さ |くち|||||いま|||| |||sprechen|||||||

この 世界 で は 今 も 数 万 人 の プレイヤー が ゲーム を 楽しんで る |せかい|||いま||すう|よろず|じん||ぷれいやー||げーむ||たのしんで|

しかし ね フルダイブシステム の 真価 を 彼ら は 知り やしない の さ ||||しんか||かれら||しり||| ||Full-Dive-System||Wert|||||||

脳 の 制御 範囲 を 拡大 する こと で のう||せいぎょ|はんい||かくだい||| ||Kontrolle|Bereich||erweitern|||

思考 感情 記憶 まで も 操 れる 可能 性 が ある って こと を しこう|かんじょう|きおく|||みさお||かのう|せい|||||

そんな そんな こと が 許さ れる わけ が ||||ゆるさ|||

誰 が 許さ ない んだ い だれ||ゆるさ|||

すでに いろんな 国 で 研究 が 進め られて いる んだ よ ||くに||けんきゅう||すすめ||||

と は 言え おいそれと 人体 実験 なんか でき やしない ||いえ||じんたい|じっけん||| ||||Körper||||

ところが ね ある 日 ニュース を 見て いたら ある じゃ ない か |||ひ|にゅーす||みて|||||

格好の 研究 素材 が 一万 人 も かっこうの|けんきゅう|そざい||いちまん|じん| geeignetes||||||

茅 場 先輩 は 天才 だ が 大 馬鹿 者 さ かや|じょう|せんぱい||てんさい|||だい|ばか|もの|

あれ だけ の 器 を 用意 し ながら |||うつわ||ようい||

たかが ゲーム 世界 の 創造 だけ で 満足 する なんて ね |げーむ|せかい||そうぞう|||まんぞく||| ||||Schöpfung||||||

プレイヤー たち が 解放 さ れた 瞬間 に ぷれいやー|||かいほう|||しゅんかん|

その 一部 を 拉致 できる よう ルーター に 細工 する の は そう 難しく なかった さ |いちぶ||らち|||||さいく|||||むずかしく|| |||entführen|||Router||Arbeiten|||||||

結果 三百 人 も の 被験者 を 僕 は 手 に 入れた けっか|さんびゃく|じん|||ひけんしゃ||ぼく||て||いれた |||||Proband||||||

たった 2 か月 で 研究 は 大いに 進展 した よ |かげつ||けんきゅう||おおいに|しんてん||

人間 の 記憶 に 新規 オブジェクト を 埋め込み にんげん||きおく||しんき|||うめこみ |||||||einfügen

それ に 対する 感情 を 誘導 する 技術 は だいたい 形 が できた ||たいする|かんじょう||ゆうどう||ぎじゅつ|||かた||

ふざけ ないで そんな 研究 お 父さん が 許す はずな いわ |||けんきゅう||とうさん||ゆるす||

研究 は 私 以下 ごく 少数 チーム で 秘密裏 に 進め られて いる けんきゅう||わたくし|いか||しょうすう|ちーむ||ひみつり||すすめ|| |||||wenige|||geheim||||

そう で なければ 商品 に でき ない |||しょうひん|||

商品 しょうひん

アメリカ の 某 企業 が 涎 を 垂らして 研究 終了 を 待って いる あめりか||ぼう|きぎょう||よだれ||たらして|けんきゅう|しゅうりょう||まって| ||irgendein|||Speichel|||||||

精 々 高値 で 売りつける さ いずれ は レクト ごと ね せい||たかね||うりつける|||||| ||hoher Preis||verkaufen||||||

そんな こと 絶対 さ せ ない ||ぜったい|||

いつか 現実 世界 に 戻ったら 真っ先 に 貴方 の 悪行 を 暴いて あげる わ |げんじつ|せかい||もどったら|まっさき||あなた||あくぎょう||あばいて|| |||||als Erstes||||||||

君 だって 他の 被験者 と 同じ 立場 な んだ よ きみ||たの|ひけんしゃ||おなじ|たちば||| |||Proband||||||

やろう と 思えば 君 の 記憶 を 操作 する の も 可能な の さ ||おもえば|きみ||きおく||そうさ||||かのうな||

今 行く 指示 を 待て いま|いく|しじ||まて

と は 言え 僕 も 君 を ただ の 人形 に して しまう の は 望ま ない ||いえ|ぼく||きみ||||にんぎょう||||||のぞま| |||||||||||||||wünscht|

次に 会う 時 は もう 少し つぎに|あう|じ|||すこし

従順である こと を 願う よ じゅうじゅんである|||ねがう|

ティターニア

では さらば だ

助けて キリト くん たすけて||