Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 57 fullmetal|alchemist|brotherhood|episode Fullmetal Alchemist: Brotherhood Episode 57

大 総統 が 戻って き た だい|そうとう||もどって||

正門 で ブリッグズ の 戦車 を 破壊 し た そう だ せいもん||||せんしゃ||はかい||||

ざま ぁ みろ ブリッグズ の 山 猿 め |||||やま|さる|

残り の 兵士 を 集めよ う のこり||へいし||あつめよ|

作戦 本部 の 奪還 だ さくせん|ほんぶ||だっかん|

おう

大 総統 が 正門 に だい|そうとう||せいもん|

ほう 生 で 見る の は 初めて だ わ い |せい||みる|||はじめて|||

こや つ が 我が 孫娘 の 腕 を ちぎり よった 男 か |||わが|まごむすめ||うで||||おとこ|

へえ 一般 人 を 犠牲 に し て |いっぱん|じん||ぎせい|||

あんた ら 高官 が 不老 不 死 を 得 て ||こうかん||ふろう|ふ|し||とく|

世界 を 統一 する ねぇ せかい||とういつ||

ブラッド レイ 大 総統 も 分かって やって いる の です か |れい|だい|そうとう||わかって|||||

その ため に つくら れ た この 国 の リーダー だ |||||||くに||りーだー|

何 を ためらう なん||

戦い の ない 世界 を つくる の だ たたかい|||せかい||||

その ため に 一 度 滅びろ って |||ひと|たび|ほろびろ|

滅び で は ない 再生 だ ほろび||||さいせい|

お前 たち 錬金術 師 の 言う 再 構築 だ おまえ||れんきんじゅつ|し||いう|さい|こうちく|

一般 国民 に 与え られる の は 死 で は ない いっぱん|こくみん||あたえ||||し|||

我々 の 中 で 永遠 に 生き 続け られる の だ われわれ||なか||えいえん||いき|つづけ|||

そして 共に 世界 を 一 つ に 統べる |ともに|せかい||ひと|||すべる

全 は 一 一 は 全 ぜん||ひと|ひと||ぜん

我々 アメ スト リス の 選ば れ し 者 が 一 と なり われわれ|あめ|すと|りす||えらば|||もの||ひと||

すべて を

だって さ あんた たち どう する

こいつ ら だけ いい 思い しよ う と して いる の よ ||||おもい|||||||

ほっとく の

お前 たち 私 に つい て こい おまえ||わたくし||||

そう すれ ば あの お方 に 口利き し て ||||おかた||くちきき||

自分 は 軍人 です から じぶん||ぐんじん||

上官 の 命令 に は 従わ なけ れ ば なり ませ ん じょうかん||めいれい|||したがわ||||||

しかし 正直 もう 何 を 信じ たら いい の か |しょうじき||なん||しんじ||||

この 期 に 及んで まだ 迷って い られる と は な |き||およんで||まよって|||||

信じ られ も し ない 上官 に 付き 従って い て も しんじ|||||じょうかん||つき|したがって|||

それ は 忠誠 と は 言わ ん ||ちゅうせい|||いわ|

ただ の 自己 欺瞞 だ ||じこ|ぎまん|

自分 を 信じ な よ じぶん||しんじ||

自分 自身 の 魂 に じぶん|じしん||たましい|

恥 を かか せ ない 生き 方 を 選べ ば いい じゃ ない はじ|||||いき|かた||えらべ||||

町 に 家族 が いる ん だ まち||かぞく||||

オレ も だ おれ||

自分 も です じぶん||

准将 殿 じゅんしょう|しんがり

これ が 我々 の 答え です ||われわれ||こたえ|

作戦 本部 状況 は さくせん|ほんぶ|じょうきょう|

芳しく ない です ね かんばしく|||

各所 で 中央 兵 が 息 を 吹き返し て い ます かくしょ||ちゅうおう|つわもの||いき||ふきかえし|||

閣下 は 今 どちら で かっか||いま||

大 総統 執務 室 だ だい|そうとう|しつむ|しつ|

生存 者 は せいぞん|もの|

執務 室 周辺 の 味方 と 連絡 が 取れ なく なって い ます しつむ|しつ|しゅうへん||みかた||れんらく||とれ||||

そこ は 中央 兵 に 囲ま れ て いる 可能 性 が 高い です ね ||ちゅうおう|つわもの||かこま||||かのう|せい||たかい||

分かった そっち も 危険 が 迫ったら 逃げろ わかった|||きけん||せまったら|にげろ

私 の こと は 捨て て いけ わたくし||||すて||

アイ マム

さて 再び ここ は 敵 だらけ に なった |ふたたび|||てき|||

中央 兵 が 隊 を 整え て ここ に 踏み込 ん で くる の も ちゅうおう|つわもの||たい||ととのえ||||ふみこ|||||

時間 の 問題 だ じかん||もんだい|

と なる と

ある 程度 下り たら |ていど|くだり|

来 た とき み たい に 脱出 用 の 横穴 を 掘る わ らい||||||だっしゅつ|よう||よこあな||ほる|

脱出 だっしゅつ

一緒 に どう いっしょ||

あなた たち も

いったん 態勢 を 立て直し た 方 が いい でしょ |たいせい||たてなおし||かた|||

近い な ちかい|

や っぱ そう 思う か |||おもう|

あなた たち 気配 で 分かる の ||けはい||わかる|

イヤ な 予感 って やつ だ よ いや||よかん||||

手 ひどく やら れ た 古傷 が うず くっ つ う か て|||||ふるきず||||||

お やおや こんな 所 に ギャラリー が 来る と は |||しょ||ぎゃらりー||くる||

緊張 し て しまう ね きんちょう||||

誰 だ だれ|

私 か ね わたくし||

キング ・ ブラッド レイ を つくった 男 きんぐ||れい|||おとこ

と いった ところ かな

大 総統 を だい|そうとう|

と いう こと は そっち 側 の 人間 か |||||がわ||にんげん|

おや 君 は |きみ|

ラジオ 局 に いる もの と 思って い た が らじお|きょく|||||おもって|||

わざわざ 出向 い て くれる と は ね |しゅっこう||||||

手間 が 省け て 助かる よ マスタング 君 てま||はぶけ||たすかる|||きみ

お前 たち 少し 相手 を して やり なさい おまえ||すこし|あいて||||

なん だ こいつ ら

人形 兵 にんぎょう|つわもの

いや あれ と は 明らか に 動き が 違う ||||あきらか||うごき||ちがう

キング ・ ブラッド レイ に なって い た きんぐ||れい||||

かも しれ ない 男 たち だ よ |||おとこ|||

生まれて すぐに 集め られ うまれて||あつめ|

大 総統 に なる だい|そうとう||

ただ それ だけ の ため に

専門 の 教育 と 訓練 の 中 で 育て られ た 者 たち せんもん||きょういく||くんれん||なか||そだて|||もの|

そして １２ 番 目 の 実験 で |ばん|め||じっけん|

キング ・ ブラッド レイ が 誕生 し た きんぐ||れい||たんじょう||

では この 者 たち は ||もの||

余り 物 だ よ あまり|ぶつ||

もっとも 彼ら は ずっと 戦闘 訓練 を 積 ん で き た |かれら|||せんとう|くんれん||せき||||

キング ・ ブラッド レイ ほど で は ない が きんぐ||れい|||||

強い ぞ つよい|

くそ 反乱 軍 め |はんらん|ぐん|

いか ん 気絶 し て おった わ ||きぜつ||||

大尉 たいい

そう だった

抜く と かえって 失血 死 する か ぬく|||しっけつ|し||

ブラッド レイ |れい

あ で っ

危 ねぇ な じいさん き|||

わざと で は あり ま ない わ い

あっ この

やはり こういう 得 物 の 方 が しっくり くる ||とく|ぶつ||かた|||

私 より 年寄り な のに よく 動 い た もの だ わたくし||としより||||どう||||

だが

これ で 終わり だ ||おわり|

じいさん

若 シン の 皇子 か わか|||おうじ| て め ぇ リン |||りん

勝手 に 出 て くん な かって||だ|||

前 に 腕 を 斬り 落とし た 女 の とき と 同じ だ な ぜん||うで||きり|おとし||おんな||||おなじ||

また そうして 捨て られ ない もの の ため に ||すて||||||

己 の 命 を 危険 に さらす おのれ||いのち||きけん||

若 この 戦え ぬ 老 いぼ れ など 捨て なされ わか||たたかえ||ろう||||すて| バカ 言う な ばか|いう|

オレ に あの 男 と 同じ に なれ と いう の か おれ|||おとこ||おなじ||||||

王 は 民 の ため に ある もの おう||たみ|||||

民 な くし て 王 は あり え ない たみ||||おう||||

あいつ は 自分 の 国 の 民 を も 見捨てよ う と して いる ||じぶん||くに||たみ|||みすてよ||||

あれ は オレ の 目指し て いる もの と は 違う ||おれ||まなざし||||||ちがう

王 と して あるまじき 男 です か おう||||おとこ||

それ は 倒さ ね ば なり ませ ん ||たおさ|||||

しゃべる な 休 ん でろ ||きゅう||

そう です な 休み を 暇 を 頂き ま しょ う |||やすみ||いとま||いただき|||

な っ

硬化 しろ グリード こうか||

若 の 体 を 守れ わか||からだ||まもれ

若 王 に なり なされ よ わか|おう||||

この 老 いぼ れ は |ろう|||

ここ で 永遠 の 暇 を ちょうだい いたす ||えいえん||いとま|||

バ バカ 野郎 |ばか|やろう 地獄 へ つきあって もらう ぞ じごく||||

ブラッド レイ |れい

この 命懸け て も |いのちがけ||

傷 一 つ 付け られ ぬ と いう の か きず|ひと||つけ||||||

若 面目 あり ませ ぬ わか|めんぼく|||

たとえ 神 の ごとき 目 を 持って いよ う と も |かみ|||め||もって||||

見え ない 所 から の 攻撃 は 防ぎ よう が ある まい みえ||しょ|||こうげき||ふせぎ||||

じいさん

地獄 へ の 道 行き じごく|||どう|いき

つきあって やる ぜ ぇ

おお っ かたじけな … い

爺様 じいさま

った く 溝 に は まる わ 街灯 に 激突 する わ ||みぞ|||||がいとう||げきとつ||

つくづく 運転 ヘタ だ な チョロ ひげ |うんてん|へた||||

うるさい

あんな ボロ 車 で ここ まで 来 れ た だけ 有り難く 思え ||くるま||||らい||||ありがたく|おもえ

こんな とこ まで 来 て ケンカ し ない |||らい||けんか||

とにかく 早く 地下 に 入る 場所 を 見つける ん だ |はやく|ちか||はいる|ばしょ||みつける||

あれ は

マスタング 大佐 だ ろ う か |たいさ||||

うまく やって りゃ いい が

兄さん にいさん

急 ご う きゅう||

こいつ ら

人間 離れ し てる に も 程 が あん だ ろ う が ぁ にんげん|はなれ|||||ほど|||||||

背中 が がら空き です よ 大佐 せなか||がらあき|||たいさ

任せ て いる 部下 が いる ので つい ね まかせ|||ぶか|||||

真理 の 扉 しんり||とびら

錬金術 の 禁 忌 と さ れる 人体 錬成 れんきんじゅつ||きん|い||||じんたい|れんせい

それ を 試み た 術 師 は 真理 の 扉 を 開く こと に なる ||こころみ||じゅつ|し||しんり||とびら||あく|||

それ 相応 の 通行 料 を 払って ね |そうおう||つうこう|りょう||はらって|

エル リック 兄弟 が ||きょうだい|

己 の 肉体 を 犠牲 に し た と いう あれ の こ と か おのれ||にくたい||ぎせい||||||||||

あなた も

中 を 少し 持って かれ た わ なか||すこし|もって|||

けど そこ まで し て 分かった の は |||||わかった||

結局 人体 錬成 なんて 成功 し ない って こと だった けっきょく|じんたい|れんせい||せいこう|||||

あら や だ こんな 話 軍人 さん に は 興味 なかった かしら ね ||||はなし|ぐんじん||||きょうみ|||

なんの

その 真理 の 扉 と や ら を 開け た 人間 こそ |しんり||とびら|||||あけ||にんげん|

彼 奴 ら の 言う 人 柱 かれ|やつ|||いう|じん|ちゅう

敵 の 企み を 知る 手がかり に なる かも しれ ませ ん てき||たくらみ||しる|てがかり||||||

その 真理 の 扉 を 開け て まで |しんり||とびら||あけ||

自分 の 肉体 を 犠牲 に し て まで じぶん||にくたい||ぎせい||||

再会 し たかった 相手 が あなた 方 に い た と さいかい|||あいて|||かた||||

あなた に は

どんな 代償 を 払って でも もう 一 度 会い たい と 思える 人 |だいしょう||はらって|||ひと|たび|あい|||おもえる|じん

それ こそ 軍人 に は 無縁 の 話 ||ぐんじん|||むえん||はなし

死 ん だ 者 へ の 未練 など 無意味 し|||もの|||みれん||むいみ

死な せ ない ため に 戦う のみ です しな|||||たたかう||

そりゃ そう だ わ ね

ですが

少し 分かった よう な 気 も する すこし|わかった|||き||

エドワード ・ エル リック えどわーど||

初めて 会った とき はじめて|あった|

知って いる こと を 何もかも 話せ と 脅し まし た が しって||||なにもかも|はなせ||おどし|||

あの 少年 は 幼なじみ を 人質 に 取ら れ て いる こと を |しょうねん||おさななじみ||ひとじち||とら|||||

決して 口 に し なかった けっして|くち|||

ただ ひと言 |ひとこと

察し て くれ と さっし|||

あの 目 は 我々 軍人 の それ と も |め||われわれ|ぐんじん||||

まして や 軍 の 狗 と 呼ば れる 錬金術 師 の それ と も 違った ||ぐん||く||よば||れんきんじゅつ|し|||||ちがった

強いて 言え ば しいて|いえ|

これ 以上 何 が あって も 大切 な もの を 失う まい と する |いじょう|なん||||たいせつ||||うしなう|||

聞き分け の ない 子供 の 目 ききわけ|||こども||め

あの まっすぐ な 目 に |||め|

心 動かさ れ なかった と 言え ば うそ に なる こころ|うごかさ||||いえ||||

しかし その 愚直 な まで の 思い が ||ぐちょく||||おもい|

果たして この 戦い で 活路 を 開く の か はたして||たたかい||かつろ||あく||

あるいは あだ と なる か

これ で よし

さあ そろそろ 始めよ う か ||はじめよ||

１６ 号 １７ 号 ごう|ごう

２１ 号 ２３ 号 ２６ 号 ごう|ごう|ごう

おいで

なん だ

いく よ

何 を し た なん|||

何 ただ の 第 １ 段階 だ よ なん|||だい|だんかい||

この セントラル に

大 総統 府 直轄 の 錬金術 研究 所 が だい|そうとう|ふ|ちょっかつ||れんきんじゅつ|けんきゅう|しょ|

いく つ ある か 知って いる か ね ||||しって|||

今 使わ れ て いる の は 市 内 に ４ か所 いま|つかわ||||||し|うち||かしょ

いや

第 五 研究 所 だい|いつ|けんきゅう|しょ

５ か所 かしょ

５ つ の 頂点 を 持つ ||ちょうてん||もつ

錬成 陣 れんせい|じん

まさか あの カーブ し た 地下 通路 ||かーぶ|||ちか|つうろ

研究 所 を つなぐ 円 を 描 い て い た と いう の けんきゅう|しょ|||えん||えが|||||||

なん だ

どう し た の ハイン ケル さん

イズミ

どうやら ここ ら が いい と こみ たい ね

この 壁 から 脱出 用 の 穴 を 掘る わ |かべ||だっしゅつ|よう||あな||ほる|

ちょっと 離れ て て |はなれ||

では ここ で お 別れ だ ||||わかれ|

我々 は まだ ここ に 残って 戦わ ね ば なら ん われわれ|||||のこって|たたかわ||||

ここ から 先 こそ が おそらく 敵 の 中枢 ||さき||||てき||ちゅうすう

みすみす 急襲 の 好機 を 逃す わけ に は いき ませ ん ので な |きゅうしゅう||こうき||のがす||||||||

あなた たち

いろいろ 世話 に なった |せわ||

ありがとう イズミ ・ カーティス

こちら こそ アーム スト ロング 少 … |||すと|ろんぐ|しょう

な …

何 アルフォンス 君 なん||きみ イズミ

イズミ

は 鋼 の |はがね|

この ぉ

次回 鋼 の 錬金術 師 じかい|はがね||れんきんじゅつ|し

FULLMETAL ALCHEMIST fullmetal|alchemist

第 ５８ 話 『 ひと ば しら 』 だい|はなし|||

死 し て なお 守り 続ける が し||||まもり|つづける|

その 本 懐 |ほん|ふところ