Mahouka Koukou no Rettousei Episode 12 mahouka|koukou||rettousei|episode

じゃ 始める か |はじめる|

了解 りょうかい

行く ぜ いく|

ホント に 浮 い て ら 面白 れ ほんと||うか||||おもしろ|

三 二 一 ゼロ みっ|ふた|ひと|

大 成功 だ な 達也 だい|せいこう|||たつや

硬化 魔法 って 繋がって なく て も 機能 する ん だ な こうか|まほう||つながって||||きのう||||

硬化 魔法 の 定義 内容 は 相対 位置 の 固定 だ こうか|まほう||ていぎ|ないよう||そうたい|いち||こてい|

接触 し て いる 必要 は ない せっしょく||||ひつよう||

この デバイス の 作動 形態 は |||さどう|けいたい|

「 飛ばす 」 と いう より 「 伸ばす 」 と いう 方 が 近い だ ろ う とばす||||のばす|||かた||ちかい|||

間 が 中 抜け に なって いる だけ で あいだ||なか|ぬけ|||||

刀 身 の 延長 線 上 に しか 動か ない かたな|み||えんちょう|せん|うえ|||うごか|

長い 剣 を 振る の と 同じ 感覚 だ な ながい|けん||ふる|||おなじ|かんかく||

その方 が 余計 な こと 考え なく て 済む ぜ そのほう||よけい|||かんがえ|||すむ|

じゃあ 次 は 実技 テスト だ な |つぎ||じつぎ|てすと||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

( hey welcome to message write you )

( can you distance standby )

here we go !

揺るが ない 世界 非情 な 現状 ゆるが||せかい|ひじょう||げんじょう

続く 壁 は 何 重層 つづく|かべ||なん|じゅうそう

イメージ 通り なんか じゃ ない いめーじ|とおり|||

静か に 騒ぎ だし た 本能 しずか||さわぎ|||ほんのう

迷路 み たい 行き止まり な ん だ めいろ|||いきどまり|||

もう 思考 は ディストーション |しこう||

容赦 ない ね いつの間に ようしゃ|||いつのまに

見失った ルート 暴れ だす みうしなった|るーと|あばれ|

( pay attention ! )

( Hey what is it ? ) hey|||

( watch your step now ! )

常識 なんか 要ら ない じょうしき||いら|

( are you serious ! ? )

( no no no , don ' t worry 1,2,3 )

吹き返す 心臓 の リズム ふきかえす|しんぞう||りずむ

視界 まだ 眩 ん でる しかい||くら||

それ でも 行か なく ちゃ ||いか||

君 が 信じ てる 僕 を 裏切る きみ||しんじ||ぼく||うらぎる

わけ に いか ない 強く クラクション が 鳴る ||||つよく|||なる

孤独 な まま 時 が 経った って こどく|||じ||たった|

逃げる 事 覚え た って にげる|こと|おぼえ||

新しい 今日 が 来 ちゃ う けど あたらしい|きょう||らい|||

この 願い 例え 魔法 が 無く たって |ねがい|たとえ|まほう||なく|

叶え なきゃ 誓った かなえ||ちかった

僕 は 君 と まだ 見 たい 未来 ある ん だ よ ぼく||きみ|||み||みらい||||

泣き そう でも なき||

悔しく て も 止まって い られ ない くやしく|||とまって|||

握った メッセージ That ' s Rising Hope にぎった|めっせーじ|that||rising|hope

オン ユア マーク おん||

やはり 手強い |てごわい

さすが は 「 海 の 七 高 」 ||うみ||なな|たか

昨年 の 決勝 カード です よ ね これ さくねん||けっしょう|かーど||||

オーバー スピード ？ おーばー|すぴーど ¿Sobre velocidad?

あれ は …

先輩 せんぱい

お 兄 様 |あに|さま

行って くる お前 たち は ここ で 待って い て くれ おこなって||おまえ|||||まって|||

わ … 分かり まし た |わかり||

摩 利 さす|り

気 が つい た ？ 私 が 誰 だ か 分かる ？ き||||わたくし||だれ|||わかる

真由美 ？ まゆみ

何 を 言って る ？ そんな こと は 聞く まで … なん||いって|||||きく|

ここ は 病院 か ||びょういん|

ええ 裾野 基地 の 病院 よ |すその|きち||びょういん|

よかった 意識 に 異常 は ない よう ね |いしき||いじょう||||

あっ まだ 起き上がっちゃ ダメ ||おきあがっちゃ|だめ

肋骨 が 折れ て い た の よ あばらぼね||おれ|||||

今 は 魔法 で つ ない で いる けど まだ 定着 し て ない わ いま||まほう||||||||ていちゃく||||

あくまで 応急 処置 だ から |おうきゅう|しょち||

定着 まで どの くらい かかる ？ ていちゃく||||

全治 一 週間 ぜんち|ひと|しゅうかん

一 日 寝 て れ ば 日常 動作 に 支障 は なく なる けど ひと|ひ|ね||||にちじょう|どうさ||ししょう||||

念の為 に 十 日間 は 激しい 運動 は 禁止 ねんのため||じゅう|にち かん||はげしい|うんどう||きんし

おい それ じゃあ …

ミラージバット も 棄権 ね 仕方ない わ ||きけん||しかたない|

そう か …

レース は どう なった ん だ ？ れーす|||||

七 高 は 危険 走行 で 失格 なな|たか||きけん|そうこう||しっかく

決勝 は 三 高 と 九 高 よ けっしょう||みっ|たか||ここの|たか|

七 高 の 選手 の 怪我 は 大した こと なかった みたい なな|たか||せんしゅ||けが||たいした|||

かばった 甲斐 が あった わ ね |かい||||

自分 が 大怪我 を し てれ ば 世話 は ない じぶん||おおけが|||||せわ||

あそこ で あなた が 加速 を 止め て かばって い なかれ ば ||||かそく||とどめ|||||

七 高 の 選手 は 大怪我 を し て なな|たか||せんしゅ||おおけが|||

多分 魔法 師 生命 を 絶た れ て い た と 思う わ たぶん|まほう|し|せいめい||たた||||||おもう|

これ は 達也 くん も 同 意見 ね ||たつや|||どう|いけん|

おい そこ で 何故 アイツ の 名前 が 出 て くる ん だ ？ |||なぜ|||なまえ||だ||||

あなた を ここ に 運 ん で き て 治療 に 付き添って い た の が 彼 だ から ||||うん|||||ちりょう||つきそって|||||かれ||

なに ？

あと で お礼 は 言って おい た ほう が いい わ よ ||お れい||いって|||||||

真っ先 に 駆けつけ て 一目 で 骨折 を 見抜き まっさき||かけつけ||いちもく||こっせつ||みぬき

応急 措置 を 的確 に 指示 し て い た の は 達也 くん だ から おうきゅう|そち||てきかく||しじ|||||||たつや|||

ところで 摩 利 |さす|り

あの 時 第三者 から 魔法 に よる 妨害 を 受け なかった ？ |じ|だいさんしゃ||まほう|||ぼうがい||うけ|

どういう こと だ ？

七 高 の 選手 を 受け止める 直前 に 摩 利 が 体勢 を 崩し た の は なな|たか||せんしゅ||うけとめる|ちょくぜん||さす|り||たいせい||くずし|||

第三者 に よる 不正 な 魔法 で だいさんしゃ|||ふせい||まほう|

水面 に 干渉 さ れ た せい じゃ ない の か と いう こと よ すいめん||かんしょう||||||||||||

確かに ボード が 沈み 込む 直前 たしかに|ぼーど||しずみ|こむ|ちょくぜん

足元 から 不自然 な 揺らぎ を 感じ た が あしもと||ふしぜん||ゆらぎ||かんじ||

何故 そう 思った ん だ ？ なぜ||おもった||

あの 時 あなた が 足元 を 取ら れ た 水面 の 動き は 不自然 だった わ |じ|||あしもと||とら|||すいめん||うごき||ふしぜん||

魔法 に よる 事象 改変 に 特有 の 不 連続 性 が あった まほう|||じしょう|かいへん||とくゆう||ふ|れんぞく|せい||

でも あの 時 ||じ

七 高 の 選手 も 九 高 の 選手 も そんな 魔法 は 使って い なかった なな|たか||せんしゅ||ここの|たか||せんしゅ|||まほう||つかって||

残る 可能 性 は 第三者 に よる 魔法 のこる|かのう|せい||だいさんしゃ|||まほう

これ も 達也 くん と 同 意見 ||たつや|||どう|いけん

彼 大会 委員 会 から ビデオ を 借り て かれ|たいかい|いいん|かい||びでお||かり|

水面 の 波動 解析 を し て みる そう よ すいめん||はどう|かいせき||||||

しかし 誰 が 一体 何の ため に こんな こと を |だれ||いったい|なんの|||||

それ で 何 か 分かった の ？ ||なん||わかった|

一通り 検討 し て み まし た ひと どおり|けんとう|||||

やはり 第三者 の 介入 が あった と 見る べき です ね |だいさんしゃ||かいにゅう||||みる|||

さすが 司 波 君 は 仕事 が 速い ね |つかさ|なみ|きみ||しごと||はやい|

しかし 予想 以上 に 難しい ね これ は |よそう|いじょう||むずかしい|||

啓 どういう こと な の ？ あきら||||

花 音 も 知って る とおり か|おと||しって||

九 校 戦 で は 外部 から の 魔法 干渉 に よる 不正 を 防止 する ため ここの|こう|いくさ|||がいぶ|||まほう|かんしょう|||ふせい||ぼうし||

カウンター マジック に 優れ た 魔法 師 を かうんたー|まじっく||すぐれ||まほう|し|

大会 委員 と して 各 競技 場 に 配置 する と 共に たいかい|いいん|||かく|きょうぎ|じょう||はいち|||ともに

監視 装置 を 大量 に 設置 し て いる かんし|そうち||たいりょう||せっち|||

てっきり 僕 は |ぼく|

その 監視 網 の 外 から 何 か 仕掛け が あった の か と 思って いた ん だ けど |かんし|あみ||がい||なん||しかけ||||||おもって||||

司 波 くん の 分析 で は つかさ|なみ|||ぶんせき||

水面 に 働 い た 力 は 水中 から 発生 し て いる ん だ すいめん||はたら|||ちから||すいちゅう||はっせい|||||

可能 性 と して は 水中 に 工作 員 が 潜 ん で い た と しか … かのう|せい||||すいちゅう||こうさく|いん||ひそ||||||

深雪 みゆき

はい

ご 紹介 し ます クラスメイト の 吉田 と 柴田 です |しょうかい|||||よしだ||しばた|

二 人 に は 水中 工作 者 の 謎 を 解く ため に 来 て もらい まし た ふた|じん|||すいちゅう|こうさく|もの||なぞ||とく|||らい||||

はじめ まして

よろしく お 願い し ます ||ねがい||

知って いる と 思う が しって|||おもう|

二 年 の 五十里 先輩 と 千代田 先輩 だ ふた|とし||いかり|せんぱい||ちよだ|せんぱい|

や こちら こそ よろしく 俺 たち は 今 渡辺 先輩 が おれ|||いま|わたなべ|せんぱい|

第三者 の 不正 な 魔法 に より 妨害 を 受け た 可能 性 に つい て 検証 し て いる だいさんしゃ||ふせい||まほう|||ぼうがい||うけ||かのう|せい||||けんしょう|||

渡辺 先輩 が 体勢 を 崩す 直前 水面 が 不自然 に 陥没 し た わたなべ|せんぱい||たいせい||くずす|ちょくぜん|すいめん||ふしぜん||かんぼつ||

これ は ほぼ 確実 に 水中 から の 魔法 干渉 に よる もの だ |||かくじつ||すいちゅう|||まほう|かんしょう||||

コース 外 から 気づか れる こと なく 水路 に 魔法 を 仕掛ける こと は こーす|がい||きづか||||すいろ||まほう||しかける||

不可能 だ ふかのう|

遅延 発動 魔法 の 可能 性 も 低い ちえん|はつどう|まほう||かのう|せい||ひくい

だ と すれば

魔法 は 水中 に 潜 ん で い た 何者 か に よって 仕掛け られ た と 考え られる まほう||すいちゅう||ひそ|||||なにもの||||しかけ||||かんがえ|

しかし そう 考える の は 荒唐無稽 ||かんがえる|||こうとうむけい

そこ まで 完璧 に 姿 を 隠す 術 は ||かんぺき||すがた||かくす|じゅつ|

現代 魔法 に も 古式 魔法 に も あり は し ない げんだい|まほう|||こしき|まほう||||||

ならば 人間 以外 の 何 か が 水路 中 に 潜 ん で い た |にんげん|いがい||なん|||すいろ|なか||ひそ||||

と 考える の が 合理 的 でしょ う |かんがえる|||ごうり|てき||

達也 は 精霊 魔法 の 可能 性 を 考え て いる の か ？ たつや||せいれい|まほう||かのう|せい||かんがえ||||

吉田 は 精霊 魔法 を 得意 と する 魔法 師 です よしだ||せいれい|まほう||とくい|||まほう|し|

また 柴田 は 霊 子 光 に 対 し て 特に 鋭敏 な 感受性 を 有 し て い ます |しばた||れい|こ|ひかり||たい|||とくに|えいびん||かんじゅせい||ゆう||||

幹 比 古 数 時間 単位 で 特定 の 条件 に 従って みき|ひ|ふる|すう|じかん|たんい||とくてい||じょうけん||したがって

水面 を 陥没 さ せる 遅延 発動 魔法 は すいめん||かんぼつ|||ちえん|はつどう|まほう|

精霊 魔法 に より 可能 か ？ せいれい|まほう|||かのう|

可能 だ よ かのう||

お前 に も ？ おまえ||

地 脈 と 地形 が 分かって い れ ば ち|みゃく||ちけい||わかって|||

地 脈 を 通じ て 精霊 を 送り込む こと は できる ち|みゃく||つうじ||せいれい||おくりこむ|||

ただし そんな 術 の 掛け 方 で は ほとんど 意味 の ある 威力 は 出せ ない ||じゅつ||かけ|かた||||いみ|||いりょく||だせ|

水面 を 荒らす こと は でき て も すいめん||あらす|||||

それ だけ で 渡辺 先輩 が バランス を 崩す ほど の 大波 は 作れ ない はず だ |||わたなべ|せんぱい||ばらんす||くずす|||おおなみ||つくれ|||

七 高 の 選手 が オーバー スピード する 事故 が なけ れ ば なな|たか||せんしゅ||おーばー|すぴーど||じこ||||

子供 の いたずら に しか なら なかった と 思う こども||||||||おもう

あれ も 単なる 事故 で あれ ば な ||たんなる|じこ||||

これ を 見 て くれ ||み||

本来 なら ば ここ で 七 高 の 選手 は 減速 に 入ら なけ れ ば なら ない ほんらい|||||なな|たか||せんしゅ||げんそく||はいら|||||

しかし 実際 に は 加速 し て しまって いる |じっさい|||かそく||||

確かに 不自然 だ たしかに|ふしぜん|

こんな 単純 ミス を する 魔法 師 が 九 校 戦 の 選手 に 選ば れる わけない わ |たんじゅん|みす|||まほう|し||ここの|こう|いくさ||せんしゅ||えらば|||

おそらく ＣＡＤ に 細工 を さ れ て い た の だ と 思い ます |ｃａｄ||さいく||||||||||おもい|

減速 が 必要 に なる の は この コーナー が 最初 です げんそく||ひつよう||||||こーなー||さいしょ|

減速 の 起動 式 を 加速 の 起動 式 と すり替え られ た 場合 げんそく||きどう|しき||かそく||きどう|しき||すりかえ|||ばあい

間違い なく ここ で 事故 を 起こす まちがい||||じこ||おこす

そして 去年 の 決勝 カード の ラップ タイム を 見 れ ば |きょねん||けっしょう|かーど||らっぷ|たいむ||み||

渡辺 先輩 と 七 高 の 選手 が わたなべ|せんぱい||なな|たか||せんしゅ|

もつれ 合う 状態 で この コーナー を 回る で あろう こと は 予想 できる |あう|じょうたい|||こーなー||まわる|||||よそう|

俺 に 妨害 の 意思 が あれ ば おれ||ぼうがい||いし|||

優勝 候補 二 人 を 一度に つぶす チャンス と 考え た でしょ う ね ゆうしょう|こうほ|ふた|じん||いちどに||ちゃんす||かんがえ||||

確かに 理屈 は 通って る けど たしかに|りくつ||かよって||

ＣＡＤ に 細工 なんか できる の かい ？ ｃａｄ||さいく||||

もし 細工 し た と する なら 一体 誰 が ？ |さいく||||||いったい|だれ|

七 高 の 技術 スタッフ に ？ なな|たか||ぎじゅつ|すたっふ|

その 可能 性 も 否定 し 切れ ませ ん が |かのう|せい||ひてい||きれ|||

俺 は 大会 委員 に 工作 員 が いる 可能 性 の 方 が 高い と 思い ます おれ||たいかい|いいん||こうさく|いん|||かのう|せい||かた||たかい||おもい|

しかし お 兄 様 ||あに|さま

一体 いつ どの よう に し て ＣＡＤ に 細工 し た の でしょ う か いったい|||||||ｃａｄ||さいく||||||

ＣＡＤ は 各校 が 厳重 に 保管 し て いる はず です が ｃａｄ||かっこう||げんじゅう||ほかん||||||

ＣＡＤ は 必ず 一 度 各校 の 手 を 離れ ｃａｄ||かならず|ひと|たび|かっこう||て||はなれ

大会 委員 に 引き渡さ れる たいかい|いいん||ひきわたさ|

だが どういう 細工 を し た の か それ が まだ 分から ない ||さいく|||||||||わから|

厄介 だ な やっかい||

本 戦 の 残る 試合 は ミラージバット と モノリス コード ほん|いくさ||のこる|しあい|||||こーど

総合 優勝 を 確実 な もの と する ため に は そうごう|ゆうしょう||かくじつ|||||||

どちら も 優勝 し なれ ば なら ない わ ||ゆうしょう||||||

しかも 何者 か の 妨害 に 気 を つけ れ ば なら ない と いう おまけ つき で だ |なにもの|||ぼうがい||き||||||||||||

どうぞ

失礼 し ます しつれい||

掛け て くれる ？ かけ||

二 人 に は 大事 な 相談 が あって 来 て もらい まし た ふた|じん|||だいじ||そうだん|||らい||||

りん ちゃん 説明 し て もらえ ます か ？ ||せつめい|||||

今日 の 成績 は 二 人 と も 知って いる と 思い ます きょう||せいせき||ふた|じん|||しって|||おもい|

アクシデント こそ あり まし た が

当 校 の ポイント は ほぼ 計算 どおり です とう|こう||ぽいんと|||けいさん||

しかし 三 高 が 予想 以上 に ポイント を 伸ばし て いる ため |みっ|たか||よそう|いじょう||ぽいんと||のばし|||

当初 の 見込み より 差 が 詰まって い ます とうしょ||みこみ||さ||つまって||

万一 明日 から 始まる 新人 戦 で まんいち|あした||はじまる|しんじん|いくさ|

三 高 に 大差 を つけ られる よう な こと が あれ ば みっ|たか||たいさ|||||||||

本 戦 ミラージバット の 成績 次第 で は ほん|いくさ|||せいせき|しだい||

逆転 を 許し て しまう 可能 性 も あり ます ぎゃくてん||ゆるし|||かのう|せい|||

本 戦 の ポイント は 新人 戦 の 二 倍 ほん|いくさ||ぽいんと||しんじん|いくさ||ふた|ばい

そこ で 私 たち 作戦 スタッフ は 新人 戦 を ある 程度 犠牲 に し て も ||わたくし||さくせん|すたっふ||しんじん|いくさ|||ていど|ぎせい||||

本 戦 の ミラージバット に 戦力 を 注ぎ込む べき だ と いう 結論 に 達し まし た ほん|いくさ||||せんりょく||そそぎこむ|||||けつろん||たっし||

ええ そう よ 達也 くん |||たつや|

深雪 さん みゆき|

あなた に は 摩 利 の 代役 と して |||さす|り||だいやく||

本 戦 の ミラージ ・ バット に 出場 し て もらい ます ほん|いくさ|||ばっと||しゅつじょう||||

達也 くん に は 引き続き 深雪 さん の 担当 エンジニア と して たつや||||ひきつづき|みゆき|||たんとう|えんじにあ||

九 日 目 も 会場 入り し て もらう こと に なり ます ここの|ひ|め||かいじょう|はいり|||||||

しかし 先輩 方 の 中 に も |せんぱい|かた||なか||

一 種目 に しか エントリー さ れ て い ない 方々 が いらっしゃい ます ひと|しゅもく|||えんとりー||||||ほうぼう|||

何故 私 が 新人 戦 を キャンセル し て まで 代役 に 選ば れる の でしょう か ？ なぜ|わたくし||しんじん|いくさ||きゃんせる||||だいやく||えらば||||

ミラージバット に は 補欠 を 用意 し て い なかった |||ほけつ||ようい||||

それ が 理由 だ ||りゆう|

事前 に 練習 を 積 ん だ 選手 の 方 が 見込み が ある じぜん||れんしゅう||せき|||せんしゅ||かた||みこみ||

それ に 君 の 妹 なら 本 戦 で あって も 優勝 できる だ ろ う ？ ||きみ||いもうと||ほん|いくさ||||ゆうしょう||||

可能 です かのう|

お … お 兄 様 ||あに|さま

その よう に 評価 し て 下さって の こと なら |||ひょうか|||くださって|||

俺 も エンジニア と して 全力 を 尽くし ます おれ||えんじにあ|||ぜんりょく||つくし|

や れる な 深雪 |||みゆき

はい

ほのか は 最終 レース か ||さいしゅう|れーす|

はい 午後 の レース です ので |ごご||れーす||

女子 の スピード シューティング と は 重なり ませ ん じょし||すぴーど||||かさなり||

何も なけ れ ば いい ん だ が なにも|||||||

あっ いや ちょっと 気 に なる こと が あって な |||き||||||

本当 は ほのか の ＣＡＤ も 見 て やり たい ん だ が ほんとう||||ｃａｄ||み||||||

それ は 無理 だ から せめて レース は 脇 で 観 て いる こと に する よ ||むり||||れーす||わき||かん||||||

本当 です か ？ ほんとう||

約束 です よ やくそく||

何 か 不 具合 が ない か しっかり チェック し て くれ なん||ふ|ぐあい|||||ちぇっく|||

うん 万全 |ばんぜん

自分 の より 快適 じぶん|||かいてき

そう か なら いい

達也 さん たつや|

やっぱり うち の 家 で 雇わ れ ない ？ |||いえ||やとわ||

この 試合 直前 に 冗談 を 言う 余裕 が ある なら 大丈夫 だ な |しあい|ちょくぜん||じょうだん||いう|よゆう||||だいじょうぶ||

冗談 じゃ ない よ 専属 じゃ なく て も いい から じょうだん||||せんぞく||||||

何度 も 言って いる と 思う が なんど||いって|||おもう|

その 件 は 俺 が ライセンス を 取って から な |けん||おれ||らいせんす||とって||

分かった わかった

いよいよ だ な 雫 |||しずく

よし 頑張れ |がんばれ

うん 頑張る |がんばる

隣 空 い てる ？ となり|から||

あら 深雪 空 い てる わ よ |みゆき|から||||

どうぞ どうぞ

ほのか さん 準備 は いい ん です か ？ ||じゅんび|||||

だ … 大丈夫 です 私 の レース は 午後 だ から |だいじょうぶ||わたくし||れーす||ごご||

ほのか 今 から 緊張 し て い て は 試合 まで もた ない わ よ |いま||きんちょう||||||しあい|||||

分かって る ん だ けど わかって||||

大丈夫 よ ほのか なら だいじょうぶ|||

お 兄 様 も 仰 って い た でしょ う ？ |あに|さま||あお|||||

レース の こと を 考え 過ぎ ない よう に こちら を 観 に 来 た の だ から れーす||||かんがえ|すぎ||||||かん||らい||||

今 は 雫 の 応援 を し ま しょ う いま||しずく||おうえん|||||

うん そう よ ね

考え て み れ ば かんがえ||||

アイツ の エンジニア と して の 腕 を 実戦 で 見る の は これ が 初めて だ な ||えんじにあ||||うで||じっせん||みる|||||はじめて||

そう ね 私 の とき は 本当 に お 手伝い 程度 だった し ||わたくし||||ほんとう|||てつだい|ていど||

彼 が 一 から 調整 し た ＣＡＤ が どんな 性能 を 見せ て くれる の か かれ||ひと||ちょうせい|||ｃａｄ|||せいのう||みせ||||

楽しみ だ わ たのしみ||

北山 さん を 始め と して 選手 たち から は とても 好評 の よう です が きたやま|||はじめ|||せんしゅ|||||こうひょう||||

今日 も 自分 の ＣＡＤ を きょう||じぶん||ｃａｄ|

わざわざ 持ち込 ん で いる 選手 も い た よう です し |もちこ||||せんしゅ||||||

おいおい 競技 に 差し支える ん じゃ ない か ？ |きょうぎ||さしつかえる||||

その 辺り は 上手く コントロール し て いる みたい です ね |あたり||うまく|こんとろーる||||||

サービス は 試合 が 終わって から の よう です よ さーびす||しあい||おわって|||||

地道 に ファン を 増やし て いる の ね じみち||ふぁん||ふやし||||

う わ 豪快 ||ごうかい

もし かして

有効 エリア 全域 を 魔法 の 作用 領域 に 設定 し て いる ん です か ？ ゆうこう|えりあ|ぜんいき||まほう||さよう|りょういき||せってい||||||

そう です よ

雫 は 領域 内 に 存在 する 固形 物 に 振動 波 を 与える 魔法 で しずく||りょういき|うち||そんざい||こけい|ぶつ||しんどう|なみ||あたえる|まほう|

標的 を 砕 い て いる ん です ひょうてき||くだ|||||

スピード シューティング の 得点 有効 エリア は すぴーど|||とくてん|ゆうこう|えりあ|

空中 に 設定 さ れ た 一 辺 十五 メートル の 立方体 です くうちゅう||せってい||||ひと|ほとり|じゅうご|めーとる||りっぽうたい|

司 波 くん の 起動 式 は この 内部 に つかさ|なみ|||きどう|しき|||ないぶ|

一 辺 十 メートル の 立方体 を 設定 し て ひと|ほとり|じゅう|めーとる||りっぽうたい||せってい||

その 各 頂点 と |かく|ちょうてん|

中心 の 九 つ の ポイント が 震源 に なる よう 記述 さ れ て い ます ちゅうしん||ここの|||ぽいんと||しんげん||||きじゅつ|||||

各 ポイント は 番号 で 管理 さ れ て い て かく|ぽいんと||ばんごう||かんり|||||

展開 さ れ た 起動 式 に 変数 と して その 番号 を 入力 する こと で てんかい||||きどう|しき||へんすう||||ばんごう||にゅうりょく|||

震源 ポイント から 球 状 に 仮想 波動 が 広がり ます しんげん|ぽいんと||たま|じょう||かそう|はどう||ひろがり|

波動 の 到達 距離 は 六 メートル はどう||とうたつ|きょり||むっ|めーとる

つまり 一 度 の 魔法 発動 で |ひと|たび||まほう|はつどう|

震源 を 中心 と する しんげん||ちゅうしん||

半径 六 メートル の 球 状 破砕 空間 が 形成 さ れる こと に なり ます はんけい|むっ|めーとる||たま|じょう|はさい|くうかん||けいせい||||||

スピード シューティング は すぴーど||

選手 の 立つ 位置 と 得点 有効 エリア の 距離 方向 広 さ が 常に 同じ です せんしゅ||たつ|いち||とくてん|ゆうこう|えりあ||きょり|ほうこう|ひろ|||とわに|おなじ|

故に 座標 を 変数 と して 毎回 入力 する 必要 は なく ゆえに|ざひょう||へんすう|||まいかい|にゅうりょく||ひつよう||

発動 時 に は その 番号 を 指定 する だけ で はつどう|じ||||ばんごう||してい|||

魔法 を 発動 する こと が でき ます まほう||はつどう|||||

事実 上 じじつ|うえ

選手 は ただ 引き金 を 引く だけ で 標的 を 破壊 する こと が できる の です せんしゅ|||ひきがね||ひく|||ひょうてき||はかい||||||

魔法 の 固有 名称 は アクティブ ・ エアー ・ マイン まほう||こゆう|めいしょう||あくてぃぶ|| El nombre único de la magia es Active Air Mine.

司 波 くん の オリジナル だ そう です よ つかさ|なみ|||おりじなる||||

大きな 起動 式 な の で おおきな|きどう|しき|||

北山 さん の 処理 能力 が あって こ その 魔法 です が きたやま|||しょり|のうりょく|||||まほう||

真由美 の 魔法 と は 発想 が ちょうど 逆 だ な まゆみ||まほう|||はっそう|||ぎゃく||

よくも こんな 術 式 を 考えつく わ ね ||じゅつ|しき||かんがえつく||

お 疲れ 様 |つかれ|さま

何だか 拍子抜け なんだか|ひょうしぬけ

死角 を 突か れる こと は ない と 思って い た が しかく||つか||||||おもって|||

予想 どおり そんな 意地 の 悪い 設定 は さ れ て なかった な よそう|||いじ||わるい|せってい||||||

達也 さん 心配 し 過ぎ たつや||しんぱい||すぎ

まだ 予選 な ん だ から |よせん||||

だが 準 々 決勝 から は 対戦 形式 だ |じゅん||けっしょう|||たいせん|けいしき|

ＣＡＤ の 調整 は 朝 の うち に 済ませ て ある から ｃａｄ||ちょうせい||あさ||||すませ|||

あと で 感触 を 確かめ て おい て くれ ||かんしょく||たしかめ||||

分かった わかった

一 年 女子 は 三 人 揃って 予選 通過 か ひと|とし|じょし||みっ|じん|そろって|よせん|つうか|

バトル ボード の 方 は どう なって いる の かしら ？ |ぼーど||かた||||||

男子 は 二 レース を 終了 し て いずれ も 予選 落ち だんし||ふた|れーす||しゅうりょう|||||よせん|おち

女子 は 一 レース に 出場 し て 予選 突破 です じょし||ひと|れーす||しゅつじょう|||よせん|とっぱ|

男子 は あと 一 人 か だんし|||ひと|じん|

女子 の 方 で は 最終 レース の 光井 さん が 突破 確実 でしょ う から じょし||かた|||さいしゅう|れーす||みつい|||とっぱ|かくじつ|||

あー ちゃん に は まだまだ 頑張って もらわ ない と |||||がんばって|||

うん 当 校 も もう 少し 技術 者 の 育成 に 力 を 注ぐ べき かも しれ ん な |とう|こう|||すこし|ぎじゅつ|もの||いくせい||ちから||そそぐ|||||

達也 さん 大丈夫 ？ たつや||だいじょうぶ

大丈夫 だいじょうぶ

分かって る と 思う けど 予選 で 使った 機種 と は 全く の 別物 だ わかって|||おもう||よせん||つかった|きしゅ|||まったく||べつもの|

時間 は ない が 少し でも 違和感 が あったら 可能 な 限り 調整 する から じかん||||すこし||いわかん|||かのう||かぎり|ちょうせい||

遠慮 なく 言って くれ えんりょ||いって|

違和感 なんて ない よ いわかん|||

むしろ しっくり すぎ て 怖い くらい ||||こわい|

そう か

ほか の 二 人 と も 勝った ん だ よ ね ||ふた|じん|||かった||||

次 は 私 の 番 つぎ||わたくし||ばん

大丈夫 だいじょうぶ

いつも どおり に やれ ば 雫 も 勝て る さ |||||しずく||かて||

もちろん

優勝 する ため の お膳立て は 全て 達也 さん が 整え て くれ た ん だ から ゆうしょう||||おぜんだて||すべて|たつや|||ととのえ||||||

あと は 優勝 する だけ よ ||ゆうしょう|||

絶対 負け ない ぜったい|まけ|

その 意気 だ |いき|

やさしい 風 芽吹く 蕾 |かぜ|めぶく|つぼみ

街 染め て く 花 たち がい|しめ|||か|

美し さ は 時 と ともに うつくし|||じ||

夢 の よう に 亡くなって しまう ゆめ||||なくなって|

あなた の 温もり ||ぬくもり

それ と 同じ で 消え て しまう かな ||おなじ||きえ|||

shadow of my love

終わり が あって も おわり|||

恐れ ず に 歌 を 歌 お う おそれ|||うた||うた||

eternal song

形 は いら ない かた|||

抱きしめて 感じ て ほしい だきしめて|かんじ||

十 年 先 も じゅう|とし|さき|

百 年 先 も ひゃく|とし|さき|

千 年 先 も せん|とし|さき|

愛 を 歌 お う あい||うた||