Mahouka Koukou no Rettousei Episode 20 mahouka|koukou||rettousei|episode

あら 達也 くん どう し た の ？ |たつや|||||

論文 コンペ の 資料 を 集め に 来 まし た ろんぶん|こんぺ||しりょう||あつめ||らい||

そう いえ ば リン ちゃん の お 手伝い に 指名 さ れ た ん だった わ ね |||りん||||てつだい||しめい|||||||

こんな 所 で 立ち話 し て ちゃ 他の 人 の 邪魔 だ し |しょ||たちばなし||||たの|じん||じゃま||

中 に 入 ろ っか なか||はい||

えっ ええ

達也 くん に は 急な 話 だった と 思う けど たつや||||きゅうな|はなし|||おもう|

今回 の テーマ は リン ちゃん に とって こんかい||てーま||りん|||

コンペ の 勝ち負け に とどまら ない 意味 を 持って る から こんぺ||かちまけ||||いみ||もって||

よろしく ね

あっ はい

市原 先輩 は 今回 の テーマ に いちはら|せんぱい||こんかい||てーま|

何 か 特別 な 思い入れ が ある ん です か ？ なん||とくべつ||おもいいれ|||||

魔法 師 の 地位 向上 まほう|し||ちい|こうじょう

魔法 を 経済 活動 に 不可欠 な ファクター と する こと で まほう||けいざい|かつどう||ふかけつ||ふぁくたー||||

魔法 師 は 本当 の 意味 で まほう|し||ほんとう||いみ|

兵器 と して 産み 出さ れ た 宿命 から 解放 さ れる へいき|||うみ|ださ|||しゅくめい||かいほう||

重力 制御 魔法 式 熱 核 融合 炉 は じゅうりょく|せいぎょ|まほう|しき|ねつ|かく|ゆうごう|ろ|

その 為 の 有力 な 手段 に なる |ため||ゆうりょく||しゅだん||

って リン ちゃん は ずっと 言って いる わ |りん||||いって||

今回 の 論文 作成 は その ため の 具体 的 な 第 一 歩 な の こんかい||ろんぶん|さくせい|||||ぐたい|てき||だい|ひと|ふ||

驚き まし た 市原 先輩 が 全く 同じ こと を 考え て い た と は … おどろき|||いちはら|せんぱい||まったく|おなじ|||かんがえ|||||

えっ ？ 達也 くん も ？ |たつや||

こんな マイナー な 思想 の 持ち主 が 身近 に いる と は 思い ませ ん で し た |まいなー||しそう||もちぬし||みぢか|||||おもい|||||

よかった わ ね リン ちゃん と 気 が 合って |||りん|||き||あって

いえ

別に 気 が 合う と か 合わ ない と か いう 問題 で は ない と 思い ます が べつに|き||あう|||あわ|||||もんだい|||||おもい||

市原 先輩 と 俺 で は 方法 論 が 全く 違う よう です し いちはら|せんぱい||おれ|||ほうほう|ろん||まったく|ちがう|||

でも 基本 コンセプト は 同じ でしょ ？ |きほん|こんせぷと||おなじ|

達也 くん って 実は リン ちゃん み たい な の が タイプ な の ？ たつや|||じつは|りん|||||||たいぷ||

こ ー ん な 美 少女 と 肩 寄せ合って お 話し てる って いう のに |-|||び|しょうじょ||かた|よせあって||はなし||||

全然 手 を 出す 素振り も ない と 思ったら ぜんぜん|て||だす|そぶり||||おもったら

ゴメン ねぇ お 姉さん 子供 体型 で |||ねえさん|こども|たいけい|

俺 に 露出 性癖 は ない んで おれ||ろしゅつ|せいへき|||

監視 カメラ の 前 で 女性 に 手 を 出し た り は し ませ ん よ かんし|かめら||ぜん||じょせい||て||だし|||||||

えっ と じゃあ カメラ や 人目 が なかったら ？ |||かめら||ひとめ||

もちろん

先輩 の 据え 膳 なら 遠慮 なく ご馳走 に なり ます せんぱい||すえ|ぜん||えんりょ||ごちそう|||

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外し て ||はずし|

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知ら ない このさき||しら|

信じ て は 裏切ら れ てる しんじ|||うらぎら||

見渡せ ば いつ でも みわたせ|||

Nobodyends もう 誰 か に nobodyends||だれ||

頼る の は やめ て たよる||||

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で たいせつ||ひみつ||||てまねき|||||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青 つよ||||まもれ|||おもい||ぐん|あお

狙い 定め 引き金 を 引 い て ねらい|さだめ|ひきがね||ひ||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

ですが 途中 で 接続 を 切ら れ て しまい まし て ね |とちゅう||せつぞく||きら||||||

結局 攻撃 元 は 掴め ませ ん で し た けっきょく|こうげき|もと||つかめ|||||

それ で ？

言 っと く けど 私 に は ネットワーク チェイス なんて でき ない わ よ げん||||わたくし|||ねっとわーく||||||

分かって い ます よ 先生 の 得意 分野 は わかって||||せんせい||とくい|ぶんや|

そこ まで お 手間 を 取ら せる つもり は あり ませ ん |||てま||とら||||||

じゃあ 何 ？ |なん

最近 魔法 関係 の 秘密 情報 売買 に 手 を 出し て いる 組織 に つい て さいきん|まほう|かんけい||ひみつ|じょうほう|ばいばい||て||だし|||そしき|||

ご存知 の 範囲 で 教え て いただけ ない か と 思い まし て ごぞんじ||はんい||おしえ||||||おもい||

あの ね 司 波 君 ||つかさ|なみ|きみ

私 に も 守 秘 義務 が ある ん だって こと は 分かって くれ てる の よ ね ？ わたくし|||しゅ|ひ|ぎむ|||||||わかって|||||

無論 です むろん|

先月 末 から 今月 の 初め に かけ て せんげつ|すえ||こんげつ||はじめ|||

横浜 横須賀 で 相次 い で 密 入国 事件 が 起こって いる わ よこはま|よこすか||あいつ|||みつ|にゅうこく|じけん||おこって||

無関係 と は 思え ない と いう こと です か むかんけい|||おもえ||||||

それ で 被害 は なかった の かい ？ ||ひがい||||

大丈夫 です だいじょうぶ|

それ より 五十里 先輩 の 御宅 は 大丈夫 です か ？ ||いかり|せんぱい||おたく||だいじょうぶ||

もし かして クラッカー の 狙い は … ||くらっかー||ねらい|

クラッカー の コマンド を 見る と くらっかー||||みる|

どうやら 魔法 理論 に 関 する 文書 ファイル を 狙って い た よう です |まほう|りろん||かん||ぶんしょ|ふぁいる||ねらって||||

時期 的 に 見 て コンペ 絡み の 可能 性 を 否定 でき ませ ん じき|てき||み||こんぺ|からみ||かのう|せい||ひてい|||

心当たり は ない けど こころあたり|||

その 話 市原 先輩 に も し て おい た 方 が よく ない か な |はなし|いちはら|せんぱい|||||||かた|||||

そう です ね

お 待た せ |また|

啓 啓 啓 あきら|あきら|あきら

達也 くん 久し振り だ ね たつや||ひさしぶり||

ええ お 久し振り です ||ひさしぶり|

それ で 今日 は 何 の ご用 です か ||きょう||なん||ごよう||

実は 論文 コンペ の 警備 の 相談 な ん だ じつは|ろんぶん|こんぺ||けいび||そうだん|||

警備 ？ けいび

もし かして 風紀 委員 会 が 警備 を 担う の です か ||ふうき|いいん|かい||けいび||になう|||

警備 と 言って も 会場 の 警備 で は ない よ けいび||いって||かいじょう||けいび||||

そっち は 魔法 協会 が プロ を 手配 する ||まほう|きょうかい||ぷろ||てはい|

相談 し たい の は そうだん||||

チーム メンバー の 身辺 警護 と ちーむ|めんばー||しんぺん|けいご|

プレゼン 用 資料 と 機器 の 見張り 番 だ |よう|しりょう||きき||みはり|ばん|

論文 コンペ に は 貴重 な 資料 が 使わ れる から ね ろんぶん|こんぺ|||きちょう||しりょう||つかわ|||

その せい で 時々 |||ときどき

コンペ の 参加 メンバー が 産学 スパイ の 標的 に なる こと が ある の だ よ こんぺ||さんか|めんばー||さんがく|すぱい||ひょうてき||||||||

例えば ホーム サーバー を クラック する と か です か ？ たとえば|ほーむ||||||||

いや そんな 大それた 真似 を しでかし た 例 は 聞か ない が ||だいそれた|まね||||れい||きか||

むしろ 警戒 す べき は 置き 引き や 引 った くり だ |けいかい||||おき|ひき||ひ|||

当 校 でも 無論 毎年 護衛 を 付け て いる とう|こう||むろん|まいとし|ごえい||つけ||

護衛 の メンバー は 風紀 委員 会 と ごえい||めんばー||ふうき|いいん|かい|

部活 連 執行 部 から 選ば れ て いる が ぶかつ|れん|しっこう|ぶ||えらば||||

具体 的 に 誰 が 誰 を ガード する か に つい て は 当人 の 意思 が 尊重 さ れる ぐたい|てき||だれ||だれ||がーど|||||||とうにん||いし||そんちょう||

啓 は あたし が 守って あげる から あきら||||まもって||

市原 に は 服部 と 桐原 が ガード に 付く いちはら|||はっとり||きりはら||がーど||つく

問題 は 君 を どう する か な ん だ が もんだい||きみ||||||||

必要 あり ませ ん よ ひつよう||||

まあ そう だ ろ う な

お 待た せ どう した ん だい ？ |また|||||

いえ どうも 監視 さ れ て いる よう な の で どう しよ う か と ||かんし|||||||||||||

監視 ？ スパイ な の ？ かんし|すぱい||

待て まて

花 音 だめ だ か|おと||

司 波 くん 何 を する の ？ つかさ|なみ||なん|||

あの 小 娘 は 大丈夫 な の か ？ |しょう|むすめ||だいじょうぶ|||

ワゴン の メンバー を 手配 し た の は 周 大人 です ので わごん||めんばー||てはい|||||しゅう|おとな||

何 か あって も 我々 の 存在 を 知ら れる こと は ない と 思わ れ ます なん||||われわれ||そんざい||しら||||||おもわ||

あの 若 造 の 仲介 か |わか|つく||ちゅうかい|

どこ まで 信用 し て いい もの か ||しんよう|||||

例の 聖 遺物 の 方 は どう なって る ？ れいの|せい|いぶつ||かた||||

はっ

フォア ・ リーブス ・ テクノロジー 社 から ||てくのろじー|しゃ|

持ち出さ れ た 形跡 は あり ませ ん が もちださ|||けいせき|||||

現 所在 は 不明 です げん|しょざい||ふめい|

司 波 小百合 周辺 の 監視 を 怠る な つかさ|なみ|さゆり|しゅうへん||かんし||おこたる|

先日 の 夜 彼女 が 訪れ た 家 の こと は 何 か 分かった か せんじつ||よ|かのじょ||おとずれ||いえ||||なん||わかった|

あの 家 に は 夫 の 連れ 子 で ある 兄妹 が 住 ん で いる よう です |いえ|||おっと||つれ|こ|||きょうだい||じゅう|||||

その 兄妹 の 素性 は ？ |きょうだい||すじょう|

両 名 と も 魔法 大学 付属 第 一 高校 の 一 年生 です りょう|な|||まほう|だいがく|ふぞく|だい|ひと|こうこう||ひと|ねんせい|

名 は ？ な|

兄 が 司 波 達也 妹 が 司 波 深雪 です あに||つかさ|なみ|たつや|いもうと||つかさ|なみ|みゆき|

司 波 達也 つかさ|なみ|たつや

その 者 は この 現地 協力 者 の 報復 対象 です |もの|||げんち|きょうりょく|もの||ほうふく|たいしょう|

なるほど 魔法 大学 付属 高校 か |まほう|だいがく|ふぞく|こうこう|

これ は 好都合 かも しれ ん な ||こうつごう||||

第 一 高校 を 活動 対象 に 追加 だい|ひと|こうこう||かつどう|たいしょう||ついか

必要 なら 他 から 人員 を 割 い て も 構わ ん ひつよう||た||じんいん||わり||||かまわ|

はっ

それ から 小 娘 に 対 する 支援 を 強化 ||しょう|むすめ||たい||しえん||きょうか

機密 情報 の 漏洩 が 最も 効果 的 な 報復 に なる と 教え て やれ きみつ|じょうほう||ろうえい||もっとも|こうか|てき||ほうふく||||おしえ||

分かり まし た わかり||

あと 小 娘 に も 武器 を 持た せ て おけ |しょう|むすめ|||ぶき||もた|||

はっ

呂 上 尉 ろ|うえ|い

シー

現地 で 指揮 を 執れ げんち||しき||とれ

余 所 の 犬 が 嗅ぎ 回って いる よう なら 排除 しろ よ|しょ||いぬ||かぎ|まわって||||はいじょ|

あっ 達也 くん 今日 は 早かった ね |たつや||きょう||はやかった|

何 の 話 を し て いた ん だ ？ なん||はなし||||||

視線 を 感じる ん だって さ しせん||かんじる|||

視線 ？ しせん

今朝 から 何だか 嫌 な 視線 を 感じる ん です けさ||なんだか|いや||しせん||かんじる||

物陰 から こっそり 隙 を 窺 って いる よう な 気味 の 悪い 視線 で ものかげ|||すき||き|||||きみ||わるい|しせん|

ストーカー の 類い か ？ ||たぐい|

私 を 狙って いる ん じゃ なく て わたくし||ねらって|||||

もっと こ う 大きな 網 を 構えて いる よう な 感じ が |||おおきな|あみ||かまえて||||かんじ|

狙い は 一 人 の 生徒 で は なく 複数 の 生徒 または 教師 ねらい||ひと|じん||せいと||||ふくすう||せいと||きょうし

あるいは 当 校 の 何かと いう こと か |とう|こう||なにかと|||

ええ 私 の 勘違い かも しれ ない です けど |わたくし||かんちがい|||||

いや 柴田 さん の 勘違い じゃ ない と 思う よ |しばた|||かんちがい||||おもう|

今朝 から ずっと 校 内 で 精霊 が 不自然 に 騒 い で いる けさ|||こう|うち||せいれい||ふしぜん||さわ|||

多分 誰 か が 式 を 打って いる ん だ と 思う たぶん|だれ|||しき||うって|||||おもう

シキ って

式 神 と か って いう スピリチュアル ・ ビーイング の こ と か ？ しき|かみ||||||||||

僕たち が 使う 術 式 と は タイプ が 違う みたい で ぼくたち||つかう|じゅつ|しき|||たいぷ||ちがう||

上手く 捕まえ られ ない ん だ けど うまく|つかまえ|||||

どこ か の 術 者 が 探り を 入れ てき て いる の は 間違い ない |||じゅつ|もの||さぐり||いれ||||||まちがい|

幹 比 古 今 自分 たち と は 違う 術 式 と 言った よ な ？ みき|ひ|ふる|いま|じぶん||||ちがう|じゅつ|しき||いった||

うん そう だ けど

それ は 神道 系 と は 違った 術 式 と いう こと か ？ ||しんとう|けい|||ちがった|じゅつ|しき||||

それとも この 国 の 古式 魔法 と は 異なる 術 式 と いう こと な の か ？ ||くに||こしき|まほう|||ことなる|じゅつ|しき||||||

我が国 の 術 式 じゃ ない と 思う わがくに||じゅつ|しき||||おもう

密 入国 事件 の 目撃 者 出 ない です ね みつ|にゅうこく|じけん||もくげき|もの|だ|||

聞き込み 続け ます か ？ ききこみ|つづけ||

これ 以上 歩 い て も 目撃 者 が 出る と は 思え ない ん です が |いじょう|ふ||||もくげき|もの||でる|||おもえ||||

目撃 者 は いる さ ただ 喋ら ない だけ で もくげき|もの|||||しゃべら|||

警部 まさか … けいぶ|

おいおい お っか ない なぁ

怖い の は 警部 の 方 です よ こわい|||けいぶ||かた||

何 を する 気 な ん です なん|||き|||

心配 し なく て も 違法 捜査 は し ない って しんぱい|||||いほう|そうさ||||

ほら 蛇 の 道 は 蛇 って 言う だ ろ |へび||どう||へび||いう||

だから 蛇 の 巣 穴 を 訪ね て みよ う と 思って さ |へび||す|あな||たずね|||||おもって|

警部 時々 休憩 を 入れる の が 悪い と は 言い ませ ん が けいぶ|ときどき|きゅうけい||いれる|||わるい|||いい|||

蛇 の 巣 穴 へ 行く ん じゃ なかった ん です か へび||す|あな||いく||||||

ここ が その 蛇 の 巣 穴 だ よ |||へび||す|あな||

ここ の マスター は 凄く 物知り な ん だ ||ますたー||すごく|ものしり|||

いわゆる 情報 屋 だ な |じょうほう|や||

達也 さん 論文 コンペ の 準備 は もう 終わった ん です か たつや||ろんぶん|こんぺ||じゅんび|||おわった|||

一 段落 と いう ところ かな ひと|だんらく||||

リハーサル と か 発表 に 使う 模型 作り と か りはーさる|||はっぴょう||つかう|もけい|つくり||

デモ 用 の 術 式 の 調整 と か 細々 と した こと は 残って る けど でも|よう||じゅつ|しき||ちょうせい|||こまごま|||||のこって||

大変 そう ね たいへん||

そう いえ ば 美 月 の ところ で 模型 作り を 手伝って る ん だ っけ |||び|つき||||もけい|つくり||てつだって||||

うん 二 年 の 先輩 が 私 は 何も し て ない けど |ふた|とし||せんぱい||わたくし||なにも||||

模型 作り は 五十里 先輩 に 任せ っきり だ から もけい|つくり||いかり|せんぱい||まかせ|||

自然 と 二 年生 が 中心 に なる ん だ ろ う ね しぜん||ふた|ねんせい||ちゅうしん|||||||

じゃあ 達也 は 何 を し てる ん だ |たつや||なん|||||

俺 は デモ 用 術 式 の 調整 だ おれ||でも|よう|じゅつ|しき||ちょうせい|

普通 逆 だ と 思う ふつう|ぎゃく|||おもう

ちょっと 寄って 行か ない か |よって|いか||

賛成 さんせい

達也 は 明日 から また 忙しく なり そう だ し な たつや||あした|||いそがしく|||||

そう だ ね 少し お茶 でも 飲 ん で 行 こ う か |||すこし|おちゃ||いん|||ぎょう|||

魔法 論文 の コンペティション に 出る ん だ まほう|ろんぶん||||でる||

今年 は 横浜 で 開催 さ れる 番 だ よ ね ことし||よこはま||かいさい|||ばん|||

僕 の 実家 も 横浜 に ある ん だ よ ぼく||じっか||よこはま|||||

会場 は いつも どおり 国際 会議 場 かいじょう||||こくさい|かいぎ|じょう

だったら 実家 の すぐ 近く だ |じっか|||ちかく|

横浜 の どちら な ん です か よこはま||||||

山手 の 丘 の 中程 に ある ロッテルバルド って 名前 の 喫茶 店 だ よ やまて||おか||なかほど|||||なまえ||きっさ|てん||

ブレンド 二 つ ぶれんど|ふた|

かしこまり まし た

ごめんなさい

いつ 話し掛け て くる か と 思って た のに |はなしかけ|||||おもって||

一 向 に その 様子 が なかった もの で ひと|むかい|||ようす||||

女 は 苦手 です か 千葉 の 御 曹司 おんな||にがて|||ちば||ご|そうつかさ

あなた は

はじめ まして 千葉 寿和 警部 ||ちば|としかず|けいぶ

私 は 藤林 響子 と 申し ます わたくし||ふじばやし|きょうこ||もうし|

さて と

エリカ ちゃん

ちょっと お 花 摘み に 行って くる ||か|つまみ||おこなって|

わり ぃ 電話 だ わ ||でんわ||

幹 比 古 何 を やって いる ん だ みき|ひ|ふる|なん|||||

ちょっと 忘れ ない 内 に メモ っと こ う と 思って |わすれ||うち||めも|||||おもって

派手 に やる と 見つかる ぞ はで||||みつかる|

程々 に し て おけ よ ほどほど|||||

オジサン あたし と イイ コト し て 遊ば ない |||||||あそば|

何 を 言って る ん だ もっと 自分 を 大切 に し なさい なん||いって|||||じぶん||たいせつ|||

あれ

あたし は イイ コト って 言った だけ な のに |||||いった|||

一体 どういう 意味 に 取った ん だ ろ いったい||いみ||とった|||

大人 を からかう ん じゃ ない おとな|||||

もう 日 も 暮れる こんな 人通り の 少ない 所 に い たら |ひ||くれる||ひとどおり||すくない|しょ|||

通り 魔 に 襲わ れ ない と も 限ら ない ぞ とおり|ま||おそわ|||||かぎら||

通り 魔 って の は 例えば こんな ヤツ の こ と か とおり|ま||||たとえば||やつ||||

知ら ない の しら||

通り 魔 って いう の は ね 通りすがり の 魔法使い の こと な の よ とおり|ま||||||とおりすがり||まほうつかい|||||

ずっと つけ て た みたい だ けど なんの 用 ||||||||よう

殺気 さっき

怖い ね こういう トコ だけ は 大した 女 だ ぜ こわい||||||たいした|おんな||

助け て くれ 強盗 だ たすけ|||ごうとう|

ああ 言い 忘れ て た けど よ |いい|わすれ||||

助け を 呼 ん でも 無駄 だ ぜ たすけ||よ|||むだ||

今 は 誰 も ここ に は 近づか ない いま||だれ|||||ちかづか|

って いう か 近づけ ない ん だ けど ね |||ちかづけ|||||

あたし たち の 認識 を 要 に し て 作り上げ た 結 界 だ から |||にんしき||かなめ||||つくりあげ||けつ|かい||

あたし たち の 意識 を 奪わ ない 限り 抜け出す こと も でき ない よ |||いしき||うばわ||かぎり|ぬけだす|||||

いて え こい つた だの 人間 じゃ ない な |||||にんげん|||

機械 仕掛け って 感触 で も ない し ケミカル 強化 か きかい|しかけ||かんしょく|||||けみかる|きょうか|

そういう アンタ も 普通 じゃ な いわ ね |||ふつう||||

さっき の まとも に くら った で しょ う

そりゃ 少なくとも 四 分 の 一 は 研究 所 が ルーツ の 魔法 師 だ から な |すくなくとも|よっ|ぶん||ひと||けんきゅう|しょ||るーつ||まほう|し|||

自分 の 遺伝子 が 百 パーセント 天然 モノ だって 強弁 する つもり は ねえ よ じぶん||いでんし||ひゃく|ぱーせんと|てんねん|もの||きょうべん|||||

大人 しく し て な よ 命 まで 取 ろ う って ん じゃ ない ん だ おとな||||||いのち||と||||||||

オレ たち は ただ 尾行 の 理由 を 聞き たい だけ な の さ おれ||||びこう||りゆう||きき|||||

待て 分かった 降参 だ まて|わかった|こうさん|

元々 私 は 君 たち の 敵 じゃ ない もともと|わたくし||きみ|||てき||

よく 言う ぜ アンタ の 攻撃 オレ と コイツ じゃ なかったら 死 ん でる ぜ |いう||||こうげき|おれ|||||し|||

それ は 君 も 同じ だ ろ う ||きみ||おなじ|||

それ より 敵 じゃ ない って ん なら 手短 に 説明 頼む ぜ ||てき||||||てみじか||せつめい|たのむ|

いつ まで も 結 界 を 張ら せ とく わけ に は いか ねえ から な |||けつ|かい||はら|||||||||

いい だ ろ う 人目 を 引く の は 私 も 本意 で は ない ||||ひとめ||ひく|||わたくし||ほんい|||

じゃあ まずは 自己 紹介 を し て もら お う か ||じこ|しょうかい|||||||

どうせ オレ たち の 名前 は 知って ん だ ろ |おれ|||なまえ||しって|||

ジロー マーシャル だ |まーしゃる|

詳しい 身分 は 言え ない が くわしい|みぶん||いえ||

いかなる 国 の 政府 機関 に も 所属 し て い ない |くに||せいふ|きかん|||しょぞく||||

また さき に 述べ た とおり 君 たち に 敵対 する もの で も ない |||のべ|||きみ|||てきたい|||||

つまり イリーガル って こと ね

それ で 何 が 目的 で どういう 状況 に なって いる の か 聞か せろ よ ||なん||もくてき|||じょうきょう||||||きか||

私 の 仕事 は 魔法 科 高校 生徒 を 経由 し て わたくし||しごと||まほう|か|こうこう|せいと||けいゆ||

先端 魔法 技術 が 東側 に 盗み出さ れ ない よう 監視 し せんたん|まほう|ぎじゅつ||ひがしがわ||ぬすみださ||||かんし|

軍事 的 な 脅威 と なり 得る 高度 技術 が ぐんじ|てき||きょうい|||える|こうど|ぎじゅつ|

東側 へ 漏洩 し た 場合 は これ に 対処 する こと だ ひがしがわ||ろうえい|||ばあい||||たいしょ|||

東側 ひがしがわ

あんた 西側 って こと か |にしがわ|||

なんで わざわざ そんな 手間 かける ん だ |||てま|||

この 国 の 平和 ボケ は 治った と 思って い た の だ が |くに||へいわ|||なおった||おもって|||||

動く な うごく|

て め え

USNA でも 西 ヨーロッパ 諸国 でも usna||にし|よーろっぱ|しょこく|

魔法 工学 を 狙った 東側 の スパイ が 急増 し て いる まほう|こうがく||ねらった|ひがしがわ||すぱい||きゅうぞう|||

君 たち の 学校 も 東側 の ターゲット に なって いる ん だ ぞ きみ|||がっこう||ひがしがわ||たーげっと||||||

さて 必要 な こと は 話し た と 思う が |ひつよう||||はなし|||おもう|

そろそろ 退散 さ せ て いただき たい の で |たいさん|||||||

結 界 を 解く よう お 仲間 に 言って もらえ ない か けつ|かい||とく|||なかま||いって|||

はやく する ん だ

ミキ みき

では これ にて 失礼 |||しつれい

ああ そうだ 最後 に 一 つ 助言 を さ せ て もら お う か |そう だ|さいご||ひと||じょげん||||||||

身の回り に 気 を つける よう お 仲間 に 伝え て おい て くれ た まえ みのまわり||き|||||なかま||つたえ||||||

学校 の 中 だ から と いって 安心 は し ない よう に と がっこう||なか|||||あんしん||||||

ところで 藤林 さん は どうして 横浜 に |ふじばやし||||よこはま|

軍務 です わ ぐんむ||

警部 さん こそ どうして ここ に けいぶ|||||

お 仕事 中 に 休憩 です か |しごと|なか||きゅうけい||

ええ と それ は

それとも 何 か の 捜査 |なん|||そうさ

実は 警部 さん に 協力 を お 願い し たい こと も じつは|けいぶ|||きょうりょく|||ねがい||||

すみません 警部 さん |けいぶ|

少し 席 を 外さ せ て ください すこし|せき||はずさ|||

達也 君 の お 友達 に も 困った もの だ わ たつや|きみ|||ともだち|||こまった|||

古式 魔法 でも 監視 システム の 記録 に 残る ん だ けど こしき|まほう||かんし|しすてむ||きろく||のこる|||

監視 対象 に 気づか れ た かんし|たいしょう||きづか||

交代 用意 を 送って くれ こうたい|ようい||おくって|

どこ だ

the man - eating tiger

呂 剛 虎 ろ|かたし|とら

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい