Gochuumon wa Usagi Desu ka ? Episode 12 gochuumon||usagi|desu||episode Gochuumon wa Usagi Desu ka? Episode 12

心 愛 さん 起き て ください こころ|あい||おき||

心 愛 さん 本当 起き て ください こころ|あい||ほんとう|おき||

智 乃 ちゃん さとし|の|

何で 私 の 部屋 で 寝 て た ん です か なんで|わたくし||へや||ね|||||

えっ と 確か ね . . . ||たしか|

先 に 寝 ちゃ った 智 乃 ちゃん が 袖 を 離し て くれ なかった ん だ よ さき||ね|||さとし|の|||そで||はなし||||||

夕食 後 に 焼 い た パン の 美味し そう な 匂い が し た の か な ゆうしょく|あと||や|||ぱん||おいし|||におい||||||

美味し そう だった ん だ と 思い ます よ おいし||||||おもい||

パン って いう より 小麦粉 の 匂い かしら ぱん||||こむぎこ||におい|

やさしい 匂い よ |におい|

それ どっち に し て も パン だ よ ね ||||||ぱん|||

私 は わたくし|

千 夜 ちゃん は ね せん|よ|||

暖かく て 包み込 ん で くれる よう な 詫び 寂び を 感じ させる 匂い だ よ あたたかく||つつみこ||||||わび|さび||かんじ|さ せる|におい||

詫び 寂び ？ わび|さび

年 末 も この マーケット は いろんな 物 が 売って る ね とし|すえ|||まーけっと|||ぶつ||うって||

お 使い で 来 た の に 楽しく なっちゃ う |つかい||らい||||たのしく||

智 乃 ちゃん も 来 れ ば よかった のに さとし|の|||らい||||

クリスマス の 時 と は 違った 感じ で 楽しい わ ね くりすます||じ|||ちがった|かんじ||たのしい||

お 肉 や フルーツ の 匂い で お腹 が 減って . . . |にく||ふるーつ||におい||おなか||へって

理 世 ちゃん が 買い食い し てる り|よ|||かいぐい||

心 愛 千 夜 こころ|あい|せん|よ

沙 路 ちゃん が 試食 し てる いさご|じ|||ししょく||

ちゃんと 買った わ よ |かった||

けど よく 二 人 と も 気づ い た よ な こんなに 人 が 多い のに ||ふた|じん|||きづ||||||じん||おおい|

お腹 空 い て た から おなか|から||||

沙 路 ちゃん は ハーブ の 香り が 漂って る から いさご|じ|||||かおり||ただよって||

え 嘘 嫌 だ そんなに 染み付 い てる の |うそ|いや|||しみつ|||

冗談 だ から 確認 し なく て いい ん だ ぞ じょうだん|||かくにん|||||||

理 世 ちゃん は 硝煙 の 危険 な 香り が する から り|よ|||しょうえん||きけん||かおり|||

近づく と すぐ 分かる よ ちかづく|||わかる|

冗談 だ から 確認 し なく て いい ん だ よ じょうだん|||かくにん|||||||

動 い てる と お腹 が 減る から 仕方ない よ ね どう||||おなか||へる||しかたない||

い . . . いつも じゃ ない から ね

普段 は お 仕事 で 忙しい けど ふだん|||しごと||いそがしい|

こう して る と 私 たち 普通 の 高校 生 ら しわ ね ||||わたくし||ふつう||こうこう|せい|||

確かに たしかに

この 町 は 空気 も 澄 ん で 綺麗 だ ね |まち||くうき||きよし|||きれい||

良い 匂い する し よい|におい||

それ は 手 に 持って る ドーナツ の 匂い でしょ う ||て||もって||どーなつ||におい||

そう 言わ れ れ ば |いわ|||

慣れ ちゃ って 気 に し て なかった わ なれ|||き|||||

冬 だ から 余計 に 空気 が 澄 ん でる な ふゆ|||よけい||くうき||きよし|||

皆 で 深呼吸 し て みよ う よ みな||しんこきゅう|||||

はい 吸って |すって

吐 い て は||

ぼっ と して き た

なに か 忘れ てる よう な ||わすれ|||

明日 は 日曜日 かしら あした||にちようび|

社会 に 貢献 する 使命 を 抱 い て た よう な 気 が する しゃかい||こうけん||しめい||いだ||||||き||

遅い です ね おそい||

ただ の お 使い な のに |||つかい||

お 爺ちゃん 私 コーヒー の 匂い 大好き です |じいちゃん|わたくし|こーひー||におい|だいすき|

緑茶 と ハーブ の 匂い も 素敵 です りょくちゃ||||におい||すてき|

でも 最近 安心 する 匂い が 増え た みたい です |さいきん|あんしん||におい||ふえ|||

まだ かな

行け ない もう こんな 時間 急 い で 帰ら なきゃ いけ||||じかん|きゅう|||かえら|

帰る 前 に 急 い で 智 乃 ちゃん の お土産 買わ なきゃ かえる|ぜん||きゅう|||さとし|の|||おみやげ|かわ|

私 も 急が ない と 遅刻 する わたくし||いそが|||ちこく|

減給 は 嫌 げんきゅう||いや

こんな 日 も ある わ よ ね |ひ|||||

お邪魔 し ます おじゃま||

あれ どう し た の

宿題 で 調べ もの あって さ しゅくだい||しらべ|||

この 喫茶 店 に インタビュー で 来 た の |きっさ|てん||いんたびゅー||らい||

率直 に 聞き ます そっちょく||きき|

この 喫茶 店 を 預かる もの と して の やりがい は なん です か |きっさ|てん||あずかる|||||||||

お 客 様 の 笑顔 です |きゃく|さま||えがお|

心 愛 さん バイト です よ ね こころ|あい||ばいと|||

智 乃 ちゃん さとし|の|

それ に 店 の こと は 店主 で ある 父 に 聴 い て ください ||てん||||てんしゅ|||ちち||き|||

決して 楽 で は ない が この 息詰まる 現代 社会 の 中 けっして|がく||||||いきづまる|げんだい|しゃかい||なか

ここ を 癒し の 場 と して いっぱい の コーヒー を 求め 訪れる 客 の ため に と 思う と ||いやし||じょう|||||こーひー||もとめ|おとずれる|きゃく|||||おもう|

やりがい は ある

帰り の 際 「 また 来る よ マスター 」 の 一言 は かえり||さい||くる||ますたー||いちげん|

彼 に とって ここ は 第 二 の 家 な の だ と . . . かれ|||||だい|ふた||いえ||||

智 乃 が 語り 始め た さとし|の||かたり|はじめ|

それ より 早く 着替え て ください ||はやく|きがえ||

私 手伝う わたくし|てつだう

じゃ お 願い しよ う かな ||ねがい|||

こう やって お 手伝い し て み たかった ん だ |||てつだい||||||

ありがとう メグ ちゃん

裏表 逆 うらおもて|ぎゃく

えっ と リボン どう やって 付ける ん だ っけ ||りぼん|||つける|||

一 人 で 着 た ほう が 速く ね ひと|じん||ちゃく||||はやく|

ごめん

心 愛 チマメ は どう し た こころ|あい|||||

智 乃 ちゃん の お 父さん に インタビュー 中 だ よ さとし|の||||とうさん||いんたびゅー|なか||

そう か 職業 レポート か ||しょくぎょう|れぽーと|

中学 の 冬 休み の 宿題 で 出 た な ちゅうがく||ふゆ|やすみ||しゅくだい||だ||

懐かしい な なつかしい|

理 世 ちゃん は お 父さん に 聞い た の り|よ||||とうさん||ききい||

私 は 軍人 に なる つもり は ない けど あの 頃 は やんちゃ だった わたくし||ぐんじん||||||||ころ|||

花屋 さん に 行く なんて はなや|||いく|

それ 普通 だ よ |ふつう||

この 喫茶 店 の 遣 り 甲斐 や 拘り は なん です か |きっさ|てん||つか||かい||かかわり||||

一 杯 の コーヒー を 大切 に 豆 に も 拘って ひと|さかずき||こーひー||たいせつ||まめ|||こだわって

お 客 様 に 安らぎ の ある 静か な 空間 と 時間 を 提供 する |きゃく|さま||やすらぎ|||しずか||くうかん||じかん||ていきょう|

先代 まで に なり お 客 様 の 立場 に 立った 接客 を し て . . . せんだい|||||きゃく|さま||たちば||たった|せっきゃく|||

なん じゃ と お 前 より わし の 方 が お 客 の 立場 に 立って おる わ ||||ぜん||||かた|||きゃく||たちば||たって||

な ぬ ！

智 乃 が 二 代 目 に 宣戦 布告 さとし|の||ふた|だい|め||せんせん|ふこく

個人 経営 って 大変 何 だ なあ こじん|けいえい||たいへん|なん||

この 辺 競争 が 激しい みたい だ ね |ほとり|きょうそう||はげしい|||

インタビュー 終わった みたい だ な いんたびゅー|おわった|||

甘 兎 庵 と フルール ドラ パン も あり ます し ね あま|うさぎ|いおり|||どら|ぱん|||||

その 喫茶 店 に も インタビュー 行って み たい ね |きっさ|てん|||いんたびゅー|おこなって|||

それ なら 心 愛 休憩 時間 に でも 連れ て いって や ったら どう だ ||こころ|あい|きゅうけい|じかん|||つれ||||||

あっ 私 これ でも 仕事 ある ん だ よ |わたくし|||しごと||||

その 仕事 は 私 が 代わり に やり ます から |しごと||わたくし||かわり||||

心 愛 さん 連れ て 行って あげて ください こころ|あい||つれ||おこなって||

妹 達 の 頼み なら 断れ ない なあ いもうと|さとる||たのみ||ことわれ||

いい の

よかった

心 愛 ちゃん で なら 安心 だ ね こころ|あい||||あんしん||

偵察 か ていさつ|

気 を 抜 い たら やら れる ぞ き||ぬき|||||

やら れる ？

理 世 さん の 冗談 です よ り|よ|||じょうだん||

あら 智 乃 ちゃん の お 友達 の サービス する わ よ |さとし|の||||ともだち||さーびす|||

学校 の 宿題 で 千 夜 ちゃん の ところ に インタビュー に 来 た ん だ よ がっこう||しゅくだい||せん|よ|||||いんたびゅー||らい||||

つ ば り ラビット ハウス と は 敵対 関係 な ん です か ||||はうす|||てきたい|かんけい||||

張り合った の は 昔 で 今 は 違う ん だ よ はりあった|||むかし||いま||ちがう|||

よき ライバル と は 思って る わ |らいばる|||おもって||

そう な の

最近 智 乃 ちゃん の お 父さん が ジャズ やって たって 聞い て さいきん|さとし|の||||とうさん||じゃず|||ききい|

音楽 も でき なきゃ って 気づか さ れ た の おんがく|||||きづか||||

でも 楽器 ない から 歌い ます |がっき|||うたい|

すげ ぇ

カラオケ 居酒屋 みたい からおけ|いざかや|

でも さ バイト を し てる と 勉強 と か 大変 じゃ ない ||ばいと|||||べんきょう|||たいへん||

両立 する の って 難しく ない です か りょうりつ||||むずかしく|||

働く こと も 勉強 の うち だ よ はたらく|||べんきょう||||

めりはり つけ て こなせ ば 大体 なんとか なる もの よ |||||だいたい||||

なんか かっこ良く 見える なあ 恵 |かっこいく|みえる||けい

すごい ん だ ね 麻耶 ちゃん ||||まや|

心 愛 ちゃん 今度 数学 教え て ね ちょっと ピンチ な の こころ|あい||こんど|すうがく|おしえ||||ぴんち||

私 も 文系 全般 を 教え て ほしい かな わたくし||ぶんけい|ぜんぱん||おしえ|||

いらっしゃい ませ

ウサギ っぽ さ が 負け てる うさぎ||||まけ|

ラビット ハウス 完敗 だ よ |はうす|かんぱい||

しかも この スカート だけ . . . ||すかーと|

なに

大胆 さ も 負け てる だいたん|||まけ|

歌い 出し て も 可 笑 しく ない 衣装 だ ね うたい|だし|||か|わら|||いしょう||

歌 ？ うた

歌 の サービス が あった け うた||さーびす|||

服 より も ハーブティー 気 に 入って ほしい なあ ふく||||き||はいって||

リラックス し た 隙 に やる つもり だ りらっくす|||すき||||

何 で よ なん||

お 店 の 決め ポーズ も やって よ |てん||きめ|ぽーず|||

無 茶 振り ？ む|ちゃ|ふり

ラビット ハウス で は こんな |はうす|||

先輩 で さ せ やって いる と 言う なら せんぱい|||||||いう|

これ が サービス ||さーびす

でも 理 世 ちゃん に は 却下 さ れ た ん だ よ ね |り|よ||||きゃっか|||||||

職業 インタビュー なら あっ ち に 小説 家 さん も いる よ しょくぎょう|いんたびゅー|||||しょうせつ|いえ||||

あの 人 小説 家 だった な 恵 行 って 見よ う |じん|しょうせつ|いえ|||けい|ぎょう||みよ|

今 の 職業 インタビュー だった の いま||しょくぎょう|いんたびゅー||

あれ 言って なかった |いって|

是非 小説 家 さん に なった 契機 と 遣 り 甲斐 を 教え て ください ぜひ|しょうせつ|いえ||||けいき||つか||かい||おしえ||

私 の よう な もの でも 参考 に なれ ば わたくし||||||さんこう|||

きっかけ は ある 方 に 薦め られ て 遣 り 甲斐 は . . . |||かた||すすめ|||つか||かい|

遣 り 甲斐 は つか||かい|

やっぱり 人 を 感動 さ せ られる 時 です か |じん||かんどう||||じ||

そう です ね

店員 さん を 観察 し て も 怪しま れ ませ ん てんいん|||かんさつ||||あやしま|||

人間 観察 って やつ です ね にんげん|かんさつ||||

これ ただ 覗 い て ねぇ ||のぞ|||

お 金 が . . . |きむ|

和菓子 と か ハーブ クッキー と か 美味しかった わがし||||くっきー|||おいしかった

いろいろ 話 も 聞け 出し ね |はなし||きけ|だし|

じゃあ そろそろ 帰 ろ う か ||かえ|||

もう 帰る の |かえる|

他の 喫茶 店 も インタビュー し よ う よ たの|きっさ|てん||いんたびゅー||||

駄目 遅く なったら 智 乃 ちゃん 心配 さ せ ちゃ う よ だめ|おそく||さとし|の||しんぱい|||||

お 願い 姉 貴 |ねがい|あね|とうと

もっと 一緒 に い たい ね 心 愛 お 姉ちゃん |いっしょ|||||こころ|あい||ねえちゃん

もう 遅く なったら 智 乃 ちゃん に 怒ら れる ん だ から ね |おそく||さとし|の|||いから|||||

智 乃 と どっち が お 姉 か 分か ん ね な さとし|の|||||あね||わか|||

理 世 帰った よ り|よ|かえった|

お っ どう だった

将来 私 達 が ここ の ライバル に なる 可能 性 が ある しょうらい|わたくし|さとる||||らいばる|||かのう|せい||

寝返る 気 か ねがえる|き|

私 は ね 智 乃 ちゃん が 素敵 な お 姉さん 達 と 友達 で いい な と 思った よ わたくし|||さとし|の|||すてき|||ねえさん|さとる||ともだち|||||おもった|

お 姉さん ？ |ねえさん

将来 あんな 人 達 み たい に なれる かな しょうらい||じん|さとる|||||

恵 さん だけ でも そのまま で 行って ください けい||||||おこなって|

行って き ます おこなって||

見 て 雪 が 積もり 捲 くり だ よ み||ゆき||つもり|まく|||

雪 うさぎ 作る よ ゆき||つくる|

先 に 買い物 に 行っちゃ い ます よ さき||かいもの||おこなっちゃ|||

完成 かんせい

お 可愛い です |かわいい|

この ぐらい で 乱れる と は まだまだ 子供 だ ね |||みだれる||||こども||

どっち が

このまま 新 学期 まで 雪 が 残って たら |しん|がっき||ゆき||のこって|

きっと 学校 で 雪合戦 だ ね 武者震い する な |がっこう||ゆきがっせん|||むしゃぶるい||

でも 千 夜 ちゃん に 玉 弾 投げ られ たら と 思う と ぞっと し て き た |せん|よ|||たま|たま|なげ||||おもう||||||

心 愛 さん ちょっと 腰 低く し て ください こころ|あい|||こし|ひくく|||

構えろ って 意味 じゃ ない です かまえろ||いみ|||

すごい 熱 心 愛 さん |ねつ|こころ|あい|

心 愛 ちゃん お 大事 に ね こころ|あい|||だいじ||

お 見舞い ありがとう ね いろいろ 持って き て もらっちゃ っ て |みまい||||もって|||||

桃 缶 と リンゴ と ニンニク ？ もも|かん||りんご||にんにく

ニンニク を 首 に 巻く と 風邪 に 効く ん だ よ ね にんにく||くび||まく||かぜ||きく||||

普通 は 焼 い た 葱 じゃ ふつう||や|||ねぎ|

そう 病魔 が 立ち去る の よ ね |びょうま||たちさる|||

ニンニク で 撃退 する の は 吸 血 鬼 です にんにく||げきたい||||す|ち|おに|

風邪 で 聞い た けど 大丈夫 か かぜ||ききい|||だいじょうぶ|

理 世 ちゃん が 剥 い て くれ た の り|よ|||む|||||

刃物 の 扱い は 任せろ う はもの||あつかい||まかせろ|

智 乃 に りんご ウサギ に しろ って 言わ れ だ けど さとし|の|||うさぎ||||いわ|||

これ の どこ が ウサギ か 分から なく て ||||うさぎ||わから||

こっち の ほう が ウサギ ぽっ く ない か ||||うさぎ||||

すごい

可愛い かわいい

普通 の ウサギ は 銃 かまい ませ ん ふつう||うさぎ||じゅう|||

心 愛 大丈夫 こころ|あい|だいじょうぶ

この 前 無理 さ せ ちゃ った から ？ |ぜん|むり|||||

二 人 と も ありがとう お 姉ちゃん は 大丈夫 だ よ ちょっと 熱 が ある だけ ふた|じん|||||ねえちゃん||だいじょうぶ||||ねつ|||

早く よく なって 雪だるま 作ったり 雪合戦 しよ う はやく|||ゆきだるま|つくったり|ゆきがっせん||

いい ね

しばらく は 安静 です ||あんせい|

風邪 が 完全 に 治る まで は 無理 だ なあ かぜ||かんぜん||なおる|||むり||

そう よ 心 愛 ちゃん は 今 悪魔 と 戦って る の ||こころ|あい|||いま|あくま||たたかって||

病魔 です びょうま|

だから ニンニク 持って る ん だ |にんにく|もって|||

そう な の 十字架 も 持って くる ん だった |||じゅうじか||もって|||

十字架 なら 理 世 の ナイフ の ほう が 格好いい なあ じゅうじか||り|よ||ないふ||||かっこいい|

心 愛 さん また 熱 出 てる じゃ ない です か こころ|あい|||ねつ|だ|||||

ちゃんと 寝 ない と ダメ です |ね|||だめ|

ゆっくり 安静 に し て 寝ろ う よ みんな 行く ぞ |あんせい||||ねろ||||いく|

また 来る わ ね |くる||

ちゃんと 寝ろ う よ |ねろ||

心 愛 ちゃん お 大事 に ね こころ|あい|||だいじ||

みんな ごめん ね

病人 は ちゃん と 言う こと 聞い て ください びょうにん||||いう||ききい||

ごめん ね 智 乃 ちゃん ||さとし|の|

大丈夫 です から だいじょうぶ||

紗 路 ちゃん どうして 起き てる の さ|じ|||おき||

寝 て でも 暇 な だけ だ し ね|||いとま||||

ダメ よ 寝 て なきゃ 治れ ない わ よ だめ||ね|||なおれ|||

さあ ニンニク を 巻 い て 梅干 を へそ に |にんにく||かん|||うめぼし|||

巻か ない わ よ あんた の お祖母 ちゃん の いう 民間 療法 は 絶対 間違って る まか||||||おばあ||||みんかん|りょうほう||ぜったい|まちがって|

あの ね 治る って 思い込み の 効果 は 大事 よ ||なおる||おもいこみ||こうか||だいじ|

本当 は この 方法 を 信じ て ない でしょ う ほんとう|||ほうほう||しんじ||||

帰って いい わ よ 長く いる と 移っちゃ う し かえって||||ながく|||うつっちゃ||

移す と 治る って の は 迷信 だった の かしら うつす||なおる||||めいしん|||

捨て身 の 看病 だった の すてみ||かんびょう||

何 し てる の なん|||

寝る まで いる わ この 本 読み 終わる のに 時間 かかる し ねる|||||ほん|よみ|おわる||じかん||

理 世 さん が お 粥 を 作って 帰り まし た よ り|よ||||かゆ||つくって|かえり|||

智 乃 さとし|の

苦しい ん です か 私 に できる こと だったら なんでも 言って ください くるしい||||わたくし||||||いって|

ち . . . ち

なん です か

心 愛 さん こころ|あい|

地中海 風 オマール 海老 の リゾット が 食べ たい ちちゅうかい|かぜ||えび||||たべ|

地中海 ちちゅうかい

すごく 熱い じゃ ない です か 早く お 薬 を |あつい|||||はやく||くすり|

智 乃 風邪 薬 が 切れ て おる ぞ さとし|の|かぜ|くすり||きれ|||

近く の 店 は もう 閉まって ます し ちかく||てん|||しまって||

父 は 仕事 中 です ちち||しごと|なか|

どう し ま しょ う

家 が 近い 千 夜 に もらい に 行く の は どう じゃ ろ う いえ||ちかい|せん|よ||||いく||||||

お 祖父 ちゃん ナイス アイディア です |そふ|||あいでぃあ|

今 から 走って 行け ば 一 時間 かから ず 帰って 来 られ ます いま||はしって|いけ||ひと|じかん|||かえって|らい||

だが 外 は 雪 が 積もって 危険 じゃ |がい||ゆき||つもって|きけん|

私 . . . 行って き ます わたくし|おこなって||

智 乃 さとし|の

たくさん 降って る |ふって|

朝 に なったら 雪かき し なく ちゃ あさ|||ゆきかき|||

智 乃 よ 夜道 を 一 人 で 行く 気 か さとし|の||よみち||ひと|じん||いく|き|

お 祖父 じゃ ん |そふ||

雪 と 同化 し て どこ に いる か 分かり ませ ん ゆき||どうか|||||||わかり||

ありがとう お 祖父 じゃ ん 一緒 に 来 て くれ て ||そふ|||いっしょ||らい|||

仕方 ない じゃ ろ う 智 乃 の 大事 な 姉 が あの 状態 で は な しかた|||||さとし|の||だいじ||あね|||じょうたい|||

お 姉ちゃん じゃ あり ませ ん 心 愛 さん は 心 愛 さん です |ねえちゃん|||||こころ|あい|||こころ|あい||

もう いい やめ なさい

でも

何 じゃ なん|

心 愛 さん の 匂い は 嫌い じゃ あり ませ ん こころ|あい|||におい||きらい||||

あの う お 加減 いかが です か |||かげん|||

ホット ワイン を お 持ち し まし た 心 愛 さん . . . ほっと|わいん|||もち||||こころ|あい|

あら あら これ で は 治り ませ ん よ |||||なおり|||

なんだか 私 も 寒く なって き まし た ね |わたくし||さむく|||||

美味しい おいしい

さすが マスター の ワイン です 身 も 心 も 温まり ます |ますたー||わいん||み||こころ||あたたまり|

あら どう し た ん でしょ う 心 愛 さん が 二 人 も |||||||こころ|あい|||ふた|じん|

もう 一 度 出直し て き ます |ひと|たび|でなおし|||

智 乃 ちゃん さとし|の|

千 夜 さん せん|よ|

智 乃 ちゃん さとし|の|

あら 頭 に 雪 つもら せ て |あたま||ゆき|||

と おもったら ティッピー だった わ

あの 風 の お 薬 が あったら 譲って いただけ ない でしょう か |かぜ|||くすり|||ゆずって||||

心 愛 さん の お 薬 きれ て しまって こころ|あい||||くすり|||

いい わ よ いく つ

持ち歩 い てる ん です か もちある|||||

ちょっと ね

紗 路 ー さん 風邪 です か さ|じ|-||かぜ||

ほら 早く お 薬 持って 心 愛 ちゃん の ところ に |はやく||くすり|もって|こころ|あい||||

はい ありがとう ござい ます

私 も 急が ない と わたくし||いそが||

心 愛 さん お 薬 もらって き まし た こころ|あい|||くすり||||

智 乃 ちゃん さとし|の|

大丈夫 です か だいじょうぶ||

すこし 落ち着 い て き た |おちつ||||

あれ お 凸 どう し た の ||とつ||||

ゆ 雪 で 滑って 頭 から 転 ん だ って いったら 笑わ れる |ゆき||すべって|あたま||てん|||||わらわ|

雪 で 燥 い で スノボ ごっこ し たら 転 ん だった ね ゆき||はしゃ|||||||てん|||

危ない よ あぶない|

普通 に 転び まし た ふつう||ころび||

智 乃 ちゃん もし 風邪 移し ちゃ ったら さとし|の|||かぜ|うつし||

私 が 全力 で 看病 する から ね わたくし||ぜんりょく||かんびょう|||

私 は そんなに 柔 じゃ ない で す 理 世 さん に 鍛え られ た ので わたくし|||じゅう|||||り|よ|||きたえ|||

私 の 風邪 は 移ら なかった けど お た ふく 風邪 に なる なんて わたくし||かぜ||うつら||||||かぜ|||

なぜ か 負け た 気 が し ます ||まけ||き|||

ちゃんと 安静 に し て なきゃ ダメ だ よ |あんせい|||||だめ||

今度 は お 姉ちゃん が 看病 する から ね こんど|||ねえちゃん||かんびょう|||

一 人 で 大丈夫 です 熱 も まだ 微熱 です し ひと|じん||だいじょうぶ||ねつ|||びねつ||

病人 は ちゃん と いう こと 聴か なきゃ ダメ だ よ びょうにん||||||きか||だめ||

お た ふく 風邪 良く なった の か |||かぜ|よく|||

おはよう ございます もう 治り まし た |||なおり||

まさか まだ かかって なかった と は な

お た ふく って 頬 っぺ が こんな なる ん だ よ な ||||ほお||||||||

そう いえ ば 心 愛 は |||こころ|あい|

まだ 起き て ない みたい です ね |おき|||||

まったく

ちょっと 起こし て き ます |おこし|||

心 愛 さん 開店 の 時間 です よ 起き て ください こころ|あい||かいてん||じかん|||おき||

パン が 焼け たら 喇叭 で 知らせ て ね ぱん||やけ||らっぱ||しらせ||

風邪 治って 今日 から 一緒 に 働く ん じゃ ない ん です か かぜ|なおって|きょう||いっしょ||はたらく||||||

あと 20 分 |ぶん

お 姉ちゃん の 寝坊 助 |ねえちゃん||ねぼう|じょ

どうして 目覚ましい より 小さい な 声 で 起きる ん です か |めざましい||ちいさい||こえ||おきる|||

え どうして かな

智 乃 ちゃん 先 なん って 言った の さとし|の||さき|||いった|

なにも 言って ませ ん |いって||