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勇者ヨシヒコと導かれし七人, 勇者ヨシヒコと導かれし七人#10

勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #10

ただいま 私 力 を 溜 め て いる …。

不思議だ 。 玉 が 7 つ 揃って から と いう もの ➡

玉 に 導か れる ように 足 が 歩み を 止め ない 。

それ は 嬉しい こと だ 。

ただ 向かう 先 が あんな 感じ で なければ な 。

( ダンジョ ー ) あの 雲 は 尋常じゃ ない な 。

( ムラサキ ) あそこ に いる の か 魔 王 が 。

ヨシヒコ ヨシヒコ !

おっと 仏 。 そろそろ 頼り に なる か な あ いよ 。

あの あれ でしょ ヨシ 君 ヨッ 君 あれ でしょ ?

あの それ さ ➡

あの … 最後に は あの ホント に 変身 する って いう オチ が ➡

待って る んじゃ ない の ? それ 。 いい から !

もう この メガネ の こと は いい から 。

いい いい もう 絶対 そう だ よ 。 ほん で あの あれ でしょ ?

魔 王 が さ あの 巨大 化 しちゃ ったり した とき に は さ ➡

ヨシ 君 も さ それ かけて さ 変身 して さ ➡

巨大 化 しちゃ んでしょ それ ?

いい から さっさと お告げ を 言え !

そんな 言い 方 は ない と 思う 。

そんな ね お告げ を 言え って そんな 言い 方 ない と 思う よ 。

だいたい ね お告げ って いう の は 普通 は 賜る もの だ から ね 。

もっと ちゃんと した 仏 だったら こっち だって 言葉遣い 考える わ 。

おい なんだ おい 。 それ 何 つった 今 ?

それ じゃ ま … それ じゃ ば …。

それ じゃ まるで 俺 が しっかり して ない ➡

ちゃんと して ない みたいじゃ ない 。 ちゃん と して ねえ じゃ ねえ かよ !

う ぅ … う っ …。

なんだ それ は 。

泣いて る の か ? どんな 感情 な んだ ?

なん … 泣いて ん の ? なに ? 泣いて ん の ね 。

だから もう ムラサキ あん ま きつい 言い 方 やめ なさい 。

泣いて る ん だって 。 泣き止み なさい もう ほら 。

大丈夫です 仏 。

仏 は ちゃんと して る とき も あり ます 。

やった ! お ぉ なんで 今 の 言葉 で 復活 できた ?

立ち直れた おい ? おいおい よく 聞けよ 。

ちゃんと して る とき も あり ます って こと は ➡

たいてい ちゃん と して ない って こと だ から ね 。

いや 今 いちばん 最も ね 今 勢い の ある 仏 と いえば ➡

私 こと 仏 8 号 。

えっ 4 号 で も なくなった の ?

えっ 降格 ? ねぇ 降格 ?

違い ます ~! もともと 8 号 です !

ウソ を つく んじゃ ない !

ずっと 4 号 だった じゃ ねえ かよ !

いろいろ あった んだ よ !

やめ れ 。 逆 ギレ んな 。

あの ね ホント ね あの … キミ たち は 知ら ない かも しれ ない けれども ➡

ホント に いろいろ あった の 。

知って る わ ! 全部 見 させ られた わ 。

不倫 と か 学歴 詐称 と か 。 いや ちょっと 待てよ 。

それ は さ ホント ちょっと さ 弁明 の 機会 を ね ➡

ちょっと 与えて もらって も よろしい でしょう か それ ?

いら ねえ よ そんな の 。 そんな の 聞く 尺 が ねえ んだ よ !

お前 の 弁明 分 の 尺 は ねえ んだ よ !

そういった 分の 尺 は ねえ んだ よ ! 尺 は !

お前 な お前 な んだ よ それ 尺 が 尺 が 尺 が って さ 。

お前 は 釈 由美子 か !

ねっ 。 あの … 降格 する と ギャグ も つまらなく なる んだ 。

おもしろい こと 言う 必要 が ねえ の 。

仏 お告げ を 。

うん ヨシ 君 止めて くれて ➡

止めて く … 止めて くれて ありがとう 。

ねっ このまま だ と 仏 の ト ー クショ ー に なる ところ であった 。

ねっ まずは 玉 が 揃って おめでとう 。

え ~ 7 つ の 玉 が 揃い ます と で すね ➡

まず その シェンロン と いう 大きな 龍 が 出て き ます 。

で その 際 に 3 つ の 願い 事 を 叶えて くれる わけです けれども ➡

その あと も です ね ベジ ー タ と か です ね ➡

あの フリ ー ザ と いった 強力な 敵 が 出て き ます 。

って ウッソ ー ン !

やや ウケ 。

誰 も ウケ て ねえ よ 。 はい わかり ました 。

いい です か いよいよ この先 に ➡

魔 王 の 住む 大 神殿 が ございます 。

ただ ね この 大 神殿 は ➡

もう す っ ごい 山々 に 囲ま れて おり ます 。

越えれば いい の か 。 いやいや 越える と かね ➡

その 登る って こと が できる しろ もん じゃ ない んです よ 。

もう ね 90 度 。 うん 90 度 うん 90 度 。

うん 90 度 近い ね 角度 が 。

そんで ね もう 高 さ が ね 5,000 m くらい ある わけです 。

そんな … どう やって 入れば いい のです か ?

魔 王 の 大神 殿 は 。

うん さすが ヨシヒコ 。 いい 質問 だ 。

誰 でも そう 聞く わ 。 ま ぁ これ ね ➡

正直 申し上げ ます と ね あの 飛ぶ しか ない わけです 。

空 飛ぶ 絨毯 ! あっ いいね 。

キラッキラ した 目 で 言った ね 今 ヨッ 君 ね 「 空 飛ぶ 絨毯 」。

ねっ いい です ね 。 ただ ね ➡

えっ と 絨毯 で 越え られる レベル じゃ ない んです ね 高 さ が 。

じゃあ 入れ ねえ じゃ ねぇ かよ 。

ところが 空 を 飛ぶ 城 と いう の が あり ます 。

空 を 飛ぶ 城 ?

うん ただ ね この 空 飛ぶ 城 と ある 事情 と いい ます か ね ➡

その とある 問題 で ね 今 ちょっと ね ➡

あの 飛べ なく 飛ぶ こと が でき なく なっちゃ って ん の 。

どう すれば その 城 は 再び 飛ぶ のです か ?

うん わかん ない ! 殺す ぞ !

とりあえず さ 行って 聞きゃ いい じゃ ない 。

ねっ 場所 だけ 教える から 。 ねっ うん 。

ホント 使え ねえ わ 。 や っぱ 8 号 だ わ 。

わかった 。 早く 城 まで 案内 しろ 。

よかろう 案内 しよう 。 ついて まいれ 。

お っ 今 の かっこよかった 。 頼り に なる ね 。

ハ ー イ ! ナビゲ ー ト !

( ムラサキ たち ) お前 じゃ ねえ の かよ !

こちら です !

ずっと アイツ に ナビ して 欲しかった な 。

あれ が 空 飛ぶ 城 。

なぜに 飛ば なく なった か それ を 探ら ねば なら ん な 。

はい 。

なかなか に 立派な 城 だ 。

しかし こんな で かいもん が 空 を 飛ぶ もんか ね 。

しかし 妙だ な 。 立派な 城 な のに 人 っこ 一 人 出て こ ん と は 。

何 か 悪 の 手 に よって 沈め られて しまった のでしょう か 。

( メレブ ) うむ なるほど 。

お ~ い 誰 かおら ぬ か ?

( メレブ ) い ない ようだ な 。

( ムラサキ ) あっ いた 。

いや ~ どうも どうも いやいや いや …。

どうも どうも どうも 。

あの ~ この お 城 の 方 です か ?

はっ ここ の 管理人 で プサ ー ル と 申し ます 。

プサ ー ル さん 私 は この 世界 を 悪 の 力 で 支配 しよう と する ➡

魔 王 を 倒す ため に 旅 を して い ます 。 そこ で …。

あっ あなた 様 です か 勇者 ヨシヒコ 様 。

知っている の か ? もちろん です 。

我々 天空 人 に とって あなた は 唯一 の 希望 です から 。

天空 人 ?

元々 我々 は 天空 に 住まい し 民族 。

それ が 魔 王 の せい で この 地 に …。

引きずり 落とさ れた と いう わけだ な 。

なんで ? なんか した の ? いえいえ 我々 は ➡

平和 を 愛する 民族 です から 。 この 地 を 支配 し ➡

何者 も 寄せつけ たく ない 魔 王 から すれば ➡

天 に 住む 人間 が 邪魔な の は 自然の 理 だ 。

実は あなた 様 に お 話 を し たい と いう 者 が おる んです が …。

は ぁ …。 会って いただけ ます か ? もちろん です 。

どうぞ どうぞ こちら です 。 こちら です 。

この 城 の 秘密 を 聞き出す チャンス かも しれ ん ぞ …。

こちら です どうぞ お 入り ください 。

私 は 外 で 待って おり ます ので 。

( ダンジョ ー ) 第 一 の 間 。

む どういう こと だ ?

どうも ~ ようこそ いらっしゃい ました !

私 司会 の カズ ー キ です 。 よろしく お 願い し ます 。

司会 ? ( メレブ ) カズ ー キ ?

はい さ ぁさ ぁ どうぞ どうぞ 。 お 座り ください 。

どうぞ どうぞ ~。 こちら で ~ す 。

どうぞ お 座り ください 。

ね ~ いかがです か ?

ね ~ 長い 旅 の 途中 と いう こと な んです けど ね 。

ようやく 魔 王 を 倒す ため の 仲間 を 集めて きた ところ です 。

は ぁ それ は 大変でした ねぇ 。 大変でした ね ホント に 。

すみません カズ ー キ さん 。 はい 。

私 に お 話 と は な んでしょう か ? あっ …。

早速 いき ます か もう 。 はい 。

はい 私 は 一刻 も 早く 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない ので 。

わかり ました じゃあ 早速 いき ましょう ! ね 。

あっ タイ ちゃん ちょっと 取って くれる ?

ありがとう 。 はい タイ ちゃん あり が と ね 。

さ ぁ それ で は この サイコロ を 投げて いただき ましょう !

これ を … 投げる ?

はい そうです 。 どうして です か ?

どうして って いう こと じゃ なくて これ ね そういう こと な んです よ 。

ん ~ 事情 は つかめ ぬ が とりあえず 投げろ ヨシヒコ 。

は ぁ … しかし もし これ が 岩 の 魔物 の ように ➡

爆発 でも しよう もの なら 私 たち は …。

考え すぎ だ 投げろ 。

とりあえず とっかかり を 見つけて 城 の 秘密 を 聞く んだ よ 。

いけ ヨシヒコ 。

わかり ました 。 ( カズ ー キ ) はい 。

お 願い し ます どうぞ 。

お 好きな ところ に 投げて ください ね 。

はい まいり ましょう 。

投げ ます 。 ( カズ ー キ ) どうぞ 。

伏せて ください !

♬「 何 が 出る かな 何 が 出る かな タラタタッ タッ タタタタ 」

出た !

「 史上 最強に 笑える 話 」!

ちょっと 待って 腹 よじれる よ 。

休 まして 休ま して き ゅっ き ゅっ は い 。

し しじょ …。 き ゅっ き ゅっ ?

あ ~ 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。

( メレブ たち ) 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。

はい そういう こと です ね さあ それ で は ➡

「 史上 最強に 笑える 話 」 よろしく お 願い し ます 。

そんな …。

話せ ヨシヒコ 。 私 に 笑える 話 など …。

さあ いったい どんな 笑える 話 を して くれる んでしょう ね 。

ヤツ を 笑わ せれば 城 の 秘密 を 聞き 出せる かも しれ ん 。

話せ 。 なんでも いい から 話せ 。

え ~ あ …。

あ ~ ダメ だ ヨシヒコ に 笑える 話 など …。

あっ お前 の 呪文 で め っちゃ 笑う やつ あった ろ 。

ゲラ か 。 ヨシヒコ が 話したら それ を カズ ー キ に かけろ 。

リセット さ れて いる ゆえ 昔 覚えた 呪文 が ➡

効く か どう か わから ん が イチ か バチ か だ な 。

ヨシヒコ お前 が 何 か 話したら ヤツ に ゲラ を かける 。

なんでも いい から 話す んだ 。

なんでも …。

は いはい 。

あ ダンジョ ー さん が …。 ダンジョ ー さん ね はい 。

ダンジョ ー さん が 魔物 を 斬った 勢い で …。

お なら を した こと が あり ます 。

ゲラ 。

効か ぬ ようだ 。

ハハハハハハハ ! ヨシヒコ に かかっちゃ った 。

ヨシヒコ に かかっちゃ った 。 ヨシヒコ に かかっちゃ った 。

自分 の 話した 話 で 自分 が 笑っちゃ ダメ でしょ 。

どうして そういう こと を する の か な !

( ヨシヒコ たち ) あ ~ っ !!

なん だった んだ 今 の は 。

お ~ ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。

情けない 話 だったら できた の か 。

何 言って ん の ? ところで なんの ご用 です か ?

セ ー ブ ? 生き返ら せ ます !

だいぶ レベル 上がって る から 結構 金 かかる よ 。

大丈夫 ? はい !

それ ならば ダンジョ ー さん は 3万 ゴ ー ルド 。

ムラサキ さん は 1万8千 ゴ ー ルド 。

メレブ は 8…。

いや タダ で いい や 。

そんな 大金 は ない 。

じゃあ 稼ぐ しか ねえ な !

邪魔だ !

おい 経験 値 いら ねえ の か よ !

そんな もん は いら ん !

う あ ~ っ !

金 が いる のだ ~ っ !!

( メレブ ) おそらく あの 光 は ザラキ であろう 。

( ムラサキ ) ザラキ ? 一瞬にして 敵 の 命 を 奪う 呪文 だ 。

カズ ー キ 。 とても 人 が よ さ そうな 男 だった が ➡

なぜに そんな …。 わから ん 。

笑える 話 が でき ない と ➡

永遠に 話 が 聞け ない と いう こと でしょう か 。

( プサ ー ル ) あれ れ れ …。

どちら に 行か れて た んです か ? 外 で お 待ち して いた んです よ 。

ご 案内 いただいた 第 一 の 間 で ➡

史上 最強に 笑える 話 が でき なかった のです 。 あぁ ~。

あの … ああいう 方 な のです か ? カズ ー キ と いう 人 は 。

おもしろい 話 が でき ない と ザラキ を かける と いう ような 。

いや ぁ ~ ふだん は 優しい 人 です けど ね 。

ちょっと あれ かな 虫 の 居どころ でも 悪かった の か な 。

虫 の 居どころ 的な 問題 で 殺さ れて たら ➡

たまった もん じゃ ない ん す けど 。 お やめ ムラサキ 。

と いう こと で 今度 は 私 が お 話さ せて いただき ます 。

いやいや もう お 話 の ほう は 結構です んで 。

私 実は タマネギ みたいな 頭 して …。 お 話 は もう 結構な んです けど 。

部屋 に 招か れて …。 お 話 は 結構で ございます 。

タマネギ みたいな …。 お 話 結構 で ございます 。

ごきげんよう 。

実は … あの 夕食 の 支度 の ほう が 間に合わ ない んです よ 。

どう でしょう お 料理 の ほう ちょっと ➡

手伝って いただけ ませ ん か ? 料理 を …。

どうも どうも どうも … ハハハッ ! ようこそ いらっしゃい ました 。

私 こちら の 調理 番 の マチャンキ と 申し ます 。

よろしく お 願い いたし ます 。 どうぞ こちら へ こちら へ 。

はい 。 さ ぁ どうぞ こちら へ 。 えっ 私 だけ ?

え ぇ お 三 人 さん は こちら の ほう へ どうぞ 。

お 座り ください ませ 。 はい 今日 は ムラサキ さん が ➡

鮭 の ムニエル を 作って いただく と いう こと で ございます よ 。

え ぇ え ぇ え ぇ …。

ムニ ムニエ ムニエル ? ムニエル で ございます 。

アカン ぞ 。 あの 女 が ムニエル など 知っている わけ が ない 。

まさか この 料理 が うまく でき なければ また …。

ザラキ が 来る 。 何 な んだ この 城 は 。

奇跡 的に ムラサキ が 鮭 の ムニエル 作れる こと を 願う しか ない 。

冷静に 考えろ ダンジョ ー 。

名前 を 知ら ない 料理 を 作れる わけ が ない 。

しかし ムニエル を 作ら ねば 城 の 話 が 聞け ん ぞ 。

さ ぁさ ぁさ ぁ 鮭 を どう し ましょう か ?

鮭 ? はい 。 鮭 …。

そもそも 鮭 が どれ か わから ない ようです 。

( メレブ ) みごとだ 。 日曜 お 昼 1 時 過ぎ に ➡

よく 見る 光景 だ 。

あの ~ ムラサキ さん は ➡

ふだん は お 料理 は なさる んです か ?

はい し ます よ 。 なぜ 見栄 を …。

は ぁ ~ でも 名前 が ムラサキ だけ に です ね ➡

なんか 味 に ムラ が サキ に 出る みたいな 。 ハハハッ !

ちょっと よく わかん ない で すね 。 そう です か 。

失礼だ 巨匠 っぽい 方 に 。

( メレブ ) トス 。

さあ 鮭 を ムニエル に しま ~ す !

はい よろしく お 願い いたし ます 。

楽しみで ございます ね 。

は いはい 気 を つけて ください はい どうぞ 。

はい 。

作れ ムラサキ ムニエル を 作る んだ 。

ヨシヒコ ムニエル 知ら ない よ ね ?

はい 何の ことか さっぱり 。

はい 早速 焼いて いき ましょう 。

動いた 。 フライパン で いき ます か ?

はい はい は い いき ましょう 。

はい どうぞ 。

神 よ 我ら に 奇跡 を 。

いっちゃ いま ~ す !

なんだ と ! ( ダンジョ ー ) 豪快だ 。

これ ぞ 男 の 料理 。

日曜 の お 昼 1 時 過ぎ なら 100 点 満点 の 展開 だ 。

だが しかし しかし 奇跡 は 起こら なかった ようだ 。

豪快で ございます ね 。

これ こそ まさに ムラサキ 流 ムニエル 。

豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 5 回 !

ダメ だ 料理 が まったく でき ない 私 でも ➡

まともな 料理 が できる 予感 が 一切 し ない 。

なかなか 焼け ない っす ね 。

( メレブ ) だろう な 当たって ない んだ 。

その 鮭 自身 と フライパン の その 底 の 熱 の ある ところ 。

接地 して ない んだ だ から 鮭 と フライパン の 底 が 。

縁 縁 に 乗っちゃ って る から 。

ダメ だ 。

ちょっと 覚え たて の 呪文 でも かけて み ましょう か ね 。

あら っ 呪文 で お 料理 を する んで ございます か 。

新しい で ございます ね 。

はて あやつ 鮭 を ムニエル に できる 呪文 など 持って いた か ?

ベギラマ !

な っ !

出来上がり ~。

本日 の 夕食 星 ゼロ で ございます 。

うわ っ !

ぷぅ ぷぅ ぷぅ …。

すみません 。

おお ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。

生き返ら せ ます !

すみません 料理 も でき ず に 。

いい んです いいん です みんな 食事 どき です から ➡

ご 一緒に お 食事 を ね ? ああ ありがとう ございます 。

どうぞ どうぞ こちら です 。

これ で ようやく まともに 人 と 話せる チャンス が 得 られ そうだ な 。

もう 閉店 な んだ よ 。

お 兄ちゃん 早く 食べ な よ 。

すみません 。

勘弁 だ ね もう 閉店 な んだ けど ね 。

ここ で 食事 する ように 言わ れた んだ 。

父さん ドキ っと し ました 。

キミ の 言う とおり です 。

父さん 富良野 に 来た 頃 の パワ ー ➡

なくしちゃ って ました 。

父さん 怠けて ました 。

あの 家族 に 城 の 秘密 を 聞いて み ます か ?

待て 。 なぜ だ か 叱ら れる 予感 が する 。

なんで だ よ 。 すげ え 優し そうな 人 じゃ ん 。

子供 も かわいい し 。

しかし 泣いて る ぞ 。

あっ …。 どうした ? ヨシヒコ 。

なぜ か 子供 の 丼 を 片づけ たくて しかたがない 。

なんで だ 。 そんな こと を する 必要 は ない 。 我ら は 客 だ ぞ 。

わかって い ます 。 しかし なぜ か 片づけ たくて しかたがない 。

なんだ 。 おかしな 呪文 でも かかって ん の か 。

おお ! こらえろ ヨシヒコ 。 これ は また トラップ だ ぞ トラップ 。

うん こらえろ 。

ダメ だ 。

まだ 子供 が 食って る 途中 でしょう が !

うわ っ ! やっぱり ~!

テメエ 何 回 来て んだ よ おい 。

もう 諦めよう ぜ 。 あの 城 は 来る 者 を 拒む 城 な んだ よ 。

そう かもし れ ん な 。

しかし あの 城 が 飛ば ない かぎり 大神 殿 へ は 行け ない 。

延々 ザラキ 食らって 生き返って の 繰り返し だ よ 。

さて そんな 絶望 ああ 絶望 もはや 絶望 の 真っただ中 。

そんな 絶望 ダ ー ビ ー ! の ゲ ー ト が 開いた この 瞬間 も ➡

新しい 呪文 を 手中 に 収めた 私 だ 。 やり ました ね メレブ さん 。

これ で 城 を 飛ばし 魔 王 を 倒す こと が できる 。

そんな 大した 呪文 コイツ が 持てる 可能 性 なんて ➡

ゼロ を 通り越して マイナス です よ 。

そんな 胸 平ら さん に 1,000 点 。

あっ いや … いい よ ね 。 全部 !

おい どんな 呪文 だ 。

私 は この 呪文 を …。

モスキテ そう 名づける に 至った 。

モスキテ 。 勝ち ました ね !

名前 だけ で は 勝て ん ぞ ヨシヒコ 。

いい か よく 聞け 。 この 呪文 を かけ られた 者 は ➡

どうにも こう に も 耳元 に 蚊 が 飛んで いる 気 が する 。

ある でしょ 。 夜中 に さ 耳元 で 蚊 が ブ ー ン って 飛んで くる とき 。

あり ます 。 あれ が …。

来る ずっと 。

すると どう だろう 。 もう 敵 は もう 戦う どころ で は ない 。

呪文 を 唱える 余裕 も ない !

とにかく 蚊 に 刺さ れ たく ない 一 心 !

どんな 敵 でも 勝てる !

ねえ 戦って る とき って 動いて る し うるさい し ➡

その 程度 の 音 気 に なら ない んじゃ ない か な 。

アハッ そんな 胸 平 さん に モスキテ !

なん も 聞こえ ね …。 あ ~ もう 蚊 だ よ !

来た ね 蚊 や だ ね 。 や だ ね 胸 平 さん 。

胸 平 さん や です よ ね ? 蚊 は や です よ ね ? 胸 平 さん 。

や だ ~! メレブ さん 私 に モスキテ を かけて ください 。

ヨシヒコ 。 蚊 の 襲撃 を 味わう が いい 。

モスキテ !

はい 来た 。 や だ ね ヨシヒコ 。

あ や だ ね 。 うわ ~。 や だ ね ヨシヒコ 。

あ ダメ … 殺せ ない よ 。 だって これ 音 だけ だ もん 。

これ 音 だけ だ から 殺せ ない んだ もん 。

おお フラメンコ みたいに なっちゃ って る よ 。 ヨシヒコ 。

♬「 好きな んだ けど 」 歌って んじゃ ねえ よ 。

( メレブ ) コラボ った コラボ った 。 や だ 。

何度 も 出直さ せて しまって 申し訳 ございませ ん でした 。

プサ ー ル さん 。 はい 。

あなた は 何者 です か ?

何者 って この 城 の 管理人 です が 。

私 に は あなた が この 城 を 訪れた 人間 を ➡

拒んで いる ように 思える 。

何 を おっしゃい ます か 勇者 様 。

あなた この 城 が 飛ば ない ように 見張り を して いる ➡

魔 王 の 差し金 な んじゃ ない です か ?

ヨシヒコ 急に 何 を 言い出した 。 失礼だ ぞ 。

った く …。 よくぞ 何 回 全滅 して も 懲り ず に 来る もん だ よ !

そんなに 倒し たい か 魔 王 が !

キサマ ! 何 ヤツ !

いい んです よ 。 魔 王 なんか 倒さ なくて も 。

恐怖 に 怯え ながら でも 村 で は 生きて いける んです から 。

そう で は ない !

ヤツ ら は いつか 村 の 結 界 を 破り すべて を 根絶やし に する 。

その 前 に 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない のだ !

それ なら ほか の 人 が やれば いい 。

どうして いつでも 兄 様 だけ が ➡

その 使命 を 負わ なければ いけない んです か !

えっ 兄 様 ?

やはり そう だった か 。

変化 の 杖 。

ヒサ …。

今 は 全滅 して も 教会 に 行けば 生き返る 。

しかし 魔 王 は ➡

その 命 を 永遠に 葬る 力 を 持つ と いい ます 。

それ でも 行か ねば なら ん のだ 。

わかって くれ ヒサ 。

今 まで 兄 様 は この 世界 を 救って き ました 。

けれど ! 今度 は …。

今度 こそ は 魔 王 に 命 を 取ら れて しまう 。

私 が お前 の もと に 帰ら なかった こと が ある か ?

帰る さ 。

必ずや 魔 王 を 倒し 平和 を 取り戻した カボイ の 村 へ 。

私 は 帰る 。

兄 様 …。

信じて いい のです か ? 兄 様 。

ああ 。

私 を 諦め させよう と 何度 も 全滅 に 追い込んだ のだろう が ➡

私 は 諦め なかった だろう ?

はい 。 絶対 に 諦めて くださる と 思って いた のに 。

私 は もう カボイ の 村 に いた 頃 の ヨシヒコ で は ない 。

紛れ も ない 勇者 な のだ 。

安心 して 待って いろ 。

兄 様 !

プサ ー ル さん 。 ホント に いたんだ ?

おや めに なる ように と 申し上げた んです が ➡

どうしても あなた に 魔 王 討伐 を 諦め させ たい と ➡

おっしゃる もの です から 。

何度 も ザラキ を 食らわ せて すみません でした 。

すみません プサ ー ル さん 。

あっ 部屋 に 入って から は プサ ー ル さん の ものまね 的な ?

アハッ そう な んです 。 お 恥ずかしい 。

ここ に あなた が 集めた 七 つ の 玉 を 納めれば ➡

この 城 は 再び 飛び立ち ます 。

我々 天空 人 は あなた を ずっと お 待ち して いた んです 。

妹 の ワガママ を 許して くださり ありがとう ございます 。

勇者 様 何と して も 魔 王 を 。

はい 。

♬~

お っ 飛ぶ ぞ 。

♬~

ヒサ … 天から 我々 を 見守って くれ 。

ここ に 魔 王 が 。

魔 王 は 永遠に 命 を 葬る って 言って たな 。

逆に 魔 王 を 葬り去れば いい 。

倒す !

必ずや この 手 で 魔 王 を 。

《 俊 と は つきあい 始めて まだ 1 か月 。

あれ 以来 連絡 も ない 》

⦅ なあ なあ 絵里 。 うん ?

今 金縛り に あった 。 マジ で ?


勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #10 ゆうしゃ|||みちびか|||なな り

ただいま 私 力 を 溜 め て いる …。 |わたくし|ちから||たま|||

不思議だ 。 玉 が 7 つ 揃って から と いう もの ➡ ふしぎだ|たま|||そろって||||

玉 に 導か れる ように 足 が 歩み を 止め ない 。 たま||みちびか||よう に|あし||あゆみ||とどめ|

それ は 嬉しい こと だ 。 ||うれしい||

ただ 向かう 先 が あんな 感じ で なければ な 。 |むかう|さき|||かんじ|||

( ダンジョ ー ) あの 雲 は 尋常じゃ ない な 。 |||くも||じんじょうじゃ||

( ムラサキ ) あそこ に いる の か 魔 王 が 。 ||||||ま|おう|

ヨシヒコ ヨシヒコ !

おっと 仏 。 そろそろ 頼り に なる か な あ いよ 。 |ふつ||たより||||||

あの あれ でしょ ヨシ 君 ヨッ 君 あれ でしょ ? ||||きみ||きみ||

あの それ さ ➡

あの … 最後に は あの ホント に 変身 する って いう オチ が ➡ |さいごに|||||へんしん|||||

待って る んじゃ ない の ? それ 。 いい から ! まって|||||||

もう この メガネ の こと は いい から 。

いい いい もう 絶対 そう だ よ 。 ほん で あの あれ でしょ ? |||ぜったい||||||||

魔 王 が さ あの 巨大 化 しちゃ ったり した とき に は さ ➡ ま|おう||||きょだい|か|||||||

ヨシ 君 も さ それ かけて さ 変身 して さ ➡ |きみ||||||へんしん||

巨大 化 しちゃ んでしょ それ ? きょだい|か|||

いい から さっさと お告げ を 言え ! |||おつげ||いえ

そんな 言い 方 は ない と 思う 。 |いい|かた||||おもう

そんな ね お告げ を 言え って そんな 言い 方 ない と 思う よ 。 ||おつげ||いえ|||いい|かた|||おもう|

だいたい ね お告げ って いう の は 普通 は 賜る もの だ から ね 。 ||おつげ|||||ふつう||たまわる||||

もっと ちゃんと した 仏 だったら こっち だって 言葉遣い 考える わ 。 |||ふつ||||ことばづかい|かんがえる|

おい なんだ おい 。 それ 何 つった 今 ? ||||なん||いま

それ じゃ ま … それ じゃ ば …。

それ じゃ まるで 俺 が しっかり して ない ➡ |||おれ||||

ちゃんと して ない みたいじゃ ない 。 ちゃん と して ねえ じゃ ねえ かよ !

う ぅ … う っ …。

なんだ それ は 。

泣いて る の か ? どんな 感情 な んだ ? ないて|||||かんじょう||

なん … 泣いて ん の ? なに ? 泣いて ん の ね 。 |ないて||||ないて|||

だから もう ムラサキ あん ま きつい 言い 方 やめ なさい 。 ||||||いい|かた||

泣いて る ん だって 。 泣き止み なさい もう ほら 。 ないて||||なきやみ|||

大丈夫です 仏 。 だいじょうぶ です|ふつ

仏 は ちゃんと して る とき も あり ます 。 ふつ||||||||

やった ! お ぉ なんで 今 の 言葉 で 復活 できた ? ||||いま||ことば||ふっかつ|

立ち直れた おい ? おいおい よく 聞けよ 。 たちなおれた||||きけよ

ちゃんと して る とき も あり ます って こと は ➡

たいてい ちゃん と して ない って こと だ から ね 。

いや 今 いちばん 最も ね 今 勢い の ある 仏 と いえば ➡ |いま||もっとも||いま|いきおい|||ふつ||

私 こと 仏 8 号 。 わたくし||ふつ|ごう

えっ 4 号 で も なくなった の ? |ごう||||

えっ 降格 ? ねぇ 降格 ? |こうかく||こうかく

違い ます ~! もともと 8 号 です ! ちがい|||ごう|

ウソ を つく んじゃ ない !

ずっと 4 号 だった じゃ ねえ かよ ! |ごう||||

いろいろ あった んだ よ !

やめ れ 。 逆 ギレ んな 。 ||ぎゃく||

あの ね ホント ね あの … キミ たち は 知ら ない かも しれ ない けれども ➡ ||||||||しら|||||

ホント に いろいろ あった の 。

知って る わ ! 全部 見 させ られた わ 。 しって|||ぜんぶ|み|さ せ||

不倫 と か 学歴 詐称 と か 。 いや ちょっと 待てよ 。 ふりん|||がくれき|さしょう|||||まてよ

それ は さ ホント ちょっと さ 弁明 の 機会 を ね ➡ ||||||べんめい||きかい||

ちょっと 与えて もらって も よろしい でしょう か それ ? |あたえて||||||

いら ねえ よ そんな の 。 そんな の 聞く 尺 が ねえ んだ よ ! |||||||きく|しゃく||||

お前 の 弁明 分 の 尺 は ねえ んだ よ ! おまえ||べんめい|ぶん||しゃく||||

そういった 分の 尺 は ねえ んだ よ ! 尺 は ! |ぶん の|しゃく|||||しゃく|

お前 な お前 な んだ よ それ 尺 が 尺 が 尺 が って さ 。 おまえ||おまえ|||||しゃく||しゃく||しゃく|||

お前 は 釈 由美子 か ! おまえ||しゃく|ゆみこ|

ねっ 。 あの … 降格 する と ギャグ も つまらなく なる んだ 。 ||こうかく|||||||

おもしろい こと 言う 必要 が ねえ の 。 ||いう|ひつよう|||

仏 お告げ を 。 ふつ|おつげ|

うん ヨシ 君 止めて くれて ➡ ||きみ|とどめて|

止めて く … 止めて くれて ありがとう 。 とどめて||とどめて||

ねっ このまま だ と 仏 の ト ー クショ ー に なる ところ であった 。 ||||ふつ|||||||||

ねっ まずは 玉 が 揃って おめでとう 。 ||たま||そろって|

え ~ 7 つ の 玉 が 揃い ます と で すね ➡ |||たま||そろい||||

まず その シェンロン と いう 大きな 龍 が 出て き ます 。 |||||おおきな|りゅう||でて||

で その 際 に 3 つ の 願い 事 を 叶えて くれる わけです けれども ➡ ||さい||||ねがい|こと||かなえて||わけ です|

その あと も です ね ベジ ー タ と か です ね ➡

あの フリ ー ザ と いった 強力な 敵 が 出て き ます 。 ||||||きょうりょくな|てき||でて||

って ウッソ ー ン !

やや ウケ 。

誰 も ウケ て ねえ よ 。 はい わかり ました 。 だれ||||||||

いい です か いよいよ この先 に ➡ ||||このさき|

魔 王 の 住む 大 神殿 が ございます 。 ま|おう||すむ|だい|しんでん||

ただ ね この 大 神殿 は ➡ |||だい|しんでん|

もう す っ ごい 山々 に 囲ま れて おり ます 。 ||||やまやま||かこま|||

越えれば いい の か 。 いやいや 越える と かね ➡ こえれば|||||こえる||

その 登る って こと が できる しろ もん じゃ ない んです よ 。 |のぼる|||||||||ん です|

もう ね 90 度 。 うん 90 度 うん 90 度 。 ||たび||たび||たび

うん 90 度 近い ね 角度 が 。 |たび|ちかい||かくど|

そんで ね もう 高 さ が ね 5,000 m くらい ある わけです 。 |||たか|||||||わけ です

そんな … どう やって 入れば いい のです か ? |||はいれば||の です|

魔 王 の 大神 殿 は 。 ま|おう||おおがみ|しんがり|

うん さすが ヨシヒコ 。 いい 質問 だ 。 ||||しつもん|

誰 でも そう 聞く わ 。 ま ぁ これ ね ➡ だれ|||きく|||||

正直 申し上げ ます と ね あの 飛ぶ しか ない わけです 。 しょうじき|もうしあげ|||||とぶ|||わけ です

空 飛ぶ 絨毯 ! あっ いいね 。 から|とぶ|じゅうたん||

キラッキラ した 目 で 言った ね 今 ヨッ 君 ね 「 空 飛ぶ 絨毯 」。 ||め||いった||いま||きみ||から|とぶ|じゅうたん

ねっ いい です ね 。 ただ ね ➡

えっ と 絨毯 で 越え られる レベル じゃ ない んです ね 高 さ が 。 ||じゅうたん||こえ|||||ん です||たか||

じゃあ 入れ ねえ じゃ ねぇ かよ 。 |いれ||||

ところが 空 を 飛ぶ 城 と いう の が あり ます 。 |から||とぶ|しろ||||||

空 を 飛ぶ 城 ? から||とぶ|しろ

うん ただ ね この 空 飛ぶ 城 と ある 事情 と いい ます か ね ➡ ||||から|とぶ|しろ|||じじょう|||||

その とある 問題 で ね 今 ちょっと ね ➡ ||もんだい|||いま||

あの 飛べ なく 飛ぶ こと が でき なく なっちゃ って ん の 。 |とべ||とぶ||||||||

どう すれば その 城 は 再び 飛ぶ のです か ? |||しろ||ふたたび|とぶ|の です|

うん わかん ない ! 殺す ぞ ! |||ころす|

とりあえず さ 行って 聞きゃ いい じゃ ない 。 ||おこなって|ききゃ|||

ねっ 場所 だけ 教える から 。 ねっ うん 。 |ばしょ||おしえる|||

ホント 使え ねえ わ 。 や っぱ 8 号 だ わ 。 |つかえ|||||ごう||

わかった 。 早く 城 まで 案内 しろ 。 |はやく|しろ||あんない|

よかろう 案内 しよう 。 ついて まいれ 。 |あんない|||

お っ 今 の かっこよかった 。 頼り に なる ね 。 ||いま|||たより|||

ハ ー イ ! ナビゲ ー ト !

( ムラサキ たち ) お前 じゃ ねえ の かよ ! ||おまえ||||

こちら です !

ずっと アイツ に ナビ して 欲しかった な 。 |||||ほしかった|

あれ が 空 飛ぶ 城 。 ||から|とぶ|しろ

なぜに 飛ば なく なった か それ を 探ら ねば なら ん な 。 |とば||||||さぐら||||

はい 。

なかなか に 立派な 城 だ 。 ||りっぱな|しろ|

しかし こんな で かいもん が 空 を 飛ぶ もんか ね 。 |||||から||とぶ||

しかし 妙だ な 。 立派な 城 な のに 人 っこ 一 人 出て こ ん と は 。 |みょうだ||りっぱな|しろ|||じん||ひと|じん|でて||||

何 か 悪 の 手 に よって 沈め られて しまった のでしょう か 。 なん||あく||て|||しずめ||||

( メレブ ) うむ なるほど 。

お ~ い 誰 かおら ぬ か ? ||だれ|||

( メレブ ) い ない ようだ な 。

( ムラサキ ) あっ いた 。

いや ~ どうも どうも いやいや いや …。

どうも どうも どうも 。

あの ~ この お 城 の 方 です か ? |||しろ||かた||

はっ ここ の 管理人 で プサ ー ル と 申し ます 。 |||かんりにん||||||もうし|

プサ ー ル さん 私 は この 世界 を 悪 の 力 で 支配 しよう と する ➡ ||||わたくし|||せかい||あく||ちから||しはい|||

魔 王 を 倒す ため に 旅 を して い ます 。 そこ で …。 ま|おう||たおす|||たび||||||

あっ あなた 様 です か 勇者 ヨシヒコ 様 。 ||さま|||ゆうしゃ||さま

知っている の か ? もちろん です 。 しっている||||

我々 天空 人 に とって あなた は 唯一 の 希望 です から 。 われわれ|てんくう|じん|||||ゆいいつ||きぼう||

天空 人 ? てんくう|じん

元々 我々 は 天空 に 住まい し 民族 。 もともと|われわれ||てんくう||すまい||みんぞく

それ が 魔 王 の せい で この 地 に …。 ||ま|おう|||||ち|

引きずり 落とさ れた と いう わけだ な 。 ひきずり|おとさ|||||

なんで ? なんか した の ? いえいえ 我々 は ➡ |||||われわれ|

平和 を 愛する 民族 です から 。 この 地 を 支配 し ➡ へいわ||あいする|みんぞく||||ち||しはい|

何者 も 寄せつけ たく ない 魔 王 から すれば ➡ なにもの||よせつけ|||ま|おう||

天 に 住む 人間 が 邪魔な の は 自然の 理 だ 。 てん||すむ|にんげん||じゃまな|||しぜんの|り|

実は あなた 様 に お 話 を し たい と いう 者 が おる んです が …。 じつは||さま|||はなし||||||もの|||ん です|

は ぁ …。 会って いただけ ます か ? もちろん です 。 ||あって|||||

どうぞ どうぞ こちら です 。 こちら です 。

この 城 の 秘密 を 聞き出す チャンス かも しれ ん ぞ …。 |しろ||ひみつ||ききだす|||||

こちら です どうぞ お 入り ください 。 ||||はいり|

私 は 外 で 待って おり ます ので 。 わたくし||がい||まって|||

( ダンジョ ー ) 第 一 の 間 。 ||だい|ひと||あいだ

む どういう こと だ ?

どうも ~ ようこそ いらっしゃい ました !

私 司会 の カズ ー キ です 。 よろしく お 願い し ます 。 わたくし|しかい||||||||ねがい||

司会 ? ( メレブ ) カズ ー キ ? しかい||||

はい さ ぁさ ぁ どうぞ どうぞ 。 お 座り ください 。 |||||||すわり|

どうぞ どうぞ ~。 こちら で ~ す 。

どうぞ お 座り ください 。 ||すわり|

ね ~ いかがです か ? |いかが です|

ね ~ 長い 旅 の 途中 と いう こと な んです けど ね 。 |ながい|たび||とちゅう|||||ん です||

ようやく 魔 王 を 倒す ため の 仲間 を 集めて きた ところ です 。 |ま|おう||たおす|||なかま||あつめて|||

は ぁ それ は 大変でした ねぇ 。 大変でした ね ホント に 。 ||||たいへんでした||たいへんでした|||

すみません カズ ー キ さん 。 はい 。

私 に お 話 と は な んでしょう か ? あっ …。 わたくし|||はなし||||||

早速 いき ます か もう 。 はい 。 さっそく|||||

はい 私 は 一刻 も 早く 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない ので 。 |わたくし||いっこく||はやく|ま|おう||たおさ|||||

わかり ました じゃあ 早速 いき ましょう ! ね 。 |||さっそく|||

あっ タイ ちゃん ちょっと 取って くれる ? ||||とって|

ありがとう 。 はい タイ ちゃん あり が と ね 。

さ ぁ それ で は この サイコロ を 投げて いただき ましょう ! ||||||||なげて||

これ を … 投げる ? ||なげる

はい そうです 。 どうして です か ? |そう です|||

どうして って いう こと じゃ なくて これ ね そういう こと な んです よ 。 |||||||||||ん です|

ん ~ 事情 は つかめ ぬ が とりあえず 投げろ ヨシヒコ 。 |じじょう||||||なげろ|

は ぁ … しかし もし これ が 岩 の 魔物 の ように ➡ ||||||いわ||まもの||よう に

爆発 でも しよう もの なら 私 たち は …。 ばくはつ|||||わたくし||

考え すぎ だ 投げろ 。 かんがえ|||なげろ

とりあえず とっかかり を 見つけて 城 の 秘密 を 聞く んだ よ 。 |||みつけて|しろ||ひみつ||きく||

いけ ヨシヒコ 。

わかり ました 。 ( カズ ー キ ) はい 。

お 願い し ます どうぞ 。 |ねがい|||

お 好きな ところ に 投げて ください ね 。 |すきな|||なげて||

はい まいり ましょう 。

投げ ます 。 ( カズ ー キ ) どうぞ 。 なげ|||||

伏せて ください ! ふせて|

♬「 何 が 出る かな 何 が 出る かな タラタタッ タッ タタタタ 」 なん||でる||なん||でる||||

出た ! でた

「 史上 最強に 笑える 話 」! しじょう|さいきょうに|わらえる|はなし

ちょっと 待って 腹 よじれる よ 。 |まって|はら||

休 まして 休ま して き ゅっ き ゅっ は い 。 きゅう||やすま|||||||

し しじょ …。 き ゅっ き ゅっ ?

あ ~ 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。 |きゅう||やすま||はら|||||||

( メレブ たち ) 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。 ||きゅう||やすま||はら|||||||

はい そういう こと です ね さあ それ で は ➡

「 史上 最強に 笑える 話 」 よろしく お 願い し ます 。 しじょう|さいきょうに|わらえる|はなし|||ねがい||

そんな …。

話せ ヨシヒコ 。 私 に 笑える 話 など …。 はなせ||わたくし||わらえる|はなし|

さあ いったい どんな 笑える 話 を して くれる んでしょう ね 。 |||わらえる|はなし|||||

ヤツ を 笑わ せれば 城 の 秘密 を 聞き 出せる かも しれ ん 。 ||わらわ||しろ||ひみつ||きき|だせる|||

話せ 。 なんでも いい から 話せ 。 はなせ||||はなせ

え ~ あ …。

あ ~ ダメ だ ヨシヒコ に 笑える 話 など …。 |||||わらえる|はなし|

あっ お前 の 呪文 で め っちゃ 笑う やつ あった ろ 。 |おまえ||じゅもん||||わらう|||

ゲラ か 。 ヨシヒコ が 話したら それ を カズ ー キ に かけろ 。 ||||はなしたら|||||||

リセット さ れて いる ゆえ 昔 覚えた 呪文 が ➡ |||||むかし|おぼえた|じゅもん|

効く か どう か わから ん が イチ か バチ か だ な 。 きく||||||||||||

ヨシヒコ お前 が 何 か 話したら ヤツ に ゲラ を かける 。 |おまえ||なん||はなしたら|||||

なんでも いい から 話す んだ 。 |||はなす|

なんでも …。

は いはい 。

あ ダンジョ ー さん が …。 ダンジョ ー さん ね はい 。

ダンジョ ー さん が 魔物 を 斬った 勢い で …。 ||||まもの||きった|いきおい|

お なら を した こと が あり ます 。

ゲラ 。

効か ぬ ようだ 。 きか||

ハハハハハハハ ! ヨシヒコ に かかっちゃ った 。

ヨシヒコ に かかっちゃ った 。 ヨシヒコ に かかっちゃ った 。

自分 の 話した 話 で 自分 が 笑っちゃ ダメ でしょ 。 じぶん||はなした|はなし||じぶん||わらっちゃ||

どうして そういう こと を する の か な !

( ヨシヒコ たち ) あ ~ っ !!

なん だった んだ 今 の は 。 |||いま||

お ~ ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。 |||ぜんめつ|||||なさけない

情けない 話 だったら できた の か 。 なさけない|はなし||||

何 言って ん の ? ところで なんの ご用 です か ? なん|いって|||||ごよう||

セ ー ブ ? 生き返ら せ ます ! |||いきかえら||

だいぶ レベル 上がって る から 結構 金 かかる よ 。 ||あがって|||けっこう|きむ||

大丈夫 ? はい ! だいじょうぶ|

それ ならば ダンジョ ー さん は 3万 ゴ ー ルド 。 ||||||よろず|||

ムラサキ さん は 1万8千 ゴ ー ルド 。 |||よろず|せん|||

メレブ は 8…。

いや タダ で いい や 。

そんな 大金 は ない 。 |たいきん||

じゃあ 稼ぐ しか ねえ な ! |かせぐ|||

邪魔だ ! じゃまだ

おい 経験 値 いら ねえ の か よ ! |けいけん|あたい|||||

そんな もん は いら ん !

う あ ~ っ !

金 が いる のだ ~ っ !! きむ||||

( メレブ ) おそらく あの 光 は ザラキ であろう 。 |||ひかり|||

( ムラサキ ) ザラキ ? 一瞬にして 敵 の 命 を 奪う 呪文 だ 。 ||いっしゅんにして|てき||いのち||うばう|じゅもん|

カズ ー キ 。 とても 人 が よ さ そうな 男 だった が ➡ ||||じん||||そう な|おとこ||

なぜに そんな …。 わから ん 。

笑える 話 が でき ない と ➡ わらえる|はなし||||

永遠に 話 が 聞け ない と いう こと でしょう か 。 えいえんに|はなし||きけ||||||

( プサ ー ル ) あれ れ れ …。

どちら に 行か れて た んです か ? 外 で お 待ち して いた んです よ 。 ||いか|||ん です||がい|||まち|||ん です|

ご 案内 いただいた 第 一 の 間 で ➡ |あんない||だい|ひと||あいだ|

史上 最強に 笑える 話 が でき なかった のです 。 あぁ ~。 しじょう|さいきょうに|わらえる|はなし||||の です|

あの … ああいう 方 な のです か ? カズ ー キ と いう 人 は 。 ||かた||の です|||||||じん|

おもしろい 話 が でき ない と ザラキ を かける と いう ような 。 |はなし||||||||||

いや ぁ ~ ふだん は 優しい 人 です けど ね 。 ||||やさしい|じん|||

ちょっと あれ かな 虫 の 居どころ でも 悪かった の か な 。 |||ちゅう||いどころ||わるかった|||

虫 の 居どころ 的な 問題 で 殺さ れて たら ➡ ちゅう||いどころ|てきな|もんだい||ころさ||

たまった もん じゃ ない ん す けど 。 お やめ ムラサキ 。

と いう こと で 今度 は 私 が お 話さ せて いただき ます 。 ||||こんど||わたくし|||はなさ|||

いやいや もう お 話 の ほう は 結構です んで 。 |||はなし||||けっこう です|

私 実は タマネギ みたいな 頭 して …。 お 話 は もう 結構な んです けど 。 わたくし|じつは|||あたま|||はなし|||けっこうな|ん です|

部屋 に 招か れて …。 お 話 は 結構で ございます 。 へや||まねか|||はなし||けっこうで|

タマネギ みたいな …。 お 話 結構 で ございます 。 |||はなし|けっこう||

ごきげんよう 。

実は … あの 夕食 の 支度 の ほう が 間に合わ ない んです よ 。 じつは||ゆうしょく||したく||||まにあわ||ん です|

どう でしょう お 料理 の ほう ちょっと ➡ |||りょうり|||

手伝って いただけ ませ ん か ? 料理 を …。 てつだって|||||りょうり|

どうも どうも どうも … ハハハッ ! ようこそ いらっしゃい ました 。

私 こちら の 調理 番 の マチャンキ と 申し ます 。 わたくし|||ちょうり|ばん||||もうし|

よろしく お 願い いたし ます 。 どうぞ こちら へ こちら へ 。 ||ねがい|||||||

はい 。 さ ぁ どうぞ こちら へ 。 えっ 私 だけ ? |||||||わたくし|

え ぇ お 三 人 さん は こちら の ほう へ どうぞ 。 |||みっ|じん|||||||

お 座り ください ませ 。 はい 今日 は ムラサキ さん が ➡ |すわり||||きょう||||

鮭 の ムニエル を 作って いただく と いう こと で ございます よ 。 さけ||||つくって|||||||

え ぇ え ぇ え ぇ …。

ムニ ムニエ ムニエル ? ムニエル で ございます 。

アカン ぞ 。 あの 女 が ムニエル など 知っている わけ が ない 。 |||おんな||||しっている|||

まさか この 料理 が うまく でき なければ また …。 ||りょうり|||||

ザラキ が 来る 。 何 な んだ この 城 は 。 ||くる|なん||||しろ|

奇跡 的に ムラサキ が 鮭 の ムニエル 作れる こと を 願う しか ない 。 きせき|てきに|||さけ|||つくれる|||ねがう||

冷静に 考えろ ダンジョ ー 。 れいせいに|かんがえろ||

名前 を 知ら ない 料理 を 作れる わけ が ない 。 なまえ||しら||りょうり||つくれる|||

しかし ムニエル を 作ら ねば 城 の 話 が 聞け ん ぞ 。 |||つくら||しろ||はなし||きけ||

さ ぁさ ぁさ ぁ 鮭 を どう し ましょう か ? ||||さけ|||||

鮭 ? はい 。 鮭 …。 さけ||さけ

そもそも 鮭 が どれ か わから ない ようです 。 |さけ||||||よう です

( メレブ ) みごとだ 。 日曜 お 昼 1 時 過ぎ に ➡ ||にちよう||ひる|じ|すぎ|

よく 見る 光景 だ 。 |みる|こうけい|

あの ~ ムラサキ さん は ➡

ふだん は お 料理 は なさる んです か ? |||りょうり|||ん です|

はい し ます よ 。 なぜ 見栄 を …。 |||||みえ|

は ぁ ~ でも 名前 が ムラサキ だけ に です ね ➡ |||なまえ||||||

なんか 味 に ムラ が サキ に 出る みたいな 。 ハハハッ ! |あじ||||||でる||

ちょっと よく わかん ない で すね 。 そう です か 。

失礼だ 巨匠 っぽい 方 に 。 しつれいだ|きょしょう||かた|

( メレブ ) トス 。

さあ 鮭 を ムニエル に しま ~ す ! |さけ|||||

はい よろしく お 願い いたし ます 。 |||ねがい||

楽しみで ございます ね 。 たのしみで||

は いはい 気 を つけて ください はい どうぞ 。 ||き|||||

はい 。

作れ ムラサキ ムニエル を 作る んだ 。 つくれ||||つくる|

ヨシヒコ ムニエル 知ら ない よ ね ? ||しら|||

はい 何の ことか さっぱり 。 |なんの||

はい 早速 焼いて いき ましょう 。 |さっそく|やいて||

動いた 。 フライパン で いき ます か ? うごいた|||||

はい はい は い いき ましょう 。

はい どうぞ 。

神 よ 我ら に 奇跡 を 。 かみ||われら||きせき|

いっちゃ いま ~ す !

なんだ と ! ( ダンジョ ー ) 豪快だ 。 ||||ごうかいだ

これ ぞ 男 の 料理 。 ||おとこ||りょうり

日曜 の お 昼 1 時 過ぎ なら 100 点 満点 の 展開 だ 。 にちよう|||ひる|じ|すぎ||てん|まんてん||てんかい|

だが しかし しかし 奇跡 は 起こら なかった ようだ 。 |||きせき||おこら||

豪快で ございます ね 。 ごうかいで||

これ こそ まさに ムラサキ 流 ムニエル 。 ||||りゅう|

豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 5 回 ! ごうかい|ごうかい|ごうかい|ごうかい|ごうかい|ごうかい|かい

ダメ だ 料理 が まったく でき ない 私 でも ➡ ||りょうり|||||わたくし|

まともな 料理 が できる 予感 が 一切 し ない 。 |りょうり|||よかん||いっさい||

なかなか 焼け ない っす ね 。 |やけ|||

( メレブ ) だろう な 当たって ない んだ 。 |||あたって||

その 鮭 自身 と フライパン の その 底 の 熱 の ある ところ 。 |さけ|じしん|||||そこ||ねつ|||

接地 して ない んだ だ から 鮭 と フライパン の 底 が 。 せっち||||||さけ||||そこ|

縁 縁 に 乗っちゃ って る から 。 えん|えん||のっちゃ|||

ダメ だ 。

ちょっと 覚え たて の 呪文 でも かけて み ましょう か ね 。 |おぼえ|||じゅもん||||||

あら っ 呪文 で お 料理 を する んで ございます か 。 ||じゅもん|||りょうり|||||

新しい で ございます ね 。 あたらしい|||

はて あやつ 鮭 を ムニエル に できる 呪文 など 持って いた か ? ||さけ|||||じゅもん||もって||

ベギラマ !

な っ !

出来上がり ~。 できあがり

本日 の 夕食 星 ゼロ で ございます 。 ほんじつ||ゆうしょく|ほし|||

うわ っ !

ぷぅ ぷぅ ぷぅ …。

すみません 。

おお ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。 |||ぜんめつ|||||なさけない

生き返ら せ ます ! いきかえら||

すみません 料理 も でき ず に 。 |りょうり||||

いい んです いいん です みんな 食事 どき です から ➡ |ん です||||しょくじ|||

ご 一緒に お 食事 を ね ? ああ ありがとう ございます 。 |いっしょに||しょくじ|||||

どうぞ どうぞ こちら です 。

これ で ようやく まともに 人 と 話せる チャンス が 得 られ そうだ な 。 ||||じん||はなせる|||とく||そう だ|

もう 閉店 な んだ よ 。 |へいてん|||

お 兄ちゃん 早く 食べ な よ 。 |にいちゃん|はやく|たべ||

すみません 。

勘弁 だ ね もう 閉店 な んだ けど ね 。 かんべん||||へいてん||||

ここ で 食事 する ように 言わ れた んだ 。 ||しょくじ||よう に|いわ||

父さん ドキ っと し ました 。 とうさん||||

キミ の 言う とおり です 。 ||いう||

父さん 富良野 に 来た 頃 の パワ ー ➡ とうさん|ふらの||きた|ころ|||

なくしちゃ って ました 。

父さん 怠けて ました 。 とうさん|なまけて|

あの 家族 に 城 の 秘密 を 聞いて み ます か ? |かぞく||しろ||ひみつ||きいて|||

待て 。 なぜ だ か 叱ら れる 予感 が する 。 まて||||しから||よかん||

なんで だ よ 。 すげ え 優し そうな 人 じゃ ん 。 |||||やさし|そう な|じん||

子供 も かわいい し 。 こども|||

しかし 泣いて る ぞ 。 |ないて||

あっ …。 どうした ? ヨシヒコ 。

なぜ か 子供 の 丼 を 片づけ たくて しかたがない 。 ||こども||どんぶり||かたづけ||しかたが ない

なんで だ 。 そんな こと を する 必要 は ない 。 我ら は 客 だ ぞ 。 ||||||ひつよう|||われら||きゃく||

わかって い ます 。 しかし なぜ か 片づけ たくて しかたがない 。 ||||||かたづけ||しかたが ない

なんだ 。 おかしな 呪文 でも かかって ん の か 。 ||じゅもん|||||

おお ! こらえろ ヨシヒコ 。 これ は また トラップ だ ぞ トラップ 。

うん こらえろ 。

ダメ だ 。

まだ 子供 が 食って る 途中 でしょう が ! |こども||くって||とちゅう||

うわ っ ! やっぱり ~!

テメエ 何 回 来て んだ よ おい 。 |なん|かい|きて|||

もう 諦めよう ぜ 。 あの 城 は 来る 者 を 拒む 城 な んだ よ 。 |あきらめよう|||しろ||くる|もの||こばむ|しろ|||

そう かもし れ ん な 。

しかし あの 城 が 飛ば ない かぎり 大神 殿 へ は 行け ない 。 ||しろ||とば|||おおがみ|しんがり|||いけ|

延々 ザラキ 食らって 生き返って の 繰り返し だ よ 。 えんえん||くらって|いきかえって||くりかえし||

さて そんな 絶望 ああ 絶望 もはや 絶望 の 真っただ中 。 ||ぜつぼう||ぜつぼう||ぜつぼう||まっただなか

そんな 絶望 ダ ー ビ ー ! の ゲ ー ト が 開いた この 瞬間 も ➡ |ぜつぼう||||||||||あいた||しゅんかん|

新しい 呪文 を 手中 に 収めた 私 だ 。 やり ました ね メレブ さん 。 あたらしい|じゅもん||しゅちゅう||おさめた|わたくし||||||

これ で 城 を 飛ばし 魔 王 を 倒す こと が できる 。 ||しろ||とばし|ま|おう||たおす|||

そんな 大した 呪文 コイツ が 持てる 可能 性 なんて ➡ |たいした|じゅもん|||もてる|かのう|せい|

ゼロ を 通り越して マイナス です よ 。 ||とおりこして|||

そんな 胸 平ら さん に 1,000 点 。 |むね|たいら|||てん

あっ いや … いい よ ね 。 全部 ! |||||ぜんぶ

おい どんな 呪文 だ 。 ||じゅもん|

私 は この 呪文 を …。 わたくし|||じゅもん|

モスキテ そう 名づける に 至った 。 ||なづける||いたった

モスキテ 。 勝ち ました ね ! |かち||

名前 だけ で は 勝て ん ぞ ヨシヒコ 。 なまえ||||かて|||

いい か よく 聞け 。 この 呪文 を かけ られた 者 は ➡ |||きけ||じゅもん||||もの|

どうにも こう に も 耳元 に 蚊 が 飛んで いる 気 が する 。 ||||みみもと||か||とんで||き||

ある でしょ 。 夜中 に さ 耳元 で 蚊 が ブ ー ン って 飛んで くる とき 。 ||よなか|||みみもと||か||||||とんで||

あり ます 。 あれ が …。

来る ずっと 。 くる|

すると どう だろう 。 もう 敵 は もう 戦う どころ で は ない 。 ||||てき|||たたかう||||

呪文 を 唱える 余裕 も ない ! じゅもん||となえる|よゆう||

とにかく 蚊 に 刺さ れ たく ない 一 心 ! |か||ささ||||ひと|こころ

どんな 敵 でも 勝てる ! |てき||かてる

ねえ 戦って る とき って 動いて る し うるさい し ➡ |たたかって||||うごいて||||

その 程度 の 音 気 に なら ない んじゃ ない か な 。 |ていど||おと|き|||||||

アハッ そんな 胸 平 さん に モスキテ ! ||むね|ひら|||

なん も 聞こえ ね …。 あ ~ もう 蚊 だ よ ! ||きこえ||||か||

来た ね 蚊 や だ ね 。 や だ ね 胸 平 さん 。 きた||か|||||||むね|ひら|

胸 平 さん や です よ ね ? 蚊 は や です よ ね ? 胸 平 さん 。 むね|ひら||||||か||||||むね|ひら|

や だ ~! メレブ さん 私 に モスキテ を かけて ください 。 ||||わたくし|||||

ヨシヒコ 。 蚊 の 襲撃 を 味わう が いい 。 |か||しゅうげき||あじわう||

モスキテ !

はい 来た 。 や だ ね ヨシヒコ 。 |きた||||

あ や だ ね 。 うわ ~。 や だ ね ヨシヒコ 。

あ ダメ … 殺せ ない よ 。 だって これ 音 だけ だ もん 。 ||ころせ|||||おと|||

これ 音 だけ だ から 殺せ ない んだ もん 。 |おと||||ころせ|||

おお フラメンコ みたいに なっちゃ って る よ 。 ヨシヒコ 。

♬「 好きな んだ けど 」 歌って んじゃ ねえ よ 。 すきな|||うたって|||

( メレブ ) コラボ った コラボ った 。 や だ 。

何度 も 出直さ せて しまって 申し訳 ございませ ん でした 。 なんど||でなおさ|||もうし わけ|||

プサ ー ル さん 。 はい 。

あなた は 何者 です か ? ||なにもの||

何者 って この 城 の 管理人 です が 。 なにもの|||しろ||かんりにん||

私 に は あなた が この 城 を 訪れた 人間 を ➡ わたくし||||||しろ||おとずれた|にんげん|

拒んで いる ように 思える 。 こばんで||よう に|おもえる

何 を おっしゃい ます か 勇者 様 。 なん|||||ゆうしゃ|さま

あなた この 城 が 飛ば ない ように 見張り を して いる ➡ ||しろ||とば||よう に|みはり|||

魔 王 の 差し金 な んじゃ ない です か ? ま|おう||さしがね|||||

ヨシヒコ 急に 何 を 言い出した 。 失礼だ ぞ 。 |きゅうに|なん||いいだした|しつれいだ|

った く …。 よくぞ 何 回 全滅 して も 懲り ず に 来る もん だ よ ! |||なん|かい|ぜんめつ|||こり|||くる|||

そんなに 倒し たい か 魔 王 が ! |たおし|||ま|おう|

キサマ ! 何 ヤツ ! |なん|

いい んです よ 。 魔 王 なんか 倒さ なくて も 。 |ん です||ま|おう||たおさ||

恐怖 に 怯え ながら でも 村 で は 生きて いける んです から 。 きょうふ||おびえ|||むら|||いきて||ん です|

そう で は ない !

ヤツ ら は いつか 村 の 結 界 を 破り すべて を 根絶やし に する 。 ||||むら||けつ|かい||やぶり|||ねだやし||

その 前 に 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない のだ ! |ぜん||ま|おう||たおさ|||||

それ なら ほか の 人 が やれば いい 。 ||||じん|||

どうして いつでも 兄 様 だけ が ➡ ||あに|さま||

その 使命 を 負わ なければ いけない んです か ! |しめい||おわ|||ん です|

えっ 兄 様 ? |あに|さま

やはり そう だった か 。

変化 の 杖 。 へんか||つえ

ヒサ …。

今 は 全滅 して も 教会 に 行けば 生き返る 。 いま||ぜんめつ|||きょうかい||いけば|いきかえる

しかし 魔 王 は ➡ |ま|おう|

その 命 を 永遠に 葬る 力 を 持つ と いい ます 。 |いのち||えいえんに|ほうむる|ちから||もつ|||

それ でも 行か ねば なら ん のだ 。 ||いか||||

わかって くれ ヒサ 。

今 まで 兄 様 は この 世界 を 救って き ました 。 いま||あに|さま|||せかい||すくって||

けれど ! 今度 は …。 |こんど|

今度 こそ は 魔 王 に 命 を 取ら れて しまう 。 こんど|||ま|おう||いのち||とら||

私 が お前 の もと に 帰ら なかった こと が ある か ? わたくし||おまえ||||かえら|||||

帰る さ 。 かえる|

必ずや 魔 王 を 倒し 平和 を 取り戻した カボイ の 村 へ 。 かならずや|ま|おう||たおし|へいわ||とりもどした|||むら|

私 は 帰る 。 わたくし||かえる

兄 様 …。 あに|さま

信じて いい のです か ? 兄 様 。 しんじて||の です||あに|さま

ああ 。

私 を 諦め させよう と 何度 も 全滅 に 追い込んだ のだろう が ➡ わたくし||あきらめ|さ せよう||なんど||ぜんめつ||おいこんだ||

私 は 諦め なかった だろう ? わたくし||あきらめ||

はい 。 絶対 に 諦めて くださる と 思って いた のに 。 |ぜったい||あきらめて|||おもって||

私 は もう カボイ の 村 に いた 頃 の ヨシヒコ で は ない 。 わたくし|||||むら|||ころ|||||

紛れ も ない 勇者 な のだ 。 まぎれ|||ゆうしゃ||

安心 して 待って いろ 。 あんしん||まって|

兄 様 ! あに|さま

プサ ー ル さん 。 ホント に いたんだ ?

おや めに なる ように と 申し上げた んです が ➡ |||よう に||もうしあげた|ん です|

どうしても あなた に 魔 王 討伐 を 諦め させ たい と ➡ |||ま|おう|とうばつ||あきらめ|さ せ||

おっしゃる もの です から 。

何度 も ザラキ を 食らわ せて すみません でした 。 なんど||||くらわ|||

すみません プサ ー ル さん 。

あっ 部屋 に 入って から は プサ ー ル さん の ものまね 的な ? |へや||はいって|||||||||てきな

アハッ そう な んです 。 お 恥ずかしい 。 |||ん です||はずかしい

ここ に あなた が 集めた 七 つ の 玉 を 納めれば ➡ ||||あつめた|なな|||たま||おさめれば

この 城 は 再び 飛び立ち ます 。 |しろ||ふたたび|とびたち|

我々 天空 人 は あなた を ずっと お 待ち して いた んです 。 われわれ|てんくう|じん||||||まち|||ん です

妹 の ワガママ を 許して くださり ありがとう ございます 。 いもうと||||ゆるして|||

勇者 様 何と して も 魔 王 を 。 ゆうしゃ|さま|なんと|||ま|おう|

はい 。

♬~

お っ 飛ぶ ぞ 。 ||とぶ|

♬~

ヒサ … 天から 我々 を 見守って くれ 。 |てんから|われわれ||みまもって|

ここ に 魔 王 が 。 ||ま|おう|

魔 王 は 永遠に 命 を 葬る って 言って たな 。 ま|おう||えいえんに|いのち||ほうむる||いって|

逆に 魔 王 を 葬り去れば いい 。 ぎゃくに|ま|おう||ほうむりされば|

倒す ! たおす

必ずや この 手 で 魔 王 を 。 かならずや||て||ま|おう|

《 俊 と は つきあい 始めて まだ 1 か月 。 しゆん||||はじめて||かげつ

あれ 以来 連絡 も ない 》 |いらい|れんらく||

⦅ なあ なあ 絵里 。 うん ? ||えり|

今 金縛り に あった 。 マジ で ? いま|かなしばり||||