JIN - 仁 - 完结 编 #10 (3) |しとし|かん结|

《 私 　 今 まで 全然 分かって なかった よ 》 わたくし|いま||ぜんぜん|わかって||

ああ ッ …

〈 俺 は 壊れて いって いる のだろう か ？〉 おれ||こぼれて||||

お 忙し そうであり ん すな |いそがし|そう であり||

申し訳 ございませ ん もうし わけ||

おうかがい し たかった のです が … |||の です|

こちら が 　 文 で お 知らせ した ||ぶん|||しらせ|

坂本 様 の 形見 の 品 です さかもと|さま||かたみ||しな|

お 亡くなり に なら れた の は |なくなり|||||

確か … たしか

霜月 の 二十二 日 の 夜 と しもつき||にじゅうに|ひ||よ|

はい

あの 日 は |ひ|

初雪 が 降りん した なあ はつゆき||こうりん||

坂本 様 さかもと|さま

お 久しぶりであり ん す |ひさしぶりであり||

ところで

先生 は 　 もう ずっと あの ご 様子 で ？ せんせい||||||ようす|

はい

仁 友 堂 の 皆様 でも 治せ ぬ 病 な のであり ん す か ？ しとし|とも|どう||みなさま||なおせ||びょう|||||

手 は て|

ひと つ だけ ございます

なれ ど

それ は 人 の 力 で は ||じん||ちから||

どうにも なら ぬ 手 で ございます |||て||

元 の 世 へ もと||よ|

お 戻り に なら れる こと で あり ん す か ？ |もどり|||||||||

はい

〈 時代 と 俺 と …〉 じだい||おれ|

お ぬし も 上野 に 来 ん か ？ |||うえの||らい||

最期 まで 　 徳川 の ため に さいご||とくがわ|||

最期 まで … さいご|

〈 先 に 行く の は …〉 さき||いく||

〈 どちら だろう ？〉