イタズラ な Kiss 2〜 Love in TOKYO ＃１０ (2) いたずら||||| Itazura na Kiss 2 - Love in TOKYO #10 (2) Itazura na Kiss 2 - Любовь в ТОКИО #10 (2)

まあた 間違えて ～ 美晴 なんて い ねえで まあ た|まちがえて|みはる|||ねえ で

あ … あれ ？

まあったく 琴子 ちゃん は ― ま あったく|ことこ||

わらし の 頃 から 物覚え が わりがった から なあ わら し||ころ||ものおぼえ||わり がった||

言った わ ね ～！ いった||

鶴三 伯父さん だって 動物園 行った 時 に つる みっ|おじさん||どうぶつ えん|おこなった|じ|

自分 の 子 と 人 の 子 間違えて ― じぶん||こ||じん||こ|まちがえて

全然 知ら ない 子 連れて 帰ってきた じゃない の よ ！ ぜんぜん|しら||こ|つれて|かえって きた|じゃ ない||

また しょーもねえ こと だけ は よーく 覚え で んだ からあ ！ |しょ - も ねえ||||よ - く|おぼえ|||から あ

あれ は あん 子 も わりー べ |||こ||わり -|

なーんも 言わ ん と ついでく っから な - ん も|いわ|||ついで く|

子供 の せい に した わ ね ！ 自分 が そそっかしい くせ に ～ こども|||||||じぶん||||

なんて 次元 の 低い 争い な んだ … |じげん||ひくい|あらそい||

（ 男の子 ） 痛え よ ～ おとこのこ|いた え|

（ 鶴三 ） こらあ ！ つる みっ|こら あ

何 し とー ！ おめえ 方 なん||と -|お め え|かた

（ 男の子 ） こ … これ が コトリン 作った 兄ちゃん だろ ？ おとこのこ|||||つくった|にいちゃん|だ ろ

（ 男の子 ） 有名人 だ べ おとこのこ|ゆうめい じん||

（ 男の子 達 ） サイン して ～！ サイン して … おとこのこ|さとる|さいん||さいん|

（ 琴子 ） ちょっと あんた 達 ！ 入江 君 は 芸能人 じゃない んだ から ことこ|||さとる|いりえ|きみ||げいのう じん|じゃ ない||

（ 女性 ） すいませーん じょせい|すい ませ - ん

あがって いい ～？

熊代 敬老会 の おばちゃん 達 ！ くま だい|けいろう かい|||さとる

（ 女性 ） いや ～ いい 男 だ こと ～ じょせい|||おとこ||

（ 女性 ） おめ が ～？ 琴子 ちゃん の ムゴ は ？ じょせい|お め||ことこ||||

はい

（ 女性 ） いい 男 だ な よかった ～ じょせい||おとこ|||

（ 女性 ） わだし のど が 痛くて 診て くれる かな ～ じょせい|わ だ し|||いたくて|みて||

（ 女性 ） わだし も … じょせい|わ だ し|

琴子 ちゃん の ムゴ さ 見て から ― ことこ|||||みて|

胸 が きゅ～って 締め付け られる ん だ ども これ は 何 だべ な ！ むね||き ゅ||しめつけ|||||||なん|だ べ|

（ 女性 ） わだし が 先 だべ じょせい|わ だ し||さき|だ べ

（ 女性 ） いん や わだし … じょせい|||わ だ し

（ 女性 ） わだし が 先 だべ じょせい|わ だ し||さき|だ べ

（ 鶴三 ） お～い ！― つる みっ||

持ってき だ よー 悦っ ちゃん の アルバム もってき||よ -|えつっ|||あるばむ

見 たい 見 たーい み||み|た - い

（ 鶴三 ） 女学生 の 時 から の が 入って る よいしょ … つる みっ|おんな がくせい||じ||||はいって||よい しょ

俺 も 見た こと なかった な おれ||みた|||

（ 琴子 ） え … お母さん ？ ことこ||お かあさん

（ 鶴三 ） ハッハッハッ つる みっ|

学校 帰り さ よ～ぐ その たこ焼き 屋 さ 寄って ― がっこう|かえり|||||たこやき|や||よって

食って 帰って きた んだ うんめえ うんめえ って な くって|かえって|||うん め え|うん め え||

琴子 に そっくり な んだ な ことこ|||||

（ 直樹 ） お母さん は ここ に ホクロ が あった んです ね なおき|お かあさん|||||||ん です|

（ 重雄 ） え ？ しげお|

いや ホクロ なんか なかった ぞ

え ？ でも …

（ 鶴三 ） よーく 見ろ それ 青のり だべ ～ つる みっ|よ - く|みろ||あおのり|だ べ

え ？

青のり ？ あおのり

（ 鶴三 と 重雄 の 笑い声 ） つる みっ||しげお||わらいごえ

や ～ ね ～ もう お 母さん たら ね ～ ||||かあさん||

ねえ …

♪～

（ 琴子 ） お 母さん … ことこ||かあさん

フフッ

いや なんで さっきから こんな 物 ばっかり … ||さっき から||ぶつ|

いや … ちょ … ねえ …

これ は 割と いい 感じ かも …― ||わりと||かんじ|

ええ ！？

“ ミス とんぶり ”！？ みす|と ん ぶり

どういう こと ！？ これ ！

お前 “ ミス あきた こまち ” って … おまえ|みす||こま ち|

いや … だって お 父さん が そう 言って た から … |||とうさん|||いって||

いや 俺 は 確かに 母さん から そう 聞いて … |おれ||たしかに|かあさん|||きいて

まさか “ ミス とんぶり ” だった と は ね |みす|と ん ぶり||||

でも でも 本当 は ― ||ほんとう|

美人 で おしとやか で 品 が あって びじん||お しとやか||しな||

物静か な 才女 だった と 思う の 私 ！ うん うん … ものしずか||さいじょ|||おもう||わたくし||

物静か な 才女 だった と 思う の 私 ！ うん うん … ものしずか||さいじょ|||おもう||わたくし||

（ 鶴三 ） ハッハッハッ … つる みっ|

（ 鶴三 ） ハッハッハッ … つる みっ|

悦っ ちゃん が 才女 ？ おしとやか ？ えつっ|||さいじょ|お しとやか

んな こと ある わけ ね ～ べ There is something like that ~

伯父さん … おじさん

（ 鶴三 ） 悦っ ちゃん は 昔 から 落ち着き ねぐて つる みっ|えつっ|||むかし||おちつき|ね ぐ て

成績 も 後ろ から 数えた 方 が 早がった ！― せいせき||うしろ||かぞえた|かた||はや がった It was faster to count the grades from the back! ―

運動 神経 も なーんもね ～ し ― うんどう|しんけい||な - ん も ね|

ハッハッハッ …

お 母さん … |かあさん

あ … せば 隣村 の 何だ が いう 男 が 好き で … ||りんそん||なん だ|||おとこ||すき|

待ち伏せ して 凍死 する とこ であった から ― まちぶせ||とうし||||

村中 大騒ぎ に なった ごど が あった な ～ むらなか|おおさわぎ|||ご ど|||

ほお ～

凍死 ？ とうし

見づがった 時 に は 半分 雪 に 埋もれて ら っけ ～ み づ がった|じ|||はんぶん|ゆき||うずもれて||

ハッハッハッ …

ハッハッハッ …

（ 直樹 ） ハハハ … なおき|

（ 琴子 ） 入江 君 が こんなに 笑う なんて … ことこ|いりえ|きみ|||わらう|

ああ 苦しい … |くるしい

怖い ぐらい お前 に そっくりな んだ な こわい||おまえ||||

顔 も 性格 も … ハハハ … かお||せいかく||

（ 鶴三 ） オラ がた ん とこ は みーんな こんな だ ！ つる みっ||||||み - ん な|| (Tsuruzo) Ora is just like this!

ハッハッハッ …

私 もう 寝る ！ わたくし||ねる

お … おい 明日 は 朝 から 墓参り 行く んだ ぞ ||あした||あさ||はかまいり|いく||

（ 琴子 ） わかって る ！ ことこ||

よし よし よし 直樹 さん 飲も ！ 飲も 飲も … |||なおき||いん も|いん も|いん も

すいません

入江 く～ん … いりえ||

（ 重雄 の 笑い声 ） しげお||わらいごえ

（ 直樹 ） お 義父 さん は 実家 に 来られて 何年 ぐらい な んです か ？ なおき||ぎふ|||じっか||こられて|なん ねん|||ん です|

（ 重雄 ） あー そうだ なあ ― しげお||そう だ|

初めて ここ に 寄った の は 確か …― はじめて|||よった|||たしか

もう 25 年 ぐらい 前 だ けど ― |とし||ぜん||

いつも 立ち寄って た わけじゃない から ね ― |たちよって||わけじゃ ない||

おっとと … はい はい はい おっと と|||

すいません

じゃあ お 義母 ( かあ ) さん と は ― ||ぎぼ|か あ|||

二十歳 ぐらい の 時 に 知り合った んです か にじゅう さい|||じ||しりあった|ん です|

うーん

俺 が まだ 料理屋 の 一番 下 の 見習い やって て おれ|||りょうり や||ひと ばん|した||みならい||

あいつ が 19 だった かな

お互い まだ 田舎 から 出て きた ばっかり で さあ おたがい||いなか||でて|||| We're just coming out of the countryside

街 歩いて たら ― がい|あるいて|

いきなり 目の前 で ふらーっと 倒れた 女 が いて さ |めのまえ||ふら -っと|たおれた|おんな|||

それ は … すごい です ね

（ 重雄 ） 慌てて … 駆けつけて 聞いて みたら ― しげお|あわてて|かけつけて|きいて|

３ 日 も メシ 食って ねえ って 言う んだ よ ひ||めし|くって|||いう|| I'm telling you not to eat for 3 days

（ 直樹 ） 行き倒れ って やつ です か なおき|ゆきだおれ||||

（ 重雄 ） ああ しげお|

俺 が いなかったら どう なって た こと か おれ||い なかったら|||||

で とにかく ―

何 か 食わして や ん なきゃ と 思って 俺 が メシ 作って やったら ― なん||くわして|||||おもって|おれ||めし|つくって|

あいつ すごい 勢い で ４ 杯 も お代わり して さ ||いきおい||さかずき||おかわり||

それ は すごい です ね

お腹 が 減って て って いう の も ある でしょう けど おなか||へって||||||||

お 義父 さん の 料理 よほど おいしかった ん でしょう ね |ぎふ|||りょうり|||||

そう かなあ |か なあ

でも まあ 俺 が 作った 料理 を ||おれ||つくった|りょうり|

あんなに うま そう に 食って くれた の は ― ||||くって|||

あいつ が 初めて だった から さ ― ||はじめて|||

いやあ ホントに いい 顔 して 食って た なあ いや あ|ほんとに||かお||くって||

で それから 毎日 の ように ウチ の 店 に 来る ように なって |それ から|まいにち||よう に|うち||てん||くる|よう に|

いつも 安い メシ 食う んだ よ ― |やすい|めし|くう||

で 気 が つく と いつも 俺 の 目の前 の 席 に 座って て …― |き|||||おれ||めのまえ||せき||すわって|

で なんだか いつの間にか … ||いつのまにか

やっぱり 琴子 の お 母さん な んです ね |ことこ|||かあさん||ん です|

（ 重雄 ） そう な んだ よ ！― しげお||||

あいつ うまい もん に は 目 が ない くせ に ― |||||め||||

もう 料理 と きたら とんと ダメ で な ― |りょうり||||だめ||

どう やったら あんな まずい もん 作れる の か って … |||||つくれる|||

そこ も 一緒 な んです ね ||いっしょ||ん です|

（ 重雄 ） ハッハッハッ しげお|

なんか もう こう なったら 何 として も 俺 が ― ||||なん|と して||おれ|

うまい もん 食わして や ん なきゃ って 思う ように なって さ ||くわして|||||おもう|よう に||

（ 直樹 ） お 義母 さん の 食い っぷり に 惚れ ちゃった んです ね なおき||ぎぼ|||くい|||ほれ||ん です|

（ 重雄 ） ハッハッハッ ― しげお|

そう かも な ～―

あ … 直樹 君 ― |なおき|きみ

この 話 は 琴子 に は 内緒 な ？ |はなし||ことこ|||ないしょ|

（ 直樹 ） そう な んです か ？ なおき|||ん です|

（ 重雄 ） なんか 照れくさくて さあ しげお||てれくさくて|

いや ～ しかし …

“ ミス あきた こまち ” が “ ミス とんぶり ” だった と は ね ～ みす||こま ち||みす|と ん ぶり||||

えらい 違い だ な |ちがい||

違います ね だいぶ ちがいます||

（ 重雄 ） “ あきた こまち ” だったら ― しげお||こま ち|

まあ 秋田 美人 て 感じ が する けど … |あきた|びじん||かんじ|||

“ とんぶり ” は なんか 響き が … な ？ と ん ぶり|||ひびき||

でも ウソ つかなく たって よかった のに なあ ？ |うそ|つか なく||||

お 義母 さん やり ます ね |ぎぼ||||

やられ ちまった ― |ち まった

ハッハッハッ

お 母さん … |かあさん

お 母さん |かあさん

お 母さん も ― |かあさん|

ここ で 天井 見 ながら 寝たり した の かな … ||てんじょう|み||ねたり|||

（ 琴子 ） 私 って お 母さん の こと 何にも 知ら なかった んだ なあ ― ことこ|わたくし|||かあさん|||なんにも|しら|||

少ない 記憶 で イメージ して た お 母さん と ― すくない|きおく||いめーじ||||かあさん|

実際 の お 母さん は だいぶ 違った みたいだ けど ― じっさい|||かあさん|||ちがった||

なんか 前 より 身近 に 感じる の は なんで だろう … |ぜん||みぢか||かんじる|||| Why do you feel closer than before ...

（ 琴子 ） でも … 不思議 ― ことこ||ふしぎ

入江 君 私 の お 母さん の こと ― いりえ|きみ|わたくし|||かあさん||

ちゃんと 考えて くれて た んだ なあ ― |かんがえて||||

なんとなく 照れくさくて ― |てれくさくて

お 母さん の 話 と か あんまり し ない できた のに ― |かあさん||はなし|||||||

なんで だろう … 不思議 ― ||ふしぎ

でも … 嬉しかった … |うれしかった

（ 戸 が 開く 音 ） と||あく|おと

（ 戸 が 閉まる 音 ） と||しまる|おと

（ 秀美 ） 直樹 さん ひでみ|なおき|

“ 真綿 で 首 を 絞める ” って どういう 意味 ？ まわた||くび||しめる|||いみ

真綿 って いう の は ― まわた||||

細かくて 柔らかい けど 切れ にくい こと から こまかくて|やわらかい||きれ|||

遠回し に じわじわ と 痛めつける って いう 意味 が ある んだ よ とおまわし||||いためつける|||いみ||||

は ～ 遠回しに じわじわ … なるほど ね ～ |とおまわしに|||

（ 男の子 ） コトリン の 兄ちゃん おとこのこ|||にいちゃん

この 問題 わがんねえ んだ けど |もんだい|わが ん ねえ||

ああ これ は 二次方程式 を 使えば 簡単な 問題 だ |||ふた じ ほうていしき||つかえば|かんたんな|もんだい|

は ～ 兄ちゃん すげ ～ |にいちゃん|

公式 さえ 覚えれば 簡単な 問題 だ こうしき||おぼえれば|かんたんな|もんだい|

（ 男の子 ） コトリン の 兄 ちゃん これ 何て 読む の ？ おとこのこ|||あに|||なんて|よむ|

（ 直樹 ） 竹取のおきな なおき|たけとり の おきな

（ 男の子 ） は ～ おとこのこ|

おきな ！

コトリン の 兄 ちゃん ここ 何 入れれば いい ？ ||あに|||なん|いれれば|

from

へ ？ もう 一回 言って ||ひと かい|いって

Cheese is made from milk ... だ から

チーズ イズ メイド フ … フロム ミルク ちーず|||||みるく

ミルク じゃなくて milk みるく|じゃ なくて|

ミルク みるく

milk

（ 琴子 ） 入江 くーん ！ ことこ|いりえ|く - ん

ちょっ ちょっと ちょっと …

何 な の よ この よく わからない 寺子屋 状態 は ！ はあ ？ なん||||||わから ない|てらこや|じょうたい||は あ

直樹 さん なおき|

“ 悪妻 百年 の 不作 ” って どういう 意味 ～？ あく つま|ひゃく ねん||ふさく|||いみ

“ 夫 の ため に なら ない 妻 を 持つ と ― おっと||||||つま||もつ|

一生 苦労 する ” って いう 意味 だ よ いっしょう|くろう||||いみ||

は ～ そっか

ちょっと 何 言って ん の よ 美晴 ちゃん |なん|いって||||みはる|

悪妻 って あんた まあ ～！ あく つま|||

（ 秀美 ） うち 秀美 だって ！― ひでみ||ひでみ|

琴子 姉ちゃん 何度 も 言わせ ないで ！ ことこ|ねえちゃん|なんど||いわ せ|

あっ そう だ っけ ？

直樹 さん あと で 一緒に お 花 つみ さ 行き たい なおき||||いっしょに||か|||いき|

いい よ

（ 男の子 ） ラジコン で 遊ぼう ！ おとこのこ|らじこん||あそぼう

（ 男の子 ） いい や 虫 取り さ 行こう ！ おとこのこ|||ちゅう|とり||いこう

サッカー やり たい ！ さっかー||

ラジコン だ … らじこん|

サッカー ！ さっかー

ちょっと もう ！ お 墓参り 行か なきゃ な のに ！ |||はかまいり|いか|||

（ 鶴三 ） 直樹 さ～ん ！― つる みっ|なおき||

近所 の じい さま と ばあ さま 方 が ― きんじょ|||||ば あ||かた|

痛え から ちょっと 体 診て もらいてえ って …― いた え|||からだ|みて|もら いて え|

いい か ？

いい です よ

入江 君 … いりえ|きみ

（ 女性 ） ここ さ ここ さ 座れ じょせい|||||すわれ

もお ～！ 診療所 ある から そっち 行けば いい のに … も お|しんりょう しょ||||いけば||

図々しい ん だから みんな ！ ず 々 しい|||

（ 琴子 ） もう ～！ ことこ|

こんな 時間 に なっ ちゃった じゃない の よ ～！ |じかん||||じゃ ない||

ああ ～！

お 墓参り は 午前 中 に 行った 方 が いい のに ～ |はかまいり||ごぜん|なか||おこなった|かた|||

ハッハッハッ …

琴子 ちゃん 意外 と 古風な んだ な ～ ことこ||いがい||こふうな||

だって そんな の 常識 じゃない の よ ！ |||じょうしき|じゃ ない||

まあまあ 琴子 |ことこ

お前 の 口 から 常識 って 言葉 が 出て くる と は な おまえ||くち||じょうしき||ことば||でて|||| Common sense doesn't come out of your mouth

何 よ 人 を 非常識 の 塊 みたい に なん||じん||ひじょうしき||かたまり|| What makes a person like a mass of insane

なーんも なんも 大丈夫 大丈夫 な - ん も|なん も|だいじょうぶ|だいじょうぶ

オラ がた も よ～ぐ 夕方 に 行ぐ ども ― |||||ゆうがた||ぎょう ぐ|

祟られ ねえ べ たたりられ||

（ 男性 ） 悦 っちゃん だ ば 大丈夫だ だんせい|えつ||||だいじょうぶだ

（ 男性 ） んだ んだ だんせい||

（ 男性 ） んだ よ ～ だんせい||

さっき から 気 に なって た んだ けど … ||き|||||

どーして みんな ついてきて ん の よお ～！ ど - して|||||よ お

どーして って 言われて も な ～ ど - して||いわれて||

ムコ 殿 と 墓参り さ 行ぎ でえ な ～ って |しんがり||はかまいり||ぎょう ぎ|で え||

おう 行ぎ でえ な ～ って |ぎょう ぎ|で え||

（ 琴子 ） 今日 は …― ことこ|きょう|

初めて 入江 君 が お 母さん と 会って くれる 日 な の ！ はじめて|いりえ|きみ|||かあさん||あって||ひ||

私 に とって すごーく 大事な 日 な んだ からあ ！ わたくし|||す ご - く|だいじな|ひ|||から あ

入江 君 は ― いりえ|きみ|

みんな に 振り回される ため に 来た ん じゃない の ！ ||ふりまわさ れる|||きた||じゃ ない| You didn't come to be swayed by everyone!

こら 琴子 … |ことこ

せっかく …

お 母さん に 会い に きて くれる って そう 思って た のに … |かあさん||あい||||||おもって||

んだ な ー ||-

琴子 ちゃん の 言う通り だ ― ことこ|||いう とおり|

オラ がた も 直樹 さん が 来て くれて ― |||なおき|||きて|

嬉しぐて つい 調子 に 乗って しまった なあ うれし ぐ て||ちょうし||のって||

ごめん なあ

悦 っちゃん と ゆっくり 会って きたら いい えつ||||あって||

（ 男性 ） わりがった なあ 琴子 だんせい|わり がった||ことこ

（ 男性 ） んだ ば 帰る か だんせい|||かえる|

んだ な んだ んだ

（ 重雄 ） すいません ホントに しげお||ほんとに

（ 直樹 ） お前 の 親戚 って … なおき|おまえ||しんせき|

お 調子者 で 嬉しがり で ― |ちょうし しゃ||うれし がり|

世話好き な ミーハー ばっかり だ よ な せわずき||||||

でしょ …

ごめん ね 入江 君 本当に ごめんなさい ||いりえ|きみ|ほんとうに|

お前 に そっくりだ よ おまえ|||

そっくり って …

だから ―

飽きなくて 面白い あき なくて|おもしろい

俺 … おれ

好きだ けど な 結構 すきだ|||けっこう

呼んで きて やれ よ よんで|||

みんな で 一緒に 墓参り しよう ||いっしょに|はかまいり|

うん

入江 君 もうすぐ だ よ ！ いりえ|きみ|もう すぐ||

あっ あのね お 母さん の お 墓 は えーと あそこ の ねえ … |あの ね||かあさん|||はか||えー と|||

随分 と 派手な 案内 だ な ずいぶん||はでな|あんない||

へ ？

（ 琴子 ） あっ ！ ことこ|

何 これ … なん|

あーっ ！

（ 重雄 ） え ？ 何 ？ しげお||なん

何 よ これ ！ なん||

わがり やし ー べ ！ わが り||-|

わかり やすい も 何も ― |||なにも

私 達 何回も 来て る んだ から わかる に 決まって る でしょ ～！ わたくし|さとる|なん かい も|きて||||||きまって||

琴子 ちゃん じゃねぐて ！ ことこ||じゃ ね ぐ て

直樹 さん に わがり やすい か なって なおき|||わが り|||

（ 一同 ） んだ んだ ～ いちどう||

悦 っちゃん お祭り 好き だった から えつ||おまつり|すき||

（ 直樹 ） ありがとう ございます なおき||

おかげ さま で どの 墓 が 琴子 の お袋 さん な の か ― ||||はか||ことこ||おふくろ||||

すぐに わかり ました

（ 一同 ） どういたしまして ～！ いちどう|どう いたし まして

じゃあ あの … 無事に たどり着け たって こと で ||ぶじに|たどりつけ|||

少し 片付けて も …？ すこし|かたづけて|

（ 鶴三 ） あ … いい よ な ？ つる みっ||||

（ 男性 ） あー どうぞ どうぞ だんせい|||

（ 重雄 ） 墓石 に お 水 も かけ たい し … しげお|はかいし|||すい||||

外して いい です か ね ？ はずして||||

すいません せっかく 飾って もらった のに … ||かざって||

あれ ？ なかなか 頑丈に ついて ます ね ||がんじょうに|||

本当 は 悦子 は 俺 の 方 の 墓 に 入る はず だった んだ が … ほんとう||えつこ||おれ||かた||はか||はいる||||

早く 逝っ ちまった から な はやく|いっ|ち まった||

こいつ の 両親 の そば の 方 が 気 が 楽 か と 思って ― ||りょうしん||||かた||き||がく|||おもって

ここ に 相原 の 墓 作っ ちまった んだ ||あいはら||はか|さくっ|ち まった|

そう な んです か … ||ん です|

俺 が 死んだら 悦子 と 一緒に ここ に 入る つもり だから ― おれ||しんだら|えつこ||いっしょに|||はいる||

琴子 は … 直樹 君 の 方 で 頼む な ことこ||なおき|きみ||かた||たのむ|

はい

悦子 ！ えつこ

今日 は なあ 琴子 の 旦那 さん が 来て くれた んだ ぞ きょう|||ことこ||だんな|||きて|||

琴子 に は もったいない ぐらい 男前 だろ ？ ことこ|||||おとこ まえ|だ ろ

ときめく ん じゃねー ぞ 悦子 ！ ||じゃ ね -||えつこ

気持ち は 嬉しい けど きもち||うれしい|

もう こういう こと し なくて いい から ね ！

わがっだ よっ ！

本当に わかって る ？ ほんとうに||

わがって る よ ！

（ 琴子 ） もお ～ ことこ|も お

（ 琴子 ） お 母さん ― ことこ||かあさん