Katanagatari Episode 1 (3) Katanagatari Episode 1 (3) 片语第 1 集 (3)

物 の 価値 が 分かっちゃ う 俺 に は 絶対 に でき ねえ 行為 だ よ ぶつ||かち||わかっちゃ||おれ|||ぜったい||||こうい||

取りあえず は こう 言って おこう か とりあえず|||いって||

久しぶりだ な 　 小 猫 ちゃん ひさしぶりだ||しょう|ねこ|

真庭 蝙蝠 まにわ|こうもり

そう 怒る な よ |いかる||

忍者 って の は にんじゃ|||

裏切る もん だろう が ひきょう 卑劣 が 売り な んだ から よ うらぎる|||||ひれつ||うり||||

貴 様 ！ とうと|さま

その辺 の 話 は 後 で 　 ゆっくり さ せて もらう ぜ そのへん||はなし||あと||||||

奇 策 士 さん き|さく|し|

この 虚 刀 流 を ぶ っ 殺して から 　 ゆっくり と な |きょ|かたな|りゅう||||ころして||||

七 花 ！　 そい つ を 倒せ ！ なな|か||||たおせ

取りあえず 　 あの 鉋 って の に は 興味 が 湧いた ぜ とりあえず||かんな|||||きょうみ||わいた|

いや だ から 刀 は 壊す な |||かたな||こわす|

分かった 分かった ついで に 要望 が あれば 言って くれ わかった|わかった|||ようぼう|||いって|

びしっと 応えて やる から |こたえて||

では そう だ な できる だけ 派手な 技 を 使って くれ ||||||はでな|わざ||つかって|

はっ ？

刀 を 手 に 入れた 経緯 は 報告 書 に して 提出 し なければ なら ぬ から な かたな||て||いれた|けいい||ほうこく|しょ|||ていしゅつ||||||

読者 の 興味 を そそる ような カッコイイ 技 が ある なら どくしゃ||きょうみ|||||わざ|||

ここ は ひと つ それ を 頼む ||||||たのむ

繰り返す が くりかえす|

間違っても 刀 を 破壊 して くれる な まちがっても|かたな||はかい|||

そんな こと を さ れて は

第 １ 話 で 話 が 終わって しまう だい|はなし||はなし||おわって|

第 １ 話 って 　 本 でも 書く つもり か よ ？ だい|はなし||ほん||かく|||

将来 的に は それ も いい な しょうらい|てきに|||||

売れる ぞ うれる|

んじゃ 　 派手な やつ 見せて やる よ |はでな||みせて||

待た せた な 　 蝙蝠 また|||こうもり

って 　 おい ！

いやいや こちら こそ 待た せた |||また|

何 しまって る んだ ！ なん|||

それ じゃ 勝負 に なら ない だろう が ||しょうぶ|||||

うむ 　 俺 は 剣士 じゃ ない から な |おれ||けんし||||

変に 刀 に こだわって お前 に 倒さ れ ん の も 忍び ねえ へんに|かたな|||おまえ||たおさ|||||しのび|

おっと ！？　 駄じゃれ に な っち まった か |だじゃれ|||||

構わ ねえ よ どっちみち 倒す かまわ||||たおす

忍術 で 対抗 して い い ん なら お前 なん ざ 相手 に は なら ねえ よ にんじゅつ||たいこう||||||おまえ|||あいて|||||

経験 が 違う 実戦 経験 が な けいけん||ちがう|じっせん|けいけん||

ここ まで の は 接待 だ ||||せったい|

冥土 の 蝙蝠 の ただ の 悪い 癖 だった と 思え めいど||こうもり||||わるい|くせ|||おもえ

ここ から 先 は ガチ で いっちゃ う ぜ ||さき||||||

ふざける な ！

それ は 貴 様 の 唾液 で 汚して いい ような 代物 で は ない ぞ ||とうと|さま||だえき||けがして|||しろもの||||

吐き出せ 　 今 すぐに 吐き出せ はきだせ|いま||はきだせ

あー 　 もう う っせ え 小 猫 ちゃん だ な |||||しょう|ねこ|||

分かった よ わかった|

何 だ 思いのほか 素直だ … なん||おもいのほか|すなおだ

くっ 　 痛 え |つう|

あれ ！？

った く 　 もう ヤベ え ヤベ え

あの 小僧 超 とんで も ねえ って え の |こぞう|ちょう||||||

まっ 何 か あっちゃ う と は 思って いた が な 小 猫 ちゃん |なん||||||おもって||||しょう|ねこ|

う っ 　 何 だ これ は ||なん|||

目 を 覚ました か ？ め||さました|

安心 しな やる の は これ から だ よ あんしん||||||||

蝙蝠 こうもり

あんた 　 確かに 目 の 付け どころ は 良かった みたいだ けど |たしかに|め||つけ|||よかった||

甘い よ あまい|

あいつ 　 戦闘 向き かも しれ ない が 戦場 向き じゃ ねえ |せんとう|むき|||||せんじょう|むき||

ふん 逃げ出した 臆病 者 が |にげだした|おくびょう|もの|

おいおい おい 何 ほ ざ いてん だ ||なん||||

力 に 対して 策 で 挑む の が ちから||たいして|さく||いどむ||

賢き 者 の する こと だ な 奇 策 士 さん かしこき|もの||||||き|さく|し|

貴 様 の は 　 弱き 者 を なぶって いる だけ だ とうと|さま|||よわき|もの|||||

わたし の 奇 策 は 弱き 者 が 強き 者 に かみつく ため に 考え だす ||き|さく||よわき|もの||つよき|もの|||||かんがえ|

命 と 魂 を 削る やり 方 だ いのち||たましい||けずる||かた|

一緒に する な げ す が いっしょに|||||

奇 策 士 って の は へ理屈 も うまい もん だ き|さく|し||||へりくつ||||

それにしても あの せりふ は ないだ ろ

はっ ？

「 わたし に ほれて いい ぞ 」 って

おいおい すげ え こ と 言って る よ な |||||いって|||

びっくり して 思わず 手 裏 剣 砲撃 っち まった じゃ ねえ か ||おもわず|て|うら|けん|ほうげき|||||

あの 砲撃 は 思わず な の か |ほうげき||おもわず|||

恥ずかし さ の あまり こらえ きれ なくて な はずかし|||||||

甘 酸っぱい ね 俺 も そう 言って ほしかった ね そういう こと あま|すっぱい||おれ|||いって||||

まっ 　 欲しい 情報 は 全部 聞いた しな ちょうど よかった よ |ほしい|じょうほう||ぜんぶ|きいた||||

さっさと 殺せ ！ |ころせ

潔い ふり なんて して んじゃ ねえ よ 小 猫 ちゃん いさぎよい|||||||しょう|ねこ|

そう 言い ながら 腹 ん 中 で は 俺 を 出し抜く 方法 を 色々 考えて んだ ろ |いい||はら||なか|||おれ||だしぬく|ほうほう||いろいろ|かんがえて||

あんた の 腹 ん 中 は 俺 以上 に 混沌と して る ぜ ||はら||なか||おれ|いじょう||こんとんと|||

安心 しろ 殺したり し ねえ よ あんしん||ころしたり|||

さっき の 手 裏 剣 砲 だって 　 わざと 外して やった んだ ぜ ||て|うら|けん|ほう|||はずして|||

貴 様 は 加減 を 知る のだ な とうと|さま||かげん||しる||

かすったり しよう もの なら わたし は 死んで いた ぞ ||||||しんで||

わたし の ひ弱 さ を 貴 様 は 知ら ない ||ひよわ|||とうと|さま||しら|

自慢 する みたいに 言う こと じゃ ね えっ つう の じまん|||いう||||||

戻ったら 拷問 する んだ から よ 少し は 頑張って くれよ な もどったら|ごうもん|||||すこし||がんばって||

残り の 刀 の 在りか だって まったく 情報 が ない わけじゃ ない んだ ろ のこり||かたな||ありか|||じょうほう||||||

最後に 一応 誘 っと いて やる ぜ さいごに|いちおう|さそ||||

あんた 幕府 なん ざ 裏切って 俺 ら と 組んじゃ わ ない か |ばくふ|||うらぎって|おれ|||くんじゃ|||

分け前 は ちゃんと 計算 して やる わけまえ|||けいさん||

断る ことわる

金 で 動く やつ は 信用 でき ない きむ||うごく|||しんよう||

裏切った こと を 怒って ん の か うらぎった|||いかって|||

忍者 を 信用 しちゃ う 方 が おかし いって よ にんじゃ||しんよう|||かた||||

あっ 　 さて

色々 考えた けど 実際 あんた じゃ 人質 に なら ない わけ よ いろいろ|かんがえた||じっさい|||ひとじち|||||

そこ で こういう の は どう だ

俺 の 姿 が 変わって いたら それ が あんた の 姿 だったら おれ||すがた||かわって||||||すがた|

さすが の 虚 刀 流 も 油断 する だろう ぜ ||きょ|かたな|りゅう||ゆだん|||

俺 の 能力 を 知ら ない わけじゃ ないだ ろ おれ||のうりょく||しら||||

あんた の 命令 で 鉋 を 奪って きた んだ から な ||めいれい||かんな||うばって||||

虚 刀 流 を ぶ っ 殺したら きょ|かたな|りゅう||||ころしたら

今度 は その 虚 刀 流 に 化けて お 姉ちゃん を ぶ っ 殺す と する か こんど|||きょ|かたな|りゅう||ばけて||ねえちゃん||||ころす|||

悪い けど あんた は それ まで ここ で 待 っと いて くれ わるい||||||||ま|||

待て まて

俺 が 裏切った の は 金 の ため だ が おれ||うらぎった|||きむ||||

そう で なく と も あんた が どんな 人間 か を 最初 から 知っていたら ||||||||にんげん|||さいしょ||しっていたら

そもそも 組み さえ し なかったろう よ |くみ||||

さっき 誘って やった の も あんた と 組んで |さそって||||||くんで

もう 一 度 裏切って やる ため だ |ひと|たび|うらぎって|||

あんた を 好きに なる やつ なん ざこ の 世に は い ない ||すきに||||||よに|||

おかしい なぁ

あいつ ら 　 どこ へ 行った んだ ||||おこなった|

島 を 出る か いまさら しま||でる||

めん どくさい

確かに 四季 崎 の 変 体 刀 に とって たしかに|しき|さき||へん|からだ|かたな||

虚 刀 流 は 最も 嫌な 相手 だ きょ|かたな|りゅう||もっとも|いやな|あいて|

この 殺せる 機会 を 生かさ せて もらわ ねえ と な |ころせる|きかい||いかさ|||||

確実に 殺せる かくじつに|ころせる

惜しい なぁ おしい|

まっ あの 女 に 目 を 付け られた こと が ||おんな||め||つけ|||

すでに ついて なかった ため だ が

行く か いく|

設定 は 拉致 さ れた もの の 命からがら 自力 で 脱出 して きた せってい||らち|||||いのちからがら|じりき||だっしゅつ||

有無 を 言わ せ ず 抱き付いて うむ||いわ|||だきついて

そして 　 殺す |ころす

七 花 なな|か

虚 刀 流 　 牡丹 きょ|かたな|りゅう|ぼたん

えっ ！？ 何で ？ |なんで

何 が 違った ？ なん||ちがった

変装 ？ へんそう

いや 俺 の これ は 変装 なんか じゃ ねえ |おれ||||へんそう|||

変身 は 完ぺきだ ろ へんしん||かんぺきだ|

うん よく 見りゃ とがめ じゃ ねえ か ||みりゃ||||

こいつ 　 誰 と 分から ず に 技 を 出した の か |だれ||わから|||わざ||だした||

あれ って こと は 　 お前 蝙蝠 の 方 か ？ 方 ？ ||||おまえ|こうもり||かた||かた

お ま お前 相手 が 誰 だ か 認識 できて ない の か ||おまえ|あいて||だれ|||にんしき||||

いや 姉ちゃん 以外 の 人間 なんて 今日 初めて 見た ような もん だ から な |ねえちゃん|いがい||にんげん||きょう|はじめて|みた|||||

すぐに は 見分け が つか ん ||み わけ|||

何 だ と ？ なん||

変装 以前 の 問題 だ へんそう|いぜん||もんだい|

こいつ は な から 人 の 区別 が ついて なかった ||||じん||くべつ|||

ヤベ え な 　 あいつ の 方 だったら 死んで たよ な |||||かた||しんで||

田舎 者 どころ の 話 じゃ ねえ けだもの が いなか|もの|||はなし||||

派手な 技 と いわ れて いた が 地味に な っち まった な はでな|わざ||||||じみに||||

お前 お前 は そんなに この 女 の 役 に 立ち たい の か ？ おまえ|おまえ||||おんな||やく||たち|||

は あ ？

この 女 に 利用 さ れ たい の か と 聞いて る |おんな||りよう|||||||きいて|

利用 ？ りよう

お前 は こいつ の 話 を 聞いて おかしい と 思わ なかった の か おまえ||||はなし||きいて|||おもわ|||

どうして 幕府 が いまさら 四季 崎 の 刀 を 集める の か |ばくふ|||しき|さき||かたな||あつめる||

それ は 　 反乱 を 恐れて だ っけ ||はんらん||おそれて||

それ は 理由 と して は 正しい だろう 正しい だろう ぜ ||りゆう||||ただしい||ただしい||

だが 　 少し 聞こえ が 良 過ぎる なぁ そう は 思わ なかった か |すこし|きこえ||よ|すぎる||||おもわ||

今 の 幕府 は 旧 将軍 ほど 四季 崎 の 刀 の 幻想 に とらわれちゃ い ない さ いま||ばくふ||きゅう|しょうぐん||しき|さき||かたな||げんそう|||||

もっと 現実 的だ |げんじつ|てきだ

しょせん 今回 の 刀 集 め なんて の はな |こんかい||かたな|しゅう||||

この 女 の 出世 の ため の 手段 に すぎ ない んだ よ |おんな||しゅっせ||||しゅだん|||||

奇 策 士 とがめ 軍 所 総 監督 殿 の き|さく|し||ぐん|しょ|そう|かんとく|しんがり|

手柄 話 の 一 つ と する ため に 行わ れて いる こと に すぎ ない んだ てがら|はなし||ひと||||||おこなわ|||||||

出世 と か は 俺 に は よく 分から ん しゅっせ||||おれ||||わから|

軍 所 総 監督 って 時点 で そこそこ 偉い んじゃ ない の か ぐん|しょ|そう|かんとく||じてん|||えらい||||

そんな そこそこ じゃ この 女 は 満足 し ねえ んだ よ ||||おんな||まんぞく||||

上り詰め ない と な のぼりつめ|||

疑う って こと を 知ら ない の か うたがう||||しら|||

この 若 さ の 女 が 一 組織 の 頂点 に 立つ まで に |わか|||おんな||ひと|そしき||ちょうてん||たつ||

汚い ま ね を して ねえ わけ が ない だろう が きたない||||||||||

実力 だけ が 物 を 言う 世界 なんて そう そう ねえ んだ よ じつりょく|||ぶつ||いう|せかい||||||

初めて 会った とき 俺 は ぞっと した もん だ ぜ はじめて|あった||おれ||||||

この 女 の 目 に 宿って いた 野心 に な |おんな||め||やどって||やしん||

何 を 犠牲 に して も 誰 を 犠牲 に して も 構わ ない って 感じ だった なん||ぎせい||||だれ||ぎせい||||かまわ|||かんじ|

真庭 忍 軍 の こと も 利用 する 気 満々 だった まにわ|おし|ぐん||||りよう||き|まんまん|

恐るべき 暗殺 専門 の 忍者 集団 真庭 忍 軍 を だ ぜ おそるべき|あんさつ|せんもん||にんじゃ|しゅうだん|まにわ|おし|ぐん|||

ぶ っと ん でる っ つう の

お前 も 利用 さ れる だけ だ 虚 刀 流 おまえ||りよう|||||きょ|かたな|りゅう

こんな こと で 終わって しまう の か ？ |||おわって|||

こんな 所 で |しょ|

で あんた は 裏切ら れる 前 に 　 裏切った の か |||うらぎら||ぜん||うらぎった||

そう さ こんな 女 ついて いける わけ ねえ だ ろ |||おんな||||||

この 女 の 最終 目標 って どこ だ と 思う ？ |おんな||さいしゅう|もくひょう|||||おもう

次代 将軍 の 　 お そば 人 だ よ じだい|しょうぐん||||じん||

えっ ？

現 将軍 は もう 年 だ げん|しょうぐん|||とし|

遠からず 引退 する だろう よ とおからず|いんたい|||

そう なった とき

まだ 若い 新 将軍 の お そば 人 である と いう こと が どういう こと か |わかい|しん|しょうぐん||||じん||||||||

分かる よ な わかる||

天下 … てんか

名 を 捨て な||すて

家 を 捨て いえ||すて

こんな 島 で 終わって しまう の か |しま||おわって|||

それ は 何も 責め られる ような こと で は ないだ ろ ||なにも|せめ|||||||

利用 さ れて た あんた ら に して みりゃ りよう||||||||

確かに いい 気分 じゃ ない だろう けど さ たしかに||きぶん|||||

利用 さ れ ん の は 別に いい さ りよう||||||べつに||

利用 し 利用 さ れ ん の は 世 の 常だ りよう||りよう||||||よ||とわだ

ただ な 利用 さ れる 理由 が この 場合 は 問題 な んだ よ ||りよう|||りゆう|||ばあい||もんだい|||

言 っと く けど 俺 は 頭 が 悪い から げん||||おれ||あたま||わるい|

そんな 言い 方 じゃ 何も 伝わら ない ぞ |いい|かた||なにも|つたわら||

けっ この 女 は な 先 の 大 乱 の 首謀 者 ||おんな|||さき||だい|らん||しゅぼう|もの

飛騨 鷹 比 等 の 娘 だ ひだ|たか|ひ|とう||むすめ|

か の 反逆 者 たち の 心意気 そのもの まで 　 誰 が 否定 できよう ||はんぎゃく|もの|||こころいき|その もの||だれ||ひてい|

世 が 世 なら よ||よ|

一 国一 城 の お姫さま って わけだ ひと|くにいち|しろ||おひめさま||

もう 見えて いた |みえて|

もう 手 の 届く 位置 だった のに |て||とどく|いち||

そんな 女 が 　 なりふり構わず 出世 を 狙って んだ |おんな||なりふりかまわず|しゅっせ||ねらって|

次代 将軍 の お そば 人 を 狙って んだ じだい|しょうぐん||||じん||ねらって|

どういう こと か 分かる よ な ？ |||わかる||

父 さま の 思 念 を ちち|||おも|ねん|

父 さま の 無念 を ちち|||むねん|

あいつ は 自分 の 父親 の 敵 に 刀 集 め を 頼もう と して いた の か ||じぶん||ちちおや||てき||かたな|しゅう|||たのもう|||||

何 を たくらんで る か なんて 明瞭だ ろ なん||||||めいりょうだ|

復讐 だ ！ ふくしゅう|

父 さま の 無念 を 晴らす こと が できた のに ちち|||むねん||はらす||||

一族 を 根絶やし に さ れた 意 趣 返し だ よ な いちぞく||ねだやし||||い|おもむき|かえし|||

何せ あの 女 なにせ||おんな

て め え の 家族 が 殺さ れて く さま を その 目 で 見て たん だって よ ||||かぞく||ころさ||||||め||みて|||

いくら それ しか なかった と は いえ

父 さま を 殺した 張本人 に ちち|||ころした|ちょうほんにん|

そう で なくて も その 息子 なんか に 頼る なんて |||||むすこ|||たよる|

俺 だって 敵 の 息子 だ おれ||てき||むすこ|

やはり 虚 刀 流 に 頼ろう と した の が 間違い だった |きょ|かたな|りゅう||たよろう|||||まちがい|

賊軍 の 出身 の 獅子 身 中 の 虫けら に よ ぞくぐん||しゅっしん||しし|み|なか||むしけら||

裏切り が どう と か 卑怯 が どう と か 言わ れ たく ねえ って え の うらぎり|||||ひきょう|||||いわ||||||

いい 体 だ |からだ|

参考 に さ せて もらった ぜ さんこう|||||

筋力 から 腕力 から 脚力 から まったく 互角 きんりょく||わんりょく||きゃくりょく|||ごかく

おっと 手 裏 剣 砲 で 腕 やら 痛めて る から |て|うら|けん|ほう||うで||いためて||

俺 の 方 が ち っと ばかし 有利 って 感じ かな おれ||かた|||||ゆうり||かんじ|

言 っと く けど この 程度 今 は もう 痛く も かゆく も ねえ げん|||||ていど|いま|||いたく||||

だろう よ だ から まあ 互角 と して グー と グー の あいこ だ と して |||||ごかく||||||||||

これ で 　 俺 が 強い グー だ ||おれ||つよい||

なあ その とがめ の 秘密 を 知って る の は ほか に も いる の か ||||ひみつ||しって|||||||||

こんな 飛びっ切り の 情報 簡単に 漏らす か よ |とびっきり||じょうほう|かんたんに|もらす||

じゃあ 　 あんた を きっちり 倒せば 　 それ で いい んだ な ||||たおせば|||||

何で 俺 に 対して 士気 高揚 しちゃ って ん の なんで|おれ||たいして|しき|こうよう||||

虚 刀 流 　 七 代 目 当主 　 鑢 七 花 推して 参る きょ|かたな|りゅう|なな|だい|め|とうしゅ|やすり|なな|か|おして|まいる

キャハ ！ カッコ つけて んじゃ ねえ よ |かっこ||||

こい 　 飛び切り 派手な の を 決めて やる |とびきり|はでな|||きめて|

最終 奥義 さいしゅう|おうぎ

報復 絶 刀 ほうふく|た|かたな

な っ 何で ||なんで

虚 刀 流 の 人間 って の は きょ|かたな|りゅう||にんげん|||