Katanagatari Episode 6 (2)

もし かして うち っち ら が

とがめ お 姉ちゃん と 七 花 お 兄ちゃん が 集めて る 刀 持って る んです か ||ねえちゃん||なな|か||にいちゃん||あつめて||かたな|もって||ん です|

ああ

四季 崎記 紀 の 作り し 完成 形 変 体 刀 十二 本 が 一 本 しき|さきき|き||つくり||かんせい|かた|へん|からだ|かたな|じゅうに|ほん||ひと|ほん

「 双 刀 · 鎚 」 を そな た 一族 が 持って おる そう|かたな|つち||||いちぞく||もって|

聞いた こと が ある か きいた||||

ああ 　 鎚 |つち

知って おる の か しって|||

全然 ぜんぜん

ごめんなさい うち っち 見て の とおり 子供 です から ね |||みて|||こども|||

一族 に かかわる 秘密 と か 　 大事な 話 は 聞か せて もらえ ない んです よ いちぞく|||ひみつ|||だいじな|はなし||きか||||ん です|

では 　 一族 の 中 に 刀 を 使う 剣士 は い なかった か |いちぞく||なか||かたな||つかう|けんし||||

うち っち ら 狩り に しろ 料理 に しろ 工事 に しろ |||かり|||りょうり|||こうじ||

あんまり 刃物 は 使い ませ ん から ね |はもの||つかい||||

そう いえば 村長 の 家 の 長男 さん が ||そんちょう||いえ||ちょうなん||

が どうした

大丈夫 か だいじょうぶ|

大丈夫だ だいじょうぶだ

それ より 村長 の 家 の 長男 が どうした ||そんちょう||いえ||ちょうなん||

狩り に 使って る と か いう 話 を 聞いた こと が あり ます かり||つかって|||||はなし||きいた||||

うち っち は その 刀 見た こと が あり ませ ん し ||||かたな|みた||||||

その 刀 が 鎚 な の か どう か は 分かり ませ ん が |かたな||つち|||||||わかり|||

どう 思う 七 花 |おもう|なな|か

分から ん わから|

俺 の 共 感覚 に 期待 して る ん なら 　 無謀だ ぜ おれ||とも|かんかく||きたい|||||むぼうだ|

あれ は 気のせい かも しれ ない くらい 微妙な 感覚 な んだ ||きのせい|||||びみょうな|かんかく||

では 　 村長 の 家 の あった 辺り を 掘り起こして みる しか ない か |そんちょう||いえ|||あたり||ほりおこして||||

でも 　 雪崩 で 村 は 埋もれた んだ ろ |なだれ||むら||うずもれた||

どこ に その 家 が ある か なんて 検討 つく の か |||いえ|||||けんとう|||

そう であった な

何で したら ちょっと 行って うち っち が 取って きて あげ ましょう か なんで|||おこなって||||とって||||

ちょっと 行って って |おこなって|

１０ 年間 住んだ 村 です から それなり に 当て は つき ます ねんかん|すんだ|むら|||||あて|||

しかし 外 は 猛 吹雪 だ ぞ |がい||もう|ふぶき||

うち っち ら に とって 雪 の 強弱 なんて 関係 あり ませ ん よ |||||ゆき||きょうじゃく||かんけい||||

雪 は 体 の 一部 です し ゆき||からだ||いちぶ||

うち っち ら って いって も 　 もう うち っち しか 残って ないで す けど ||||||||||のこって|||

じゃあ ちょっと 行って 取って き ます から ||おこなって|とって|||

ここ で 待って て ください ね ||まって|||

取って くるって 　 じゃあく れる の か な とって||||||

その 刀 が 鎚 だったら |かたな||つち|

分から ん わから|

鎚 が 凍 空 一族 に とって どのような 刀 だった の か 定かで ない が つち||こお|から|いちぞく||||かたな||||さだかで||

少なくとも あの 娘 は 何の 思い入れ も 持って おら ぬ ようだ な すくなくとも||むすめ||なんの|おもいいれ||もって||||

と なる と 　 交渉 のみ |||こうしょう|

戦闘 なし で 刀 の 収集 が できる の かも しれ ぬ せんとう|||かたな||しゅうしゅう||||||

こなゆき が 俺 たち に 親切な の は ||おれ|||しんせつな||

全て を 失って 寂しい から 　 な の か な すべて||うしなって|さびしい|||||

何 だ よ なん||

そな たが 他人 の 痛 み を 寂しい と いう 感情 を おもん ば かる なんて な ||たにん||つう|||さびしい|||かんじょう||||||

それ って 褒めて ん の か ||ほめて|||

うむ

同時に 案じて おる どうじに|あんじて|

案じる 　 何 を あんじる|なん|

戦える か たたかえる|

ああ 　 腕 と 脚 なら もう 大丈夫だ |うで||あし|||だいじょうぶだ

そういう こと で は ない

こなゆき と 戦える か と 聞いた のだ ||たたかえる|||きいた|

子供 が 相手 なら 楽だ ろ こども||あいて||らくだ|

そう か 　 それ なら いい んだ

けど よ 　 何 百 年 も 前 から この 山 に 住んで る のに ||なん|ひゃく|とし||ぜん|||やま||すんで||

雪崩 で 村 が なくなる なんて そんな こと ある んだ な なだれ||むら||||||||

凍 空 一族 の 里 って 山頂 に ある んだ ろ こお|から|いちぞく||さと||さんちょう||||

ふむ 　 言わ れて みれば 不自然で は ある な |いわ|||ふしぜんで|||

七 花 　 薩摩 から ずっと 気 に なって いる こと が ある のだ が なな|か|さつま|||き||||||||

何 だ なん|

なぜ 「 ち ぇす と 」 の こと を 知って おった のだ |||||||しって||

いや 　 普通に 親父 から 聞いて た だけ |ふつうに|おやじ||きいて||

あんた が あんまりに も 堂々と 言う から ||||どうどうと|いう|

俺 の 記憶 違い かなって 思って た んだ けど おれ||きおく|ちがい||おもって|||

そう か

ほか に は ない だろう な 知ってい ながら わたし に 黙って いる こと ||||||しってい||||だまって||

えっ と

まあ 　 なく は ない

ある の か まった くそ なた は

この際 だ 全部 言って おけ このさい||ぜんぶ|いって|

わ 分かった よ |わかった|

ええ と 虚 刀 流 先代 当主 鑢 六 枝 ||きょ|かたな|りゅう|せんだい|とうしゅ|やすり|むっ|えだ

つまり 親父 を 俺 は この 手 で 殺して いる |おやじ||おれ|||て||ころして|

それ から とがめ が 先 の 大 乱 の 首謀 者 奥 州 の 顔役 俺 の 親父 が 殺した ||||さき||だい|らん||しゅぼう|もの|おく|しゅう||かおやく|おれ||おやじ||ころした

飛騨 鷹 比 等 の 実の 娘 である こと を 俺 は 知っている ひだ|たか|ひ|とう||じつの|むすめ||||おれ||しっている

わたし の 父 の こと 誰 から 聞いた ||ちち|||だれ||きいた

不 承 島 で 戦った あの 忍者 真庭 蝙蝠 から ふ|うけたまわ|しま||たたかった||にんじゃ|まにわ|こうもり|

なるほど な

真庭 忍 軍 の 中 でも やつ と は 一 番 付き合い が あった から な まにわ|おし|ぐん||なか|||||ひと|ばん|つきあい||||

問題 は その 蝙蝠 がそ なた 以外 の 誰 に しゃべった か だ もんだい|||こうもり|||いがい||だれ||||

しゃべった の は 俺 に だけ だ と 思う ぜ |||おれ|||||おもう|

追い詰め られて の 時間 稼ぎ に 言った みたいだ し おいつめ|||じかん|かせぎ||いった||

その後 で 俺 を 殺す つもりだったろう から そのご||おれ||ころす||

秘密 を 漏らす つもり は なかった と 思う な ひみつ||もらす|||||おもう|

そう いえば 　 ほか の 十二 頭領 と 刀 集 め を 競って おった のだった な ||||じゅうに|とうりょう||かたな|しゅう|||きそって|||

自分 が 優位に 立つ ため の 情報 操作 と いった ところ か じぶん||ゆういに|たつ|||じょうほう|そうさ||||

陰険な あの 忍び らしい 小 ざ かし さ だ な いんけんな||しのび||しょう|||||

な 　 何 だ よ |なん||

と いう こと は

そ なた わたし の 父親 の こと を 知って から わたし の 刀 に なる こと を 選んだ の か ||||ちちおや||||しって||||かたな|||||えらんだ||

ああ 　 それ が

それ を 知って ||しって

いや そんな わたし だ から こそ そ なた は わたし に ほう っ

とがめ

いや いやいや いや

な 　 何 す んだ よ |なん|||

すま ぬ 　 照れ隠し だ ||てれかくし|

照れ隠し 　 今 の が てれかくし|いま||

そういう こと ならば 是非 も ない わ |||ぜひ|||

大して 状況 は 変わら ぬ と いう こと だ たいして|じょうきょう||かわら|||||

いや 　 むしろ 良く なった と さえ いえる ||よく||||

七 花 　 ならば この わたし が あらためて 命令 して おく なな|か||||||めいれい||

その ２ つ の 件 今後 一切 わたし 以外 の 誰 に も 話す こと を 禁ずる |||けん|こんご|いっさい||いがい||だれ|||はなす|||きんずる

分かった わかった

なあ 　 とがめ

今回 無事に 鎚 を 収集 した と して こんかい|ぶじに|つち||しゅうしゅう|||

した と して で は ない する のだ

ああ そう だった な

鎚 を 収集 する つち||しゅうしゅう|

で 残り の ６ 本 も 収集 して |のこり||ほん||しゅうしゅう|

予定 どおり １２ 本 集めた と する よ な よてい||ほん|あつめた||||

うむ

それ から とがめ は いったい どう する んだ

俺 は とがめ の 刀 と して とがめ の 生き ざま に どこまでも 付き合い おれ||||かたな|||||いき||||つきあい

どこまでも 付き添う つもりだ |つきそう|

だけど とがめ は どう な んだ

刀 集 め が 終わった 後 かたな|しゅう|||おわった|あと

刀 の 俺 を どう する つもりだ かたな||おれ||||

今日 ほど そな たに 驚か さ れ っ放し の 日 は ない な きょう||||おどろか|||っぱなし||ひ|||

そう か

七 花 虚 刀 流 と いう 名 の 刀 の 処遇 を わたし に 問う の か なな|か|きょ|かたな|りゅう|||な||かたな||しょぐう||||とう||

わたし に とって 復讐 の 対象 と なる そ なた の 処遇 を |||ふくしゅう||たいしょう||||||しょぐう|

さて 　 どうした もの かな

いや 　 とぼけて おる わけで は ない よ

ただ 考えて おる のだ |かんがえて||

まだ 道 半ば である し |どう|なかば||

取りあえず は 四季 崎記 紀 の 変 体 刀 集 め を 達成 せ ん こと に は 話 に なら んだろう とりあえず||しき|さきき|き||へん|からだ|かたな|しゅう|||たっせい||||||はなし|||

だからといって いい の か 分から ぬ が ||||わから||

それ 故 に 今 は まだ 確定 した 一 つ の 答え を 持ち たく ない と いう の が 本音 だ |こ||いま|||かくてい||ひと|||こたえ||もち|||||||ほんね|

すま ぬ

七 花 なな|か

そ なた 寝て おる の か ||ねて|||

まったく そう いえば わたし より 先 に 寝る の も 今日 が 初めて だ な |||||さき||ねる|||きょう||はじめて||

お やすみ 　 七 花 ||なな|か

お 待た せ し ました 　 とがめ お 姉ちゃん 七 花 お 兄ちゃん |また||||||ねえちゃん|なな|か||にいちゃん

これ が 村長 さん の 長男 が 持って た 刀 です ||そんちょう|||ちょうなん||もって||かたな|

これ が

芳しく ない 反応 です ね かんばしく||はんのう||

お 姉ちゃん が 求めて いた 刀 で は あり ませ ん か |ねえちゃん||もとめて||かたな||||||

残念 ながら な ざんねん||

おかしい です ね

この 刀 と 一緒に あった ただし書き に よれば |かたな||いっしょに||ただしがき||

これ 鎚 らしい です けど ね |つち||||

何 ちょっと 見せて くれ ない か なん||みせて||| いい です よ

これ だ 　 これ が 鎚 だ ||||つち|

なるほど 　 鎚 は この世 で 最も 重い 刀 な のだ な |つち||このよ||もっとも|おもい|かたな|||

そして 凍 空 一族 と は 　 この世 で 最も 力 の 強い 一族 か |こお|から|いちぞく|||このよ||もっとも|ちから||つよい|いちぞく|

力 自慢 の そな たで さえ びくとも し ない のだ から ちから|じまん|||||||||

どうりで お前 が 怪力 な わけだ |おまえ||かいりき||

いや 　 うち っち 力持ち じゃ ないで すよ |||ちからもち|||

力 比べ 大会 で はい っつ も びり でした から ね ちから|くらべ|たいかい||||||||

大人 と は もちろん 比べもの に なり ませ ん が おとな||||くらべもの|||||

同い年 の 中 でも 一 番 か 弱かった です おないどし||なか||ひと|ばん||よわかった|

か弱い かよわい

そう だ 言い 忘れ ました が ||いい|わすれ||

ただし書き に よる と この 刀 簡単に あげちゃ いけない もの らしい です ただしがき|||||かたな|かんたんに|||||

何 何 どうしても 欲し いって いう 地表 人 が 現れたら なん|なん||ほし|||ちひょう|じん||あらわれたら この 刀 でも って 資格 を 確かめ なくちゃ いけない んで すって |かたな|||しかく||たしかめ||||

準備 は いい です か 七 花 お 兄ちゃん じゅんび|||||なな|か||にいちゃん

ああ けど 寒い な さっさと 始めよう ぜ ||さむい|||はじめよう|

なあ とがめ

うむ

いざ 尋常に |じんじょうに

始め ー はじめ|-

いっき ますよ ぉ ー っ |||-|

あれっ 七 花 お 兄ちゃん そこ でした か |なな|か||にいちゃん|||

何 か やり にくい なん|||

ヤベッ 斬っちゃ いけない んだった |きっちゃ||

手加減 ね 相手 を 傷つけ ず に 勝つ てかげん||あいて||きずつけ|||かつ

じゃ ない と こなゆき に 尾張 まで 鎚 を 運んで もらえ ない もん な |||||おわり||つち||はこんで||||

虚 刀 流 薔薇 きょ|かたな|りゅう|ばら

こっち です よ ー |||-

今 だ いま|

虚 刀 流 菫 きょ|かたな|りゅう|すみれ

ど どう だ

こな ゆき

面白い で すね 七 花 お 兄ちゃん おもしろい|||なな|か||にいちゃん

そ そう かよ

細かい こと 考える の を やめて こまかい||かんがえる|||

手っ取り早く 奥義 で 決める か てっとりばやく|おうぎ||きめる|

どう する

こなゆき の 怪力 に 対抗 する に は やはり 速度 ||かいりき||たいこう|||||そくど

鏡 花 水 月 しか ない きよう|か|すい|つき||

七 花 お 兄ちゃん 今度 は うち っち の 番 です よ ー なな|か||にいちゃん|こんど|||||ばん|||-

こなゆき は 刀 の 軌道 まで 自由自在に 操 れる の か ||かたな||きどう||じゆうじざいに|みさお|||

やっ やめ ー っ ||-|

こなゆき と の 対戦 で |||たいせん|

刀 集 め の 旅 に おける 鑢 七 花 の 戦 歴 に かたな|しゅう|||たび|||やすり|なな|か||いくさ|れき|

初めて 黒星 が 刻ま れた ので ございました はじめて|くろぼし||きざま|||

あれ が 踊 山 か ||おどり|やま|

大した こと ない わ ね ー たいした|||||-

さーて

どう やって 料理 しよう かしら ね ー 奇 策 士 ちゃん と 虚 刀 流 ちゃん を ||りょうり||||-|き|さく|し|||きょ|かたな|りゅう||

みんな 楽しみに して る んだ よ |たのしみに||||

あいつ ら に 一 番 相 ふさわしい 方法 で 葬って やる から ね |||ひと|ばん|そう||ほうほう||ほうむって|||

しかし 鳳凰 さんよ |ほうおう|

獣 組 の 指揮 官 と しちゃ あ 情け ねえ かぎりな んだ けど けだもの|くみ||しき|かん||||なさけ||||

俺 いまだに 狂 犬 の やつ の 忍法 が よく 分か ん ねえ んだ よ な おれ||くる|いぬ||||にんぽう|||わか|||||

あいつ と は 長い んだ ろ |||ながい||

いい 機会 だ 教えて くれよ |きかい||おしえて|

それ は 正確で は ない な ||せいかくで|||

やつ が １ 人 で 一方的に 長い だけ だ ||じん||いっぽうてきに|ながい||

伝染 の 狂 犬 でんせん||くる|いぬ

やつ は 言う ならば 残 留思 念 だ ||いう||ざん|りゅうおもい|ねん|

残 留思 念 ざん|りゅうおもい|ねん

実際 に は 真庭 狂 犬 と いう 個人 は とうの昔 に 死んで おる と いう こと だ じっさい|||まにわ|くる|いぬ|||こじん||とうのむかし||しんで|||||

は あ なるほど ね

体 から 体 へ 自由自在に 移動 できる って ことか からだ||からだ||じゆうじざいに|いどう|||

った く 便利な 忍法 だ な ー ||べんりな|にんぽう|||-

残念 ながら 自由自在 と いう わけに は ゆか ぬ らしい ざんねん||じゆうじざい|||||||

移れる 対象 は 女 に 限ら れる そうだ うつれる|たいしょう||おんな||かぎら||そう だ

ほう 　 それ も 知ら なかった |||しら|

秘密の 多い やつ だ ひみつの|おおい||

忍法 狂 犬 発動 の 恐ろし さ は 言葉 で は 語り 尽くせ ぬ もの が ある にんぽう|くる|いぬ|はつどう||おそろし|||ことば|||かたり|つくせ||||

もし 鎚 の 所有 者 が 女 だったら |つち||しょゆう|もの||おんな|

人 鳥 君 の 情報 に よれば 　 とんで も ねえ 怪力 一族 らしい から な じん|ちょう|きみ||じょうほう||||||かいりき|いちぞく|||

いずれ に して も

狂 犬 を 失い 奇 策 士 と の 同盟 も 破れる と いう 最悪の 結果 だけ は くる|いぬ||うしない|き|さく|し|||どうめい||やぶれる|||さいあくの|けっか||

防が なければ なら ない ふせが|||

だ な

だから 川 獺 |かわ|だつ

もしも の 場合 は お 主に 死んで もらう こと に なる ||ばあい|||おもに|しんで||||

あい さ 了解 ||りょうかい

俺 も 忍び と して 大概 の こと は 経験 した けど おれ||しのび|||たいがい||||けいけん||

いまだ 死んだ こと って の は ねえ から よ |しんだ|||||||

こう なって くる と 逆に 楽しみだ ぜ ||||ぎゃくに|たのしみだ|

向こう で 蝙蝠 の バカ も 寂し がって る だろう しな むこう||こうもり||ばか||さびし||||

急ぐ か いそぐ|

あ いよ

七 花 お 兄ちゃん 　 ホントに ごめんなさい です なな|か||にいちゃん|ほんとに||

もう いい って 　 気 に す んな |||き|||

まさか 七 花 お 兄ちゃん が ここ まで 弱い なんて 　 うち っち 思わ なく って |なな|か||にいちゃん||||よわい||||おもわ||

うち っち の 干し 肉 おいしい です か |||ほし|にく|||

ああ 　 特に ウサギ が たま ん ねえ |とくに|うさぎ||||

ウサギ です ね うさぎ||

じゃあ 七 花 お 兄ちゃん が 早く 治る ように |なな|か||にいちゃん||はやく|なおる|よう に

おいしい ウサギ を いっぱい 捕って き ます から |うさぎ|||とって|||

ゆっくり 休んで ください ね |やすんで||

おお 　 あり が と な

ご 　 ごめん ね

何 だ よ 　 いきなり なん|||

その 　 今回 の こと は |こんかい|||

やっぱり わたし の 失敗 だった か な と そんなふうに 思っちゃ って |||しっぱい||||||おもっちゃ|

そな たま さ か 根 に 持って いる ので は ない だろう な ||||ね||もって||||||

折れた 刀 に 使い道 など ない わ と か おれた|かたな||つかいみち|||||

わたし の 刀 で あり ながら 負ける と は 何事 だ と か ||かたな||||まける|||なにごと|||

島 に 帰れ と か 言った こと に しま||かえれ|||いった||

それとも 暴力 に 訴えた こと を 怒って いる の か |ぼうりょく||うったえた|||いかって|||

怒って ねえ し 　 根 に も 持って も いね えよ いかって|||ね|||もって|||

負けた の は ホントの こと だ まけた|||ほんとの||

こなゆき が 怪力 だって 知って た のに ||かいりき||しって||

子供 だって こと で ど っか なめて た んだろう な こども|||||||||

まあ 俺 に 何の 油断 も なかった と して も |おれ||なんの|ゆだん|||||