RDG : Red Data Girl Episode 8

今 が 終わら せる 潮時 な ん だ いま||おわら||しおどき|||

お 父さん |とうさん

どういう こと な ん だ

真澄 が 連れ て いった と は ？ ますみ||つれ||||

分から ない 真夏 が どこ に いる か 分から ない わから||まなつ||||||わから|

落ち着き なさい おちつき|

そんな こと は ない はず だ

無理 真夏 が 私 を 見よ う と し ない の むり|まなつ||わたくし||みよ|||||

相楽 くん それ から 鈴 原 さん も さがら||||すず|はら||

ちょっと いい です か

真 響 から は 君 たち は 真澄 を 平気 で 見る こと が できる 友人 だ と 聞い て い ます まこと|ひび|||きみ|||ますみ||へいき||みる||||ゆうじん|||ききい|||

真澄 が 起こし た と いう これ が 何 な の か 分かり ます か ますみ||おこし||||||なん||||わかり||

いいえ

君 に も 真澄 を 呼び出す こと が でき ます か きみ|||ますみ||よびだす|||||

俺 は 二 人 と 同じ こと が できる 人 は おれ||ふた|じん||おなじ||||じん|

どこ に も い ない ん じゃ ない か と 思い ます ||||||||||おもい|

術 と いう より 持って 生まれた 何 か に 見え ます じゅつ||||もって|うまれた|なん|||みえ|

私 自身 は 真澄 を 見る こと は 叶わ ない わたくし|じしん||ますみ||みる|||かなわ|

あの 子 たち は どうやら 特殊 な 先祖 返り の よう です |こ||||とくしゅ||せんぞ|かえり|||

現代 に は どこ に も 導き 手 が い ない げんだい||||||みちびき|て|||

母親 など は 二 人 の 呼ぶ 真澄 を 忌み 嫌って い ます ははおや|||ふた|じん||よぶ|ますみ||いみ|きらって||

産 ん だ もの だけ が 持つ 直感 で さん||||||もつ|ちょっかん|

よく ない もの と 感じ て いる よう です ||||かんじ||||

じゃあ 先 に 休ま せ て もらう ね |さき||やすま||||

心配 だ ね 宗 田 くん って ちょっと 神 隠し に 遭い やすい タイプ に 見える から しんぱい|||はじめ|た||||かみ|かくし||あい||たいぷ||みえる|

神 隠し … かみ|かくし

ごめん ね 迷惑 かけ て ||めいわく||

う うん

真夏 くん ね 真 響 さん は 丈夫 で 長生き を する べき で まなつ|||まこと|ひび|||じょうぶ||ながいき||||

自分 は 違う みたい に 言って た じぶん||ちがう|||いって|

やっぱり その 話 ||はなし

真夏 は ね 突然 死 し た 真澄 と 同じ 心臓 を 持って いる の まなつ|||とつぜん|し|||ますみ||おなじ|しんぞう||もって||

今 の 医療 で は どう しよう も ない ん です って いま||いりょう|||||||||

だから な の 母 が 真澄 を 思い出 しく ない の は |||はは||ますみ||おもいで||||

私 より 真夏 の ほう が 真澄 に 近い こと くらい 分かって る わたくし||まなつ||||ますみ||ちかい|||わかって|

でも 真夏 が 私 を 離れ て |まなつ||わたくし||はなれ|

真澄 の 方 を 選ぶ 日 が 来る なんて ますみ||かた||えらぶ|ひ||くる|

思って も み なかった おもって|||

真夏 くん 真 響 さん の ため 思い すぎ て まなつ||まこと|ひび||||おもい||

今 ちょっと 考え すぎ な ん だ と 思う いま||かんがえ||||||おもう

一 番 私 の ため に なる こと と 言ったら ひと|ばん|わたくし|||||||いったら

あいつ が 長生き し て ここ に いる こと よ ||ながいき|||||||

私 が 学園 トップ に なり たい の だ って わたくし||がくえん|とっぷ||||||

全部 真夏 が 生き延びる ため の こと な のに ぜんぶ|まなつ||いきのびる|||||

ずっと ずっと ずっと 私 が 努力 し て いる の は そういう こと な のに |||わたくし||どりょく|||||||||

どうして 分から ない ん だ ろ う |わから|||||

相楽 くん さがら|

相談 し たい こと が ある の そうだん||||||

さっき 二 人 と 同じ こと が できる の は 誰 も い ない って 言って た よ ね |ふた|じん||おなじ||||||だれ|||||いって|||

それ が どうか し た か ？

姫 神 は ？ ひめ|かみ|

なん だ よ 姫 神 はって の は |||ひめ|かみ|||

姫 神 なら 真澄 くん の 呼び出し 方 も 知って いる と 思わ ない ？ ひめ|かみ||ますみ|||よびだし|かた||しって|||おもわ|

何 言い出す ん だ なん|いいだす||

私 に は 姫 神 と 話し を し たり 何 か を 尋ねる こと は でき ない わたくし|||ひめ|かみ||はなし||||なん|||たずねる||||

でも 相楽 くん なら |さがら||

ちょっと 待て |まて

そんな や ばい 話 どういう つもり な ん だ |||はなし|||||

もしも 真夏 くん が あちら に 行き っぱなし に なって しまったら |まなつ|||||いき||||

あの 真澄 の 作った 別 の 空間 の こと を 言って る の か |ますみ||つくった|べつ||くうかん||||いって|||

私 相楽 くん の こと わたくし|さがら|||

巻き込ま れ た だけ で こういう こと に 無関係 な はず な のに まきこま||||||||むかんけい||||

すごく 迷惑 だ ろ う と 思って い た |めいわく|||||おもって||

でも 真澄 くん と まとも に 付き合って る こと だけ でも |ますみ|||||つきあって||||

もう 普通 と は 違う 気 が し て き た の |ふつう|||ちがう|き||||||

私 が 姫 神 に 成り 代わったら わたくし||ひめ|かみ||なり|かわったら

相楽 くん 頼 ん で くれる ？ さがら||たの|||

待て よ まて|

そんな こと が できる の か

分から ない 試し て み ない と わから||ためし||||

簡単 に 言う な よ かんたん||いう||

姫 神 は や ばい や ば すぎ て 現れ たら どう なる か 見当 が つか ない ん だ ひめ|かみ||||||||あらわれ|||||けんとう|||||

私 だって 姫 神 の こと が 怖い し もう 二 度 と なり たく なんか ない よ わたくし||ひめ|かみ||||こわい|||ふた|たび||||||

でも 今 できる こと は 全部 試さ ない と |いま||||ぜんぶ|ためさ||

本当 に 真夏 くん が い なく なっちゃ う ほんとう||まなつ||||||

いい の か 本当 に |||ほんとう|

私 真 響 さん が ルーム メート で 本当 に 良かった と 思う わたくし|まこと|ひび|||るーむ|||ほんとう||よかった||おもう

学校 や 執行 部 に 馴染む こと が でき た の も 真 響 さん の おかげ がっこう||しっこう|ぶ||なじむ|||||||まこと|ひび|||

だから ずっと お返し できる 何 か を 探し て い た ||おかえし||なん|||さがし|||

結局 これ しか ない と いう 気 が する けっきょく||||||き||

いい ぞ

あれ 変わら ない |かわら|

こっち から 呼ぶ に は 足りない もの が ある ん じゃ ない か ||よぶ|||たりない|||||||

方角 が 悪い の か な ほうがく||わるい|||

携帯 じゃ ない ぞ けいたい|||

あっ 今 感じ が 変わった … |いま|かんじ||かわった

あれ ？

鈴 原 さん すず|はら|

約束 を 果たし に 来 て くれ た の ？ やくそく||はたし||らい||||

真澄 くん ますみ|

どう し た の その 格好 |||||かっこう

生徒 会長 の を 見 て いい な と 思って せいと|かいちょう|||み|||||おもって

真夏 くん は どこ ？ まなつ|||

もっと 奥 に いる |おく||

奥 って どこ ？ おく||

戸隠 に は 層 が たくさん ある ん だ よ とがくし|||そう||||||

だめ だ よ 真 響 さん を 泣か せ たら |||まこと|ひび|||なか||

今 すぐ 真夏 くん を 戻し て いま||まなつ|||もどし|

俺 が 泣か せ た ん じゃ ない よ おれ||なか||||||

真 響 さ ん すごく 悲し ん でる ん だ よ まこと|ひび||||かなし|||||

今 なら 少し で 済む ん だ いま||すこし||すむ||

この先 俺 も 真夏 も い なく なって しまったら このさき|おれ||まなつ|||||

ずっと 嘆き 悲しむ こと に なる |なげき|かなしむ|||

それ 真夏 くん が そう 考え てる の ？ |まなつ||||かんがえ||

俺 の 考え で も ある おれ||かんがえ|||

俺 も 長く 真澄 を やって る と おれ||ながく|ますみ||||

消える の は ちょっと 嫌 な ん だ よ きえる||||いや||||

だけど 真 響 は 迷わ ず 俺 より 真夏 を 選ぶ だ ろ う |まこと|ひび||まよわ||おれ||まなつ||えらぶ|||

それ くらい なら 最初 から 俺 たち が 一 つ に なって い た ほう が いい |||さいしょ||おれ|||ひと||||||||

真澄 くん 消え そう な の ？ ますみ||きえ|||

俺 が 戸隠 に いる 限り 何も 変わら ない よ おれ||とがくし|||かぎり|なにも|かわら||

だけど 人間 って もの が こんなに すぐに 変わって いく もの だ と 思って なかった |にんげん||||||かわって|||||おもって|

真夏 くん と 話 を さ せ て まなつ|||はなし||||

でき ない と 思う よ |||おもう|

岩戸 の 奥 だ いわと||おく|

それ なら その 岩戸 まで 連れ て いって |||いわと||つれ||

あの 辺 は 夜 が 深い よ |ほとり||よ||ふかい|

構わ ない の ？ かまわ||

構わ ない かまわ|

この 前 だって 今 だって 夜 だ し |ぜん||いま||よ||

こういう 場所 で は 一 人 に なった ほう が 強く なる 人 みたい だ ね |ばしょ|||ひと|じん|||||つよく||じん|||

それ なら あの 時 俺 が 付き合わ ない か って 言った の を 覚え てる |||じ|おれ||つきあわ||||いった|||おぼえ|

覚え てる けど 今 は 真夏 くん が 先 おぼえ|||いま||まなつ|||さき

分かった こっち だ よ わかった|||

鈴 原 さん すず|はら|

帰る の は 君 か 真夏 か の 二 人 に 一 人 だ と 言わ れ たら どっち を 選ぶ かえる|||きみ||まなつ|||ふた|じん||ひと|じん|||いわ|||||えらぶ

どっち も 選ば ない ||えらば|

真夏 くん だって 私 だって 向こう に 待って る 人 が いる ん だ から まなつ|||わたくし||むこう||まって||じん|||||

これ が 岩戸 だ ||いわと|

あの 戸 を 開け ない と だめ だ ね |と||あけ|||||

真夏 くん そっち に いる の ？ まなつ|||||

出 て き て だ|||

どうして こんな もの が ある の よ

真夏 くん は どう やって この 向こう に 入った の ？ まなつ||||||むこう||はいった|

戸隠 だ から ね こういう もの も ある とがくし|||||||

これ も 真夏 に その 気 が なかったら 起こら なかった 物事 だ よ ||まなつ|||き|||おこら||ものごと||

あいつ は 自分 から 岩戸 に 入った ん だ ||じぶん||いわと||はいった||

岩戸 いわと

アメノウズメ の 神話 に ある よう に ||しんわ||||

舞踊 に は 清め の 力 も ある こと を ぶよう|||きよめ||ちから||||

あなた たち に も 知って ほしい ||||しって|

私 に できる こと は 舞 しか ない の かも しれ ない わたくし|||||まい||||||

真澄 くん 扇 が ほしい ますみ||おうぎ||

言わ れる よう な 気 が し て た よ いわ||||き|||||

真夏 くん そっち へ 行く の は 間違って る よ まなつ||||いく|||まちがって||

私 たち 真夏 くん が 帰って くる の が 一 番 嬉しい ん だ から わたくし||まなつ|||かえって||||ひと|ばん|うれしい|||

出 て き て 真夏 くん だ||||まなつ|

天地 の 寄り合い の 極み てんち||よりあい||きわみ

真夏 君 真 響 さん も ご 両親 も 皆 心配 し てる よ まなつ|きみ|まこと|ひび||||りょうしん||みな|しんぱい|||

玉 の 緒 の 絶え じ と 思 ふ たま||お||たえ|||おも|

開け ちゃ 駄目 だ あけ||だめ|

向こう に いる の が 真澄 な ん だ むこう|||||ますみ|||

開け ちゃ だめ だ あけ|||

どういう こと

今 まで ここ に い た の 真澄 くん だ よ ね いま|||||||ますみ||||

うん 俺 何 か やっと 分かった |おれ|なん|||わかった

俺 は 自分 を 真澄 と 同じ に 思っちゃ いけ なかった ん だ おれ||じぶん||ますみ||おなじ||おもっちゃ||||

あいつ 岩戸 を 壊し て 出 て いき たかった ん だ よ |いわと||こわし||だ||||||

でも 真澄 くん 外 に い た じゃ ない |ますみ||がい|||||

一部 だけ な ん だ よ 真澄 に なって いる の は いちぶ||||||ますみ|||||

全て 外 に 出 て しまえ ば もう 真澄 じゃ なく なる すべて|がい||だ|||||ますみ|||

ありがとう 鈴 原 さん 来 て くれ て |すず|はら||らい|||

あれ

真 響 さ ん まこと|ひび||

ごめん

あと で お 説教 する し 打つ かも |||せっきょう|||うつ|

今 は 気力 が 湧か ない から これ だけ いま||きりょく||わか||||

どう やって 来 た の ||らい||

真澄 も い なかった のに ますみ||||

相楽 が 連れ て き て くれ た の さがら||つれ||||||

何で 相楽 くん に そんな こと できる の なんで|さがら||||||

説明 は あと だ せつめい|||

後ろ 見ろ よ うしろ|みろ|

蛇 みたい へび|

しっかり しろ よ 何 か 閉める 方法 を 知ら ない の か |||なん||しめる|ほうほう||しら|||

知ら ない 私 に できる こと 舞う こと だけ な ん だ も の しら||わたくし||||まう|||||||

宗 田 たち は はじめ|た||

私 たち も 呼び出す こと しか わたくし|||よびだす||

冗談 だ ろ う とんでもない ピンチ じゃ ない か じょうだん|||||ぴんち|||

とりあえず 逃げろ |にげろ

あの 向こう に いる の は 本当 の 真澄 な ん だ |むこう|||||ほんとう||ますみ|||

もう 全部 が 出 て き たら 俺 たち なんか 簡単 に 飲み込ま れる |ぜんぶ||だ||||おれ|||かんたん||のみこま|

錫 杖 ？ すず|つえ

止まる な そのまま 走れ ！ とまる|||はしれ

喰 わ れる しょく||

「 邪魔 外 道 魍魎 鬼 神 毒 獣 毒 龍 毒 蟲 之 類 じゃま|がい|どう|もうりょう|おに|かみ|どく|けだもの|どく|りゅう|どく|むし|ゆき|るい

聞 錫 杖 声 摧 伏 毒 害 」 き|すず|つえ|こえ|さい|ふ|どく|がい

あの 相楽 くん |さがら|

羽 生え て ない ？ はね|はえ||

気のせい だ きのせい|

見える ん だ けど みえる|||

現実 じゃ ない げんじつ||

どうして できる の そんな こと

俺 に できる の は せいぜい お前 の 護身 だ おれ||||||おまえ||ごしん|

あれ に 対抗 し て 押し戻せ る わけ じゃ ない ||たいこう|||おしもどせ||||

その よう だ な

そ なた に は 荷 が 勝ち すぎる ||||に||かち|

言って ない いって|

その 錫 杖 を 貸し なさい |すず|つえ||かし|

長き に 渡り 呼び掛ける もの 堪え て い た 地主 神 よ ながき||わたり|よびかける||こらえ||||じぬし|かみ|

今 は まだ 目覚める 時 で は ない いま|||めざめる|じ|||

九 頭 龍 大神 ここの|あたま|りゅう|おおがみ

いずれ そ なた が 全て の 束縛 から 解き放た れる 日 が 来る だ ろ う ||||すべて||そくばく||ときはなた||ひ||くる|||

今 は このまま お 眠り いま||||ねむり

これ で いい 九 頭 龍 大神 は 頭 一 つ 残し て 岩戸 に 入った |||ここの|あたま|りゅう|おおがみ||あたま|ひと||のこし||いわと||はいった

その 頭 で 見る 夢 を 真澄 と 呼 ん でも 構わ ない |あたま||みる|ゆめ||ますみ||よ|||かまわ|

呼び 続ける こと が でき れ ば の 話 だ が よび|つづける|||||||はなし||

姫 神 様 姫 神 様 ひめ|かみ|さま|ひめ|かみ|さま

私 は こうして これ から も 別々 で い られ ます か わたくし||||||べつべつ|||||

姫 神 に 成り 代わる の で は なく ひめ|かみ||なり|かわる||||

私 は 私 と して お 会い する こと が でき ます か わたくし||わたくし||||あい||||||

そ なた は まだ 何も 分かって い ない ||||なにも|わかって||

そ なた の 母 に お 聞き |||はは|||きき

でも 私 の 母 は |わたくし||はは|

お 母さん どうして こんな 所 に いる の |かあさん|||しょ|||

紫 子 さん むらさき|こ|

駄目 だ な 二 人 と も だめ|||ふた|じん||

今 から こんな 大物 に ちょっか い 出し て どう する いま|||おおもの||||だし|||

姫 神 が お 母さん の もと に いる って さっき みたい な こと を 言って いる の ひめ|かみ|||かあさん|||||||||||いって||

そう だ よ

だから 私 と お前 は そう 度々 会って は いけない |わたくし||おまえ|||たびたび|あって||

私 が 姫 神 を 留め て いる 時間 は この先 そう 長く は 続か ない ん だ わたくし||ひめ|かみ||とどめ|||じかん||このさき||ながく||つづか|||

お 母さん は 姫 神 に なる こと 嫌 だ と 思った こと は なかった の |かあさん||ひめ|かみ||||いや|||おもった||||

私 が 普通 に なり たい と 思う の は いけない こと な の わたくし||ふつう|||||おもう||||||

あの ね 少しも 迷い が ない ほう が おかしい ん だ よ ||すこしも|まよい||||||||

お前 たち は 今 の 自分 が どれ だけ 不安定 か を 分かって い ない おまえ|||いま||じぶん||||ふあんてい|||わかって||

この先 どの よう に 自分 を 変える か は このさき||||じぶん||かえる||

霊 能 を 持つ 者 に とって は 死 に も 直結 する 難しい 問題 だ れい|のう||もつ|もの||||し|||ちょっけつ||むずかしい|もんだい|

今回 私 が 適当 に 収め て しまった から こんかい|わたくし||てきとう||おさめ|||

お前 の 本当 の 試練 は 先 延ばし に なった おまえ||ほんとう||しれん||さき|のばし||

無理 だ よ 私 そんなに 強く ない むり|||わたくし||つよく|

そう 私 は 強い よ 泉 水子 |わたくし||つよい||いずみ|みずこ

だから 私 が いる 限り は 守って あげる |わたくし|||かぎり||まもって|

いつ まで も と は 言え ない けれど |||||いえ||

お前 たち は ここ で 友だち の 二 人 を 待って い て あげ なさい おまえ|||||ともだち||ふた|じん||まって||||

すごい 人 だ な 紫 子 さん って |じん|||むらさき|こ||

だから いつも 何だか お 母さん って 感じ に なら ない の ||なんだか||かあさん||かんじ||||

綺麗 だ な きれい||

お前 さ 普段 思って いる こと を もっと しゃべれ よ おまえ||ふだん|おもって||||||

唐突 な ん だ よ いろいろ と とうとつ||||||

唐突 な の は そっち じゃ ない とうとつ||||||

いろいろ な こと を 黙って 言わ ない の って ||||だまって|いわ|||

相楽 くん の ほう が ずっと 多い じゃ ない さがら||||||おおい||

それ は

シン コウ 鈴 原 さん ||すず|はら|

よかった 戻って い て |もどって||

大丈夫 だった だいじょうぶ|

平気 何とも ない よ へいき|なんとも||

気付 い たら 私 たち 奥 社 の 狛犬 の 前 に 立って い た の きづ|||わたくし||おく|しゃ||こまいぬ||ぜん||たって|||

腹 減った 一昨日 から 何も 食べ て ない ん だ はら|へった|いっさくじつ||なにも|たべ||||

鳥居 まで 頑張れ たら お 蕎麦 屋 が ある よ とりい||がんばれ|||そば|や|||

それ なら 頑張る ||がんばる

泉 水子 ちゃん が 真夏 に し て くれ た こと 絶対 に 忘れ ない いずみ|みずこ|||まなつ|||||||ぜったい||わすれ|

どこ か で 私 を 呼ぶ |||わたくし||よぶ

遠く から 近づ い てる とおく||ちかづ||

優しい 響き やさしい|ひびき

心 動き出し て こころ|うごきだし|

一 つ 教え て ひと||おしえ|

この 切ない 予感 の 前 で |せつない|よかん||ぜん|

まだ 知ら ず に い た |しら||||

思い が 広がり かけ てる の おもい||ひろがり|||

夢見 て い た 自由 に ゆめみ||||じゆう|

戸惑い がち の まま とまどい|||

小さな 声 で 願う ちいさな|こえ||ねがう

みんな と 一緒 に ||いっしょ|

笑い 合い たい ね わらい|あい||

夏 休み の 後半 なつ|やすみ||こうはん

私 と 深 行く ん は 玉 倉 神社 に 帰って き た わたくし||ふか|いく|||たま|くら|じんじゃ||かえって||

突然 深 行く ん に 舞 を 舞って 和 宮 くん を 呼 ん で くれ と 言わ れ た とつぜん|ふか|いく|||まい||まって|わ|みや|||よ|||||いわ||

やっぱり 駄目 か |だめ|

やっぱり って

鈴 原 が 真澄 と 仲良く し た んで 僻 ん でる ん だ よ すず|はら||ますみ||なかよく||||ひが|||||

どういう こと

俺 も 和 宮 は 消え た と 思って い た おれ||わ|みや||きえ|||おもって||

だけど 寮 に しゃべる 鴉 が 飛 ん で き た ん だ |りょう|||からす||と||||||

東京 じゃ 人間 に なる ほど 力 が ない って 言って た が とうきょう||にんげん||||ちから||||いって||

声 は 和 宮 だ こえ||わ|みや|

じゃ 宿 坊 で 生徒 会長 の 舞 に 弾か れ た の も |やど|ぼう||せいと|かいちょう||まい||はじか||||

岩戸 の 前 で 相良 くん に 羽 が 見え た の も ？ いわと||ぜん||さがら|||はね||みえ|||

鈴 原 を 追い掛ける 気 が ある なら 力 を 合わせ ない と いけ ない と 言う ん だ すず|はら||おいかける|き||||ちから||あわせ||||||いう||

そう 言え や お前 |いえ||おまえ

宗 田 から パートナー 枠 で 入学 し た と 言わ れ た 時 どう 思った はじめ|た||ぱーとなー|わく||にゅうがく||||いわ|||じ||おもった

俺 を パートナー だ と 思って いる か おれ||ぱーとなー|||おもって||

正直 な 気持ち を 言う と しょうじき||きもち||いう|

パートナー だ と 思える 所 も ある し 思え ない 所 も ある ぱーとなー|||おもえる|しょ||||おもえ||しょ||

だって 好き で 一緒 に いる ん じゃ ない のに と いう 感じ が いつも する ん だ も の |すき||いっしょ|||||||||かんじ|||||||

俺 の 覚悟 が 決まって い ない こと は 認める よ おれ||かくご||きまって|||||みとめる|

宗 田 や 高柳 を 見 てる と はじめ|た||たかやなぎ||み||

俺 は 普通 に 進学 し た ほう が いい ん じゃ な いか って 考え て た おれ||ふつう||しんがく|||||||||||かんがえ||

けれど 和 宮 が 来 て また 分から なく なって しまった |わ|みや||らい|||わから|||

一 つ 聞い て いい か ひと||ききい|||

和 宮 さとる は どうして 高柳 一條 と 似 て いた ん だ わ|みや||||たかやなぎ|いちじょう||に||||

なぜ ？

どうして ああいう 顔 だった ん だ ろ う と 思った だけ だ ||かお|||||||おもった||

どうして って 言わ れ て も ||いわ|||

つまり 好み の 男子 って こと な ん だ ろ う 高柳 み たい な の が |よしみ||だんし||||||||たかやなぎ|||||