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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 14

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 14

♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

♪♪~

( 公生 ) 《 音楽 準備 室 に 来 れ ば 会 える と 思った ん だ けど 》

《 連絡 の 取り よう が ない よ 》

《 電話 番号 も メアド も 知ら ない 》

《 僕 は 君 の こと 何も 知ら ない ん だ な 》

( 椿 ) 公生 ! う っ !

か を ちゃ ん が 倒れ て 入院 し た って 。

♪♪~

( かをり ) よっ 。 どう だった ?

昨日 連絡 しよ う と 思った ん だ けど ちょっと 無理 っぽく て →

辞退 し て もらえ たらい いか な って 。

行け なく て ごめん ね 。

♪♪~

( 椿 ) ねえ 何 買った ? ( 渡 ) ヨシトモ の ケーキ 。 →

女の子 は 好き だ ろ 。 彼女 ん ち ケーキ 屋 だ よ 。

( 渡 ) こういう の は 気持ち だ よ 。

来 た ー !

いらっしゃい 。

お土産 持って き た 。 ありがとう 。

どう ? 体調 。 ピンピン だ よ 。

単なる 検査 入院 だ もん 。

( 渡 ) 俺 に 会え なく て さみしかった ?

フフフ 。 さみしかった よ ー 。

《 短 期間 に 2 回 も 》

( 公生 ) 検査 入院 は この 前 も し た よ ね ?

この 前 まあ いっか っ て やって ない 検査 。

一応 頭 だ し 。

今回 は 静養 も 兼ねて 時間 を かけ て ね 。

今 いやらしい 目 で 視 姦 し た でしょ ?

所 構わ ず 欲 情 し て ! 病人 よ !

病人 だ から か ! ? し て ない ! 欲 情 し て ない !

俺 は 欲 情 し た !

( 渡 ) でも びっくり し た よ 。 →

来 ない と 思ったら 入院 し てる ん だ もん 。

私 だって びっくり し た よ 。

ふらつ い て 頭 ぶつけ たら … 。 《 う わ っ 》

血 が ドバー っと 出る ん だ もん 。

ドバー っと よ ドバー っと 。 私 どん 引き !

お 父さん たち が 取り乱し ちゃ って 病院 直行 。

で 現在 に 至る 。 あっ 私 イチジク タルト 。

もともと 疲れ やすい ん だ けど →

最近 は エネルギー 使う こと が 多かった から →

頑張り 過ぎ ちゃ った 。

ん ま ぁ ~ い !

《 食べ ながら エネルギー 使って る 》

( 渡 ) 本 も 持って き た ! 入院 生活 暇 でしょ ?

( 椿 ) おお っ 。 これ 図書 館 の 本 ? 無断 で 持って き た の ?

( 渡 ) 音楽 関係 の やつ も ある よ 。

こんなに たくさん あって も しょうがない じゃ ない 。

何 で よ ?

だって か を ちゃ ん 2 学期 に は 学校 に 来 れる ん だ よ ね ?

うん もちろん だ よ 。

( 渡 ) へ え そう な ん だ よかった ね 。 《 気のせい だ 》

《 今 の 返答 あらかじめ 用意 し て た みたい だ なんて 》

ハハハ … 。 ( 渡 ) じゃ あね かをり ちゃん 。 →

夢 の 中 で 会 お う ね … 。 ( 椿 ) うるさい 。 バイ バーイ 。

バイ バーイ 。

こんなに 読む 時間 ない よ 。

あっ … 。

( 戸 の 開く 音 )

( 看護 師 ) かをり ちゃん 。 はい 。

お 友達 帰った ? はい 。

( 看護 師 ) じゃあ いい ? はい 。

点滴 の 続き お 願い し ます 。

[ TEL ] ( メール の 着信 音 ) ( 椿 ) お っ 。

( 柏木 ) 「 お っ 」 て 何 よ 。 ( 椿 ) 先輩 から メール 。 →

今日 お祭り 行 こ う って 。

( 柏木 ) 先輩 って 斉藤 先輩 ? まだ 別れ て なかった の ?

( 椿 ) 当ったり 前 じゃ ん ! ( 柏木 ) 何で ?

何 で って … 。

嫌い に なった わけ じゃ ない し 。

( 柏木 ) じゃあ 好き ? ( 椿 ) そりゃ 憧れ て た 先輩 だ し 。

( 柏木 ) じゃあ 有馬 君 は ?

《 椿 》

《 椿 》 ( 椿 ) な っ … 。

何で 今 公生 の 名前 が 出 て くん の よ 。

ハハッ ! バ バ … バカ じゃ ない の ?

公生 は … 。

( 椿 ) ちっちゃ い ころ から 何 する に も 一緒 で →

異性 って いう より 弟 って 感じ だ よ 。

( 柏木 ) また 弟 ? →

あんた は 弟 弟 って 呪文 を 唱え て 暗示 を かけ てる の 。 →

そう し ない と 怖い ん だ 。 →

今 の 居心地 の いい 関係 が 壊れ て しまう から 。

( 椿 ) ふん っ ! ( 柏木 ) ほ あっ !

渾身 の だし 巻き 卵 が ー !

そんな ん じゃ ない って 言って ん じゃ ん 。

( 柏木 ) 《 攻め 方 間違え た 》

何 よ 。

( 柏木 ) 《 有馬 君 は 怖く て も 踏みだし た わ よ 》

( 柏木 ) いつか 取り返し が つか なく なる ん だ から な 。

♪♪~

( 斉藤 ) おお 浴衣 。 ( 椿 ) あっ … 。

( 斉藤 ) よく 似合って る 。

すごい カワイイ よ 。

アハハ 。 いい です よ 気 を 使わ なく たって 。

馬子 に も 衣装 って ね 。

( 椿 ) 《 ほら みろ 柏木 》 →

《 公生 は こんな こと 言って くれ ない 》 →

《 私 の こと なんて →

口うるさい 姉ちゃん ぐらい に しか 思って ない ん だ から 》 →

《 きっと 。 どうせ … 》

今日 お祭り なん だ ね 。 うん 。

立って ない で 座ったら ?

あっ うん 。

あっ いや やっぱり 立って る 。

落ち着か ない の ね 。 挙動 不審 。

病院 が 苦手 な ん だ 。

《 大丈夫 だ よ ね ? 》

《 検査 は 嘘 じゃ な いよ ね ? 》

《 もう 学校 に 来 ない なんて 言わ ない よ ね ? 》

《 また いつも み たい に 悪態 つく よ ね ? 》

《 音楽 準備 室 で 話せる よ ね ? 》

君 は … 。 さっき まで 渡 君 が 来 て た の 。

これ お土産 。

《 渡 》 知ら なかった 。

君 ガラコン 一 人 で 弾 い た ん だ って ?

渡 君 から 聞い た よ 。 あっ うん 。

伴奏 者 が ソロ で なんて あり 得 ない よ ね 。

どん だけ 出 た がり な ん だ よ 。

バイオリン の ガラコン な のに 意味 分 かん ない 。

笑 かさ ない で よ 。 バカ な の ? おなか 痛 ー い 。

《 誰 の せい だ よ ! 》

どうして ? 辞退 し て も みんな 当然 だって 思う よ 。

初め は 君 が バカ に さ れ た から 。

でも ね 途中 から 音 が 消え て →

母さん の 言葉 や しぐさ や におい 。

母さん と の 思い出 が 音 に なって 空 に 舞い上がって た 。

そう 。

君 は どう し た って 表現 者 な ん だ ね 。

有馬 公生 君 。

《 ああ やっぱり 》

《 あの 選曲 は 僕 の ため の 選曲 だった ん だ 》

《 『 愛 の 悲しみ 』 この 曲 は 母さん を 思い出さ せる 》

《 柔軟 剤 の におい 》

《 寝ぼけ 眼 に 聞こえる ピアノ 》

《 控えめ な 子守歌 》

《 消毒 液 の におい 》

《 響く 足音 》

《 白く 濁った リノリウム の 床 》

《 君 と 重なる 》

( 早 希 ) 《 いらっしゃい 》

聴き たかった な 君 の ピアノ 。

《 平気 だ よ ね ? 》

また 一緒 に 弾き たかった な 。

《 大丈夫 だ よ ね ? 》

《 検査 は 嘘 じゃ な いよ ね ? 》

《 もう 学校 に 来 ない なんて 言わ ない よ ね ? 》

《 また 会え る よ ね 》

2 回 目 だ 。 えっ ?

君 が 僕 の 名前 を 呼 ん だ の 。

《 君 は … 》

《 君 は 母さん み たい に い なく なら ない よ ね 》

( 椿 ) 《 これ より 墨 谷 野球 スポーツ 少年 団 →

強打 者 養成 特訓 を 開始 する ! 》

《 え ~ ! 》 《 海 入り たい ! 》

《 ゲーム し たい ! 》 ( 椿 ) 《 うる さ ー い ! 》

《 砂浜 ダッシュ 10 本 10 セット ! 始め ! 》

( 椿 ) 《 ふん ! 》 ( 子供 たち ) 《 う う っ … 》

( 公生 ) 《 僕 野球 し て ない よ 。 何で ? 》

( 椿 ) 《 ピアノ 弾く 人 も 足腰 大事 ! たぶん ! 》

《 ええ ! ? たぶん って 言った ! 》

( 椿 ) 《 あっ ちっちゃ い 足跡 》

《 違う よ ! 椿 の 足 が で かい だけ だ 》

《 何 だ と ! 乙女 に 向かって ! 》 《 わ あー ! 》

( 椿 ) 《 待て ー ! こら ー ! 》 ( 子供 たち ) 《 わ あー ! 》

( 椿 ) 《 公生 王 二 公園 行 こ う よ 》

( 公生 ) 《 行き たい けど 僕 ピアノ の レッスン が ある から 》

( 椿 ) 《 ち ぇっ せっかく 虹 色 に 輝く 泥 団子 →

見せ て やろう と 思った のに 》

《 われながら いい 出来 だ わ 。 傑作 だ わ 》

( 椿 ) 《 そうだ 公生 に も 作って やろ 》

《 公生 キャッチ ボール やろ う 。 シンカー 覚え た ん だ 》

《 公生 君 は ピアニスト に なる ん だ から 忙しい の よ 》

《 お て て ケガ し たら どう する の 》

( 椿 ) 《 ご しご し 》 《 ごめん 》

( 椿 ) 《 ご しご し ご しご し ご しご し 》

( 女の子 ) 《 有馬 君 大会 近い から →

学校 お 休み し て ピアノ の 練習 な ん だ って 》

( 男の子 ) 《 ず り ぃ ~ 》

《 さん は い 》 ( 子供 たち ) 《 ♪♪ 「 おお ブレ ネリ 」 》

( 子供 たち ) 《 ♪♪ 「 あなた の お家 は どこ 」 》 →

《 ♪♪ 「 私 の お家 は スイッツランド よ 」 》 →

《 ♪♪ 「 きれい な 湖水 の ほとり な の よ 」 》 →

《 ♪♪ 「 ヤッホ ホトゥラララ 」 》 ( 椿 ) 《 音楽 なんて 大嫌い 》

ちゃんと 練習 し てん の ?

見 て ない から って サボって ん でしょ !

言わ れ なく て も やって る よ !

毎日 毎日 ハノン も チェルニー も !

全然 少ない ! ショパン も やれ !

いつ 寝 れ ば いい ん だ よ 。 リスト も やれ !

よく 分か ん ない けど 落ち 着 い て !

いっそ もう 寝る ん じゃ ねえ ! 分か ん ない 話 し ない で よ ね 。

嫌 だ ー ! 手 動かせ ー !

( 柏木 ) 何 だ か な 。

ほっとけ よ 。

ほっとけ ない から 相談 し て ん でしょ 。

俺 は 俺 に ほれ ない 女 に 興味 は ない 。

( 柏木 ) いっそ すがすがしい わ 。

人 から 違う でしょ って 言わ れる と ふてくされ て 意固地 に なって →

ややこしく なる に 決まって る ん だ から 。

公生 の こと に 関して は 特に ね 。

( 柏木 ) 《 同感 。 嫌 だ けど 》 →

《 でも 私 は 椿 に は 笑って て ほしい 》

( 渡 ) ぼろぼろ に な ろ う と 何 だ ろ う と →

椿 が 自分 で 気付く しか ねえ よ 。 →

そば に いる 男 は 弟 なんか じゃ ない って こと を 。

( 部員 ) 渡 先輩 ミニ ゲーム 始め ます よ ー 。

おう !

ジュース サンキュー 。

サンキュー 。

( 柏木 ) 《 でも それ って さ … 》

たいてい 手遅れ に なって から 気付く もん だ よ ね 。

( 教師 ) おい 有馬 。 あっ はい 。

そろそろ 決め た か ?

うち の クラス で お前 だけ だ ぞ 。 まだ な の 。

うん ? 志望 校 だ よ 。 進路 。

進路 。

《 思った ん です 。 変 な ピアニスト に なり たい なって 》

( 教師 ) 考える の も いい が 早め に な 。

はい 。

《 進路 将来 … 》

《 僕 は 何者 に なり たい ん だ ろ う ? 》

( 椿 ) 砂浜 に 落とし ちゃ って 泣きやま ない から →

私 の アイス バー あげ た ん です 。 ( 斉藤 ) ハハッ 。

そし たら ミルク 味 が よかった って 。

あっ あの … 。 すみません 。 また 私 。

いい よ 。 楽しい よ 。 有馬 君 の 話 。 《 や っち っ た ! 》

家 が お 隣 さん だ から 思い出 が 一緒 だ もん な 。

弟 みたい な もん だ な 。

違い ます ! 私 は 公生 の お守り じゃ あり ませ ん !

( 椿 ) 《 じゃあ 何 ? 》 →

《 家 が 隣 同士 》 →

《 私 より ちっちゃ く て 早く に お 母さん を 亡くし て →

ほっとけ ない 元気 に なって ほしかった 男の子 》

[ TEL ] ( 柏木 ) バカ じゃ ない の 。

[ TEL ] ( 柏木 ) そういう 問題 は 心 を 使う もん よ 。

もう 何 よ ! こない だ から 訳 分か ん ない こと ばっ か 。

[ TEL ] あんた は この 前 →

斉藤 先輩 の こと 嫌い じゃ ない って 言って た けど さ 。 →

好き と 嫌い じゃ ない の 間 に は 何 億 光年 も の 距離 が ある の よ 。

好き ? 嫌い じゃ ない ? 意味 分 かん ない 。

[ TEL ] あんた が 素直 に なって 自覚 し ない と →

その うち 傷つく 人 が 出る よ 。

《 俺 の こと 嫌い か ? 》

( 椿 ) そんな こと 。 憧れ て た 先輩 だ し 。

( 柏木 ) 《 じゃあ 好き ? 》

( 椿 ) 《 私 は 誰 が 好き ? 》

( 椿 ) 好き 。 嫌い じゃ ない 。 好き 。 嫌い じゃ ない 。 →

好き 。 嫌い じゃ ない 。 好き 。 嫌い じゃ ない 。 →

好き 。

公生 。

う う ー ! 大丈夫 か ! ? ケガ か ? 病気 か ?

食あたり か ? 拾い 食い する から !

柏木 さん から 電話 が あって 椿 が 大変 だって !

あ あっ ! ?

は あ ~ だまさ れ た 。

柏木 さん が いたずら する なんて あの 人 も 人 の 子 だった ん だ 。

アハハ ハッ 柏木 が 言う と 変 な 迫力 が ある よ ね 。

笑い事 じゃ ない よ 。 信じ て 走り回った ん だ から 。

は ぁ ー すごい 汗 か い ちゃ った 。

アイス バー 食べ たい 。

( 店員 ) ありがとう ござい まし た 。

また ミルク 味 ?

これ が 好き な の 。

月 が 奇麗 だ 。

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 )

♪♪~

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 )

隣 の 家 から 嫌って ほど 聞こえ て くる から ね 。

そんなに 弾 い て ない よ 。

( 椿 ) 《 いつも の 会話 》 ( 椿 ) 下手 な の 聞こえ て き た よ 。

( 椿 ) 《 じゃれ 合う よう な 冗談 》

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 )

♪♪~

( 椿 ) あっ … 。

( 椿 ) 《 私 より 大きい 。 男の子 の 足跡 だ 》

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 )

♪♪~

公生 何 か 変わった 。

えっ ? そう ?

( 椿 ) 《 変 だ な 。 不意 に 目 が 合う と 心臓 が びっくり する 》 →

《 きっと 夏 が 終わる せい だ 》 変わった よ 。 公生 の こと な ん か →

すぐ 分かる 。

目 が 輝く よう に なった 。 ピカー って 車 の ライト みたい に 。

( 椿 ) 特に ピアノ を 弾 い て いる とき →

優し さ や 届け たい って 思い が あふれ出 て た 。 →

自分 は ここ に いる ん だ って 叫 ん でる みたい 。 →

そういった もの を 届け られる ピアニスト な ん だ ね 。 公生 は 。

《 君 は どう し た って 表現 者 な ん だ ね 》

椿 。 ( 椿 ) うん ?

僕 音楽 科 の ある 高校 に 進む よ 。

( 椿 ) 音楽 科 ? この 辺 に あった っけ ?

だから 家 を 出る よ 。

紘子 さん も 週 2 ぐらい 通え ば いい って →

言って た し 。 ( 椿 ) あれ … ?

もちろん 受かる か 微妙 だ けど 。

( 椿 ) あれ … ? ブランク ある から 。

( 椿 ) あれ ? あっ … 。

あれ ? あれ ?

( 椿 の 泣き叫ぶ 声 ) ( 椿 ) 《 また 。 また だ 》 →

《 音楽 が 公生 を 遠く に 連れ て いく 》

( 椿 ) 《 バカ 。 バカ 公生 》 →

《 どこ に でも 行っちゃ え 。 バカ 公生 》 →

《 家 が 隣 同士 》 →

《 私 より ちっちゃ く て →

早く に お 母さん を 亡くし て →

ほっとけ ない 元気 に なって ほしい 男の子 》 →

《 このまま ずっと →

当たり前 に そば に いる と 思って た 男の子 》 →

《 ずっと そば に い て ほしい 男の子 》

( 椿 の 泣き声 )

《 椿 》 あっ … 。

♪♪~

( 椿 ) 私 バカ だ な 。

《 ご しご し ご しご し 》

《 ウフフ びっくり する かな 公生 。 ウフフ 》

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 14 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 14

♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ぴあの||えんそう

♪♪~

( 公生 ) 《 音楽 準備 室 に 来 れ ば 会 える と 思った ん だ けど 》 きみお|おんがく|じゅんび|しつ||らい|||かい|||おもった|||

《 連絡 の 取り よう が ない よ 》 れんらく||とり|||| But I have no way of contacting you.

《 電話 番号 も メアド も 知ら ない 》 でんわ|ばんごう||||しら|

《 僕 は 君 の こと 何も 知ら ない ん だ な 》 ぼく||きみ|||なにも|しら||||

( 椿 ) 公生 ! う っ ! つばき|きみお||

か を ちゃ ん が 倒れ て 入院 し た って 。 |||||たおれ||にゅういん|||

♪♪~

( かをり ) よっ 。 どう だった ? かおり|||

昨日 連絡 しよ う と 思った ん だ けど ちょっと 無理 っぽく て → きのう|れんらく||||おもった|||||むり||

辞退 し て もらえ たらい いか な って 。 じたい|||||||

行け なく て ごめん ね 。 いけ||||

♪♪~

( 椿 ) ねえ 何 買った ? ( 渡 ) ヨシトモ の ケーキ 。 → つばき||なん|かった|と|||けーき Hey, what did you get?

女の子 は 好き だ ろ 。 彼女 ん ち ケーキ 屋 だ よ 。 おんなのこ||すき|||かのじょ|||けーき|や||

( 渡 ) こういう の は 気持ち だ よ 。 と||||きもち|| Well, it's the thought that counts.

来 た ー ! らい||-

いらっしゃい 。 Welcome!

お土産 持って き た 。 ありがとう 。 おみやげ|もって||| I brought you a souvenir. thank you .

どう ? 体調 。 ピンピン だ よ 。 |たいちょう|ぴんぴん||

単なる 検査 入院 だ もん 。 たんなる|けんさ|にゅういん|| It's just a hospital check-up.

( 渡 ) 俺 に 会え なく て さみしかった ? と|おれ||あえ||| (Watari) Did you miss me?

フフフ 。 さみしかった よ ー 。 |||- Sure I missed you!

《 短 期間 に 2 回 も 》 みじか|きかん||かい| Twice in such a short time.

( 公生 ) 検査 入院 は この 前 も し た よ ね ? きみお|けんさ|にゅういん|||ぜん||||| But you were in here for tests the other day, weren't you?

この 前 まあ いっか っ て やって ない 検査 。 |ぜん|||||||けんさ An examination that I had never done before.

一応 頭 だ し 。 いちおう|あたま|| It is my head.

今回 は 静養 も 兼ねて 時間 を かけ て ね 。 こんかい||せいよう||かねて|じかん|||| This time, it's also so I can rest up, and take more time to heal.

今 いやらしい 目 で 視 姦 し た でしょ ? いま||め||し|かん||| You just leered at me with a dirty look in your eyes!

所 構わ ず 欲 情 し て ! 病人 よ ! しょ|かまわ||よく|じょう|||びょうにん| Lusting after me no matter where you are!

病人 だ から か ! ? し て ない ! 欲 情 し て ない ! びょうにん|||||||よく|じょう||| Is it because he's sick! ? I didn't! I'm not lustful!

俺 は 欲 情 し た ! おれ||よく|じょう|| Well, I sure did.

( 渡 ) でも びっくり し た よ 。 → と|||||

来 ない と 思ったら 入院 し てる ん だ もん 。 らい|||おもったら|にゅういん||||| If you don't think you'll come, you're in the hospital.

私 だって びっくり し た よ 。 わたくし|||||

ふらつ い て 頭 ぶつけ たら … 。 《 う わ っ 》 |||あたま||||| I mean, I stumbled and hit my head, and then...

血 が ドバー っと 出る ん だ もん 。 ち||||でる||| I was bleeding profusely.

ドバー っと よ ドバー っと 。 私 どん 引き ! |||||わたくし||ひき Dobber, dobber. I'm pulling!

お 父さん たち が 取り乱し ちゃ って 病院 直行 。 |とうさん|||とりみだし|||びょういん|ちょっこう My parents totally lost it and sent me right to the hospital.

で 現在 に 至る 。 あっ 私 イチジク タルト 。 |げんざい||いたる||わたくし|いちじく| And now we're all caught up. Oh, the fig tart for me!

もともと 疲れ やすい ん だ けど → |つかれ|||| I've always tired easily, but lately I've had to expend a lot of energy,

最近 は エネルギー 使う こと が 多かった から → さいきん||えねるぎー|つかう|||おおかった|

頑張り 過ぎ ちゃ った 。 がんばり|すぎ|| so I guess I pushed myself too hard.

ん ま ぁ ~ い ! Yum!

《 食べ ながら エネルギー 使って る 》 たべ||えねるぎー|つかって|

( 渡 ) 本 も 持って き た ! 入院 生活 暇 でしょ ? と|ほん||もって|||にゅういん|せいかつ|いとま| I brought you some books, too! You've got nothing to do in here, right?

( 椿 ) おお っ 。 これ 図書 館 の 本 ? 無断 で 持って き た の ? つばき||||としょ|かん||ほん|むだん||もって||| (Camellia) Oh. Is this a library book? Did you bring it without permission?

( 渡 ) 音楽 関係 の やつ も ある よ 。 と|おんがく|かんけい||||| There are some about music, too.

こんなに たくさん あって も しょうがない じゃ ない 。 What's she gonna do with a ton of books?

何 で よ ? なん|| What's the problem?

だって か を ちゃ ん 2 学期 に は 学校 に 来 れる ん だ よ ね ? |||||がっき|||がっこう||らい||||| Because Kawo-chan will be able to come to school in the second semester, right?

うん もちろん だ よ 。 Yes, of course I will.

( 渡 ) へ え そう な ん だ よかった ね 。 《 気のせい だ 》 と|||||||||きのせい| I must be imagining things. That answer just now...

《 今 の 返答 あらかじめ 用意 し て た みたい だ なんて 》 いま||へんとう||ようい|||||| 《 It seems like you prepared your answer just now .

ハハハ … 。 ( 渡 ) じゃ あね かをり ちゃん 。 → |と|||かおり| All right, Kaori-chan. Let's hook up in our dreams, okay?

夢 の 中 で 会 お う ね … 。 ( 椿 ) うるさい 。 バイ バーイ 。 ゆめ||なか||かい||||つばき|||

バイ バーイ 。

こんなに 読む 時間 ない よ 。 |よむ|じかん||

あっ … 。

( 戸 の 開く 音 ) と||あく|おと

( 看護 師 ) かをり ちゃん 。 はい 。 かんご|し|かおり||

お 友達 帰った ? はい 。 |ともだち|かえった| Have your friends gone home?

( 看護 師 ) じゃあ いい ? はい 。 かんご|し||| Then can we...?

点滴 の 続き お 願い し ます 。 てんてき||つづき||ねがい|| Please continue the drip.

[ TEL ] ( メール の 着信 音 ) ( 椿 ) お っ 。 tel|めーる||ちゃくしん|おと|つばき||

( 柏木 ) 「 お っ 」 て 何 よ 。 ( 椿 ) 先輩 から メール 。 → かしわぎ||||なん||つばき|せんぱい||めーる What do you mean, "Ah"?

今日 お祭り 行 こ う って 。 きょう|おまつり|ぎょう|||

( 柏木 ) 先輩 って 斉藤 先輩 ? まだ 別れ て なかった の ? かしわぎ|せんぱい||さいとう|せんぱい||わかれ|||

( 椿 ) 当ったり 前 じゃ ん ! ( 柏木 ) 何で ? つばき|あたったり|ぜん|||かしわぎ|なんで

何 で って … 。 なん|| What do you mean? It's not like I don't like him anymore...

嫌い に なった わけ じゃ ない し 。 きらい|||||| It's not that I don't like it anymore.

( 柏木 ) じゃあ 好き ? ( 椿 ) そりゃ 憧れ て た 先輩 だ し 。 かしわぎ||すき|つばき||あこがれ|||せんぱい|| (Kashiwagi) Then do you like it? (Tsubaki) That's right, he's the senior I admired.

( 柏木 ) じゃあ 有馬 君 は ? かしわぎ||ありま|きみ| Then...

《 椿 》 つばき Tsubaki?

《 椿 》 ( 椿 ) な っ … 。 つばき|つばき||

何で 今 公生 の 名前 が 出 て くん の よ 。 なんで|いま|きみお||なまえ||だ|||| Why is Kousei's name mentioned now?

ハハッ ! バ バ … バカ じゃ ない の ? |||ばか||| Th-Th-Th-That's so ridiculous!

公生 は … 。 きみお|

( 椿 ) ちっちゃ い ころ から 何 する に も 一緒 で → つばき|||||なん||||いっしょ| Ever since we were little, we've always done everything together,

異性 って いう より 弟 って 感じ だ よ 。 いせい||||おとうと||かんじ||

( 柏木 ) また 弟 ? → かしわぎ||おとうと (Kashiwagi) Another younger brother? →

あんた は 弟 弟 って 呪文 を 唱え て 暗示 を かけ てる の 。 → ||おとうと|おとうと||じゅもん||となえ||あんじ|||| Are you trying to jinx yourself by chanting that "kid brother, kid brother" curse?

そう し ない と 怖い ん だ 。 → ||||こわい|| You're too scared not to.

今 の 居心地 の いい 関係 が 壊れ て しまう から 。 いま||いごこち|||かんけい||こぼれ||| Because the comfortable relationship you have right now would be destroyed.

( 椿 ) ふん っ ! ( 柏木 ) ほ あっ ! つばき|||かしわぎ|| Hey!

渾身 の だし 巻き 卵 が ー ! こんしん|||まき|たまご||- I was saving that omelette for last!

そんな ん じゃ ない って 言って ん じゃ ん 。 |||||いって||| I told you, it's not like that!

( 柏木 ) 《 攻め 方 間違え た 》 かしわぎ|せめ|かた|まちがえ| (Kashiwagi) 《Wrong way to attack》

何 よ 。 なん|

( 柏木 ) 《 有馬 君 は 怖く て も 踏みだし た わ よ 》 かしわぎ|ありま|きみ||こわく|||ふみだし||| (Kashiwagi) 《Arima-kun, you stepped forward even if you were scared.》

( 柏木 ) いつか 取り返し が つか なく なる ん だ から な 。 かしわぎ||とりかえし|||||||| Someday, there'll be no turning back, you know.

♪♪~

( 斉藤 ) おお 浴衣 。 ( 椿 ) あっ … 。 さいとう||ゆかた|つばき| Hey, a yukata!

( 斉藤 ) よく 似合って る 。 さいとう||にあって| It looks good on you! You look really cute!

すごい カワイイ よ 。

アハハ 。 いい です よ 気 を 使わ なく たって 。 ||||き||つかわ|| Ahaha. It's okay, don't worry about it.

馬子 に も 衣装 って ね 。 まご|||いしょう||

( 椿 ) 《 ほら みろ 柏木 》 → つばき|||かしわぎ What did I tell you, Kashiwagi? Kousei would never say that to me.

《 公生 は こんな こと 言って くれ ない 》 → きみお||||いって||

《 私 の こと なんて → わたくし||| 《 What about me →

口うるさい 姉ちゃん ぐらい に しか 思って ない ん だ から 》 → くちうるさい|ねえちゃん||||おもって|||| I only think of you as a nagging older sister . >> →

《 きっと 。 どうせ … 》 I'm sure...

今日 お祭り なん だ ね 。 うん 。 きょう|おまつり||||

立って ない で 座ったら ? たって|||すわったら Don't stand there. Have a seat.

あっ うん 。 Uh, okay.

あっ いや やっぱり 立って る 。 |||たって| No, on second thought, I'll stand.

落ち着か ない の ね 。 挙動 不審 。 おちつか||||きょどう|ふしん

病院 が 苦手 な ん だ 。 びょういん||にがて||| I don't like hospitals.

《 大丈夫 だ よ ね ? 》 だいじょうぶ||| You're gonna be okay, right?

《 検査 は 嘘 じゃ な いよ ね ? 》 けんさ||うそ|||| You're not lying about being tested, right?

《 もう 学校 に 来 ない なんて 言わ ない よ ね ? 》 |がっこう||らい|||いわ||| You're not gonna tell me you're never coming back to school, right?

《 また いつも み たい に 悪態 つく よ ね ? 》 |||||あくたい||| You're gonna start cussing me out again, right?

《 音楽 準備 室 で 話せる よ ね ? 》 おんがく|じゅんび|しつ||はなせる|| We can talk in the music room again, right?

君 は … 。 さっき まで 渡 君 が 来 て た の 。 きみ||||と|きみ||らい||| You...

これ お土産 。 |おみやげ This is what he brought me.

《 渡 》 知ら なかった 。 と|しら| Watari.

君 ガラコン 一 人 で 弾 い た ん だ って ? きみ||ひと|じん||たま||||| Did you play the Garacon by yourself?

渡 君 から 聞い た よ 。 あっ うん 。 と|きみ||ききい||||

伴奏 者 が ソロ で なんて あり 得 ない よ ね 。 ばんそう|もの||そろ||||とく||| It's impossible for the accompanist to be a soloist.

どん だけ 出 た がり な ん だ よ 。 ||だ|||||| What kind of a show-off are you?

バイオリン の ガラコン な のに 意味 分 かん ない 。 ばいおりん|||||いみ|ぶん||

笑 かさ ない で よ 。 バカ な の ? おなか 痛 ー い 。 わら|||||ばか||||つう|-| Don't make me laugh! Are you an idiot? My sides are splitting!

《 誰 の せい だ よ ! 》 だれ|||| Whose fault was it?

どうして ? 辞退 し て も みんな 当然 だって 思う よ 。 |じたい|||||とうぜん||おもう| What do you mean? Anyone would've expected you to withdraw.

初め は 君 が バカ に さ れ た から 。 はじめ||きみ||ばか||||| At first... It was because someone insulted you.

でも ね 途中 から 音 が 消え て → ||とちゅう||おと||きえ|

母さん の 言葉 や しぐさ や におい 。 かあさん||ことば|||| My mom's words, her gestures, her smell...

母さん と の 思い出 が 音 に なって 空 に 舞い上がって た 。 かあさん|||おもいで||おと|||から||まいあがって| My memories of my mother turned into notes, and flew away into the sky.

そう 。 I see...

君 は どう し た って 表現 者 な ん だ ね 。 きみ||||||ひょうげん|もの|||| You're an artist no matter what, aren't you? Kousei Arima...

有馬 公生 君 。 ありま|きみお|きみ

《 ああ やっぱり 》

《 あの 選曲 は 僕 の ため の 選曲 だった ん だ 》 |せんきょく||ぼく||||せんきょく|||

《 『 愛 の 悲しみ 』 この 曲 は 母さん を 思い出さ せる 》 あい||かなしみ||きょく||かあさん||おもいださ| Love's Sorrow. This song reminds me of my mother.

《 柔軟 剤 の におい 》 じゅうなん|ざい|| << Smell of fabric softener >>

《 寝ぼけ 眼 に 聞こえる ピアノ 》 ねぼけ|がん||きこえる|ぴあの

《 控えめ な 子守歌 》 ひかえめ||こもりうた A quiet lullaby.

《 消毒 液 の におい 》 しょうどく|えき|| The smell of antiseptic.

《 響く 足音 》 ひびく|あしおと Footsteps ringing.

《 白く 濁った リノリウム の 床 》 しろく|にごった|りのりうむ||とこ A linoleum floor, cloudy and white.

《 君 と 重なる 》 きみ||かさなる All overlapping with you.

( 早 希 ) 《 いらっしゃい 》 はや|まれ|

聴き たかった な 君 の ピアノ 。 きき|||きみ||ぴあの

《 平気 だ よ ね ? 》 へいき||| You're okay, right?

また 一緒 に 弾き たかった な 。 |いっしょ||はじき|| I wish I could've played with you again.

《 大丈夫 だ よ ね ? 》 だいじょうぶ|||

《 検査 は 嘘 じゃ な いよ ね ? 》 けんさ||うそ|||| You're not lying about the tests, right?

《 もう 学校 に 来 ない なんて 言わ ない よ ね ? 》 |がっこう||らい|||いわ|||

《 また 会え る よ ね 》 |あえ|||

2 回 目 だ 。 えっ ? かい|め|| That's the second time.

君 が 僕 の 名前 を 呼 ん だ の 。 きみ||ぼく||なまえ||よ||| That you called me by my name.

《 君 は … 》 きみ| You...

《 君 は 母さん み たい に い なく なら ない よ ね 》 きみ||かあさん||||||||| "You're not going to disappear like your mother, are you?"

( 椿 ) 《 これ より 墨 谷 野球 スポーツ 少年 団 → つばき|||すみ|たに|やきゅう|すぽーつ|しょうねん|だん ( Tsubaki ) << From this Sumitani Baseball Sports Boys →

強打 者 養成 特訓 を 開始 する ! 》 きょうだ|もの|ようせい|とっくん||かいし|

《 え ~ ! 》 《 海 入り たい ! 》 |うみ|はいり|

《 ゲーム し たい ! 》 ( 椿 ) 《 うる さ ー い ! 》 げーむ|||つばき|||-| I wanna play video games!

《 砂浜 ダッシュ 10 本 10 セット ! 始め ! 》 すなはま|だっしゅ|ほん|せっと|はじめ Shut up! Ten sets of ten sprints down the beach! Begin!

( 椿 ) 《 ふん ! 》 ( 子供 たち ) 《 う う っ … 》 つばき||こども||||

( 公生 ) 《 僕 野球 し て ない よ 。 何で ? 》 きみお|ぼく|やきゅう|||||なんで But I don't play baseball. So how come?

( 椿 ) 《 ピアノ 弾く 人 も 足腰 大事 ! たぶん ! 》 つばき|ぴあの|はじく|じん||あしこし|だいじ| Even people who play the piano need to build up their legs! I think!

《 ええ ! ? たぶん って 言った ! 》 |||いった Huh? You said "I think!"

( 椿 ) 《 あっ ちっちゃ い 足跡 》 つばき||||あしあと

《 違う よ ! 椿 の 足 が で かい だけ だ 》 ちがう||つばき||あし|||||

《 何 だ と ! 乙女 に 向かって ! 》 《 わ あー ! 》 なん|||おとめ||むかって||

( 椿 ) 《 待て ー ! こら ー ! 》 ( 子供 たち ) 《 わ あー ! 》 つばき|まて|-||-|こども||| Come back here, you!

( 椿 ) 《 公生 王 二 公園 行 こ う よ 》 つばき|きみお|おう|ふた|こうえん|ぎょう|||

( 公生 ) 《 行き たい けど 僕 ピアノ の レッスン が ある から 》 きみお|いき|||ぼく|ぴあの||れっすん|||

( 椿 ) 《 ち ぇっ せっかく 虹 色 に 輝く 泥 団子 → つばき||||にじ|いろ||かがやく|どろ|だんご

見せ て やろう と 思った のに 》 みせ||||おもった|

《 われながら いい 出来 だ わ 。 傑作 だ わ 》 ||でき|||けっさく||

( 椿 ) 《 そうだ 公生 に も 作って やろ 》 つばき|そう だ|きみお|||つくって| I know! I'll make one for Kousei, too.

《 公生 キャッチ ボール やろ う 。 シンカー 覚え た ん だ 》 きみお|きゃっち|ぼーる||||おぼえ||| Kousei, let's play catch. I just learned how to throw a sinker.

《 公生 君 は ピアニスト に なる ん だ から 忙しい の よ 》 きみお|きみ||ぴあにすと||||||いそがしい|| Kousei-kun's going to be a pianist, so he's busy.

《 お て て ケガ し たら どう する の 》 |||けが|||||

( 椿 ) 《 ご しご し 》 《 ごめん 》 つばき|||| Scrub, scrub.

( 椿 ) 《 ご しご し ご しご し ご しご し 》 つばき|||||||||

( 女の子 ) 《 有馬 君 大会 近い から → おんなのこ|ありま|きみ|たいかい|ちかい|

学校 お 休み し て ピアノ の 練習 な ん だ って 》 がっこう||やすみ|||ぴあの||れんしゅう||||

( 男の子 ) 《 ず り ぃ ~ 》 おとこのこ|||

《 さん は い 》 ( 子供 たち ) 《 ♪♪ 「 おお ブレ ネリ 」 》 |||こども||||

( 子供 たち ) 《 ♪♪ 「 あなた の お家 は どこ 」 》 → こども||||おいえ|| O Vreneli, where is your home?

《 ♪♪ 「 私 の お家 は スイッツランド よ 」 》 → わたくし||おいえ||| My home is in Switzerland

《 ♪♪ 「 きれい な 湖水 の ほとり な の よ 」 》 → ||こすい||||| It is by the beautiful lake

《 ♪♪ 「 ヤッホ ホトゥラララ 」 》 ( 椿 ) 《 音楽 なんて 大嫌い 》 ||つばき|おんがく||だいきらい

ちゃんと 練習 し てん の ? |れんしゅう||| Are you practicing properly?

見 て ない から って サボって ん でしょ ! み|||||さぼって||

言わ れ なく て も やって る よ ! いわ||||||| I'm doing it without being told!

毎日 毎日 ハノン も チェルニー も ! まいにち|まいにち||||

全然 少ない ! ショパン も やれ ! ぜんぜん|すくない|||

いつ 寝 れ ば いい ん だ よ 。 リスト も やれ ! |ね|||||||りすと|| When should I go to bed? Do the list too!

よく 分か ん ない けど 落ち 着 い て ! |わか||||おち|ちゃく|| I don't know what this is about, but calm down...

いっそ もう 寝る ん じゃ ねえ ! 分か ん ない 話 し ない で よ ね 。 ||ねる||||わか|||はなし|||||

嫌 だ ー ! 手 動かせ ー ! いや||-|て|うごかせ|- I hate it! Move your hands!

( 柏木 ) 何 だ か な 。 かしわぎ|なん||| I wonder...

ほっとけ よ 。

ほっとけ ない から 相談 し て ん でしょ 。 |||そうだん|||| I'm turning to you because I can't back off!

俺 は 俺 に ほれ ない 女 に 興味 は ない 。 おれ||おれ||||おんな||きょうみ|| I'm not interested in a woman who doesn't like me.

( 柏木 ) いっそ すがすがしい わ 。 かしわぎ|||

人 から 違う でしょ って 言わ れる と ふてくされ て 意固地 に なって → じん||ちがう|||いわ|||||いこじ||

ややこしく なる に 決まって る ん だ から 。 |||きまって|||| and get all stubborn, and then things will get complicated.

公生 の こと に 関して は 特に ね 。 きみお||||かんして||とくに|

( 柏木 ) 《 同感 。 嫌 だ けど 》 → かしわぎ|どうかん|いや|| (Kashiwagi) 《I agree. I hate it >> →

《 でも 私 は 椿 に は 笑って て ほしい 》 |わたくし||つばき|||わらって||

( 渡 ) ぼろぼろ に な ろ う と 何 だ ろ う と → と|||||||なん||||

椿 が 自分 で 気付く しか ねえ よ 。 → つばき||じぶん||きづく|||

そば に いる 男 は 弟 なんか じゃ ない って こと を 。 |||おとこ||おとうと|||||| The fact that the guy by her side isn't her kid brother at all.

( 部員 ) 渡 先輩 ミニ ゲーム 始め ます よ ー 。 ぶいん|と|せんぱい|みに|げーむ|はじめ|||-

おう !

ジュース サンキュー 。 じゅーす|さんきゅー

サンキュー 。 さんきゅー

( 柏木 ) 《 でも それ って さ … 》 かしわぎ||||

たいてい 手遅れ に なって から 気付く もん だ よ ね 。 |ておくれ||||きづく||||

( 教師 ) おい 有馬 。 あっ はい 。 きょうし||ありま||

そろそろ 決め た か ? |きめ|| Have you decided by now?

うち の クラス で お前 だけ だ ぞ 。 まだ な の 。 ||くらす||おまえ||||||

うん ? 志望 校 だ よ 。 進路 。 |しぼう|こう|||しんろ

進路 。 しんろ

《 思った ん です 。 変 な ピアニスト に なり たい なって 》 おもった|||へん||ぴあにすと||||

( 教師 ) 考える の も いい が 早め に な 。 きょうし|かんがえる|||||はや め|| You should give it some thought. But let me know soon.

はい 。

《 進路 将来 … 》 しんろ|しょうらい

《 僕 は 何者 に なり たい ん だ ろ う ? 》 ぼく||なにもの|||||||

( 椿 ) 砂浜 に 落とし ちゃ って 泣きやま ない から → つばき|すなはま||おとし|||なきやま||

私 の アイス バー あげ た ん です 。 ( 斉藤 ) ハハッ 。 わたくし||あいす|ばー|||||さいとう| I gave you my ice bar. (Saito) Haha.

そし たら ミルク 味 が よかった って 。 ||みるく|あじ|||

あっ あの … 。 すみません 。 また 私 。 ||||わたくし

いい よ 。 楽しい よ 。 有馬 君 の 話 。 《 や っち っ た ! 》 ||たのしい||ありま|きみ||はなし|||| OK . it's fun . Arima-kun's story. << I did it! 》

家 が お 隣 さん だ から 思い出 が 一緒 だ もん な 。 いえ|||となり||||おもいで||いっしょ||| There I go again!

弟 みたい な もん だ な 。 おとうと||||| He's like a little brother.

違い ます ! 私 は 公生 の お守り じゃ あり ませ ん ! ちがい||わたくし||きみお||おもり|||| No, he's not! I'm not Kousei's babysitter!

( 椿 ) 《 じゃあ 何 ? 》 → つばき||なん Then... what am I?

《 家 が 隣 同士 》 → いえ||となり|どうし << houses next to each other >> →

《 私 より ちっちゃ く て 早く に お 母さん を 亡くし て → わたくし|||||はやく|||かあさん||なくし|

ほっとけ ない 元気 に なって ほしかった 男の子 》 ||げんき||||おとこのこ

[ TEL ] ( 柏木 ) バカ じゃ ない の 。 tel|かしわぎ|ばか|||

[ TEL ] ( 柏木 ) そういう 問題 は 心 を 使う もん よ 。 tel|かしわぎ||もんだい||こころ||つかう||

もう 何 よ ! こない だ から 訳 分か ん ない こと ばっ か 。 |なん|||||やく|わか|||||

[ TEL ] あんた は この 前 → tel||||ぜん

斉藤 先輩 の こと 嫌い じゃ ない って 言って た けど さ 。 → さいとう|せんぱい|||きらい||||いって|||

好き と 嫌い じゃ ない の 間 に は 何 億 光年 も の 距離 が ある の よ 。 すき||きらい||||あいだ|||なん|おく|こうねん|||きょり|||| There is a distance of hundreds of millions of light years between love and hate.

好き ? 嫌い じゃ ない ? 意味 分 かん ない 。 すき|きらい|||いみ|ぶん||

[ TEL ] あんた が 素直 に なって 自覚 し ない と → tel|||すなお|||じかく|||

その うち 傷つく 人 が 出る よ 。 ||きずつく|じん||でる| Someone will get hurt sooner or later.

《 俺 の こと 嫌い か ? 》 おれ|||きらい| Do you dislike me?

( 椿 ) そんな こと 。 憧れ て た 先輩 だ し 。 つばき|||あこがれ|||せんぱい|| That's crazy.

( 柏木 ) 《 じゃあ 好き ? 》 かしわぎ||すき

( 椿 ) 《 私 は 誰 が 好き ? 》 つばき|わたくし||だれ||すき Who is it that I like?

( 椿 ) 好き 。 嫌い じゃ ない 。 好き 。 嫌い じゃ ない 。 → つばき|すき|きらい|||すき|きらい||

好き 。 嫌い じゃ ない 。 好き 。 嫌い じゃ ない 。 → すき|きらい|||すき|きらい||

好き 。 すき

公生 。 きみお

う う ー ! 大丈夫 か ! ? ケガ か ? 病気 か ? ||-|だいじょうぶ||けが||びょうき|

食あたり か ? 拾い 食い する から ! しょくあたり||ひろい|くい|| Food poisoning? I'll pick it up and eat it!

柏木 さん から 電話 が あって 椿 が 大変 だって ! かしわぎ|||でんわ|||つばき||たいへん| I got a call from Kashiwagi-san. She said you were in trouble!

あ あっ ! ? Huh?

は あ ~ だまさ れ た 。

柏木 さん が いたずら する なんて あの 人 も 人 の 子 だった ん だ 。 かしわぎ|||||||じん||じん||こ|||

アハハ ハッ 柏木 が 言う と 変 な 迫力 が ある よ ね 。 ||かしわぎ||いう||へん||はくりょく||||

笑い事 じゃ ない よ 。 信じ て 走り回った ん だ から 。 わらいごと||||しんじ||はしりまわった|||

は ぁ ー すごい 汗 か い ちゃ った 。 ||-||あせ||||

アイス バー 食べ たい 。 あいす|ばー|たべ| I want to eat an ice bar.

( 店員 ) ありがとう ござい まし た 。 てんいん|||| Thank you very much!

また ミルク 味 ? |みるく|あじ

これ が 好き な の 。 ||すき||

月 が 奇麗 だ 。 つき||きれい|

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 ) つき||ひかり||はなうた

♪♪~

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 ) つき||ひかり||はなうた

隣 の 家 から 嫌って ほど 聞こえ て くる から ね 。 となり||いえ||きらって||きこえ|||| Well, I'm hearing it ad nauseam from the house next door!

そんなに 弾 い て ない よ 。 |たま||||

( 椿 ) 《 いつも の 会話 》 ( 椿 ) 下手 な の 聞こえ て き た よ 。 つばき|||かいわ|つばき|へた|||きこえ|||| Talking like we always do... I don't play it that much.

( 椿 ) 《 じゃれ 合う よう な 冗談 》 つばき||あう|||じょうだん I could hear some really lousy playing.

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 ) つき||ひかり||はなうた

♪♪~

( 椿 ) あっ … 。 つばき|

( 椿 ) 《 私 より 大きい 。 男の子 の 足跡 だ 》 つばき|わたくし||おおきい|おとこのこ||あしあと| (Tsubaki) 《Bigger than me. It's a boy's footprints.

♪♪ ( 『 月 の 光 』 の 鼻歌 ) つき||ひかり||はなうた

♪♪~

公生 何 か 変わった 。 きみお|なん||かわった

えっ ? そう ?

( 椿 ) 《 変 だ な 。 不意 に 目 が 合う と 心臓 が びっくり する 》 → つばき|へん|||ふい||め||あう||しんぞう||| (Tsubaki) 《That's strange. My heart is surprised when my eyes meet unexpectedly 》 →

《 きっと 夏 が 終わる せい だ 》 変わった よ 。 公生 の こと な ん か → |なつ||おわる|||かわった||きみお||||| 《It must be because summer is over.》 It's changed. About Kousei →

すぐ 分かる 。 |わかる I'll find out soon enough.

目 が 輝く よう に なった 。 ピカー って 車 の ライト みたい に 。 め||かがやく||||||くるま||らいと|| My eyes started to shine. Pickers are like car lights.

( 椿 ) 特に ピアノ を 弾 い て いる とき → つばき|とくに|ぴあの||たま|||| Especially...

優し さ や 届け たい って 思い が あふれ出 て た 。 → やさし|||とどけ|||おもい||あふれで|| I was overflowing with kindness and the desire to deliver. →

自分 は ここ に いる ん だ って 叫 ん でる みたい 。 → じぶん||||||||さけ||| It's like you're shouting to the world, "I'm right here!"

そういった もの を 届け られる ピアニスト な ん だ ね 。 公生 は 。 |||とどけ||ぴあにすと|||||きみお|

《 君 は どう し た って 表現 者 な ん だ ね 》 きみ||||||ひょうげん|もの|||| You're an artist no matter what, aren't you?

椿 。 ( 椿 ) うん ? つばき|つばき|

僕 音楽 科 の ある 高校 に 進む よ 。 ぼく|おんがく|か|||こうこう||すすむ| I'm going to a high school with a music department.

( 椿 ) 音楽 科 ? この 辺 に あった っけ ? つばき|おんがく|か||ほとり||| (Tsubaki) Music department? Was it around here?

だから 家 を 出る よ 。 |いえ||でる| No, so...

紘子 さん も 週 2 ぐらい 通え ば いい って → ひろこ|||しゅう||かよえ||| Ms. Hiroko also said that she should be able to attend about twice a week →

言って た し 。 ( 椿 ) あれ … ? いって|||つばき| I said (Tsubaki) Huh...?

もちろん 受かる か 微妙 だ けど 。 |うかる||びみょう|| Huh?

( 椿 ) あれ … ? ブランク ある から 。 つばき||ぶらんく||

( 椿 ) あれ ? あっ … 。 つばき||

あれ ? あれ ?

( 椿 の 泣き叫ぶ 声 ) ( 椿 ) 《 また 。 また だ 》 → つばき||なきさけぶ|こえ|つばき|||

《 音楽 が 公生 を 遠く に 連れ て いく 》 おんがく||きみお||とおく||つれ||

( 椿 ) 《 バカ 。 バカ 公生 》 → つばき|ばか|ばか|きみお Dummy! Kousei, you dummy!

《 どこ に でも 行っちゃ え 。 バカ 公生 》 → |||おこなっちゃ||ばか|きみお

《 家 が 隣 同士 》 → いえ||となり|どうし

《 私 より ちっちゃ く て → わたくし||||

早く に お 母さん を 亡くし て → はやく|||かあさん||なくし|

ほっとけ ない 元気 に なって ほしい 男の子 》 → ||げんき||||おとこのこ A boy who can't be left alone and wants to get well > →

《 このまま ずっと →

当たり前 に そば に いる と 思って た 男の子 》 → あたりまえ||||||おもって||おとこのこ

《 ずっと そば に い て ほしい 男の子 》 ||||||おとこのこ

( 椿 の 泣き声 ) つばき||なきごえ

《 椿 》 あっ … 。 つばき| Tsubaki...

♪♪~

( 椿 ) 私 バカ だ な 。 つばき|わたくし|ばか|| I'm such an idiot...

《 ご しご し ご しご し 》 << gosh goshigoshi >>

《 ウフフ びっくり する かな 公生 。 ウフフ 》 ||||きみお|

♪♪~