Made in Abyss Episode 13 made||abyss|episode

二度と 戻れ ない 旅 にどと|もどれ||たび

二度と 手 に 入ら ない 宝物 にどと|て||はいら||たからもの

二度と 帰ら ない 生命 にどと|かえら||せいめい

この世 に ある もの の ほとんど が 二度と 元 に は 戻ら ない このよ|||||||にどと|もと|||もどら|

それ が 分かって い ながら 人 は 今日 も 一 歩 前 へ と 進む ||わかって|||じん||きょう||ひと|ふ|ぜん|||すすむ

一 度 も 見 だ こと の ない 景色 を 見る 為 に 歩き 続ける ひと|たび||み|||||けしき||みる|ため||あるき|つづける

道 へ の 憧れ は 誰 に も 止め られ ない どう|||あこがれ||だれ|||とどめ||

それにしても すごかった ぞ ナナチ

敵 の 能力 を 逆手 に と っだ 素晴らしい 作戦 だ てき||のうりょく||さかて||||すばらしい|さくせん|

君 も 奈落 の 底 に 付いて 来て くれれば いい のに きみ||ならく||そこ||ついて|きて|||

あ あの な

お前 に 頼み たいこ が できた おまえ||たのみ|||

お ぉ なんだ 何でも 言って くれ |||なんでも|いって|

さすが に 言 いずれ ー んだ けど な ||げん||-|||

遠慮 は する な えんりょ|||

じゃあ 頼む |たのむ

ミーティ を 殺して くれ ||ころして|

誰 も が 逆らえ ず に 潜って いく だれ|||さからえ|||くぐって|

その 目 を 灯火 より 輝か せて |め||とうか||かがやか|

目指す 先 は 深く まっすぐに 迷い 込む めざす|さき||ふかく||まよい|こむ

口 開けた 奈落 の 罠 真実 の 跡 を 追いかけよう くち|あけた|ならく||わな|しんじつ||あと||おいかけよう

今 荅 え が 見つかる なら 全部 失 く して も いい いま|とう|||みつかる||ぜんぶ|うしな||||

その 声 を 離さ ない ように 木霊 が まだ 響いて る |こえ||はなさ||よう に|こだま|||ひびいて|

羅針盤 は ずっと 闇 を 指した まま 逃げ場 の ない 方 へ らしんばん|||やみ||さした||にげば|||かた|

それ が 呪い でも 鼓動 は 本物 ||まじない||こどう||ほんもの

二度と 憧れ は 止まら ない にどと|あこがれ||とまら|

何 な んだ よ 急に 「 二 時間 だけ 眠る 」 って なん||||きゅうに|ふた|じかん||ねむる|

へそ は 痛 そうに なって る けど ||つう|そう に|||

毒 は 通って ねぇ しな どく||かよって||

や っぱ あれ ぶ っぱなした せい だ よ な

ようやく ようやく 見つけた よ ミーティ ||みつけた||

いい な

神様 かみさま

同じ 地 の 底 なら オイラ ここ に 行き たい です おなじ|ち||そこ|||||いき||

神様 かみさま

ほら 早く 行こう ぜ |はやく|いこう|

くせ ー な 少し 離れろ よ |-||すこし|はなれろ|

「 アビス 」」 の 探 窟 家 だって よ ||さが|いわや|いえ||

なんで こんな とこ に

今や 常識 に 左右さ れ ない いまや|じょうしき||さゆうさ||

新しい アプローチ が 試さ れる べき と 考え ます あたらしい|あぷろーち||ためさ||||かんがえ|

極 北 の 要 である セレニ の 地 ごく|きた||かなめ||||ち

私 は ここ に 奈落 に 次 世代 を 切り開く に ふさわしい 子供 たち を 見つけ に 来 ました わたくし||||ならく||つぎ|せだい||きりひらく|||こども|||みつけ||らい|

私 は ボンドルド わたくし||

奈落 の 探 窟 家 「 白 笛 」 です ならく||さが|いわや|いえ|しろ|ふえ|

深淵 に 踏み 入る こと も 厭わ ない 勇気 ある 子供 達 しんえん||ふみ|はいる|||いとわ||ゆうき||こども|さとる

どうぞ 一 歩 前 へ |ひと|ふ|ぜん|

ほんとに 来 ち まった |らい||

う っせ ぇ なぁ

あっ ち 行 けっ ||ぎょう|

ねぇ やろう よ

アホ は 相手 に しね ー よ ||あいて|||-|

行こう ぜ いこう|

オイラ 達 の 他 に も いる の か |さとる||た|||||

さ ぁ 皆さん 蘢 に お 乗り ください ||みなさん|ろう|||のり|

ご 安心 ください 道中 は 全て 私 の 探 窟 隊 が 護衛 致し ます |あんしん||どうちゅう||すべて|わたくし||さが|いわや|たい||ごえい|いたし|

目的 地 は 深度 約 一万三千 メートル もくてき|ち||しんど|やく|いちまんさんせん|めーとる

深 界 五 層 「 なきがら の 海 」 ふか|かい|いつ|そう|||うみ

世界 最後 の 謎 に 挑む 奈落 の 前線 基地 です せかい|さいご||なぞ||いどむ|ならく||ぜんせん|きち|

味 が し ない あじ|||

ねぇ 君 |きみ

君 は 何 に なり たい や っぱ 白 笛 きみ||なん||||||しろ|ふえ

ん なぁ 何 だ よ ぉ ||なん|||

なり たい よね 白 笛 |||しろ|ふえ

これ って す っご い チ ゃ ンス だ と 思わ ない ||||||||||おもわ|

お オイラ は ここ に 来 れれば 何でも 良かった んだ |||||らい||なんでも|よかった|

ここ に 来る 前 は ゴミ 溜 め から マシ な ゴミ を 拾って 食べて た ||くる|ぜん||ごみ|たま|||||ごみ||ひろって|たべて|

皆 は 盗み と か 歌う たって 物乞い と かして た けど みな||ぬすみ|||うたう||ものごい||||

オイラ は それ 以外 に 能 が なくて よ |||いがい||のう|||

その 特技 いい じゃ ん |とくぎ|||

ここ なら 拾う 物 全部 お 宝 だ よ ||ひろう|ぶつ|ぜんぶ||たから||

ねぇ ねぇ なんでも いい なら あたし の 相棒 に なって よ |||||||あいぼう|||

あたし ミーティ 未来 の 白 苗 だ よ ||みらい||しろ|なえ||

ねぇ 君 は |きみ|

な ナナチ だ

ナナチ よろしく ね

「 帰ら ず の 都 」 って 書いて ある かえら|||と||かいて|

奈落 文字 読める の ならく|もじ|よめる|

ゴミ の 中 で 余る の は 他の 連中 が 読め ない 本 だ から な ごみ||なか||あまる|||たの|れんちゅう||よめ||ほん|||

奈落 文字 は 発音 が 失わ れて る から ならく|もじ||はつおん||うしなわ|||

公用 語 あてて 使わ れて んだ こうよう|ご||つかわ||

覚えりゃ 簡単だ よ おぼえりゃ|かんたんだ|

そう な の 教えて よ |||おしえて|

鳥 かな ちょう|

今度 一緒に 見 に 行 こ こんど|いっしょに|み||ぎょう|

気 を つけて ください き|||

10 メートル 以上 昇る と 上昇 負荷 が かかり ます めーとる|いじょう|のぼる||じょうしょう|ふか|||

ナナチ 来て |きて

綺麗 きれい

大丈夫だ よ だいじょうぶだ|

さ ぁ 皆さん お 部屋 に 行き ましょう ||みなさん||へや||いき|

ねぇ ねえ 「 アビス 信仰 」 って 何 |||しんこう||なん

かいつまんで いう と

アビス で 命 を 落としたら 魂 が 星 の 底 に 帰って ||いのち||おとしたら|たましい||ほし||そこ||かえって

命 を 願った 者 の ところ へ 形 を 変えて 旅 に 出る って 感じ のだ な いのち||ねがった|もの||||かた||かえて|たび||でる||かんじ||

今 だ 底 知れ ぬ この 穴 を 神様 の 代わり に した いま||そこ|しれ|||あな||かみさま||かわり||

ま 探 窟 家 達 の 心 の 拠り所 みたいな もん だ |さが|いわや|いえ|さとる||こころ||よりどころ|||

ナナチ ま じ すごい ね

さすが あたし の 相棒 だ ね プレイン だ ね |||あいぼう|||||

ま ぁな

絵 も 上手だ し え||じょうずだ|

イリム さ ぁ 来て ください |||きて|

はい

今度 は イリム か こんど|||

オイラ も 早く 外 出て ぇな ||はやく|がい|でて|

もう 随分 少なく なっちゃ った しね |ずいぶん|すくなく|||

どうせ だったら 二 人 で 一緒に 出 られる と いいね ||ふた|じん||いっしょに|だ|||

ま ぁな

ミーティ ミーティ

ミーティ

さ ぁ 一緒に 来て ください ||いっしょに|きて|

ふ ぁぁ い

今日 は 健康 診断 の 後 少し 外 を 歩き ましょう きょう||けんこう|しんだん||あと|すこし|がい||あるき|

ボントルド オイラ も

順番 です よ ナナチ 慌て ないで じゅんばん||||あわて|

ミーティ

黎明 卿 何 を 考えて いる んです か れいめい|きょう|なん||かんがえて||ん です|

あの 数 の 人間 を 五 層 に それ も 海外 の 子供 達 まで |すう||にんげん||いつ|そう||||かいがい||こども|さとる|

今更 どうした の です いまさら|||

黒 笛 の 五 層 立ち入り を 進言 した の も この 為 です よ くろ|ふえ||いつ|そう|たちいり||しんげん|||||ため||

しかし 探 窟 家 なら ともかく 負荷 的に 二度と 戻れ ない 子供 達 は その |さが|いわや|いえ|||ふか|てきに|にどと|もどれ||こども|さとる||

人道 的に じんどう|てきに

ああ なら 心配 あり ませ ん よ ||しんぱい||||

あれ ら は 人間 と して の 運用 は して おり ませ ん ので |||にんげん||||うんよう||||||

ご覧 に なり ます ごらん|||

ミーティ

ミーティ

ミーティ

な ナナチ

ミ ミーティ

ちょうど よかった

ナナチ さあ 順番 です よ ||じゅんばん||

あの 昇降 機 は すぐ 下 の 深 界 六 層 に 行ける んです よ |しょうこう|き|||した||ふか|かい|むっ|そう||いける|ん です|

降りた 先 は 袋小路 な んです が おりた|さき||ふくろこうじ||ん です|

色々 と 試す の に 丁度 いい 深 さ でして ね いろいろ||ためす|||ちょうど||ふか|||

私 の 箱庭 な んです わたくし||はこにわ||ん です

六 層 の 呪い 「 死 か 人間 性 を 失う か 」 むっ|そう||まじない|し||にんげん|せい||うしなう|

なんとか したい です よ ね

あなた 方 が 入って る それ |かた||はいって||

呪い を 片側 に 押し付ける 事 が 出来る んです よ まじない||かたがわ||おしつける|こと||できる|ん です|

人 と それ 以外 で は 上手く いか なかった んです が じん|||いがい|||うまく|||ん です|

丁度 ナナチ も 来て くれた 事 です ちょうど|||きて||こと|

可愛らしい 生体 を 二 つ も 使う の は 惜しい です が かわいらしい|せいたい||ふた|||つかう|||おしい||

二 人 共 仲良し です きっと 成功 し ます よ ふた|じん|とも|なかよし|||せいこう|||

あたし 達 を 騙して た の |さとる||だまして||

とんでもない

この 研究 の 果て に 深淵 の 闇 を 払う ヒント が 生まれる のです |けんきゅう||はて||しんえん||やみ||はらう|ひんと||うまれる|

あなた 方 の お陰 です よ |かた||おかげ||

ミーティ あなた は 押し付け られる 側 です |||おしつけ||がわ|

なる ベ く 耐えて ください ね |||たえて||

ミーティ

途中 で 死んだら 相棒 も 呪い に かかって しまい ます とちゅう||しんだら|あいぼう||まじない||||

ナナチ

では 始め ましょう か |はじめ||

ナナチ

大丈夫 大丈夫だ よ だいじょうぶ|だいじょうぶだ|

あたし が 耐える から だ から あたし が 人間 じゃ なく なっちゃ ったら ||たえる||||||にんげん||||

お 願い |ねがい

また ナナチ の ところ に 魂 が 帰る ように |||||たましい||かえる|よう に

ミーティ

痛い いたい

痛い 痛い いたい|いたい

オイラ ようやく 見つけた んです 宝物 を 見つけた んです ||みつけた|ん です|たからもの||みつけた|ん です

ミーティ ミーティ

いた

どう か どう か 奪わ ないで ||||うばわ|

ころ ころ して ころして

お 願い |ねがい

これ は これ は 興味深い ||||きょうみぶかい

すばらしい

二 人 共 実に すばらしい ふた|じん|とも|じつに|

ナナチ ナナチ

相変わらず 研究 も 手伝わ ず に お 絵描き です か あいかわらず|けんきゅう||てつだわ||||えかき||

君 は かわいい で すね きみ||||

そう そう ミーティ が 受けた 「 呪い 」 が わかり ました よ ||||うけた|まじない||||

すばらしい 結果 です |けっか|

あのような 副 産物 が 得 られる と は |ふく|さんぶつ||とく|||

やはり アビス は 驚異 的です |||きょうい|てきです

二度と に 受けた 「 呪い 」 が 彼女 に もたらした もの は にどと||うけた|まじない||かのじょ||||

「 人間 性 の 喪失 」 だけ で は なく にんげん|せい||そうしつ||||

「 死ね なく なる 」 もの だった のです しね|||||

ご 覧 下さい |み|ください

すりつぶした はずの 手足 も 生えて きて い ます ||てあし||はえて|||

蘇る の は 9 回 目 です が よみがえる|||かい|め||

少し 形 が 歪 に なる 程度 で 済んで い ます すこし|かた||ひずみ|||ていど||すんで||

ミーティ

ミーティ 逃げて ごめん な |にげて||

もう あいつ の 好きに なんか させ ない から |||すきに||さ せ||

オイラ が オイラ が 何とか する んだ ||||なんとか||

ほら ミーティ 鳥 だ よ ||ちょう||

あの 時 鳴いて た の こんな 奴 だった ぞ ぉ |じ|ないて||||やつ|||

だめ かい ミーティ

だめだ なん を 使って も 苦しむ だけ |||つかって||くるしむ|

無駄に 生かして ごめん な むだに|いかして||

今 楽に して やる から いま|らくに|||

探す んだ さがす|

ミーティ を 苦しま せ ず に 殺せる 方法 を ||くるしま||||ころせる|ほうほう|

どこ か に ある はずだ どこ か に

「 ズパラグモス 」 「 枢機 へ 還 す 光 」 |すうき||かえ||ひかり

あいつ が そう 呼んで た 遺物 が あって な |||よんで||いぶつ|||

ミーティ の 固 め は それ で 潰さ れて そこ だけ 戻ら ね ー んだ ||かた|||||つぶさ||||もどら||-|

当たった 部分 が まるで ほどける ように 消えて あたった|ぶぶん||||よう に|きえて

直後 に 空気 が 焼き 切れる ちょくご||くうき||やき|きれる

火葬 砲 と 同じ かそう|ほう||おなじ

お前 の それ なら ミーティ を おまえ|||||

まっ 待って くれ |まって|

その ミーティ は

ミーティ は 本当に 人間 性 を 失って いる の か ||ほんとうに|にんげん|せい||うしなって|||

呼べば 返事 だって する し それ に よべば|へんじ|||||

ただ の 反応 だ ||はんのう|

どんな 手段 でも 意志 の 疎通 は でき なかった ぜ |しゅだん||いし||そつう||||

なのに あの 目 だ ||め|

お前 も 見た ろ おまえ||みた|

今 だに ミーティ は いま|||

ミーティ の 魂 は あの 身体 に 囚 われ てる 気 が する んだ ||たましい|||からだ||しゅう|||き|||

少し 考え させて くれ すこし|かんがえ|さ せて|

そう だ よ な

ナ ナナチ

悪かった な 急に 変な こと 頼 ん じ まって よ わるかった||きゅうに|へんな||たの||||

リコ は 治 レ て やる から 安心 し な ||ち|||||あんしん||

あの 子 は ミーティ の お気に入り だ しな |こ||||おきにいり||

あんなに も 頼もしく 思えた 君 が ||たのもしく|おもえた|きみ|

今 は ひどく 儚く 見える いま|||はかなく|みえる

ここ に ある 夥 しい 薬 も 毒 も |||か||くすり||どく|

全て ミーティ の 尊厳 を 取り戻す ため の 物 すべて|||そんげん||とりもどす|||ぶつ

それ が 君 の 「 生きる 理由 」 なら ||きみ||いきる|りゆう|

ミーティ を 殺した あと ||ころした|

君 は 君 は どう なって しまう んだ きみ||きみ|||||

お前 なぁ 何 日 凹んで んだ よ おまえ||なん|ひ|くぼんで||

飯 に しよう ぜ めし|||

栄養 たっぷり の を 作って やる ぜ えいよう||||つくって||

タケグマ の 肉 に する か ||にく|||

また ナナチ 飯 に なって しまう ||めし|||

ナ っ ナナチ

僕 に 作ら せて くれ ぼく||つくら||

作り 方 を 見る に つくり|かた||みる|

ナナチ は なんでも 混ぜ すぎる |||まぜ|

素材 を 生かす んだ そざい||いかす|

お前 皮 剥ぐ の へたくそだ なぁ おまえ|かわ|はぐ|||

手伝 お っか てつだ||

いい から 座って て くれ ||すわって||

随分 黒い 肉 な んだ な それ に 臭い ずいぶん|くろい|にく||||||くさい

確か リコ は こう たしか|||

内臓 が 先だった か ないぞう||さきだった|

何 か 破れた なん||やぶれた

これ 洗って おく べきな の か |あらって||||

おい なんか これ や べ ぇ 臭い し ない か ||||||くさい|||

オイラ の 作った より 美味しく ねぇ ||つくった||おいしく|

えぐ い

排泄 物 の 臭い が □ いっぱいに はいせつ|ぶつ||くさい||

なぁ おい 度 し 難い って 言って みろ よ ||たび||かたい||いって||

度 し 難い たび||かたい

いつしか 岩 つ ぶて は |いわ|||

尾 を 引く 焼けた 鉄 の 雨 と なり 氷 を 鎧 う 木々 を お||ひく|やけた|くろがね||あめ|||こおり||よろい||きぎ|

雲 へ と 変えて ゆき ます くも|||かえて||

狭間 の 空 に 首 を 伸ばした 大きな 亀 が はざま||から||くび||のばした|おおきな|かめ|

「 ミーティ を 殺して くれ 」 ||ころして|

あれ 以来 ナナチ から 持ちかけて は 来 ない |いらい|||もちかけて||らい|

このまま で いい の か

ナナチ 一 つ だけ 聞 が せて くれ |ひと|||き|||

ミーティ は 君 と いて 不幸な のだろう か ||きみ|||ふこうな||

僕 に は とても そう は ぼく|||||

言い たい 事 は わかる ぜ いい||こと|||

あんなに 穏やかに 生きて る のに |おだやかに|いきて||

殺す 必要 が あん の かって 話 だ ろ ころす|ひつよう|||||はなし||

オイラ も オイラ も その うち どうにか なって 死ぬ ||||||||しぬ

そし たら ミーティ は 永遠に 一 人 ぼ っち だ ||||えいえんに|ひと|じん|||

ミーティ は さ モノ も 食わ ない し 死ぬ こと も ない |||もの||くわ|||しぬ|||

けど 刺さ れりゃ 痛い し |ささ||いたい|

涙 だって 流す んだ なみだ||ながす|

それ が ただ の 反応 だ と して も ||||はんのう||||

永遠に 苦しみ 続け なきゃ なら ねぇ えいえんに|くるしみ|つづけ|||

悲鳴 すら 上げる こと も でき ず ひめい||あげる||||

魂 を 囚 われた まま 永遠に だ たましい||しゅう|||えいえんに|

レグ これ は 最後 の チャンス な んだ れぐ|||さいご||ちゃんす||

ミーティ を 解放 出来る 最後 の ||かいほう|できる|さいご|

お 願い だ |ねがい|

こんなに 都合 の いい こと は 二度と 起こら ねえ |つごう|||||にどと|おこら|

了解 した りょうかい|

ナナチ 約束 して くれ |やくそく||

ミーティ が い なく なって も

自ら 命 を 絶ったり し ない って おのずから|いのち||たったり|||

しね ぇよ

リコ を 治さ なぎゃ だ ろ ||なおさ|||

リコ を 治した 後 も だ ||なおした|あと||

ん なぁ 残酷だ なぁ ||ざんこくだ|

わかった よ 約束 する ||やくそく|

なら 僕 に 任せろ |ぼく||まかせろ

ありったけ の 想い で 送り出して やる ||おもい||おくりだして|

よし

今 まで 付き合わ せて ごめん な いま||つきあわ|||

また すぐ 会える から な ||あえる||

レグ 頼む れぐ|たのむ

待って まって

ミーティ

ミーティ ごめん よ

オイラ が 間違って た ||まちがって|

ごめん ほんとに ごめん

ずっと ずっと 一緒だ から な ||いっしょだ||

ミーティ は 暖かい なぁ ||あたたかい|

ミーティ ありがとう な

レグ やって くれ れぐ||

ミーティ

お オイラ の オイラ の たからもの

や やめろ う

さあ 落ち込んで る 場合 じゃ ない ぞ |おちこんで||ばあい|||

ぼく は なんで 悲しい |||かなしい

ほら 君 も 食う だ ろ |きみ||くう||

ああ いい 匂い だ ||におい|

それ を 食べたら 出発 だ ||たべたら|しゅっぱつ|

なんだ この 異様な におい は ||いような||

お前 順応 性 高 すぎ だろう おまえ|じゅんのう|せい|たか||

ナナチ 上手 |じょうず

おい これ で いい の か な

おい あぶ ねって

レグ お は よ れぐ|||

お はよ リコ

病み上がり だ から 食い やすい シチュー 作って やろう と したら やみあがり|||くい||しちゅー|つくって|||

オイラ の つくり 方 に ケチ つけて くんだ よ |||かた|||||

異様な におい の 正体 は これ か いような|||しょうたい|||

持つ 取り除いたり したら 味 し ないだ ろ もつ|とりのぞいたり||あじ|||

いい から いい から

ガンキマス って 四 層 に も 棲 んで た んだ ね ||よっ|そう|||せい||||

いい よい いよ

丁寧に 取って いって ね ていねいに|とって||

ナナチ 器用だ ね いい よい いよ |きようだ||||

おい 見て ね ー で ど かして くれよ |みて||-||||

コイツオイラ みて も ハナッ から こんなんで

何 触り た そうに して んだ よ なん|さわり||そう に|||

ナナチ 僕 の 時 より 嫌がって ない 気 が する |ぼく||じ||いやがって||き||

お ま

お前 の 触り 方 が いやらしい から だ ろ おまえ||さわり|かた|||||

よ 要は 味 だ ぜ 味 |ようは|あじ|||あじ

美味しかった おいしかった

ま ま ぁ ま ぁま ぁだ な

やる じゃ ん

よかった ぁ

手伝って くれた おかげ だ よ てつだって||||

たまご の も 美味しい から 食べて みて |||おいしい||たべて|

ねぇ もう ひと り 誰 か い なかった ||||だれ|||

おまえ どうして

あれ なんで そう 思った んだ っけ |||おもった||

ん ー っと ね 私す ごく 怖い 夢 を 見て て ね |-|||わたくしす||こわい|ゆめ||みて||

よく は 思い出せ ない けど ||おもいだせ||

気 が ついたら ね き|||

ものすご ー く 重くて びくとも し ない |-||おもくて|||

真っ黒な 岩 みたいな の の 中 に いて ね まっくろな|いわ||||なか|||

最初 は 私 と 同じ 大き さ の 空洞 が あった んだ けど さいしょ||わたくし||おなじ|おおき|||くうどう||||

それ が どんどん 狭く なって く の |||せまく|||

痛くて 苦しくて いたくて|くるしくて

私 自分 が 何 だった かも わから なく なっちゃ って わたくし|じぶん||なん||||||

言葉 の 出し 方 も 忘れちゃ って 怖くて 怖くて ことば||だし|かた||わすれちゃ||こわくて|こわくて

ずっと 泣いて た の |ないて||

泣き声 が 聞こえた の 私 と は 別の 泣き声 なきごえ||きこえた||わたくし|||べつの|なきごえ

はじめ は びっくり した けど

その 子 も 怖がって いる の が 分かって |こ||こわがって||||わかって

そ したら 少し だけ 安心 して ||すこし||あんしん|

私 ね ずっと 長い 間そう して いた の わたくし|||ながい|かんそう|||

怖く なって も 目の前 に もっと 怖がって る 子 が いて こわく|||めのまえ|||こわがって||こ||

声 も 出せ ない けど 目 だけ で 大丈夫だ よって こえ||だせ|||め|||だいじょうぶだ|

ずっと ずっと

煙 みたいな 匂い が して ね 鳴き声 が 止んで た の けむり||におい||||なきごえ||やんで||

その 子 ね 振り向か ず に いちゃ った んだ けど |こ||ふりむか||||||

横顔 が 見えた の よこがお||みえた|

私 が ずっと 見て きた 探 窟 家 と 同じ わたくし|||みて||さが|いわや|いえ||おなじ

あこがれ に 溢れた 目 ||あふれた|め

それ で 私 目 分 が 何 に なり たい の か 思い出して ||わたくし|め|ぶん||なん||||||おもいだして

行か なきゃ って 思って いか|||おもって

その 時 ね 私 また あの 子 に 会える 気 が した の |じ||わたくし|||こ||あえる|き|||

そし たら 目 が 覚めて ||め||さめて

ナナチ リコ は リコ は 赤子 の ころ 一 度 死んで |||||あかご|||ひと|たび|しんで

遺物 の 力 で 再び 命 を 得て る んだ いぶつ||ちから||ふたたび|いのち||えて||

りこ の 命 は もしかしたら アビス と 深い ところ で 繫 がって いて ||いのち|||||ふかい|||||

レグ いい んだ れぐ||

ちょっと 水汲 んで くるわ |みずくみ||

っ 今度 は ちゃんと お前 が 守って やる んだ ぜ |こんど|||おまえ||まもって|||

リコ

実は じつは

ついだ ぜ

オイラ も 怪我 した 時 は ここ だ ||けが||じ|||

他 じゃ 見た 事 ない 不思議な 獣 も 入り に 来る んだ ぜ た||みた|こと||ふしぎな|けだもの||はいり||くる||

大丈夫な の か だいじょうぶな||

撫でちゃ える ぐらい 大人 しい ぜ なでちゃ|||おとな||

深い ところ は 刺激 が 強い から やめ とき な ふかい|||しげき||つよい||||

うん

下 から 光 が 来て る した||ひかり||きて|

レグ ごめん ひと り で 脱げ ない から 手伝って れぐ|||||ぬげ|||てつだって

ああ

リコ 脇 あけて |わき|

ねえ レグ も 一緒に 入 ろ |れぐ||いっしょに|はい|

ぼっ 僕 は 見張り を する から |ぼく||みはり|||

入って やり な よ はいって|||

たまに 羽 虫 が 血 吸い に 来る から な |はね|ちゅう||ち|すい||くる||

追 っ 払う の は 得意だ ろ つい||はらう|||とくいだ|

見張り は オイラ が やっと く から さ みはり|||||||

あったかい

足元 結構 滑る かも あしもと|けっこう|すべる|

気 を つけて き||

私 達 入った とこ だけ 色 が 避けて く わたくし|さとる|はいった|||いろ||さけて|

レグ 見て みて お 湯 な のに ちっちゃ い 魚 も いる れぐ|みて|||ゆ|||||ぎょ||

魚 が 浮いた 垢 食べ てるよ ぎょ||ういた|あか|たべ|

なんか 喉 が 渇く |のど||かわく

痛 たた たた つう||

だ 大丈夫 お 湯 が しみた だけ |だいじょうぶ||ゆ|||

レグ れぐ

ちん ちん どうした の

わから ない

これ は これ は

度 し 難く たび||かたく

お前 ら 何 まだ そんな ふわふわ した 感じ だった の おまえ||なん|||||かんじ||

レグ ほら ち ゅ ー まで 済ませて た だろう れぐ||||-||すませて||

ち ゅ ー ||-

今更 そんな 恥ずかし が んな よ いまさら||はずかし|||

レグ ち ゅ ー って なん の こと れぐ|||-||||

いや っ それ は

決して ち ゅ ー で は なく けっして|||-|||

ナナチ 卑怯 だ ぞ |ひきょう||

君 も 入れ きみ||いれ

何 言って の お前 なん|いって||おまえ

ちゃんと 見張って る んで ご ゆっくり |みはって||||

ち ゅ ー って なん お こと ||-||||

ねぇ ねぇ

まったく み てら ん えー よ

ミーティ あり が と な

レグ の 宝物 引っ張り 上げて くれて れぐ||たからもの|ひっぱり|あげて|

もう 少し もう 少し だけ 待って て くれる かな |すこし||すこし||まって|||

リコ 気 を しっかり |き||

あと 五 個 だ |いつ|こ|

で かい 芯 いく ぜ しっかり 押さえ とけよ ||しん||||おさえ|

親指 だけ おやゆび|

親指 だけ でも 動く おやゆび|||うごく

リコ

レグ どうした の れぐ||

すまない 僕 が 下手に 切って しまった ばかりに 腕 が |ぼく||へたに|きって|||うで|

レグ 頼んだ の は 私 な の よ れぐ|たのんだ|||わたくし|||

で でも

結局 は ナナチ が 助けて くれて けっきょく||||たすけて|

ナナチ 言って たよ |いって|

レグ 私 を 助ける 間 ずっと 泣いて て れぐ|わたくし||たすける|あいだ||ないて|

一生懸命 悩んで たって いっしょうけんめい|なやんで|

それ 見て たら ね 「 あれ は オイラ だ 」 って |みて|||||||

思わず 助け に 出ちゃ った ん だって おもわず|たすけ||でちゃ|||

レグ この 傷 は 証 な の れぐ||きず||あかし||

レグ が 私 を 守って くれた 大切な 証 な の よ れぐ||わたくし||まもって||たいせつな|あかし|||

リコ

ナナチ

どうした

もう なんでも ね ー よ |||-|

ねぇ ナナチ

お 願い が ある の |ねがい|||

私 達 と 一緒に 来て くれ ない か な わたくし|さとる||いっしょに|きて||||

いい ぜ

ほんと

ナナチ 嬉しい いい の |うれしい||

ナナチ

離れろ よ はなれろ|

ま まあ お前 は ミーティ の お気に入り だ ||おまえ||||おきにいり|

途中 で 投げ出したら 次 会った 時 怒ら れ ち まう とちゅう||なげだしたら|つぎ|あった|じ|いから|||

レグ だけ じゃ 頼り ね ー し な れぐ|||たより||-||

ご もっとも

リコ の 料理 も 美味しい もの な ||りょうり||おいしい||

なに なに

そんな こと より おいおい 話す けど よ ||||はなす||

おい ら お前たち が 目指す 場所 から 来た んだ ||おまえたち||めざす|ばしょ||きた|

それ って 例の ||れいの

「 おいおい 」 だ ぜ

そんじゃ

早速 準備 する か あ さっそく|じゅんび|||

結構 やる こと あん ぞ けっこう||||

なぁ 出発 は 早い ほう が いんだ ろ |しゅっぱつ||はやい||||

うん お 母さん が 待って る の ||かあさん||まって||

ほん じゃ 行く か ||いく|

うん

ナナチ

反応 が 消えて ます ね はんのう||きえて||

おめでとう ナナチ ついに 成し遂げた んです ね |||なしとげた|ん です|

あなた に は たくさんの お礼 が 言い たい ||||お れい||いい|

是非 と も また 会い たい で すね ぜひ||||あい|||