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ゴシック (Gosick), Gosick Episode 5

Gosick Episode 5

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ( かず や ) ) ちょっと ヴィクトリカ

ん …

( ヴィクトリカ ) 図書 館 に ある もの は 何 だ ?

( 一弥 ) それ は … 本 でしょ ?

( ヴィクトリカ ) その 少女 は だ ね

木 の 葉 を 森 に 隠す ため に ―

ここ に 来 た の だ よ

( 一弥 ) あ …

( ヴィクトリカ ) 少女 は 本 を 拾った 時 ―

君 に 見 られ た こと に 気づき ―

そして 隠 そ う と 思った

それ に は 図書 館 が 最適 だ

その 本 が 何 か 知り たい か ね ?

( 一弥 ) で も どう やって 見つける の ?

フッ …

“ 天国 の 階段 の 13 段 目 ” を 知って いる か ね ?

そこ で 足 を 止める と あの世 に 引きずり込ま れる って いう

( ヴィクトリカ ) この フロア に は 古今 東西 の ―

宗教 学 に 関する 本 が 収め られ て いる

そう ここ が 天国 の 棚 そして …

アン ドゥ トロワ

キャトル サンク

( 一弥 ) ヴィクトリカ ? ( ヴィクトリカ ) シス セット

ユイット ヌフ ディス オンズ

ドゥーズ トレーズ …

ここ が 天国 の 階段 の 13 段 目

立ち止まる 者 は まず い ない だ ろ う

少女 は ここ の 書棚 に 本 を 隠し た

そう 知恵 の 泉 が 私 に 告げ て いる の だ よ

あっ

( 一弥 ) また 1 つ あっさり 謎 を 解 い ちゃ った

“ 金色 の 妖精 ” “ 灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) ”

不思議 な ヴィクトリカ

ん ?

「 高い 塔 の 金色 の 妖精 」 ?

( 一弥 ) 金色 の … 妖精 ( ヴィクトリカ ) むっ …

ん っ

ちょっと 速い よ

( ヴィクトリカ ) ん っ … むっ

( 殴る 音 )

( 一弥 ) イッタ ~ ! う う …

何 だ よ !

君 の 頭部 が 邪魔 な の だ

一緒に 読 も う って 気 は ない の ?

( ヴィクトリカ ) ない が ( 一弥 ) う … む む …

だ よ ね

( 一弥 ) それ は 遠い 異国 の 伝説

森 の 奥 に 立つ 高い 塔

そこ に 1 人 住む 金色 の 妖精

彼女 は この世 の 全て の 謎 を 知り 悩める 者 に 道 を 示し た

だが その 見返り と し て 魂 を 要求 し ―

そして 食べ て しまう の だ と いわ れ て い た

何だか ヴィクトリカ に 似 て いる よう な …

やっぱり “ 図書 館 の 金色 の 妖精 ” って ―

ヴィクトリカ の こと な の か な

( ヴィクトリカ ) ん ? ( 一弥 ) どう し た の ?

絵 葉書 だ

“ アブリル ・ ブラッドリー ” アブリル 宛 の 手紙 だ

差出人 は … “ サー ・ ブラッドリー ”

アブリル の お じいさん だ

切手 に 消印 は ない な

じゃあ この 手紙 ―

まだ アブリル の 手 に 渡って い ない って こと ?

あ … フフ

さて ね

ヴィクトリカ ?

( ヴィクトリカ ) 飽き た

君 も 用 は 済 ん だ ろ う ? 帰り たまえ

飽き た って …

ん … ねえ ヴィクトリカ

( 一弥 ) 何 考え てん だ ろ う ? ヴィクトリカ って

仲良く な れ た と 思った のに

ん ?

警部 どう かし た ん です か ?

( グレ ヴィール ) ん ? ( 一弥 ) もう 事件 の 謎 は ―

解決 し た ん じゃ …

は ぁ ああ

そう な の だ よ

騎士 の ミイラ 事件 が 解決 し た ばかり だ と いう のに ―

今度 は 怪 盗 が 村 に 潜入 し た と いう 情報 が 入って ね

捜査 を し て いる の だ

( 一弥 ) ん ?

( グレ ヴィール ) その 名 も 怪 盗 クィア ラン

ヨーロッパ を 縦横無尽に 荒らし た 大 泥棒 で ―

ここ 7 ~ 8 年 は なり を 潜め て い た の だ

引退 し た か 死 ん だ と うわさ さ れ て い た の だ が …

最近 その 二 代 目 が 現れ そい つ が この 村 に 向かった と ―

連絡 が あった の だ よ ( 一弥 ) あ …

って いう か 警部

何だか いつも と 雰囲気 が …

( グレ ヴィール ) ん ?

ヴィクトリカ と いる 時 は もっと 大げさ と いう か

僕 の こと も ―

“ おお ! 子 リス よ ! ”

って !

( グレ ヴィール ) う っ …

な … 何 を 言って る の だ 君 は !

とにかく 怪しい 人物 を 見かけ たら すぐ 報告 する よう に

分かった な ?

は あ

( 一弥 ) まったく 何 な ん だ ?

( 物音 ) ( 一弥 ) ん ?

うーん …

ん ん ?

( 殴る 音 ) ( 一弥 ) う っ ! あ …

( 足音 )

( 一弥 ) は っ !

ハァ …

イッ ! テテ …

( アブリル ) 気 が つい た ? ( 一弥 ) え …

( アブリル ) 大丈夫 ?

あ … ああ

大丈夫

( アブリル ) そう 久 城 ( くじょう ) 君 倉庫 の 近く で 倒れ て た の よ

私 が 見つけ て 庭 師 さん に 運 ん で もらった の

そう な ん だ ありがとう

あ … ん ? ん ?

( 一弥 ) 本 が ない

( アブリル ) どう し た の ?

う うん 何でも

( アブリル ) よかった

あの 倉庫 女の子 の 幽霊 が 出る って 誰 も 近づか ない ん です って

久 城 君 幽霊 に 襲わ れ た わけ じゃ ない わ よ ね ?

( 一弥 ) ハハ … ま … まさか

( 一弥 ) まさか アブリル が 僕 を 襲って ?

( アブリル ) 本当 に 怪談 が 多い 学園 よ ね

うん

( 一弥 ) そんな はず ない よ

でも あの 本 を 隠し た の は アブリル だ し …

でも …

( アブリル ) 図書 館 に も ある の よ ね ? 確か ―

“ 金色 の 妖精 ” ( 一弥 ) えっ ?

( アブリル ) その 妖精 は ものすごく 頭 が よく って ―

どんな 問題 でも 解決 し て くれる かわり に ―

人間 の 魂 を 奪う って

何だか 妖精 って いう より ―

悪魔 みたい ね

違う よ

図書 館 の 一 番 上 に いる の は ―

ヴィクトリカ だ よ !

あっ …

ヴィクトリカ ?

授業 サボって 1 人 で 本 を 読 ん でる ん だ

図書 館 に いる の は 金色 の 妖精 じゃ ない

金髪 の ちっちゃな 女の子 で ―

要求 する の は 魂 じゃ なく て お 菓子 さ

でも そんな 子 誰 も 見 た こ と ない って 言って た けど ―

本当 に いる の ?

( 一弥 ) いる よ ヴィクトリカ は 本当 に いる

ふ ー ん そう な ん だ

( 一弥 ) 本 …

本 …

本 … ない か

( セシル ) あら 久 城 君 ? ( 一弥 ) あっ

先生 もう 大丈夫 な ん です か ?

ええ 昨日 は あり が と ね

ねえ ねえ それ より 聞い た ?

あの ミイラ 学園 の 卒業 生 だった ん です って

あ あっ 怖い わ ね !

ああ ダメ !

( セシル ) 思い出し たら … ( 一弥 ) ん ?

( セシル ) また あ … ああ …

( 一弥 ) 先生 !

ありがとう

この 本 一体 どこ に あった ん です か ?

( セシル ) えっ ? ああ 花壇 の 裏 に 捨て て あった ん だ けど …

捨て て あった ?

( 一弥 ) アブリル じゃ なかった ん だ

じゃあ 誰 が ?

( 物音 ) ( 一弥 ) あっ … ん ?

( セシル ) ひ い っ !

う う …

う う …

( 一弥 ) ここ 幽霊 が 出る そう です よ

( セシル ) う っ … ええ ?

ん っ … よい しょ っと

せ … 先生 メガネ 外し た から !

幽霊 と か 出 て も 全然 見え ない から !

今度 は 大丈夫 だ から !

( 一弥 ) いや … 危ない から かけ て ください

( 物音 ) ( セシル ) え えー ?

( セシル ) は っ ! ( 一弥 ) ん ?

( 少女 ) 助け て …

助け て …

助け て

( 一弥 ) あっ ああ … ( セシル ) ひ い っ !

( 一弥 と セシル の 悲鳴 )

( アブリル ) ん …

女の子 なんて い ない じゃ ない

いる と し て も 幽霊 か お じいちゃん か

フフッ それ こそ 金色 の 妖精 か

女の子 の いる 場所 じゃ ない わ ね

あっ …

あった !

フッ

( 一弥 ) ヴィクトリ カー !

( アブリル ) チッ

あっ

( アブリル ) ない ?

今 確か ここ に …

( 一弥 ) アブリル ? ( アブリル ) ん …

( 一弥 ) どう し た の ?

別に 植物 園 を 見 て み たく て ね

( 一弥 ) ん …

じゃあ また

( 一弥 ) お ー い ! ヴィクトリ カー !

い ない の ー ?

どこ に 行った ん だ ろ う

( アブリル ) で も そんな 子 ―

誰 も 見 た こ と ない って 言って た けど ―

本当 に いる の ?

まさか …

ヴィクトリカ !

ヴィクトリ カー !

は ぁ …

( ヴィクトリカ ) 騒がしい 男 だ な 君 は

( 一弥 ) あ … ヴィクトリカ !

退屈 し ない もの は 持って き た ろ う な ?

( 一弥 ) で ね ヴィクトリカ 僕 は 誰 か に 襲わ れ ちゃ った し ―

怪 盗 クィア ラン の 二 代 目 やら 倉庫 の 幽霊 やら ―

とにかく 大変 な ん だ よ

( ヴィクトリカ ) 甘い に おい が する ぞ

えっ ? そりゃ そう だ よ お 菓子 だ もん

犬 の ふん み たい な 姿 な の に な !

( 一弥 ) それ は かり ん とう だ よ …

ん … 堅い

そんな こと より ヴィクトリカ !

怪 盗 に 倉庫 の 幽霊 に ―

図書 館 の 金色 の 妖精 か

あっ

( ヴィクトリカ ) ここ は 女の子 の いる 場所 で は ない そう だ

いる と し たら 老人 か 幽霊 か 金色 の 妖精 らしい

な … 何 の 話 ?

( ヴィクトリカ ) あの アブリル と いう ヤツ な

あいつ が 二 代 目 クィア ラン だ

えっ ?

え えー っ !

( 一弥 ) ア … アブリル が 二 代 目 クィア ラン ?

本当 に 騒がしい 男 だ な

いや … って どう いう こと ?

しかたがない

( ヴィクトリカ ) 私 が 知恵 の 泉 に よって ―

混沌 ( カオス ) の 欠 片 ( かけら ) たち を 再 構成 し た 事実 を 教え て やろ う

初代 クィア ラン の 正体 は ―

マクシム だった の だ よ

えっ マクシム が ?

初代 クィア ラン は 7 ~ 8 年 前 突然 消え た

マクシム が 殺さ れ た の も 8 年 前

これ は ただ の 偶然 だ ろ う か

マクシム いや クィア ラン は ―

恐らく 春 に なる たび に ―

学園 に 盗 ん だ 品 を 隠し に 来 て い た の だ

あの 本 も その 1 つ だ

しかし 隠す 前 に 納骨 堂 に 閉じ込め られ た の だ ろ う

そして アブリル も あの 本 を 捜し て い た

アブリル が …

でも そんな こと って

( ヴィクトリカ ) は ぁ …

どう し た の ?

また 一瞬 で 終わって しまった

また 退屈 に なって しまった

( 一弥 ) 終わって ない よ ! 倉庫 の 幽霊 は ?

( ヴィクトリカ ) 面倒くさい

( 一弥 ) ヴィクトリカ !

( ヴィクトリカ ) 幽霊 は 君 たち に 何 か 言って い た そう だ な

( 一弥 ) えっ うん “ 助け て ” って

それ は 大変 だ

早く 助け に 行き たまえ

幽霊 を ?

( ヴィクトリカ ) 倉庫 の 幽霊 彼女 こそ ―

本物 の アブリル ・ ブラッドリー だ

こんな 所 に 連れ て き て 一体 何 の つもり だ ?

って おい !

( 一弥 ) 確か さっき は こっち から 幽霊 の 声 が …

( 床 が きしむ 音 )

( 床 が きしむ 音 )

( 一弥 ) うん ? ( グレ ヴィール ) う お っ

( 一弥 ) ん …

あっ

ん っ …

大丈夫 です か ?

なんと !

( 一弥 ) 君 ! 君 !

( アブリル ) あっ … は …

よかった

( 一弥 ) ん ? わ あっ ! ( アブリル ) あ あっ

助け て !

う う …

もう 大丈夫

君 アブリル ・ ブラッドリー ?

ええ あの 人 が …

あの 女 の 人 が 私 に なりすまし て

( アブリル ) イギリス から ソヴュール に 向かう 列車 で ―

一緒に なった ん です

この 学園 に 私 の お じいちゃん の 遺産 が ある って

あの 人 それ を 狙って … ( 一弥 ) あっ …

( 一弥 ) 警部 アブリル を 頼み ます ( グレ ヴィール ) ん ? な っ …

ど … どこ へ 行く の だ ね ? 君 !

( クィア ラン ) ない … ない !

クソッ どこ だ !

ん ?

( 一弥 ) ヴィクトリ カー ! ( クィア ラン ) は っ …

あら 久 城 君

クィア ラン !

ふ ー ん バレ ちゃ った の

そう さ 私 が 二 代 目 クィア ラン さ !

初代 が ミイラ に なって 出 て き た 時 に は 驚 い た けど ね

でも おかげ で あの 本 を 見つける こと が でき た

あんた あれ を どこ に やった ん だい ?

えっ … 僕 を 殴って 本 を 捨て た の は !

もちろん 私さ

けど あんた 本 しか 持って なかった じゃ ない か

ペニー ・ ブラック

絵 葉書 を どこ に やった か って 聞い てん だ よ !

絵 葉書 ?

( クィア ラン ) おや 気づ い て なかった の かい 名 探偵 君

“ ペニー ・ ブラック ”

世界 で 最初 の 切手 さ

それ だけ で 結構 なお 宝 の 上 に ―

印刷 ミス で 更に 値 が 上がった やつ が あって ね

それ が あの 絵 葉書 に ?

あっ … そう だ

ヴィクトリ カー !

彼女 を どう し た !

ああ あんた が 言って た 女の子 かい ?

そい つ が 持って いる の か と 思って 捜し に 来 た けど ―

どこ に も い ない じゃ ない か ( 一弥 ) えっ ?

( クィア ラン ) そもそも こんな 所 に 人 が いる わけ が ない

あんた 妖精 を 見 た ん じゃ ない の かい ?

図書 館 の 金色 の 妖精 を さ

( 一弥 ) そ … そんな こと …

( クィア ラン ) あんた は 独りぼっち の 寂しい 留学 生

“ 黒い 死 神 ” だ

寂しい 子 は 妖精 と 友達 に なる

そして 魂 を 取ら れ て しまう

私 の 田舎 に も そんな 言い伝え が あった よ

違う

あんた が 見 た の は 妖精

ヴィクトリカ なんて 子 初め から い ない の さ

( 一弥 ) ぐ っ … 違う !

( クィア ラン ) ふん … くっ !

( クィア ラン ) 言い な ! ( 一弥 ) ぐ っ !

ペニー ・ ブラック を どこ に 隠し た !

妖精 の お 友達 が 持って っ た なんて 言う ん じゃ ない だ ろ う ね !

よ … 妖精 じゃ … ない !

( クィア ラン ) ガキ の 空想 に 付き合って る 暇 は ない ん だ よ !

( 一弥 ) が はっ ! ぐ っ う っ …

( クィア ラン ) ほら ! さっさと 返し な !

( 一弥 ) いる

本当 に … いる ん だ

ヴィクトリカ は 僕 の … ( クィア ラン ) くっ …

いい から 返せ !

( 一弥 ) 僕 の 友達 な ん だ !

( クィア ラン ) 友達 なんか い ない くせ に !

あんた じゃ なかったら 誰 が 持って る って いう ん だい !

( ヴィクトリカ ) 私 が 持って いる の だ よ

ヴィクトリカ !

久 城 から ―

離れ … たまえ !

( クィア ラン ) はっ

う う っ ! ぐ っ …

( 一弥 ) あっ

( 階段 を 転がり 落ちる 音 )

あ …

その 男 は 私 の ―

下 僕 な の だ よ

フッ

( ノック )

( 一弥 ) アブリ … ル ?

ああ … あ ?

や … や あ

さっき は ありがとう

( 一弥 ) いや それ より 大丈夫 ?

ええ もう 大丈夫

( 一弥 ) そ … そう みたい だ ね

( アブリル ) フフッ ( 一弥 ) 何 ?

( アブリル ) ずっと 不安 だった から あなた が 助け に 来 て くれ た 時 ―

黒 髪 の 王子 様 に 見え ちゃ った

えっ ! う …

( セシル ) クフフッ 王子 様 ( 一弥 ) むっ …

( セシル ) 久 城 君 が ?

あっ そう だ

( 一弥 ) これ ( アブリル ) ん ?

はっ … “ この 切手 を あげる よ ”

“ 君 が 大人 に なったら ― ”

“ すてき な 女 冒険 家 に なる 費用 に する ん だ よ ”

“ 愛する 孫娘 アブリル へ ”

“ お じいちゃん より ”

お じいちゃん …

( 鼻 を かむ 音 )

ありがとう

私 と 友達 に なって くれる ?

うん もちろん

ん ?

( セシル ) うん うん うん うん

( 一弥 ) あっ ところで 君 ( アブリル ) ん ?

( 一弥 ) 怪談 って 好き ?

うん 大好き !

( 一弥 ) は ぁ …

( 一弥 ) で も どう し て 倉庫 の 幽霊 が ―

本物 の アブリル だって 分かった の ?

二 代 目 クィア ラン は 学園 に はびこる 怪談 を 利用 し て い た

本 を 図書 館 に 隠し て い た の も その ため だ

( 一弥 ) ああ

( ヴィクトリカ ) 同じ ように 倉庫 の 怪談 を 利用 し て ―

本物 の アブリル を 隠し て い た の だ よ

なるほど

( ヴィクトリカ ) おまけ だ ( 一弥 ) ん ?

( ヴィクトリカ ) もう 1 つ 言語 化 し て やろ う

君 が 苦労 する こと に なった 怪談 “ 春 来 たる 死 神 ”

この 死 神 と は マクシム

初代 クィア ラン の こと だった の だ よ

えっ ?

( ヴィクトリカ ) 彼 は 春 に なる と 学園 に 戻って い た

その たび に 何 か 不幸 を もたらし て い た の かも しれ ない

すみれ 色 の 死 を 遂げ た ミリィ ・ マール の 一 件 も 含め て ね

( グレ ヴィール ) ん …

( ヴィクトリカ ) 彼 が 隠し た 宝 の 数々 も じき に 見つかる だ ろ う

君 って やっぱり すごい なあ

それ に 君 やっぱり いたん だ ね

失敬 な

( 一弥 ) でも ―

僕 が 駆けつけ た 時 も い なかった し

ねえ あの 時 一体 どこ に い た の ?

( ヴィクトリカ ) 知ら ない ヤツ だった から な

( 一弥 ) えっ ?

( ヴィクトリカ ) 知ら ない ヤツ が 来 た から 隠れ た の だ

( 一弥 ) 隠れ た ? どこ に ?

ん ?

ここ に い た の

知ら ない 人 が 来 たら いつも ここ に 隠れる の ?

あっ でも ―

僕 が 初めて 来 た 時 は 隠れ て なかった よ ね ?

ねえ なんで ?

あれ ? 君 どう かし た の ?

赤く なって る よ

( ヴィクトリカ ) 赤く ない

( 一弥 ) いや 赤い よ

( ヴィクトリカ ) 赤く ない ! ( 一弥 ) いや でも …

赤く な いったら 赤く ない の だ ー っ !

( 一弥 ) まあ いい や

( 一弥 ) 金色 の 妖精

彼女 は この世 の 全て の 謎 を 知り ―

悩める 者 に 道 を 示し た

だが その 見返り と し て 魂 を 要求 し ―

そして 食べ て しまう の だ と いわ れ て い た

本当 に ?

いいえ 本当 は ただ 一緒に いたい だけ

彼女 は 信じ て いる

永遠 に 離れる こと の ない 自分 だけ の 魂 が ある と

そんな 魂 と いつか 出会 える と

いつか きっと …

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ) あれ ? ヴィクトリカ

ほっぺた 膨らま せ て どう し た の ?

あっ 中 に マカロン でも ため てる ?

( ヴィクトリカ ) うむ 絶交 だ な

Gosick Episode 5 gosick|episode

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ( かず や ) ) ちょっと ヴィクトリカ かずや||||

ん …

( ヴィクトリカ ) 図書 館 に ある もの は 何 だ ? |としょ|かん|||||なん| (What's in the library?

( 一弥 ) それ は … 本 でしょ ? かずや|||ほん| (That's a book, right?

( ヴィクトリカ ) その 少女 は だ ね ||しょうじょ||| (That girl is.

木 の 葉 を 森 に 隠す ため に ― き||は||しげる||かくす|| To hide the leaves in the forest.

ここ に 来 た の だ よ ||らい|||| They came here.

( 一弥 ) あ … かずや|

( ヴィクトリカ ) 少女 は 本 を 拾った 時 ― |しょうじょ||ほん||ひろった|じ (When the girl found the book...

君 に 見 られ た こと に 気づき ― きみ||み|||||きづき I noticed that you were watching me, and I...

そして 隠 そ う と 思った |かく||||おもった And I thought I'd hide it.

それ に は 図書 館 が 最適 だ |||としょ|かん||さいてき| Libraries are the best place to do it.

その 本 が 何 か 知り たい か ね ? |ほん||なん||しり||| Would you like to know what the book is about?

( 一弥 ) で も どう やって 見つける の ? かずや|||||みつける| (But how do we find them?

フッ … Hoo ...

“ 天国 の 階段 の 13 段 目 ” を 知って いる か ね ? てんごく||かいだん||だん|め||しって||| Do you know the 13th step of the heavenly staircase?

そこ で 足 を 止める と あの世 に 引きずり込ま れる って いう ||あし||とどめる||あのよ||ひきずりこま||| If you stop there, you'll be dragged to the other side.

( ヴィクトリカ ) この フロア に は 古今 東西 の ― ||ふろあ|||ここん|とうざい| |||||ancient and modern|| (This floor is home to a variety of ancient, modern, eastern, and western artifacts.

宗教 学 に 関する 本 が 収め られ て いる しゅうきょう|まな||かんする|ほん||おさめ||| Contains books on religious studies

そう ここ が 天国 の 棚 そして … |||てんごく||たな| Yes, this is the shelf of heaven and...

アン ドゥ トロワ |two|three Une Deux Trois

キャトル サンク Cattles|five Cattle Cinq

( 一弥 ) ヴィクトリカ ? ( ヴィクトリカ ) シス セット かずや||||せっと |||sis| (Victorica? (Sis set.

ユイット ヌフ ディス オンズ it|new|this| Uit nuf dis ons

ドゥーズ トレーズ … to twelve|Trez

ここ が 天国 の 階段 の 13 段 目 ||てんごく||かいだん||だん|め This is step 13 of the stairway to heaven.

立ち止まる 者 は まず い ない だ ろ う たちどまる|もの||||||| I doubt if anyone will stand still.

少女 は ここ の 書棚 に 本 を 隠し た しょうじょ||||しょだな||ほん||かくし| ||||bookshelf||||| The girl hid the books in the bookcase here.

そう 知恵 の 泉 が 私 に 告げ て いる の だ よ |ちえ||いずみ||わたくし||つげ||||| Yes, that's what the Fountain of Youth is telling me.

あっ

( 一弥 ) また 1 つ あっさり 謎 を 解 い ちゃ った かずや||||なぞ||かい||| (I've easily solved another mystery.

“ 金色 の 妖精 ” “ 灰色 狼 ( は い いろ おおかみ ) ” きんいろ||ようせい|はいいろ|おおかみ|||| The golden fairy, the gray wolf.

不思議 な ヴィクトリカ ふしぎ|| Mysterious Victorica

ん ?

「 高い 塔 の 金色 の 妖精 」 ? たかい|とう||きんいろ||ようせい

( 一弥 ) 金色 の … 妖精 ( ヴィクトリカ ) むっ … かずや|きんいろ||ようせい|| (The golden... fairy.

ん っ

ちょっと 速い よ |はやい| It's a little fast.

( ヴィクトリカ ) ん っ … むっ (Mmm ... mmm ...

( 殴る 音 ) なぐる|おと (PUNCHING SOUNDS)

( 一弥 ) イッタ ~ ! う う … かずや||| (Itta~! Uu...

何 だ よ ! なん||

君 の 頭部 が 邪魔 な の だ きみ||とうぶ||じゃま||| Your head is in the way.

一緒に 読 も う って 気 は ない の ? いっしょに|よ||||き||| Don't you want to read it together?

( ヴィクトリカ ) ない が ( 一弥 ) う … む む … |||かずや||| (No, but... mmm...

だ よ ね I know, right?

( 一弥 ) それ は 遠い 異国 の 伝説 かずや|||とおい|いこく||でんせつ (It's a legend from a faraway land.

森 の 奥 に 立つ 高い 塔 しげる||おく||たつ|たかい|とう Tall tower standing deep in the forest

そこ に 1 人 住む 金色 の 妖精 ||じん|すむ|きんいろ||ようせい A golden elf lives there alone.

彼女 は この世 の 全て の 謎 を 知り 悩める 者 に 道 を 示し た かのじょ||このよ||すべて||なぞ||しり|なやめる|もの||どう||しめし| She knew all the mysteries of the world and showed the way to those who were afflicted.

だが その 見返り と し て 魂 を 要求 し ― ||みかえり||||たましい||ようきゅう| But in return, I demand your soul.

そして 食べ て しまう の だ と いわ れ て い た |たべ|||||||||| It was said that they would then eat them.

何だか ヴィクトリカ に 似 て いる よう な … なんだか|||に|||| It looks somewhat like Victorica...

やっぱり “ 図書 館 の 金色 の 妖精 ” って ― |としょ|かん||きんいろ||ようせい| I knew it. The golden elf from the library.

ヴィクトリカ の こと な の か な Is this about Victorica?

( ヴィクトリカ ) ん ? ( 一弥 ) どう し た の ? ||かずや||||

絵 葉書 だ え|はがき| It's a postcard.

“ アブリル ・ ブラッドリー ” アブリル 宛 の 手紙 だ |||あて||てがみ| This is a letter from Abril Bradley to Abril Bradley.

差出人 は … “ サー ・ ブラッドリー ” さしだしにん||| Sent by ... "Sir Bradley."

アブリル の お じいさん だ This is Abril's grandfather.

切手 に 消印 は ない な きって||けしいん||| stamp||cancellation||| There's no postmark on the stamp.

じゃあ この 手紙 ― ||てがみ Then this letter...

まだ アブリル の 手 に 渡って い ない って こと ? |||て||わたって|||| Does that mean it's not in Abril's hands yet?

あ … フフ

さて ね Well, look.

ヴィクトリカ ?

( ヴィクトリカ ) 飽き た |あき| (I'm bored.

君 も 用 は 済 ん だ ろ う ? 帰り たまえ きみ||よう||す|||||かえり| Have you finished your business? Go home.

飽き た って … あき|| I'm bored...

ん … ねえ ヴィクトリカ Hmm ... hey, Victorica.

( 一弥 ) 何 考え てん だ ろ う ? ヴィクトリカ って かずや|なん|かんがえ|||||| (What are you thinking about? Victorica...

仲良く な れ た と 思った のに なかよく|||||おもった| I thought we were getting to know each other.

ん ? Hmm?

警部 どう かし た ん です か ? けいぶ|||||| Inspector|||||| Captain, what's going on?

( グレ ヴィール ) ん ? ( 一弥 ) もう 事件 の 謎 は ― |||かずや||じけん||なぞ| (Hmm? (No more riddles.

解決 し た ん じゃ … かいけつ|||| I thought you solved it...

は ぁ ああ

そう な の だ よ

騎士 の ミイラ 事件 が 解決 し た ばかり だ と いう のに ― きし||みいら|じけん||かいけつ||||||| The case of the knight's mummy had just been solved.

今度 は 怪 盗 が 村 に 潜入 し た と いう 情報 が 入って ね こんど||かい|ぬす||むら||せんにゅう|||||じょうほう||はいって| Now we have information that a thief has infiltrated the village.

捜査 を し て いる の だ そうさ|||||| We're investigating.

( 一弥 ) ん ? かずや| (Hmm?

( グレ ヴィール ) その 名 も 怪 盗 クィア ラン |||な||かい|ぬす||らん |||||||queer|ラン = Ran (His name is also Queer Run, the Thief.

ヨーロッパ を 縦横無尽に 荒らし た 大 泥棒 で ― よーろっぱ||じゅうおうむじんに|あらし||だい|どろぼう| The great thief who ravaged Europe from head to toe.

ここ 7 ~ 8 年 は なり を 潜め て い た の だ |とし||||ひそめ||||| It has been in hiding for the last seven or eight years.

引退 し た か 死 ん だ と うわさ さ れ て い た の だ が … いんたい||||し|||||||||||| Rumor had it that he had retired or died...

最近 その 二 代 目 が 現れ そい つ が この 村 に 向かった と ― さいきん||ふた|だい|め||あらわれ|||||むら||むかった| Recently, a second generation of the same family has arrived and is headed for this village.

連絡 が あった の だ よ ( 一弥 ) あ … れんらく||||||かずや| I got a call.

って いう か 警部 |||けいぶ I mean, Captain.

何だか いつも と 雰囲気 が … なんだか|||ふんいき| The atmosphere is a little different from usual...

( グレ ヴィール ) ん ? (Hmm?

ヴィクトリカ と いる 時 は もっと 大げさ と いう か |||じ|||おおげさ||| With Victorica, it's more exaggerated.

僕 の こと も ― ぼく||| And I'll tell you about me.

“ おお ! 子 リス よ ! ” |こ|りす| |child|| "Oh! It's a little squirrel! Squirrel!

って ! And then, "What is it?

( グレ ヴィール ) う っ …

な … 何 を 言って る の だ 君 は ! |なん||いって||||きみ| What are you talking about?

とにかく 怪しい 人物 を 見かけ たら すぐ 報告 する よう に |あやしい|じんぶつ||みかけ|||ほうこく||| In any case, if you see someone suspicious, report it immediately.

分かった な ? わかった| You understand?

は あ

( 一弥 ) まったく 何 な ん だ ? かずや||なん||| (What is it?

( 物音 ) ( 一弥 ) ん ? ものおと|かずや|

うーん …

ん ん ?

( 殴る 音 ) ( 一弥 ) う っ ! あ … なぐる|おと|かずや|||

( 足音 ) あしおと

( 一弥 ) は っ ! かずや||

ハァ …

イッ ! テテ … |Tete

( アブリル ) 気 が つい た ? ( 一弥 ) え … |き||||かずや| (Did you notice? (What...

( アブリル ) 大丈夫 ? |だいじょうぶ (Are you okay?

あ … ああ

大丈夫 だいじょうぶ

( アブリル ) そう 久 城 ( くじょう ) 君 倉庫 の 近く で 倒れ て た の よ ||ひさ|しろ||きみ|そうこ||ちかく||たおれ|||| ||a long|||||||||||| (Yes, Kujo... he collapsed near the warehouse.

私 が 見つけ て 庭 師 さん に 運 ん で もらった の わたくし||みつけ||にわ|し|||うん|||| I found it and had the gardener bring it to me.

そう な ん だ ありがとう Okay, thank you.

あ … ん ? ん ?

( 一弥 ) 本 が ない かずや|ほん|| (There are no books.

( アブリル ) どう し た の ? (What's wrong?

う うん 何でも ||なんでも Uh-huh. Anything.

( アブリル ) よかった (I'm glad.

あの 倉庫 女の子 の 幽霊 が 出る って 誰 も 近づか ない ん です って |そうこ|おんなのこ||ゆうれい||でる||だれ||ちかづか|||| The warehouse is haunted by the ghost of a girl, and no one goes near it.

久 城 君 幽霊 に 襲わ れ た わけ じゃ ない わ よ ね ? ひさ|しろ|きみ|ゆうれい||おそわ|||||||| Kushiro, you weren't attacked by a ghost, were you?

( 一弥 ) ハハ … ま … まさか かずや||| (No way.

( 一弥 ) まさか アブリル が 僕 を 襲って ? かずや||||ぼく||おそって (Don't tell me Abril attacked me?

( アブリル ) 本当 に 怪談 が 多い 学園 よ ね |ほんとう||かいだん||おおい|がくえん|| (There really are a lot of ghost stories in this school.

うん

( 一弥 ) そんな はず ない よ かずや|||| (There is no such thing.

でも あの 本 を 隠し た の は アブリル だ し … ||ほん||かくし|||||| But it was Abril who hid the book.

でも …

( アブリル ) 図書 館 に も ある の よ ね ? 確か ― |としょ|かん|||||||たしか (The library has one too, right? I think so.

“ 金色 の 妖精 ” ( 一弥 ) えっ ? きんいろ||ようせい|かずや| "The golden fairy." - What?

( アブリル ) その 妖精 は ものすごく 頭 が よく って ― ||ようせい|||あたま||| (That elf is incredibly smart.

どんな 問題 でも 解決 し て くれる かわり に ― |もんだい||かいけつ||||| Whatever the problem, I'll solve it for you.

人間 の 魂 を 奪う って にんげん||たましい||うばう| "Taking the soul of a human being.

何だか 妖精 って いう より ― なんだか|ようせい||| I don't know, it's more like a fairy.

悪魔 みたい ね あくま|| You look like the devil.

違う よ ちがう| No, it's not.

図書 館 の 一 番 上 に いる の は ― としょ|かん||ひと|ばん|うえ|||| The one at the top of the library is...

ヴィクトリカ だ よ !

あっ …

ヴィクトリカ ?

授業 サボって 1 人 で 本 を 読 ん でる ん だ じゅぎょう|さぼって|じん||ほん||よ|||| I created it by skipping class and reading by myself.

図書 館 に いる の は 金色 の 妖精 じゃ ない としょ|かん|||||きんいろ||ようせい|| It's not a golden fairy in the library.

金髪 の ちっちゃな 女の子 で ― きんぱつ|||おんなのこ| ||tiny|| A little girl with blonde hair.

要求 する の は 魂 じゃ なく て お 菓子 さ ようきゅう||||たましい|||||かし| We don't want your soul, we want your candy.

でも そんな 子 誰 も 見 た こ と ない って 言って た けど ― ||こ|だれ||み||||||いって|| But she said she'd never seen anyone like that before.

本当 に いる の ? ほんとう||| Are you sure you're there?

( 一弥 ) いる よ ヴィクトリカ は 本当 に いる かずや|||||ほんとう||

ふ ー ん そう な ん だ |-|||||

( 一弥 ) 本 … かずや|ほん

本 … ほん

本 … ない か ほん||

( セシル ) あら 久 城 君 ? ( 一弥 ) あっ ||ひさ|しろ|きみ|かずや|

先生 もう 大丈夫 な ん です か ? せんせい||だいじょうぶ|||| Doctor, are you sure everything is alright now?

ええ 昨日 は あり が と ね |きのう||||| Yeah, thanks for yesterday.

ねえ ねえ それ より 聞い た ? ||||ききい| Hey, hey, hey, did you hear more than that?

あの ミイラ 学園 の 卒業 生 だった ん です って |みいら|がくえん||そつぎょう|せい|||| He was an alumnus of the Mummy Academy.

あ あっ 怖い わ ね ! ||こわい|| Oh, that's scary!

ああ ダメ ! |だめ

( セシル ) 思い出し たら … ( 一弥 ) ん ? |おもいだし||かずや| (If you remember... (Kazuya) Hmm?

( セシル ) また あ … ああ … (Also, ah... ah...

( 一弥 ) 先生 ! かずや|せんせい

ありがとう

この 本 一体 どこ に あった ん です か ? |ほん|いったい|||||| Where the hell did you find this book?

( セシル ) えっ ? ああ 花壇 の 裏 に 捨て て あった ん だ けど … |||かだん||うら||すて||||| |||flower bed||||||||| (What? Yeah, I found it behind the flower beds, but...

捨て て あった ? すて|| Did you find it discarded?

( 一弥 ) アブリル じゃ なかった ん だ かずや||||| (It wasn't Abril.

じゃあ 誰 が ? |だれ| Then who?

( 物音 ) ( 一弥 ) あっ … ん ? ものおと|かずや||

( セシル ) ひ い っ ! (Cecil) Hi!

う う …

う う …

( 一弥 ) ここ 幽霊 が 出る そう です よ かずや||ゆうれい||でる||| (I heard there's a ghost here.

( セシル ) う っ … ええ ? (What?

ん っ … よい しょ っと Well... here we go.

せ … 先生 メガネ 外し た から ! |せんせい|めがね|はずし|| I took off my glasses!

幽霊 と か 出 て も 全然 見え ない から ! ゆうれい|||だ|||ぜんぜん|みえ|| Even if there are ghosts or something, I can't see them at all!

今度 は 大丈夫 だ から ! こんど||だいじょうぶ|| I'll be fine this time!

( 一弥 ) いや … 危ない から かけ て ください かずや||あぶない|||| (No... it's dangerous, please take a seat.

( 物音 ) ( セシル ) え えー ? ものおと|||

( セシル ) は っ ! ( 一弥 ) ん ? |||かずや|

( 少女 ) 助け て … しょうじょ|たすけ|

助け て … たすけ|

助け て たすけ|

( 一弥 ) あっ ああ … ( セシル ) ひ い っ ! かずや||||||

( 一弥 と セシル の 悲鳴 ) かずや||||ひめい

( アブリル ) ん …

女の子 なんて い ない じゃ ない おんなのこ||||| There are no girls.

いる と し て も 幽霊 か お じいちゃん か |||||ゆうれい|||| If they're out there, they're either ghosts or grandpas.

フフッ それ こそ 金色 の 妖精 か |||きんいろ||ようせい| That's the golden fairy.

女の子 の いる 場所 じゃ ない わ ね おんなのこ|||ばしょ|||| This is no place for a girl.

あっ …

あった !

フッ

( 一弥 ) ヴィクトリ カー ! かずや||かー (VICTORIA CAR!

( アブリル ) チッ

あっ

( アブリル ) ない ? (No?

今 確か ここ に … いま|たしか|| I'm pretty sure I'm here now...

( 一弥 ) アブリル ? ( アブリル ) ん … かずや|||

( 一弥 ) どう し た の ? かずや|||| (What's wrong?

別に 植物 園 を 見 て み たく て ね べつに|しょくぶつ|えん||み||||| I've always wanted to see the Botanical Garden.

( 一弥 ) ん … かずや|

じゃあ また

( 一弥 ) お ー い ! ヴィクトリ カー ! かずや||-|||かー

い ない の ー ? |||-

どこ に 行った ん だ ろ う ||おこなった||||

( アブリル ) で も そんな 子 ― ||||こ

誰 も 見 た こ と ない って 言って た けど ― だれ||み||||||いって|| He said no one's ever seen anything like it.

本当 に いる の ? ほんとう|||

まさか …

ヴィクトリカ !

ヴィクトリ カー ! |かー

は ぁ …

( ヴィクトリカ ) 騒がしい 男 だ な 君 は |さわがしい|おとこ|||きみ| (You're a noisy man, aren't you?

( 一弥 ) あ … ヴィクトリカ ! かずや||

退屈 し ない もの は 持って き た ろ う な ? たいくつ|||||もって||||| Did you bring something to keep you occupied?

( 一弥 ) で ね ヴィクトリカ 僕 は 誰 か に 襲わ れ ちゃ った し ― かずや||||ぼく||だれ|||おそわ|||| (And you know, Victorica, I was attacked by someone, so...

怪 盗 クィア ラン の 二 代 目 やら 倉庫 の 幽霊 やら ― かい|ぬす||らん||ふた|だい|め||そうこ||ゆうれい| Like the second generation of Queer Run thieves, or the ghost of the warehouse, or...

とにかく 大変 な ん だ よ |たいへん|||| Anyway, it's a lot of work.

( ヴィクトリカ ) 甘い に おい が する ぞ |あまい||||| (It has a sweet smell.

えっ ? そりゃ そう だ よ お 菓子 だ もん ||||||かし|| What? That's right, it's candy.

犬 の ふん み たい な 姿 な の に な ! いぬ||||||すがた|||| It looks like a dog's hoof!

( 一弥 ) それ は かり ん とう だ よ … かずや||||||| (That's a call sign...

ん … 堅い |かたい Mmm ... hard.

そんな こと より ヴィクトリカ ! That's not important, Victorica!

怪 盗 に 倉庫 の 幽霊 に ― かい|ぬす||そうこ||ゆうれい| A thief, a ghost in a warehouse...

図書 館 の 金色 の 妖精 か としょ|かん||きんいろ||ようせい|

あっ

( ヴィクトリカ ) ここ は 女の子 の いる 場所 で は ない そう だ |||おんなのこ|||ばしょ||||| (This is no place for a girl.

いる と し たら 老人 か 幽霊 か 金色 の 妖精 らしい ||||ろうじん||ゆうれい||きんいろ||ようせい| If there is, it's either an old man, a ghost, or a golden fairy.

な … 何 の 話 ? |なん||はなし What are you... what are you talking about?

( ヴィクトリカ ) あの アブリル と いう ヤツ な |||||やつ| (That guy, Abril.

あいつ が 二 代 目 クィア ラン だ ||ふた|だい|め||らん| He's the second Queer Run.

えっ ?

え えー っ !

( 一弥 ) ア … アブリル が 二 代 目 クィア ラン ? かずや||||ふた|だい|め||らん (Abril is the second generation Queer Run?

本当 に 騒がしい 男 だ な ほんとう||さわがしい|おとこ||

いや … って どう いう こと ? No... what do you mean?

しかたがない

( ヴィクトリカ ) 私 が 知恵 の 泉 に よって ― |わたくし||ちえ||いずみ||

混沌 ( カオス ) の 欠 片 ( かけら ) たち を 再 構成 し た 事実 を 教え て やろ う こんとん|かおす||けつ|かた||||さい|こうせい|||じじつ||おしえ|||

初代 クィア ラン の 正体 は ― しょだい||らん||しょうたい| The identity of the original Queer Run is...

マクシム だった の だ よ It was Maksim.

えっ マクシム が ? What, Maksim?

初代 クィア ラン は 7 ~ 8 年 前 突然 消え た しょだい||らん||とし|ぜん|とつぜん|きえ| first generation|||||||| The original Queer Run disappeared suddenly seven or eight years ago.

マクシム が 殺さ れ た の も 8 年 前 ||ころさ|||||とし|ぜん Maksim was killed eight years ago.

これ は ただ の 偶然 だ ろ う か ||||ぐうぜん|||| I wonder if this is just a coincidence.

マクシム いや クィア ラン は ― |||らん| Maksim, no, Queer Run is...

恐らく 春 に なる たび に ― おそらく|はる|||| Perhaps every spring.

学園 に 盗 ん だ 品 を 隠し に 来 て い た の だ がくえん||ぬす|||しな||かくし||らい||||| He had come to the school to hide the stolen goods.

あの 本 も その 1 つ だ |ほん|||| That book is one of them.

しかし 隠す 前 に 納骨 堂 に 閉じ込め られ た の だ ろ う |かくす|ぜん||のうこつ|どう||とじこめ|||||| But I think they locked him in the barn before they hid him.

そして アブリル も あの 本 を 捜し て い た ||||ほん||さがし||| And Abril was looking for that book, too.

アブリル が …

でも そんな こと って But that's not what I meant.

( ヴィクトリカ ) は ぁ … (Huh...

どう し た の ?

また 一瞬 で 終わって しまった |いっしゅん||おわって| It was all over in an instant again.

また 退屈 に なって しまった |たいくつ||| I'm getting bored again.

( 一弥 ) 終わって ない よ ! 倉庫 の 幽霊 は ? かずや|おわって|||そうこ||ゆうれい| (It's not over! What about the ghost in the warehouse?

( ヴィクトリカ ) 面倒くさい |めんどうくさい

( 一弥 ) ヴィクトリカ ! かずや|

( ヴィクトリカ ) 幽霊 は 君 たち に 何 か 言って い た そう だ な |ゆうれい||きみ|||なん||いって|||||

( 一弥 ) えっ うん “ 助け て ” って かずや|||たすけ||

それ は 大変 だ ||たいへん|

早く 助け に 行き たまえ はやく|たすけ||いき| Go help him, quickly.

幽霊 を ? ゆうれい| Ghosts?

( ヴィクトリカ ) 倉庫 の 幽霊 彼女 こそ ― |そうこ||ゆうれい|かのじょ| (She's the ghost in the warehouse.

本物 の アブリル ・ ブラッドリー だ ほんもの|||| The real Avril Bradley.

こんな 所 に 連れ て き て 一体 何 の つもり だ ? |しょ||つれ||||いったい|なん||| What the hell do you think you're doing bringing me to a place like this?

って おい ! Hey!

( 一弥 ) 確か さっき は こっち から 幽霊 の 声 が … かずや|たしか|||||ゆうれい||こえ| (As I recall, I heard a ghostly voice coming from over here...

( 床 が きしむ 音 ) とこ|||おと

( 床 が きしむ 音 ) とこ|||おと ||it creaks|

( 一弥 ) うん ? ( グレ ヴィール ) う お っ かずや||||||

( 一弥 ) ん … かずや|

あっ

ん っ …

大丈夫 です か ? だいじょうぶ||

なんと !

( 一弥 ) 君 ! 君 ! かずや|きみ|きみ

( アブリル ) あっ … は …

よかった

( 一弥 ) ん ? わ あっ ! ( アブリル ) あ あっ かずや||||||

助け て ! たすけ|

う う …

もう 大丈夫 |だいじょうぶ

君 アブリル ・ ブラッドリー ? きみ||

ええ あの 人 が … ||じん|

あの 女 の 人 が 私 に なりすまし て |おんな||じん||わたくし||| |||||||impersonating| That woman pretended to be me.

( アブリル ) イギリス から ソヴュール に 向かう 列車 で ― |いぎりす||||むかう|れっしゃ| (You are on a train from England to Sovereign.

一緒に なった ん です いっしょに||| We got together.

この 学園 に 私 の お じいちゃん の 遺産 が ある って |がくえん||わたくし|||||いさん||| He said there was my grandpa's legacy in this school.

あの 人 それ を 狙って … ( 一弥 ) あっ … |じん|||ねらって|かずや| That person was after that...

( 一弥 ) 警部 アブリル を 頼み ます ( グレ ヴィール ) ん ? な っ … かずや|けいぶ|||たのみ|||||| (Captain, look after Avril for me. What the...

ど … どこ へ 行く の だ ね ? 君 ! |||いく||||きみ

( クィア ラン ) ない … ない ! |らん||

クソッ どこ だ !

ん ?

( 一弥 ) ヴィクトリ カー ! ( クィア ラン ) は っ … かずや||かー||らん||

あら 久 城 君 |ひさ|しろ|きみ

クィア ラン ! |らん

ふ ー ん バレ ちゃ った の |-||||| Hmmm... You've been caught out.

そう さ 私 が 二 代 目 クィア ラン さ ! ||わたくし||ふた|だい|め||らん|

初代 が ミイラ に なって 出 て き た 時 に は 驚 い た けど ね しょだい||みいら|||だ||||じ|||おどろ|||| I was surprised when the first generation came out as a mummy.

でも おかげ で あの 本 を 見つける こと が でき た ||||ほん||みつける|||| But thanks to you, I was able to find that book.

あんた あれ を どこ に やった ん だい ? Where did you put it?

えっ … 僕 を 殴って 本 を 捨て た の は ! |ぼく||なぐって|ほん||すて||| What ... who beat me up and threw away my book?

もちろん 私さ |わたくしさ Of course. It's me.

けど あんた 本 しか 持って なかった じゃ ない か ||ほん||もって|||| But you only had the book.

ペニー ・ ブラック |ぶらっく penny| Penny Black

絵 葉書 を どこ に やった か って 聞い てん だ よ ! え|はがき|||||||ききい||| I'm asking where you put the postcards!

絵 葉書 ? え|はがき

( クィア ラン ) おや 気づ い て なかった の かい 名 探偵 君 |らん||きづ||||||な|たんてい|きみ (Oh, you didn't see it coming, Detective.

“ ペニー ・ ブラック ” |ぶらっく

世界 で 最初 の 切手 さ せかい||さいしょ||きって| The world's first postage stamp.

それ だけ で 結構 なお 宝 の 上 に ― |||けっこう||たから||うえ| That alone is quite a treasure on top of--

印刷 ミス で 更に 値 が 上がった やつ が あって ね いんさつ|みす||さらに|あたい||あがった|||| There was one that went up even higher due to a printing error.

それ が あの 絵 葉書 に ? |||え|はがき|

あっ … そう だ

ヴィクトリ カー ! |かー

彼女 を どう し た ! かのじょ||||

ああ あんた が 言って た 女の子 かい ? |||いって||おんなのこ| Oh, that girl you were talking about?

そい つ が 持って いる の か と 思って 捜し に 来 た けど ― |||もって|||||おもって|さがし||らい|| I came looking for him to see if he had it, but...

どこ に も い ない じゃ ない か ( 一弥 ) えっ ? ||||||||かずや| I can't find him anywhere. - What?

( クィア ラン ) そもそも こんな 所 に 人 が いる わけ が ない |らん|||しょ||じん||||| (There's no way there are people here in the first place.

あんた 妖精 を 見 た ん じゃ ない の かい ? |ようせい||み|||||| Did you see a fairy?

図書 館 の 金色 の 妖精 を さ としょ|かん||きんいろ||ようせい|| Look for the golden fairy in the library.

( 一弥 ) そ … そんな こと … かずや||| (That... that's not...

( クィア ラン ) あんた は 独りぼっち の 寂しい 留学 生 |らん|||ひとりぼっち||さびしい|りゅうがく|せい ||||alone|||| (You're a lonely, solitary, lonely study abroad student.

“ 黒い 死 神 ” だ くろい|し|かみ|

寂しい 子 は 妖精 と 友達 に なる さびしい|こ||ようせい||ともだち|| A lonely child becomes friends with a fairy.

そして 魂 を 取ら れ て しまう |たましい||とら||| And then they take your soul.

私 の 田舎 に も そんな 言い伝え が あった よ わたくし||いなか||||いいつたえ||| There used to be a legend like that in my countryside.

違う ちがう not match the correct (answer, etc.)

あんた が 見 た の は 妖精 ||み||||ようせい What you saw was a fairy.

ヴィクトリカ なんて 子 初め から い ない の さ ||こ|はじめ||||| Victorica, what a child you've never had.

( 一弥 ) ぐ っ … 違う ! かずや|||ちがう (No, it's not!

( クィア ラン ) ふん … くっ ! |らん||

( クィア ラン ) 言い な ! ( 一弥 ) ぐ っ ! |らん|いい||かずや||

ペニー ・ ブラック を どこ に 隠し た ! |ぶらっく||||かくし| Where did you hide Penny Black?

妖精 の お 友達 が 持って っ た なんて 言う ん じゃ ない だ ろ う ね ! ようせい|||ともだち||もって||||いう||||||| I hope you didn't say that your fairy friend took it!

よ … 妖精 じゃ … ない ! |ようせい|| No ... it's not a fairy!

( クィア ラン ) ガキ の 空想 に 付き合って る 暇 は ない ん だ よ ! |らん|がき||くうそう||つきあって||いとま||||| (I don't have time to be stuck in some kid's fantasy!

( 一弥 ) が はっ ! ぐ っ う っ … かずや||||||

( クィア ラン ) ほら ! さっさと 返し な ! |らん|||かえし| (Come on! Give it back quickly!

( 一弥 ) いる かずや|

本当 に … いる ん だ ほんとう|||| You're really... there.

ヴィクトリカ は 僕 の … ( クィア ラン ) くっ … ||ぼく|||らん|

いい から 返せ ! ||かえせ Forget it, just give it back!

( 一弥 ) 僕 の 友達 な ん だ ! かずや|ぼく||ともだち||| (He's my friend!

( クィア ラン ) 友達 なんか い ない くせ に ! |らん|ともだち||||| (For someone who has no friends!

あんた じゃ なかったら 誰 が 持って る って いう ん だい ! |||だれ||もって||||| If not you, who else would have it?

( ヴィクトリカ ) 私 が 持って いる の だ よ |わたくし||もって|||| (I have it.

ヴィクトリカ !

久 城 から ― ひさ|しろ|

離れ … たまえ ! はなれ| Get away from me ... please!

( クィア ラン ) はっ |らん|

う う っ ! ぐ っ …

( 一弥 ) あっ かずや|

( 階段 を 転がり 落ちる 音 ) かいだん||ころがり|おちる|おと (sound of stairs rolling down)

あ …

その 男 は 私 の ― |おとこ||わたくし|

下 僕 な の だ よ した|ぼく|||| I'm a servant.

フッ

( ノック )

( 一弥 ) アブリ … ル ? かずや|| |Ablaze| (Abri?

ああ … あ ?

や … や あ

さっき は ありがとう

( 一弥 ) いや それ より 大丈夫 ? かずや||||だいじょうぶ (No, it's more than that. Are you okay?

ええ もう 大丈夫 ||だいじょうぶ

( 一弥 ) そ … そう みたい だ ね かずや|||||

( アブリル ) フフッ ( 一弥 ) 何 ? ||かずや|なん

( アブリル ) ずっと 不安 だった から あなた が 助け に 来 て くれ た 時 ― ||ふあん|||||たすけ||らい||||じ (I've been worried for so long, so when you came to my rescue...

黒 髪 の 王子 様 に 見え ちゃ った くろ|かみ||おうじ|さま||みえ|| He looked like a prince with black hair.

えっ ! う …

( セシル ) クフフッ 王子 様 ( 一弥 ) むっ … ||おうじ|さま|かずや| |kuhuhuh|||| (Prince...

( セシル ) 久 城 君 が ? |ひさ|しろ|きみ|

あっ そう だ Oh, that's right.

( 一弥 ) これ ( アブリル ) ん ? かずや||| (Here. - Hmm?

はっ … “ この 切手 を あげる よ ” ||きって||| I give you this stamp.

“ 君 が 大人 に なったら ― ” きみ||おとな|| When you grow up...

“ すてき な 女 冒険 家 に なる 費用 に する ん だ よ ” ||おんな|ぼうけん|いえ|||ひよう||||| "It's going to cost you to become a great adventurer."

“ 愛する 孫娘 アブリル へ ” あいする|まごむすめ|| To my beloved granddaughter, Avril.

“ お じいちゃん より ” From Grandpa

お じいちゃん …

( 鼻 を かむ 音 ) はな|||おと

ありがとう

私 と 友達 に なって くれる ? わたくし||ともだち||| Will you be my friend?

うん もちろん Yes, of course.

ん ? Hmm?

( セシル ) うん うん うん うん (Yeah, yeah, yeah.

( 一弥 ) あっ ところで 君 ( アブリル ) ん ? かずや|||きみ|| (Oh, by the way, you...

( 一弥 ) 怪談 って 好き ? かずや|かいだん||すき

うん 大好き ! |だいすき

( 一弥 ) は ぁ … かずや||

( 一弥 ) で も どう し て 倉庫 の 幽霊 が ― かずや||||||そうこ||ゆうれい| (But why is the ghost of the warehouse...

本物 の アブリル だって 分かった の ? ほんもの||||わかった| Did you know it was the real Abril?

二 代 目 クィア ラン は 学園 に はびこる 怪談 を 利用 し て い た ふた|だい|め||らん||がくえん|||かいだん||りよう|||| The second generation Queer Run exploited the ghost stories that infested the school.

本 を 図書 館 に 隠し て い た の も その ため だ ほん||としょ|かん||かくし|||||||| That's why he hid the books in the library.

( 一弥 ) ああ かずや|

( ヴィクトリカ ) 同じ ように 倉庫 の 怪談 を 利用 し て ― |おなじ|よう に|そうこ||かいだん||りよう|| (Likewise, we're using the ghost story in the warehouse to our advantage.

本物 の アブリル を 隠し て い た の だ よ ほんもの||||かくし|||||| He was hiding the real Abril.

なるほど I see

( ヴィクトリカ ) おまけ だ ( 一弥 ) ん ? |||かずや| (It's an extra.

( ヴィクトリカ ) もう 1 つ 言語 化 し て やろ う |||げんご|か|||| (Let's try another language.

君 が 苦労 する こと に なった 怪談 “ 春 来 たる 死 神 ” きみ||くろう|||||かいだん|はる|らい||し|かみ The ghost story you're about to have a hard time with, "Spring is coming, God of Death."

この 死 神 と は マクシム |し|かみ|||

初代 クィア ラン の こと だった の だ よ しょだい||らん|||||| It was the first Queer Run.

えっ ?

( ヴィクトリカ ) 彼 は 春 に なる と 学園 に 戻って い た |かれ||はる||||がくえん||もどって|| (He would return to the academy in the spring.

その たび に 何 か 不幸 を もたらし て い た の かも しれ ない |||なん||ふこう||||||||| Every time it happened, it might have brought some misfortune.

すみれ 色 の 死 を 遂げ た ミリィ ・ マール の 一 件 も 含め て ね |いろ||し||とげ|||||ひと|けん||ふくめ|| violet|||||achieved|||||||||| Including the case of Milly Marr, who died a violet death.

( グレ ヴィール ) ん …

( ヴィクトリカ ) 彼 が 隠し た 宝 の 数々 も じき に 見つかる だ ろ う |かれ||かくし||たから||かずかず||||みつかる||| (I'm sure we'll find his hidden treasures soon.

君 って やっぱり すごい なあ きみ||||

それ に 君 やっぱり いたん だ ね ||きみ|||| And you were there after all, weren't you?

失敬 な しっけい| Excuse me.

( 一弥 ) でも ― かずや| (But...

僕 が 駆けつけ た 時 も い なかった し ぼく||かけつけ||じ|||| He wasn't there when I came running.

ねえ あの 時 一体 どこ に い た の ? ||じ|いったい||||| Hey, where the hell were you at that time?

( ヴィクトリカ ) 知ら ない ヤツ だった から な |しら||やつ||| (I didn't know him.

( 一弥 ) えっ ? かずや| (What?

( ヴィクトリカ ) 知ら ない ヤツ が 来 た から 隠れ た の だ |しら||やつ||らい|||かくれ||| (We hid because we didn't know he was coming.

( 一弥 ) 隠れ た ? どこ に ? かずや|かくれ||| (Hiding? Where?

ん ?

ここ に い た の I was here.

知ら ない 人 が 来 たら いつも ここ に 隠れる の ? しら||じん||らい|||||かくれる| Do you always hide here when strangers come?

あっ でも ―

僕 が 初めて 来 た 時 は 隠れ て なかった よ ね ? ぼく||はじめて|らい||じ||かくれ|||| You weren't hiding when I first came here, were you?

ねえ なんで ? Hey, why?

あれ ? 君 どう かし た の ? |きみ|||| What is it? What happened to you?

赤く なって る よ あかく||| It's turning red.

( ヴィクトリカ ) 赤く ない |あかく| (Not red.

( 一弥 ) いや 赤い よ かずや||あかい| (No, it's red.

( ヴィクトリカ ) 赤く ない ! ( 一弥 ) いや でも … |あかく||かずや|| (It's not red! (No, but...

赤く な いったら 赤く ない の だ ー っ ! あかく|||あかく||||-| If it's not red, it's not red!

( 一弥 ) まあ いい や かずや||| (Oh well...

( 一弥 ) 金色 の 妖精 かずや|きんいろ||ようせい

彼女 は この世 の 全て の 謎 を 知り ― かのじょ||このよ||すべて||なぞ||しり She knows all the mysteries of the world.

悩める 者 に 道 を 示し た なやめる|もの||どう||しめし| He showed the way to the afflicted.

だが その 見返り と し て 魂 を 要求 し ― ||みかえり||||たましい||ようきゅう| But in return, I demand your soul.

そして 食べ て しまう の だ と いわ れ て い た |たべ|||||||||| It was said that they would then eat them.

本当 に ? ほんとう| Really?

いいえ 本当 は ただ 一緒に いたい だけ |ほんとう|||いっしょに|| No, really, I just want to be with you.

彼女 は 信じ て いる かのじょ||しんじ|| She believes.

永遠 に 離れる こと の ない 自分 だけ の 魂 が ある と えいえん||はなれる||||じぶん|||たましい||| That you have a soul of your own that will never leave you.

そんな 魂 と いつか 出会 える と |たましい|||であ|| I hope to meet such a soul someday.

いつか きっと …

♪ ~

~ ♪

( 一弥 ) あれ ? ヴィクトリカ かずや|| (Huh? Victorica.

ほっぺた 膨らま せ て どう し た の ? |ふくらま|||||| |to puff|||||| What's wrong with your cheeks?

あっ 中 に マカロン でも ため てる ? |なか||||| |||macaron||| Oh, are you storing macaroons inside?

( ヴィクトリカ ) うむ 絶交 だ な ||ぜっこう|| (Well, I guess we're off the hook.