結婚 できない 男 シーズン 1-2: 好きな もの を 食って 悪い か !! (2)
お 子 ちゃ ま ? なんだ よ 自分 から 電話 し とき ながら その 言いぐさ
おお っ ! 金田 ( かね だ ) 更新 して る ( 英治 ) えっ ?
“ ちょっと パリ に 行って き ました ” ( 信 介 ) ちょっと 行く な よ
( 英治 ) なんか インチキ 建築 家 に 先 越さ れて ます ね
こいつ 絶対 親 が 金持ち な んだ
チッ … まあ 世の中 金持ち が 勝ち って こと な んじゃ ない ッス か
こんにちは ! ( 英治 ) ああ いらっしゃい
ねえ 昨日 の お 客 さん あなた の 案 で いく って
奥さん の 希望 が 通った みたい
ああ そう ( 英治 ) やった じゃ ない ッス か !
すぐに 設計 の 修正 作業 に かかんな いと ね
すぐ やり ましょう
ちょっと 片づけた ほう が いい で すね ( 摩耶 ) そう ね
はい
あっ … できて る ( 摩耶 ) さすが !
フフッ … あっ … じゃ 焼肉 今夜 行き ましょう よ ねえ ?
チッ … なんだ しょうがない な
ああ ごめん ! 今夜 は 私 が ダメな の
友達 と 島 唄 の ライブ 行く 約束 しちゃ った
えー っ ? そうなん ス か ? そ っか …
… だったら 2 人 で 行けば いい じゃ ない
男 2 人 なら 問題 ない でしょう ?
イヤです よ 男 2 人 で 暗 ~ く 焼肉 食う なんて
また 別の 日 に みんな で 行き ましょう よ
でも 不思議 よ ね ラーメン 屋 は 1 人 で 行ける のに ―
なんで 焼き肉 屋 って 1 人 で 行き にくい の か な ?
ああ … まあ 2 人 以上 で こう わ いわい 言い ながら ―
食う って いう ような 感覚 が ある から じゃ ないで す か ?
なんで ? 行ける だろう
それ に 高級 レストラン も 1 人 じゃ 行き にくい わ ね
いや ぁ 分かり ます ( 信 介 ) 変な ヤツ ら
( 英治 ) あの … 島 唄って 何 です か ?
( 店員 ) いらっしゃい ませ 何 名 さま です か ?
1 人 です
こちら へ どうぞ
ご 注文 は お決まり でしょう か ?
これ ハーフサイズ と か ない の ? ( 店員 ) はい ?
いや いい … いい ( 店員 ) あっ …
え ~ 特上 霜降 り カルビ 1 人 前 ( 店員 ) はい
特上 霜降 り ロース 1 人 前 ( 店員 ) 霜 降り ロース … はい
上 ハラミ … え ~ ( 店員 ) 上 ハラミ …
それ と センマイ 刺し に ( 店員 ) センマイ 刺し …
レバ 刺し ( 店員 ) レバ 刺し … はい
これ それぞれ 1 人 前 ずつ ( 店員 ) はい
あと 赤 ワイン を グラス で ( 店員 ) 赤 ワイン を グラス で はい
( 男性 ) どんどん 食えよ
いや ホントに 入ら ない んで ( 男性 ) 何 を 言って んだ 食え !
( 女性 ) ほら 焦げて る ~ ( 男性 ) それ お前 のだろう ?
( 女性 ) これ あなた のでしょう ? ( 男性 ) いや お前 のだ よ ほら
( 女性 ) ああ もう これ … はい ( 男性 ) なんだ よ …
ウ ~ ン
こんばん は ( 夏美 ) ああ こんばん は
いい です か ? 隣 ( 夏美 ) ああ どうぞ
よい しょ … へえ ~ 1 人 の 席 って 初めて 来た な
ふ ~ ん そう
なんとなく 会える 気 が した んです
ねえ 突然だ けど 食事 って どう して る ? 特に 夕食
えっ ? うーん … 夜 は 1 人 なら 自炊 し ます ね 家 で
ああ … じゃ 最近 は 自炊 なんだ
まあ そう です シングル なんで
自炊 か … 偉い ね
この 年 に なって 独りぼっち で 外食 って なんか わびしくて
私 の 年 に なる と わびし さ 通り越して 平気に なる の
すいません ( 夏美 ) フフフフ … う うん
仕事 が 夜 10 時 と か に 終わる と 家 に 帰って 作る 気力 ないし
定食 屋 は もう 閉まって る し レストラン は 入り にくい し
… で 結局 ラーメン 屋 で 夕 食って こと が 多い かな
一応 栄養 考えて 野菜 ラーメン に して
汁 は 残して ( 夏美 ) そう そう そう そう
なんで 急に そんな こと を ?
まあ 医者 と して 独り 者 の 食事 に ついて 考えて る わけです よ
夏美 さん って かわいい で すね フフッ …
フフッ … 年下 に 言わ れて も ね
( 携帯 電話 の 着信 音 )
もしもし ?
( 英治 ) ああ あの さ 今 青山 ( あお やま ) の バー に いる んだ けど
これ から 来 ない ?
そんな 急に 言わ れた って …
チェーン の イタメシ 屋 なんか 連れて って すいません でした ね
えっ ? ( 英治 ) いや …
“ お 子 ちゃ ま ” と か 言わ れちゃ 気 が 収まら ない って いう か
お 子 ちゃ ま なんて 言って ない けど
来て よ 今日 は ちゃんと した 店 だ し
そんな の そっち の 都合 でしょう ?
悪い けど 私 これ から 野菜 ラーメン 食べる の それ じゃ あね
いい の ?
いい んです 行き ませ ん ? ラーメン
うん
あ ~ あ … 何 やって んだ ? 俺
あっ … 金田 !
( 金田 ) 僕 … ど っか で 会った っけ ?
いえ … ( 金田 ) あっ そう フフッ …
だから 僕 の 経験 じゃ 年上 の 女性 に は
“ さすが です ” と “ 勉強 に なり ます ” だけ 言 っと き ゃ
大体 うまく いく んだ よ ( バーテンダー ) なるほど
( 金田 ) もっとも … 今 は 若い 女性
( ドア の 開く 音 ) ( バーテンダー ) いらっしゃい ませ
( 金田 ) よう !
( 女性 ) 待った ? ( 金田 ) いや 全然 … どうぞ
桑野 さん より イケ てん じゃ ん
( 夏美 ) それ で ね ( みちる ) はい
結婚 しよう と 思って た 人 が いた の ( みちる ) はい はい はい
同じ 大学 病院 に 勤めて て
医療 に 対する 考え 方 も 通じる もの あった し
ああ … この 人 か なって 感じ あった ( みちる ) うん うん
… で プロポーズ さ れて うれしかった
… です よ ねえ ?
でも 結婚 って 考えた 途端 足 が すくんだ って いう か
どうして です か ?
私 ね 一生 医者 と して やっていき たい と 思って る の
ああ そりゃ そうです よ ね
彼 は 結婚 したら すぐ 子供 が 欲しい って 人だった の
でも その とき 私 大きな 論文 に 取りかかって たし
それ が 終わったら 民間 の 病院 で 臨床 を やり たい と 思って たし
子供 産んで ―
キャリア 中断 して る 場合 じゃ ない って 感じ だった の よ
… で その こと を 彼 に 話したら 途端 に 雰囲気 悪く なって
話し合い うまく いか なかった んです か ?
うーん … と いう より うまく 話し合え なかった って いう か
つまり 夏美 さん は
その とき 事故 って 一 度 車庫 に 入った と
うん
あの … どうして それ 以来 入った まま な んです か ? 車庫 に
えっ ?
いや 私 なら すぐ 発車 オーライ って 感じ だ と 思う んです けど
うん … 仕事 が 忙しい から
出会い が ない から いい 男 が い ない から
うーん どれ も ちょっと 違う な
あの とき 結婚 して たら どんな 人生 だった んだろう ね
フフッ …
( ため息 )
すいません ビール もう 1 本 ! ( 店員 ) はい
おごり です ( 夏美 ) ありがとう
( 店員 ) はい お 待ち ! ( みちる ) うん どうも
まあ ポジティブシンキング です よ ( 夏美 ) フフフ … そう ね
自分 は これ で いいん だって 信じ られる と いい んだ けど ね
そう そう ( 夏美 ) フフフ …
あれ ? ( みちる ) えっ ?
あっ …
ウ ~ ン
誰 と いる の か な ? ( みちる ) さあ …
もし かして 1 人 ?
まさか … 連れ の 人 トイレ じゃ ない の ?
1 人 だ ( みちる )1 人 です よ
ああ … 網 替えて もらって る ( みちる ) あっ 追加 頼んで る
“ 肉 は 控えろ ” って 言った のに
帰り ましょう ( みちる ) はい
ウ ~ ン !
( 摩耶 ) こんにちは ( 棟梁 ) アハハハ … どうも どうも
よし
あの … ちょっと 聞き たい んです けど
お 隣 さん ホントに 俺 の こと お 子 ちゃ ま なんて 言った んです か
なに ? それ ( 英治 ) えっ “ なに ? それ ” って
いや 俺 それ 聞いて す っげ え ムカ ついた ん ス よ
だから 片 つけて やろう と 思って
“ 今 から 出て こい ” なんて 電話 しちゃ った じゃ ない ッス か
自分 の 言動 の 責任 は 自分 で 取れ
おお … お っ …
お っ お っ おお っ … ( 英治 ) ああ ああ …
何 やって んです か ?
肉 食って も 運動 すりゃ いい んだ よ
あっ … こんにち は ( 摩耶 ) 英治 君 こんにちは
( 英治 ) あっ … 棟梁 も どうも ( 棟梁 ) ヘヘヘ …
( 信 介 ) アーッ ! アッ ! ( 落ちる 音 )
ああ っ ! ( 信 介 ) いて っ …
( 摩耶 ) 大丈夫 ? ( 英治 ) 大丈夫です か ?
( 棟梁 ) ああ っ ちょっと 動かす な ああ …
( 夏美 ) どうした ん です か ?
うん まあ 労災 って やつで す かね
結構 病院 に 縁 の ある 人 です ね ( 信 介 ) フン !
ごめん 電話 して た ( せきばらい )
あっ … こちら 例 の ? ( 夏美 ) 例の って ?
桑野 が お 世話に なり まして ありがとう ございます
いいえ ( 受付 ) 桑野 さん
いて っ アアッ …
ああ い いって … あっ ちょっと 私 支払い して きて あげる
なんだ ( 信 介 ) えっ ?
いる んじゃ ない です か ( 信 介 ) 何 が ?
ああいう 人 ( 信 介 ) どういう 人 ?
ああいう 人 が いる んだったら
ちゃんと 栄養 バランス の いい 食事 を 作って もらって ください
心配 して 損し ました よ
何 言って んだ
思って た より きれいな 人 だった ( 信 介 ) えっ ?
あの 人 に お 尻 の 手術 を ねえ
あいて っ …
それ じゃ 食事 と か 不便 よ ね ?
あっ … なんなら 今夜 食事 作り に 行って あげよう か ?
えっ ?
焼肉 お供 でき なかった 埋め合わせ
ああ … 結構だ
俺 は 自分 の 部屋 に 人 を 入れ ない 主義 なんで ね
なんか 他人 が 俺 の 部屋 に 入る と 空気 が こう よどむ 気 が する んで
ふ ~ ん …
じゃんけん ぽい !
勝った … タクシー 代 そっち 持ち ね
卑怯 者 !
よろしく お 願い し ます
いらっしゃい ませ
これ いくら です か ? ( みちる )499万8,000 円 に なり ます
100 年 ローン と か でき ます か ? ( みちる ) ムリ です … 仕事 は ?
ちょっと アクシデント が あって 時間 空いちゃ って
こんにちは
すいません でした ゆうべ は 変な 電話 して
ああ … 別に
俺 の こと お 子 ちゃ ま なんて 言って ない んでしょう ?
言って ない ( 英治 ) ハァ … 良かった …
いや 俺 いきなり あの 店 と か 連れて って
気分 悪く した か な と か 余計な 心配 しちゃ って
気分 は 悪く した よ ( 英治 ) えっ ?
もちろん 若い から お 金 ない の は しょうがない し
… けど 私 に して みれば 男 の 人 と 会って ―
すぐ チェーン の レストラン に 連れて いか れたら
自分 が 安く 見 られて る ような 気 が する の
言 っと く けど 私 は ね あんな 店 が 似合う 女 じゃ ない の
さすが です !
… てい うか そういう こと を 言って み たい お 年ごろ ?
勉強 に なり ます
マジメ に 聞いて ん の ? ( 英治 ) 聞いて ます
私 失恋 した ばっかりだ から そういう とこ ナーバス な の よ
油断 する と 自分 で 自分 の 評価 が どんどん 落ち そうで
( 社員 ) 田村 ( た むら ) さん ! ( みちる ) はい
それ じゃ あね
あの 人 相手 に な に 語って んだろう ? 私
( 携帯 電話 の 着信 音 )
あっ … もしもし どうした の ?
沙織 さ ぁ イタリアンマミー で メシ 食う の って どう 思う ?
うん いい じゃ ん あの 店 安い わりに おいしい し
ふ ~ ん ( 沙織 ) えっ ? それ が ?
いや 分かった そい じゃ
採血 の 結果 は 手渡し できる ように ―
全部 コピー し といて ね って 言った はず よ ね ?
( 真理 ) すいません ( 和美 ) 気 を つけ ます
じゃ お 願い ね
( ドア の 開閉 音 )
えっ ? 私 なんで 機嫌 悪い んだろう
( 電話 の 着信 音 )
はい … うん どうした ?
シングル 同士 で おいしい 物 でも 食べ ましょう よ
今夜 どう です か ?
シングル 同士 パーッ と やり ます か !
なんで ケガ して る 日 に こんな の 買わ なきゃ いけない んです か !
お前 に 荷 物持ち 頼める だろう
えっ ? 俺 に 運ば せる ため か よ
そこ 置 い とけ ( 英治 ) はい
よい しょ ハァ … ハァ … ( 信 介 ) 帰って い いよ
あっ … これ 残業 代 出 ます か ?
親切で やって くれた んだろう ? ( 英治 ) ハァ … 腹 減った なぁ
あっ … ( みちる ) あっ …
あの … 2 人 で 家 で 食事 でも 作って 食べよう って 話 に なって
いい なぁ …
一緒に 食べる ? ( 英治 ) えっ … マジ ?
いい です か ? ( 夏美 ) うん よかったら
やった ー ! ハハハ …
あっ … で こちら の 方 は ?
あっ … 中川 総合 病院 の 早坂 先生 ( 英治 ) ああ 例の
フフッ … 私 って “ 例の 女 ” な んです か ?
フフッ … ( 英治 ) あっ … じゃ 俺 は …
うん 行け ( 英治 ) お 疲れ さ まで す
それ じゃ
♪( クラシック )
( 笑い声 ) ( みちる ) なに ? それ … もう !
( 英治 ) いや いや いや 危なかった です ね
( 英治 ) いや ぁ ホントに 危ない …
“ お前 運転 下手くそな んだろう ” なんて 言って たら 帰ったら です ね
… で バッシャー 降りて きた わけです そ したら モロ これ です よ
もう それ が だ から 人生 最大 の 危機 だった わけです よ
… で 大丈夫だった の ? それ
( 英治 ) いや それ は もう この先 は ちょっと 話せ ない ですけども
( みちる ) なんで ? なんで ? ( 夏美 ) えっ … ダメな の ?
( 英治 ) いや 女性 の 前 で は これ は ちょっと 話せ ない ような こと が …
出来事 が 起こって しまい ました …
♪~
( 携帯 電話 の 着信 音 ) ( ため息 )
はい
ちょっと ちょっと 8 チャンネル 見なさ いよ
なんで ? ( 育代 ) アシカ の 夫婦 が ね
そろって 芸 やって ん の よ 面白い から !
フフッ … なるほど ね
( 育代 ) いい から いい から 見なさ い
( 信 介 ) は いはい は いはい は い
今 つけた
ハァ … ああ かわいい わ ( 笑い声 )
ハハハハ … ホントだ ね