結婚 でき ない 男 シーズン 1-3: お 金 を 使って 悪い か (1)
( 店員 ) スプーン …
( 信 介 ( しん すけ )) スプーン も 箸 も 要り ませ ん し
ポイント カード も あり ませ ん
はい … お 会計 1,678 円 に なり ます
あと 132 円 です ね ( 信 介 ) えっ ?
( ATM 音声 ) いらっしゃい ませ
お 手続き を して おり ます しばらく お 待ち ください
金 は ある から
( 英治 ( えいじ )) 金 ねえ よ
( 足音 )
( みちる ) ねえ ねえ ねえ さっき の 話 ホントな の ?
ああ ああ … マジ マジ
桑野 ( くわ の ) さん クラシック 聴く とき は 必ず 指揮 して る らしい よ
“ する だろう ? 普通 ” だって
えっ ? し ない よ 普通
えっ … じゃ 壁 越し に 音楽 聞こえて る とき ―
やって んだ 隣 で ねえ ねえ どう やって んだろう ?
いや 多分 ね こう ね ちょっと 笑って ね 苦笑 して ね
こう なんか 半身 で ね こう 片手 で やって る んじゃ ない か な ?
( 店員 ) 失礼 し ます そろそろ 閉店 な ので お 会計 よろしい です か ?
は ー い … 行 こっか ?
また 桑野 ネタ で 盛り上がっちゃ った
あっ … 割り勘 に しよう
いやいや いやいや ここ は 男 の 俺 が 払う べきでしょう
あの ね さっき 見えた の お 金 数えて ん の
ごちそう なら お 金 持って る 人 に して もらう から
すいません ( みちる ) はい
大人 の 女 って 感じ
( 真理 ( まり )) これ 先生 のです か ? ( 夏美 ( なつみ )) うん ? う うん …
( 真理 ) うん ? 誰 の かな ? まあ いっか
( 和美 ) ああ っ … それ 早坂 ( はやさ か ) 先生 のでしょう ?
えっ ? そう な んです か ?
えっ ? いや … そ … そう だった かな ?
マンション と か 買う んです か ? ( 夏美 ) う うん 全然 …
あっ … じゃ お 先 に
あっ … お 疲れ さ まで した ( 和美 ) お 疲れ さ まで ー す
はい ( 店員 ) 少々 お 待ち ください
ご 返却 ありがとう ございました
あっ … よかったら この 映画 の パート 2 入荷 して ます んで
いい です 人 に 言わ れて 見た だけ なんで
あっ !
こんばん は ( 信 介 ) こんばんは
これ
あっ こちら レンタル じゃ なくて セル に なり ます が
買う んです
フフッ … 当てつけ で 買わ なくて も …
5 回 は 見る な
“2 LDK 60 平米 4,700万 円 ”
ハッ ! もう … 急に い ないで ください 何度 も
2 LDK か … 独身 の まま で も いい し
万が一 結婚 して も 一緒に 住める
“ 万が一 ” って どういう 意味 でしょう か ?
4,700万… さすが 医者 だ な
建築 家 だって 儲 ( もう ) かる んでしょう ?
あっ … この 間 テレビ に 出て た 建築 家 の 人 豪邸 住んで ました よ
あっ … ああ … でも あんな の は 例外 で ね …
あっ … 「 オーロラ の 侍 」 の 完全 版 も 買った んです よ
最近 の DVD は いい です よ
これ なんか ね メーキング が 6 時間 分 入って る し
オーディオコメンタリー も 2 種類 ついて ます から ね
すごい で すね ( 信 介 ) それ じゃ …
お やすみ なさい
設計 まで やった の に 今更 何 だ よ
( 摩耶 ( ま や )) どうしても 予算 が 100万 円 ほど 足りなく なった って いう の よ
風呂 なし の 家 に 変更 する か ?
( 摩耶 ) お 客 さま に も 事情 が あんだ から
それ に 対応 する の も 私 たち の 仕事 でしょう ?
削る と したら やっぱり キッチン か
この アイランド 式 を やめて 壁 付け 式 に して …
それ じゃ コンセプト が 台なしな んだ よ
俺 が 設計 する 意味 が ねえ だろう ( 摩耶 ) たまに は 妥協 も 必要 よ
ほか の 建築 家 を 当たって もらえ
いや 仕事 断ったら 収入 ゼロ です よ
予算 カット して も お 金 に は なる んだ から いい じゃ ないで す か
お前 俺 の 部下 だった よ な ? ( 英治 ) はい
( 配達 員 ) 失礼 し ます ( 英治 ) はい
ああ いい いい いい お前 座って ろ ! いい よ
また ほか の 建築 家 に 回す しか ない か
俺 の 貧乏 生活 も 当分 続く なぁ
デート の とき ぐらい 女の子 に おごって やり たいよ
おごる 金 が ない の は 2 人 の 女 と デート する から だろう
え えっ
何 よ ! 沙織 ちゃん の ほか に も 誰 か つきあって ん の ?
いやいや つきあって ませ ん よ
ちょっと 誤解 生む ような こと 言わ ないで ください よ
ヘヘッ … ( 摩耶 ) は ぁ ? 何 な の ? それ
( 信 介 ) うん ? “ 人生 ゲーム ” だ 68 年度 初代 人生 ゲーム の 復刻 版 だ
ハァ … 時々 不思議な 物 買う んです よ ね あの 人
なんで 会社 に 送って くん の ? ( 英治 ) さあ …
家 じゃ 昼間 受け取れ ない だろう ?
それ に 帰った とき 郵便 受け に 不在 票 が 入って る と 気分 悪い しな
再 配達 の 指定 を する と 家 で 待って なきゃ いけない し
フフッ … 独身 生活 の 数 少ない デメリット と 言える な
あれ 持って 帰って どう す ん の か な ?
1 人 じゃ 使え ない よ ねえ ? ( 英治 ) さあ …
そう な んです か 桑野 さん の お 母 さま …
( 育代 ( いくよ )) フフッ … 信 介 が お 世話に なり まして
あっ … いえいえ
あっ あの … これ つまらない 物 です けど
ああ もう お 気遣い なく
いえいえ もう 皆さん で どうぞ ( 夏美 ) でも もう …
どうぞ
そう です か ? じゃ いただき ます ( 育代 ) はい
… で え ~ お 加減 でも ?
あっ … ああ えっ と …
朝 から こう どうも こう 気分 が すぐれ ない んです の
熱 は あり ます か ? ( 育代 ) いえ あっ …
熱 は ない ようで ございます ね
う ~ ん じゃ … 喉 を 見せて いただけ ます か ?
あー ( 育代 ) あー
うん … 特に 何と も ない ようです ね
は ぁ … ( 夏美 ) うん …
もしかしたら 精神 的な もの かも しれ ませ ん ね
まあ
信 介 が なかなか 孫 の 顔 見せて くれ ない もん です から
ああ …
あの 子 私 に 似て シャイ な もん です から
なかなか いい ご 縁 が ない んです
でも あの … お 仕事 の ほう は バリバリ やって おり まして
高い 評価 を いただいて る ようです の
あの … 子供 の ころ から
ひと つ の こと を コツコツ と やる ほう でして ね
あっ … これ ね この 間 そう 信 介 が 雑誌 に 出た んです の
ああ … そう な んです か
あの 子 写真 写り が … ハハッ … 結構 いい んです の よ
( 笑い声 ) よろしかったら どうぞ
あっ … えっ … ( 育代 ) どうぞ
じゃ … ( 育代 ) フフフ …
あっ … 少し 様子 を 見 ましょう ( 育代 ) はい
栄養 の ある 物 を 召し上がって ( 育代 ) はい
ゆっくり 休んで ください ( 育代 ) はい
( みちる ) え えっ そんな ムリ だ よ
でも 管理 会社 も いいかげんだ と 思わ ない ?
そう だ ! じゃ 半分 出して よ えっ ? ダメ ?
( 通話 の 切れる 音 ) あっ … もしもし ? ちょ …
えっ ああ …
超 ピンチ ! ( 千鶴 ) どうした の ?
今 の 叔父さん ( 千鶴 ) ああ ロス に 赴任 して る ?
うん … マンション の 管理 費 と 修繕 積立 費
叔父さん が 払って くれる と ばっかり 思って
半年 くらい 放っといたら さ
今ごろ に なって 管理 会社 から 叔父さん に 請求 行った んだ って
叔父さん ったら “ お前 が 払え ” なんて 言う んだ よ ひどく ない ?
普通じゃ ない ? 部屋 格安 で 借りて る んだ から
でも 急に 20万 と か 言わ れて も
ボーナス 払い と か いろいろ ある し 完全 赤字 だ よ
ケン ちゃん の 首輪 ばっかり 買って る から でしょう ?
しかも ブランド
だって かわいい の たくさん ある んだ もん
( 中川 ( なか がわ )) ちょっと 金 貸して くれ ない ?
俺 は 人 に 金 貸した こと も 借りた こと も ない んだ
頼む よ 今月 ピンチ な んだ
ハァ … キャバクラ の 子 に プレゼント する 約束 でも した の か ?
なんで 分か ん の ? ( 信 介 ) まあ 親戚 だ から な
うち 小遣い 制 で さ 月 たった の 8万 だ よ
医者 の くせ に 稼いだ 金 を 自分 で 使え ない なんて
フッ … 結婚 なんか する から だ
いや … ( 圭子 ) できた わ よ !
は ー い ! フフフフ …
( 圭子 ) はい お 待た せ !
人 が 金持ち か どう か は な 収入 の 額 じゃ ない
自分 で 自由に 使える 額 ―
つまり 可 処分 所得 が いくら ある か で 決まる んだ よ
もう いい だろう その 話 は さあ いただき ましょう
いただき ます ( 中川 たち ) いただき ます
独身 なら 稼いだ 金 は 全部 自分 の もの だ
しかし な 結婚 すれば 稼いだ 金 は 妻 と 子供 に 食いつぶさ れる だけ だ よ
私 は ね あなた の 演説 を 聞き に 来た んじゃ ない の よ
みんな で 楽しく お 食事 する ため に 来た の よ
自分 が 結婚 し ない こと を 正当 化 し たい だけ でしょう
それ も もう すぐ おしま い かも よ
は ぁ ?
なかなか ステキな 方 じゃ ない ? ( 信 介 ) 主語 は ?
早坂 先生
上品で 穏やかで 母さん ああいう 人 大好きだ わ
やめろ !
♪~
~♪
あっ ! こんばん は
ああ
あの … マンション の 管理 費 と 修繕 積立 費 って
毎月 ちゃん と 払って ます ? ( 信 介 ) なに ? それ
“ なに ? それ ” って 請求 来る でしょう ?
来 ない ( みちる ) えっ ? なんで ?
そう いえば 君 なんで この マンション 住める の ?
ああ … 親戚 の 叔父さん が 持って る 部屋 な んです
叔父さん が アメリカ に 赴任 して る 間 借りて て
( 指 を 鳴らす 音 )
謎 が 解けた
ちょっと は 人 に 関心 ある んです ね
なんで 桑野 さん とこ 請求 来 ない んだろう …
うち は 分譲 賃貸 なんで ね ( みちる ) 分譲 賃貸 って 何 です か ?
まあ いい ( みちる ) ハァ …
人 の 質問 に は ちゃんと 答えて ください よ
あっ !
ウワッ !
こら ! ダメでしょう ! これ は 電柱 じゃ ない の ! もう …
( ほえる 声 )
草津 ( くさ つ ) で 豪 遊 した の が マズ かった
♪( クラシック )
必ず 結婚 し なきゃ いけない の が この ゲーム の 欠点 だ
“ 家 を 買う ” 5万 ドル か 安い な
フフッ …
100万 カット か …
うーん … まあ ムリ だ な
~♪
( 英治 ) おはよう ございます ( 摩耶 ) あっ … おはよう
あっ … 沢崎 ( さ わざ き ) さん これ あの …
先月 の 請求 書 です ( 摩耶 ) はい
うん 確かに だ けど
木村 さま の 仕事 断って 事務 所 やって けん の ?
さあ … おはよう ございます
桑野 さん 金 に は 無頓着です から ね
うん … 100万 円 カット する だけ で いい のに
あいつ 自分 の 将来 設計 と か できて ん の か な ?
あっ … でも 沢崎 さん は 堅実に 貯金 と か して そうです よ ね
貯金 じゃ なくて 運用 よ ( 英治 ) 運用 ?
働いて お 金 を ためたら 今度 は その お 金 に 働いて もらう の
それ が 資産 運用
私 に その 話 を さ せたら ちょっと 長い わ よ
英治 君 も そろそろ … ちょっと …
いや あの … いい です いい です いい です
僕 に は 全く 縁 の ない 話 です から
( 沙織 ) おはよう ( 英治 ) おはよう
は ー い どうぞ ( 英治 ) あっ … サンキュー
お っ … 頑張って ね
沢崎 さん この 間 の こと です けど
僕 ホント ふた 股 とか かけて ませ ん から
私 は チク ったり し ない わ よ
ホント ただ の 友達 な んです 食事 する だけ
誰 の 話 ? ( 英治 ) えっ ?
ああ …
あの さ だ から その ね 桑野 さん が 病院 担ぎ込ま れたり した とき に
助けて くれた 人 で 1~2 回 飲み に 行ったり した だけ
だから こう 純粋に 異 業種 交流 って いう か さ
ふ ~ ん … 純粋に 異性 交遊 ね
いや だ から そう は 言って ない でしょう ?
… じゃ なに ? 俺 は ほか の 女 と 食事 して も いけない わけ ?
いい よ ( 英治 ) あっ そう ?
うん 私 も 会う ( 英治 ) えっ 誰 と ?
だから その 人 と ( 英治 ) えっ なんで ?
英治 君 の 友達 は 私 も 友達 に なる … てこ と で セッティング よろしく
あっ … すいません ( 店員 ) あっ … はい
アイランド 型 で クッカ ー と シンク を 分割 した 物 って ある んです か ?
その タイプ は 2 階 に なり ます
あと 40万 か …
( 携帯 電話 の 着信 音 )
はい ( 夏美 ) 中川 総合 病院 の 早坂 です
ああ パート 2 の DVD だったら 貸し ます よ
結構です … お 母 さま が この 間 診察 に いら した とき
扇子 を お 忘れ に なった んです よ
… で 今日 お 母 さま から 電話 が あって
桑野 さん に 渡し と いて くださ いって こと な んです
じゃ 捨て といて ください ( 夏美 ) ダメです よ !
だって これ 白 檀 ( び ゃく だ ん ) でしょう ? すごい 高級 品 な んです よ
ハァ …
わざと 忘れた な
ふ ~ ん … じゃ つきあって 1 年 か ( 沙織 ) そう な んです … ねっ ?
うん ( みちる ) あれ ?
前 確か “ つきあって る 人 いない ” って
え えっ ? そんな こと 言った っけ ?
言っちゃ った んだ そんな こと
ああ 私 の 聞き 違い だった かも
でも まあ 英治 君 と ただ の 友達 な の は 事実 だ から