Switched S 1:E 5 Lies
( 然子 ( ぜんこ )) しろ ちゃん !
しろ ちゃん な んだ よ ね ?
なんとか 言って よ
( 火賀 ( かが )) 体 に は なん も 異常な いって
( あゆみ ) 火賀 くん
俺 の 体 は ?
それ が …
まだ 意識 が 戻ら ない んだ って
どう なって ん ねん !
俺 ら 入れ替わった ん ちゃ うん かよ !
( 宇金 ( う こん )) その とおり よ
私 が 呼んだ の
( 宇金 ) 向こう の 体 の 中 に は 間違い なく 水本 ( みず もと ) 公 史郎 ( こう しろう ) が いる
じゃあ なんで あいつ だけ 目 ぇ 覚まさ へん ねん
( 宇金 ) 別に 珍しい ケース じゃ ない わ
過去 に は 数 年間 眠り 続けた 人 も いる の
( あゆみ ) じゃあ そのまま 目 を 覚まさ なかった 人 は ?
安心 して そういう ケース は 一 度 も ない から
今度 は こっち が 質問 して いい かしら
どうして 入れ替わった の ?
( 火賀 ) え ?
( 宇金 ) どちら か が 相手 に なり たい と 思わ なければ
入れ替わら なかった はずでしょ ?
分から ん
じゃあ しろ ちゃん の ほう が …
( 宇金 ) いずれ に せよ はっきり して る こと は ただ 1 つ
あなた は もう 二度と 元 に は 戻れ ない
( あゆみ ) 私 の せい だ
火賀 くん たち まで 入れ替わって しまった の は ―
全部 私 の せい だ
火賀 くん と しろ ちゃん は …
( 水本 の 母親 ) 公 史郎 ? どうした の ?
( あゆみ ) もう 二度と …
( 火賀 ) う うん 別に
( あゆみ ) 元 に は 戻れ ない
♪~
~♪
( 天 ヶ 瀬 ( あま が せ )) あゆみ ちゃん が 心配です
どんな 様子 でしょう か ? 会い に 行った んです よ ね ?
だから 言った んです !
水本 公 史郎 だけ は 信じちゃ いけない って
だいたい あなた が あゆみ ちゃん と 火賀 くん を ―
しっかり … あ ! おい 話 の 途中 だ 外せ !
まだ 寝る 時間 じゃ ない ちくしょう ! ちくしょう !
( パソコン の 通知 音 )
( あゆみ ) 私 が 一 番 苦しい とき ―
そば に いて 支えて くれた の は 火賀 くん だった
( 火賀 ) 見て み
な ? 悪く ない やろ ?
だから …
今度 は 私 が
( あゆみ ) 火賀 くん
数学 の 宿題 やって ない でしょ ?
あと これ
よかったら あと で 食べて
それ と …
困った こと が あったら なんでも 言って ね
( 火賀 ) よし
ありがとう な ( 海老原 ) マジ か !
( 宇野 ) いつ から デキ て た の ?
( 海老原 ) あゆみ と つきあって た んじゃ ねえ の かよ ?
( 金村 ) 海根 ( うみ ね ) さん に 乗り換え たって こと ?
( 生徒 たち ) ええ ー !
違う 違う ! そういう ん じゃ ない
誤解 ! 一緒に おんねん けど …
( 然子 )2 人 が デキ てる ?
バッカ じゃ ない の
どう 考えて も 釣り合わ ない でしょ
( 川地 ) でも ―
それ も 分かる 気 が する
海根 さん なんか かわいく なった し
( 船木 ) うん 分かる 分かる
( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね
( 生徒 ) かわいく なった よ ね ( 生徒 ) 確かに
( 火賀 ) 俺 に とって は ―
今 の 海根 さん が 一 番 かわいい
( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね
( 川地 ) 海根 さん なんか かわいく なった し
う う う ー !
ハァ ハァ ハァ …
( 律 ( りつ )) あゆみ ?
( マリア ) 大丈夫 ?
( 然子 ) 別に ( 律 ) でも …
( 然子 ) 別に って 言って んじゃ ん !
( 船木 ) 海根 さん 最近 め っちゃ モテ る よ ね
( 土井 ) 超 うらやましい
( 川地 ) いつ から つきあった の ?
( 船木 ) きっかけ は ?
( 星 嶋 ) あゆみ ちゃん なんか 最近 性格 変わった よ な
( 太 川 ) そう そう 前 は 全然 あんな ん じゃ なかった し
( 望月 ) て か 別れた 原因 ぶっちゃ け それ だ ろ ?
いや だ から そう じゃ ない ねん て
( 星 嶋 ) おい じゃあ な んな んだ よ
ちゃ うちゃ うち ゃう だ から そもそも …
( 生徒 ) 海根 さん は 誘わ なくて よく ない ?
( 生徒 ) て か 隣 歩く の ちょっと 恥ずかしい よ ね
( 生徒 ) 罰 ゲーム は 海根 に 触る
うわ っ ! マジ で 触った !
( 生徒 ) うわ うわ うわ !
( 生徒 ) お前 汚 ( きた ね ) え 海根 が うつる だ ろ !
( 携帯 電話 の バイブレーション )
しろ ちゃん
どうして 入れ替わっちゃ った の ?
( 水本 ) 死に たく なくて とっさに 火賀 と 入れ替わった んだ
でも 結果 的に は よかった の かも しれ ない
火賀 の 人生 を 奪う こと も できた し
俺 の 望み も かなった んだ から
そんな の 全然 よく ない ( 水本 ) 俺 ―
君 が あんなに 嫌って た 火賀 の 姿 に なった けど
好きで いて くれる よ ね
外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ
クソッ …
ごめん ね
なんで お前 が 謝 ん ねん
元 は と いえば 全部 私 の 責任 だ から
( 火賀 ) ん ?
あの とき 私 が だまさ れ なければ …
美術 室 に 来て ほしい んだ
もう 一 度 あゆみ ちゃん と 話 が し たい んだ
ざ ー ん ねん
あ ! 痛 っ ! イテテテテ …
えっ … 火賀 くん 大丈夫 ?
カップ ケーキ …
え ? なんか 変だった ?
私 普段 料理 と かし ない から …
もう 1 個 食い たい
え ?
今度 は レーズン 入り 頼む な
火賀 くん
あゆみ の せいちゃ うよ
そもそも お前 も 被害 者 やろ ?
今日 の 宿題 ちゃん と 自分 で やる から
じゃ
( あゆみ ) 火賀 くん は ―
元 の 体 に は 戻れ ない
誤解 っ つって る やろ !
俺 が 絶対 お前 の 体 取り返し たる
お前 が どんな 姿 でも 関係ない
俺 は お前 の 味方 や !
今 は 自分 の こと だけ 考えろ
なん に したって 俺 は … お前 の 隣 で 応援 して る から
( あゆみ ) あれ だけ 私 を 守って くれた 火賀 くん を …
好きな ん や あゆみ が
俺 に とって は 今 の 海根 さん が 一 番 かわいい
他の 誰 と 比べて も
俺 の 好きな あゆみ ここ に しか おら ん から
( あゆみ ) 私 は ―
守って あげる こと が でき なかった
( 火賀 ) 誰 より も 先 に ―
あゆみ の 良 さ に 気 付けて た かも な
( あゆみ ) なんで ?
なんで こんな こと に なっちゃ う の ?
( 物音 )
( あゆみ ) どういう こと ?
あゆみ
お前 こいつ の こと 思いっきり 殴って ええ ぞ
( あゆみ ) え ?
( 火賀 ) 俺 ら は ずっと だまさ れ とったん や
公 史郎 なあ
元 に 戻る 方法 を 探る ため に
あえて 海根 然子 の そば に おった ん やって さ
ウソ …
あゆみ ちゃん
今 まで たくさん 傷つけて ごめん
元 の 体 に 戻ろう
家族 も 今 まで の 生活 も
全て 取り戻す んだ
火賀 くん
しろ ちゃん
( あゆみ ) うわ ー ん ! ( 火賀 ) おお !
泣く な よ
好きで いて くれる よ ね
外見 は 変わって も 中身 は 変わら ない んだ から さ
( 然子 ) あれ は …
アタシ へ の 当てつけ
今 の 海根 さん が 一 番 かわいい
( 土井 ) 私 最近 の 海根 さん め っちゃ 好きな んだ よ ね
( 然子 ) 小日向 ( こ ひなた ) あゆみ の 体 に なって も
何も 変え られ ない アタシ へ の
( 火賀 ) おお ー !
誰 の 体 でも うまい もん は うまい な
( 火賀 ・ 水本 ) ハハハ …
( あゆみ ) ねえ しろ ちゃん 全部 ウソ だった んだ よ ね ?
( 水本 ) ああ
じゃあ どうして 火賀 くん と 一緒に 落ちたり した の ?
( 火賀 ) あゆみ
悪い
実は あん とき …
( 火賀 ) やめろ !
このまま 聞け 2 人 が 見て る
お前 … まさか
ああ
あゆみ ちゃん を 元 に 戻す 方法 が ある
ただし ―
正真正銘 の 命懸け だ
どういう こと や ねん
まず …
ここ から 俺 と 飛び降りて ほしい ( 火賀 ) は あ ?
俺 と お前 で 入れ替わる んだ ( 火賀 ) だ から ちゃんと …
ちゃんと 説明 しろ ! ( 水本 ) 火賀
俺 を 信じる か ?
( 火賀 ) でも こいつ が 目 ぇ 覚ませ へん から ―
俺 自身 も どう したら ええ か 分から ん く て
だから お前 に も なん も 話せ へん かった
ごめん
だけど 元 に 戻る こと なんて でき ない はずじゃ ?
確かに 俺 も そう 思った
でも …
1 つ だけ 方法 が あった んだ
シャッフル ?
同じ 人間 と 入れ替われ ない なら
別の 人間 を 経由 して 体 を 取り戻せば いい
( あゆみ ) どういう こと ?
( 水本 ) これ が 今 の 状態
まず 次の 赤 月 の 日 に
あゆみ ちゃん と 火賀
俺 と 海根 さん が 入れ替わる
そして その 次の 赤 月 の 日 は
あゆみ ちゃん と 俺
火賀 と 海根 さん が 入れ替わる
そう する と …
( あゆみ ) あ ! 元 に 戻った
( 水本 ) そう 2 回 の 赤 月 を 利用 すれば
同じ 相手 と 入れ替わる こと なく 元 に 戻れる んだ
しろ ちゃん すごい
( 火賀 ) でも 公 史郎
これ や っぱ 無理 ある やろ
( あゆみ ) どうして ?
海根 然子 や ( あゆみ ) え ?
シャッフル に は 4 人 の 協力 が 必要 やろ ?
でも あいつ が やすやす 受け入れる と は
どうしても 思わ れ へん けど
( 水本 ) その とおり だ 簡単に 説得 なんて でき ない
じゃあ どう する つもり や ねん ?
海根 さん を だます 以外 に 方法 は ない
( 火賀 ) お前 …
もし かして それ も 計算 して 海根 の そば に ?
今 なら 彼女 を 思いどおり 動かせる と 思う
あの さ …
海根 さん に 協力 して もらえ ない か な ?
( 火賀 ) は ?
難しい の は 分かって る でも …
海根 さん を だまして 無理やり 元 に 戻って も
その先 は どう なる の か な
私 たち は よくて も
海根 さん の 心 は きっと ホントに 壊れちゃ う
あゆみ
気持ち は 分かる けど
もし 海根 が 裏切ったら この 中 の 誰 か が 死ぬ こと に なん ねん
それ に …
こんな 話して 一 番 苦しい の ―
海根 然子 の そば に おった 公 史郎 ちゃ うか ?
ごめん
そう だ よ ね
( あゆみ ) あり が と
じゃあ また あした
( 火賀 ) おう
公 史郎
ずっと 悪役 で おる の も キツ かった やろ
いや
お前 が あゆみ ちゃん の そば に いて くれた から な
なら …
お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ
まさか お前 それ で 俺 に …
俺 は ただ ―
責任 を 果たした だけ だ よ
海根 さん が あゆみ ちゃん の 体 を 奪った の は
俺 に も 原因 が ある
だから …
何 を 犠牲 に して も あゆみ ちゃん を 元 に 戻す と 決めた んだ
じゃあ な
( 筆 立て が 落ちる 音 )
( 水本 ) 火賀 と つきあう の ?
え ?
前 から 思って た んだ
2 人 の ほう が お 似合い だって
お前 が あゆみ ちゃん を 支えて やれよ
( あゆみ ) 信じて る から
しろ ちゃん が
何 を しよう と して る の か 分から ない けど
でも ―
私 たち は しろ ちゃん を 信じて る から
ホント バカだ な
( ドア の 開閉 音 )
お かえり なさい
( 京子 ) うん
昔 は よく そう やって 手伝って くれた っけ
台所 に 手 が 届か ない から さ
一生懸命 台 引っ張り出して きて
( 然子 ) お 母さん
お 皿 は アタシ が 洗う
手伝って くれ ん の ? ハハッ ありがとう
うん
アタシ お 皿 洗う の 大好き
一生懸命 洗う ね
( 京子 ) うれし ~ い フフッ
上手 ~
( 京子 ) あんた も あたし も さ
ちょっと でも 美人 に 生まれたら …
少し は マシ な 人生 送れた のに ね
海根 さん ?
しろ ちゃん
アタシ … 認める よ
アタシ は …
小日向 あゆみ の 体 を 奪って も
小日向 あゆみ に は なりきれ なかった
認める から …
お 願い だ から …
アタシ を 1 人 に し ないで
( 然子 の 泣き声 )
しろ ちゃん を 好きで い させて よ お …
( 泣き声 )
( 携帯 電話 の 着信 音 )
もしもし ? ( あゆみ ) もしもし
( 水本 ) 海根 さん の こと もう 一 度 考えて みた んだ
え ?
( 水本 ) やっぱり 彼女 に は 正直に 全て を 伝えよう と 思う
しろ ちゃん …
( 火賀 ) ちょっと 待て って
全部 ウソ でした って 言う つもり か ?
( 水本 ) ああ
その うえ で 協力 して もらい たい んだ
それ が 難しい から
だまして 入れ替わろう と し とったん やろ
( 水本 ) だ けど それ って …
海根 さん が あゆみ ちゃん に した こと と 同じだ よ な
俺 ら は やり返す だけ や 気 に する こと ない って
俺 も そう 思って た
でも …
これ 以上 海根 さん を 苦しめる わけに は いか ない
( 火賀 ) 今更 何 言って ん ねん
俺 ら に 同情 して る 余裕 なんか ない やろ
火賀 くん
私 から も お 願い し ます
分かった
ハァ … て か
俺 が 何 言った って 答え 出て る や ん
悪い な 火賀
ありがとう
おう
海根 さん は どうにか して 俺 が 説得 して みせる
おう
フゥ …
よい し ょっ ほっ
ヤバ い ヤバ い ヤバ い …
( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ
( 水本 の 母親 ) ほら ー 早く 食べ ない と 遅刻 する わ よ
( 宇金 ) そして 最終 の 調査 結果 から ―
この 地形 の 変化 が
赤 月 出現 の 周期 を 短く して いる ―
主な 要因 だ と 分かり ました
残念 ながら …
話 が ある んだ
あゆみ ! 公 史郎 は ?
海根 さん と 屋上 に
止め に 行く ぞ ( あゆみ ) え ?
( 水本 ) 今 海根 に 拒絶 さ れたら 二度と 元 に 戻れ ん く なる
どういう こと ?
宇金 の 野郎 が 言 っと った
このまま 周期 が 短く なって いく と
2 日 後 と その 1 週間 後 ―
赤 月 が 見 られる の は それ で 最後に なり ます
ちょっと 待って !
シャッフル に は 最低 2 回 の 赤 月 が 必要な んだ よ
だから だまそう が 何 しよう が
今度 の 赤 月 に 海根 と 入れ替わら なあ かんねん !
何 ? 話 って
( 水本 ) 申し訳ない
俺 ずっと ウソ ついて た
君 と つきあって た の は …
( 火賀 ) 公 史郎 !
海根 さん は ?
( 火賀 ) アホ !
( 火賀 ) すぐ 追う ぞ 時間 ない ねん ( 水本 ) え ?
( 火賀 ) これ や
分かった やろ 早 ( は ) よ 行く ぞ
お前 何 し てんねん
( 水本 )1 日 だけ 待とう ( 火賀 ) は ?
外見 を 変えて も 意味 が ない
その こと を 一 番 理解 して いる の は 彼女 自身 だ と 思う
( 火賀 ) それ で 断ら れたら どう す ん ねん
俺 は 海根 さん を 信じ たい ( 火賀 ) だ から ―
そんな 悠長な こと 言って る 場合 ちゃ う ねん !
火賀 くん
分かった
“ 私 から も お 願い し ます ” やろ ?
( あゆみ ) そして 次の 日
その 日 は 朝 から 雨 だった
あした の 赤 月 まで に 海根 さん を 説得 でき ない と ―
元 に 戻る こと は でき ない
でも …
( ドア が 開く 音 )
( ドア が 開く 音 )
( 担任 ) 席 に つけ
ホームルーム の 前 に 大事な 話 が ある
昨日 から ―
小日向 あゆみ が 行方 不明に なって る
海根 さん …
♪~
~♪