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神のみぞ知るセカイ 女神篇, Kami nomi zo Shiru Sekai: Megami-hen (The World God Only Knows III) Episode 6

Kami nomi zo Shiru Sekai : Megami - hen ( The World God Only Knows III ) Episode 6

( 栞 ( しおり ) ) 汐宮 ( しお み や ) 栞 です

私 は 今 大きな そして え たい の 知れ ない

怪 異 に 取りつか れ て い ます

その 不気味 な 感覚 は 私 の 体中 を 四六時中 支配 し

片 とき も 休ま せる こと は … ない

( 藤井寺 ( ふじ い で ら ) ) 栞 !

小説 舞 校 ( まい こう ) 祭 用 の コピー 本 の 書 け た か ?

も … もう 少し です

もう 少し が 長 ( なげ ) え ぞ

あさって の 朝 まで に 書か ない と もう 出さ ない から な ~

( 栞 ) 私 は うすうす 気付 い て いる の だ この 怪 異 の 正体

これ は 世間 一般 の 男女 が

れ … れ … 恋愛 と 呼 ん で いる 感情

… かも しれ ない

本 の 中 で は 時 に 甘く 時 に 愛らしく 時 に 悲しく 描か れ て き た 恋愛

しかし 私 の それ は その どれ に も 当てはまら ない !

私 の 小説 に 介入 し て き た アレ

男 同士 で 組 ん ず ほぐれ つ し て い た アレ

女装 し て 高 笑い し て い た アレ

そして 私 が ここ に 籠城 し た 時 助け て くれ た 人 と

もし かして 同一 人物 ?

それにしても なんて ひどい 話 な の

最初 に 遭遇 する 男性 が あんな …

倒 錯 ! 変態 ! 女装 男 だ なんて

ど ない せい と 言う の よ !

そして 何より 罪深い の は

あの 男 が 約束 を 守ら ない 男 って こと

私 の 小説 の 続き を 読み に 来る って 言った のに …

昨日 は ずっと 待って た の に 来 なかった

ただ の 倒 錯 変態 男 なら まだしも

約束 を 守ら ない 倒 錯 変態 男 は 救い よう が ない わ

そんな 男 と キス し ちゃ った の かな

でも この 前 まで 少し も 思い出 せ なかった

私 は 人生 の 初めて の キス の ごとき 一大事 を

あっさり 忘れ て しまう アン ポン タン な の だ ろ う か

あっ …

( 栞 ) また この 子 ?

どこ から 入って くる の か な

( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) どこ の 子 だ ろ う ?

( 桂 馬 ( け いま ) ) や あ ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 汐宮 栞 です

私 は 今 え たい の 知れ ない 怪 異 に 取りつか れ て いる の です

出会い の 神様 あんた いっぺん 死 ぬれ !

♪ ~

~ ♪

( 栞 ) こんな 倒 錯 男 の ため に 私 は 悩み

あま つ さえ 小説 の 意見 まで 求めよ う と し た の ?

もう 関わら ない で おこ う

( 桂 馬 ) あの … ( 栞 ) ああ …

きみ の 小説 読み に 来 た よ

( 栞 ) お … 覚え て て くれ た の か

あっ … いやいや 殊勝 な セリフ いくら 言って も

その 格好 で 全部 台なし !

でも … まず は 一応 話 は 聞 くわ

私 は 寛容 な 人間 な の

( 栞 ) じょ … 女装 好き な ん です か ?

実は … 僕 は ある 事情 で 女 に なら なく て は いけ なく なって

最初 は 作戦 の ため だ と 思って い た 女装 が

だんだん やめ られ なく なって しまった ん だ

思え ば あの 日 … 屋上 で 地獄 の 使い が 現れ て 以来

僕 の 日常 は 崩壊 を 始め て いた ん だ

常識 と 非常識 の 境界 は とう に ない

このまま 僕 は 現実 の 歯車 の 上 で

ズタズタ に さ れ て しまう の だ ろ う か

( 栞 ) 何 を ぬかし てる の この 男 …

話 を すれ ば する ほど 分から ない

なん なん だ ろ う この 人 は …

( 席 を 立つ 音 ) あっ …

つま ん ない 話し て ごめん 帰る よ

あっ … あの !

ん ?

悩み の こと は 話し た ほう が 軽く なる って

この 図書 館 の 1,347 冊 の 本 に 書 い て あり まし た

もう 少し 話 聞か せ て ください

( チャイム ) あっ …

帰り ながら で いい ?

( 栞 ) か … 帰り ながら ~ ?

( 栞 ) 外 で は カツラ かぶる ん だ

( 桂 馬 ) ん ?

こう する と 意外に 気付か れ ない ん だ

( 栞 ) 結構 かわいい

あ … あの 話す なら お 店 の ほう で …

( 桂 馬 ) 歩き ながら で いい よ

でも … あっ !

あ … あそこ 入り ませ ん か ?

( 桂 馬 ) ラーメン ?

( 戸 が 開く 音 ) ( 店員 ) らっしゃ ~ い !

( 栞 ) 私 に は この “ へい らっしゃい ” 感 の 中

注文 する 勇気 は なかった

でも 今 は 男 の 人 が いる

今日 こそ ネギ ラーメン を 注文 でき そう !

( 桂 馬 ) 食 券 何 頼む ? ( 栞 ) あっ …

( 栞 ) 声 を 出さ なく て も 頼 め る システム が あった と は …

お … おいしい ! 生き て て よかった !

しかし 初めて の 男 の 人 と の 食事 が ラーメン と は …

これ は 乙女 の 風上 に も 置け ぬ 所業 で は なか ろ う か

もっとも 相手 も 男 の 風上 に も 置け ぬ 女装 …

あっ …

こんな 不思議 な 人 どんな 本 の 中 に も い なかった

ん ?

あ … あの …

あなた の こと

主役 に し て お 話 書 い て いい です か ?

えっ ?

私 … あなた の こと 書き たい ん です !

い … いい けど

( 栞 ) あ … ありがとう ござい ます !

あした の 朝 図書 館 に 来 て ください

書 い て き ます から !

( 栞 ) 今 なら … 書 け そう !

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ~ !

これ で 舞 校 祭 に は 間に合う な

( ハクア ) 本当 ?

ああ 大丈夫 だ ろ う

栞 が 話 を 書き上げ られ ない の は 自分 の ネタ に 自信 が ない から だ

だから 途中 で イヤ に なる

しかし こんな キテレツ な ヤツ が そば に いる

こんな 強力 な ネタ は 他 に ない !

自分 で 言う な

( 桂 馬 ) これ で 小説 の 完成 を ともに 迎え れ ば

栞 の 好感 度 は マックス だ !

いよいよ エンディング が 見え た ぞ ! 久々

知ら ない わ よ

あ … あの …

も … もう 少し な ん です けど

もう 少し って 白紙 じゃ ねえ か よ !

どう す ん です か 栞 先生 ~ !

( 栞 ) あ … あの あと 1 時間 あれ ば でき た ん です けど …

あと 1 時間 で 何 が できる ? どん だけ 超 短編 小説 な ん だ よ !

( 桂 馬 ) … と は いえ 迷走 し た 跡 は 見受け られる

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) 下 の 名前 で 呼ば れ た !

今日 2 人 で ここ で カンヅメ しよ う

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) お前 の 話 が 完成 する まで 僕 は ここ を 出 ない

そして お前 を 出さ ない

( 栞 ) えっ ?

( 桂 馬 ) あした まで に 小説 を 完成 さ せる ん だ いい な !

( 栞 ) え ~ !

( 桂 馬 ) 栞 に は いくら でも 逃避 できる 心 の 広場 が ある

余裕 を 与え たら ダメ だ

だが 追い込み すぎる と 意図 的 な タイム アップ

つまり 逃げる 恐れ も ある

それ を 防ぐ ため の カンヅメ だ

( ハクア ) で も 締め切り あした でしょ ?

それ くらい で 書 ける よう に なる かしら

( 桂 馬 ) 書 い て もらう ほか ない な 傑作 を

( ハクア ) 初めて の 小説 で ? 簡単 に 言う わ ね

それ 以外 の シナリオ は 僕 の 想定 に ない

まっ 頑張って ね 私 は ちょっと 出かけ て くるわ

どこ 行く ?

地区 長 は 定期 的 に 報告 会 が ある の

そう か … ( くしゃみ )

( ハクア ) どう し た の ?

( 桂 馬 ) おととい 昨日 と 女装 が 続 い た から な

足元 が ス ~ ス ~ し て 冷え た の かも しれ ない

( ハクア ) 気 を つけ なさい よ

お前 疲れ も たまって る だ ろ う し 無理 し ない で

そもそも お前 ら が 来 なきゃ 無理 し て ない

ベ ~ !

( 桂 馬 ) 子供 か お前 は !

( ノーラ ) 駆け 魂 ( たま ) 隊 の 中 に

ヴィンテージ が 入り込 ん で いる と いう ウワサ ―

知って る ?

( ハクア ) 確かめ なく ちゃ !

( 栞 ) な っ …

なんで こんな こと に ?

ん ?

あっ …

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 記念 す べき 処女 作 な の に 出だし から 人 マネ なんて 問題 外 !

もっと オリジナル で ! かつ 面白 そう な 出だし …

宇宙 紀 第 10 RD 10 ( いち まる アール ディー じゅう ) 年

かつて 強力 な 同盟 を 誇った 銀河 恒星 系 の

各 惑星 の 求心力 は 急速 に 衰え

決定 的 な 破壊 が 訪れる こと と なった

宇宙 大 戦争 で ある !

( 紙 が 破れる 音 )

( 栞 ) 煮詰まる と 宇宙 戦争 を 始め て しまう の は 私 の 悪い 癖 だ わ

宇宙 は 平和 の まま で いい の

要 は キャラクター な の !

キャラ が 強かったら どんな 出だし でも 関係ない わ

考え て み たら 私 この 人 の こと なんにも 知ら ない

知って る こと と いえ ば 芸能 人 と ウワサ に なり

なお 男子 と も つきあう 女装 男 なんて …

あり え ませ ん 常識 的 に !

ひょっとして 全部 私 の 妄想 な の か な ?

キス し た こと も みんな

でも …

“ あんた あたい と キス し た の かい ? ”

… なんて 絶対 に 聞 け ない !

あっ !

( 栞 ) な … 何 を 考え てる の 私 !

今 は 書く の 急 い で 書く の !

こんな 時 は 先人 の 遺産 を 参考 に する の よ

きっと そこ に 手がかり が !

( 栞 ) あっ 読みふけって しまった 1 時間 半 も たって る

誘惑 に 負け た 書く こと に 集中 集中

女装 って 英語 だ と …

何 を やって る の よ 私 の アホ ~ ! あっ …

う う …

( 栞 ) もう 今日 書 け なく て も いい か な

だって なんにも 浮か ん で こ ない ん だ もん

こんな 状況 で 奇跡 的 に 何 か ひらめく なんて あり え ない

( カシラギ ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

( 栞 ) えっ ?

あれ ?

締め切り まで あと 1 日 しか ない ん だ よ

なのに まだ 一 枚 も 書 け て ない

栞 が たくさん 本 を 読 ん で た の は なんの ため だい ?

考え て ない で 早く 書 い て おくれよ

( 栞 ) うるさい な

そもそも あんた が 全然 動 い て くれ ない の が いけ ない の よ

私 の 物語 の 登場 人物 の くせ に !

( カシラギ ) 僕 の せい だって いう の かい ?

それ は 書く 人 の 能力 な ん じゃ ない か ?

( 栞 ) うるさい ! あんた なんか 埋まれ !

( カシラギ ) そもそも 小説 を 書こ う と し た の は 栞 の ほう じゃ ない か

( 藤井寺 ) 栞 は 最近 変わった な ( 栞 ) えっ ?

相変わらず 話さ ん けど 明るい 無口 に なった な

( カシラギ ) 栞 は 変わった よ

きみ は 本 を 読 ん で いる だけ で 満足 だった ん じゃ ない の かい ?

小説 を 書 い て 誰 に 読 ん で もらい たかった ん だい ?

( 栞 ) 誰 か の ため なんか じゃ ない

私 は ただ … 心 に モヤモヤ が 広がって くる の

あれ 以来 胸 が ずっと ドキドキ し て

何 か し なく ちゃ 心 が 体 が 爆発 し そう だった

何 か を せ ず に は い られ なかった の よ !

でも 余計 に モヤモヤ し ちゃ った

お 話 を 書く 力 ある か と 思った けど 思い違い だった みたい

( 桂 馬 ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ

書け ば いい よ

お前 なら 書 ける よ 誰 より も 面白い 話

( 栞 ) か … 簡単 に 言わ ない で

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ

栞 の こと を 書け ば いい ん だ よ

あっ …

( 桂 馬 ) 世 の 中 に いっぱい 物語 は ある

でも そんな の は どう で も いい ん だ

僕 が 読み たい の は 栞 の 話 さ

図書 館 の 中 に ずっと 住 ん で いる 本 を 愛する 子 の 話

でも 人 づ きあい は 不器用 で 図書 館 に 立てこもって しまう

( 栞 ) あっ …

( 桂 馬 ) そんな 子 の 話 が 読み たい ん だ

( 栞 ) う っ …

そ … そんな 話 つまらない です !

( 桂 馬 ) 書 ける はず だ 栞 が 覚え て い れ ば …

ハァ ハァ …

( 栞 ) やっぱり やっぱり いたん だ !

あの 籠城 の 夜 に あの 人 …

いたん だ !

そろそろ 書 け そう ?

( 栞 ) あっ …

あれ ?

か … 桂木 ( かつらぎ ) く ~ ん

あっ …

( 鳥 の さえずり )

( 足音 )

( 栞 ) 「 私 に つい て 」

「 頭 目 の 鍵 と 王 の 谷 の 宝 」 面白かった

「 果てしなく アバンチュール 」 面白かった

「 現代 哲学 地図 2 」 面白かった 1 より も

「 カルチャー 講座 ブレイク ダンス って 簡単 ! ! 」

簡単 じゃ なかった

これ が 今週 私 が 読 ん だ 本

図書 委員 は いろいろ な 本 が 読める

面白い 本 そう で ない 本

楽しい 本 悲しい 本 優しい 本

あした また 読み たい よう な 本

人気 の ある 本 を 読む の は 好き

だって 本 は 読ま れる ため に 生まれ て き た ん だ から

人気 の ない 本 は 特に 大切 に 読む

どの 本 も 本当 は 面白い の よ

キレイ な 本 は 好き 見 て いる だけ で 幸せ に な れる

汚れ た 本 も 好き よく 働 い た 証拠 だ も の

そんな 本 たち が 暮らし て いる 大きな 家

それ が 図書 館

私 の 幸せ の 住みか さまざま な 人 の 知恵

さまざま な 人 の 時間 さまざま な 人 の 思い

それ が 一堂 に 会する 場 こんな ところ は 他 に どこ に も ない

でも 私 に は 仲間 も いる

委員 長 の 藤井寺 さん

いつも ガミガミ 言って る けど 本当 は 優しい 人

私 が 図書 館 に 立てこもった 時 も 先生 に 言いつけ なかった

忘れ ない

下級 生 の みわ ちゃん は 音楽 好き で いつも いろいろ 教え て くれる

でも カラオケ など と いう 恐ろしい 場所 は

何度 誘わ れよ う と 行か ない から ね

みわ ちゃん の こと が 好き な 上井 ( かみ い ) 君 は 映画 好き

でも 本 も 読 ん だ ほう が いい わ 図書 委員 な ん だ から

今 は 外 で 本 を 読む の も 好き

人 が いる 図書 館 も 悪く も ない そう 思える

だって 本 は 人 が 書 い て 人 に 伝える もの だ から

本 は 私 の 空気

本 が あれ ば 私 の 世界 は どこまでも 広がる

そして 私 は …

ん …

あっ …

あ … あれ ?

お前 は 女神 か ?

えっ ? 知ら ない 人 と は 話さ ない よ

アポロ が ダメ って 言って た もん

( 桂 馬 ) アポロ ? ( ミネルヴァ ) ひ っ あっ あっ …

あた た … ん ?

か … 桂木 君

話 出来 た ん だ な

あっ … こんな の ただ の 独り言

話 なんて なんにも ない し … あっ …

僕 は 今 まで の 栞 の 話 で これ が 一 番 好き だ よ

全部 栞 に しか 書 け ない 言葉 だ

あっ ! あ … あの よ … 読 ん だ の ?

( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 最後 まで ? ( 桂 馬 ) うん

( 栞 ) 読 ん じゃ ダメ ~ ( 桂 馬 ) あっ あっ …

あ … あの 最後 の は 本気 じゃ なく て

だって もう 帰って こ ない 気 が し た から …

僕 と 栞 の 物語 は まだ 終わら ない よ

( 栞 ) ああ …

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) は … はい

( 桂 馬 ) これ 持って て ほしい ん だ

( 栞 ) プ … プレゼント ?

よかったら つけ て おい て よ

そ … それ は 分かり まし た けど あの …

( 栞 ) 最後 の 言葉 見 た ん でしょ う ? キス が その 答え で いい の ?

( 桂 馬 ) これ から 毎日 ここ に 来 て いい ?

栞 に 毎日 会い たい から

えっ …

( 栞 ) 結局 なんにも 言 え なかった

私 が 自分 の 気持ち を ツラツラ と 話せる 日 は

恐らく 未来 永 劫 ( えい ごう ) 訪れ ない で あ ろ う

あっ …

わ … 私 ミネルヴァ

( 栞 ) う っ ! ( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) こんな おかしな こと が あって も きっと 誰 に も 話せ ない

でも 今日 … 自分 の 言葉 が 見つかった かも しれ ない

続き 書か なきゃ

♪ ~

~ ♪

( 桂 馬 ) 発熱 悪寒 せき

この 忙しい 時 に 僕 は 風邪 を ひ い て しまった

だが ピンチ を チャンス に 変え て こそ

優れ た ゲーム プレーヤー だ

鉄板 の お 見舞い イベント で

歩美 ( あゆみ ) と ちひろ を 一気に 攻め落とす

( 亮 ( りょう ) ) 大変 だ ね ~

僕 風邪 なんて ひ い た こと ない から

分か ん ない や


Kami nomi zo Shiru Sekai : Megami - hen ( The World God Only Knows III ) Episode 6

( 栞 ( しおり ) ) 汐宮 ( しお み や ) 栞 です しおり||しおみや||||しおり| My name is Shiomiya Shiori.

私 は 今 大きな そして え たい の 知れ ない わたくし||いま|おおきな|||||しれ| Currently, I am possessed by some immense, unknown beast.

怪 異 に 取りつか れ て い ます かい|い||とりつか|||| Beast

その 不気味 な 感覚 は 私 の 体中 を 四六時中 支配 し |ぶきみ||かんかく||わたくし||たいちゅう||しろくじちゅう|しはい| This eerie presence has constant control over my entire being,

片 とき も 休ま せる こと は … ない かた|||やすま||||

( 藤井寺 ( ふじ い で ら ) ) 栞 ! ふじいでら|||||しおり Shiori...

小説 舞 校 ( まい こう ) 祭 用 の コピー 本 の 書 け た か ? しょうせつ|まい|こう|||さい|よう||こぴー|ほん||しょ||| Have you finished your novel for the Mai High Festival?

も … もう 少し です ||すこし|

もう 少し が 長 ( なげ ) え ぞ |すこし||ちょう||| You've been saying that for a while now.

あさって の 朝 まで に 書か ない と もう 出さ ない から な ~ ||あさ|||かか||||ださ||| If it's not done first thing the day after tomorrow,

( 栞 ) 私 は うすうす 気付 い て いる の だ この 怪 異 の 正体 しおり|わたくし|||きづ|||||||かい|い||しょうたい I have come to realize this beast's identity.

これ は 世間 一般 の 男女 が ||せけん|いっぱん||だんじょ| Shiori

れ … れ … 恋愛 と 呼 ん で いる 感情 ||れんあい||よ||||かんじょう

… かも しれ ない

本 の 中 で は 時 に 甘く 時 に 愛らしく 時 に 悲しく 描か れ て き た 恋愛 ほん||なか|||じ||あまく|じ||あいらしく|じ||かなしく|えがか|||||れんあい In books, love is sometimes depicted as sweet,

しかし 私 の それ は その どれ に も 当てはまら ない ! |わたくし||||||||あてはまら| But none of those descriptions apply to this emotion!

私 の 小説 に 介入 し て き た アレ わたくし||しょうせつ||かいにゅう||||| That thing that invaded my novel...

男 同士 で 組 ん ず ほぐれ つ し て い た アレ おとこ|どうし||くみ|||||||||

女装 し て 高 笑い し て い た アレ じょそう|||たか|わらい||||| That thing that was cross-dressing and laughing like a maniac...

そして 私 が ここ に 籠城 し た 時 助け て くれ た 人 と |わたくし||||ろうじょう|||じ|たすけ||||じん| And the one who saved me after I locked myself in the library...

もし かして 同一 人物 ? ||どういつ|じんぶつ Were they all the same person?

それにしても なんて ひどい 話 な の |||はなし|| It would just be too unfair for words...

最初 に 遭遇 する 男性 が あんな … さいしょ||そうぐう||だんせい|| if the first male with whom I had a romantic encounter were...

倒 錯 ! 変態 ! 女装 男 だ なんて たお|さく|へんたい|じょそう|おとこ|| A pervert!

ど ない せい と 言う の よ ! ||||いう|| What am I s'posed to do?!

そして 何より 罪深い の は |なにより|つみふかい|| And the worst part is that he doesn't keep his promises.

あの 男 が 約束 を 守ら ない 男 って こと |おとこ||やくそく||まもら||おとこ||

私 の 小説 の 続き を 読み に 来る って 言った のに … わたくし||しょうせつ||つづき||よみ||くる||いった| if I come back tomorrow?

昨日 は ずっと 待って た の に 来 なかった きのう|||まって||||らい| It's really interesting!

ただ の 倒 錯 変態 男 なら まだしも ||たお|さく|へんたい|おとこ||

約束 を 守ら ない 倒 錯 変態 男 は 救い よう が ない わ やくそく||まもら||たお|さく|へんたい|おとこ||すくい|||| but a perverted freak who can't keep his promises is beyond help.

そんな 男 と キス し ちゃ った の かな |おとこ||きす||||| Did I really...

でも この 前 まで 少し も 思い出 せ なかった ||ぜん||すこし||おもいで|| But I only remembered him recently.

私 は 人生 の 初めて の キス の ごとき 一大事 を わたくし||じんせい||はじめて||きす|||いちだいじ| Am I so scatterbrained that I'd forget something as important as my first kiss?!

あっさり 忘れ て しまう アン ポン タン な の だ ろ う か |わすれ|||||||||||

あっ …

( 栞 ) また この 子 ? しおり|||こ It's that girl again.

どこ から 入って くる の か な ||はいって|||| How does she get inside?

( ミネルヴァ ) あっ …

( 栞 ) どこ の 子 だ ろ う ? しおり|||こ||| Who is she?

( 桂 馬 ( け いま ) ) や あ ( 栞 ) あっ … かつら|うま|||||しおり| Hey.

( 栞 ) 汐宮 栞 です しおり|しおみや|しおり| My name is Shiomiya Shiori.

私 は 今 え たい の 知れ ない 怪 異 に 取りつか れ て いる の です わたくし||いま||||しれ||かい|い||とりつか||||| Currently, I am possessed by some immense, unknown beast.

出会い の 神様 あんた いっぺん 死 ぬれ ! であい||かみさま|||し| Oh, god of romantic encounters...

♪ ~ Look up at the sky

~ ♪

( 栞 ) こんな 倒 錯 男 の ため に 私 は 悩み しおり||たお|さく|おとこ||||わたくし||なやみ I let that pervert cause me all this anguish...

あま つ さえ 小説 の 意見 まで 求めよ う と し た の ? |||しょうせつ||いけん||もとめよ||||| And on top of that, I even asked him to critique my novel?

もう 関わら ない で おこ う |かかわら|||| I want nothing more to do with him.

( 桂 馬 ) あの … ( 栞 ) ああ … かつら|うま||しおり| Excuse me.

きみ の 小説 読み に 来 た よ ||しょうせつ|よみ||らい|| I'm here to read your story.

( 栞 ) お … 覚え て て くれ た の か しおり||おぼえ|||||| H-He remembered?

あっ … いやいや 殊勝 な セリフ いくら 言って も ||しゅしょう||せりふ||いって| No, wait...

その 格好 で 全部 台なし ! |かっこう||ぜんぶ|だいなし

でも … まず は 一応 話 は 聞 くわ |||いちおう|はなし||き| Still...

私 は 寛容 な 人間 な の わたくし||かんよう||にんげん|| I'm an open-minded person, after all!

( 栞 ) じょ … 女装 好き な ん です か ? しおり||じょそう|すき|||| D-Do you enjoy dressing like a girl?

実は … 僕 は ある 事情 で 女 に なら なく て は いけ なく なって じつは|ぼく|||じじょう||おんな|||||||| It's a long story.

最初 は 作戦 の ため だ と 思って い た 女装 が さいしょ||さくせん|||||おもって|||じょそう| At first, it was just part of a plan.

だんだん やめ られ なく なって しまった ん だ But then I couldn't stop.

思え ば あの 日 … 屋上 で 地獄 の 使い が 現れ て 以来 おもえ|||ひ|おくじょう||じごく||つかい||あらわれ||いらい In hindsight, my life began to fall apart the day a servant of Hell appeared before me on the roof.

僕 の 日常 は 崩壊 を 始め て いた ん だ ぼく||にちじょう||ほうかい||はじめ||||

常識 と 非常識 の 境界 は とう に ない じょうしき||ひじょうしき||きょうかい|||| The line between rationality and irrationality is long gone.

このまま 僕 は 現実 の 歯車 の 上 で |ぼく||げんじつ||はぐるま||うえ| Am I doomed to be ground to dust between the cogs of reality?

ズタズタ に さ れ て しまう の だ ろ う か ずたずた||||||||||

( 栞 ) 何 を ぬかし てる の この 男 … しおり|なん||||||おとこ What is he even saying?

話 を すれ ば する ほど 分から ない はなし||||||わから| The more I talk to him, the less I understand.

なん なん だ ろ う この 人 は … ||||||じん| What is wrong with him?

( 席 を 立つ 音 ) あっ … せき||たつ|おと|

つま ん ない 話し て ごめん 帰る よ |||はなし|||かえる| Sorry to bore you with my story.

あっ … あの !

ん ?

悩み の こと は 話し た ほう が 軽く なる って なやみ||||はなし||||かるく|| If you talk to someone about your troubles, you'll feel better.

この 図書 館 の 1,347 冊 の 本 に 書 い て あり まし た |としょ|かん||さつ||ほん||しょ||||| It says so in 1,347 of the books in this library.

もう 少し 話 聞か せ て ください |すこし|はなし|きか||| Please tell me more about yourself.

( チャイム ) あっ … ちゃいむ|

帰り ながら で いい ? かえり||| Can we talk on the way home?

( 栞 ) か … 帰り ながら ~ ? しおり||かえり| O-On the way home?!

( 栞 ) 外 で は カツラ かぶる ん だ しおり|がい|||かつら||| When he's outside,

( 桂 馬 ) ん ? かつら|うま|

こう する と 意外に 気付か れ ない ん だ |||いがいに|きづか|||| With this on, most people don't notice I'm not a girl.

( 栞 ) 結構 かわいい しおり|けっこう| He's pretty cute.

あ … あの 話す なら お 店 の ほう で … ||はなす|||てん|||

( 桂 馬 ) 歩き ながら で いい よ かつら|うま|あるき|||| We can talk as we walk.

でも … あっ ! B-But...

あ … あそこ 入り ませ ん か ? ||はいり||| Let's...

( 桂 馬 ) ラーメン ? かつら|うま|らーめん Ramen?

( 戸 が 開く 音 ) ( 店員 ) らっしゃ ~ い ! と||あく|おと|てんいん|| Welcome!

( 栞 ) 私 に は この “ へい らっしゃい ” 感 の 中 しおり|わたくし||||||かん||なか I never had the courage to order anything in these places where they shout out greetings.

注文 する 勇気 は なかった ちゅうもん||ゆうき||

でも 今 は 男 の 人 が いる |いま||おとこ||じん|| But right now, I'm with a boy...

今日 こそ ネギ ラーメン を 注文 でき そう ! きょう||ねぎ|らーめん||ちゅうもん|| Maybe I can finally order that negi ramen!

( 桂 馬 ) 食 券 何 頼む ? ( 栞 ) あっ … かつら|うま|しょく|けん|なん|たのむ|しおり| What would you like?

( 栞 ) 声 を 出さ なく て も 頼 め る システム が あった と は … しおり|こえ||ださ||||たの|||しすてむ|||| I never knew there was a system that let you order food without saying a word!

お … おいしい ! 生き て て よかった ! ||いき||| D-Delicious!

しかし 初めて の 男 の 人 と の 食事 が ラーメン と は … |はじめて||おとこ||じん|||しょくじ||らーめん|| But this means my first date with a boy is over ramen.

これ は 乙女 の 風上 に も 置け ぬ 所業 で は なか ろ う か ||おとめ||かざかみ|||おけ||しょぎょう|||||| Does this make me a disgrace to young girls?

もっとも 相手 も 男 の 風上 に も 置け ぬ 女装 … |あいて||おとこ||かざかみ|||おけ||じょそう But then again, he's cross-dressing, ..which is surely a disgrace to all boys...

あっ …

こんな 不思議 な 人 どんな 本 の 中 に も い なかった |ふしぎ||じん||ほん||なか|||| There hasn't been anyone like him in any of the books I've read.

ん ?

あ … あの … U-Um...

あなた の こと Would it be okay...

主役 に し て お 話 書 い て いい です か ? しゅやく|||||はなし|しょ||||| if I wrote a story with you as the protagonist?

えっ ?

私 … あなた の こと 書き たい ん です ! わたくし||||かき||| I...

い … いい けど S-Sure...

( 栞 ) あ … ありがとう ござい ます ! しおり|||| Th-Thank you very much!

あした の 朝 図書 館 に 来 て ください ||あさ|としょ|かん||らい|| Please come to the library tomorrow morning.

書 い て き ます から ! しょ||||| I'll have something to show you!

( 栞 ) 今 なら … 書 け そう ! しおり|いま||しょ|| I feel like I can finally write now!

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ~ ! てんいん|||| Thanks! Come again!

これ で 舞 校 祭 に は 間に合う な ||まい|こう|さい|||まにあう| She should finish her story in time for the Mai High Festival.

( ハクア ) 本当 ? |ほんとう Really?

ああ 大丈夫 だ ろ う |だいじょうぶ||| Yes, she should be fine.

栞 が 話 を 書き上げ られ ない の は 自分 の ネタ に 自信 が ない から だ しおり||はなし||かきあげ|||||じぶん||ねた||じしん|||| Shiori has trouble finishing stories because she lacks confidence in her material.

だから 途中 で イヤ に なる |とちゅう||いや|| That's why she loses interest before she can finish.

しかし こんな キテレツ な ヤツ が そば に いる ||||やつ|||| But now, she's acquainted with a very unique person.

こんな 強力 な ネタ は 他 に ない ! |きょうりょく||ねた||た|| There's no better material to work with!

自分 で 言う な じぶん||いう| You shouldn't say that.

( 桂 馬 ) これ で 小説 の 完成 を ともに 迎え れ ば かつら|うま|||しょうせつ||かんせい|||むかえ||

栞 の 好感 度 は マックス だ ! しおり||こうかん|たび||まっくす|

いよいよ エンディング が 見え た ぞ ! 久々 |||みえ|||ひさびさ Finally, I can see the ending!

知ら ない わ よ しら||| I couldn't care less.

あ … あの … U-Um...

も … もう 少し な ん です けど ||すこし|||| I-I'm almost done.

もう 少し って 白紙 じゃ ねえ か よ ! |すこし||はくし|||| You haven't written a single word!

どう す ん です か 栞 先生 ~ ! |||||しおり|せんせい What are you trying to do, maestro?!

( 栞 ) あ … あの あと 1 時間 あれ ば でき た ん です けど … しおり||||じかん||||||| U-Um...

あと 1 時間 で 何 が できる ? どん だけ 超 短編 小説 な ん だ よ ! |じかん||なん|||||ちょう|たんぺん|しょうせつ|||| What could you have possibly accomplished in an hour?

( 桂 馬 ) … と は いえ 迷走 し た 跡 は 見受け られる かつら|うま||||めいそう|||あと||みうけ| However, there are signs that she's trashed multiple drafts.

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) 下 の 名前 で 呼ば れ た ! かつら|うま|しおり|しおり|した||なまえ||よば|| Shiori.

今日 2 人 で ここ で カンヅメ しよ う きょう|じん|||||| The two of us will spend all day in here.

( 栞 ) えっ ? しおり| I'm not leaving until you finish your story.

( 桂 馬 ) お前 の 話 が 完成 する まで 僕 は ここ を 出 ない かつら|うま|おまえ||はなし||かんせい|||ぼく||||だ|

そして お前 を 出さ ない |おまえ||ださ| You're not leaving either.

( 栞 ) えっ ? しおり| Huh?

( 桂 馬 ) あした まで に 小説 を 完成 さ せる ん だ いい な ! かつら|うま||||しょうせつ||かんせい|||||| You must finish your novel by tomorrow.

( 栞 ) え ~ ! しおり| Whaaat?

( 桂 馬 ) 栞 に は いくら でも 逃避 できる 心 の 広場 が ある かつら|うま|しおり|||||とうひ||こころ||ひろば|| Library Closed Today

余裕 を 与え たら ダメ だ よゆう||あたえ||だめ| Therefore, I need to keep her on her toes.

だが 追い込み すぎる と 意図 的 な タイム アップ |おいこみ|||いと|てき||たいむ|あっぷ But if I push too hard, she'll intentionally run down the clock.

つまり 逃げる 恐れ も ある |にげる|おそれ|| In other words, she may try to abandon it all.

それ を 防ぐ ため の カンヅメ だ ||ふせぐ|||| That's why I'm locking her up here.

( ハクア ) で も 締め切り あした でしょ ? |||しめきり|| But it's due tomorrow, isn't it?

それ くらい で 書 ける よう に なる かしら |||しょ||||| Will this be enough to help her finish in time?

( 桂 馬 ) 書 い て もらう ほか ない な 傑作 を かつら|うま|しょ|||||||けっさく| My only option is to help her write a masterpiece.

( ハクア ) 初めて の 小説 で ? 簡単 に 言う わ ね |はじめて||しょうせつ||かんたん||いう|| Isn't this her first novel?

それ 以外 の シナリオ は 僕 の 想定 に ない |いがい||しなりお||ぼく||そうてい|| This is the only scenario I can see for her.

まっ 頑張って ね 私 は ちょっと 出かけ て くるわ |がんばって||わたくし|||でかけ|| Well, good luck.

どこ 行く ? |いく Where to?

地区 長 は 定期 的 に 報告 会 が ある の ちく|ちょう||ていき|てき||ほうこく|かい||| We section chiefs have to attend regular briefings.

そう か … ( くしゃみ ) Oh.

( ハクア ) どう し た の ? What's wrong?

( 桂 馬 ) おととい 昨日 と 女装 が 続 い た から な かつら|うま||きのう||じょそう||つづ|||| I've been dressing as a girl for the last two days.

足元 が ス ~ ス ~ し て 冷え た の かも しれ ない あしもと||||||ひえ||||| I'm not used to exposing my legs to the cold.

( ハクア ) 気 を つけ なさい よ |き|||| You should take care of your health.

お前 疲れ も たまって る だ ろ う し 無理 し ない で おまえ|つかれ||||||||むり||| You're probably pretty exhausted too,

そもそも お前 ら が 来 なきゃ 無理 し て ない |おまえ|||らい||むり||| If you guys hadn't showed up, I wouldn't have to.

ベ ~ !

( 桂 馬 ) 子供 か お前 は ! かつら|うま|こども||おまえ| Are you a child?

( ノーラ ) 駆け 魂 ( たま ) 隊 の 中 に |かけ|たましい||たい||なか| Haven't you heard the rumors

ヴィンテージ が 入り込 ん で いる と いう ウワサ ― ||はいりこ|||||| about Vintage worming their way into the Loose Souls Team?

知って る ? しって|

( ハクア ) 確かめ なく ちゃ ! |たしかめ|| I have to find out if it's true.

( 栞 ) な っ … しおり|| Why...

なんで こんな こと に ? Why is this happening?

ん ?

あっ …

( 紙 が 破れる 音 ) かみ||やぶれる|おと

( 栞 ) 記念 す べき 処女 作 な の に 出だし から 人 マネ なんて 問題 外 ! しおり|きねん|||しょじょ|さく||||でだし||じん|まね||もんだい|がい This is my debut work!

もっと オリジナル で ! かつ 面白 そう な 出だし … |おりじなる|||おもしろ|||でだし I need an introduction that's original and interesting.

宇宙 紀 第 10 RD 10 ( いち まる アール ディー じゅう ) 年 うちゅう|き|だい||||あーる|||とし "Stardate 10, R.D. 10."

かつて 強力 な 同盟 を 誇った 銀河 恒星 系 の |きょうりょく||どうめい||ほこった|ぎんが|こうせい|けい| "The centripetal force holding the planets in the once-powerful Galactic Alliance together

各 惑星 の 求心力 は 急速 に 衰え かく|わくせい||きゅうしんりょく||きゅうそく||おとろえ

決定 的 な 破壊 が 訪れる こと と なった けってい|てき||はかい||おとずれる||| rapidly weakened, leading to its complete fall."

宇宙 大 戦争 で ある ! うちゅう|だい|せんそう|| "A galactic war had begun!"

( 紙 が 破れる 音 ) かみ||やぶれる|おと

( 栞 ) 煮詰まる と 宇宙 戦争 を 始め て しまう の は 私 の 悪い 癖 だ わ しおり|につまる||うちゅう|せんそう||はじめ|||||わたくし||わるい|くせ|| I have this bad habit of starting galactic wars whenever I get stuck.

宇宙 は 平和 の まま で いい の うちゅう||へいわ||||| The galaxy should remain at peace.

要 は キャラクター な の ! かなめ||きゃらくたー|| I should focus on the characters.

キャラ が 強かったら どんな 出だし でも 関係ない わ ||つよかったら||でだし||かんけいない|

考え て み たら 私 この 人 の こと なんにも 知ら ない かんがえ||||わたくし||じん||||しら| I just realized that I know nothing about him.

知って る こと と いえ ば 芸能 人 と ウワサ に なり しって||||||げいのう|じん|||| What I do know is that...

なお 男子 と も つきあう 女装 男 なんて … |だんし||||じょそう|おとこ|

あり え ませ ん 常識 的 に ! ||||じょうしき|てき|

ひょっとして 全部 私 の 妄想 な の か な ? |ぜんぶ|わたくし||もうそう|||| Is it possible that I could have imagined everything?

キス し た こと も みんな きす||||| Even our kiss?

でも … But...

“ あんた あたい と キス し た の かい ? ” |||きす|||| I can't just ask, "Did ya kiss me?"

… なんて 絶対 に 聞 け ない ! |ぜったい||き||

あっ !

( 栞 ) な … 何 を 考え てる の 私 ! しおり||なん||かんがえ|||わたくし Wh-What am I thinking?

今 は 書く の 急 い で 書く の ! いま||かく||きゅう|||かく| I have to write something! And fast!

こんな 時 は 先人 の 遺産 を 参考 に する の よ |じ||せんじん||いさん||さんこう|||| This is when I should refer to my predecessors' legacy.

きっと そこ に 手がかり が ! |||てがかり| There must be a hint somewhere!

( 栞 ) あっ 読みふけって しまった 1 時間 半 も たって る しおり||よみふけって||じかん|はん||| Oh, I got too engrossed in these books...

誘惑 に 負け た 書く こと に 集中 集中 ゆうわく||まけ||かく|||しゅうちゅう|しゅうちゅう I gave in to temptation.

女装 って 英語 だ と … じょそう||えいご|| If I write "cross-dressing" in English...

何 を やって る の よ 私 の アホ ~ ! あっ … なん||||||わたくし||| What am I doing? I'm such an idiot!

う う …

( 栞 ) もう 今日 書 け なく て も いい か な しおり||きょう|しょ||||||| I guess it's okay if I can't write anything today.

だって なんにも 浮か ん で こ ない ん だ もん ||うか||||||| It's not like I have any ideas.

こんな 状況 で 奇跡 的 に 何 か ひらめく なんて あり え ない |じょうきょう||きせき|てき||なん|||||| I don't think anyone would just be struck by a flash of inspiration in these conditions.

( カシラギ ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ |||||かんがえ||||しょ|| Stop thinking and start writing.

( 栞 ) えっ ? しおり| Huh?

あれ ? What?

締め切り まで あと 1 日 しか ない ん だ よ しめきり|||ひ||||| You have one day left before the deadline,

なのに まだ 一 枚 も 書 け て ない ||ひと|まい||しょ||| but you haven't written a single page.

栞 が たくさん 本 を 読 ん で た の は なんの ため だい ? しおり|||ほん||よ|||||||| What was the point of reading so many books, then?

考え て ない で 早く 書 い て おくれよ かんがえ||||はやく|しょ||| You should stop thinking and start writing.

( 栞 ) うるさい な しおり|| Quiet.

そもそも あんた が 全然 動 い て くれ ない の が いけ ない の よ |||ぜんぜん|どう|||||||||| It's your fault for not taking any action!

私 の 物語 の 登場 人物 の くせ に ! わたくし||ものがたり||とうじょう|じんぶつ||| You're supposed to be a character in my story!

( カシラギ ) 僕 の せい だって いう の かい ? |ぼく|||||| So it's my fault now?

それ は 書く 人 の 能力 な ん じゃ ない か ? ||かく|じん||のうりょく||||| Isn't it the writer's fault?

( 栞 ) うるさい ! あんた なんか 埋まれ ! しおり||||うずまれ Shut up!

( カシラギ ) そもそも 小説 を 書こ う と し た の は 栞 の ほう じゃ ない か ||しょうせつ||かきこ|||||||しおり|||||

( 藤井寺 ) 栞 は 最近 変わった な ( 栞 ) えっ ? ふじいでら|しおり||さいきん|かわった||しおり| You've changed, Shiori.

相変わらず 話さ ん けど 明るい 無口 に なった な あいかわらず|はなさ|||あかるい|むくち||| Huh?

( カシラギ ) 栞 は 変わった よ |しおり||かわった| You've changed, Shiori.

きみ は 本 を 読 ん で いる だけ で 満足 だった ん じゃ ない の かい ? ||ほん||よ||||||まんぞく|||||| Weren't you only interested in reading books before?

小説 を 書 い て 誰 に 読 ん で もらい たかった ん だい ? しょうせつ||しょ|||だれ||よ|||||| Who did you hope would read the novel you wrote?

( 栞 ) 誰 か の ため なんか じゃ ない しおり|だれ|||||| I'm not doing this for other people.

私 は ただ … 心 に モヤモヤ が 広がって くる の わたくし|||こころ||もやもや||ひろがって|| I just wanted to do something about these pent-up feelings.

あれ 以来 胸 が ずっと ドキドキ し て |いらい|むね|||どきどき|| Ever since that moment, my heart hasn't stopped racing.

何 か し なく ちゃ 心 が 体 が 爆発 し そう だった なん|||||こころ||からだ||ばくはつ||| I had to do something before my heart—

何 か を せ ず に は い られ なかった の よ ! なん||||||||||| I had to do something!

でも 余計 に モヤモヤ し ちゃ った |よけい||もやもや||| But this has only made things worse.

お 話 を 書く 力 ある か と 思った けど 思い違い だった みたい |はなし||かく|ちから||||おもった||おもいちがい|| I thought I had the ability to write stories,

( 桂 馬 ) ご ちゃ ご ちゃ 考え て ない で 書 け よ かつら|うま|||||かんがえ||||しょ|| Stop thinking and start writing.

書け ば いい よ かけ||| Just write.

お前 なら 書 ける よ 誰 より も 面白い 話 おまえ||しょ|||だれ|||おもしろい|はなし You have what it takes to write the best stories.

( 栞 ) か … 簡単 に 言わ ない で しおり||かんたん||いわ|| You make it sound so easy.

( 桂 馬 ) 簡単 だ よ かつら|うま|かんたん|| It's easy.

栞 の こと を 書け ば いい ん だ よ しおり||||かけ||||| Just write about yourself.

あっ …

( 桂 馬 ) 世 の 中 に いっぱい 物語 は ある かつら|うま|よ||なか|||ものがたり|| There are many different stories in the world,

でも そんな の は どう で も いい ん だ but none of them matter.

僕 が 読み たい の は 栞 の 話 さ ぼく||よみ||||しおり||はなし| I want to read a story about you.

図書 館 の 中 に ずっと 住 ん で いる 本 を 愛する 子 の 話 としょ|かん||なか|||じゅう||||ほん||あいする|こ||はなし A story about a girl who loves books and lives in a library,

でも 人 づ きあい は 不器用 で 図書 館 に 立てこもって しまう |じん||||ぶきよう||としょ|かん||たてこもって| but has trouble talking to people and seals herself inside.

( 栞 ) あっ … しおり|

( 桂 馬 ) そんな 子 の 話 が 読み たい ん だ かつら|うま||こ||はなし||よみ||| That's the story I want to read.

( 栞 ) う っ … しおり||

そ … そんな 話 つまらない です ! ||はなし|| That...

( 桂 馬 ) 書 ける はず だ 栞 が 覚え て い れ ば … かつら|うま|しょ||||しおり||おぼえ|||| You should be able to write that story as long as you remember what happened.

ハァ ハァ …

( 栞 ) やっぱり やっぱり いたん だ ! しおり|||| It's true... He was there!

あの 籠城 の 夜 に あの 人 … |ろうじょう||よ|||じん That night, when I holed myself up in here...

いたん だ ! He was with me!

そろそろ 書 け そう ? |しょ|| Are you ready to write now?

( 栞 ) あっ … しおり|

あれ ? Huh?

か … 桂木 ( かつらぎ ) く ~ ん |かつらぎ||| K-Katsuragi!

あっ …

( 鳥 の さえずり ) ちょう||

( 足音 ) あしおと

( 栞 ) 「 私 に つい て 」 しおり|わたくし||| "My Story."

「 頭 目 の 鍵 と 王 の 谷 の 宝 」 面白かった あたま|め||かぎ||おう||たに||たから|おもしろかった "The Chief's Key and the King's Treasure in the Valley" was very good.

「 果てしなく アバンチュール 」 面白かった はてしなく||おもしろかった Endless Adventure

「 現代 哲学 地図 2 」 面白かった 1 より も げんだい|てつがく|ちず|おもしろかった|| Modern Map of Philosophy 2

「 カルチャー 講座 ブレイク ダンス って 簡単 ! ! 」 かるちゃー|こうざ|ぶれいく|だんす||かんたん

簡単 じゃ なかった かんたん||

これ が 今週 私 が 読 ん だ 本 ||こんしゅう|わたくし||よ|||ほん These are all the books I've read this week.

図書 委員 は いろいろ な 本 が 読める としょ|いいん||||ほん||よめる As a library committee member, I get to read a lot.

面白い 本 そう で ない 本 おもしろい|ほん||||ほん Books that are interesting, and books that aren't.

楽しい 本 悲しい 本 優しい 本 たのしい|ほん|かなしい|ほん|やさしい|ほん Books that are fun, and books that are sad.

あした また 読み たい よう な 本 ||よみ||||ほん and books that I want to read again tomorrow.

人気 の ある 本 を 読む の は 好き にんき|||ほん||よむ|||すき I enjoy reading popular books.

だって 本 は 読ま れる ため に 生まれ て き た ん だ から |ほん||よま||||うまれ|||||| After all, books are meant to be read.

人気 の ない 本 は 特に 大切 に 読む にんき|||ほん||とくに|たいせつ||よむ I take special care to read books that aren't popular, too.

どの 本 も 本当 は 面白い の よ |ほん||ほんとう||おもしろい||

キレイ な 本 は 好き 見 て いる だけ で 幸せ に な れる ||ほん||すき|み|||||しあわせ||| I like books that are in good condition.

汚れ た 本 も 好き よく 働 い た 証拠 だ も の けがれ||ほん||すき||はたら|||しょうこ||| I like books that are worn.

そんな 本 たち が 暮らし て いる 大きな 家 |ほん|||くらし|||おおきな|いえ All of these books live in one large house, the library.

それ が 図書 館 ||としょ|かん

私 の 幸せ の 住みか さまざま な 人 の 知恵 わたくし||しあわせ||すみか|||じん||ちえ It is my happy place.

さまざま な 人 の 時間 さまざま な 人 の 思い ||じん||じかん|||じん||おもい

それ が 一堂 に 会する 場 こんな ところ は 他 に どこ に も ない ||いちどう||かいする|じょう||||た|||||

でも 私 に は 仲間 も いる |わたくし|||なかま||

委員 長 の 藤井寺 さん いいん|ちょう||ふじいでら| Like Committee Chairman Fujiidera.

いつも ガミガミ 言って る けど 本当 は 優しい 人 |がみがみ|いって|||ほんとう||やさしい|じん She's always yelling at people, but she's actually very nice.

私 が 図書 館 に 立てこもった 時 も 先生 に 言いつけ なかった わたくし||としょ|かん||たてこもった|じ||せんせい||いいつけ| She didn't tell the teachers when I locked myself in the library.

忘れ ない わすれ| I'll never forget that.

下級 生 の みわ ちゃん は 音楽 好き で いつも いろいろ 教え て くれる かきゅう|せい|||||おんがく|すき||||おしえ|| Miwa is an underclassman who likes music.

でも カラオケ など と いう 恐ろしい 場所 は |からおけ||||おそろしい|ばしょ| But no matter how many times she invites me to scary places like karaoke bars, I have to decline.

何度 誘わ れよ う と 行か ない から ね なんど|さそわ||||いか|||

みわ ちゃん の こと が 好き な 上井 ( かみ い ) 君 は 映画 好き |||||すき||かみい|||きみ||えいが|すき Kamii is a movie buff who has a crush on Miwa.

でも 本 も 読 ん だ ほう が いい わ 図書 委員 な ん だ から |ほん||よ|||||||としょ|いいん|||| But he ought to read books too, as he's on the library committee.

今 は 外 で 本 を 読む の も 好き いま||がい||ほん||よむ|||すき I've started to enjoy reading outside.

人 が いる 図書 館 も 悪く も ない そう 思える じん|||としょ|かん||わるく||||おもえる I don't mind when the library is crowded, either.

だって 本 は 人 が 書 い て 人 に 伝える もの だ から |ほん||じん||しょ|||じん||つたえる||| Because books are written by people, for other people to read.

本 は 私 の 空気 ほん||わたくし||くうき Books are like my air.

本 が あれ ば 私 の 世界 は どこまでも 広がる ほん||||わたくし||せかい|||ひろがる As long as I have books, my world is endless.

そして 私 は … |わたくし| And I...

ん …

あっ …

あ … あれ ? H-Huh?

お前 は 女神 か ? おまえ||めがみ| Are you a goddess?

えっ ? 知ら ない 人 と は 話さ ない よ |しら||じん|||はなさ||

アポロ が ダメ って 言って た もん あぽろ||だめ||いって||

( 桂 馬 ) アポロ ? ( ミネルヴァ ) ひ っ あっ あっ … かつら|うま|あぽろ||||| Apollo?

あた た … ん ? Ow...

か … 桂木 君 |かつらぎ|きみ K-Katsuragi...

話 出来 た ん だ な はなし|でき|||| Looks like you finished it.

あっ … こんな の ただ の 独り言 |||||ひとりごと

話 なんて なんにも ない し … あっ … はなし||||| It wasn't a story.

僕 は 今 まで の 栞 の 話 で これ が 一 番 好き だ よ ぼく||いま|||しおり||はなし||||ひと|ばん|すき|| I think it's your best one so far.

全部 栞 に しか 書 け ない 言葉 だ ぜんぶ|しおり|||しょ|||ことば| It's the story that only you could write.

あっ ! あ … あの よ … 読 ん だ の ? ||||よ|||

( 桂 馬 ) うん かつら|うま| Yeah.

( 栞 ) 最後 まで ? ( 桂 馬 ) うん しおり|さいご||かつら|うま| All the way to the end?

( 栞 ) 読 ん じゃ ダメ ~ ( 桂 馬 ) あっ あっ … しおり|よ|||だめ|かつら|うま|| But you mustn't!

あ … あの 最後 の は 本気 じゃ なく て ||さいご|||ほんき||| U-Um...

だって もう 帰って こ ない 気 が し た から … ||かえって|||き|||| I just had the feeling that you weren't coming back.

僕 と 栞 の 物語 は まだ 終わら ない よ ぼく||しおり||ものがたり|||おわら|| Our story isn't over yet.

( 栞 ) ああ … しおり|

( 桂 馬 ) 栞 ( 栞 ) は … はい かつら|うま|しおり|しおり|| Shiori.

( 桂 馬 ) これ 持って て ほしい ん だ かつら|うま||もって|||| I want you to take this.

( 栞 ) プ … プレゼント ? しおり||ぷれぜんと A-A present?

よかったら つけ て おい て よ I want you to wear it.

そ … それ は 分かり まし た けど あの … |||わかり|||| I-I can do that...

( 栞 ) 最後 の 言葉 見 た ん でしょ う ? キス が その 答え で いい の ? しおり|さいご||ことば|み|||||きす|||こたえ||| You read what I wrote at the very end, right?

( 桂 馬 ) これ から 毎日 ここ に 来 て いい ? かつら|うま|||まいにち|||らい|| Can I come here to see you every day?

栞 に 毎日 会い たい から しおり||まいにち|あい|| I want to see you every day.

えっ …

( 栞 ) 結局 なんにも 言 え なかった しおり|けっきょく||げん|| I couldn't say a word.

私 が 自分 の 気持ち を ツラツラ と 話せる 日 は わたくし||じぶん||きもち||||はなせる|ひ| I'm guessing that I won't ever be able to speak my mind at will.

恐らく 未来 永 劫 ( えい ごう ) 訪れ ない で あ ろ う おそらく|みらい|なが|ごう|||おとずれ|||||

あっ …

わ … 私 ミネルヴァ |わたくし| I-I'm Minerva.

( 栞 ) う っ ! ( ミネルヴァ ) あっ … しおり||||

( 栞 ) こんな おかしな こと が あって も きっと 誰 に も 話せ ない しおり||||||||だれ|||はなせ| I won't ever be able to talk to people about strange things like this happening.

でも 今日 … 自分 の 言葉 が 見つかった かも しれ ない |きょう|じぶん||ことば||みつかった||| But today, I think I finally found my voice.

続き 書か なきゃ つづき|かか| I must write the rest of my story!

♪ ~

~ ♪

( 桂 馬 ) 発熱 悪寒 せき かつら|うま|はつねつ|おかん| Fever, chills, coughing...

この 忙しい 時 に 僕 は 風邪 を ひ い て しまった |いそがしい|じ||ぼく||かぜ||||| This is the worst time for a cold!

だが ピンチ を チャンス に 変え て こそ |ぴんち||ちゃんす||かえ|| But a skilled player can turn any disadvantage into an advantage!

優れ た ゲーム プレーヤー だ すぐれ||げーむ|ぷれーやー|

鉄板 の お 見舞い イベント で てっぱん|||みまい|いべんと| I'll land Ayumi and Chihiro with the visit event!

歩美 ( あゆみ ) と ちひろ を 一気に 攻め落とす あゆみ|||||いっきに|せめおとす

( 亮 ( りょう ) ) 大変 だ ね ~ あきら||たいへん|| Sounds rough.

僕 風邪 なんて ひ い た こと ない から ぼく|かぜ|||||||

分か ん ない や わか|||