Hajime no Ippo (Fighting Spirit ) Episode 40
hajime||ippo|fighting|spirit|episode
Hajime no Ippo (Kampfgeist) Episode 40
Hajime no Ippo (Fighting Spirit) Episode 40
Hajime no Ippo (Fighting Spirit) Episode 40
Hajime no Ippo (Боевой дух) Эпизод 40
( ジミー コール )
|こーる
Jimmy! Jimmy! Jimmy!
「 さあ 間もなく ゴング です 」
|まもなく||
Now, the bell will ring momentarily!
「 タイ 国 期待 の ホープ ジミー ・ シス ファー 」
たい|くに|きたい||ほーぷ|||
The boxing hopeful of Thailand, Jimmy Sisfar...
「 対する は 日本 から 来 た テクニシャン イチロ ー ・ ミヤタ 」
たいする||にっぽん||らい|||||
"On the other hand, Technician Ichiro from Japan-Miyata"
「 おっと ! 場 内 は 割れ ん ばかり の ジミー コール だ ! 」
|じょう|うち||われ|||||こーる|
Would you listen to that?
≪ 早く ! 早く ! 試合 終わっちゃ う よ !
はやく|はやく|しあい|おわっちゃ||
Hurry, hurry! We'll miss the match!
しかたない だ ろ 仕事 だった ん だ から
|||しごと||||
I couldn't help it because it was a job
兄さん ! イチロー 勝つ よ ね !
にいさん||かつ||
Brother! Ichiro will win!
兄さん !
にいさん
分から ない よ ジミー は 本当 に 強い ん だ から
わから|||||ほんとう||つよい|||
I don't know! Jimmy is really powerful.
《 だけど この 間 から の イチロ ー の カウンタ ー は 何 か 違う 》
||あいだ|||||||||なん||ちがう
However, somethings been different about Ichiro's counter lately.
チャナ !
Chana!
兄さん は どっち の 味方 な の !
にいさん||||みかた||
Whose side are you on, Payao?!
もちろん イチロー だ !
Ichiro's, of course.
兄さん その 証拠 に …
にいさん||しょうこ|
Payao!
今月 の 生活 費 全部 イチロー に 賭け た
こんげつ||せいかつ|ひ|ぜんぶ|||かけ|
I bet this entire month's living expenses on him!
死ぬ 気 で 応援 する ぞ ! チャナ ! うん !
しぬ|き||おうえん||||
We're going to cheer for him if it kills us, Chana!
( ジミー コール )
|こーる
≪ 頼む ぞ ! ジミー ! 俺 たち に 損さ せ ない で くれよ !
たのむ|||おれ|||そん さ||||
Do it, Jimmy! Don't make us take a loss!
≪ 勝て よ ! お前 は タイ の 誇り な ん だ から な !
かて||おまえ||たい||ほこり|||||
Win! You're the pride of Thailand!
地元 と は いえ 一方的 な 声援 だ な
じもと||||いっぽうてき||せいえん||
I know this is his homeland, but that's one-sided cheering!
少し ばかり 俺 に 声援 が あった と し て も
すこし||おれ||せいえん||||||
Even if there was some cheering for me...
状況 は 変わら ない さ
じょうきょう||かわら||
it wouldn't change anything.
《 目 を 合わせ た 直感 さ 評判 どおり 強い ぜ ジミー は 》
め||あわせ||ちょっかん||ひょうばん||つよい|||
《Intuition with eyes together Jimmy is as strong as his reputation》
いい か 一郎 しょっぱ な は 様子 見 だ ぞ
||いちろう||||ようす|み||
Listen, Ichiro. I want you to start by observing him!
ヤツ の 左右 フック は 要 注意 だ から な
やつ||さゆう|||かなめ|ちゅうい|||
Pay special attention to his left-right hooks!
皆 ジミー の 勝ち 方 を 見 に 来 て いる ん だ
みな|||かち|かた||み||らい||||
They're all here to watch Jimmy win.
そ … そんな
Th-That can't be.
賭け 率 30 対 1 と は そう いう こと だ
かけ|りつ|たい||||||
That's what the 30 to 1 betting odds are about.
《 だが 一郎 の あの 新型 カウンター が 決まれ ば 》
|いちろう|||しんがた|かうんたー||きまれ|
《 ジミー とて 立って い られ ない はず 》
||たって||||
even Jimmy won't be able to stay on his feet.
《 しかし 刃 が 鋭く なれ ば なる ほど 》
|は||するどく||||
However, the sharper his sword is...
《 自分 に 振り かかる リスク も 加 速度 を 増す 》
じぶん||ふり||りすく||か|そくど||ます
the more the personal risk to him will increase.
《 アイツ 自身 百 も 承知 の こと だ 》
|じしん|ひゃく||しょうち|||
「 さあ いよいよ です ! 」
Now, it's time!
「 待ちに待った ゴング が 今 … 」
まちにまった|||いま
The long-awaited opening bell...
( ゴング ) 「 鳴り まし た ! 」
|なり||
よし ! まだ やって る ! 間に合った ぞ
||||まにあった|
イチロー は ?
How's Ichiro doing?!
イチロー …
Ichiro!
「 一方的 な 展開 に なって き た ! 」
いっぽうてき||てんかい||||
It's turned into a one-sided match!
「 や はり 強い ジミー ミヤタ そろそろ 限界 か ? 」
||つよい||||げんかい|
Jimmy is really tough! Is Miyata approaching his limit?!
イ … イチロー
I... Ichiro?
「 ミヤタ 防戦 一方 」
|ぼうせん|いっぽう
Miyata is locked in defense! Jimmy goes even further forward!
「 ジミー さらに 前 に 出る ! 追撃 の 手 を 緩め ませ ん ! 」
||ぜん||でる|ついげき||て||ゆるめ||
「 ジミー の 猛攻 が 続く ! 」
||もうこう||つづく
「 あっ と ! 右 ! 」
||みぎ
Aah! A right!
ダウン ! 「 倒れ た ! 」
だうん|たおれ|
Down!
「 第 3 ラウンド まで 防戦 一方 耐え た ミヤタ ついに 倒れ た ! 」
だい|らうんど||ぼうせん|いっぽう|たえ||||たおれ|
≪ ジミー ! お前 に 賭け て 正解 だった ぞ !
|おまえ||かけ||せいかい||
Jimmy!
「 圧倒 的 な 展開 ジミー 強し 」
あっとう|てき||てんかい||つよし
「 ミヤタ 立てる か ? 」
|たてる|
Can Miyata stand?!
あの イチロー が ここ まで 一方的 に やら れる なんて
|||||いっぽうてき||||
これほど 差 が ある と は
|さ||||
I didn't know the gap was so wide.
一郎 君 ! 立てる か !
いちろう|きみ|たてる|
3 ! ≪ 立つ ぞ !
たつ|
≪ とど め を 刺せ ! ジミー ! 4 !
|||させ|
Put the finishing move on him, Jimmy!
《 クソ ! 情け ねえ 》
くそ|なさけ|
Damn! This is pathetic.
《 未練 た らしく 体 に 染みつ い た 従来 の スタイル で 戦 っち まっ た 》
みれん|||からだ||しみつ|||じゅうらい||すたいる||いくさ|||
I fought in my old style I was trained in like I missed it.
5 ! 「 さあ 立ち上がった ミヤタ 」
|たちあがった|
Five!
「 試合 続行 できる か ? 」 6 !
しあい|ぞっこう||
《 それ が 全く 通用 し ねえ 》 7 !
||まったく|つうよう||
Plus, my old style had absolutely no effect on him.
《 とんでもなく 強 え よ コイツ 》
|つよ|||
This guy is ridiculously strong.
《 おかげ で 》
Thanks to that...
8 !
Eight!
《 吹っ切れ た ぜ ! 》
ふっきれ||
I've shaken it off!
「 3 ラウンド 残り 20 秒 しとめ き れる か ジミー 」
らうんど|のこり|びょう|||||
20 seconds remain in Round Three! Can Jimmy finish him in time?!
≪ 行け 行け ! ジミー ! ≪ 息の根 止めろ !
いけ|いけ||いきのね|とどめろ
Go, Jimmy!
ボックス !
ぼっくす
Box!
一郎
いちろう
イチロー の スタイル が 変わった
||すたいる||かわった
Ichiro's style has changed!
あれ は …
That's...
ついに 出す か ジョルト えっ ?
|だす|||
He's finally going to use the jolt.
前足 に 体重 を 乗せ
まえあし||たいじゅう||のせ
体 ごと たたきつける パンチ を カウンター に 応用 すれ ば
からだ|||ぱんち||かうんたー||おうよう||
パンチ の 軽 さ を カバー し て 余り ある 破壊 力 が 生まれる
ぱんち||けい|||かばー|||あまり||はかい|ちから||うまれる
it will compensate for the lightness of the punch...
そ … そう です が それ は
I see, but that's sort of...
ああ 失敗 すれ ば その 破壊 力 は 自分 に 跳ね返って くる
|しっぱい||||はかい|ちから||じぶん||はねかえって|
Yes. If he fails, that destructive power will be flung back in his face.
すさまじい ジミー の パワー に 一郎 の こん身 の 力 が 加わる の だ
|||ぱわー||いちろう||こんしん||ちから||くわわる||
Ichiro's entire might will be added to Jimmy's tremendous power.
《 それ は 一郎 の ボクサー 生命 を ためらい なく 奪い 去る だ ろ う 》
||いちろう||ぼくさー|せいめい||||うばい|さる|||
This will undoubtedly exhaust Ichiro's boxing career rapidly.
《 鬼 が 出る か 蛇 が 出る か 》
おに||でる||へび||でる|
《 どの 道 お っか ねえ もん しか 出 て こ ねえ だ ろ う が 》
|どう||||||だ|||||||
but either way, it won't be pretty.
《 付き合って もらう ぜ ! ジミー ・ シス ファー 》
つきあって|||||
《 まるで イン ファイター の 構え だ 私 と 打ち合う つもり か ? 》
|いん|ふぁいたー||かまえ||わたくし||うちあう||
That's practically an infighter pose.
《 ならば 引導 を 渡し て やろ う ! 》
|いんどう||わたし|||
If so, I'll show him who's boss!
「 おっと ! ジミー 一気に 出 た ! 」
||いっきに|だ|
Whoa, Jimmy charges in!
≪ おお ! 一気に 行く つもり だ ぜ !
|いっきに|いく|||
Ooh! He's going to take him out with one blow!
≪ 楽 に し て やれ ! ジミー !
がく|||||
Put him out of his misery, Jimmy!
《 右 フック を 誘った ! 》
みぎ|||さそった
He led him in for a right hook!
ジョ … ジョルト ! 当たれ !
||あたれ
Jolt!
( 歓声 )
かんせい
「 ダウン ! ジミー の 右 を モロ に 受け て しまった ! 」
だうん|||みぎ||もろ||うけ||
「 ミヤタ 2 度 目 の ダウン です 」
|たび|め||だうん|
Miyata is down for the second time!
1 ! 「 さあ カウント が 始まった ! 」
|かうんと||はじまった
2 ! 一郎 君 ! 聞こえる か !
いちろう|きみ|きこえる|
Two!
反応 し て ! 一郎 君 !
はんのう|||いちろう|きみ
Give us a response, Ichiro-kun!
3 ! 「 ミヤタ ピクリ と も 動か ない 」
|ぴくり|||うごか|
Three!
「 この ダウン は 決定 的 か ? 」 4 !
|だうん||けってい|てき|
脳震とう を 起こし て ます よ 危険 です !
のうしんとう||おこし||||きけん|
Four!
タオル 入れ ます 待て !
たおる|いれ||まて
I'm going to throw in the towel!
何 言って ん です か これ 以上 無理 です よ !
なん|いって|||||いじょう|むり||
What are you saying?! He can't fight anymore!
宮 田 さん !
みや|た|
Miyata-san!
《 一郎 お前 の ボクシング は ここ で 限界 な の か ? 》
いちろう|おまえ||ぼくしんぐ||||げんかい|||
Ichiro... is your boxing at its limit?
《 お前 も ジョルト で 砕け 散る の か ? 》
おまえ||||くだけ|ちる||
Are you going to be broken by the jolt as I was?!
宮 田 さん ?
みや|た|
( ( 僕 も お 父さん み たい に 強く なる ん だ ! ) )
ぼく|||とうさん||||つよく|||
I'm going to be strong just like you, Dad!
( ( 逃げ ちゃ いけ ない ん だ ) )
にげ|||||
I can't run away.
( ( お前 の パンチ は 軽い の だ ) )
おまえ||ぱんち||かるい||
Your punches are light.
( ( 軽い … ) )
かるい
Light?
( ( 違う よ 違う よ 父さん は カッコいい よ ) )
ちがう||ちがう||とうさん||かっこいい|
No, you're wrong. Dad, you're awesome!
( ( 父さん の ボクシング は 間違っちゃ い ない よ ) )
とうさん||ぼくしんぐ||まちがっちゃ|||
There's nothing wrong with your style of boxing!
( ( ボロボロ に なる まで 練習 し て 手 に 入れ た ) )
ぼろぼろ||||れんしゅう|||て||いれ|
I practiced until I felt like a rag doll to achieve it.
( ( 相手 が 誰 だ ろ う と 真 正面 から 立ち向かい ) )
あいて||だれ|||||まこと|しょうめん||たちむかい
No matter who my opponent is, I'll face him fair and square...
( ( 頂点 に 立って みせる ) )
ちょうてん||たって|
and I will rise to the top!
( ( 俺 が コイツ を 信じ て い なけ れ ば ) )
おれ||||しんじ|||||
If I lose faith in my fists...
( ( もう 俺 は 戦 え ない よ ) )
|おれ||いくさ|||
( ( おやじ が 越え られ なかった 壁 を 俺 が 越える ) )
||こえ|||かべ||おれ||こえる
( ( おやじ の ため 何より も 自分 の ため に ! ) )
|||なにより||じぶん|||
For his sake... but above all, for my sake.
6 !
Six!
イチロー …
7 !
Seven!
8 !
Eight!
一郎
いちろう
Ichiro!
9 !
Nine!
「 な ん と ミヤタ 立ち上がり まし た ! 」
||||たちあがり||
「 あの ジミー の 強打 を 受け て 立ち上がる と は 」
|||きょうだ||うけ||たちあがる||
He took Jimmy's power blow and stood up again. This is surprising!
「 な ん と も 驚き です ! 」
||||おどろき|
《 なぜ 立てる ? ズッシリ と 手応え の ある パンチ だった のに 》
|たてる|ずっしり||てごたえ|||ぱんち||
《 目 の 焦点 が 合って い ない 無理 か 》
め||しょうてん||あって|||むり|
His eyes aren't focused. I don't think he can go on.
ま … 待て ミヤタ ! ストップ だ
|まて||すとっぷ|
ボックス !
ぼっくす
「 あっ と ! レフェリー 止め ませ ん 試合 続行 だ ! 」
||れふぇりー|とどめ|||しあい|ぞっこう|
Whoops, the referee isn't stopping him! The match continues!
( ゴング )
「 … っと ここ で ゴング ! 3 ラウンド 終了 」
||||らうんど|しゅうりょう
Or not! That's the bell! Round Three is over!
「 ひん死 の ミヤタ ゴング に 救わ れ まし た 」
ひんし|||||すくわ|||
一郎 ! よし よく 立った
いちろう|||たった
Ichiro! There you go. Good work getting back on your feet!
イ … イチロー
あの カウンター を 失敗 し て この 程度 の 被害 なら ラッキー だ
|かうんたー||しっぱい||||ていど||ひがい||らっきー|
僅か に 踏み込み が 浅かった の が 幸い し た な
わずか||ふみこみ||あさかった|||さいわい|||
しかし これ 以上 は まずい ガード は 固めろ よ
||いじょう|||がーど||かためろ|
However, you can't go on like this! Solidify your guard.
どう し た ! 聞こえ とら ん の か ?
|||きこえ||||
聞こえる よ ちゃん と 雨 が 降って る
きこえる||||あめ||ふって|
バカ な 歓声 で 雨音 など …
ばか||かんせい||あまおと|
Don't be silly. How can you hear rain over the spectators?
雨 が 降って る ん だ
あめ||ふって|||
It's raining.
《 鼓膜 を やら れ た か 》
こまく|||||
Did he hurt his ear drums?
《 意識 が 混濁 し てる 当然 だ 》
いしき||こんだく|||とうぜん|
He's in a state of partial consciousness.
《 ロープ に 後 頭部 を 打ちつけ た ん だ 》
ろーぷ||あと|とうぶ||うちつけ|||
《 こんな 満身 そう い の 状態 で 戦 える わけ が ない 》
|まんしん||||じょうたい||いくさ||||
宮 田 さん ! すぐ に でも 病院 に 行って
みや|た|||||びょういん||おこなって
Miyata-san! We have to get him to a hospital as soon as possible...
精密 検査 を 受ける べき です ! 限界 です よ もう !
せいみつ|けんさ||うける|||げんかい|||
《 一郎 》
いちろう
Ichiro...
いい か ジョルト を カウンター に 応用 する アイデア は 悪く ない
||||かうんたー||おうよう||あいであ||わるく|
しかし まだ 相手 の パンチ を 見 過ぎる ぞ
||あいて||ぱんち||み|すぎる|
相手 の パンチ と 同時に 飛び込め
あいて||ぱんち||どうじに|とびこめ
フォロー は 考える な 当たれ ば 倒れる
ふぉろー||かんがえる||あたれ||たおれる
失敗 し て ラッキー だった こと が もう 1 つ ある
しっぱい|||らっきー||||||
There's one other piece of luck from you failing.
ジミー の タイミング を 体 で 覚える こと が でき た こと だ
||たいみんぐ||からだ||おぼえる||||||
カウンター を 成功 さ せる 重要 な 要素 は 2 つ
かうんたー||せいこう|||じゅうよう||ようそ||
タイミング と …
たいみんぐ|
Timing...
ハート だ
はーと|
and heart.
《 バ … バカ な 》
|ばか|
This is absurd!
行って こい 一郎 ! お前 の ありったけ を 込め て
おこなって||いちろう|おまえ||||こめ|
Get in there, Ichiro! Hit him with everything you got!
打って くる が いい !
うって|||
( ジミー コール )
|こーる
日本 人 ボクサ ー は ハングリ ー で は ない と 決めつけ て い た が
にっぽん|じん||||||||||きめつけ||||
We were inclined to believe that the Japanese boxers aren't hungry...
どうやら 少々 誤解 が あった よう だ
|しょうしょう|ごかい||||
確か に 私 の キャリア の 中 でも
たしか||わたくし||きゃりあ||なか|
あれほど の ファイティングスピリッツ の ファイタ ー は い なかった
with that much fighting spirit in my entire career.
せめて 敬意 を 表し て やれ
|けいい||あらわし||
OK 次 の ラウンド 全力 で フィニッシュ さ せ て もら お う
ok|つぎ||らうんど|ぜんりょく||||||||
「 ラウンド 4 」 ( ゴング )
らうんど|
Round Four!
「 ゆっくり コーナー から 出 て くる ジミー 」
|こーなー||だ|||
「 この ラウンド で フィニッシュ に もって い ける の か 」
|らうんど||||||||
≪ 行け ! ジミー とど め を 刺せ ! ≪ この ラウンド で 決めろ よ !
いけ|||||させ||らうんど||きめろ|
Go, Jimmy! Finish him!
≪ ちょっと しか もう から ねえ けど よ !
Although we don't stand to make very much!
なぜ 止め ない ん です か ? これ 以上 は 命 に 関わり ます よ
|とどめ||||||いじょう||いのち||かかわり||
危険 すぎ ます しか も また あの カウンター を 使え だ なんて
きけん|||||||かうんたー||つかえ||
宮 田 さん !
みや|た|
Miyata-san?!
もう ずっと 昔 の 話 だ
||むかし||はなし|
私 が 東洋 太平洋 チャンピオン だった 頃
わたくし||とうよう|たいへいよう|ちゃんぴおん||ころ
When I was the champion of Pacific Asia...
たった 一 度 だけ あの カウンター を 使った こと が ある
|ひと|たび|||かうんたー||つかった|||
I used that counter on one occasion.
いや 正確 に 言え ば 使え なかった 失敗 し た の だ
|せいかく||いえ||つかえ||しっぱい||||
No, to be accurate, I couldn't use it. I failed.
アイツ が 考え 出し た 新型 カウンター こそ
||かんがえ|だし||しんがた|かうんたー|
The new counter he came up with...
まさしく 私 の ボクサー 生命 を 奪った パンチ な の だ
|わたくし||ぼくさー|せいめい||うばった|ぱんち|||
is the very punch that robbed me of my career as a boxer.
あの 時 一郎 は リング サイド で 一部始終 を 見 て い た
|じ|いちろう||りんぐ|さいど||いちぶしじゅう||み|||
When it happened, Ichiro was ringside watching from start to finish.
私 が 顎 を 砕か れ 血 ダルマ に なり マット に は いつ くばる サマ を
わたくし||あご||くだか||ち|だるま|||まっと||||||
He watched my jaw shatter as I hit the mat in a bloody mess.
あまり に も 皮肉 な 話 よ アイツ も 私 と 同じ 壁 に ブチ 当たり
|||ひにく||はなし||||わたくし||おなじ|かべ|||あたり
It's too ironic.
同じ 答え を 出す と は な
おなじ|こたえ||だす|||
今度 は 私 が 一部始終 を 見る 番 だ
こんど||わたくし||いちぶしじゅう||みる|ばん|
Now it's my turn to watch it happen!
≪ よっ しゃ 決めろ ! ≪ 倒せ ! 倒せ !
||きめろ|たおせ|たおせ
All right, give it to him!
ああ ! 危ない よ 見 ちゃ い られ ない よ
|あぶない||み|||||
No, it's dangerous! I can't bear to watch!
ダメージ が ある から 足 を 使って 逃げ られ ない ん だ
だめーじ||||あし||つかって|にげ||||
He's got damage, so he can't dodge with his feet.
《 しかし すごい 勘 だ あんな 状態 で 》
||かん|||じょうたい|
《 ジミー の 連打 を かわし てる 》
||れんだ|||
With all that damage, he's still dodging Jimmy's power punches.
≪ どう し た ? ジミー 決め られ ねえ の か !
||||きめ||||
What's the matter, Jimmy?! Can't you hit him straight?
《 駄目 だ ! この タイミング じゃ ない 》
だめ|||たいみんぐ||
《 パンチ を 目 で 追っちゃ 駄目 だ 来る と 同時に 反応 し なきゃ 》
ぱんち||め||おっちゃ|だめ||くる||どうじに|はんのう||
《 その 状態 でも 上 は かわす か ならば ! 》
|じょうたい||うえ||||
Can he still dodge upstairs in that condition? If that's the case...
《 捕まえ た ! 》
つかまえ|
Caught you!
「 効 い た ! ミヤタ ロープ に もたれる ! 」
き||||ろーぷ||もた れる
「 ジミー フィニッシュ に もっていく か ! 」
≪ 倒せ ! ≪ 決めろ ! ジミー !
たおせ|きめろ|
Knock him down!
《 雨 が ドシャ 降り に なって き や がった 》
あめ|||ふり|||||
《 スコール だ 》
It's a squall.
《 手 も 足 も すっかり 重く な っち まっ た よ 》
て||あし|||おもく|||||
All my limbs have gotten really heavy.
《 動く の かったり い 》
うごく|||
It's hard to move.
( ( イチロー は 笑わ ない ん だ ね ) )
||わらわ||||
( ( 痛い 思い する リング に なぜ 上がる の ? ) )
いたい|おもい||りんぐ|||あがる|
Why do you get in the ring if it makes you suffer?
( ( イチロー 全然 楽しく な さ そう ) )
|ぜんぜん|たのしく|||
( ( ボクシング する 理由 分から ない ! ) )
ぼくしんぐ||りゆう|わから|
I don't understand why you box!
《 り … 理由 だ と ? 》
|りゆう||
「 ジミー の 左 ミヤタ よけ た ! 」
||ひだり|||
「 ミヤタ アッパー ! 」
「 あっ と ! 勢い 余った ミヤタ 前 のめり に よろける ! 」
||いきおい|あまった||ぜん|||
Oops, Miyata loses himself in his own momentum and totters forwards!
《 もらった ! 》
Got you!
だ … 駄目 だ ! いや ! あの 体勢 は !
|だめ||||たいせい|
N-No!
《 フィニッシュ ! 》
「 ダ … ダウン ! 信じ られ ない 光景 です ! 」
|だうん|しんじ|||こうけい|
「 ジミー ・ シス ファー ダウン ! 」
|||だうん
「 ミヤタ 捨て身 の カウンター で 逆転 の ダウン を 奪い まし た ! 」
|すてみ||かうんたー||ぎゃくてん||だうん||うばい||
Miyata stole a reversal knockdown with a desperate counter!
まさしく ジョルト の カウンター よくぞ 打った
|||かうんたー||うった
1 2 …
One!
《 まだ 雨 が 降って や がる 》
|あめ||ふって||
《 立てる わけ が ない 》
たてる|||
《 角度 タイミング 手応え 》
かくど|たいみんぐ|てごたえ
《 どれ を 取って も パーフェクト だった 》
||とって||ぱーふぇくと|
everything was perfect.
《 立てる わけ が ない 》
たてる|||
He can't possibly get up.
《 俺 の ありったけ を 込め た 》
おれ||||こめ|
I wagered everything I had in me...
《 ボクサー 生命 を 懸け た 一 発 だった ん だ 》
ぼくさー|せいめい||かけ||ひと|はつ|||
my career as a boxer... on that one punch!
《 立てる わけ が ない ん だ 》
たてる|||||
《 全て を 懸け た 一 発 だった ん だ 》
すべて||かけ||ひと|はつ|||
I risked everything on that punch.
《 あの カウンター に 俺 の … 》
|かうんたー||おれ|
That counter was...
雨 が や ん だ
あめ||||
The rain stopped.
( ゴング ) 「 タオル だ ! 」
|たおる|
「 赤 コーナー から タオル が 入り まし た ! 」
あか|こーなー||たおる||はいり||
It's the towel! The towel has been thrown in from the Red Corner!
「 信じ られ ない 光景 だ 」
しんじ|||こうけい|
「 ジミー ・ シス ファー ピクリ と も 動 け ず 」
|||ぴくり|||どう||
「 大 番狂わせ が 起こり まし た ジミー ・ シス ファー 敗れる ! 」
だい|ばんくるわせ||おこり||||||やぶれる
We are witnessing a major upset! Jimmy Sisfar is defeated!
「 日本 の ミヤタ 見事 な 逆転 KO 勝利 です ! 」
にっぽん|||みごと||ぎゃくてん|ko|しょうり|
Miyata from Japan scores a flawless victory by reversal KO!
やった ! 兄さん やった !
|にいさん|
すごい ! イチロー が 勝った !
|||かった
A-Amazing! Ichiro won!
よく やった ! おめでとう ! 一郎 君
|||いちろう|きみ
Well done!
本当 に よく やり よった
ほんとう||||
ヤバ い 雰囲気 です ね とっとと 引き揚げ た ほう が
||ふんいき||||ひきあげ|||
Things don't look friendly. Maybe we should get out of here.
何 だ アイツ まとも に 歩 け ねえ じゃ ん
なん|||||ふ||||
Look at him. He can't even walk straight.
あんな ん で 俺 たち の ジミー に 勝った の か よ
|||おれ|||||かった|||
And he beat our Jimmy like that?
チクショー やって くれる ぜ
Damn it, he really did it.
金 は 損し た けど すげ え もの 見せ て くれ た よ な
きむ||そんし||||||みせ|||||
( 拍手 )
はくしゅ
あ … あれ ? タイ も そんなに 悪く ない 所 だ な
||たい|||わるく||しょ||
H-Huh?
あっ ! イチロー
Oh, Ichiro!
≪ おめでとう ! イチロー !
Congratulations, Ichiro!
聞こえ ない か
きこえ||
《 笑った 今 確か に 》
わらった|いま|たしか|
He smiled. I'm sure.
《 イチロー が 笑った 》
||わらった
I just saw Ichiro smile!
悪い な 空港 まで 送って もら ちゃ って
わるい||くうこう||おくって|||
いい の いい の この 車 イチロ ー の おかげ で 買 え た ん だ から
|||||くるま||||||か|||||
No problem! I was able to buy this car thanks to you!
大 穴 に 賭け て 大 正解 ね
だい|あな||かけ||だい|せいかい|
I was right to bid on the dark horse!
そ … そい つ は 良かった
||||よかった
行っちゃ う の ?
おこなっちゃ||
ああ
一郎 ! 時間 だ ぞ
いちろう|じかん||
Ichiro! It's time.
OK ! 今 行く よ
ok|いま|いく|
Okay, I'm coming!
チャナ 覚え て お け よ
|おぼえ||||
Chana...
カウンター の コツ は な タイミング と …
かうんたー||こつ|||たいみんぐ|
ハート だ ぜ
はーと||
and heart.
これ から が 大変 です よ
|||たいへん||
ジミー に 勝った と なる と
||かった|||
Now that he beat Jimmy...
二流 どころ で は まず 挑戦 を 断って き ます から
にりゅう|||||ちょうせん||たって|||
結構 じゃ ない か 骨 の ある ボクサ ー を 片っ端から 潰し て いけ ば
けっこう||||こつ||||||かたっぱしから|つぶし|||
That's fine. If he steadily defeats tough boxers...
おのずと 世界 が 見え て くる
|せかい||みえ||
the world title will slowly but surely come into view.
凱旋 の 時 日本 は 騒がしく なる だ ろ う
がいせん||じ|にっぽん||さわがしく||||
When it's time for his triumphant return, Japan is going to get very busy.
チェッ 気楽 な こ と 言って くれる よ
|きらく||||いって||
Damn. Listen to you talking like it's nothing.
《 日本 か 》
にっぽん|
《 帰った 時 アイツ の ランキング は どう なって る か な 》
かえった|じ|||らんきんぐ||||||
《 待って ろ よ 帰る 時 に は きっと … 》
まって|||かえる|じ|||
< プロ テスト プロ ボクサー に なる ため の 試験 >
ぷろ|てすと|ぷろ|ぼくさー|||||しけん
< 筆記 と 実技 の スパ ー リング に よって 合格 者 が 決まる >
ひっき||じつぎ|||||||ごうかく|もの||きまる
< 僕 の 時 も 不安 と 緊張 で いっぱい だった >
ぼく||じ||ふあん||きんちょう|||
< でも それ は 誰 も が 同じ >
|||だれ|||おなじ
< どれ だけ や れ れ ば 合格 か なんて 分から ない >
||||||ごうかく|||わから|
< だからこそ ジム に 入って から 積み重ね て き た >
|じむ||はいって||つみかさね|||
< 自分 の 努力 を 信じる しか ない ん だ ! >
じぶん||どりょく||しんじる||||
< 次回 … >
じかい