♪ ~
~ ♪
( 邦枝 ( くに えだ ) ) じゃあ さっさと 着替え て 済ませ ちゃ い ま しょ う
( 寧 々 ( ね ね ) ) まったく あいつ ら と いる と 気 が 休まり ませ ん よ
ねえ 姐 ( ねえ ) さん
( 邦枝 ) そう ねえ
( 男 鹿 ( お が ) ) 最悪 だ 何 だ この 状況
( 古市 ( ふるい ち ) ) 男 鹿 … ( 男 鹿 ) え ?
( 古市 ) 断言 する ぞ オレ は 今 の ため に 生き て き た 気 が する
今 この 場 で 命 が 尽き た って かまわ ない
( 男 鹿 ) こんな 体勢 で 何 言って ん だ て め え は !
つう か て め え の せい だ ろ う が 何とか しろ や !
( 古市 ) 母 さん 生 ん で くれ て ありがとう
( 男 鹿 ) おい ! 聞い て ん の か て め え !
( 古市 ) 古市 です
オレ たち が 何で こんな こと に なった か と いう と …
話 は 1 時間 ほど 前 に さかのぼり ます
( ベル 坊 ( ぼう ) ) ン … キィ キー ( 男 鹿 ) ん … くっ …
( 邦枝 ) 身体 測定 … です か ?
( 佐渡 原 ( さ ど はら ) ) そう だ 午後 の 授業 の 代わり に な
それ で 私 たち に 何 を ?
( 佐渡 原 ) 計測 は 普通 担当 の 保健 委員 が やる もん だ が ―
真面目 な 学生 の 時間 を ―
お前 ら の よう な 落ちこぼれ に 使う わけ に は いか ん
( 佐渡 原 ) オレ も いろいろ 忙しい
クラス 委員 の お前 たち が 仕切って 自分 たち で やれ
場所 は 職員 室 の 隣 の … ( 男 鹿 ) あ ~ !
( 佐渡 原 ) ん ? ( 男 鹿 ) 引っ張 ん な ベル 坊 !
って 聞い て ん の か !
あ ? あ ~ 聞い てる 聞い てる
( 佐渡 原 ) く … こいつ は
( ベル 坊 ) ダ ~ ! ( 男 鹿 ・ 佐渡 原 ) あ あ ~ !
( 佐渡 原 ) ナメ た 態度 取り や が って … まあ いい
あいつ ら が 身体 測定 なん ぞ 真面目 に やる はず が ない
少し でも 暴れ れ ば こっち の もの だ
すぐ に 退学 に 追い込 ん で やる
( ベル 坊 の ぐずる 声 ) ( 男 鹿 ) おい いいかげん に …
( 寧 々 ) 姐 さん 呼び出し 何 で し た か ?
( 邦枝 ) 身体 測定 を やれ って
( 千秋 ( ちあき ) ・ 寧 々 ・ 由加 ( ゆか ) ) は ? ( 由加 ) 身体 測定 っす か ?
ええ おまけに クラス 委員 で 仕切って ―
自分 たち で 測れ って 言わ れ た ん だ けど …
これ じゃ ね 何 か いつも より ぐずって ない ?
退屈 し てん だ よ こいつ
転校 し て き て から 学校 じゃ もめ事 禁止 だ から な
四六時中 わめく わ お 漏らし する わ …
引っ張 ん な っつ うの !
やり たか ない です けど ―
私ら も 手伝った ほう が よく ない です か ? 男 の 計測
ん … は ぁ … そう ね
先 に 行って 準備 し て て 私 は 他 の 連中 を 呼 ん で くる から
あ 1 つ 注意 点 とにかく 騒ぎ を 起こさ ない こと
佐渡 原 の ヤツ 少し でも 騒 い だ ら 問題 に し て やる って ―
雰囲気 だった から
( MK 5 ( ファイブ ) ) は っ !
( 下川 ( しも かわ ) ) グッナイ 子 猫 ちゃん
オレ と 一緒に いい 夢見 て み ない かい ?
( 梓 ( あずさ ) ) えっ と ~ 言って る 意味 が 分か ん ない ん です けど
って いう か 何で 中途半端 に 英語 使って る ん です か ?
( 邦枝 ) こ この バカ ども が ~ !
( 由加 ) よい しょ … ( 寧 々 ) ちょっと それ どけ て
( 由加 ) あ は ー い
( ベル 坊 ) アイ ダブ !
オブ !
ダブダブ ダブ アイアイ アイ
ダブ アイ ダブ アイ ダブダブ アイ !
いい ぞ ベル 坊 攻めろ 攻めろ !
パンチ に 気 を 付けろ よ あ あっ !
( ベル 坊 ) ア … ( 男 鹿 ) ベル 坊 !
体 を 起こせ 体 を 起こせ ベル 坊 ~ !
“ 立て ” で いい だ ろ
足 を 使って いい 感じ に ほら す っと な !
だから “ 立て ” で いい だ ろ ! わざと か ?
あ ?
何 だ て め え その 顔 ( 男 鹿 ) ん ?
や ん の か コラ !
ダブダ ! ダブダ ダブダ アイ !
マ ! ダ ブ ダ
フ … 見事 に 東 条 ( とうじょう ) と 戦った オレ を 再現 し てる じゃ ねえ か
( 古市 ) あ ~ じゃあ …
あれ が ラミア で 上 が フォル カス で ―
横 が ヒルダ さん
アランドロン … で 何 ?
あれ が オレ な わけ ? 何 な の ! あの 憎たらしい 顔
って 何で 車 に 乗って ん の !
( 由加 ) ぱね え っす ね !
寧 々 さん 何で こんなに ぬいぐるみ 置 い て ある ん すか ね
( 寧 々 ) あ ~ 何 か 手芸 部 が ふだん 部室 と し て 使って る らしい わ よ
千秋 そっち 持って ( 千秋 ) うん
( あくび )
なあ 男 鹿 オレ は 今 幸せ だ ぞ ( 男 鹿 ) あ ?
女子 が 男子 の 身体 測定 を やる これ だ よ !
こう いう 普通 の イベント が 足りな さ すぎ な ん だ よ 今 まで は
ちょっと 男子 見 て ない で 手伝い な !
そう だ よ 男 鹿 っち もともと は 男 鹿 っち の 仕事 な ん だ から
( 古市 ) うす ! 手伝い ます その 前 に …
な 何 よ
今 の “ ちょっと 男子 ” って いう の を 声 を 高く し て ―
“ ちょっと 男子 ~ ” って いう ふう に ―
言い 直し て … ( 邦枝 ) うりゃ 男子 コラ ~ !
( 碇 ( いかり ) たち の うめき声 )
( 古市 ) ぐ が っ …
ど いつ も こいつ も !
ね 姐 さん ?
とっとと やる わ よ ! 準備 し て
( 3 人 ) は はい
( 姫川 ( ひめ かわ ) ) 容赦 ねえ な クイーン
った く めん どくせ え な
あっ
( 姫川 ) ニッ ( 神崎 ( かんざ き ) ) フッ
( 姫川 ) フフン ( 神崎 ) ショー
ちょ ちょっと 何 して ん の
あ ? 身体 測定 っ つ っ たら 着 替 えん だ ろ う が
き … 着替え なら 隅 の ほう で や ん なさい よ
あ ?
( 寧 々 ) よっ と
( 千秋 ) ざ っく り 180 センチ
グ グッナイ …
どう だ 古市 うれしい か ?
ちょっと 望 ん で た の と は … 違う
あ ~ い い ん す か ? そのまま で
( 姫川 ) い い っつ って ん だ ろ さく っと やれ
じゃあ …
えっ と … ひ ゃ ひ ゃ く …
( 夏目 ( なつ め ) と 神崎 の 笑い声 )
ひ ゃ ひ ゃ く … ブハハハ …
( 夏目 と 神崎 の 笑い声 )
て め え コラ !
う わ っ … ん ?
ちょっと 騒が ない で 隣 職員 室 な の よ
( 姫川 ) あ ? す っこ ん でろ … や やっ ?
( 神崎 ) へ ~
( 夏目 ) へえ
( 城山 ( しろ やま ) ) ほう
な 何 ?
ん … え ?
え えっ …
意外 と あれ だ な 着 やせ する …
( 邦枝 ) ふ っ !
( 暴れる 音 )
( 佐渡 原 ) ん ? 何 だ 今 の 音 は
まあ いい 問題 を 起こせ ば その 時 は …
( 神崎 たち の うめき声 )
はい おしまい ! そこ の 2 人 も 着替え たら 出 てって よ
次 女子 だ から
( 古市 ) ええ ? もう 終わり っす か ?
うち ら 着替え 取って くる ん で
じゃ じゃあ 女子 が 男子 の を 手伝った ん です から ―
男子 が 女子 の を …
( 寧 々 ) うる っせ え ! ( 古市 ) う わ っ …
ん ?
( ベル 坊 ) ギャ ア ~ !
バー ブー
( ヌイグルミ ) ニイ
( 古市 ) が っ が はっ …
大丈夫 か お前
とっとと 出 て いけ この 変態 !
( ドア の 閉まる 音 )
チッ
おい ベル 坊 行く ぞ
( 物音 ) ( 男 鹿 ) ん ?
は ? お おい !
ベル 坊 どう し た ? お ~ い ベル 坊 !
( ベル 坊 ) ガル ルル …
何 してん だ お前 おい 古市 気絶 し て ない で 手伝え
ベル 坊 が 閉じこもった
は ? 何 お前 何 か し た の か ?
( 男 鹿 ) 何 も し て ねえ よ
おい ベル 坊 開けろ !
( ベル 坊 ) ペ ! ( 男 鹿 ) おい !
( 寧 々 の 声 ) ( 古市 ) ん ?
う っ …
な … 何 ?
シ ~ ッ ! ( ドア の 閉まる 音 )
も 戻って き た
( 寧 々 ) まったく … ( 男 鹿 ) お ?
( 寧 々 ) あいつ ら と いる と 気 が 休まり ませ ん よ
バカ 何で 隠れ た ? 事情 を 説明 すりゃ あ よかった だ ろ う が
( 由加 ) ホント ガキ っす よ ね
( 邦枝 ) 早く 終わら せ ま しょ う
はっ … ヘヘ
最悪 だ 何 だ この 状況
お ~ い ベル 坊 ご飯 です よ
クソ おい 古市 お前 も 何 か …
( 古市 ) フフ … 古市 です
と いう わけ で オレ たち は 今 こんな 状態 に なって ます
( 邦枝 ) ちょ ちょっと ( 古市 ) はっ
( 由加 ) 姐 さん 相変わらず スレンダー ボディー っす ね
( 邦枝 ) だ から 触ら ない の ( 由加 ) え いい じゃ ない っす か
男 鹿 ( 男 鹿 ) あ ?
お前 の 意見 を 聞き たい この 場合 の スレンダー って いう の は どこ が …
真面目 に やれ や ボケ !
( 古市 ) バ バカ … 男 鹿 バレ る バレ る
( 邦枝 ) ん ? 何 か 言った ?
え ? スレンダー ボディー っす ね って
いや そう じゃ なく って … って いう か 離し なさい !
わ 分かった 分かった
とにかく 向こう に バレ ない よう に 説得 続けろ それ しか ねえ だ ろ
チッ … おい ベル 坊 出 て こい
おんぶ でも 何でも し て やっ から
( ベル 坊 ) ヘッ …
ダァー ?
ダー ブー ペッ
イー
( 寧 々 ) あれ ? 千秋 あんた 少し 大きく なった ?
( 千秋 ) 本当 です か ?
はっ !
( 由加 ) って か 寧 々 さん も 大きく なって ない っす か ?
( 寧 々 ) え ? 私 は 変 わん ない わ よ
ん ぐ ~
( 男 鹿 ) おお ? そう だ ベル 坊 出 て こい
( 古市 ) 何 す ん だ よ
( 男 鹿 ) お前 こそ 何 やって ん だ よ
う わ ! ( ベル 坊 ) ヒョー !
せっかく 出 て き そう だった の に ふざけ ん な て め え
ち … 違う わざと じゃ …
( 物音 ) ( 邦枝 ) ん ?
次 姐 さん っす よ
姐 さん ? ( 邦枝 ) あ ああ ごめん
ダメ だ … 出 て こ ねえ
ダメ だ … 何 も 見 れ ねえ
お前 なあ !
( 邦枝 ) じゃあ 机 を 戻し ま しょ う か
( 由加 ) この 机 どこ っす か ?
ちょ … どう す ん だ ! ?
ぐ っ … いち か ばち か だ
( 由加 ・ 千秋 ) ん ん っ ん …
( ベル 坊 ) ダブ … アイ ! ?
( 由加 ・ 千秋 ) ん っ よい しょ … ん ん …
( 寧 々 ) 大体 こんな もん です か ね ?
( 邦枝 ) そう ね あと は 記録 を 先生 の 所 に 持っていって …
( 男 鹿 ・ 古市 ) は ぁ …
( 扉 の 開く 音 ) ( 男 鹿 ・ 古市 ) ん ?
( 男 鹿 ) バ … お前 ! 今 出 て くん な 戻れ
ア ?
( ヌイグルミ ) イー
アーッ !
( ヌイグルミ ) イ … イヒ ヒヒ
( ベル 坊 ) ガル ルル …
は ぁ …
( 邦枝 たち ) あ ~ 終わった ~ お 疲れ で ー す
( 古市 ・ 男 鹿 ) ん くっ … は ぁ …
( 古市 ) し 死ぬ か と 思った
( 男 鹿 ) あ ~ ! クソ !
あと は
おら ベル 坊 ! いつ まで そこ に いる 気 だ ?
いいかげん に 出 て こい ! ( ベル 坊 ) プン !
( 男 鹿 ) コラ ! ベル 坊 !
( ベル 坊 ) ニョ !
( ベル 坊 ) ダブダブ
( ヌイグルミ ) グオー
( ベル 坊 ) ビー ! ダーブ ! ダーブ !
( ヌイグルミ ) アハー
( ベル 坊 ) ダー ブー !
ダブダ !
( 古市 ) ん ?
おい 男 鹿 これ って
あ ?
( 男 鹿 ・ 古市 ) う っ !
あんた たち 何 して ん の ?
て ゆう か な な … 何で 教室 の 中 に い ん の ! ?
はっ … あ ~ ! まさか さっき の 物音 !
いや ! 待て 待て 落ち着け って
落ち着ける か ああ あ !
( 衝撃 音 ) ( 佐渡 原 ) ん ?
あいつ ら とうとう やら かし た か
( 邦枝 ) 信じ らん ない ! 何 してん の あんた たち !
ど っ から の ぞい て た わけ ! ?
( 古市 ) え ! ? ち ち … 違い ます ! 見 て ない です !
スレンダー ボディー は 見 て ない です !
はっ !
ふう … フッ
( 男 鹿 ) お おい
( 邦枝 ) 心配 し なく て も 痛み は 感じ ない わ よ
ひ い ああ あっ !
何 だ 今 の 音 は ! ケンカ か ! ?
あ あっ ! せ 先生 ! 助かった ~
何 ? どう いう こと だ … ん ?
って 何 だ これ は ! ?
( 邦枝 ) いえ 何でも あり ませ ん
机 が もろく なって い た みたい です ねえ
( 佐渡 原 ) は あ ? そんな わけ … ( 邦枝 ) は っ !
あ あ ~ !
ほら だ から 今 掃除 しよ う と し て た ん です
そう よ ね ? 古市 く ~ ん
あ ああ … そう です ! ( 佐渡 原 ) しか し !
これ クラス の 身体 測定 の 結果 です
確認 し て ください
( 佐渡 原 ) ぐ っ … チッ
も もう 行っちゃ う ん です か ?
何 だ ? 何 か ある の か ?
あ あ … ぐ っ ( 邦枝 ) いいえ お 疲れ さま で し た
った く !
さて …
( 男 鹿 ) だ から 話 を 聞け って ! そもそも ベル 坊 が …
は あ ! ? えっ あっ どこ 行った ?
( ベル 坊 ) ン … ダッ !
( 男 鹿 ) あっ 何 してん だ あいつ ! ( ベル 坊 ) ダダ ダダ …
ちょっと ! 逃げる 気 ! ?
違 ( ち げ ) えっ つ っ てん だ ろ 後 で 説明 する よっ
( 邦枝 ) ちょ ちょっと 待ち なさい よ !
何 だって いう の まったく !
さて … が っ !
で ? どこ 行く の ? あんた は
あ あの …
( 佐渡 原 ) クソ ! なかなか 尻尾 を 出し や がら ねえ
( 男 鹿 ) コラ ベル 坊 ! ( 佐渡 原 ) ん ?
( ベル 坊 ) ダダダ ダダ …
( 佐渡 原 ) そう だ そもそも あの 男 鹿 って ヤツ は ―
何で あんな ガキ 連れ てん だ ?
ダー イー イー !
ダーブダーブ !
アウ !
( 佐渡 原 ) しかも 素 っ 裸 で ウロウロ し や がって
( 佐渡 原 ) しかも 素 っ 裸 で ウロウロ し や がって
( ベル 坊 ) ダー イー アー !
( ベル 坊 ) ダー イー アー !
( ベル 坊 ) ダー イー アー !
おいおい 誰 か の 車 に イタズラ し てる よ
おいおい 誰 か の 車 に イタズラ し てる よ
しかも オレ が 苦労 し て 買った 車 に そっくり だ
あ ~ あ ~ ドア 開け て 中 入っちゃ っ た よ !
そこ に 男 鹿 まで 来 て こいつ も イタズラ か ?
ま こう 言っちゃ 何 だ けど オレ の 車 じゃ なく て よかった ~
屋上 に でも 行って 気分 転換 する か
ホント 車 って の は 持って る 者 に とって は 宝石
ホント 車 って の は 持って る 者 に とって は 宝石
( 男 鹿 ) ふん っ う っ …
いや 自分 自身 だ から な ~
( 男 鹿 ) おら あ ! 出 て こい ! ベル 坊 !
( ベル 坊 ) ガルル …
( 佐渡 原 ) ピカピカ に 磨き上げ た 車 を ―
( 佐渡 原 ) ピカピカ に 磨き上げ た 車 を ―
( 男 鹿 ) ふん っ ふ っ … くっ こ の っ !
( 男 鹿 ) ふん っ ふ っ … くっ こ の っ !
( 男 鹿 ) ふん っ ふ っ … くっ こ の っ !
他人 に 汚さ れる の だけ は 絶対 に 嫌 だ もん なあ
特に オレ の 車 なんて ―
日本 に 数 台 しか ない 貴重 な ヤツ だ から な
もう これ 地球 の 宝 です よ ホント マジ な 話
あ ~ そう いや おふくろ 元気 に し てっ か なあ
よ ~ く ガキ の 頃 言わ れ た っけ
お前 は 嫌 な こと から ―
目 を そら せる ところ が ある から 注意 しろ って
( 男 鹿 ) ドア 外す ぞ ! コラー !
( 佐渡 原 ) いや ~ おふくろ の 言葉 に ―
ウソ は ねえ な
ありがとう おふくろ オレ 逃げ て た よ
あれ オレ の 車 じゃ ねえ か よ !
( 男 鹿 ) おい ベル 坊 !
何 してん だ ! ( ベル 坊 ) ダ !
ダ ~ !
フウ … ン ?
何 だ その ドヤ 顔 ! とっとと 降り て こ いや !
アイ ? ア アウー
ニョ ?
キー ! キッ キッ ( 男 鹿 ) ああ ? 何 してん だ
おい !
( 佐渡 原 ) お ~ い ! 何 してん だ !
いや 何 か ドア が 開か ねえ ん だ よ
( 佐渡 原 ) は あ ! ?
こ 壊れ てる お前 何 し た ん だ !
( 男 鹿 ) 何 も し て ねえ よ !
( 佐渡 原 ) どれ だけ 高い か 分かって ん の か ?
10 年 ローン だ ぞ !
( 男 鹿 ) 知ら ねえ よ ん な こと ( ベル 坊 ) アブブ …
クソ ! とにかく これ 以上 この 車 に 何 か し たら … ん ?
ぐ あ ! な 何 だ ! ?
ウ ~
( 男 鹿 ) こんな タイミング で 漏らし てん じゃ ねえ よ !
( 佐渡 原 ) 漏らす ! ? 何 を 何 を 何 を ! ?
先生 赤ん坊 が 漏らす と いえ ば あれ っす よ ほら おし …
( 佐渡 原 ) やめ て ~ ! 聞き たく な ~ い !
し ゃあ ねえ な 割る か 桃 太郎 的 に
えっ 何 ? 割る ? お前 割る って 言った ! ?
心配 す ん な 先生 きれい に 割る んで
そう か じゃあ 安心 … じゃ ねえ よ !
お おい やめろ ! 10 年 ローン だって 言った だ ろ !
そ それ に 教師 の 車 を これ 以上 傷つけ て みろ !
退学 だ ぞ ~ !
退学 ?
フウ ~
( 男 鹿 ) 先生 … 心配 す ん なって きれい に 割る から
聞い て た ! ? バカ な の ! ? ( 男 鹿 ) バカ っす
だから か … じゃ ねえ よ !
男 鹿 ! 桃 太郎 式 チョーップ !
( 佐渡 原 ) ああ …
ローン が …
ウブ ブブ ア ? ダーブ !
バカ だ なあ こう やって 開けりゃ いい だ ろ
来 いよ
( ベル 坊 ) ダー !
って お 漏らし で ビショビショ じゃ ねえ か !
汚 ( き た ね ) え なあ
エヘエヘエヘ アハ ハハ ! ア ~
った く 帰る ぞ ( ベル 坊 ) アイ !
えっ と … まず ドア 開け て ねえ よ ! って おい !
問題 に する から な 間 違いなく 退学 だ ぞ
分かった の か ! ? 男 鹿 ~ !
( 佐渡 原 ) 問題 に なら ない って どう いう こと です か ! ?
( 校長 ) だって 佐渡 原 先生
いくら 何でも パンチ 1 発 で 車 が 粉々 って ―
それ は あり え ない でしょ う 普通 の 高校 生 な ん でしょ ?
ええ まあ … いや …
でも 本当 な ん です ! 本当 に あいつ が !
( 校長 ) 高級 な 車 だった ん です って ねえ
まあ つらい 気持ち は 分かる けど ねえ
( 佐渡 原 ) そう じゃ ない ん です よ ! あ ~ !
♪ ~
~ ♪
( 邦枝 ) そう だった の ?
そう いう こと なら 説明 すれ ば よかった じゃ ない
説明 する 前 に 殴り かかって き た の は お前 だ ろ う が
( 邦枝 ) あっ … ( 古市 ) ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい ごめんなさい ( ベル 坊 ) アーウッチ
は しゃい で ん じゃ ねえ ぞ ベル 坊 ( ベル 坊 ) ダ ?
もと は と いえ ば お前 が 閉じこもったり する から ―
こんな こと に なった ん だ ろ う が ( ベル 坊 ) ア !
ところで ホ ホント に 見 て ない ん でしょ う ね ?
見 て ね えっ つ っ てん だ ろ
は ぁ … まったく
はい これ ( 男 鹿 ) あ ?
( 邦枝 ) あんた 昨日 落とし た でしょ その 子 の ?
( ベル 坊 ) ダ ! アイー
あ ? 知ら ねえ ぞ こんな もん … ん ?
ベル 坊 ?
( ベル 坊 ) マッ !
( 男 鹿 ) ベル 坊 ~ !
( ベル 坊 ) ダ ~ ブ キー !
( 男 鹿 ) どう し た ? ベル 坊
( ヒルダ ) この ところ 予告 に ―
登場 さ せ て もらって ない と 嘆 い て おら れる
( ベル 坊 ) アチョ !
( 男 鹿 ) よし 分かった !
今回 の 予告 は お前 が やって みろ !
( ベル 坊 ) ダブ アイー
ダブ アイ アイー ?
( 男 鹿 ) ダメ だ 予告 に なって ねえ
( ヒルダ ) 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」
( 男 鹿 ) 聖 石 矢 魔 ( セント いし やま ) に も 強い ヤツ が いる って か ?
( ベル 坊 ) ダ ~ ブ ~ !