（ カラス の 鳴き声 ）
（ 一 刀 斎 ( いっ とう さい ) ） ここ が 魔 二 津 ( まっぷたつ ) じゃ
古く から 伝わる 修行 の 場 と し て 名 を 知ら れ て き た
（ 男 鹿 ( お が ) ） 滝 か … （ 鬼塚 ( おに づか ) ） なる ほど の
（ 黒木 ( くろき ) ） 何 が です ？
バカ か お め え 滝 で 修行 と くれ ば …
… って あっ ！
（ 三 鏡 ( み かがみ ) ） ハッハ ～ ！ 素早 さ も 強 さ の うち だ ぞ
くっ … て め え ！ 妙に 似合って ん じゃ ねえ か ！
（ 黒木 ） あの 老 師 修行 と いう の は … ？
（ 一 刀 斎 ） うむ まず は 基本 から と いう こと で …
（ 一同 ） おう ！
（ 一 刀 斎 ） 石 を 拾って き なさい
（ 男 鹿 たち ） えっ ！
♪ ～
～ ♪
（ 男 鹿 の くしゃみ ）
った く …
クソ ～ ！ あの じじ い だまし や が って …
（ 邦枝 ( くに えだ ) ） 勝手 に 先走った ん でしょ う が
（ 出 崎 ( で ざ き ) ） だ けど 石 拾 い ねえ …
一体 どう いう 修行 じゃ
まあ 石 なら 何でも いい ん だ ろ ん ？
あ …
フフン （ 三 鏡 ） え …
ん ん ！ う っ くっ … う う っ
（ 男 鹿 ） あ ？ ん っ ！
（ 三 鏡 ･ 男 鹿 ） や ん の か コラッ ！
何で ケンカ し てん の よ ！
（ 鬼塚 ） わし は … （ 邦枝 ） あっ
こいつ じゃ あ ～ ！
（ 三 鏡 ･ 男 鹿 ） な っ … 何 ！
フフ フッ これ くらい 朝飯 前 よ ！
（ 男 鹿 ） 震え てん じゃ ねえ か
（ 邦枝 ） ちょっと ！ こんな こと で いちいち …
（ 男 鹿 ･ 邦枝 ） あ …
（ ベル 坊 ( ぼう ) ） ウ ～ … ！ （ 光 太 ( こうた ) ） ア ～ … ！
（ 邦枝 ） あんた たち も 何 して ん の ？
（ ベル 坊 ） ヒャッ ！ （ 光 太 ） フンッ
アイッ … イッ … イッ …
ビエエエ ～ ！
（ 男 鹿 ） 何で オレ だけ ～ ？
ふむ 石 と 言った つもり じゃ った が …
まあ よい か
（ 男 鹿 ） こ これ は …
（ 鬼塚 ） 確か に 修行 に なる の う
では 次に おのおの 持って き た 石 を 素手 で 割って もらう
（ 一同 ） は あ ! ?
（ 一 刀 斎 ） できる まで 飯 抜き じゃ
（ 男 鹿 ） フッ … （ 三 鏡 ） お っ おい
（ 男 鹿 ） は ぁ ー っ ！
て やっ ！
痛 ぁ …
って 無理 に 決まって ん だ ろ じ じい ！
だ よ な （ 鬼塚 ） アホ な の か ？
しかし 老 師 やはり 無理 です よ これ は
瓦 を 割る の と は 訳 が 違い ます
（ 一 刀 斎 ） ふん … そう 思う か ？
葵 ( あおい ) （ 邦枝 ） はい
（ 三 鏡 ） おいおい まさか …
（ 鬼塚 ） あの 娘 が 素手 で あれ を ？
（ 出 崎 ） ウソ でしょ ～
（ 邦枝 ） ん ！
（ 黒木 ） 持つ だけ で 精一杯 で は ない です か
（ 一 刀 斎 ） よ ～ く 見 て おき なさい 必要 な の は 力 で は ない
（ 邦枝 ） は っ …
撫子 ( なで しこ ) …
（ 一同 ） う お おお っ ！ マジ ! ?
ハァ …
（ 一 刀 斎 ） “ 撫子 ” 心 月 ( しん げつ ) 流 の 基礎 の 基礎 じゃ
衝撃 を 分散 さ せ ず 一 点 に 集中 さ せる 当 身 ( あて み )
達人 に なれ ば 下 の 岩 だけ 砕く こと も できる
うん うん
（ 一 刀 斎 ） 大事 な の は 力 の 伝え 方
呼吸 姿勢 そして 集中 力 じゃ
どう じゃ 少し は やる 気 に …
まったく 聞い とら ん のう …
（ 三 鏡 ） すげ え マジ で 真っ二つ だ ！
（ 鬼塚 ） これ を 女子 ( お なご ) の 手 で の う … （ 男 鹿 ） うん …
真っ二つ …
あっ そう か ！
だから ここ は 魔 二 津 と いう 名前 に ！
違う と 思う わ よ
（ ボス ） 緑色 の 髪 の ガキ ？ 知ら ねえ なあ
ここ は ガキ の 来る 所 じゃ ねえ ん だ ぜ ？
スカル ヘッド の 名前 くらい 聞い た こ と あん だ ろ ？
この 辺り じゃ 最強 の チーム だ なあ 兄ちゃん よ お
（ 古市 ( ふるい ち ) ） また 分かり やすい 不良 の 方 で
あ あっ ？ （ 古市 ） あ いえ 何でも …
（ 不良 ） 勝手 に うち ら の シマ に 入って き や がって よ お ！
（ 不良 ） 覚悟 は でき てん だ ろ う な ああ ？
（ 寧 々 ( ね ね ) ） 古市 ？ ああ や っぱ ここ か
寧 々 さん
（ 寧 々 ） あんた ね ここ は いい って 言った でしょ
どうせ いや し ない ん だ から
あ いや … ゲーム センター は 全部 と 思って
（ 不良 ） 寧 々 ？ （ 不良 ） 烈 怒 帝 瑠 ( レッド テイル ) の 大森 ( おおもり ) 寧 々 だ
（ 不良 ） 何で こんな ヤツ と 一緒に いる ん だ ! ?
（ 寧 々 ） ああ ？ 誰 だい 今 呼び捨て に し た ヤツ
（ 不良 たち ） ひ い っ ！ （ ボス ） 烈 怒 帝 瑠 の ４ 代 目 様 か
だが いくら て め え でも ―
１ 人 で 乗り込 ん で くる の は 無用心 じゃ ねえ か ？
１ 人 に 見える かい ？
（ 不良 ） て め えら やる 気 か ？ （ 不良 ） 離れろ コラ ！
（ ラミア ） ハァ … 何 これ ？ いつも こんな 感じ な の ？
まあ なぜ か 大体 こう なる こと が 多い
（ 古市 ） って いう か これ 人 数 的 に や ばい ん じゃ ね ？
う う っ うれしい ねえ
両手 に 花 だ な こりゃ ヘヘッ
オレ ら と 本気 で 戦争 しよ う って か ？
（ 神崎 ( かんざ き ) ） おい いつ まで ダラダラ やって ん だ
（ 姫川 ( ひめ かわ ) ） 向こう の ゲーセン に も い なかった ぜ ？
が っ が はっ ！
（ 神崎 ） ん ？ ああ … スカル ヘッド か
（ 姫川 ） 何 だ て め えら もめ て ん の か ？
（ 古市 ） いや ちょっと …
（ 不良 ） か 神崎 と 姫川 じゃ ねえ か
（ 不良 ） 何で 東 邦 神 姫 ( とうほう しんき ) が … （ 不良 ） バカ ！ 目 ぇ 合わす な ！
（ ボス ） す … （ 不良 たち ） す ん ませ ん っし た ～ ！
（ 神崎 ） おう （ 姫川 ） 次 行く ぞ お め えら
（ 石 の 割れる 音 ）
っし ゃあ ！ どう だ オラ ～ ！
（ 出 崎 ） 孝 ( こう ) ちゃん すごい ！ （ 鬼塚 ） おお …
（ 黒木 ） あと １ 歩 … と いう ところ です か ね
（ 男 鹿 ） ん … （ 邦枝 ） 男 鹿 ！
あなた も 意地 張って ない で 小さい 石 に し なさい よ
もの に は 順序 って もの が ある ん だ から
（ 男 鹿 ） う …
（ 邦枝 ） そんな 岩 たぶん 私 でも 無理 だ と 思う し ―
本当 に あなた だけ ご飯 抜き に なっちゃ う わ よ
（ 男 鹿 ） 男 が 意地 張 ん なく て どう する よ
いっぺん 決め た こと だ
やり 切って みせ ら （ 邦枝 ） もう …
（ 男 鹿 ） と は 言った もの の どう す っか なあ
マジ で 割れる 気 が し ねえ
ベル 坊 の 力 を 使え ば 簡単 な ん だ ろ う が ―
それ じゃ 意味 ねえ し
（ ベル 坊 ） ム ～ アダッ ！
ア ～ イ ～ … ！ （ 光 太 ） フッ
ムム … オッ ！
（ 光 太 ･ ベル 坊 ） イイ …
（ 男 鹿 ） 何 が し て えん だ ？ お め えら は
（ 三 鏡 ） お やおや ～ ？
お前 まだ そんな 岩 割 ろ う と し てん の ？
身の程 を 知ら ねえ なあ
（ 男 鹿 ） う う …
何なら オレ が コツ を 教え て やろ う か ？
先 に マスター し た オ ･ レ ･ が ！
ん ？
（ 男 鹿 ） そう だ な … （ 三 鏡 ） あ ？
ちょっと 手伝って もらう ぜ （ 三 鏡 ） え … ？
スーパー めりこみ パーンチ ！ （ 三 鏡 ） おわ ～ ！
う ぐ っ ！
割れ た ～ ！
（ 一 刀 斎 ） うん … こう いう ん じゃ ない の ね
（ 姫川 ） 分かった
調べ させ て た ヤツ から 連絡 あった ぞ
緑色 の 髪 の ヤツ が ゲーセン で 暴れ てる らしい
（ 古市 ） 暴れ てる って … （ ラミア ） まさか …
（ 焔 王 ( えん おう ) の 泣き声 ）
（ 古市 ） い 急ぎ ま しょ う ！
（ 姫川 ） 緑色 の 髪 の 毛 発見
（ 竜一 ( りゅう いち ) ） おら ジャンプ し て みろ よ ああ ？
（ 神崎 ･ 姫川 ） ん ん ん …
（ 竜一 ） ああ ああ あっ ！
（ 姫川 ） 紛らわしい こと してん じゃ ねえ よ ！
（ 神崎 ） 何 な ん だ て め えら ！
い た ！ 緑 の 髪
（ ＭＫ ５ ( ファイブ ) の 笑い声 ）
（ 神崎 ･ 姫川 ） う う … うら あっ ！
うりゃ ～ ！
（ ＭＫ ５ ） ダメ だ こりゃ ～ ！
（ 下川 ( しも かわ ) ） グッナーイ ！ （ 寧 々 ） 出 て くん な ！
（ 下川 ） グッナーイ ！
（ 石 の 割れる 音 ）
フゥ …
これ で 全員 コンプリート じゃ の
さっ じゃあ みんな 手伝って もう すぐ カレー できる わ よ
うむ さあ 飯 だ 飯 だ ！
（ 三 鏡 ） “ 飯 だ ！ ” じゃ ねえ よ
ギャグ アニメ じゃ なきゃ オレ 死 ん でる とこ だ ぞ
律 儀 な 格好 です ね （ 鬼塚 ） 自業自得 じゃ
（ ベル 坊 ） ム ～ … （ 男 鹿 ） う ～ ん …
男 鹿 （ 男 鹿 ） あん ？
（ 鬼塚 ） おお うま そう じゃ
ああ ベル 坊 だけ 食わし て やって くれ
（ 邦枝 ） でも … （ 男 鹿 ） いい から
もう ちょっと で コツ が つか め そう な ん だ よ
（ 邦枝 ） ハァ … （ おなか の 鳴る 音 ）
（ 邦枝 ） ベル ちゃん 先 に 食べ よっ か
（ ベル 坊 ） ダ ！
ナンダッタッタ ～ ナンダッタッタ ～
ナンダッタッタ ～ ナンダッタッタ ～
ナンダッタッタ ～ ナンダッタッタ ～
ベ … ベル ちゃん ？
ダッダッダブダブダ ～ ！
男 鹿 ！ ちょっと … （ 男 鹿 ） あん ？
（ 邦枝 ） ベル ちゃん 何 を し てる の ？
何 って … 食事 前 の お 祈り に 決まって ん じゃ ねえ か
ニャンダッタッタ ～ ナンダッタッタ ～ …
くっ だ ら ねえ こと 赤ん坊 に 仕込 ん で ん じゃ ねえ よ
別に 仕込 ん で ねえ よ ハゲ 知ら ねえ の か ？
悪魔 の 王族 って ヤツ は 儀式 を 重んじる から な
ヒルダ も たま に やって る ぞ
（ 三 鏡 ） すま ん 何 を 言って る の か ―
さっぱり 分から ねえ ん だ が …
ダダ ダダ ダッ ！
と ー っ ！ ふ っ せ やっ ！
くっ … ハァ ハァ ハァ ハァ …
（ 邦枝 ） ん …
ふむ 今日 は ここ まで じゃ な
近く の 寺 まで 行って そこ で １ 泊 じゃ
だ と よ おい 男 鹿 ！
（ 男 鹿 ） ハァ ハァ ハァ …
（ 邦枝 ） 男 鹿 とりあえず 今日 は ここ まで に し なさい
（ 男 鹿 ） ん … （ 邦枝 ） 男 鹿 ！
う … って え な 何 す ん だ コラ ！
ほら もう ボロボロ じゃ ない 明日 に し なさい
（ 男 鹿 ） 嫌 だ ね ！ 嫌 だ 嫌 だ … （ 邦枝 ） な っ いい から ！
ここ まで に し なさい ！ （ 男 鹿 ） 嫌 だ 嫌 だ …
（ 邦枝 ） ふん っ ！ （ 男 鹿 ） うく … あ …
（ 邦枝 ） ほら 行く わ よ
く … 邦枝 ちゃん なら あの 岩 を 割れ ちゃ う ん じゃ ねえ か
（ 鬼塚 ） おお （ 出 崎 ） すごい わ ねえ
つか こんな とこ 泊まって いい の か ？
（ 一 刀 斎 ） ここ の 住職 と は 昔 から の 知り合い で な
遠慮 は い らん
（ 住職 ） いらっしゃい 邦枝 さん お 待ち し て い まし た よ
あ … これ は どう も
（ 一 刀 斎 ） うむ 世話 に なる の 住職
諫 冬 ( い さ ふゆ )
（ 諫 冬 ） あ … は …
（ 三 鏡 たち ） お …
（ 住職 ） お 客 様 を ご 案内 し なさい
（ 諫 冬 ） あ … は …
（ 三 鏡 ） 諫 冬 ちゃん 諫 冬 ちゃん ！ どう いう 字 書く の ？
かわいい ねえ 中学生 かな ？
（ 鬼塚 ） お前 は ホント 軽い のう
あ あの …
やめ なさい よ おびえ てる じゃ ない
（ 鐘 の 音 ）
（ 諫 冬 ） こちら の 本堂 に お 泊まり いただき ます
（ 三 鏡 ） あれ ？ 邦枝 ちゃん は 一緒 じゃ ない の ？
残念 で し た 私 は お じいちゃん とこ です
おお すげ え ぞ ベル 坊 （ ベル 坊 ） ア ～
見 て みろ 大 魔 王 だ
ち ち が … あっ …
はっ ！
ん どう し た ？ （ ベル 坊 ） ニョ
（ 諫 冬 ） う … う … う …
（ 男 鹿 ） あっ ？
プ … 嫌わ れ た な 男 鹿 ！
（ 諫 冬 ） 葵 ちゃん （ 邦枝 ） い さ ちゃん 久しぶり
ごめん ね 今日 は （ 諫 冬 ） う うん
（ 一 刀 斎 ） いや 助かった わ い 後 で 礼 に 行く で の
あの お 風呂 沸かし た から って お 父さん が
ホント ？ うれしい
汗 で もう ベトベト な の
お じいちゃん は ？
（ 一 刀 斎 ） わし は 最後 で いい
あの 悪 ガキ たち を 先 に 入ら せ なさい
（ 邦枝 ） は ～ い
ねえ い さ ちゃん も 一緒に 入 ろ う
う うん
ん ～ サービス カット
（ 鬼塚 ） デス トレイラー ！ （ 出 崎 ） あ ～ ん
つう か マジ すげ え な ここ の 風呂
ええ 温泉 旅館 の よう です ね
（ 邦枝 ） ああ … い さ ちゃん ち の お 風呂 ―
や っぱ 広く て 気持ち いい
黒木 お前 今 のぞ ける かも と 思った だ ろ
い いえ 私 は そんな
しょうが ねえ なあ
（ 鬼塚 ） 何 じゃ のぞく の か ？
（ 黒木 ） いやいや いや ！ ダメ です よ 絶対
（ 三 鏡 ） 黒木 ！ （ 黒木 ） あ …
（ 三 鏡 ） “ 男 なら やら ず に 後悔 する より やって 後悔 しろ ” だ
（ 黒木 ･ 鬼塚 ） 三 鏡 …
ぐ は っ ！
聞こえ てる から
（ 諫 冬 ） あの … 赤ん坊 を 背負った 男 の 人 の こと だ けど
（ 邦枝 ） え ？ お 男 鹿 が どう かし た ？
（ 諫 冬 ） うん その …
悪魔 だ よ ね あの 赤ん坊
い さ ちゃん 分かる の ？
うん 何 回 か 悪魔 に 憑 ( つ ) かれ た 人 見 た こ と ある から
そ っか い さ ちゃん 霊 媒 体質 だった よね
悪魔 と か も 分かる ん だ
でも あんな に すごい の は 初めて 見る
何て いう か …
（ ベル 坊 ） ガ ～ …
（ 諫 冬 ） 今 まで 見 て き た の と は 格 が 違う って いう か
（ 邦枝 ） 魔 王 だ し ね
あれ ？ でも いさ ちゃん お祓 ( はら ) いと かも できる の よ ね
え ？ う うん まあ …
ねえ も しか して 悪魔 を やっつける 方法 と か も 知って る の ？
え ？
だったら 教え て ！
葵 … ちゃん ？
（ 一 刀 斎 ） 結局 ひび １ つ 入れる こと も でき ん かった の
（ おなか の 鳴る 音 ）
フン 意地 を 張ら ず に できる ところ から 始め たら どう じゃ
（ 男 鹿 ） うる せ えよ
地道 に 力 を 身 に つけ て いか ん と ―
悪魔 の 力 など いつ まで たって も 使いこな せ ん ぞ
何で 知って ん だ
見 れ ば 分かる わ い そんな ふざけ た 赤ん坊 が おる か
マジ か
（ 一 刀 斎 ） 自分 の 力 の な さ を 認める ん じゃ な
焦って どう なる もん で も ない わ い
（ 男 鹿 ） ん …
（ 邦枝 ） ん …
（ 寧 々 ） あっ どう ？
（ 一同 ） ハァ …
こん だけ 捜し て い ねえ と なる と ―
ちょっと 捜し 方 を 変え ねえ と ダメ だ な
捜し 方 っす か ？
何 か ねえ の か ？ ゲーム 好き 以外 の 手がかり
どう な の よ ？ （ ラミア ） あ … う ～ ん
でも あと は もう … ヒルダ 姉 様 の メール に あった ―
“ ネトゲ サイコー ” って いう 言葉 しか
（ 古市 ） え ？ （ 神崎 ） そう いや あの ガキ …
ああ 何 か アキバ に 行って ネトゲ が どう こう …
え ？ 何 が どれ ？
（ 一同 の いびき ）
（ 男 鹿 ） ふ っ … くっ …
いや あっ ぐ っ ！
う っ …
（ ベル 坊 の 寝息 ）
（ 男 鹿 ） くっ …
（ 一 刀 斎 ） 地道 に 力 を 身 に つけ て いか ん と ―
悪魔 の 力 など いつ まで たって も 使いこな せ ん ぞ
自分 の 力 の な さ を 認める ん じゃ な
焦って どう なる もん で も ない わ い
（ 男 鹿 ） 分かって ん だ よ ん な こと は
（ 男 鹿 ） う ！ でも …
う っ … 地道 に 行って る 場合 じゃ ねえ ん だ ！
今 は … 焦る しか ねえ だ ろ う が
（ ふすま の 開く 音 ）
朝 よ ちゃ っちゃ と 起き て ！ あ …
男 鹿 ？ はっ まさか …
（ 邦枝 ） った く あの バカ … あんな 大きな 岩 ―
一朝一夕 で 割れる もん で も ない でしょ う が …
ウソ …
（ 男 鹿 の 荒い 息 ）
（ 男 鹿 ） ハァ ハァ …
男 鹿 ! ? あっ …
（ 邦枝 ） あんた ねえ こんな むちゃ し て ―
体 壊し たら どう す ん の よ
あいつ ら に 勝つ ため に は ―
まだまだ こんな もん じゃ 足り ねえ ん だ よ
（ ベル 坊 ） ピ ～ ヒヒヒ （ 光 太 ） 参り まし た
（ 邦枝 ） 大丈夫 強く なる よ あんた は
その 気持ち が ある 限り … 絶対 ！
（ おなか の 鳴る 音 ）
さっ ご 飯 に し ま しょ う フフッ
♪ ～
～ ♪
（ 鳥 の さえずり ）
クソ … あの じ じい 岩 を 割った と 思ったら ―
何 が 特別 メニュー だ こんな とこ 登ら せ や がって
ん ？
（ ベル 坊 ） ニョ （ 男 鹿 ） て め え … 何で ここ に
（ 早乙女 ( さおとめ ) ） おいおい つれ ねえ なあ
学校 休 ん で 来 たって のに
（ 早乙女 ） よう クソ った れ
修行 … 後半 戦 だ フフフ
（ ベル 坊 ） ダブ アイ ～
（ 男 鹿 ） お っ やった な ベル 坊
オレ たち の 修行 は 順調 だ そっち は どう だ 古市 ？
（ 古市 ） オレ たち も 順調 だ
焔 王 は ネット ゲーム に ハマ って る
次回 は いよいよ ゲーム 対決 ！
オレ の 必殺 技 が さく裂 する ぜ ！
（ 男 鹿 ） 次回 の 「 べ る ぜ バブ 」
（ ベル 坊 ） ニャダニャダ （ 男 鹿 ） 何 ？
１ 時間 じゃ 足り ねえ って か ？
（ 古市 ） ゲーム なんか やって る 場合 じゃ ねえ
みんな アニメ 見よ う ぜ ！
やっぱり アニメ は 「 べ る ぜ バブ 」
（ ベル 坊 ） ダ ～ ブッ ！
