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世界の昔話, 頭のいいヒツジ

頭 の いい ヒツジ

頭 の いい ヒツジ

むかし むかし 、 モンゴル の ある 草原 に 、 頭 は 良い のです が 年 を 取って 体 が 弱った 為 に 捨て られた ヒツジ が い ました 。 そこ へ 腹ぺこ オオカミ が やって 来て 、 ヒツジ に もったいぶった 様子 で 尋ね ました 。 「 やあ 、 こんにち は 。 ヒツジ くん 、 今日 は いい 天気 だ ね 。 ・・・ ところで きみ は 、 名前 は 何という 名前 だい ? 」 すると ヒツジ は 少しも あわてた 様子 を 見せ ず に 、 こう 言い ました 。 「 わたし は 、 大 頭 の トンジ 王 さ 」 「 ふーん 、『 大 頭 の トンジ 王 』 と は 、 立派な 名前 だ ね 。 ところで 君 の 頭 に 乗って いる 立派な 角 は 、 何 に 使う ん だい ? 」 「 これ は 天 の 神 から さずかった 武器 で 、 悪い オオカミ が 来たら この 角 で 突き 殺して しまう んだ 」 「 え えっ ! 」 びっくり した オオカミ は 、 ( これ は 、 逃げた 方 が いい かも しれ ない ぞ ) と 、 思い ました が 、 でも 相手 は しょせん は 年寄り の ヒツジ だ と 思って 、 他の 質問 を し ました 。 「 ところで 君 は 、 なぜ そんなに モコモコ した 毛 を して いる ん だい ? そこ まで モコモコ して いたら 、 邪魔だろう ? 」 すると ヒツジ は 、 オオカミ に ニヤリ と 笑って 言い ました 。 「 ああ 、 実は この 毛 は 、 塩 の 固まり な の さ 。 オオカミ の 肉 を 食べる 時 に 、 この 塩 で 味付け を する んだ よ 。 ・・・ ああ 、 そろそろ お腹 が 空いて きた な 。 ちょうど 目の前 に オオカミ が いる こと だ し 、 今 から お 昼 ご飯 に する か な 」 これ を 聞いた オオカミ は 、 すっかり 恐く なって 逃げ 出した と いう 事 です 。

おしまい

頭 の いい ヒツジ あたま|||ひつじ

頭 の いい ヒツジ あたま|||ひつじ Smart sheep

むかし むかし 、 モンゴル の ある 草原 に 、 頭 は 良い のです が 年 を 取って 体 が 弱った 為 に 捨て られた ヒツジ が い ました 。 ||もんごる|||そうげん||あたま||よい|||とし||とって|からだ||よわった|ため||すて||ひつじ||| Once upon a time, in a grassland in Mongolia, there was a smart but abandoned sheep because of his old and weakened body. そこ へ 腹ぺこ オオカミ が やって 来て 、 ヒツジ に もったいぶった 様子 で 尋ね ました 。 ||はら ぺこ|おおかみ|||きて|ひつじ|||ようす||たずね| A hungry wolf came over and asked the sheep as if they were slamming. 「 やあ 、 こんにち は 。 や あ|| ヒツジ くん 、 今日 は いい 天気 だ ね 。 ひつじ||きょう|||てんき|| ・・・ ところで きみ は 、 名前 は 何という 名前 だい ? |||なまえ||なんという|なまえ| By the way, what's your name? 」   すると ヒツジ は 少しも あわてた 様子 を 見せ ず に 、 こう 言い ました 。 |ひつじ||すこしも||ようす||みせ||||いい| Then the sheep said, without showing any panic. 「 わたし は 、 大 頭 の トンジ 王 さ 」 「 ふーん 、『 大 頭 の トンジ 王 』 と は 、 立派な 名前 だ ね 。 ||だい|あたま|||おう||ふ - ん|だい|あたま|||おう|||りっぱな|なまえ|| ところで 君 の 頭 に 乗って いる 立派な 角 は 、 何 に 使う ん だい ? |きみ||あたま||のって||りっぱな|かど||なん||つかう|| By the way, what do you use the fine horns on your head for? 」 「 これ は 天 の 神 から さずかった 武器 で 、 悪い オオカミ が 来たら この 角 で 突き 殺して しまう んだ 」 「 え えっ ! ||てん||かみ|||ぶき||わるい|おおかみ||きたら||かど||つき|ころして|||| "This is a weapon from the god of heaven, and if a bad wolf comes, he will stab him at this horn." "Eh! 」   びっくり した オオカミ は 、 ( これ は 、 逃げた 方 が いい かも しれ ない ぞ ) と 、 思い ました が 、 でも 相手 は しょせん は 年寄り の ヒツジ だ と 思って 、 他の 質問 を し ました 。 ||おおかみ||||にげた|かた||||||||おもい||||あいて||||としより||ひつじ|||おもって|たの|しつもん||| 「 ところで 君 は 、 なぜ そんなに モコモコ した 毛 を して いる ん だい ? |きみ||||||け||||| そこ まで モコモコ して いたら 、 邪魔だろう ? |||||じゃまだろう Wouldn't it be a hindrance if I was so fluffy? 」   すると ヒツジ は 、 オオカミ に ニヤリ と 笑って 言い ました 。 |ひつじ||おおかみ||||わらって|いい| 「 ああ 、 実は この 毛 は 、 塩 の 固まり な の さ 。 |じつは||け||しお||かたまり||| "Oh, actually, this hair is a lump of salt. オオカミ の 肉 を 食べる 時 に 、 この 塩 で 味付け を する んだ よ 。 おおかみ||にく||たべる|じ|||しお||あじつけ|||| When you eat wolf meat, you season it with this salt. ・・・ ああ 、 そろそろ お腹 が 空いて きた な 。 ||おなか||あいて|| ちょうど 目の前 に オオカミ が いる こと だ し 、 今 から お 昼 ご飯 に する か な 」   これ を 聞いた オオカミ は 、 すっかり 恐く なって 逃げ 出した と いう 事 です 。 |めのまえ||おおかみ||||||いま|||ひる|ごはん|||||||きいた|おおかみ|||こわく||にげ|だした|||こと| There was a wolf right in front of me, and I wonder if I should have lunch now. ”The wolf who heard this said that he was completely scared and ran away.

おしまい