Ookami to Koushinryou II ( Spice and Wolf II ) Episode 5 Ookami to Koushinryou II (Spice and Wolf II) Episode 5

寝息 より そっと 夜明け が 来る ねいき|||よあけ||くる

君 の 夢 は 今 森 を 駆ける きみ||ゆめ||いま|しげる||かける

寝覚め て 灯り を 探す 仕草 ねざめ||ともり||さがす|しぐさ

なく し た なら 見つけ て あげよ う ||||みつけ|||

君 と 僕 の 未来 に 隠れ て いる きみ||ぼく||みらい||かくれ||

さあ ここ へ 手 を 繋 い だ ら |||て||つな|||

解け ない よう 君 と 遠く へ とけ|||きみ||とおく|

遥か な 日 の 記憶 に 咲 い た はるか||ひ||きおく||さ||

蒼 い 国 を 見る ストーリー あお||くに||みる|すとーりー

輝く 瞳 かがやく|ひとみ

その 歌声 伝えよ う |うたごえ|つたえよ|

確かに そうだ たしかに|そう だ

でも それ は

実は 黄 鉄鉱 の 在庫 を 探し て いる ん です じつは|き|てっこう||ざいこ||さがし||||

黄 鉄鉱 ？ き|てっこう

はい

私 が アマーティ さん の 企み に つい て わたくし|||||たくらみ|||

お 話し し た 時 の 言葉 を 覚え て おら れ ませ ん か ？ |はなし|||じ||ことば||おぼえ||||||

もちろん 覚え て い ます |おぼえ|||

あまり ロレンス さん に だけ 肩入れ する の も |||||かたいれ|||

アマーティ さん に 気の毒 です から |||きのどく||

それ だけ で なく

ディアナ さん が

商売 の 話 を 嫌って いる らしい と いう こと も 覚え て い ます しょうばい||はなし||きらって|||||||おぼえ|||

商い の 話 か と あきない||はなし||

ご 冗談 を |じょうだん|

ですが どうして も 教え て いただき たい の です |||おしえ|||||

ディアナ さん の お 力 を 借りる 方法 を ||||ちから||かりる|ほうほう|

錬金術 師 の 方 たち の 在庫 まで 当て に する の です か れんきんじゅつ|し||かた|||ざいこ||あて|||||

その 通り です |とおり|

黄 鉄鉱 が 儲かる から です か ？ き|てっこう||もうかる|||

いえ 違い ます |ちがい|

では 運命 を 知ったり 万病 を 治す ため に ？ |うんめい||しったり|まんびょう||なおす||

私 自身 の 利益 の ため です わたくし|じしん||りえき|||

それ は 否定 し ませ ん ||ひてい|||

ですが 私 の 言う 利益 と は |わたくし||いう|りえき||

あぶく の よう に 膨れ て いく ||||ふくれ||

黄 鉄鉱 の 値段 の こと で は あり ませ ん き|てっこう||ねだん|||||||

もっと

もっと 根本 的 な こと です |こんぽん|てき|||

荷 馬車 が ぬかるみ に はまって 立ち往生 すれ ば に|ばしゃ|||||たちおうじょう||

私 たち は それ を 見捨てる こと と わたくし|||||みすてる||

意地 でも ぬかるみ から 取り出す こと を いじ||||とりだす||

天秤 に かけ ます てんびん|||

積荷 の 商品 価値 利益 つみに||しょうひん|かち|りえき

手持ち の 資金 日程 てもち||しきん|にってい

それ に

誰 か に 手伝って もらった と して 報酬 だれ|||てつだって||||ほうしゅう

または まごまご し て いる うち に

たち の 悪い 連中 に 見つかる かも しれ ない 危険 ||わるい|れんちゅう||みつかる||||きけん

そういった もろもろ の こと を 考え て |||||かんがえ|

積荷 を 捨てる か 否 か 判断 する と 思い ます つみに||すてる||いな||はんだん|||おもい|

今 が その 状況 だ と ？ いま|||じょうきょう||

そう です

私 は 積荷 を 諦め たく ない の です わたくし||つみに||あきらめ||||

それ を 再び 荷台 に 載せ られる の なら ||ふたたび|にだい||のせ|||

多少 の 無理 は 通し ます たしょう||むり||とおし|

それ を 待って い まし た ||まって|||

どれほど 時間 が なく と も |じかん||||

他 に 道 が なけ れ ば 辛抱強く 待つ の が 良き 行商 人 です から た||どう|||||しんぼうづよく|まつ|||よき|ぎょうしょう|じん||

それ じゃあ …

姐 さん に は こう 言え ば 通じる と 思い ます あね|||||いえ||つうじる||おもい|

白い 羽 を しまう 箱 を 買い に 来 まし た しろい|はね|||はこ||かい||らい||

ありがとう ご さ い ます

この お礼 は か なら … |お れい|||

なに か の 昔話 を 聞か せ て くれ れ ば それ で 結構 |||むかしばなし||きか||||||||けっこう

どう です

姐 さん み たい な 貫禄 が あり ます か ね あね|||||かんろく|||||

ごめん ください

どちら 様 ？ |さま

夜分 遅く に 申し訳 あり ませ ん やぶん|おそく||もうし わけ|||

昨日 お 訪ね し た ロレンス です きのう||たずね||||

失礼 を 承知 で 参り まし た しつれい||しょうち||まいり||

白い 羽 を しまう 箱 を 買う べく しろい|はね|||はこ||かう|

やっぱり 祭り は 人 を 呼ぶ の ね |まつり||じん||よぶ||

え ？

一 日 の うち に 何 人 も お 客 さん が 来る なんて 珍しい わ ひと|ひ||||なん|じん|||きゃく|||くる||めずらしい|

白い 羽 を しまう 箱 を 買い に 来 た と いう こと です が しろい|はね|||はこ||かい||らい||||||

それ は バトス さん から ？

あ はい

かなり 無理 を 言って |むり||いって

あら そう

強引 に ねじ込 ん で ごういん||ねじこ||

どうにか なる 人 じゃ ない と 思う けど ||じん||||おもう|

あの 頑固 者 を 口説 い て まで |がんこ|もの||くど|||

どんな 商売 を しよ う と いう の かしら |しょうばい|||||||

黄 鉄鉱 を 買いつけ させ て もらい たい の です き|てっこう||かいつけ|さ せ|||||

いま 高騰 し て いる と いう 噂 の あれ です か |こうとう||||||うわさ||||

はい です が …

なに か 特別 な 理由 が ある の でしょ う ||とくべつ||りゆう|||||

あの 人 が ただ の 金儲け の 片 棒 を 担が せる と は 思え ない もの |じん||||かねもうけ||かた|ぼう||かつが||||おもえ||

商売 で は なく 勝負 の ため に しょうばい||||しょうぶ|||

黄 鉄鉱 が 必要 な の です き|てっこう||ひつよう|||

誰 と の 勝負 ？ だれ|||しょうぶ

それ は …

いや

それ は 積荷 です ||つみに|

積荷 ？ つみに

行商 人 の 敵 は いつ だって 積荷 です ぎょうしょう|じん||てき||||つみに|

その 価値 を 測り 扱い を 熟慮 し |かち||はかり|あつかい||じゅくりょ|

送る べき 先 を 吟味 する おくる||さき||ぎんみ|

その どれ か 一 つ を 見誤って も |||ひと|||みあやまって|

行商 人 は 負け て しまい ます ぎょうしょう|じん||まけ|||

今 私 は 荷台 から 転げ 落ち そう に なって いる 積荷 を いま|わたくし||にだい||ころげ|おち|||||つみに|

元 に 戻 そ う と して い ます もと||もど||||||

その 価値 と 扱い と |かち||あつかい|

送り先 を 再 検討 し た うえ で おくりさき||さい|けんとう||||

その 積荷 は |つみに|

荷台 から 絶対 に 落とす わけ に は いか ない と 思った から です にだい||ぜったい||おとす|||||||おもった||

白い 羽 を しまう 箱 を 買い取る しろい|はね|||はこ||かいとる

なんて 大 仰 な 合言葉 よ ね |だい|あお||あいことば||

でも 本当の ところ は |ほんとうの||

私 を 少し でも 楽しま せ て くれ れ ば わたくし||すこし||たのしま|||||

いい って いう くらい の 意味 な ん です |||||いみ|||

鳥 が 喜んで 羽ばたけ ば 羽 が 落ちる でしょ う ちょう||よろこんで|はばたけ||はね||おちる||

人 の 選別 は じん||せんべつ|

合言葉 を 授け て くれる 人 たち が やって くれ ます し ね あいことば||さずけ|||じん|||||||

私 は ちょっと し た ところ を 見る だけ わたくし|||||||みる|

かまい ませ ん よ

黄 鉄鉱 に 限って 買いつけ を し て いた だい て も き|てっこう||かぎって|かいつけ|||||||

ありがとう ござい ます

ですが

すでに 買いつけ に 来 られ た 方 が い ます |かいつけ||らい|||かた|||

いく つ を いくら で ？

落ち着 い て ください おちつ|||

その方 は 掛け で 買わ れ そのほう||かけ||かわ|

現物 も 持って行って は おり ませ ん げんぶつ||もっていって||||

いわば 予約 みたい な もの です |よやく||||

掛け で かけ|

私 と して は わたくし|||

ロレンス さん に お 譲り し て も 良い か と 思い ます ||||ゆずり||||よい|||おもい|

量 は 今日 の 相場 で りょう||きょう||そうば|

およそ 一万六千 イレード 分 です |いちまんろくせん||ぶん|

トレ ニー 銀貨 で 四百 枚 分 です ね ||ぎんか||しひゃく|まい|ぶん||

わかり まし た その方 の お 名前 は |||そのほう|||なまえ|

交渉 は 私 が いたし ます こうしょう||わたくし|||

え ？

安全 策 と して あんぜん|さく||

誰 が 錬金術 師 の 方 たち と 取引 を し て いる か だれ||れんきんじゅつ|し||かた|||とりひき|||||

互いに 知らせ ない よう に し て いる の です たがいに|しらせ||||||||

ですが …

ご 不満 が ？ |ふまん|

いえ

勝負 と お 聞き し て は 尋常 で は あり ませ ん から しょうぶ|||きき||||じんじょう||||||

尽力 いたし ます じんりょく||

結果 も なるべく 早く お 伝え し ます けっか|||はやく||つたえ||

明日 あした

ロレンス さん が 確実 に つかまる 場所 は どちら でしょう か |||かくじつ|||ばしょ||||

あ え …

市場 の 石 商人 の 露店 の 前 です いちば||いし|しょうにん||ろてん||ぜん|

そこ で なら 市場 が 開か れる 前後 から |||いちば||あか||ぜんご|

つかまる と 思い ます ||おもい|

金 に 糸目 は つけ ませ ん きむ||いとめ||||

相場 の 倍 そうば||ばい

など と 言わ なけ れ ば ||いわ|||

かなり の 高値 で 買って も 構わ ない と ||たかね||かって||かまわ||

お 伝え ください |つたえ|

夜分 に 突然 押しかけ て 申し訳 あり ませ ん で し た やぶん||とつぜん|おしかけ||もうし わけ||||||

一晩 中 だって い て も かまわ ない の よ ひとばん|なか||||||||

面白い お 話 を 持って き て いただけ れ ば ね おもしろい||はなし||もって||||||

どう し まし た ？

いえ あの …

質問 が ある の です が しつもん|||||

なんなり と どうぞ

その …

異 教 の 神 と 人 と が い|きょう||かみ||じん||

番 に なった と いう 話 は ある の です か ？ ばん|||||はなし|||||

ええ 沢山 あり ます わ |たくさん|||

本当 です か ほんとう||

でも 今 は お 急ぎ でしょ う |いま|||いそぎ||

その お 話 は また 今度 じっくり ね ||はなし|||こんど||

はい

では よろしく お 願い し ます |||ねがい||

頑張って がんばって

首尾 は どう だ しゅび|||

ディアナ さん に 話 は 通った |||はなし||かよった

しかし 先客 が い て どう なる か わから ない |せんきゃく||||||||

先客 が ？ せんきゃく|

だから 俺 は お前 が 言って くれ た こと に |おれ||おまえ||いって||||

期待 を かける しか ない きたい||||

ああ … それ に つい て だ が な

ほら 結果 を 報告 しろ |けっか||ほうこく|

はい

トレ ニー 銀貨 で の 現金 払い なら ||ぎんか|||げんきん|はらい|

三百七十 枚 分 の 黄 鉄 … さんびゃくしちじゅう|まい|ぶん||き|くろがね

おい みな まで 言う な |||いう|

そういう わけ だ

トレ ニー 銀貨 で 三百七 十 枚 … ||ぎんか||さんびゃくしち|じゅう|まい

そんなに か

なに お前 が 行った あと に 考え て み た ん だ |おまえ||おこなった|||かんがえ|||||

俺 み たい に 金 の ない やつ は おれ||||きむ||||

ない から こそ 例の 品物 を 買う に も |||れいの|しなもの||かう||

小遣い 稼ぎ 程度 で 抑え られ た こづかい|かせぎ|ていど||おさえ||

だが 金 が あった と し たら どう だ |きむ|||||||

この お祭り騒ぎ の なか で 我慢 できる の と 思う か |おまつりさわぎ||||がまん||||おもう|

いや こっそり と

たくさん 買い 集め た やつ も 多い だ ろ う な |かい|あつめ||||おおい||||

ど いつ も 一匹狼 の 行商 人 で は なく |||いっぴきおおかみ||ぎょうしょう|じん|||

立場 と 店 の 名誉 が ある 町 商人 たち だ たちば||てん||めいよ|||まち|しょうにん||

買った は いい が かった|||

値段 が 上がり すぎ て 売る に 売れ ず 困って る ねだん||あがり|||うる||うれ||こまって|

ちょっと し た 量 を 売る だけ で |||りょう||うる||

驚く よう な 儲け に つながって 目立つ から な おどろく|||もうけ|||めだつ||

繊細 な 神経 の 持ち主 なら せんさい||しんけい||もちぬし|

どうにか 売り たく て 仕方なく なる |うり|||しかたなく|

そこ で …

そこ で お前 は 使い を 走ら せ こう 言わ せ た ||おまえ||つかい||はしら|||いわ||

欲 に 目 が くら ん だ 行商 人 が よく||め|||||ぎょうしょう|じん|

現金 払い で 黄 鉄鉱 を かって くれる と いう の です が げんきん|はらい||き|てっこう||||||||

どう でしょ う

大 正解 だ だい|せいかい|

で どう する ？

お前 さえ よけ れ ば おまえ||||

すぐ に でも 本 交渉 に 移ら せる ぞ |||ほん|こうしょう||うつら||

もちろん いま すぐ …

ん ？ どう し た ？

ああ いや …

本当 に すま ない いろいろ と ほんとう|||||

ばか

ここ は ただ 礼 を 言う ところ だ ろ う が |||れい||いう|||||

ああ そう か

すま な … いや

ありがとう

お前 は 変わった ん だ な おまえ||かわった|||

え ？

前 まで の お前 は 頭 の てっぺん から つま先 まで ぜん|||おまえ||あたま||||つまさき|

裏表 なく 商人 だった うらおもて||しょうにん|

お前 俺 の こと を 本気 で 友人 だ と 思った こと など おまえ|おれ||||ほんき||ゆうじん|||おもった||

なかった だ ろ う

ああ いや

だが 今 は どう だ |いま|||

まだ 商 取引 の 相手 に 都合 の いい 商人 の 一 人 と いう |しょう|とりひき||あいて||つごう|||しょうにん||ひと|じん||

位置づけ か ？ いちづけ|

いや

長い こと 行商 人 を やった 連中 が ながい||ぎょうしょう|じん|||れんちゅう|

町 商人 に なって うまく いか ない 理由 は そこ だ まち|しょうにん||||||りゆう|||

だが それ より も もっと 面白い こと が ある |||||おもしろい|||

一 つ 聞こ う お前 ひと||ききこ||おまえ

俺 と 今 生 の 別れ に なる と なった 時 おれ||いま|せい||わかれ|||||じ

これほど 必死 に なって この 町 を 走って くれる か |ひっし||||まち||はしって||

えっ いや

だが お前 は いま |おまえ||

連れ の ため に 必死 に こうして いる つれ||||ひっし|||

お前 あの 娘 っ子 と いっしょ に 旅 を 始め た の は おまえ||むすめ|っこ||||たび||はじめ|||

単なる 幸運 だ ろ たんなる|こううん||

そう だ たまたま かさなった 偶然 を ||||ぐうぜん|

そのまま 受け入れ た だけ だ |うけいれ|||

アデーレ と 出会った 頃 の 自分 を 見て いる よう だ ぜ ||であった|ころ||じぶん||みて||||

愛 は 金 で は 買え ない と 詩人 は 言い あい||きむ|||かえ|||しじん||いい

金 より 大切 な もの が ある と 説教 師 は 言う きむ||たいせつ||||||せっきょう|し||いう

ならば

金 を 稼ぐ こと に すら こんなに も 苦労 する と いう のに きむ||かせぐ||||||くろう||||

どうして それ より も 大切 な もの が ||||たいせつ|||

我々 の 手 の 中 に 入る の だ ろ う か われわれ||て||なか||はいる|||||

いい ぞ マルク ||まるく

苦労 し て 苦労 し て ようやく 手 に 入れた もの なら くろう|||くろう||||て||いれた||

迷わ ず 大事 だ と 思える だ ろ う まよわ||だいじ|||おもえる|||

だが 本当 に 大事 な もの が |ほんとう||だいじ|||

意外 と 簡単 に 手 に 入 っち まう こと も ある いがい||かんたん||て||はい|||||

そして お前 は 気付か ない うち に |おまえ||きづか|||

お 姫 さま を 守って た って わけ だ |ひめ|||まもって||||

なにも 腕っ節 の 良 さ だけ が 騎士 で は あり ん せ ん |うでっぷし||よ||||きし||||||

たまたま アマーティ が いい ところ で たから

お前 は そっち の ほう が 騎士 に 見え た の か も し れ ん が な おまえ||||||きし||みえ|||||||||

弱気 に なる な よわき|||

この 物語 の 主役 は お前 な ん だ |ものがたり||しゅやく||おまえ|||

ぬ し は わ っち の なん じゃ ？

わかった か

わ っち は ぬ しの なん じゃ ？

今 なら 答え て やれ そう な 気 が する いま||こたえ|||||き||

ホロ 尻尾 を 入れ て くれ |しっぽ||いれ||

お は よ

今日 なに を する か きょう||||

マルク から 聞い て いる かな まるく||ききい|||

その 非道 の 輩 を 罠 に 嵌 め る 手伝い だ |ひどう||やから||わな||かん|||てつだい|

と は 伺って ます が ||うかがって||

詳しく は 言え ない が そんな 感じ だ くわしく||いえ||||かんじ|

君 に は その 中 でも 難しい 仕事 を 頼む かも しれ ない きみ||||なか||むずかしい|しごと||たのむ|||

君 名前 は ？ きみ|なまえ|

あっ あの

ラント エウ ? ラント と いい ます

ここ より も もっと 北 の 生まれ か ||||きた||うまれ|

はい 雪 と 霜 で 凍った 村 から 来 まし た |ゆき||しも||こおった|むら||らい||

ラント 今日 は よろしく 頼む |きょう|||たのむ

さて とりあえず 腹ごしらえ を し たい ん だ が ||はらごしらえ||||||

買って 参り ま しょ う か かって|まいり||||

あの 一 枚 で 十 分 です が |ひと|まい||じゅう|ぶん||

もう 一 枚 は 今日 だけ の 小さな 相棒 の 分 だ |ひと|まい||きょう|||ちいさな|あいぼう||ぶん|

もちろん 報酬 は きちんと 別に 支払う から |ほうしゅう|||べつに|しはらう|

安心 する と いい あんしん|||

え ？ って あの

ぐずぐず し て いる と 親方 が 来る ぞ |||||おやかた||くる|

朝食 なんか 贅沢 だ と 言わ れる だ ろ う ちょうしょく||ぜいたく|||いわ||||

い 行って き ます |おこなって||

うち の は 甘やかす な よ |||あまやかす||

なら 止め れ ば いい だ ろ |とどめ|||||

ここ ん ところ 寒い から な |||さむい||

腹 を すかせ て 風邪 でも ひか れ たら 困る はら||||かぜ|||||こまる

利害 が 一致 し た な りがい||いっち|||

まっ お前 に し て 見 れ ば |おまえ||||み||

あいつ の 働き は 重要 だ ろ う し な ||はたらき||じゅうよう|||||

ああ とりあえず

今日 の 昼 過ぎ まで は きょう||ひる|すぎ||

相場 の 様子 を 見 て そうば||ようす||み|

上がり すぎる よう なら あがり|||

それ を 緩める 程度 の 黄 鉄鉱 を 売り に 出す つもり だ が ||ゆるめる|ていど||き|てっこう||うり||だす|||

いつ 何 が 起きる か わから ん |なん||おきる|||

いざというとき は

ラント 次第 で 俺 の 運命 が 左右 さ れる 可能 性 も ある |しだい||おれ||うんめい||さゆう|||かのう|せい||

買い 待ち が まだ あんなに ある と は かい|まち||||||

売り 待ち は ゼロ うり|まち||

これ は まだまだ いける ぞ

平均 する と 八百 イレード か へいきん|||はっぴゃく||

元 で の 八十 倍 だ もと|||はちじゅう|ばい|

抑え い て おい て 正解 だった おさえ|||||せいかい|

あの 聞い て いい でしょう か |ききい||||

なん だ ？

どう なったら ロレンス さん が 勝ち なん です か |||||かち|||

まず どんな 時 に もの の 値段 が 上がる か わかる か ？ ||じ||||ねだん||あがる|||

その 品物 の 数 に 対 し て |しなもの||すう||たい||

買い たい 人 が 多い とき です かい||じん||おおい||

下がる の は さがる||

逆 に 売る 品物 が 多く なった とき です ぎゃく||うる|しなもの||おおく|||

まっ そんな とこ だ が

実は 相場 の 過熱 に は じつは|そうば||かねつ||

多少 の 売り も 必要 に なる たしょう||うり||ひつよう||

まったく 売り が で ない と |うり||||

得 を する の は とく||||

すでに 在庫 を 手 に し て いる 者 たち だけ だ から な |ざいこ||て|||||もの|||||

そ っか すこし は 売り が あって ||||うり||

新しく 手 に 入れ られる 人 が いる から こそ あたらしく|て||いれ||じん||||

値段 が 上がって いく ん です ね ねだん||あがって||||

そう だ

だが 今回 の あいつ の 目的 は |こんかい||||もくてき|

儲ける こと じゃ ない もうける|||

アマーティ に 儲け させ ない こと だ ||もうけ|さ せ|||

絶妙 の タイミング で ぜつみょう||たいみんぐ|

あいつ は 黄 鉄鉱 を 大量 に 売り に だし て ||き|てっこう||たいりょう||うり|||

一気に 値下がり さ せ なきゃ なら ん いっきに|ねさがり|||||

その 一 秒 でも 前 に アマーティ が 売り に 出し て |ひと|びょう||ぜん||||うり||だし|

目標 の 銀貨 千 枚 を 手 に 入れ た ら もくひょう||ぎんか|せん|まい||て||いれ||

もう どう しよう も ない

その タイミング の 見極め に は |たいみんぐ||みきわめ||

我慢 と 決断 の 両方 が 必要 だ がまん||けつだん||りょうほう||ひつよう|

おいおい 鐘 は まだ 鳴って ない だ ろ |かね|||なって|||

こう なったら 止まら ない ぞ ||とまら||

買い が 増える 一方 だ かい||ふえる|いっぽう|

買い 待ち 全部 で いくら だ かい|まち|ぜんぶ|||

待て よ え えっ と まて||||

おはよう ございます ロレンス さん

おはよう ございます

市場 の 鐘 が 鳴れ ば いちば||かね||なれ|

とたん に 人 が 多く なり ます から ||じん||おおく|||

早め に これ を お 渡し しよ う と 思った の です はや め|||||わたし||||おもった||

これ は ？

お 約束 の もの です |やくそく|||

これ は リマー 金貨 |||きんか

本日 の 最新 の 相場 で 十四 枚 ご 用意 し まし た ほんじつ||さいしん||そうば||じゅうよん|まい||ようい|||

差し出がましい か と は 思い まし た が さしでがましい||||おもい|||

銀貨 を 三百 枚 も 持た れ て い て は ぎんか||さんびゃく|まい||もた|||||

重く て 難儀 さ れる でしょ う から ね おもく||なんぎ||||||

両替 の 手数 料 は 大変 だった でしょ う りょうがえ||てすう|りょう||たいへん|||

いえ それ くらい は 礼儀 と して 当然 です から ||||れいぎ|||とうぜん||

わかり まし た

確かに 受け取り まし た たしかに|うけとり||

枚数 は 数え なく て も よろしい の です か まいすう||かぞえ|||||||

それでは 銀貨 三百 枚 分 の 契約 書 を 頂き たい の です が |ぎんか|さんびゃく|まい|ぶん||けいやく|しょ||いただき||||

そう で し た ね

確かに たしかに

そして 恋 する 僕たち は |こい||ぼくたち|

愛 の 手前 で すれ違う あい||てまえ||すれちがう

伝え たい の に たまり 込む つたえ|||||こむ

take me

take me to the perfect world

坂道 を 空 へ 登れ ば さかみち||から||のぼれ|

流れ 往 く 彗星 の 湖 ながれ|おう||すいせい||こ

未完成 な 僕たち だ から みかんせい||ぼくたち||

傷つけ ず に い られ ない きずつけ|||||

抱きしめて くれ たら だきしめて||

触れ合え る 気 が する ふれあえ||き||

抱きしめ あえ たら だきしめ||

愛 する 人 は きっと そば に いる あい||じん|||||

大切 な もの は いつも そば に ある たいせつ|||||||

次回 狼 と 信ず べき 神 じかい|おおかみ||しんず||かみ

次回 狼 と 信ず べき 神 じかい|おおかみ||しんず||かみ