ロク で なし 魔術 講師 と 禁 忌 教 典 (02) |||まじゅつ|こうし||きん|い|きょう|てん

（ チャイム ） ちゃいむ

（ 釘 を 打ち付ける 音 ） くぎ||うちつける|おと

（ 生徒 の 話し声 ） せいと||はなしごえ

（ グレン ） え ー 今日 の 授業 も こんな 感じ で え ― ||-|きょう||じゅぎょう|||かんじ||

じゃ あと よろしく

（ シス ティーナ ） なん な の よ あいつ ！

決闘 に 負け た くせ に ずっと あんな こと ばっかり けっとう||まけ|||||||

魔術 師 同士 の 決め 事 を ほご に する なんて 信じられ ない まじゅつ|し|どうし||きめ|こと||||||しんじ られ| （ リン ） あ あの … りん||

（ グレン ） なん だ ？ （ リン ） え えっと …― りん||えっ と ルーン 語 の 翻訳 で よく 分から ない ところ が あって |ご||ほんやく|||わから||||

（ シス ティーナ ） 無駄 よ リン ||むだ||りん

（ リン ） シス ティ … りん||

その 男 に 聞く こと な ん か 何も ない わ |おとこ||きく|||||なにも||

そい つ は 魔術 の 偉大 さ も 崇高 さ も ― |||まじゅつ||いだい|||すうこう||

何一つ 理解 し て ない ん だ から なにひとつ|りかい||||||

（ リン ） で でも …\ N （ シス ティーナ ） 大丈夫 よ りん|||n|||だいじょうぶ|

私 が 教え て あげる から わたくし||おしえ|||

（ グレン ） そんなに 偉大 で 崇高 な もん か ね 魔術って ||いだい||すうこう|||||まじゅつ って ふん 何 を 言う の か と 思え ば |なん||いう||||おもえ|

魔術 は この 世界 の 真理 を 追究 する 学問 よ まじゅつ|||せかい||しんり||ついきゅう||がくもん|

ほお う ？

（ シス ティーナ ） この 世界 の 起源 と 構造 この 世界 を 支配 する 法則 |||せかい||きげん||こうぞう||せかい||しはい||ほうそく

魔術 は それ ら を 解き明かし ― まじゅつ|||||ときあかし

自分 と 世界 が なんの ため に 存在 する の か と いう ― じぶん||せかい|||||そんざい|||||

永遠 の 疑問 に 答え を 導き 出し ― えいえん||ぎもん||こたえ||みちびき|だし

そして 人 が より 高 次元 の 存在 へ と 至る 道 を 探す 手段 な の |じん|||たか|じげん||そんざい|||いたる|どう||さがす|しゅだん||

だからこそ 魔術 は 偉大 で 崇高 な もの な の よ |まじゅつ||いだい||すうこう|||||

（ グレン ） なんの 役 に 立つ ん だ ？ ||やく||たつ|| （ シス ティーナ ） え ？

世界 の 真理 を 追究 し た ところ で それ が なんの 役 に 立つ ん だ ？ せかい||しんり||ついきゅう||||||||やく||たつ||

（ シス ティーナ ） だ … だ から 言って る でしょ う ？ |||||いって|||

より 高 次元 の 存在 に 近づく … |たか|じげん||そんざい||ちかづく

（ グレン ） より 高 次元 の 存在って なん だ よ ？ ||たか|じげん||そんざい って||| 神様 か ？ かみさま|

あ それ は …

（ グレン ） そもそも 魔術って 人 に どんな 恩恵 を もたらす ん だ ？ ||まじゅつ って|じん|||おんけい|||| 例えば 医術 は 病 から 人 を 救う よ な ？ たとえば|いじゅつ||びょう||じん||すくう||

農耕 技術 建築 術 人 の 役 に 立つ 技術 は 多い のうこう|ぎじゅつ|けんちく|じゅつ|じん||やく||たつ|ぎじゅつ||おおい

だが 魔術 は ？ |まじゅつ|

なんの 役 に も 立た ないって の は 俺 の 気のせい か ？ |やく|||たた|ない って|||おれ||きのせい| （ シス ティーナ ） くっ… 魔術 は …\ N 人 の 役 に 立つ と か ― まじゅつ||n|じん||やく||たつ||

そんな 次元 の 低い 話 じゃ ない わ |じげん||ひくい|はなし|||

人 と 世界 の 本当 の 意味 を 探し求める … じん||せかい||ほんとう||いみ||さがしもとめる

人 と 世界 の 本当 の 意味 を 探し求める … じん||せかい||ほんとう||いみ||さがしもとめる

（ グレン ） 悪かった ウソ だ よ |わるかった|うそ||

（ グレン ） 悪かった ウソ だ よ |わるかった|うそ||

魔術 は すげ え 役 に 立って いる さ まじゅつ||||やく||たって||

人殺し に な ひとごろし||

（ シス ティーナ ） はっ！ （ 生徒 たち ） あ … せいと||

（ グレン ） いい か 剣 術 が １ 人 殺す 間 に 魔術 は 何 十 人 と 殺せ る |||けん|じゅつ||じん|ころす|あいだ||まじゅつ||なん|じゅう|じん||ころせ|

これほど 人殺し に 優れ た 術 は ない ぜ ？ |ひとごろし||すぐれ||じゅつ|||

（ シス ティーナ ） ふ ふざけ ない で ！

（ グレン ） 今 も 昔 も 魔術 と 人殺し は 切って も 切れ ない 腐れ縁 だ |いま||むかし||まじゅつ||ひとごろし||きって||きれ||くされえん|

（ シス ティーナ ） 違う … ！ ||ちがう

（ グレン ） 今 も 昔 も 魔術 と 人殺し は 切って も 切れ ない 腐れ縁 だ |いま||むかし||まじゅつ||ひとごろし||きって||きれ||くされえん|

（ シス ティーナ ） 違う … ！ ||ちがう

魔術 は 人 を 殺す こと で 発展 し て き た ロク で も ない 技術 だ から な ！ まじゅつ||じん||ころす|||はってん|||||||||ぎじゅつ|||

（ シス ティーナ ） 魔術 は … そんな ん じゃ … ！ ||まじゅつ||||

（ グレン ） まったく お前 ら の 気 が 知れ ねえ よ ！ ||おまえ|||き||しれ||

こんな 人殺し 以外 な ん の 役 に も 立た ん 術 を 勉強 する なんて な ！ |ひとごろし|いがい||||やく|||たた||じゅつ||べんきょう|||

（ シス ティーナ ） くっ… （ シス ティーナ ） くっ… お前 も こんな くだら ん こと に 人生 費やす なら もっと マシ な … おまえ|||||||じんせい|ついやす||||

お前 も こんな くだら ん こと に 人生 費やす なら もっと マシ な … おまえ|||||||じんせい|ついやす||||

（ 叩く 音 ） たたく|おと

（ 生徒 たち ） あ … せいと||

て め … うっ ||う っ うっ… うっ… う っ|う っ 大っ嫌い ！ だい っ きらい （ ルミア ） シス ティ ！

（ ドア の 開閉 音 ） どあ||かいへい|おと

（ ドア の 開閉 音 ） どあ||かいへい|おと

くっ… （ グレン ） 何 が 魔術 は 偉大 だ だ よ ガキ か … |なん||まじゅつ||いだい||||がき|

いや ―

ガキ は 俺 か … がき||おれ|

（ グレン ） よし もう この 仕事 や ー め たっと ！ ||||しごと||-||

帰ったら 土下座 の 練習 だ ！ かえったら|どげざ||れんしゅう|

一生懸命 謝れ ば セリカ も 許し て くれる さ いっしょうけんめい|あやまれ||||ゆるし|||

ん ？

（ グレン ） あいつ … 何 やって ん だ ||なん|||

“ 魔力 円 環 陣 ” か … まりょく|えん|かん|じん|

（ ルミア ） おっか しい なあ … |お っか|| （ ルミア ） おっか しい なあ … |お っか|| （ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

ひ ゃ ああ ！

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

実験 室 の 個人 使用 は 禁止 だ ぞ じっけん|しつ||こじん|しよう||きんし||

実験 室 の 個人 使用 は 禁止 だ ぞ じっけん|しつ||こじん|しよう||きんし||

グ グレン 先生 ! ? ||せんせい

ごめんなさい ！ どうして も 法 陣 構築 の 復習 を し て おき たく て … ||ほう|じん|こうちく||ふくしゅう||||||

すぐ 片づけます ！ |かたづけ ます （ グレン ） いい よ 最後 まで やっち まい な |||さいご||や っち|| でも うまく いか なく て …

（ グレン ） バーカ 水銀 が 足り て ねえ だけ だ ||すいぎん||たり||||

（ グレン ） バーカ 水銀 が 足り て ねえ だけ だ ||すいぎん||たり||||

（ ルミア ） え ？

（ ルミア ） え ？

お前 たち は おまえ||

（ ルミア ） え ？

お前 たち は おまえ||

目 に 見え ない もの に 対 し て は 異様 に 神経質 に なる くせ に ― め||みえ||||たい||||いよう||しんけいしつ||||

目 に 見える もの に 対 し て は なぜ か おろそか に なる め||みえる|||たい||||||||

魔術 を 必要 以上 に 神聖 視 し て いる 証拠 だ まじゅつ||ひつよう|いじょう||しんせい|し||||しょうこ|

（ グレン ） よし もう １ 回 起動 し て み な 教科 書 どおり 五 節 で な |||かい|きどう|||||きょうか|しょ||いつ|せつ||

省略 す ん な よ ？ しょうりゃく|||| （ ルミア ） は はい

“ 廻 ( まわ ) れ ･ 廻れ ･ 原初 の 命 よ ” まわ|||まわれ|げんしょ||いのち|

“ 理 ( ことわり ) の 円 環 にて ･ 路 ( みち ) を 為 ( な ) せ ” り|||えん|かん||じ|||ため||

う わ あ ！

こんなに きれい な 法 陣 初めて 見 まし た ！ |||ほう|じん|はじめて|み||

（ グレン ） バカ 言え この 程度 誰 だって できる |ばか|いえ||ていど|だれ||

そもそも 組 ん だ の は ほとんど お前 だ |くみ||||||おまえ|

ハァ …

（ セリカ ） どう だ すごい だ ろ

（ ルミア ） グレン 先生って 本当 は 魔術 が お 好き な ん です よ ね ？ ||せんせい って|ほんとう||まじゅつ|||すき||||| （ グレン ） どうして そう 思う ？ |||おもう

（ ルミア ） だって さっき 楽し そう だった から |||たのし|||

（ グレン ） は はっ！ ねえ よ ！

俺 は 魔術 が 大っ嫌い だ おれ||まじゅつ||だい っ きらい| （ ルミア ） ふ ふ そう です か

この 学院 の 講師 に なる 前 は 何 を さ れ て た ん です か ？ |がくいん||こうし|||ぜん||なん||||||||

（ グレン ） 引きこもり の 穀潰 し を やって まし た |ひきこもり||こくつぶす|||||

は ？

引きこもり ？ ひきこもり 穀潰 し ？ こくつぶす|

（ グレン ） 学院 に セリカって いう 偉 そう な 女 が いる だ ろ ？ |がくいん||セリカ って||えら|||おんな|||| この １ 年 は そい つ の スネ かじり まくって た |とし|||||すね|||

１ 年 … それ より も 前 は ？ とし||||ぜん|

（ グレン ） あー 終わり 終わり ！ ||おわり|おわり 俺 の 過去 を 掘り返す の は 終わり だ おれ||かこ||ほりかえす|||おわり|

今度 は こっち が 聞く ぞ （ ルミア ） あ … こんど||||きく|||

（ グレン ） お前 らって さ なんで そんなに 魔術 に 必死 な ん だ ？ |おまえ|ら って||||まじゅつ||ひっし||| 魔術 ごとき に マジ に なり すぎ だ ろ ？ まじゅつ||||||||

（ ルミア ） 私 は 魔術 を 真 の 意味 で |わたくし||まじゅつ||まこと||いみ|

人 の 力 に したい なって 思って る ん です じん||ちから||し たい||おもって||| その ため に 今 は 魔術 を 深く 知りたい |||いま||まじゅつ||ふかく|しり たい 恩返し したい 人 が いる ん です おんがえし|し たい|じん|||| （ グレン ） なん だ そりゃ ？

（ ルミア ） ３ 年 前 私 が 家 の 都合 で 追放 さ れ て ― |とし|ぜん|わたくし||いえ||つごう||ついほう|||

シス ティ の 家 に 居候 し 始め た 頃 ― |||いえ||いそうろう||はじめ||ころ

悪い 魔術 師 たち に 捕まって 殺さ れ そう に なった ん です わるい|まじゅつ|し|||つかまって|ころさ||||||

そんな 時 に 正義 の 魔術 師 が 私 を 助け て くれ た ん です |じ||せいぎ||まじゅつ|し||わたくし||たすけ|||||

（ 悪い 魔術 師 たち の 叫び声 ） わるい|まじゅつ|し|||さけびごえ

（ 悪い 魔術 師 たち の 叫び声 ） わるい|まじゅつ|し|||さけびごえ

（ ルミア ） その 人 は 次々 と 悪い 魔術 師 たち を … ||じん||つぎつぎ||わるい|まじゅつ|し||

（ 悪い 魔術 師 たち の 叫び声 ） わるい|まじゅつ|し|||さけびごえ

とても 恐ろしかった … |おそろしかった

ただ あの 人 に 命 を 救わ れ て 思った ん です ||じん||いのち||すくわ|||おもった||

人 が 魔術 で 道 を 踏み外し たり し ない よう に ― じん||まじゅつ||どう||ふみはずし|||||

導 い て 行ける 立場 に な ろ うって みちび|||いける|たちば|||| その ため に 魔術 の こと を よく 知 ろ うって |||まじゅつ|||||ち|| そんな 道 を 歩 ん で いけ ば |どう||ふ||||

いつか あの 時 の お 礼 が 言え る 日 が 来る ん じゃ な いかって ||じ|||れい||いえ||ひ||くる|||| 暗闇 の 中 １ 人 きり で 泣 い て い た 私 に 光 を くれ た くらやみ||なか|じん|||なき|||||わたくし||ひかり|||

あの 人 に |じん|

お前 …\ N （ ルミア ） は ！ おまえ|n||

どう かし まし た ？

（ グレン ） ん …

（ グレン ） いや なんでもない

（ ルミア ） あ …

んっ… ん っ （ ルミア ） それ から 先生 ― |||せんせい

あと で シス ティ に 謝って あげて ください ね |||||あやまって|||

あの 子 に とって 魔術 は ― |こ|||まじゅつ|

亡くなら れ た お じい 様 と の 絆 を 感じ て いられる ― なくなら|||||さま|||きずな||かんじ||いら れる 大切 な もの な ん です たいせつ|||||

（ レドルフ ） １ 歩 … たった １ 歩 だけ … |ふ||ふ|

あの メルガリウス の 天空 城 に 足 を 踏み入れ たかった … |||てんくう|しろ||あし||ふみいれ|

魔術 師 に なった の は ― まじゅつ|し||||

たった それ だけ な の に な …

（ シス ティーナ ） 私 が やります ！ ||わたくし||やり ます 私 が お じい 様 以上 の 立派 な 魔術 師 に なって ― わたくし||||さま|いじょう||りっぱ||まじゅつ|し||

メルガリウス の 天空 城 の 謎 を 解 い て みせます ！ ||てんくう|しろ||なぞ||かい|||みせ ます （ 生徒 たち の ざわめき ） せいと|||

（ グレン ） 昨日 は すま ん かった |きのう||||

（ シス ティーナ ） え …

ま ぁ な ん だ 俺 は 魔術 が 大っ嫌い だ が その ― |||||おれ||まじゅつ||だい っ きらい||| 言いすぎ たっつ う か …\ N とにかく その … 悪かった ！ いいすぎ|た っつ|||n|||わるかった それ じゃ 授業 を 始める ||じゅぎょう||はじめる

（ ルミア ） う ふ ふ （ シス ティーナ ） あ …

（ グレン ） あー ただ その 前 に 言っと く こと が ある ||||ぜん||げん っと|||| お前 らって ホンット バカ だ よ な おまえ|ら って||ばか||| （ 生徒 たち ） は あ ～ ？ せいと|||

ずっと 授業 態度 見 て て 分かった よ |じゅぎょう|たいど|み|||わかった|

お前 ら 魔術 の こと な ん も 分かっちゃ い ねえ ん だ なって おまえ||まじゅつ||||||わかっちゃ|||||

お前 ら 魔術 の こと な ん も 分かっちゃ い ねえ ん だ なって おまえ||まじゅつ||||||わかっちゃ|||||

（ 生徒 １ ） お前 が 言う な ！ せいと|おまえ||いう| （ 生徒 ２ ） 何 よ ！ せいと|なん|

（ 生徒 １ ） お前 が 言う な ！ せいと|おまえ||いう| （ 生徒 ２ ） 何 よ ！ せいと|なん|

あんた に は 言わ れ たく ない わ ！ |||いわ||||

（ ギイ ブル ） “ ショック ･ ボルト ” 程度 の 一節 詠 唱 も でき ない |ぶる|しょっく|ぼると|ていど||いっせつ|よ|しょう|||

（ ギイ ブル ） “ ショック ･ ボルト ” 程度 の 一節 詠 唱 も でき ない |ぶる|しょっく|ぼると|ていど||いっせつ|よ|しょう|||

（ 生徒 ３ ） ふざけ ん な ！ せいと|||

（ ギイ ブル ） “ ショック ･ ボルト ” 程度 の 一節 詠 唱 も でき ない |ぶる|しょっく|ぼると|ていど||いっせつ|よ|しょう|||

三流 魔術 師 に 言わ れ たく ない ね さんりゅう|まじゅつ|し||いわ||||

ま 正直 それ を 言わ れる と 耳 が 痛い |しょうじき|||いわ|||みみ||いたい

俺 に は 魔力 操作 の 感覚 と おれ|||まりょく|そうさ||かんかく|

略式 詠 唱 の センス が なく て ね だ が な りゃくしき|よ|しょう||せんす|||||||

“ ショック ･ ボルト ” 程度 と か 言った か ？ しょっく|ぼると|ていど|||いった|

やっぱ バカ だ わ お前 ら や っぱ|ばか|||おまえ| （ 生徒 たち ） なっ! ? せいと||な っ （ グレン ） じゃ 今日 は その “ ショック ･ ボルト ” に つい て 教え て やる よ ||きょう|||しょっく|ぼると||||おしえ|||

基本 的 な 詠 唱 は きほん|てき||よ|しょう|

“ 雷 精 ( ら い せい ) よ ･ 紫 電 の 衝撃 以 ( もっ) て ･ 撃ち 倒せ ” かみなり|せい|||||むらさき|いなずま||しょうげき|い|も っ||うち|たおせ （ テレサ ） やっぱり 三 節 詠 唱 … ||みっ|せつ|よ|しょう

（ ウェンディ ） とっくに 究め てます わ “ ショック ･ ボルト ” なんて ||きわめ|てま す||しょっく|ぼると| 知って の とおり 魔力 を 操る センス に たけ た やつ なら しって|||まりょく||あやつる|せんす|||||

“ 雷 精 の 紫 電 よ ” の 一節 で 詠 唱 可能 だ が じゃ 問題 な かみなり|せい||むらさき|いなずま|||いっせつ||よ|しょう|かのう||||もんだい|

（ グレン ） 三 節 の 呪文 が 四 節 に なる と 何 が 起こる ？ |みっ|せつ||じゅもん||よっ|せつ||||なん||おこる

（ シス ティーナ ） あ …

（ ギイ ブル ） その 呪文 は まとも に 起動 しません よ |ぶる||じゅもん||||きどう|し ませ ん| 必ず なんらか の 形 で 失敗 します ね かならず|||かた||しっぱい|し ます| ん な こと は 分かって ん だ よ バ ～ カ ||||わかって|||||

（ ギイ ブル ） ん … |ぶる|

ん な こと は 分かって ん だ よ バ ～ カ ||||わかって|||||

（ ギイ ブル ） ん … |ぶる|

俺 は その 失敗 が どういう 形 で 表れる かって 聞い てん の おれ|||しっぱい|||かた||あらわれる||ききい|| （ ギイ ブル ） ん … |ぶる|

俺 は その 失敗 が どういう 形 で 表れる かって 聞い てん の おれ|||しっぱい|||かた||あらわれる||ききい|| そんな もの ラン ダム に 決まってます わ ！ ||らん|だむ||きまって ます| （ グレン ） ランダム ! ? お前 究め た ん じゃ なかった の か よ ||おまえ|きわめ|||||||

（ ウェンディ ） う ぐっ ||ぐ っ （ ウェンディ ） う ぐっ ||ぐ っ （ グレン ） なん だ ？ 全滅 か ？ ぜんめつ| じゃ もう いい 答え は |||こたえ|

（ グレン ） なん だ ？ 全滅 か ？ ぜんめつ| じゃ もう いい 答え は |||こたえ|

“ 右 に 曲がる ” だ みぎ||まがる|

“ 雷 精 よ ･ 紫 電 の ･ 衝撃 以 て ” かみなり|せい||むらさき|いなずま||しょうげき|い|

“ 撃ち 倒せ ” うち|たおせ

（ シス ティーナ ） はっ！ （ ギイ ブル ） バカ な ! ? （ ウェンディ ） あり えません わ ! ? |ぶる|ばか||||え ませ ん| ちなみに こうして 五 節 に する と ||いつ|せつ|||

射程 が 落ちる しゃてい||おちる

一部 を 消す と ― いちぶ||けす|

出力 が 大幅 に 落ちる しゅつりょく||おおはば||おちる

ま 究め たっつ ー なら これ くらい でき ね ー と な |きわめ|た っつ|-||||||-|| いい か 魔術って の は 要 は 超 高度 な 自己 暗示 だ ||まじゅつ って|||かなめ||ちょう|こうど||じこ|あんじ| 呪文 を 唱える 時 に 使う ルーン 語って の は ― じゅもん||となえる|じ||つかう||かたって||

それ を 最も 効率 よく 行え る 言語 で ― ||もっとも|こうりつ||おこなえ||げんご|

人 の 深層 意識 を 変革 さ せ 世界 の 法則 に 介入 する じん||しんそう|いしき||へんかく|||せかい||ほうそく||かいにゅう|

“ 魔術 は 世界 の 真理 を 追い求める もの ― ” まじゅつ||せかい||しんり||おいもとめる|

なんて お前 ら 言う けど な そりゃ 間違い だ |おまえ||いう||||まちがい|

魔術 は な 人 の 心 を 突き詰める もん な ん だ よ まじゅつ|||じん||こころ||つきつめる|||||

たかが 言葉 ごとき に ― |ことば||

そんな 力 が ある なんて 信じられ ん と でも 言い た げ だ な ？ |ちから||||しんじ られ||||いい|||| そんな ら …

おい 白 猫 （ シス ティーナ ） し 白 猫 ？ |しろ|ねこ||||しろ|ねこ

白 猫って 私 の こと ! ? しろ|ねこ って|わたくし|| 私 に は シス ティーナって 名前 が … わたくし||||ティーナ って|なまえ| 愛し て いる あいし||

実は 一目 見 た 時 から お前 に 惚 ( ほ ) れ て い た じつは|いちもく|み||じ||おまえ||ぼけ|||||

う わ あ ああ ！

はい 注目 ！ |ちゅうもく

白 猫 の 顔 が 真っ赤 に なり まし た ねえ しろ|ねこ||かお||まっか|||||

見事 言葉 ごとき が あいつ の 意識 に 影響 を 与え まし た みごと|ことば|||||いしき||えいきょう||あたえ||

（ シス ティーナ ） う … う … う …

見事 言葉 ごとき が あいつ の 意識 に 影響 を 与え まし た みごと|ことば|||||いしき||えいきょう||あたえ||

言葉 で 世界 に 影響 を 与える これ が 魔術 の 基本 … ことば||せかい||えいきょう||あたえる|||まじゅつ||きほん

ち ょ ！ バカ ！ ばか 教科 書 投げ ん な ！ きょうか|しょ|なげ||

バカ は あんた よ ！ ばか||| この バカバカバカー ！

と とにかく だ 魔術 に も 文法 と 公式 みたい な もん が あん だ よ |||まじゅつ|||ぶんぽう||こうしき|||||||

深層 意識 を 自分 が 望む 形 に 変革 さ せる ため の な しんそう|いしき||じぶん||のぞむ|かた||へんかく|||||

それ が 分かりゃ あ 例えば ||わかりゃ||たとえば

“ ま ぁ ･ とにかく ･ 痺 ( し び ) れろ ” |||ひ|||

（ 生徒 たち ） あっ！ せいと|| （ ルミア ） あっ！ あっ！ あれっ思った より 威力 が 弱い な あれっ おもった||いりょく||よわい| ま これ くらい の 改変 なら できる よう に なる ぜ ||||かいへん||||||

（ セシル ） そんな … ！

（ カッシュ ） あんな テキトー な 呪文 で 起動 する の か よ ||||じゅもん||きどう||||

深層 意識 に 覚え 込ま せ た 術 式 を 有効 に する キーワード しんそう|いしき||おぼえ|こま|||じゅつ|しき||ゆうこう|||きーわーど

それ が 呪文 だ ||じゅもん|

要 は 連想 ゲーム さ かなめ||れんそう|げーむ|

例えば お前 ら が そこ の “ 白 猫 ” の 名前 を 聞い て 何 を 連想 する か たとえば|おまえ|||||しろ|ねこ||なまえ||ききい||なん||れんそう||

例えば お前 ら が そこ の “ 白 猫 ” の 名前 を 聞い て 何 を 連想 する か たとえば|おまえ|||||しろ|ねこ||なまえ||ききい||なん||れんそう||

（ ウェンディ ） 猫 …\ N （ テレサ ） 猫 ねぇ … |ねこ|n||ねこ|

（ ウェンディ ） 猫 …\ N （ テレサ ） 猫 ねぇ … |ねこ|n||ねこ|

（ リン ） 猫 です … りん|ねこ|

（ リン ） 猫 です … りん|ねこ|

呪文 と 術 式 も 同じ だ じゅもん||じゅつ|しき||おなじ|

呪文 と 術 式 も 同じ だ じゅもん||じゅつ|しき||おなじ|

それ が 分かれ ば あの 程度 の 呪文 改変 は 難しく ない ||わかれ|||ていど||じゅもん|かいへん||むずかしく|

だが その 基本 を すっ飛ばし ― ||きほん||す っ とばし この クソ 教科 書 で とにかく 覚えろ と 言わんばかり に ― |くそ|きょうか|しょ|||おぼえろ||いわんばかり|

呪文 を 書き 取り だの 翻訳 だの じゅもん||かき|とり||ほんやく|

それ が 今 まで お前 ら が やって た ― ||いま||おまえ||||

お 勉強 と 分かり やすい 授業って やつ だ |べんきょう||わかり||じゅぎょう って|| はっアホ か と はっ アホ|| （ グレン ） 今 の お前 ら は 単に 魔術 を 使える だけ の 魔術 使い に すぎ ん |いま||おまえ|||たんに|まじゅつ||つかえる|||まじゅつ|つかい|||

魔術 師 を 名乗りたい なら ― まじゅつ|し||なのり たい| 自分 に 足り ない もの は 何 か よく 考え とけ じぶん||たり||||なん|||かんがえ|

じゃあ 今 から その ド 基礎 を 教え て やる |いま||||きそ||おしえ||

興味 ない やつ は 寝 て な きょうみ||||ね||

（ セリカ ） んっふっふっだ から 私 は 知って た ん だ よ ねえ |ん っふ っふ っだ||わたくし||しって||||| あいつ は やれ ば できる 子 だって ！ |||||こ|

（ リック ） 授業 は 連日 大 人気 で |じゅぎょう||れんじつ|だい|にんき|

（ セリカ ） グレン は 魔術 の 才能 は 残念 な やつ な ん だ が ― |||まじゅつ||さいのう||ざんねん||||||

（ セリカ ） グレン は 魔術 の 才能 は 残念 な やつ な ん だ が ― |||まじゅつ||さいのう||ざんねん||||||

今 で は 立ち見 の 生徒 まで 出 て いる と か いま|||たちみ||せいと||だ||||

（ セリカ ） グレン は 魔術 の 才能 は 残念 な やつ な ん だ が ― |||まじゅつ||さいのう||ざんねん||||||

今 で は 立ち見 の 生徒 まで 出 て いる と か いま|||たちみ||せいと||だ||||

今 で は 立ち見 の 生徒 まで 出 て いる と か いま|||たちみ||せいと||だ||||

これ が また 努力 家 で さあ |||どりょく|いえ||

そりゃ あ 私 が 一 から 仕込 ん だ ||わたくし||ひと||しこ||

自慢 の 弟子 だ から な ！ じまん||でし|||

なんと ！

（ セリカ ） 弟子 は 取ら ない 主義 だった が あいつ は 例外 だ |でし||とら||しゅぎ|||||れいがい|

（ ハーレイ ） おのれ グレン ＝ レーダス ！

（ セリカ ） 弟子 は 取ら ない 主義 だった が あいつ は 例外 だ |でし||とら||しゅぎ|||||れいがい|

いずれ この 学院 からっ… ！ ||がくいん|から っ かわいかった なあ う ふっ |||ふ っ いずれ この 学院 からっ… ！ ||がくいん|から っ かわいかった なあ う ふっ |||ふ っ お前 ら は 汎用 魔術 に 対 し て おまえ|||はんよう|まじゅつ||たい||

個々 の 魔術 師 に オンリー ワン な 固有 魔術 を 神聖 視 し て いる が ― ここ||まじゅつ|し|||わん||こゆう|まじゅつ||しんせい|し||||

実は 固有 魔術 を 作る なんて 大した こと じゃ ねえ ん だ じつは|こゆう|まじゅつ||つくる||たいした|||||

じゃ 何 が 大変 か と 言え ば ― |なん||たいへん|||いえ|

緻密 に 完成 さ れ た 汎用 魔術 を ― ちみつ||かんせい||||はんよう|まじゅつ|

なんらか の 形 で 超え なきゃ なら ない と いう この 一 点 に 尽きる ||かた||こえ|||||||ひと|てん||つきる

じゃ ね ー と 使う 意味 が ね ー から な ||-||つかう|いみ|||-||

（ グレン ） なん つ ー か … |||-|

（ グレン ） ふっ… |ふ っ 悪く ない … か わるく||

（ セリカ ） お ー お ー 夕日 に 向かって たそがれ ちゃって ま ぁ ||-||-|ゆうひ||むかって||ちゃ って|| 青春 し て いる ねえ せいしゅん||||

なんの 用 だ よ ？ |よう||

（ セリカ ） いや なに 最近 の お前 結構 生き生き し てる なって 思って さ |||さいきん||おまえ|けっこう|いきいき||||おもって|

前 は 死 ん で １ か月 たった 魚 の よう な 目 を し て い た が ― ぜん||し|||かげつ||ぎょ||||め||||||

今 は 死 ん で １ 日 たった 魚 の よう な 目 を し て いる いま||し|||ひ||ぎょ||||め||||

（ グレン ） おい …

心配 かけ た な しんぱい|||

（ セリカ ） ん …

悪かった よ … わるかった|

さて 私 は 明日 から 魔術 学会 だ が ― |わたくし||あした||まじゅつ|がっかい||

お前 の クラス は 前任 の ヒューイ が い なく なって ― おまえ||くらす||ぜんにん||||||

授業 が 遅れ てる から 補習 だった な じゅぎょう||おくれ|||ほしゅう||

（ グレン ） ハァ …

（ セリカ ） 休み で みんな いない からって 女生徒 に 変 な イタズラ する な よ ？ |やすみ||||から って|じょせいと||へん||いたずら||| （ グレン ） する か ！ 大体 ― だいたい

お前 み て え な 女 見慣れ たら そこら の 女 に 興味 持てる かっつ う の おまえ|||||おんな|みなれ||||おんな||きょうみ|もてる|か っつ|| おや ？ 私 の こと を そんな 目 で 見て い た の か ？ わたくし|||||め||みて||||

この 変態 ！ |へんたい （ グレン ） ん な わけ ある か ！

寄る な ！ よる| 胸 押しつけ ん な ！ むね|おしつけ||

ふ ふ つれない 男 だ な |||おとこ||

（ ルミア ） 先生 ！ |せんせい （ グレン ･ セリカ ） ん ？

（ ルミア ） あ アルフォネア 教授 |||きょうじゅ

（ セリカ ） どう し た ？ グレン に 用 か ？ ||よう|

（ ルミア ） はい 先生 に 聞きたい こと が あって ||せんせい||きき たい||| ほお ？ しかたない なあ

この グレン ＝ レーダス 大 先生 様 が |||だい|せんせい|さま|

哀れ な 生徒 たち に ご 教授 して やっか あわれ||せいと||||きょうじゅ||

（ シス ティーナ ） だ から あんた に だけ は 聞き たく なかった の よ ！ ||||||||きき||||

（ ルミア ） 先生 の 説明 すごく 分かり やすかった ね |せんせい||せつめい||わかり||

（ シス ティーナ ） 魔術 講師 と して は すごい やつ だ けど 人間 と して は 最低 だ わ ！ ||まじゅつ|こうし||||||||にんげん||||さいてい||

（ ルミア ） ねえ シス ティ 私 が この 家 に 来 た ばかり の 頃 覚え てる ？ ||||わたくし|||いえ||らい||||ころ|おぼえ|

どう し た の ？ 急に きゅうに

あの 頃 の 私 たちって なかなか 打ち解けられ なかった よ ね |ころ||わたくし|たち って||うちとけ られ||| それ は …

でも 今 で は こうして 仲良く なれ てる |いま||||なかよく||

だから グレン 先生 と だって きっと … ||せんせい|||

あっそれ は ない わ ！ あっ それ||| （ ルミア ） う ふ ふってれ 屋 さん う ふ ふ … |||ふって れ|や|||| （ ヒューイ の 声 ） 計画 は 順調 です か ？ ||こえ|けいかく||じゅんちょう||

（ レイク ） はい ただ あの セリカ ＝ アルフォネア が 連れ て き た ― れいく|||||||つれ|||

グレン と いう 男 です が |||おとこ||

（ ヒューイ の 声 ） ただ の 三流 魔術 師 我々 の 敵 では ありません ||こえ|||さんりゅう|まじゅつ|し|われわれ||てき||あり ませ ん 予定 どおり 魔術 学会 の 開催 日 に よてい||まじゅつ|がっかい||かいさい|ひ|

（ レイク ） で は 計画 の 成功 を 祈り ま しょ う れいく|||けいかく||せいこう||いのり|||

“ 天 なる 智 慧 ( ちえ ) ” に 栄光 あれ てん||さとし|さとし|||えいこう|

（ グレン ） う おお おお ！

遅刻 遅刻 ～ ！ ちこく|ちこく

はっ… あ …

出 て こい よ そこ に いん の バレバレ だ ぜ だ||||||||||

（ キャレル ） 即席 の 人 払い の 結 界 で し た が ― |そくせき||じん|はらい||けつ|かい||||

いやはや 三流 魔術 師 に し て は なかなか 鋭い じゃ ありません か |さんりゅう|まじゅつ|し||||||するどい||あり ませ ん| 一体 どこ の どちら 様 で ？ いったい||||さま| 俺 急 い で ん だ けど おれ|きゅう|||||

その 必要 は ありません よ |ひつよう||あり ませ ん| あなた の 行き先 は あの世 に 変更 さ れ た の です から ！ ||いきさき||あのよ||へんこう||||||

（ グレン ） うっ…\ N （ キャレル ） “ 穢 ( けが ) れよ ･ 爛 ( ただ ) れよ … ” |う っ|n||あい|||らん|| （ グレン ） くっ

（ 生徒 たち の 話し声 ） せいと|||はなしごえ

あいつ 最近 ホント 人気 よ ね |さいきん|ほんと|にんき||

（ ルミア ） ふ ふっ\ N （ シス ティーナ ） 何 よ ？ ||ふ っ|n|||なん| 先生 が どんどん 人気者 に なって 寂しい ん だ ね ？ せんせい|||にんきもの|||さびしい|||

な 何 言って る の ! ? そんな わけ … |なん|いって||||

な 何 言って る の ! ? そんな わけ … |なん|いって||||

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ ドア が 開く 音 ） どあ||あく|おと

（ シス ティーナ ） あ …

（ シス ティーナ ） あ …

（ ジン ） ち い ーっす 邪魔 する ぜ |||- っす|じゃま|| （ シス ティーナ ） え …

ちょっと あなた たち 一体 な ん な ん です か ! ? |||いったい||||||

君 たち の 先生 立て込 ん で た から 俺 たち が 代わり に 来 た の きみ|||せんせい|たてこ|||||おれ|||かわり||らい||

（ シス ティーナ ） ふざけ ない で ください ！

ここ は 部 外 者 立ち入り 禁止 です ！ ||ぶ|がい|もの|たちいり|きんし|

すぐに 出て 行か ない の なら 警備 官 に … |でて|いか||||けいび|かん|

（ ジン ） “ ズドン ” ！

（ テレサ ･ ウェンディ ） あ … は …

ぐ 軍用 魔術 … ! ? |ぐんよう|まじゅつ

次 逆らったら ブッ 殺す から つぎ|さからったら||ころす|

（ 生徒 たち の ざわめき ） せいと|||

（ ジン ） 俺 たち ね ルミア ちゃんって 子 捜し てる ん だ けど |おれ||||ちゃん って|こ|さがし|||| い たら 手 挙げて くれる ？ ||て|あげて|

あれ え ？ この クラス に いる はず な ん だ けど ― |くらす|||||||

君 が ルミア ちゃん かな ？ きみ||||

ち 違います |ちがい ます じゃ 誰 が ルミア ちゃん か 知って る ？ |だれ|||||しって|

（ リン ） 知りません … りん|しり ませ ん （ ジン ） 本当 ？ |ほんとう 俺 ウソつき は 嫌い だ よ おれ|うそつき||きらい||

（ リン ） う … りん|

（ シス ティーナ ） あなた たち ！ （ ジン ） あん ？

ルミアって 子 を どう する 気 な の ？ ルミア って|こ||||き|| お前 ルミア ちゃん 知って ん の ？ おまえ|||しって||

私 の 質問 に 答え なさい ！ わたくし||しつもん||こたえ|

（ ジン ） あん ？

ウゼ えよ お前 （ シス ティーナ ） あ … ||おまえ|||

（ ジン ） ズド …\ N （ ルミア ） 私 が ルミア です ！ ||n||わたくし|||

（ ジン ） へっ… |へ っ へ えーっ |えー っ （ シス ティーナ ） うっ… ||う っ 君 が ルミア ちゃん な ん だ きみ||||||

うん 実は 知って た |じつは|しって|

ルミア ちゃん が 名乗り出る まで ― |||なのりでる|

関係ない やつ を 殺す ゲーム し て た ん だ かんけいない|||ころす|げーむ|||||

ん …

（ レイク ） 遊び は その辺 に し て おけ れいく|あそび||そのへん||||

（ ジン ） へ ー い へい ||-||

（ レイク ） 来い れいく|こい

あっダメ よ … ルミア あっ だめ|| 大丈夫 きっと グレン 先生 が みんな を 助け て くれる から だいじょうぶ|||せんせい||||たすけ|||

（ ジン ） その 先生 なら もう ぶっ殺し た よ ||せんせい|||ぶ っ ころし|| （ シス ティーナ ） ウソ …\ N （ ルミア ） そんな … ||うそ|n||

（ レイク ） さあ 来い れいく||こい

（ ルミア ） んっ |ん っ （ ルミア ） 目的 は なん です か なぜ 私 を ？ |もくてき||||||わたくし|

（ レイク ） よく ご存じ の はず だ れいく||ごぞんじ|||

ルミア ＝ ティン ジェル いや エルミ アナ 王女 ||||||おうじょ

（ ルミア ） ん んっ ||ん っ （ レイク ） あなた は 生き て い て は なら ない はず の 存在 れいく|||いき|||||||||そんざい

だが いない はず な のに いる そこ に あなた を 利用 する 価値 が ある ||||りよう||かち||

（ シス ティーナ ） き ゃ ああ ！

（ ジン ） せっかく の 上 玉 だ |||うえ|たま|

食っと か ねえ と もったい ねえ よ な しょく っと||||||| 私 は 誇り 高き フィー ベル 家 の 娘 よ ！ わたくし||ほこり|たかき||べる|いえ||むすめ|

（ ジン ） 何 それ ？ |なん| 偉い の ？ えらい| （ シス ティーナ ） あ …

実は 俺 ルミア ちゃん みたい な の なぶって も 面白く ね え ん だ わ じつは|おれ||||||||おもしろく|||||

ありゃ あ かよ わく 見える が 心 は 折れ ねえ タイプ の 人間 だ ||||みえる||こころ||おれ||たいぷ||にんげん|

だが お前 は ― |おまえ|

強 がって 見せ ちゃ いる が ― つよ||みせ|||

自分 の 弱 さ に 仮面 つけ て 隠し てる だけ の お 子 様 さ じぶん||じゃく|||かめん|||かくし|||||こ|さま|

俺 は お前 みたい な チョロ い 女 壊す の が 一 番 楽しい ん だ おれ||おまえ|||||おんな|こわす|||ひと|ばん|たのしい||

ふざけ ない で ！

私 が あなた に 屈 する と でも … わたくし||||くっ|||

（ 服 を 破る 音 ） （ ジン ） へ へっ ふく||やぶる|おと|||へ っ （ シス ティーナ ） は … ！

（ ジン ） ふん … あ ？

（ シス ティーナ ） はっ… （ ジン ） ふっふ ふ … |ふ っふ| （ シス ティーナ ） う … う …

（ ジン ） ん ーっ！ ||- っ （ シス ティーナ ） は …

きれい な 肌 じゃ ん ！ ||はだ||

（ シス ティーナ ） あの …

（ ジン ） は ？

（ シス ティーナ ） や …\ N （ ジン ） なあ に ぃ ？ |||n||||

やめ て … ください お 願い … ||||ねがい

ぎ ゃは は は ！ 落ち ん の 早 すぎ だ ろ ！ おち|||はや|||

お前 最高 ！ おまえ|さいこう

（ シス ティーナ ） や だ … 誰 か 助け て … ||||だれ||たすけ|

いった だっき ま ー す ！ |だっ き||-| （ シス ティーナ ） いや あ ああ ！

はっ… ！ （ ジン ） ん ？

あ …

（ ジン ） あん だ て め え ？

すま ん 邪魔 し た わ （ シス ティーナ ） 助け なさい よ ！ ||じゃま||||||たすけ||

（ グレン ） ハァ … おい お前 |||おまえ

いくら モテ ない からって だ な そういう の 犯罪 だ ぞ ？ |||から って|||||はんざい|| ダメッ 先生 逃げ て ！ |せんせい|にげ|

助けろっつったり 逃げろっつったり どっち な ん だ よ ？ たすけろ っ つったり|にげろ っ つったり||||| （ シス ティーナ ） いい から 早く ！ ||||はやく 先生 じゃ そい つ に … せんせい||||

（ ジン ） もう 遅 ( おせ ) えよ ！ ||おそ||

（ シス ティーナ ） はっ…\ N （ ジン ） “ ズドン ” ！ |||n|| （ ジン ） はっ？ “ ズドン ” ！

“ ズドン ” ！

（ グレン ） もう 魔術 は 起動 し ねえ よ （ ジン ） はっ… ||まじゅつ||きどう||||| 愚者 の アルカナ ？ ぐしゃ||

（ グレン ） 俺 は この カード に 変換 し た 魔術 式 を 読み取る こと で ― |おれ|||かーど||へんかん|||まじゅつ|しき||よみとる||

俺 を 中心 と し た 一定 効果 領域 内 に おける ― おれ||ちゅうしん||||いってい|こうか|りょういき|うち||

魔術 起動 を 完全 封殺 する こと が できる まじゅつ|きどう||かんぜん|ふうさつ||||

それ が 俺 の 固有 魔術 ||おれ||こゆう|まじゅつ

“ 愚者 の 世界 ” ！ ぐしゃ||せかい

固有 魔術 ! ? こゆう|まじゅつ

テメエ その 域 に 至って るって いう の か ！ ||いき||いたって|る って||| （ シス ティーナ ） 魔術 を 封じる ？ ||まじゅつ||ふうじる そんな の 無敵 じゃ … ||むてき|

ま 俺 も 魔術 起動 でき ない けど な へ へ |おれ||まじゅつ|きどう||||||

（ ジン ･ シス ティーナ ） は ？

（ グレン ） いや だって ―

俺 も 効果 領域 内 に いる ん だ から さ おれ||こうか|りょういき|うち||||||

（ ジン ） ぎ ゃは は は は ！

魔術 師 が 自分 の 魔術 まで 封じ て ― まじゅつ|し||じぶん||まじゅつ||ほうじ|

どう やって 戦う ん だ よ ？ ||たたかう|||

バッカ じゃ ね ー の ！ |||-|

（ シス ティーナ ） もう ダメ だ わ ～ |||だめ||

テメエ さっさと 消え … ||きえ

グワッ ！

あ はっぬ うっ |はっ ぬ|う っ テ … テメエ ！

（ グレン ） ふっ！ |ふ っ （ ジン ） ぐ わ あっ！ ぬわ ああ ！ グワッ ！

グワアアア ！

（ シス ティーナ ） あ …

（ ジン ） うっ… |う っ て 帝国 式 軍隊 格闘 術 だ と |ていこく|しき|ぐんたい|かくとう|じゅつ||

テメエ 何 もん だ ！ |なん||

グレン ＝ レーダス 非 常勤 講師 だ ！ ||ひ|じょうきん|こうし|

くっ… じゃあ キャレル の やつ が ― 敗れ たって の か ！ やぶれ|||

あり え ねぇ …

魔術 師 の 分 際 で 肉 弾 戦 を 挑む 野郎 に … まじゅつ|し||ぶん|さい||にく|たま|いくさ||いどむ|やろう|

（ グレン ） やれやれ …

そんなに 魔術 以外 で 倒さ れ たく ない ん だったら |まじゅつ|いがい||たおさ|||||

伝説 の 超 魔術 でんせつ||ちょう|まじゅつ

トドメ を 刺し て やる よ ||さし|||

（ ジン ） ヒイ …\ N （ グレン ） いく ぜ ！ ||n|||

マ ･ ジ ･ カ ･ ル ！

パーンチ ！

（ ジン ） あぁ …

キック じゃ ねえ か ！ きっく|||

そこら 辺 が なんとなく マジカル |ほとり|||

（ シス ティーナ ） 突如 学園 に 現れ た テロリスト 集団 ||とつじょ|がくえん||あらわれ||てろりすと|しゅうだん

彼ら の 狙い は なんと ルミア だった （ ルミア ） シス ティ 頑張って ！ かれら||ねらい||||||||がんばって

生徒 たち を 救う ため に ロク で なし 講師 は … せいと|||すくう||||||こうし|

生徒 たち を 救う ため に ロク で なし 講師 は … せいと|||すくう||||||こうし|

（ グレン ） おお ！ メルガリウス の 天空 城 だ ！ ||てんくう|しろ|

（ グレン ） おお ！ メルガリウス の 天空 城 だ ！ ||てんくう|しろ|

（ シス ティーナ ） 生徒 たち を … 救う ため に … ||せいと|||すくう||

（ シス ティーナ ） 生徒 たち を … 救う ため に … ||せいと|||すくう||

（ グレン ） すっげ ー ！ |す っげ|- 城 な のに なんで 浮 い て ん だ ？ しろ||||うか||||

（ グレン ） すっげ ー ！ |す っげ|- 城 な のに なんで 浮 い て ん だ ？ しろ||||うか||||

（ シス ティーナ ） ロク で なし 講師 は …\ N （ ルミア ） シス ティ 大丈夫 ？ |||||こうし||n||||だいじょうぶ

（ グレン ） う わ あ 僕 気 に なっちゃ う なあ ||||ぼく|き||||

（ グレン ） う わ あ 僕 気 に なっちゃ う なあ ||||ぼく|き||||

（ シス ティーナ ） う う う … も お ぉ イヤッ ！

（ シス ティーナ ） う う う … も お ぉ イヤッ ！

（ シス ティーナ ） う う う … も お ぉ イヤッ ！

（ ルミア ） シス ティ ？

（ シス ティーナ ） う う う … も お ぉ イヤッ ！

メルガリウス の 天空 城 は ― ||てんくう|しろ|

古代 人 が 使って い た 謎 の 魔術 ― こだい|じん||つかって|||なぞ||まじゅつ

エインシャント が 生み出し た と いわ れ て い て ― ||うみだし|||||||

なぜ 浮 い て いる の かも …\ N （ ルミア ） あ は は は … |うか||||||n|||||

（ ルミア ） 次回 ！ |じかい お楽しみ に ！ おたのしみ|