Demi -chan wa Kataritai (Interviews With Monster Girls ) Episode 9
♪~
~♪
( 早紀 絵 ) いい じゃ ない です か ! 明日 も 休み な ん です し
( ゴク ゴク ゴク )
( 早紀 絵 ) ぷ は ~ っ ハハッ
高橋 ( たか は し ) 先生
ほ ~ ら 高橋 先生 も もっと 飲 ん で 大いに 語り合い ま しょ う
教育 の ある べき 姿 に つい て
“ 困った 人 です ね ”
“ そんな 困った ちゃん に は 指導 が 必要 か な ? ”
指導 です か ?
指導 って どんな ?
( バタン ! ) ( 早紀 絵 ) あっ そんな …
高橋 先生 居間 で なんて そんな … あっ !
あっ ダメ 三角 定規 が …
あ ~ っ 三角 の 部分 が …
あっ 分度器 も … N 分度器 も なん です か ?
あっ チョーク … チョーク も お 願い
教育 さ れ ちゃ う ~ !
あん
( バイブ 音 )
( 早紀 絵 ) もしもし
( 宇垣 ( う が き ) ) 悪い 寝 て た か ?
宇垣 さん ?
いえ ちょっと その 教育 指導 の 勉強 を …
( 宇垣 ) ほほ う 休日 だって の に 熱心 だ な
それ より 宇垣 さん こそ どう し た ん です ?
( 宇垣 ) いや な に ふと この 間 の こと を 思い出し て な
( 早紀 絵 ) この 間 ?
クルツ 君 と 学校 に 来 た とき です か ?
( 宇垣 ) お前 の 気 に なる 人 って 高橋 先生 の こと だ ろ ?
ど … どうして それ を ?
( 宇垣 ) やはり か ( 早紀 絵 ) あっ
だが お前 の こと だ
何 か 行動 を 起こす でも なく 手 を こまね い て いる ん だ ろ ?
( 早紀 絵 ) う っ
別に それ を 責める つもり は ない
だが このまま で いい と も 思わ ん
時 が 来 た の だ !
早紀 絵 お前 が サキュバス と して ひと 皮 むける とき が な !
は あ …
( 宇垣 ) ズバリ 言う が お前 の 腰 が 重い の は
恋愛 を する うえ で 催 淫 する こと は 避け られ ない が
ジレンマ だ な
はい
確かに 今 まで の お前 は みだりに 他者 を 催 淫 す まい と
それ だけ を 考え 努め て き た
だから そう 悩む の も 分かる
だが ! これ から は お前 に 好き な ヤツ が でき た 以上
意中 の 相手 を 催 淫 する こと に も
慣れ て いか なく て は なら ない ん じゃ ない か ?
違う か ?
呼び起こせ
夜な夜な 男 を 食らう サキュバス の 本能 を !
それ は 伝承 の 話 です あと うるさい です
でも 宇垣 さん の おっしゃる とおり です
あ … ?
( 早紀 絵 ) 変わら なきゃ いけない って 思い ます
恋愛 を する ため に も
好意 と は どういう もの か 折り合い を つける ため に も
催 淫 する こと から 逃げ て ばかり で は ダメ な ん だ と 思い ます
そう だ な
いい 機会 だ し いろいろ やって い こ う ぜ
じゃあ 明日 から どんどん 高橋 先生 を 誘惑 し て い こ う な
そう なり ます か ?
そりゃ そう だ ろ
だって 偶然 に 起こる 催 淫 の 数 って たかが 知れ てる だ ろ ?
お前 が 催 淫 する の に 慣れる 前 に 高橋 先生 に 女 が でき ち まう ぞ
う う っ
( 宇垣 ) あと 半端 な 催 淫 じゃ
高橋 先生 は 表情 すら 崩さ ない から な
リアクション なきゃ ちゃん と 経験 に なら ねえ !
と なる と お前 に 催 淫 する 主体 性 が 必要 と なる
理屈 は 分かり ます が …
まっ 強制 は し ない が な
でも さ ちょっと 見 て み たい と は 思わ ん か ?
高橋 先生 の 本気 で てれ た 姿
はっ
あの ~
( 高橋 ) 佐藤 先生
( 高橋 ) すみません てっきり ひかり か 誰 かかと
( 早紀 絵 ) こちら こそ 急に お邪魔 し て しまい まし て …
ああ これ お 茶 菓子 に どうぞ
それ で
一 度 ちゃん と サキュバス の こと を お 話し し たい と 思い まし て
先生 の ご 参考 に なれ ば と …
高橋 先生 み たい な ヤツ は
書物 の 知識 以上 の 情報 を 求める タイプ だ
お前 から 話 を 振れ ば 必ず 食いつく
えっ ホント です か ? それ は 興味 あり ます
( 早紀 絵 ) 食いつ い た
なかなか サキュバス 本人 から お 話 を 伺え る 機会 は あり ませ ん から
文献 だけ で は どうも しっくり こ ない ん です よ ね
そして お前 が 話 を 切り出す タイミング が 勝負 だ !
速攻 !
( 早紀 絵 ) ええ い !
あっ
( 早紀 絵 ) まま よ !
じゃあ 少し 体験 し て み ます か ? サキュバス の 催 淫
へ ?
( 早紀 絵 ) じゃあ ちょっと 失礼 し て …
( 高橋 ) えっ ちょっと 何 を ?
( 早紀 絵 ) あっ 少し 薄着 に なる だけ なんで 大丈夫 で ~ す
ああ そう です か
そう です か ?
( 早紀 絵 ) はい じゃ じゃ ~ ん
ど … どう です か ね ?
( 早紀 絵 ) 死に たい
ええ その … N すごく ステキ だ と 思い ます
随分 雰囲気 変わる もの です ね
ありがとう ござい ます
( 早紀 絵 ) リアクション が 薄い
確かに これ じゃ 催 淫 し た 気 に なら ない
と いう より も 不安 に なって しまう
本当 に 催 淫 の 効果 ある の かしら ?
( 高橋 ) エッロ ~
色気 が 可 視 化 さ れ て 見える よう だ
学生 の ころ の 性欲 が 戻った 気 さえ する
いつも の よう に 全体 を 見 ない よう に しよ う
目 の 少し 上 の 辺り だけ を こう …
髪 ツヤツヤ だ な ~
あっ 違う
しかし 着こなし だけ で こう も 変わる と は …
いかに ふだん が 徹底 さ れ て いる か が 分かる な
あの 姿 なら 触れ られ でも し ない かぎり は
何も 感じ ない
あっ
( 高橋 ) ふと 思った の です が ( 早紀 絵 ) はい
ふだん から もう 少し ラフ な 格好 を さ れ て も いい ん じゃ ない です か ?
( 早紀 絵 ) えっ ?
( 高橋 ) 毎日 それ だけ 気 を 遣う と 窮屈 でしょ う
多少 隙 が ある くらい なら
何 か 問題 に なるほど 催 淫 する こと も ない の で は ?
え … え ~ っと です ね
あの 高橋 先生 は
サキュバス に 向け られる 好意 は 本物 だ と 思い ます か ?
本物 ?
何て いう か サキュバス に 向け られる 好意 って
催 淫 に よって ゲタ を 履か せ た 状態 だ と 思う ん です
ふだん 極端 に 催 淫 を 避ける の も
そういう 好意 を 向け られる の が 嫌 で …
( 高橋 ) う ~ ん
これ は あくまで 私 の 考え です が
( 早紀 絵 ) あっ はい
( 高橋 ) そもそも 普通 の 女性 と サキュバス の 違い です が
私 の 理屈 で は 夢魔 の 特性 以外 は ほとんど 変わり あり ませ ん
普通 の 女性 だって 先ほど の 佐藤 先生 の よう に
服装 の いかん に よって 魅力 は 大きく 左右 し ます
では 何 が 異なる の か と いう と
この 差 です
つまり サキュバス の 催 淫 と は 程度 の 差 な の です
と いう 認識 で 進め て も いい です か ?
はい 続け て ください
( 高橋 ) だ と すれば あと は この 差 を どう 捉える か です
佐藤 先生 は 先ほど この 差 を
ゲタ を 履か せ て いる と 表現 し まし た が
私 は そう 思い ませ ん
コンディション や シチュエーション 時 と 場合 に よって 変わる 魅力
全て ひっくるめ て その 人 の 魅力 で ある よう に
佐藤 先生 の 魅力 も また
催 淫 込み で あなた の 魅力 な ん だ と 思い ます
つまり 好意 に ニセ モノ は ない と いう の が 私 なり の 答え です
( 早紀 絵 ) 私 の 考え は です ね
サキュバス 本人 と して は …
はい 教え て ください
( 早紀 絵 ) ああ 楽しい な こういう の
お互い の 考え を 語り合って 尊重 し 合って
落とし どころ を 探し たり し て
そして 楽しい の は
サキュバス の 話題 だ から って わけ じゃ ない
やっぱり … 好き な ん だ ろ う な
背中 を 押し て くれ た 宇垣 さん に は 悪い けど
やっぱり 自分 から 催 淫 する の は よそう
高橋 先生 は 真摯 ( しんし ) に 答え て くれる 人
なら 私 も 真摯 に 臨む べき だ と 思う
高橋 先生 は ああ 言って くれ た けど
やっぱり 催 淫 は 私 の 手 に 余る
そういう 自覚 が ある うち は 使う べき じゃ ない
でも いつか
“ ここ まで は 使って いい ”
催 淫 に も そういう 落とし どころ が 見つかる と いい な
あっ
ん ?
う う っ う う っ …
( 早紀 絵 ) すみません で し た ( 高橋 ) いいえ
( 早紀 絵 ) ここ まで だったら 使って も いい かな
( 早紀 絵 ) そんな 感じ で 高橋 先生 の てれ 顔 を 拝み まし た
( 宇垣 ) よかった じゃ ない か
それ に サキュバス の 性質 に つい て も お互い の 意見 を 言い合ったり し て
なん だ 考え 方 が 違う の か ?
大丈夫 か ? そんな ん で
( 早紀 絵 ) 違い ます よ ! 考え 方 が 違う から いい ん です よ !
分かって ない です ね 宇垣 さん は
( 宇垣 ) そう す か
( 早紀 絵 ) だ から お互い の 立場 も 考え つつ と か
いろいろ 議論 が 白 熱し ちゃ い まし た が
それ で 結局 落とし どころ と して は です ね …
( 宇垣 ) 報告 ご 苦労 さん じゃあ また な
フウ
娘 が 巣立って いく 寂し さ って …
こんな の かな ~
また 高橋 先生 と 議論 を 深め たい
でも それ って “ また 会い たい ” って いう 言い訳 な の か な
催 淫 を コントロール でき れ ば 苦労 は し ない ん だ ろ う けど
( 雪 ( ゆき ) ) 催 淫 を コントロール し て 何 を ?
ど わ ~ っ 雪 ちゃん !
何 か いかがわしい 臭い が し ます が …
( 早紀 絵 ) ち … 違う の よ !
ほら こういう 性質 って いろいろ と 生活 に 不便 が ある でしょ
だから …
ああ それ は 確かに そうです ね
( 早紀 絵 ) ハア
で 私 に 何 か 用 ?
( 雪 ) これ 例の 物 です
( 早紀 絵 ) わ あ !
間違い ない よう ね
これ 読み 終え た 分
( 雪 ) 確かに 受け取り まし た
ホント に ありがとう ね 雪 ちゃん
同好 の 士 … です から !
( 雪 ) 失礼 し まし た
コントロール か …
雪 女 の 性質 を コントロール し たい ?
はい 自分 の 意思 で ある 程度
冷気 を 出 せる よう に なったら いい なって
冷気 を 出 せる 体質 が ある のに
暑 さ に 悩む の は 変 だ なって 前 から 思って い て …
うん 一理 ある
( 雪 ) フウ
夏 も 近い し やって みる か !
あっ
フフッ
懐かしい です ね この 感じ
ハハ 初心 に 帰って と いう ところ だ な
おさらい だ が
雪 女 の 性質 は ネガティブ な 感情 に 起因 し て いる
緊張 や ストレス に よって かく 冷や汗 や
悲しい こと に よって 流す 涙 は 凍る
そして ひどく 落ち込 ん だ り する と 冷気 が 出る
だ な ?
はい !
細かい コントロール は 後々 に し て
当面 は なんとか 身 ひと つ で 冷気 を 出す こと を 目指 そ う
( 雪 ) はい !
その 間 に 冷や汗 を かく かも しれ ない から
タライ で 受け取って と …
それ で 具体 的 に は どう し たら い い ん です か ?
う ~ ん 悲しい 気持ち に なれ ば 冷気 は 出る が
最終 的 に は それ に よら ず 冷気 を 出し たい
ふり を し て みる か ?
( 雪 ) ふり ? ( 高橋 ) つまり 演技 だ な
( 高橋 ) 擬 似 的 に 作った ネガティブ な 感情 で 冷気 が 出る か どう か
演技 ? ネガティブ な 悲しい 演技 を ?
そう だ こう …
“ あ ~ ひかり や 町 ( まち ) に 何 か あった ~ ” と か
何 か 設定 を 考え て
う っ ああ … えっ えっ と ~
ク …
クッソ ~ よくも 2 人 を ~ N 悲しい よ ~
( 高橋 ) フフッ 何 だ そりゃ ?
( 高橋 ) あっ いか ん いか ん 笑ったら 失礼 だ な
雪 は 真面目 に やって る のに
おのれ ~ !
( 高橋 ) 迫真 ! 別 の 能力 に 覚醒 し そう な 勢い だ
( 雪 ) 悲しい よ ~
( 高橋 ) 能力 か …
雪 女 の 体 が 冷たい から と いって
体液 が 氷点 に 近い と いう の は 生物 と して あり え ない
雪 女 が ネガティブ な 感情 に ある とき
何 か が 体 外 に 出る 瞬間 の 冷や汗 に 働きかけ て 凍ら せる の だ
冷気 を 出す と いう 性質 も
つまり は 何 か が 周り の 空気 を
冷やし て いる と いう こと だ ろ う
何かと は 何 か ?
ネガティブ な 感情 と は つまり 意思
待て よ ? 意思 に 物理 的 な 定義 が できる の だ と し たら …
催 淫 と いう 他者 の 意思 に 影響 を 及ぼす サキュバス の 性質 も
物理 的 に 説明 が つく
佐藤 先生 に 確認 し たい ところ だ な
( 雪 ) ハア ハア …
( 雪 ) そろそろ …
そろそろ 気付 い て ほしい
この 状態 が とても 恥ずかしい こと に
忘れ て い た デミ の こと を 相談 する と
高橋 先生 は その 1 点 に 夢中 に なって
デリカシー が 活動 を 止め て しまう の だ
高橋 先生 もう そろそろ …
( 高橋 ) ん ? あっ そうだ な
う ~ む 冷気 は 出 て ない みたい だ な
演技 で は ダメ か
お っ 冷や汗 は 結構 出 てる な
そう です ね
( 雪 ) それ は 恥ずかしく て か い た もの です
この 方法 は これ っきり に し ま しょ う
冷気 は 出 ませ ん
そう だ な ( 扉 が 開く 音 )
( ひかり ) や ほ や ほ ~ ! ん ?
( 雪 ) ひかり ? ( 高橋 ) おう
( ひかり ) 何 し てる の ?
いや 雪 女 の 力 で
来 ( き た ) る べく 暑 さ を しのぐ 方法 を 考え て いた ん だ が …
あっ いや ~ N それ が 全然 うまく いか なく て
ん ? そう ?
それ ユッキー の 出し た 氷 でしょ ?
( 雪 ) えっ ?
( ひかり ・ 町 ) ハア ~
( 町 ) 冷たく て 気持ち いい
暑 さ しのげ る ~
まっ 今日 の 成果 は ここ まで と いう こと で
ユッキー 氷 が 溶け ちゃ う 溶け ちゃ う
( 雪 ) おのれ ~ !
( 教師 A ) 2 組 に 分かれ て パス の 練習
( 佐竹 ( さた け ) ) しっか し 今日 は め ちゃ 暑い な
( 太田 ( おお た ) ) 梅雨 明ける の も 早かった し
今年 は 猛暑 に なる そう だ … ぞ !
か ~ マジ か よ
こんな クッソ 暑い 日 に 外 で 体育 なんて やって らん ね ~
( ピッ ) ( 教師 B ) 女子 集合
( 女子 たち ) は ~ い
( 教師 B ) 今日 は 中 距離 1,5 キロ の タイム を 測る よ
いきなり 全力 で 走る と 危ない ので その 前 に 軽く グランド を …
やっぱり 夏 は 体育 に 限る な ~
お前 って ホント そういう の 隠す 気 ない の な
ハア ハア ハア …
( 教師 B ) 見づらかったら 言い な ね
( 町 ) はい
( ひかり ・ 雪 ) ハア ハア …
日ざし め っちゃ きつい ん だ けど …
( 雪 ) こんな の … もう 真夏 だ よ
今日 も 暑い な
( 町 ) こんにちは ( 高橋 ) ん ?
( 高橋 ) おう 町 こんにち は 体育 か ?
はい A 組 と の 合同 で し た
じゃあ 雪 も 一緒 か
いつも の 3 人 組 で やかましかった ろ
フフフ
それ が …
( 2 人 ) ああ …
あっ つ ~
( 3 人 ) 失礼 し ま ~ す
う わ ~ 生き返る ~
極楽
さっき の 地獄 に 比べ れ ば ここ は まさに 極楽 だ よ
( 高橋 ) 外 の 体育 つら そう だった な
はい そりゃ もう
( ひかり ) いつも ながら 冷房 完備 と は いい ご 身分 です な 先生 !
まあ ここ に は 暖め すぎ ちゃ マズ い もん が …
あっ これ 前 も 言った な
あんまり ここ に 居座ら ない よう に しろ よ
暑 さ に 弱い お嬢さん 方 に は 悪い が 程々 に な
え ~ 夏 の バンパイア ホント 大変 な の に
それ を 言ったら 雪 女 だって
( 2 人 ) むっ
バンパイア の ほう が 大変 です ~
腕 日焼け し やすい から 半袖 着 られ ない し ~
太陽 も まぶし すぎる ん です ~
雪 女 だって 大変 です ~
体温 が 低い 分 体感 温度 は 高い ん です
汗 も あんまり かか ない し ~
( 2 人 ) プッ
( ひかり ) ハハハ ( 雪 ) ハハハ 何 な の もう
( 高橋 ) 汗 で 滑ったり し ない か ? ( 町 ) あっ はい
手 汗 は あまり か か ない ので でも …
あっ 先生 もっと 涼しく する ため の 提案 が あり ます
お っ 何 だ ? 言う て みよ
スイカ 食べ たい から 買って !
( 高橋 ) 厚かましい に も 程 が ある ! ( ひかり ) う わ ~ に ゃ ~
ハア
涼み たい なら その テンション を どうにか しろ
まだ 結構 する ん だ スイカ も まったく …
あっ
そう いえ ば 職員 室 に アイス の 余って い た やつ が …
( ひかり ) 甘い ! ( 町 ) 優しい
( 雪 ) と いう か 単に 自腹 を 切り たく ない だけ で は ?
ほか に 何 か 涼しく なる 方法 は ない か な ?
雪 ちゃん の “ おのれ ~ ” は ?
いや あれ は 疲れる から
え ~ っ 私 は 好き だ けど な “ おのれ ”
( 雪 ) その 呼び名 は いつ 決まった の ?
う ~ ん “ おのれ ~ ” み たい に
いつ でも できる こと だ と いい ん だ けど な
( 雪 ) いつ でも できる と か 思わ ない で
教室 に も エアコン ない し
人 が いれ ば できる 涼しく なる こと …
怪談 … と か ?
怪談 ! 渋い
背中 を ゾクッ と 凍ら せる と いう こと です な
( 町 ) うん
じゃあ マッチー 一 席 お 願い
( 雪 ) また そんな ムチャ ぶり を
この 前 ネット で 見 た やつ な ん だ けど
( 雪 ) あっ やる ん だ
( 町 ) それ は 今日 み たい に 蒸し暑い 日 で し た
冒険 心 の 強い 2 人 組 の 女の子 が
洞窟 へ やって き まし た
2 人 は 光 の 差さ ない 真っ暗 な 洞窟 を
手 に し た 明かり だけ を 頼り に 一 歩 一 歩 進んで いき まし た
それ から 一体 どれ だけ 歩 い た こと でしょ う ?
やがて 2 人 は 分かれ 道 に たどり つい た の です
そこ に は まるで 誰 か が 来る の を 知って い た か の よう に
書き置き が あり まし た
生 首 を 見る の は 怖い と 思い
2 人 は 右 の 道 を 進む こと に し まし た
右 の 道 の 奥 に は 書き置き の とおり 首 の ない 死体 が あり まし た
少し ホッ と する 2 人 で し た が
死体 の 傍ら に は またしても 書き置き が …
ひと つ
( 女性 の うめき声 )
( 町 ) あ あ ~ あ あ ~
( 雪 ・ ひかり ) プッ
( 雪 ・ ひかり ) アハ ハハ ( 町 ) あれ ?
( ひかり ) 全然 怖く ない ( 雪 ) ねっ
( ひかり ) ハア …
( 雪 ) 怖い 話 作戦 は 失敗 だ ね
あっ そう いや マッチー ベスト 着 てる ね
( 町 ) えっ ? ( 雪 ) ホント だ 暑く ない の ?
うん まあ … N 着 て ない より か は 暑い かな ?
( 2 人 ) ん ?
汗 か い ちゃ わ ない ?
京子 ( きょう こ ) 汗 か か ない ほう だ っけ ?
う うん むしろ 汗 っ かき な ほう だ と 思う
( ひかり ) じゃあ なんで ベスト 着 てる の ?
えっ と つまり その …
汗 かく と シャツ が 透け ちゃ って 下着 が 見え ちゃ う から
( 2 人 ) う わ あ おお …
おお !
( 高橋 ) お ~ い
アイス 持って き て やった …
ぞ ?
( ひかり ・ 雪 ) お かえり なさい
( 高橋 ) 冷えきって いる
♪~
~♪
( ひま り ) 次回 「 亜人 ちゃん は 語り たい 」
「 デュラ ハン は 時空 を 超え て 」