No Game No Life Episode 7 No Game No Life Episode 7

う う … お 風呂 イヤ |||ふろ|いや

ちょ っ 白 そんなに 動か れ て は 洗え ませ ん の ! ||しろ||うごか||||あらえ|||

イヤ いや

つって も あん だけ の こと が あった ん だ

さすが に 今日 は 風呂 に 入る べき だ ろ 妹 よ ||きょう||ふろ||はいる||||いもうと|

髪 ゴワゴワ する から イヤ かみ||||いや

でし たら こちら の シャンプー など は いかが でしょ う か ||||しゃんぷー||||||

う が が が っ ど っ から 湧 い て き た ジブリール ? ||||||||わ|||||

フリューゲル 御用達 |ごようたし

精霊 水 配合 の シャンプー で ござい ます せいれい|すい|はいごう||しゃんぷー|||

ふんわり しっとり と 上質 な 仕上がり に なる こと |||じょうしつ||しあがり|||

請け合い で ござい ます と いう わけ で うけあい|||||||

この ジブリール め が マスター たち の 奴隷 と して ||||ますたー|||どれい||

お 背中 お 流し 致し ます グヘヘッ 異 世界 人 の 未知 の ボディー |せなか||ながし|いたし|||い|せかい|じん||みち||ぼでぃー

関わる な 白 ! そい つ は 存在 そのもの が 18 禁 だ かかわる||しろ||||そんざい|その もの||きん|

ジブリール 待て |まて

へ ? あれ ?

ジブリール そこ で 見 てる だけ |||み||

え ぇっ ? そんな

湯気 だらけ で 生殺し で ござい ます よ ぉ ゆげ|||なまごろし|||||

すでに マスター と して ジブリール を 完全 に 掌握 と は |ますたー|||||かんぜん||しょうあく||

すげ ぇ っす 白 さん マジ パネェ っす |||しろ||||

この 状況 に 慣れ つつ ある 自分 が イヤ です わ |じょうきょう||なれ|||じぶん||いや||

うえ え ん

こ … これ は 何 です の ? |||なん||

マスター の ため に 用意 さ せ て いただき まし た ますたー||||ようい||||||

キッチン で ござい ます きっちん|||

ええ と ツェペフ さん ?

ステフ ! ステファニー ・ ドーラ です わ

私 マスター 以外 の イマ 二 ティ に は わたくし|ますたー|いがい||いま|ふた|||

これ っぽ っち も 興味 ござい ませ ん ので ||||きょうみ||||

“ ドラ ちゃん ” と お呼び し ます ね どら|||および|||

ド … ドラ ? |どら

その ドラ ちゃん に マスター より 伝言 です |どら|||ますたー||でんごん|

“ ここ に は 砂糖 や バター も 山ほど ある んで ” |||さとう||ばたー||やまほど||

お前 の 自由 に 使って いい ぞ ” 以上 で ござい ます おまえ||じゆう||つかって|||いじょう|||

ホント です の ? ほんと||

ああ これ だけ あれ ば もっと いろいろ な お 菓子 が |||||||||かし|

。 。 って それ 間接 的 に 私 に 作れ って こと です わ ||かんせつ|てき||わたくし||つくれ||||

いつも いつも 人 の こと を いい よう に 使って ||じん|||||||つかって

ステフ が い なきゃ 俺 ら も 負け て た あり が と な ||||おれ|||まけ||||||

キャーッ もう です わ ぁ

なるほど これ が イマニティ の 恋愛 感情 と いう もの な の です ね |||||れんあい|かんじょう|||||||

恋愛 ? れんあい

は う っ ち っ 違う ん です の よ お |||||ちがう|||||

ホレ 続けろ と 命じ られ て は い ない ドラ ちゃん に |つづけろ||めいじ||||||どら||

はて なぜ 恒久 的 影響 が 出 て いる の か ||こうきゅう|てき|えいきょう||だ||||

ウフフッ マスター が 関わる もの 皆 すべて |ますたー||かかわる||みな|

興味 は 尽き のう ござい ます きょうみ||つき|||

フウ

あっ

戻った の です よ クラ ミー もどった||||くら|

えっ と 情報 ? 食事 ? ||じょうほう|しょくじ

それとも 私 ? ウフフッ |わたくし|

まずは 服 かしら ね |ふく||

おいしく なって る

なんでも 前 国王 の お 孫 さん が |ぜん|こくおう|||まご||

新 国王 の 政策 を 実 施し だ し て から しん|こくおう||せいさく||み|ほどこし||||

暮らし向き が 少し よく なって いる そう な の です よ くらしむき||すこし||||||||

そう ステファニー ・ ドーラ が

フン 傀儡 の 傀儡 なんて 愚 王 の 孫娘 らしく 恥知らず ね ふん|かいらい||かいらい||ぐ|おう||まごむすめ||はじしらず|

本当 は 意地悪 した こと 気 に 病 ん で て ほんとう||いじわる|||き||びょう|||

1 人 で こっそり 謝り 方 を 練習 し て いる クラ ミー も じん|||あやまり|かた||れんしゅう||||くら||

カワイイ の です よ

なんで 知って る の ? じゃ なかった |しって||||

そんな こと より ほか に 情報 は ない の ? |||||じょうほう|||

ん ー そうです ねぇ |-|そう です|

あと は 新 国王 が フリューゲル を 手 に 入れた こと と ||しん|こくおう||||て||いれた||

東部 連合 に 興味 を 持って いる こと ぐらい な の です よ とうぶ|れんごう||きょうみ||もって|||||||

な ん です って

つい 興 が 乗り すぎ まし た わ |きょう||のり||||

こ … これ も ひいては イマ 二 ティ の ため ||||いま|ふた|||

断じて 恋愛 感情 と か じゃ あり ませ ん の よ だんじて|れんあい|かんじょう||||||||

では ジブリール 君 ||きみ

俺 に 征服 さ れる ケモ 耳 少女 たち の 楽園 おれ||せいふく||||みみ|しょうじょ|||らくえん

東部 連合 に つい て 聞か せ て もら お う か とうぶ|れんごう||||きか||||||

この 国 もう ダメ かも しれ ませ ん わ ね |くに||だめ||||||

かしこまり まし た

ワー ビースト は その 身体 的 特徴 の 差異 から ||||からだ|てき|とくちょう||さい|

長年 部族 ごと に 内戦 状態 に あり まし た ながねん|ぶぞく|||ないせん|じょうたい||||

それ が 巫女 と 呼ば れる 個体 に よって ||いちこ||よば||こたい||

半 世紀 足らず で 平定 併合 さ れ て いき はん|せいき|たら ず||へいてい|へいごう||||

世界 第 3 位 の 巨大 海洋 国家 東部 連合 と なった の です せかい|だい|くらい||きょだい|かいよう|こっか|とうぶ|れんごう||||

うむ 要するに 猫 耳 っ子 や 犬 耳 っ子 |ようするに|ねこ|みみ|っこ||いぬ|みみ|っこ

キツネ 耳 っ子 ウサ 耳 っ子 など 幾多 の ケモ 耳 っ子 たち が い て きつね|みみ|っこ||みみ|っこ||いくた|||みみ|っこ||||

その すべて が 俺 の もの だ と いう こと だ な |||おれ||||||||

よし 早速 攻め 滅ぼ そ う ! その ため に も |さっそく|せめ|ほろぼ||||||

数 千 年 に わたって 収集 し た お 前 の 知識 役立て て もらう ぞ すう|せん|とし|||しゅうしゅう||||ぜん||ちしき|やくだて|||

残念 です が それ は 不可能 で ござい ます ざんねん|||||ふかのう|||

恐れ ながら いくら マスター たち で も おそれ|||ますたー|||

東部 連合 に は 勝て ない か と とうぶ|れんごう|||かて|||

ジブリール それ は

「 空白 」 が 負ける と ? くうはく||まける|

いえ 私 で は ご 期待 に 添え ない と いう 意味 で ござい ます |わたくし||||きたい||そえ||||いみ|||

なぜなら 私 は 一 度 東部 連合 に 挑み |わたくし||ひと|たび|とうぶ|れんごう||いどみ

負け て おり ます まけ|||

あ あっ

決まり ね きまり|

今 の エル キア の 背後 に は 東部 連合 ワー ビースト が いる わ いま|||||はいご|||とうぶ|れんごう|||||

なぜ そう 言い 切れる の です か ? ||いい|きれる|||

フィー なら 分かる でしょ ||わかる|

エルヴン ・ ガルド も また 過去 東部 連合 に 4 度 挑み ||||かこ|とうぶ|れんごう||たび|いどみ

いずれ も 敗北 し た ん だ から ||はいぼく|||||

ハア まあ 負け た の は ぼん くら な 老人 ども です けど ね ||まけ|||||||ろうじん||||

あの 2 人 が フリューゲル を |じん|||

そして エルフ の 力 を 借り た 私 を 破った こと に も |||ちから||かり||わたくし||やぶった|||

それ で 説明 が つく の よ ||せつめい||||

後ろ盾 が ワー ビースト なら うしろだて||||

エルフ でも 見抜け ない ペテン を 使って も おかしく ない わ ||みぬけ||||つかって||||

クラ ミー くら|

当然 よ ね とうぜん||

イマニティ が 上位 種族 に 勝て る わけな い ん だ から ||じょうい|しゅぞく||かて||||||

あんまり 人類 を ナメ る ん じゃ ねえ |じんるい||||||

バカ に し て ばか|||

うーん フリューゲル どころ か エルフ まで 勝て ねえ と か ||||||かて|||

いったい どんな ゲーム 仕掛け られ た ん だ よ ||げーむ|しかけ|||||

東部 連合 は 勝負 の 対価 と して とうぶ|れんごう||しょうぶ||たいか||

ゲーム 内容 の 記憶 消失 を 要求 する と 言え ば お 分かり でしょう か げーむ|ないよう||きおく|しょうしつ||ようきゅう|||いえ|||わかり||

なるほど そりゃ 勝て ん わ ||かて||

どういう こと です の ?

あ ?

記憶 を 消さ れ たら きおく||けさ||

当然 ゲーム の 内容 の 記録 や 資料 も 残ら ない し とうぜん|げーむ||ないよう||きろく||しりょう||のこら||

対策 を 練る こと も 不可能 たいさく||ねる|||ふかのう

そんな ん で 心 まで 読める と か いう |||こころ||よめる|||

トン デモ 種族 に 勝て る か よ とん|でも|しゅぞく||かて|||

情報 が 大事 って 教え た ばかり じょうほう||だいじ||おしえ||

やはり ステフ か

ぐ ぬ ぬ っ ん ?

いや 待て それ は おかしい |まて|||

何 が ? なん|

そんな エンドレス 初 見殺し 状態 なら 誰 も 東部 連合 に 仕掛け て こ なく なる ||はつ|みごろし|じょうたい||だれ||とうぶ|れんごう||しかけ||||

仕掛け て こ ない ほう が 楽 で いい しかけ||||||がく||

妹 よ いもうと|

だから 兄ちゃん より 頭 いい のに 戦略 ゲー で 負ける ん だ ぞ |にいちゃん||あたま|||せんりゃく|||まける|||

イラッ

せっかく エルフ や フリューゲル に も 勝て る 必勝 の 手 が ある ん だ ||||||かて||ひっしょう||て||||

多少 隙 を 見せ て の 返り 討ち たしょう|すき||みせ|||かえり|うち

まあ いわば 誘い 受け で 領土 を ぶんどった ほう が ||さそい|うけ||りょうど||||

おいしい だ ろ ? な のに

に ぃ の プレー スタイル ウザ い |||ぷれー|すたいる||

兄 ショック ! あに|しょっく

でも 確かに おかしい |たしかに|

それ じゃ 半 世紀 で 国 が 拡大 する わけ ない ||はん|せいき||くに||かくだい|||

だ ろ ? おかしい だ ろ !

そういう こと で し たら マスター 私 に 心当たり が あり ます |||||ますたー|わたくし||こころあたり|||

う っ 心当たり ? ん だ そりゃ ? ||こころあたり|||

あっ 本 に 書 い て あった |ほん||しょ|||

この 10 年 で 東部 連合 に 挑 ん だ 国 が 1 つ だけ ある |とし||とうぶ|れんごう||いど|||くに||||

どこ だ そんな アホ な 国 は ? |||||くに|

直接 ご覧 に なった ほう が 早い か と もちろん ドラ ちゃん も ご 一緒 に ちょくせつ|ごらん|||||はやい||||どら||||いっしょ|

さ さっ マスター たち も 私 に お つかまり ください ||ますたー|||わたくし||||

それでは 失礼 し ます |しつれい||

あっ ああ う あっ

な っ 何 です の ぉ ? ||なん|||

今日 は 晴れて ござい ます ねえ きょう||はれて|||

まっ 待て ! お前 今 何 を し た ? |まて|おまえ|いま|なん|||

空間 転 位 です が ? くうかん|てん|くらい||

ああ うん そう いえ ば リアル な ファンタジー 世界 で し た ね ここ |||||りある|||せかい|||||

それ どの くらい できる の ?

視界 内 なら どこ へ でも 一 度 訪れ た 場所 なら 無制限 に しかい|うち|||||ひと|たび|おとずれ||ばしょ||むせいげん|

それ なんて ルーラ

こんな 連中 を 相手 に |れんちゅう||あいて|

イマ 二 ティ は どう やって いにしえ の 大戦 を 生き延び た ん だ ? いま|ふた|||||||たいせん||いきのび|||

それ 人類 史 上 最大 の 謎 と さ れ て ます わ |じんるい|し|うえ|さいだい||なぞ||||||

ああ 思い起こせ ば いにしえ の 大戦 |おもいおこせ||||たいせん

ドラゴ ニア や ギガント オールド デウス ら の 荒れ狂う 戦場 |にあ|||||||あれくるう|せんじょう

フリューゲル 50 人 で ようやく 竜 の 首 を 狩れ たり |じん|||りゅう||くび||かれ|

神 に 200 人 で 挑み 返り 討ち に 遭ったり かみ||じん||いどみ|かえり|うち||あったり

なんとも 懐かしゅう ござい ます |なつかしゅう||

う わ ぁ

。 。 と そんな こと より も あちら を ご 覧 ください ||||||||み|

ん ? え ぇ と 。 。

何 ? あの エル キア の 景観 ぶち壊し な 高層 ビル なん|||||けいかん|ぶちこわし||こうそう|びる

お っ きい

東部 連合 の 在 エル キア 大使 館 です わ とうぶ|れんごう||ざい|||たいし|かん||

ハァー また すごい 物 建て られ た な |||ぶつ|たて|||

正確 に は 我が国 の 元 王 城 を 東部 連合 が 改築 し た 物 です けれど せいかく|||わがくに||もと|おう|しろ||とうぶ|れんごう||かいちく|||ぶつ||

へえ

。 。 って おい 待て 今 " 元 王 城 ” つった か ? ||まて|いま|もと|おう|しろ||

それ って つまり

覚え て おい で です か マスター おぼえ||||||ますたー

この 10 年 東部 連合 に 挑 ん だ 唯一 の 国 |とし|とうぶ|れんごう||いど|||ゆいいつ||くに

おい まさか

は あ 仕掛け た の エル キア ||しかけ||||

に ぃ 大丈夫 ? ||だいじょうぶ

ああ ごめん な 白 ちょっと 絶望 し てる だけ だ |||しろ||ぜつぼう||||

グホッ

エルフ すら 4 回 も 負け てる 相手 に ||かい||まけ||あいて|

国土 の 半分 を 賭け て 8 回 も 仕掛け たって の か ? こくど||はんぶん||かけ||かい||しかけ|||

前 国王 や っぱ ホント に アホ だった ん じゃ ねえ の ? ぜん|こくおう|||ほんと|||||||

何 です の ? なん||

以前 空 も お じい 様 が 正しい って 言って た じゃ ない です の ! いぜん|から||||さま||ただしい||いって|||||

国土 の 半分 を 無謀 な 突撃 で 捨て た やつ こくど||はんぶん||むぼう||とつげき||すて||

どう かばえ ば いい ん だ

東部 連合 に 取ら れ た 領地 が 今 あれ ば とうぶ|れんごう||とら|||りょうち||いま||

どれ だけ 酪農 と 工業 が できる と 思う ? ||らくのう||こうぎょう||||おもう

ホント お前 の じいさん だ な ほんと|おまえ||||

運 なんて もん 信じ て うん|||しんじ|

数 撃ちゃ いつか 勝て る と でも 思った の か ね ? すう|うちゃ||かて||||おもった|||

お じい 様 は 確かに ゲーム は 弱かった です わ でも ||さま||たしかに|げーむ||よわかった|||

イマ 二 ティ 300 万 の 命 を 背負って 何も 思う ところ が ない ほど いま|ふた||よろず||いのち||せおって|なにも|おもう||||

頭 の ネジ は 飛 ん で ませ ん でし た の よ あたま||ねじ||と||||||||

空 たち と 違い 至って 常識 的 な 人格 者 で し た わ から|||ちがい|いたって|じょうしき|てき||じんかく|もの||||

常識 的 な 人格 者 ? じょうしき|てき||じんかく|もの

ハッ 領土 半分 を 無策 に 費やす の が 常識 的 だって ん なら |りょうど|はんぶん||むさく||ついやす|||じょうしき|てき|||

俺 は 異常 者 で 結構 だ おれ||いじょう|もの||けっこう|

まっ て め えら の 国 の 問題 な のに 何 を する でも なく |||||くに||もんだい|||なん||||

ただ 文句 ばっ か 言って る 国民 連中 に は 似合い の 王 かも な |もんく|||いって||こくみん|れんちゅう|||にあい||おう||

まったく 人類 って の は ー |じんるい||||-

ど いつ も こいつ も どう しよ う も ねえ

え ?

私 を 悪く 言う の は かまい ませ ん わたくし||わるく|いう|||||

でも お じい 様 や お じい 様 が 信じ た もの を |||さま||||さま||しんじ|||

あっ

おい あ あっ ステフ

に ぃ 言いすぎ ||いいすぎ

こんな シャレ に なら ねえ 現実 見せ られ て どう しろ って ん だ |||||げんじつ|みせ|||||||

あっ

おいし

クッソ

うま い じゃ ん

お じい 様 これ 何 の 鍵 です の ? ||さま||なん||かぎ||

これ は の じいちゃん の 大事 な 物 が 入って る 場所 の 鍵 じゃ |||||だいじ||ぶつ||はいって||ばしょ||かぎ|

私 知って ます わ わたくし|しって||

殿 方 は 人 に 見せ られ ない 本 を 集め てる って しんがり|かた||じん||みせ|||ほん||あつめ||

いやいや 違う ぞ それ は 別 の 鍵 。 。 では なく て ! |ちがう||||べつ||かぎ|||

これ は の 希望 の 鍵 じゃ |||きぼう||かぎ|

希望 ? きぼう

いずれ これ を ステファニー に あげよ う

ホント です の ? ほんと||

ああ

いつか 心から エル キア を |こころから|||

イマ 二 ティ を 任せ られる と 信じ た 者 に 渡し て おくれ いま|ふた|||まかせ|||しんじ||もの||わたし||

あんな 男 に 渡せ る わけ が |おとこ||わたせ|||

ちょっと よろしい でしょう か

ノヒャアアア ! なな な な 何 です の よ ||||なん|||

ドラ ちゃん に は 今 から 図書 館 に 戻ら れる こと を お 勧め 致し ます どら||||いま||としょ|かん||もどら|||||すすめ|いたし|

へ ? 今 から って … |いま||

マスター の ため それ が よい と 判断 し ますたー|||||||はんだん|

勝手 に 参り まし た かって||まいり||

どう する か は ご 自由に |||||じゆうに

ちょっと …

じ ょ 冗談 じゃ ない です わ なんで 私 が ||じょうだん||||||わたくし|

ああ ん もう !

あっ

マスター いくら 調べ て も ますたー||しらべ||

前 国王 の 愚行 を 弁護 する の は 不可能 か と ぜん|こくおう||ぐこう||べんご||||ふかのう||

別に そんな つもり は ねえ ただ 違和感 に 気付 い た だけ だ べつに||||||いわかん||きづ||||

“ ドラ ちゃん の ため に 見つけ出し た ” が 正しい の で は ? どら|||||みつけだし|||ただしい|||

お … 俺 の ケモ 耳 王国 征服 の 反面 教師 に する ため に |おれ|||みみ|おうこく|せいふく||はんめん|きょうし||||

記録 を 洗った だけ だ ! きろく||あらった||

そもそも なぜ 前 国王 は 東部 連合 に 8 回 も 挑 ん だ ? ||ぜん|こくおう||とうぶ|れんごう||かい||いど||

300 万 の 命 を 背負った 常識 人 が ムキ に なって 挑む 回数 じゃ ない よろず||いのち||せおった|じょうしき|じん|||||いどむ|かいすう||

ここ は 前 国王 が 1 回 目 に 賭け た 場所 だ ||ぜん|こくおう||かい|め||かけ||ばしょ|

アルマ タイト の 鉱山 です ね |||こうざん||

貴重 な 金属 だ が きちょう||きんぞく||

今 の イマ 二 ティ の 技術 じゃ 加工 不可能 な 無用 の 長 物 だ いま||いま|ふた|||ぎじゅつ||かこう|ふかのう||むよう||ちょう|ぶつ|

んで 2 回 目 3 回 目 4 回 目 |かい|め|かい|め|かい|め

そして 8 回 目 |かい|め

最後 に 城 を 賭ける まで さいご||しろ||かける|

前 国王 は 価値 の ある もの は 一 度 も 賭け て い ない ぜん|こくおう||かち|||||ひと|たび||かけ|||

何 か 意図 が あった と しか 思え ない ん だ よ なん||いと|||||おもえ||||

マスター ますたー

なぜ 東部 連合 は デメリット に なる 記憶 消去 を 行う ? |とうぶ|れんごう||でめりっと|||きおく|しょうきょ||おこなう

なぜ エルヴン ・ ガルド は 4 回 挑 ん だ ? ||||かい|いど||

なぜ 前 国王 は … いや 待て |ぜん|こくおう|||まて

8 回 で やめ た の は 8 回 で 目的 を 遂げ た から ? かい||||||かい||もくてき||とげ||

確証 は ない かくしょう||

だが もし 前 国王 が 記憶 を 失って い ない と し たら ? ||ぜん|こくおう||きおく||うしなって|||||

マスター ますたー

恐れ ながら 申し上げ ます おそれ||もうしあげ|

イマ 二 ティ が 皆 マスター の よう に いま|ふた|||みな|ますたー|||

思慮 深く 行動 し て いる わけ で は ござい ませ ん しりょ|ふかく|こうどう|||||||||

だが し てる やつ も いる

そして おおむね そういう やつ は 理解 さ れ ない |||||りかい|||

それ を 理解 しよ う と する の は 俺 の 義務 だ ||りかい|||||||おれ||ぎむ|

素直 に 言って いい ぞ すなお||いって||

" 下等 動物 に すぎ ない 人類 を なぜ 信じ られる の か ” って な かとう|どうぶつ||||じんるい|||しんじ|||||

いえ その よう な こと は

答え は 簡単 だ こたえ||かんたん|

俺 は 人類 なんて 信じ て ない の さ おれ||じんるい||しんじ||||

えっ ?

人類 なんて ど いつ も こいつ も 途方 も なく 低俗 で バカ な 生き物 だ じんるい|||||||とほう|||ていぞく||ばか||いきもの|

俺 も 含め て な おれ||ふくめ||

あんな の は ただ の クソ だ |||||くそ|

元 の 世界 だ ろ う が 異 世界 だ ろ う が 何も 変わら ない もと||せかい|||||い|せかい|||||なにも|かわら|

やはり あんな 男 に … ||おとこ|

だけど 人類 の 可能 性 は 信じ てる |じんるい||かのう|せい||しんじ|

根拠 は こいつ だ こんきょ|||

世の中 に は な いる ん だ よ よのなか|||||||

神 に すら 届き 得る 可能 性 を 希望 を 幻想 を かみ|||とどき|える|かのう|せい||きぼう||げんそう|

その 小さな 身 に 体現 し た “ ホン モノ ” が |ちいさな|み||たいげん|||ほん|もの|

初めて 白 と 出会った 日 8 年 も 前 の こと だ はじめて|しろ||であった|ひ|とし||ぜん|||

当時 たった 3 歳 の 子ども が とうじ||さい||こども|

俺 の 名前 を 聞い て 第一声 何 てった と 思う ? おれ||なまえ||ききい||だいいっせい|なん|||おもう

ホント 空っぽ ほんと|からっぽ

" 空 ” って 名前 と から||なまえ|

他人 の 顔 に 同調 し て 笑って る だけ の 俺 を 見抜 い て たにん||かお||どうちょう|||わらって||||おれ||みぬ||

ダブルミーニング で 罵った ん だ よ 笑える だ ろ ? ||ののしった||||わらえる||

と きめい た よ ワクワク し た ||||わくわく||

ホン モノ は 実在 し た ん だ って ほん|もの||じつざい|||||

そして 分 不相応 に も 憧れ た |ぶん|ふそうおう|||あこがれ|

俺 ら の 元 の 世界 な おれ|||もと||せかい|

人類 は 大空 を 飛び 星 々 を 渡る ん だ ぜ じんるい||おおぞら||とび|ほし|||わたる|||

それ は 信じ られ ませ ん ||しんじ|||

誰 も が 人類 自身 さえ そう 思った だれ|||じんるい|じしん|||おもった

だけど いる ん だ よ 届 い た やつ が ホン モノ が |||||とどけ|||||ほん|もの|

そして なかなか 理解 さ れる こと の ない ||りかい|||||

そい つ ら の 可能 性 を くん で やる の が ||||かのう|せい||||||

俺 ら 凡人 の 義務 な の さ おれ||ぼんじん||ぎむ|||

だから まずは 信じ なきゃ 始まら ない ん だ よ ||しんじ||はじまら||||

前 国王 も さ ぜん|こくおう||

空 。 。 から

ん . .

渡し たい 物 が あり ます わ わたし||ぶつ||||

間違い ない まちがい|

エロ 本 だ ! |ほん|

やっぱり 人選 を 誤り まし た わ |じんせん||あやまり|||

ですが マスター いったい どこ の 鍵 な の でしょ う |ますたー||||かぎ||||

エロ 本 隠す なら 自分 の 部屋 つまり この 部屋 |ほん|かくす||じぶん||へや|||へや

つ う か もう とっくに 見つけ て た ん だ けど な |||||みつけ||||||

えっ ?

前 に この 部屋 の ベッド が 傾 い て て 寝 にく いっ つ っ た ろ ? ぜん|||へや||べっど||かたむ||||ね||||||

あれ が 実は 仕掛け の 起点 で さ あと は こう ち ょ ちょいと ||じつは|しかけ||きてん||||||||

はい 隠し 部屋 ご 開帳 ! |かくし|へや||かいちょう

なんか もう いろいろ 台なし です わ |||だいなし||

お っ

わ あ 。 。

イマ 二 ティ の 最期 の 王 なら ぬ 再起 の 王 の ため これ を 遺 す いま|ふた|||さいご||おう|||さいき||おう|||||い|

我 は 賢 王 に あら ず われ||かしこ|おう|||

むしろ 希 代 の 愚 王 と して 名 を 遺 す だ ろ う |まれ|だい||ぐ|おう|||な||い||||

だが 我 は 我 で は ない 再起 の 王 の ため |われ||われ||||さいき||おう||

筆 を 執り 記す ふで||とり|しるす

願わくば 我 の 浅 薄 で 惨め な あがき が … ねがわくば|われ||あさ|うす||みじめ|||

“ 次 なる 王 の 力 と なら ん こと を 信じ て ” つぎ||おう||ちから||||||しんじ|

やはり 前 国王 は 記憶 を 失って い なかった |ぜん|こくおう||きおく||うしなって||

エルフ と 違い イマ 二 ティ なんて 下等 動物 は ||ちがい|いま|ふた|||かとう|どうぶつ|

ワー ビースト に し て みりゃ カモ で しか ない ||||||かも|||

だから 何度 も 挑ま せる ため 記憶 を 消さ なかった ん だ |なんど||いどま|||きおく||けさ|||

誘い 受け 狙って ? さそい|うけ|ねらって

わざと 手 え 抜 い て 次 は 勝て る か も と か 思わ せ た ん だ ろ う な |て||ぬき|||つぎ||かて||||||おもわ|||||||

だが 前 国王 は それ を 承知 で 挑み 連中 の 手の内 を 探った |ぜん|こくおう||||しょうち||いどみ|れんちゅう||てのうち||さぐった

わざと 無 価値 な 土地 を 与え いずれ 取り返す ため に |む|かち||とち||あたえ||とりかえす||

ならば なぜ 前 国王 は ||ぜん|こくおう|

ゲーム の 秘密 を 誰 に も 話さ なかった の です か ? げーむ||ひみつ||だれ|||はなさ||||

” 生涯 誰 に も 伝え ない ” しょうがい|だれ|||つたえ|

恐らく そんな 盟約 を の ませ た ん だ ろ う よ おそらく||めいやく|||||||||

あっ それでは 何 の 意味 も ||なん||いみ|

ただし そこ に “ 死後 ” は 含ま れ ない |||しご||ふくま||

8 回 賭け て 盟約 の 間隙 を かい くぐり 託し た ん だ かい|かけ||めいやく||かんげき||||たくし|||

再起 の 王 人類 最強 の ギャンブラー に さいき||おう|じんるい|さいきょう|||

その ため の 次期 国王 選定 ギャンブル 大会 ? |||じき|こくおう|せんてい|ぎゃんぶる|たいかい

賭け た ん だ よ 前 国王 は かけ|||||ぜん|こくおう|

序列 最 下位 の 人類 から じょれつ|さい|かい||じんるい|

多 種族 を 圧倒 する 者 が 現れる と いう おお|しゅぞく||あっとう||もの||あらわれる||

限りなく ゼロ に 等しい しかし ゼロ で は ない 可能 性 に かぎりなく|||ひとしい||||||かのう|せい|

ステフ

こいつ は 愚者 を 演じ 無謀 に 挑み はかなく 敗れ ||ぐしゃ||えんじ|むぼう||いどみ||やぶれ

その 手の内 を あばく こと に 徹 し た 偉大 な 男 の 生涯 |てのうち|||||てつ|||いだい||おとこ||しょうがい

人類 へ の 信頼 の すべて だ じんるい|||しんらい|||

お前 の じいさん いや 前 国王 は おまえ||||ぜん|こくおう|

や っぱ お前 の じいさん だ な ||おまえ||||

お じい 様 ||さま

お じい 様 ! ||さま

重い もん 託さ れ ち まった な おもい||たくさ||||

大丈夫 に ぃ と 白 なら だいじょうぶ||||しろ|

なあ ジブリール こういう やつ が いる ん だ

どう だ たま ん ねえ だ ろ ?

そう … かも しれ ませ ん

東部 連合 貴 公 ら の 首 は とうぶ|れんごう|とうと|おおやけ|||くび|

柱 に つるさ れる の が お 似合い だ ちゅう|||||||にあい|