Boku dake ga Inai Machi (ERASED ) Episode 9 boku|||inai|machi|erased|episode Boku dake ga Inai Machi (ERASED) Episode 9

この …

お 母さん |かあさん

加代 かよ

何 日 も どこ ほっ つき 歩 い て ん だ なん|ひ|||||ふ||||

この …

あんた たち

やっぱり あんた たち だった の ね

人 ん ち の 娘 隠す なんて どういう こと じん||||むすめ|かくす|||

余計 な 心配 さ せ や がって よけい||しんぱい||||

訴え て やる から 覚悟 し な うったえ||||かくご||

あんた さ この 3 日 の 間 一 度 でも 加代 ちゃん の こと 捜し た かい |||ひ||あいだ|ひと|たび||かよ||||さがし||

何 あたし を … 悪者 に する つもり な の なん|||わるもの||||| ふざける な

この

加代 離せ バカ かよ|はなせ|ばか

余計 な 心配 か よけい||しんぱい|

あんた が 心配 な の は 自分 の こと だけ だ べ ||しんぱい||||じぶん|||||

何 冰 蝶 なん|こおり|ちょう Naga naga

台本 だいほん

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

乙 一 おつ|ひと

VCB - Studio vcb|studio

宋 宋 そう|そう

和 路 雪 わ|じ|ゆき

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

立ち止まって 振り返って たちどまって|ふりかえって

とめど ない 今日 を 嘆き あった ||きょう||なげき|

記憶 だって 永遠 に なんて きおく||えいえん||

殘 ら ない もん と 思い知って ざん|||||おもいしって

僕 は ずっと 掻きむしって ぼく|||かきむしって

心 の 隅 っこ で 泣 い た こころ||すみ|||なき||

そして どう か なく さ ない で よ って

高架 下 過ぎる 日々 を こうか|した|すぎる|ひび|

後悔 し て ん だ よって そう 言い 逃し た あの 日 こうかい|||||||いい|のがし|||ひ

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

僕 は 今日 も 掻きむしって ぼく||きょう||かきむしって

忘れ ない 傷 を つけ てる ん だ よ わすれ||きず||||||

字幕 じまく

くそ

何 何 してん の 加代 なん|なん|||かよ

離せ あたし の 言う こと が 聞け ない の はなせ|||いう|||きけ||

雛 月 さん もう やめ な よ ひな|つき|||||

加代 ちゃん も そんな あんた の 姿 見 たく ない っ しょ や かよ||||||すがた|み|||||

あんた こそ 加代 の 前 で あたし を 悪者 扱い し や がって ||かよ||ぜん||||わるもの|あつかい|||

人 の 娘 攫 っと い て 何 様 の つもり だ じん||むすめ|つか||||なん|さま|||

うる せ え て め え が 娘 を 物置 に 閉じ込め た り |||||||むすめ||ものおき||とじこめ||

3 日 い なく なって も 放っておく よう な 親 だ から だ ひ|||||ほうっておく|||おや|||

親 の 苦労 も 責任 も 分から ない よう な ガキ が おや||くろう||せきにん||わから||||がき|

いっち ょ まえ の 口 利 くん じゃ ない よ ||||くち|り||||

この …

雛 月 明美 さん です ね ひな|つき|めいび|||

石狩 振興 局 児童 相談 課 の 者 です いしかり|しんこう|きょく|じどう|そうだん|か||もの|

あなた と 娘 の 加代 ちゃん の こと で 少し お 話 を さ せ て いただき たく 伺い まし た ||むすめ||かよ|||||すこし||はなし|||||||うかがい||

ハメ や がった な

この くそ 親子 ||おやこ

私 ども だけ で は 会って くださら ない か と 思い まし て わたくし|||||あって|||||おもい||

少々 藤沼 さん に ご 協力 いただき まし て しょうしょう|ふじぬま||||きょうりょく|||

誰 が 会わ ない なんて 言った の よ だれ||あわ|||いった||

それ は 失礼 いた し まし た ||しつれい||||

すみません こんな 役 を お 願い し て しまって ||やく|||ねがい|||

いいえ 八 代 先生 |やっ|だい|せんせい

あたし の 方 も あの 人 に 一言 あり まし た ので ||かた|||じん||いちげん||||

むしろ お 手伝い でき て 感謝 し て い ます ||てつだい|||かんしゃ||||

あいつ ら が うち の 娘 を 攫 った 犯人 だ ろ 早く 警察 呼び な よ |||||むすめ||つか||はんにん|||はやく|けいさつ|よび||

いえ まず 普段 の お 母さん と 娘 さん の 関係 の こと で お 話 が あり ます ||ふだん|||かあさん||むすめ|||かんけい|||||はなし|||

何 言って ん の あんた あたし と 加代 の 関係 が 何 だって いう の よ なん|いって||||||かよ||かんけい||なん||||

娘 さん の 加代 ちゃん を 保護 する 必要 あり と 判断 し まし た むすめ|||かよ|||ほご||ひつよう|||はんだん|||

保護 ？ 保護 者 は あたし でしょ ほご|ほご|もの|||

3 日間 行方 不明 の 娘 を 捜 そ う と も し ない の は 保護 放棄 でしょ う にち かん|ゆくえ|ふめい||むすめ||さが|||||||||ほご|ほうき||

だって それ は そこ の ガキ が |||||がき|

何で あたし が 犯罪 者 みたい な 扱い を 受ける の なんで|||はんざい|もの|||あつかい||うける|

まあまあ 雛 月 さん |ひな|つき|

落ち着 い て ください おちつ|||

いい わ

自分 から 警察 に 行く わ よ じぶん||けいさつ||いく||

出る とこ 出 て やろう じゃ ない の でる||だ|||||

来 な 加代 らい||かよ

ち ょ … ちょっと

困り ます こまり|

雛 月 さん ひな|つき|

落ち着 い て ください おちつ|||

せ … 先生 |せんせい

来い 来い ったら こい|こい|

加代 かよ

来 いっ つ って ん だ ろ らい||||||

明美 めいび

明美 や めいび|

お 母さん … |かあさん

すま ん かった

あの 男 と 無理やり 別れ させ て から 疎遠 に な っと っ た が |おとこ||むりやり|わかれ|さ せ|||そえん||||||

お前 たち 二 人 の こと は ずっと ずっと 気 に し とった よ おまえ||ふた|じん||||||き||||

女手 一 つ で 子供 を 育てる 大変 さ は この 私 が よ ー く 知って る よ おんなで|ひと|||こども||そだてる|たいへん||||わたくし|||-||しって||

寂しかった べ つらかった べ … さびしかった|||

私 が 助け て やる べき だった のに わたくし||たすけ|||||

全部 お前 一 人 に 背負わ せ ち まっ たべ さ ぜんぶ|おまえ|ひと|じん||せおわ|||||

みなさん 私 の せい です |わたくし|||

明美 を 悪く 思わ ない で ください めいび||わるく|おもわ|||

お 母さん … |かあさん

お 母さん お 母さん |かあさん||かあさん

それ は 自分 へ の 哀れみ の 涙 だった の だ ろ う ||じぶん|||あわれみ||なみだ|||||

すがって 泣く 母親 を 持た ない 加代 は |なく|ははおや||もた||かよ|

そんな 母 を もう 見 て は い なかった |はは|||み||||

明美 や 加代 の こと は 心配 す ん な めいび||かよ||||しんぱい|||

私 が しっかり 預かる から わたくし|||あずかる|

あたし は 自分 が 生きる この 世界 の 中 で 子供 が 一 番 大事 だ ||じぶん||いきる||せかい||なか||こども||ひと|ばん|だいじ|

あんた に も きっと そんな とき が あった っ しょ

ありがとう 先生 |せんせい

いや 我々 を 動かし た の は お前 だ 悟 |われわれ||うごかし||||おまえ||さとし

悟 が 取った 勇気 ある 行動 の 結末 が 悲劇 で いい はず が ない だ ろ う さとし||とった|ゆうき||こうどう||けつまつ||ひげき||||||||

加代 は もう 大丈夫 だ かよ|||だいじょうぶ|

俺 に は 父 の 記憶 が ほとんど ない けれど おれ|||ちち||きおく||||

父親 の 言葉 って こんな 感じ な ん だ ろ う か ちちおや||ことば|||かんじ||||||

悟 ありがとう さとし|

あたし を ここ から 連れ出し て くれ て ||||つれだし|||

さあ 行 こ う か |ぎょう|||

『 私 だけ が い ない 街 』 雛 月 加代 わたくし|||||がい|ひな|つき|かよ

今 より もっと 大きく なって いま|||おおきく|

一 人 で どこ へ でも 行ける よう に なったら ひと|じん|||||いける|||

遠い 国 へ 行って み たい とおい|くに||おこなって||

遠い 島 に 行って み たい とおい|しま||おこなって||

誰 も い ない 島 に 行って み たい だれ||||しま||おこなって||

つらい こと も 悲しい こと も ない 島 に 行って み たい |||かなしい||||しま||おこなって||

その 島 で 私 は |しま||わたくし|

登り たい とき に 木 に 登り のぼり||||き||のぼり

泳ぎ たい とき に 海 で 泳ぎ およぎ||||うみ||およぎ

眠り たい とき に 眠る ねむり||||ねむる

私 は 私 だけ が い ない 街 の こと を 考える と わたくし||わたくし|||||がい||||かんがえる|

気持ち が 軽く なる きもち||かるく|

遠く 遠く へ 行き たい とおく|とおく||いき|

ついに 俺 は 加代 を 救った |おれ||かよ||すくった

その 命 を 未来 へ と 繋げ た |いのち||みらい|||つなげ|

ここ から 先 は 加代 自身 が 足跡 を 刻 ん で いく ||さき||かよ|じしん||あしあと||きざ|||

加代 の 向かう 未来 が 明るい 場所 で ある こと を 俺 は 信じる かよ||むかう|みらい||あかるい|ばしょ|||||おれ||しんじる

悟 ずっと こんな だ けど 大丈夫 かな さとし|||||だいじょうぶ|

ああ 雛 月 を 助け た とこ まで は ヒーロー な ん だ けど な |ひな|つき||たすけ|||||ひーろー|||||

ねえ 悟 君 大丈夫 ？ |さとし|きみ|だいじょうぶ

うん 平気 … |へいき

全然 平気 そう じゃ ねえ べ や ぜんぜん|へいき|||||

まあ 無理 ない べ 雛 月 い なく な っち まっ た ん だ し |むり|||ひな|つき|||||||||

うん 一 件 落着 な ん だ けど ね |ひと|けん|らくちゃく|||||

悟 ちょっと 来 て くれ さとし||らい|| 加代 の 母親 な かよ||ははおや|

数 年間 は 加代 に 近づけ なく なる と 思う すう|ねんかん||かよ||ちかづけ||||おもう

だから 加代 は おばあ さん と 新しい 生活 を 始める こと に なる |かよ|||||あたらしい|せいかつ||はじめる|||

先生 ありがとう せんせい|

ああ いや …

う うん その 件 じゃ なく て |||けん|||

「 勇気 ある 行動 の 結末 が 悲劇 で いい はず が ない 」 って いう 言葉 ゆうき||こうどう||けつまつ||ひげき||||||||ことば

今 の 僕 に は とても うれしい 言葉 だった ん だ いま||ぼく|||||ことば|||

そう だ な

結末 を 代償 と 言い換える と 少し 下品 に 聞こえる かも しれ ない が けつまつ||だいしょう||いいかえる||すこし|げひん||きこえる||||

悟 の 行動 は 代償 を 得る に 相応しい もの だった って こと だ さとし||こうどう||だいしょう||える||ふさわしい|||||

欲しかった の は 加代 の 笑顔 だった ん じゃ ない の か ほしかった|||かよ||えがお||||||

俺 も 得 られ た おれ||とく||

ところで 悟 加代 は ずっと お前 の 家 に い た の か |さとし|かよ|||おまえ||いえ|||||

違う よ 隠れ家 ちがう||かくれが

隠れ家 ？ かくれが

うん 泉水 小 ホッケー 部 の 使わ なく なった バス に 加代 を 隠し て た |せんすい|しょう|ほっけー|ぶ||つかわ|||ばす||かよ||かくし||

来る の は お前 たち み たい な 誘拐 犯 だけ って わけ か くる|||おまえ|||||ゆうかい|はん||||

そ … そう

笑え ねえ わらえ|

加代 が い なく なった 今 残る 犯人 の ターゲット は ヒロミ と 中西 彩 かよ|||||いま|のこる|はんにん||たーげっと||ひろみ||なかにし|あや

今 俺 が やる べき な の は 2 人 を 独りぼっち に さ せ ない こと いま|おれ|||||||じん||ひとりぼっち|||||

加代 の とき と 同じ だ かよ||||おなじ|

クラスメート の ヒロミ は ともかく ||ひろみ||

隣 の 泉水 小 に 通って いる 中西 彩 は アプローチ が 難しい な となり||せんすい|しょう||かよって||なかにし|あや||あぷろーち||むずかしい|

ユウキ さん と よく 一緒 に いる と いう 話 だ が ||||いっしょ|||||はなし||

何て 声 掛ける なんて|こえ|かける

向こう は 俺 の こと なんて 知り も し ない むこう||おれ||||しり|||

結構 ハードル 高い ぞ けっこう|はーどる|たかい|

知ら ない 子 と 仲良く なる 方法 ？ しら||こ||なかよく||ほうほう

そんな もん ストレート に 「 友達 に な ろ う 」 で いい べ さ ||すとれーと||ともだち||||||||

そんな ん で うまく …

そんな ん で うまく いく か よって 思った べ ？ |||||||おもった|

サトリ か

加代 ちゃん って 子 が い ながら あんた は また かよ|||こ||||||

何で そんな こと まで … なんで|||

鎌 かけ て み た だけ かま|||||

まあ 女の子 な ん だ けど |おんなのこ||||

いつも 独りぼっち な ん だ |ひとりぼっち|||

悪い 方 に 考え てる うち は 駄目 だ べ さ わるい|かた||かんがえ||||だめ|||

うまく いった とき の こと を 考え れ ば いい っ しょ や ||||||かんがえ||||||

当たって 砕けろ だ べ あたって|くだけろ||

俺 ちょっと 寄る 所 ある から おれ||よる|しょ||

ケンヤ と ヒロミ は 児童 館 に 行く ん だ よ ね ||ひろみ||じどう|かん||いく||||

ああ

じゃあ 俺 も 後 で 行く から |おれ||あと||いく|

し た っけ

し た っけ

塾 終わり が 18 時 半 か じゅく|おわり||じ|はん|

ヒロミ を 家 に 送って 戻って くれ ば 間に合う か ひろみ||いえ||おくって|もどって|||まにあう|

まずは 基本 的 な 行動 パターン を 調べ なきゃ |きほん|てき||こうどう|ぱたーん||しらべ|

中西 彩 の 一 日 の 行動 は シンプル だった なかにし|あや||ひと|ひ||こうどう||しんぷる|

もし 誘拐 が 起こる なら |ゆうかい||おこる|

学習 塾 終わり の この 時間 帯 が 一 番 可能 性 が 高い がくしゅう|じゅく|おわり|||じかん|おび||ひと|ばん|かのう|せい||たかい

悟 ちょうど よかった 手伝って さとし|||てつだって 家 まで 突き止め たかった のに この タイミング で 現れ ん な よ いえ||つきとめ||||たいみんぐ||あらわれ|||

何で こんな いっぺんに 買う の なんで|||かう|

安かった から つい … やすかった||

重い ー おもい|-

口 に 出す な ホント に 重く なる べ さ くち||だす||ほんと||おもく|||

黙って て も 重い って だまって|||おもい|

助かった よ 先生 たすかった||せんせい

お 母さん 無 茶 な 買い物 する から |かあさん|む|ちゃ||かいもの||

無 茶 と か 言う な む|ちゃ|||いう|

ねえ 先生 は さ |せんせい||

何で 結婚 し ない の なんで|けっこん|||

唐突 だ な とうとつ||

いい か 悟 ||さとし

結婚 って の は 必ず 相手 が い て する もん だ けっこん||||かならず|あいて||||||

相手 の 気持ち と か お互い の タイミング と か あいて||きもち|||おたがい||たいみんぐ||

まあ 色々 … |いろいろ

いや 一 度 手痛い 失敗 を し てる から |ひと|たび|ていたい|しっぱい||||

慎重 に なり 過ぎ て いる の かも な しんちょう|||すぎ|||||

ごめんなさい

気 に する な 別に 嫌 な 質問 で も ない き||||べつに|いや||しつもん|||

ホント は 別 の 質問 する つもり だった ん だ ほんと||べつ||しつもん|||||

知ら ない 女の子 へ の アプローチ ？ しら||おんなのこ|||あぷろーち

俺 の 方 が 一方的 に 知って る 子 おれ||かた||いっぽうてき||しって||こ

そう だ な 僕 は 慎重 派 だ から |||ぼく||しんちょう|は||

回りくどく なって も まず 相手 の 警戒 心 を 解く ところ から だ な まわりくどく||||あいて||けいかい|こころ||とく||||

警戒 を 解く ？ けいかい||とく

ああ

良く 言い換える と 自分 を アピール する よく|いいかえる||じぶん||あぴーる|

スポーツ が 得意 と か 料理 が 得意 と か すぽーつ||とくい|||りょうり||とくい||

何でも 武器 に する ん だ なんでも|ぶき||||

相手 が どれ か に 興味 を 持った とき 警戒 心 は 解ける あいて|||||きょうみ||もった||けいかい|こころ||とける

あまり 感心 する な よ |かんしん|||

僕 は ストレート に 感情 を 出す の が 得意 じゃ ない から ぼく||すとれーと||かんじょう||だす|||とくい|||

ロジック に 頼って る だけ だ ||たよって|||

何 か はみ出 てる よ なん||はみで||

悟 そこ は 触っちゃ … さとし|||さわっちゃ

ご … ごめん な さ …

これ は …

悟 見 て しまった ね さとし|み|||

あめ ？

見 られ た 以上 もう 隠す こと も ない み|||いじょう||かくす|||

お前 も 食って 共犯 者 に なれ おまえ||くって|きょうはん|もの||

3 年 前 タバコ を やめ て から 代償 行為 と して の あめ が 欠かせ なく なって な とし|ぜん|たばこ|||||だいしょう|こうい||||||かかせ|||

プライベート な 空間 で は どうも これ が ない と 落ち着か ない ん だ ぷらいべーと||くうかん||||||||おちつか|||

へ … 変 な やつ |へん||

いただき ます

あたし に も 1 個 ちょうだい |||こ|

はい

じゃあ 僕 児童 館 寄って 宿題 やって く から |ぼく|じどう|かん|よって|しゅくだい|||

おう

待って ヒロミ 俺 も 行く から まって|ひろみ|おれ||いく|

雛 月 の 次 は ヒロミ の 保護 者 みたい だ な ひな|つき||つぎ||ひろみ||ほご|もの|||

そ … そう かな

悟 ちょっと 2 人 で 話せ ない ？ さとし||じん||はなせ|

いい よ

ごめん ヒロミ 俺 後 から 行く よ |ひろみ|おれ|あと||いく|

悟 本当 は 何 を 考え てる さとし|ほんとう||なん||かんがえ|

何が何でも 雛 月 を 助けよ う って いう 決意 を 見 てる から なにがなんでも|ひな|つき||たすけよ||||けつい||み||

うまく いった はず の 今 お前 の 様子 に は すげ え 違和感 が ある ん だ けど ||||いま|おまえ||ようす|||||いわかん|||||

悟 何 か ある なら 話し て くれ ない か さとし|なん||||はなし||||

それ こそ 飛躍 し 過ぎ て て うまく 話せ ない ん だ ||ひやく||すぎ||||はなせ|||

俺 も お前 み たい に 踏み出し たい おれ||おまえ||||ふみだし|

正義 の 味方 に なり たい ん だ せいぎ||みかた|||||

続き が ある なら 俺 も 連れ て って くれ つづき||||おれ||つれ|||

ケンヤ この 足跡 どう 思う ||あしあと||おもう

大人 が 1 人 1 往復 おとな||じん|おうふく

しかも さ よく 見 て |||み|

靴 に 布 を 巻 い て た ん じゃ ない か な くつ||ぬの||かん||||||||

滑り止め じゃ ない な すべりどめ|||

靴 底 の 跡 を 残さ ない ため かも くつ|そこ||あと||のこさ|||

リュック が なくなって る りゅっく|||

あと 練 炭 が 入って た 箱 も ない |ね|すみ||はいって||はこ||

箱 の 数 自体 減って る か も はこ||すう|じたい|へって|||

ちぎれ た ボール 箱 も 多い ||ぼーる|はこ||おおい

誰 か が 中身 だけ 持ち去った ん だ ろ う ね だれ|||なかみ||もちさった|||||

悟 何 が 言い たい ん だ さとし|なん||いい|||

加代 が ここ に 一 人 で 泊まった とき 深夜 に 来 た って いう 男 の こ と かよ||||ひと|じん||とまった||しんや||らい||||おとこ|||

覚え てる ？ おぼえ|

何 か 物騒 な 感じ の リュック 置 い てった やつ だ ろ なん||ぶっそう||かんじ||りゅっく|お|||||

俺 は その 男 の こ と を 子供 を 狙った 殺人 犯 だ と 思って る おれ|||おとこ|||||こども||ねらった|さつじん|はん|||おもって|

悟 一体 どういう こと だ か さとし|いったい||||

分かって る こんな 話 信じ られる わけ な いよ な わかって|||はなし|しんじ|||||

悟 君 が そう 考える 理由 は 何 な の さとし|きみ|||かんがえる|りゆう||なん||

今 ここ で ちゃんと 説明 できる 理由 は ない いま||||せつめい||りゆう||

リュック の 中身 と 練 炭 を 見 て りゅっく||なかみ||ね|すみ||み|

連続 殺人 犯 の 殺人 道具 の 隠し 場所 って いう 連想 を し た ん だ れんぞく|さつじん|はん||さつじん|どうぐ||かくし|ばしょ|||れんそう|||||

こんな の むちゃくちゃ な 話 だって いう こと は 自分 でも 分かって る ||||はなし|||||じぶん||わかって|

でも 俺 は そう 思って る ん だ |おれ|||おもって|||

今 だ から 言う けど いま|||いう|

加代 の こと も 親 の 虐待 を 防ぐ だけ じゃ なく て かよ||||おや||ぎゃくたい||ふせぐ||||

この 殺人 犯 から 守る ため に 独りぼっち に さ せ たく なかった ん だ |さつじん|はん||まもる|||ひとりぼっち|||||||

悟 将来 小説 家 か 探偵 に で も なる つもり か よ さとし|しょうらい|しょうせつ|いえ||たんてい|||||||

その 話 が 飛躍 し てる か し て ない か は たぶん 問題 じゃ ない |はなし||ひやく||||||||||もんだい||

俺 が 信じる か 信じ ない か だ おれ||しんじる||しんじ|||

こんな 家 の 近く まで 送って くれ なく て も 大丈夫 だ よ 僕 男 だ し |いえ||ちかく||おくって|||||だいじょうぶ|||ぼく|おとこ||

いい ん だ 俺 こっち に 用 ある から |||おれ|||よう||

悟 君 さとし|きみ

何 僕 も 悟 君 の こと 信じ たい なん|ぼく||さとし|きみ|||しんじ| 僕 に できる こと 何でも する から 遠慮 なく 言って ね ぼく||||なんでも|||えんりょ||いって|

もちろん

じゃあ ね

じゃあ ね し た っけ ー |||||-

また ね ー ||-

悟 正直 俺 は さとし|しょうじき|おれ|

お前 の 仮説 を 99 % くらい まさか って 思って る よ おまえ||かせつ|||||おもって||

でも 1 % は 絶対 あり 得 ない 話 じゃ ない って 思って る ||ぜったい||とく||はなし||||おもって|

うん 傍 から 見 たら |そば||み|

起こって も い ない 事件 を 想像 し て ごっこ 遊び し てる だけ … おこって||||じけん||そうぞう||||あそび|||

ごっこ 遊び で 構わ ない さ |あそび||かまわ||

ここ の 状況 の せい も ある かも しれ ない けど ||じょうきょう||||||||

俺 悟 の その 思い み たい な もの は きっと 何 か に 辿り着く って 思う おれ|さとし|||おもい|||||||なん|||たどりつく||おもう

悟 は 俺 の こと を 信じ て 話し て くれ た さとし||おれ||||しんじ||はなし|||

だから 俺 も 悟 の こと を 信じ たい ん だ |おれ||さとし||||しんじ|||

愛 梨 の 「 信じ たい 」 は 自分 の ため だ よ あい|なし||しんじ|||じぶん||||

誰 か に 信じ て ほしい の 裏返し な ん だ よ だれ|||しんじ||||うらがえし||||

ありがとう ケンヤ

ありがとう ヒロミ |ひろみ

僕 なら 助け られ た はず な のに ぼく||たすけ|||||

18 年 前 そう 言って 俺 は おふくろ の 前 で 泣 い た っけ とし|ぜん||いって|おれ||||ぜん||なき|||

二 度 と 同じ 思い は し たく ない ふた|たび||おなじ|おもい||||

誰 も 独りぼっち に は し ない だれ||ひとりぼっち||||

俺 なら 助け られる はず だ おれ||たすけ|||

親 に プリント 書 い て もらう の 忘れる な よ おや||ぷりんと|しょ|||||わすれる||

し た っけ

し た っけ

は ー い |-|

は ー い |-|

は ー い |-|

ちょっと 一緒 に 来 て 欲しい 所 が ある ん だ けど |いっしょ||らい||ほしい|しょ|||||

悟 これ から アジト 行って み ない ？ さとし||||おこなって||

ごめん ちょっと やる こと が あって

じゃあ お 先 ||さき

し た っけ

おう

し た っけ

何 こそ こそ やって ん だ あいつ ら なん|||||||

面白く ない おもしろく|

つける か

行く ぞ いく|

おう

僕 だけ が 見 て た 君 の こと 過去 も 未来 も ぼく|||み|||きみ|||かこ||みらい|

悲しみ も 喜び も すべて かなしみ||よろこび||

大人 に なる って きっと おとな||||

優しく なる こと だ と 信じ て い た やさしく|||||しんじ|||

子ども の 頃 の 僕 の まま に こども||ころ||ぼく|||

君 の こと きみ||

守り たい と 思う まもり|||おもう

暗闇 から 目覚め て も くらやみ||めざめ||

僕 を 待ち受け てる 彼方 で ぼく||まちうけ||かなた|

二 人 を 隠し た この 街 に ふた|じん||かくし|||がい|

誰 も 知ら ない 雪 が 降って い た だれ||しら||ゆき||ふって||

君 は 僕 の 胸 に 刻ま れ た 一 番 深い 傷跡 の よう で きみ||ぼく||むね||きざま|||ひと|ばん|ふかい|きずあと|||

君 が 笑う この 世界 の 歌 きみ||わらう||せかい||うた