コードギアス 反逆 の ルルーシュ (12) |はんぎゃく||

ブリタニア の 少年 ルルーシュ は 力 を ２ つ 持って いる ||しょうねん|||ちから|||もって|

１ つ は ギアス

いかなる 相手 に でも 命令 を 下せる 絶対 遵守 の 力 |あいて|||めいれい||くだせる|ぜったい|じゅんしゅ||ちから

１ つ は 黒 の 騎士 団 ||くろ||きし|だん

父 が 統治 する ブリタニア 帝国 を 破壊 する 為 の 彼 の 軍隊 ちち||とうち|||ていこく||はかい||ため||かれ||ぐんたい

ゼロ と いう コード ネーム を 使い ルルーシュ は 動き出す |||こーど|ねーむ||つかい|||うごきだす

母 の 仇 を 討つ 為 に はは||あだ||うつ|ため|

そして 妹 ナナリー が 幸せに 過ごせる 場所 を 作る 為 に |いもうと|||しあわせに|すごせる|ばしょ||つくる|ため|

その 行動 が いかなる 結果 を 生んで いく の か ？ |こうどう|||けっか||うんで|||

今 は まだ 誰 も 知ら ない いま|||だれ||しら|

自分 を 世界 さえ も 変えて しまえ そうな じぶん||せかい|||かえて||そう な

瞬間 は 何時も 直ぐ 傍 に … しゅんかん||いつも|すぐ|そば|

隠せ ぬ 苛立ち と かくせ||いらだち|

立ち尽くす 自分 を 見つめ たちつくす|じぶん||みつめ

迷い ながら 悩み ながら まよい||なやみ|

悔やみ ながら 決めれば いい さ くやみ||きめれば||

君 が くれた 言葉 ひと つ きみ|||ことば||

戸惑い は 消え去り とまどい||きえさり

からっぽだった 僕 の 部屋 に 光 が 射 した |ぼく||へや||ひかり||い|

見上げた 大空 が 青く 澄み切って 行く みあげた|おおぞら||あおく|すみきって|いく

閉ざした 窓 を 開く 事 を 決めた とざした|まど||あく|こと||きめた

自分 を 世界 さえ も 変えて しまえ そうな じぶん||せかい|||かえて||そう な

瞬間 を 感じる 今 ここ に … しゅんかん||かんじる|いま||

総督 の 作戦 で 日本 解放 戦線 は ほぼ 壊滅 し ました そうとく||さくせん||にっぽん|かいほう|せんせん|||かいめつ||

逃走 中 の 構成 員 も 次々 と 捕まって い ます とうそう|なか||こうせい|いん||つぎつぎ||つかまって||

それ は 嫌味 か 　 我が 軍 が 立て直し を 迫ら れて いる と いう のに ||いやみ||わが|ぐん||たてなおし||せまら|||||

ああ いえ 　 そんな つもり は

そもそも 占領 後 の 政策 が 間違って いた ので は |せんりょう|あと||せいさく||まちがって|||

エリア 11 の 地下鉄 網 や 鉱山 坑道 を なぜ 放置 さ れた ？ えりあ||ちかてつ|あみ||こうざん|こうどう|||ほうち||

ゲットー で は 戸籍 管理 や 各種の 所有 権 も 曖昧な まま |||こせき|かんり||かくしゅの|しょゆう|けん||あいまいな|

反 政府 活動 の 温床 が 放置 さ れて いる はん|せいふ|かつどう||おんしょう||ほうち|||

ええ 地下鉄 は ほぼ 全国 に 張り巡らさ れて おり まして |ちかてつ|||ぜんこく||はりめぐらさ|||

租界 以外 の 場所 を 埋める に は 予算 が そかい|いがい||ばしょ||うずめる|||よさん|

テロリスト の 拠点 や 逃走 経路 に なる と 分かって いて も か ！ てろりすと||きょてん||とうそう|けいろ||||わかって|||

ク … クロヴィス 殿下 の 指示 でして ||でんか||しじ|

ん ん

ああ その 強く 出る と 内乱 状態 に なり 中華 連邦 に 付け入る 隙 を 与える と ||つよく|でる||ないらん|じょうたい|||ちゅうか|れんぽう||つけいる|すき||あたえる|

既に 与えて いる すでに|あたえて|

ゼロ の 勢力 が 力 を つけ つつ ある しな ||せいりょく||ちから|||||

事務 次官 じむ|じかん

内政 省 の 管理 下 に この エリア の 自治 を 司る ないせい|しょう||かんり|した|||えりあ||じち||つかさどる

イレヴン の 代表 達 が おり ました が ＮＡＣ と か いう グループ の ||だいひょう|さとる|||||||||ぐるーぷ|

あ …

先日 の 作戦 で ＮＡＣ の 尻尾 を 掴み たかった のです が せんじつ||さくせん||||しっぽ||つかみ||の です|

資料 は 土砂 の 下 しか し 疑い は 濃厚です しりょう||どしゃ||した|||うたがい||のうこう です

ここ を 先 に 抑えれば ||さき||おさえれば

ん ん 　 名門 と 財閥 の 集合 体 もはや 過去 の 遺物 か ||めいもん||ざいばつ||しゅうごう|からだ||かこ||いぶつ|

お お 待ち 下さい ||まち|ください

それ は あくまで 噂 証拠 は 全く ございませ ん |||うわさ|しょうこ||まったく||

彼ら を 抑えれば イレヴン の 経済 が 立ち行か なく なり ます かれら||おさえれば|||けいざい||たちゆか|||

本国 へ の 徴税 に も 影響 が 出 ましょう し ほんごく|||ちょうぜい|||えいきょう||だ||

そもそも ナンバーズ は ナンバーズ 自身 に 面倒 を 見 させる と いう 帝国 の 大 原則 が ||||じしん||めんどう||み||||ていこく||だい|げんそく|

では 黒 の 騎士 団 の 捜査 は ？ |くろ||きし|だん||そうさ|

ん … 残って いた シールドマシン から |のこって|||

ナリタ の 件 は ゼロ の 手 に よる もの と 判明 し ました が ||けん||||て|||||はんめい|||

団員 の 死骸 から は それ 以上 の 情報 は だんいん||しがい||||いじょう||じょうほう|

キョウト に は 手 を 出す な ゼロ は 追い詰め られ ない |||て||だす||||おいつめ||

知って おる か ？ 結果 が 伴わ ぬ 者 を 無能 と 言う のだ しって|||けっか||ともなわ||もの||むのう||いう|

ブリタニア の 皇女 が これほど と は な ||おうじょ|||||

解放 戦線 は 分裂 し 日本 の 灯火 は 消え去り ました かいほう|せんせん||ぶんれつ||にっぽん||とうか||きえさり|

待た れよ ！ 逃走 中 と は いえ 藤 堂 は 未 だ 健在です ぞ また||とうそう|なか||||ふじ|どう||み||けんざい です|

しかれ ども 無 頼 改ま で 失った と 聞いて おる ||む|たの|あらたま||うしなった||きいて|

もはや 希望 は |きぼう|

希望 なら あり ます わ きぼう||||

おお 黒 の 騎士 団 か |くろ||きし|だん|

紅 蓮 弐 式 も そう だ が 枢木 スザク 救出 の 件 以来 くれない|はす|に|しき|||||すうき||きゅうしゅつ||けん|いらい

ゼロ に ご 執心 です な |||しゅうしん||

トラファルガー の 敗北 に より エリザベス ３ 世 は 革命 勢力 に ||はいぼく||||よ||かくめい|せいりょく|

エディンバラ で 包囲 さ れた 訳 だ が … ||ほうい|||やく||

お 父さん って ば |とうさん||

… の 尽力 で 植民 地 アメリカ つまり 今 我々 … |じんりょく||しょくみん|ち|あめりか||いま|われわれ

う うん

うーん

うーん

は あ

は あ ？

どうした の ？　 難しい 顔 して 便秘 ？　２ 日 目 ？ ||むずかしい|かお||べんぴ|ひ|め

あっ 違い ます ！ |ちがい|

じゃあ ルルーシュ が い なくて 寂しい と か ？ |||||さびしい||

あっ

って いう か カレン も 一緒に 欠席 な んです また … |||||いっしょに|けっせき||ん です|

呑気 だ ねえ のんき||

世界 は おととい の ナリタ 騒ぎ で 持ち切り だって のに せかい|||||さわぎ||もちきり||

スザク だって その せい で 今日 も 休み な んだ し |||||きょう||やすみ|||

分かって ます ！　 でも 私 に は ルル と カレン の 方 が 問題 な んです よ ！ わかって|||わたくし|||||||かた||もんだい||ん です|

う っふ 　 いい ねえ シャーリー は そういう とこ 好き よ ||||||||すき|

はっ

ちゃかさ ないで 下さい ！ ||ください

ニャン

だ あから さあ 言っちゃ えば いい のに “ 好きです ” って |||いっちゃ||||すき です|

えっ 　 そ そんな の ダメです よ ！ そんな の ！ ||||だめ です|||

だって もし …

断ら れたら どう しよう 友達 でも い られ なく なっちゃ う かも ことわら||||ともだち|||||||

あっ は は は ！

そんなに … 笑わ なく った って |わらわ|||

居心地 いい もん ねえ 今 この 場所 この 私 達 って いごこち||||いま||ばしょ||わたくし|さとる|

そう な んです よ ね ||ん です||

でも 少し 覚悟 して おいた 方 が いい よ |すこし|かくご|||かた|||

変わら ない もの なんか どこ に も ない んだ から かわら|||||||||

は あ

っと … ごめん そんなに 深刻に なら ないで よ |||しんこくに|||

あっ どうしても 気 に なる なら いっそ 本人 に 聞いて みれば ？ ||き|||||ほんにん||きいて|

ねっ 　 そのへん どう な の ？

え ？

ル … ルル ！　 今日 休み じゃ ？ ||きょう|やすみ|

ナナリー が 少し 熱 を 出して ね ||すこし|ねつ||だして|

咲 世 子 さん も 昼ま で 用事 だって いう から さ|よ|こ|||ひるま||ようじ|||

ああ そ … そう な んだ ナナ ちゃん もう 具合 は いい の ？ |||||なな|||ぐあい|||

まあ ね 　 会長 例 の 書類 ||かいちょう|れい||しょるい

ああ それ 各 学年 クラス ごと に 仕分け し と いて ||かく|がくねん|くらす|||し わけ|||

は いはい

相変わらず 人使い が 荒い で すね あいかわらず|ひとづかい||あらい||

ふ ふん 　 できる 部下 を 持って 幸せ |||ぶか||もって|しあわせ

部下 ？　 そう … そう なる んです よ ね ぶか||||ん です||

もう 会長 　 心臓 に 悪い で すよ ああいう …　 ん ？ |かいちょう|しんぞう||わるい||||

あれ ？　 チケット |ちけっと

はっ ！

ルルー ！

なんだ ？

あ あの … その 書類 に 中 に 私 の 手紙 混ざって ない ？ |||しょるい||なか||わたくし||てがみ|まざって|

え ？

ああ 悪い |わるい

ん ？　 どうした ？

ルル ！

はい ！

あ ？

よせ 邪推 は |じゃすい|

そんな はず ない だろう 私 に とって あいつ は … ||||わたくし||||

はあはあ … やっちゃ った やっちゃ った よ 私 ||||||わたくし

どう しよう 　 来て くれる よ ね や だって 言わ れ なかった し 　 でも … ||きて||||||いわ||||

う うん 　 ただ 一緒に コンサート に 行く だけ だ もん |||いっしょに|こんさーと||いく|||

それ だけ なら 別に だ けど チャンス だ し |||べつに|||ちゃんす||

ありがとう お 父さん ||とうさん

あ ？

キョウト から 紅 蓮 弐 式 を うまく 使った って 褒め られた よ ||くれない|はす|に|しき|||つかった||ほめ||

感動 だった な かんどう||

でも あの 白 兜 に … ||しろ|かぶと|

気 に す ん なって 引き分け だ ろ ？　 引き分け き|||||ひき わけ|||ひき わけ

か っは っ は っは …

なん なんだ シャーリー の 奴 いきなり ||||やつ|

父さん 単身 赴任 して て とうさん|たんしん|ふにん||

でも 私 の ご 機嫌 取り に って よく こういう の 送って くる の |わたくし|||きげん|とり||||||おくって||

それ で な んだ けど

これ

ん ？　 なんだ これ は ？

ラブレター

は あ ？　 お前 … ||おまえ

き ゃは は は は あ こいつ に 冗談 は 通じ ねえ って ||||||||じょうだん||つうじ||

玉城 笑い 過ぎ たまき|わらい|すぎ

キョウト から の 勅書 だ よ 是非 直接 俺 達 に 会い たい って |||ちょくしょ|||ぜひ|ちょくせつ|おれ|さとる||あい||

それほど 騒ぐ 事 か ？ |さわぐ|こと|

それほど って キョウト です よ ？

認め られれば 資金 援助 も して もらえる 俺 達 の 苦しい 財政 も … みとめ||しきん|えんじょ||||おれ|さとる||くるしい|ざいせい|

財政 ？ ざいせい

あ 私 の 組んだ 予算 通り なら 問題 なかった はずだ が ？ |わたくし||くんだ|よさん|とおり||もんだい||| それ が …

お っ 俺 の せい じゃ ねえ ぞ もう 俺 達 は 大 組織 なんだ ||おれ|||||||おれ|さとる||だい|そしき|

人間 が 増えりゃ 予定 外 の にんげん||ふえりゃ|よてい|がい|

大物 ぶって 新 入り に 奢 り まくる の が 予定 外 ？ おおもの||しん|はいり||しゃ|||||よてい|がい

お前 なあ おまえ|

私 知って んだ から ね どんな とこ 行って ん の か わたくし|しって||||||おこなって|||

え ！　 そう な の ？

とりあえず 会計 は 扇 が 仕切って くれ |かいけい||おうぎ||しきって|

待てよ ！ まてよ

昔 っ から な 金 は 俺 が 預かって きた んだ それ を むかし||||きむ||おれ||あずかって||||

信用 さ れ たければ 相応の 成果 を 示せ しんよう||||そうおうの|せいか||しめせ

って ！　 お前 が 言う か あ ？ 仲間 と か 言って 顔 も 見せ ねえ 奴 が |おまえ||いう|||なかま|||いって|かお||みせ||やつ|

どう な んだ よ ゼロ ！　 ああ ？

待てよ 　 それ は まてよ||

ゼロ の 正体 が どうか なんて 問題 じゃ ない でしょう ？ ||しょうたい||||もんだい|||

ゼロ は あの コーネリア を 出し抜く 実力 を 持った |||||だしぬく|じつりょく||もった

私 達 黒 の 騎士 団 の リーダー よ ？ わたくし|さとる|くろ||きし|だん||りーだー|

他 に 何 が 必要 だって 言う の ？ た||なん||ひつよう||いう|

チッ

ニーナ さん … です か ？

気分 が 悪い よう なら … きぶん||わるい||

う うん 　 なんでもない なんでもない の

なあ どう すんだ よ ？

それ は …

俺 達 は 元々 ナオト の チーム だ おれ|さとる||もともと|||ちーむ|

妹 の カレン は 構わ ない が いもうと||||かまわ||

２ 代 目 の お前 が リーダー を 譲る から だい|め||おまえ||りーだー||ゆずる|

ナリタ の 時 は みんな も ||じ|||

でも 脅迫 に 近かった し |きょうはく||ちかかった|

俺 達 幹部 に すら 秘密だ なんて おれ|さとる|かんぶ|||ひみつだ|

ん ん

可能 性 が ある 12 人 に は 絞り 込んだ あと は どの 札 が 当たる か だ が かのう|せい|||じん|||しぼり|こんだ||||さつ||あたる|||

やはり アドリブ が 必要に なる か |あどりぶ||ひつよう に||

あ 誰 だ ？ |だれ| 私 です わたくし|

あの さっき は 出 過ぎた 事 を 言って 申し訳 あり ませ ん でした |||だ|すぎた|こと||いって|もうし わけ||||

カレン 　 君 も 私 の 素顔 が 知り たい か ？ |きみ||わたくし||すがお||しり||

あ あの 人 は 知って … ||じん||しって ん …

いいえ 　 失礼 し ます |しつれい||

お 兄 様 ？ |あに|さま

あ ん …

もう 熱 は 下がった そうだ ね |ねつ||さがった|そう だ|

ちょっと 拗ねて みた だけ な の かも |すねて|||||

拗ねる ？ すねる

え へ

なんだか … 最近 お 兄 様 が 少し 遠く なった ような そんな 気 が して |さいきん||あに|さま||すこし|とおく||||き||

う っ

ん ふ 　 だ から 体 が 勝手に ||||からだ||かってに

構って もらい た がった の かも しれ ませ ん かまって||||||||

誓う よ 俺 は 変わら ない ちかう||おれ||かわら|

何 が あろう と いつまでも お前 の そば に いる よ ？　 ナナリー なん|||||おまえ||||||

じゃあ わがまま を 言って も いい です か ？ |||いって||||

もう 少し だけ 手 を 握って いて 下さい |すこし||て||にぎって||ください

このまま １ 人 で 眠る と |じん||ねむる|

また あの 夢 を 見て しまい そうな 気 が して ||ゆめ||みて||そう な|き||

本気 か ？　 私 に 頼み 事 と いう の は ほんき||わたくし||たのみ|こと||||

ああ 　 お前 が くれた ヒント を 元 に し たい |おまえ|||ひんと||もと|||

キョウト の 意図 が どう であれ 俺 は 連中 の 力 を 手 に 入れ たい んだ ||いと||||おれ||れんちゅう||ちから||て||いれ||

それ が お前 の 願い 　 生きる 目的 に 必要 なら 手 を 貸して も いい が ||おまえ||ねがい|いきる|もくてき||ひつよう||て||かして|||

必要だ ひつようだ

C . C . お前 が ||おまえ|

ふ っ 分かった ||わかった

それ から 忘れ物 だ ぞ ||わすれもの||

あっ

忘れた んじゃ ない わすれた||

今日 は いつ 帰れる か 分から ない から 断り の 電話 を 入れる つもりだった んだ きょう|||かえれる||わから|||ことわり||でんわ||いれる||

契約 は 守れ 　 ん ？ けいやく||まもれ|

ん 俺 だ |おれ| ああ ちょうど よかった 　 実は |||じつは

あの ね ？　 ルル

ん ？

今日 の 約束 な んだ けど 遅れる かも しれ ない きょう||やくそく||||おくれる|||

お ？

でも あの … きっと 大丈夫だ から うん 　 必ず 行く から |||だいじょうぶだ|||かならず|いく|

他の 幹部 も お 連れ する よう あるじ から 言いつかって いる のです が たの|かんぶ|||つれ|||||いいつかって||の です|

万一 の 事態 に 備えて 周囲 を 警戒 して いる まんいち||じたい||そなえて|しゅうい||けいかい||

すぐに 呼ぼう 　 だが その 前 に |よぼう|||ぜん|

遺体 の 破損 が ひどい もの は 第 ２ テント へ いたい||はそん|||||だい|てんと|

遺留 品 が あれば 身元 確認 を 急げ いりゅう|しな|||みもと|かくにん||いそげ

顔 の 判別 が つく 者 は 第 １ テント へ かお||はんべつ|||もの||だい|てんと|

発見 場所 時間 を 書類 に 明記 して おけ はっけん|ばしょ|じかん||しょるい||めいき||

まもなく 第 ２ 班 の 医療 チーム が 到着 する |だい|はん||いりょう|ちーむ||とうちゃく|

運搬 作業 要員 は 至急 仮設 テント へ 向かえ うんぱん|さぎょう|よういん||しきゅう|かせつ|てんと||むかえ

本当に いたんだろう か 彼女 は あそこ に 　 それ に … ほんとうに|||かのじょ|||||

忘れろ 　 データ に も 残っちゃ い ない んだ わすれろ|でーた|||のこっちゃ|||

もう 満足 した かい ？　 死体 発掘 は |まんぞく|||したい|はっくつ|

ん っ

できれば もう 少し 救出 作業 に 従事 さ せて 下さい ||すこし|きゅうしゅつ|さぎょう||じゅうじ|||ください

なら 気 が 済む まで どうぞ |き||すむ||

一応 コーネリア 殿下 の 命令 で も ある しね いちおう||でんか||めいれい||||

ん ロイド さん 　 ゼロ は 黒 の 騎士 団 は 何 を しよう と して る んでしょう ？ |||||くろ||きし|だん||なん|||||| こんな 犠牲 の 上 に 何 が できる と 思って る んでしょう |ぎせい||うえ||なん||||おもって||

正義 の 味方 だろう ？ 本人 の 言葉 に よれば せいぎ||みかた||ほんにん||ことば||

これ が 正義 です か ？ ||せいぎ||

おいおい まさか 正義 と は 何 か なんて ||せいぎ|||なん||

恥ずかしい 議論 を 吹っかける 気 じゃ ある まい ね はずかしい|ぎろん||ふっかける|き||||

僕ら は 一応 軍人 だ よ ？ ぼくら||いちおう|ぐんじん||

あ は あ 終わった わ よ お ！ エナジーフィラー の 交換 おわった||||||こうかん

あ はい ！

セシル 君 |きみ

調べ ました 　 純血 派 の 機体 も しらべ||じゅんけつ|は||きたい|

やっぱり あれ

はい 　 輻射 波動 です |ふくしゃ|はどう|

まっ さか 敵 に 協力 する なんて ね あの ラクシャータ が |さ か|てき||きょうりょく||||||

敵 パイロット も エース 級 です スザク 君 の 精神 安定 が 見込め ない 今 てき|ぱいろっと||えーす|きゅう|||きみ||せいしん|あんてい||みこめ||いま

もし 再び この 相手 と 戦ったら |ふたたび||あいて||たたかったら

勝て ない って 言う つもり かい ？ 僕 の ランスロット が ？ かて|||いう|||ぼく|||

随分 経つ けど まだ 走る の か よ ずいぶん|たつ|||はしる|||

少し は 落ち着けば ？　 みっともない すこし||おちつけば|

ん ん ！　 な なんだ ？

上がって る あがって|

不自由 を お 掛け し ました あるじ が 皆様 を お 待ち です ふじゆう|||かけ|||||みなさま|||まち|

お …

ああ

ここ は

富士 鉱山 ！ ふじ|こうざん

嘘 だろう おい ！ そんな 所 に 来 られる 訳 … うそ||||しょ||らい||やく

でも 間違い ない わ よ ！ この 山 この 形 ！ |まちがい|||||やま||かた

って 事 は … この 下 に サクラダイト が |こと|||した|||

戦争 の 元 に なった お 宝 だろう ？ せんそう||もと||||たから|

侵入 者 は 尋問 なし で 銃殺 だって のに しんにゅう|もの||じんもん|||じゅうさつ||

こんな 所 に まで 力 が 及ぶ なんて やはり キョウト は すごい |しょ|||ちから||およぶ|||||

醜かろう ？ みにくかろう

は かつて 山 紫 水明 水 清く 緑 豊かな 霊 峰 と して 名 を 馳せた 富士 の 山 も ||やま|むらさき|すいめい|すい|きよく|みどり|ゆたかな|れい|みね|||な||はせた|ふじ||やま| 今 は 帝国 に 屈し なす が まま に 陵辱 さ れ 続ける いま||ていこく||くっし|||||りょうじょく|||つづける

我ら 日本 の 姿 そのもの われら|にっぽん||すがた|その もの

嘆かわしき 事 よ なげかわしき|こと|

顔 を 見せ ぬ 非 礼 を 詫びよう が … ゼロ 　 それ は お 主 も 同じ 事 かお||みせ||ひ|れい||わびよう||||||おも||おなじ|こと

わし は 見極め ねば なら ぬ お 主 が 何者 な の か を ||みきわめ|||||おも||なにもの||||

その 素顔 見せて もらう ぞ |すがお|みせて||

あ は あ お 待ち 下さい ！ ||||まち|ください ゼロ は 我々 に 力 と 勝利 を 与えて くれ ました ！ ||われわれ||ちから||しょうり||あたえて||

それ を …

黙る のだ ！ だまる|

扇 と いう 者 は ？ おうぎ|||もの|

あ はい 　 私 です ||わたくし|

お 主 が ゼロ の 仮面 を 外せ |おも||||かめん||はずせ

な っ あ …

あ 扇 さん ！ |おうぎ| すまない ゼロ でも 俺 も 信じ たい んだ お前 を |||おれ||しんじ|||おまえ|

だから 信じ させて くれ |しんじ|さ せて|

あ う お 女 ！ |||おんな そんな

違う わ ！ ちがう|

この 人 は ゼロ じゃ ない ！　 私 は 見た ！ |じん|||||わたくし||みた

ゼロ が この 人 と 一緒に いた の を |||じん||いっしょに|||

そこ な 女 　 誠 か ？ ||おんな|まこと|

ああ

しかも お 主 日本 人 で は ない な ||おも|にっぽん|じん||||

イエス だ 　 キョウト の 代表 いえす||||だいひょう

桐原 泰三 きりはら|たいぞう

な あ … 御前 の 素性 を 知る 者 は 生かして おけ ぬ ！ ||おまえ||すじょう||しる|もの||いかして||

それ が 日本 人 に あら ざれば なおさら ！ ||にっぽん|じん||||

だ ！　 待って くれ ！ 俺 は 関係 ねえ から よ お ！ |まって||おれ||かんけい||||

あ ぬるい な それ に やり 方 も 考え 方 も 古い ||||||かた||かんがえ|かた||ふるい ん ん ん

だから あなた 方 は 勝て ない のだ ！ ||かた||かて||

ゼロ ？

い … いつの間に ！ |いつのまに

くっ

やめろ ！

遠隔 射撃 さ れる ぞ ！ いい な 誰 も 手 を 出す な ！ えんかく|しゃげき||||||だれ||て||だす|

桐原 泰三 きりはら|たいぞう

サクラダイト 採掘 業務 を 一 手 に 担う 桐原 産業 の 創設 者 に して |さいくつ|ぎょうむ||ひと|て||になう|きりはら|さんぎょう||そうせつ|もの||

枢木 政権 の 影 の 立役者 すうき|せいけん||かげ||たてやくしゃ

しかし 敗戦 後 は 身 を 翻し 植民 地 支配 の 積極 的 協力 者 と なる |はいせん|あと||み||ひるがえし|しょくみん|ち|しはい||せっきょく|てき|きょうりょく|もの||

通称 売 国 奴 の 桐原 つうしょう|う|くに|やつ||きりはら

しかし その 実態 は 全国 の レジスタンス を 束ねる ||じったい||ぜんこく||||たばねる

キョウト 六 家 の 重鎮 面従 腹背 か … 安い な |むっ|いえ||じゅうちん|めんじゅう|ふくはい||やすい|

貴 様 ！　 御前 の お 気持ち を とうと|さま|おまえ|||きもち|

やめ い ！

ふ っふ 　 あなた が お 察し の 通り だ 私 は 日本 人 で は ない ！ |||||さっし||とおり||わたくし||にっぽん|じん|||

ええ ！

マジ かよ …

そりゃ 顔 見せ られ ねえ はずだ |かお|みせ|||

日本 人 なら ざる お 主 が なぜ 戦う ？ 何 を 望んで おる ？ にっぽん|じん||||おも|||たたかう|なん||のぞんで|

ブリタニア の 崩壊 を ||ほうかい|

そのような 事 できる と いう の か ？　 お 主に |こと|||||||おもに

できる ！

なぜならば 私 に は それ を なさ ねば なら ぬ 理由 が ある から だ |わたくし|||||な さ||||りゆう||||

はっ ふ … あなた が 相手 で よかった ||||あいて||

ん ん 　 お 主 … |||おも

お 久しぶりです 　 桐原 殿 |ひさしぶり です|きりはら|しんがり

やはり ８ 年 前 に あの 家 で 人身 御供 と して 預かった |とし|ぜん|||いえ||じんしん|おとも|||あずかった

はい 当時 は 何かと 世話に なり まして |とうじ||なにかと|せわに||

相手 が わし で なければ 人質 に する つもりだった の か な ？ あいて|||||ひとじち||||||

まさか 　 私 に は ただ お 願い する 事 しか でき ませ ん |わたくし|||||ねがい||こと||||

８ 年 前 の 種 が 花 を 咲か す か とし|ぜん||しゅ||か||さか||

うは っ は っは … は っは っは … う は||||||

くそ っ ！　 見え ねえ ||みえ|

あっ

扇 よ ！ おうぎ|

は はい ！

この 者 は 偽り なき ブリタニア の 敵 素顔 を 晒せ ぬ 訳 も 得心 が いった |もの||いつわり||||てき|すがお||さらせ||やく||とくしん||

わし が 保証 しよう 　 ゼロ に ついて行け ||ほしょう||||ついていけ

情報 の 隠蔽 や 拠点 探し など は わし ら も 協力 する じょうほう||いんぺい||きょてん|さがし||||||きょうりょく|

あ あ …

ありがとう ございます

感謝 し ます 　 桐原 殿 かんしゃ|||きりはら|しんがり

行く か ？　 修羅 の 道 を いく||しゅら||どう|

それ が 我が 運命 ならば ||わが|うんめい|

第 ２ 第 ５ 第 ７ 第 ８ 第 ９ 小 隊 は 管理 本部 で 引き続き … だい|だい|だい|だい|だい|しょう|たい||かんり|ほんぶ||ひきつづき

ん … ああ フェネット の 綴り は こちら です か ？ ||||つづり||||

やはり そちら です

すいません 　 何しろ こんな 状況 でして |なにしろ||じょうきょう|

い いえ …

では 確認 を お 願い し ます |かくにん|||ねがい||

ん ？

さすが に もう い ない か

とにかく これ から だ な 　 黒 の 騎士 団 は |||||くろ||きし|だん|

これ から 本当に 俺 の 思い描いた 組織 に なる ||ほんとうに|おれ||おもいえがいた|そしき||

あ …

あの 遅れて すまない てっきり もう 行った もの か と |おくれて||||おこなった|||

いや そんな 事 より とにかく どこ か 雨宿り できる 所 に ||こと|||||あまやどり||しょ|

ねえ ルル ？ ゼロ って 弱い 者 の 味方 な んだ よ ね ||||よわい|もの||みかた||||

あ … ああ 　 そう 言って たな |||いって|

なら なんで 私 の お 父さん 殺した んだろう ？ ||わたくし|||とうさん|ころした|

え ！

お 父さん 優しくて 私 ぶた れた 事 も なくて |とうさん|やさしくて|わたくし|||こと||

なんにも 悪い 事 … な のに |わるい|こと||

埋め られて … 息 苦 しか っ … うずめ||いき|く||

どうして ？　 なんで お 父さん 私 の |||とうさん|わたくし|

こんな いや よ ！　 いや …

いや あー ！

ああ ああ ん ああ …

お 願い 　 ルル |ねがい|

助けて たすけて

行 けども けもの みち 獅子 よ 虎 よ と 吠え ぎょう||||しし||とら|||ほえ

茜 射 す 空 の 彼方 に ま ほろば あかね|い||から||かなた|||

幽囚 の 孤獨 に 彷徨う 青春 は ゆうしゅう||こどく||さまよう|せいしゅん|

弱 さ と 怒り が 姿 無き 敵 です か じゃく|||いかり||すがた|なき|てき||

父 よ 未 だ 我 は ちち||み||われ|

己 を 知り がたし おのれ||しり|

先立つ 兄 ら の さきだつ|あに||

見え ない 背中 を 追えば みえ||せなか||おえば

迷い の 一夜 に 明星 は 誘う まよい||いちや||みょうじょう||さそう

死 して 終わら ぬ し||おわら|

夢 を 焦がれ ども ゆめ||こがれ|

確かな 君 こそ 我が 命 たしかな|きみ||わが|いのち

烈風 の 荒野 で 蝶 よ 花 よ と 生き れっぷう||こうや||ちょう||か|||いき

とこしえ の 春 に 咲き 添う まぼろし ||はる||さき|そう|

混濁 の 純潔 この 身 は 汚れて も こんだく||じゅんけつ||み||けがれて|

心 の 錦 を 信じて いて ください こころ||にしき||しんじて||

母 よ けして 我 は はは|||われ|

涙 を 見せ ね ども なみだ||みせ||

足下 の 草 に 露 は 消え も せ で あしもと||くさ||ろ||きえ|||

ああ 分かって いる 行動 の 結果 ぐらい |わかって||こうどう||けっか|

ああ 分かって いた な のに なぜ |わかって||||

ステージ から 消える の は 簡単だ すてーじ||きえる|||かんたんだ

ゼロ と いう 存在 を 捨てれば いい |||そんざい||すてれば|

桐原 さえ 封じれば きりはら||ふうじれば

俺 は ルルーシュ ・ ランペルージ に 返る 事 が できる おれ|||||かえる|こと||

だが しかし …