×

Χρησιμοποιούμε cookies για να βελτιώσουμε τη λειτουργία του LingQ. Επισκέπτοντας τον ιστότοπο, συμφωνείς στην cookie policy.


image

勇者ヨシヒコと導かれし七人, 勇者ヨシヒコと導かれし七人#04

勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #04

はい どうも ! 旅 の 方 お 疲れ さ まで す 。

お 疲れ さ まで す 。

盗賊 か 。 先 を 急いで る 。 道 を あけろ 。

私 自身 は 盗賊 で は ございませ ん 。

今 から 盗賊 さん 登場 し ます んで ➡

皆さん に やって ほしい 段取り 等 々 です ね ➡

ご 説明 さ せて いただき ます 。 よろしい です か ?

元気です か ? 元気です よ !

俺 が 元気で どう する んだ っつ って ね 。

斬っちゃ えば ?

とりあえず 聞いて みよう 。 なんで だ よ 。

わりと 有名な 盗賊 さん な んです けど ➡

そこ まで 迫力 が ない んです ね 。 ただ 皆さん に は ➡

かなり 驚いた 感じ の リアクション 取って もらっちゃ おうか な と 思って ます 。

驚く の ? 皆さん の リアクション しだい で は ね ➡

本人 も ノリノリ に なっちゃ い ます んで ね 。

ノリノリ に さ せた くない です けど ね 。 はい 。

それでは 練習 さ せて ください 。 私 を 盗賊 だ と 思って いただいて ね 。

はい 。

出て きた 。 (3 人 ) うわ っ …。

惜しい 。 もう ちょっと 驚いちゃ い ましょう 。

「 ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !?」 くらい まで いっちゃ い ましょう か 。

恥ずかしい っす ね 。 恥ずかしく ない 。 ねっ !

はい 。 ねえ 斬っちゃ いなよ 。

おい 聞く 必要 ある の か ? はい やって み ましょう 。

はい 出た !

ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !?

すばらしい 。 他の 3 人 も 頑張れ ! ねっ 。

で その リアクション を いただいたら わりと 長 めの 自己 紹介 し ます 。

今 まで 斬り 捨てた 人 の 名前 と か 手 に 入れた 金品 の 自慢 。

あと 自分 の 必殺 技 と か 織り交ぜて 自己 紹介 あり ます んで ➡

その つど 「 何 !?」 的な リアクション ください 。

で それ が 済んだ ところ で かなり の 金品 食料 を ➡

要求 して きま ~ す 。 そ したら 何て 言い ましょう ?

そう は させる か ! わかって ます ね 。 お 兄さん 最高 。

ありがとう ございます 。 なに ちょっと 嬉し そうな の ヨシヒコ 。

で ここ から 戦って いただき ます ね 。

よき ところ で 負け ました って 言って もらい ます けども ➡

誰 が 言い ましょう か ? じゃあ 金髪 の お 兄さん お 願い し ます 。

いや ~ ちょっと 負け ました 言え ない …。

そんな こと 言わ ず に お 願い し ます 。 恥ずかしい んで 言え ないで すね 。

いや お 願い し ます 。 わかり ました 。

そし たら 最後 お決まり の 土下座 いき ます ね 。

ここ 頑張って ください ね 。

じゃ まずは 僕 が お 手本 やり ます 。

負け ました っつ って 。

負け ました ~。 こう …。

うわ ~!

まだ 本人 さん 登場 して ない のに 。

いや ご 本人 さん も 逃げ られて る と 思い ます よ 。

拍手 の 練習 を …。

よし 行く ぞ ヨシヒコ 。

何 ? なんで まだ 聞き た そう な の 。

何 好きな の ? もう 褒め られ ない から 行く 。

なんで 悲し そう な の 。

( 雷鳴 )

ヨシヒコ ヨシヒコ ~。

どう ? 運命 の 玉 集まって る ?

なんで 状況 把握 して ない んだ お前 は 。

今日 は ちょっと ね あの …。 なんて いう かな 。

提案 を し たい と 思って る の 。 プレゼン プレゼン …。

あ ごめん ちょっと ツバ が 飛んだ 。 プレゼン を し たい と 思って る 。

あの ね 玉 を 持つ 人 って 言い 方 が さ ➡

ちょっと やっぱり さあ なんか 少し さあ ➡

変な 感じ じゃ ん なんか 。 別に 。

ほう 嘘 。 そう ? じゃあ ちょっと ムラサキ 言って み ?

玉 を 持つ 人 。

あれ ま ! 堂々と して る 。

ねえ お前 もう あの 恥ずかし げ も なく ➡

そういう こと が 言える ような 年齢 に なった んだ ね 。

う っせ え ぞ この やろう 。

ペヤングフェイス ボッコボコ に して 大盛り の やつ に して や ん ぞ !

べ ~! もう すでに 大盛り と 同じ 大き さ な んです 。

むしろ 仏 の ほう が 大きい んです 。

な っ ! どちら が 仏 か わから ない 。

おい ちょっと 待て 。 ヨッ ちゃん ちょっと 待って 。

え 嘘 ? ヨ ヨッ ちゃん に は さ なに これ も 仏 に 見える の ?

区別 が つき ませ ん 。 マジ で !?

おい 早く 用件 を 話せ 。

そう か おお … じゃあ さ 俺 もう 今日 こっち で 話す わ 。

こっち で 話す … どうも 。

どうも どうも 。 ええ 仏 で ござい …。

仏 で ござい マッシングブル ー !

まあ いい や 。 余計な こと は 言い ませ ん 。

えっ と … 玉 を 持つ 人 って いう の を です ね ➡

これ から 玉 人 と 呼ぶ こと に いたし ます 。

で ええ と 次の 玉 人 が いる ところ が です ね ➡

ここ から ざ っく り ➡

東 に 向かった ところ に ある サラゴナ の 村 です 。

テメエ この 前 北 って 言った じゃ ねえ かよ 。

なんか さ こっち の ほう が イライラ し ない 。

てい うか こっち の ほう が よく ねえ か ?

( 鼻歌 )

♬「 これ は テレビ で やる こと か これ は テレビ で やる こと か 」

ウ ー ! ウ ー ! ウ ー !

まあ あの で とにかく です ね 。

いつも の ごとく その 玉 人 が 誰 な の か は …。

知り ませ ~ ん !

ムカツク なあ 。 もう ずっと ペヤング で やって 。

え ちょっと 待って 。 そ したら あの …。

私 もう これ から ロケ に 来 なくて よく なる よ ?

ロケ と か 言わ ない の 。

もう さ あれ だ よ もう ずっと さ あの …。

この ペヤン ペヤング の フタ に さ …。

アフレコ し てれば い いって こと に なっちゃ うよ ?

アフレコ と か 言わ ない の 。

なにやら 村人 に 覇気 が ない な 。

すみません 。 はい 。

この 村 に 神々しく 光る 玉 を お 持ち の 方 は いま せ ん か ?

光る 玉 ?

ああ それ なら この 村 の 王様 が 持って る はずだ よ 。

姫 様 が 生まれた とき に な ➡

空 から ふわ ~ って 降って きた 玉 って いう んで ➡

この 村 じゃ 超 有名だ よ 。

と いう こと は 玉 人 は その 姫君 か …。

なに ? それ は 本当 か ?

北 の 山 に 棲 む 魔物 の 涙 を 飲ま せれば ➡

フロリア 姫 は 治る の か ?

はい 。

それ は よかった 。

イヤハハハハッ 本当に よかった ! それ は よい 知らせ じゃ 。

早速 それ を 手 に 入れよう で は ない か 。

ルドラン 様 。 旅 の 者 が お 会い し たい と 申して おり ます が 。

姫 は こうして 一 年 以上 も 眠り 続けて おる 。

この 眠り を 覚ます の は ➡

その 魔物 の 涙 しか ない と いう のだ 。

かわいそうに 。

わし は 決めた ぞ 。

その 魔物 の 涙 を 持ち帰った 者 と フロリア 姫 を 結婚 さ せる 。

結婚 ?

結婚 って …。

ときに ルドラン 王 。

姫君 が 生まれた とき に こう 光る 玉 …。

さあ ! 村 の 男 たち に 発表 しよう 。

村 の たくましき 男 たち が 必ずや ➡

まもら … ま もろ ろ …。

魔物 の 涙 を … 持ち帰る であろう !

ま も … 王 よ ちょっと お 待ち を !

王 は 職務 に 戻ら れ ます 。

おう !

魔物 の 涙 言いにくい んだ な あの 人 な …。

ハァ … しかし これ は やはり ➡

魔物 の 涙 と やら を 持ち帰ら ない と ➡

玉 は 見せて も もらえ ない ようだ 。

って こと は ヨシヒコ この 姫 様 と 結婚 する って こと ?

そんな もの は 拒否 して 玉 だけ もら や ぁ いい んだ よ 。

な ? それ は そう だ 。 我々 は ➡

魔 王 を 倒す ため に 旅 を して る んだ 。

こんな ところ で 結婚 など …。

惚れた な こりゃ 。

ヨシヒコ 俺 たち の 目的 は 姫君 じゃ ない 。

導か れ し 者 の オ ー ブ ぞ 。

ヨシヒコ !

はっ …。

はっ … じゃ ない よ 。

お前 完全に 惚れ ました フェイス の 真っ最中 だった ぞ ?

そんな わけない でしょう !

どこ 見て んだ よ ? 我々 の 目的 は 魔 王 を 倒す こと だ 。

こっち 見ろ よ 。

しかし この 姫君 を 救わ ない こと に は ➡

玉 は 手 に 入ら ん 。

その とおり だ !

どこ 見て … こっち 見なさ いって 。

行き ましょう !

( ムラサキ ) 行こう ぜ 。

動き なさい よ 。

行き ましょう …。 ヨシヒコ が 先頭 な の !

皆 の 者 覚悟 は よい か ?

まいる ぞ 。

いい か ?

用意 !

フフフッ … まるで 運動 会 だ な バカバカ し い 。

ところで ヨシヒコ 。

う お ~!

惚れた な 。 うん …。

フライング しちゃ って る もん ね アイツ 。

あれ 玉 の こと が さ 二の次 に なっちゃ って る から ね あの 子 ね 。

ああ よく ある こと だ 。

いざ と なったら 目 を 覚ます !

さあ 行こう 。 うむ 。

どうした ムラサキ ? 私 行か ない 。

ん ? ん ? ん ? それ は ?

なんか 体調 悪い 。 村 で 待って る わ 。

あっ あっ あっ あ そ っか 。

あ そ っか うん うん 。

( ため息 )

ラブスト ー リ ー の ヒロイン っぽい 感じ で 夜空 を 見上げる お嬢さん 。

フフフフ !

星空 を 見上げて ため 息 ひと つって こと は ➡

恋 の 悩み だ ね 。 いえ そんな …。

なんなら 私 が 相談 に のって やって も いい んだ よ 。

平気です 。 私 あなた みたいな 魔女 に 話す ほど ➡

簡単な 女 じゃ ない ので 。

魔女 ? 私 の どこ が 魔女 なんだい ?

魔女 です よ ね ? 最も ベタ な 感じ の 魔女 です よ ね ?

ど っ から どう 見て も スナック の ママ で は ないで す よ ね ?

それ は どう かな 。

何 な んだ よ あれ !

ぜ って ぇ 結婚 する って 言う に 決まって んだ よ !

いやいや いや 大丈夫 よ 。

ずっと 一緒に 冒険 して きた 仲間 なんだ ろ ?

向こう だって アンタ に 惚れて る に 決まって んだ 。

う っせ ぇ ババア ! わし っ 鼻 ババア ! そして シャクレ ! わし 猪木 !

お前 に 何 が わかん だ よ !?

アイツ はね 天下一 の バカ な の ! ちょっと かわいい 女の子 見る と ➡

すぐ 惚れて 私 の こと なんか 忘れ んだ よ !

しかたない ねぇ 。

だったら その 姫君 と やら に ➡

永遠に 眠って もらえば いい じゃ ない か 。

そう ! いつまでも 寝て りゃ いい んだ よ !

ん ? 何 これ ?

ねむ ねむ の 実 だ よ 。

ねむ ねむ の 実 ?

これ を 食べた 者 は 10 年間 眠り から 目覚める こと は ない 。

たとえ その 魔物 の 涙 を 飲んだ とて …。

これ を …。

食べ させる んだ フロリア に 。

村 の 男 たち は もはや 追いつく 気配 すら ない な 。

そう いえば ムラサキ は ? 今 ?

どうした ん です か ? ムラサキ は 。

今 気づいた の ?

え ~ っと ね 体調 が すぐれ ない らしくて 村 に 。

そう でした か 。

ヨシヒコ 正直に 言え 。

姫君 に 惚れた か ?

そんな バカ な ! 私 は 勇者 です よ 。

女 に うつつ を 抜かす など 。

今 それ は 何 を 書いて いる ?

子供 の 名前 を 考えて ます 。 惚れ と んな !

違い ます よ ! 万が一 の ため です よ 。

あっ そう だ 。 式場 を 選ば なくて は 。

おい パパパパ ー ン を 読む …。

パパパパ ー ン を 読ま ないで よ ねぇ 。

ちょ … な に 何 な の ? なんで チェック 入れる んだ よ ?

ねぇ ダンジョ ー どう 思う ? この 状況 。

確かに ヨシヒコ は あれ だ 。 巨乳 好き で は ない か 。

見る に あの 姫君 まな板 だ 。

惚れる 要素 が ない 。

あの 姫君 横 に なって る だけ で 胸 チェック して た の ?

もう や っぱ ベ ー スケ お っ さん だ な 。

ベ ー スケ は いい が お っ さん と 言う な 。

ベ ー スケ は いい んだ 。

ダ ー ッ !

無理だ な 。 寝て んだ もん な 。

ヘッヘッヘッ …。

ダ ー ッ !

飲み込ま ねえ な 。

ヘッヘッヘッ …。

何 ヤツ !? あっ や べ ぇ 。

そろそろ 魔物 の 洞窟 に 着き ます 。

魔物 の 気配 が とてつもない 。

しかし ヨシヒコ よ その 魔物 の 洞窟 を ➡

守り し 化け物 が おる と 言って いた ぞ 。

ただし その 姿 から は 想像 でき ない ➡

凶暴な 守り神 だ と 言って いた ぞ 。

ん ? ん ? ん ?

あれ は ?

あれ は 太鼓 の 卓越 した 人 の …。

あれ が 残虐 きわまりない 凶暴な 守り神 な の か 。

ハハハハ ! あれ は 太鼓 の 妖精 だ 。

あんな かわいい 妖精 を 凶暴 など と 笑 止 千万 !

よし 俺 が 叩いて やる 。

ドン ドン ドン カラカッカ 。

ドドン ドン 。 ダンジョ ー や ばい よ この パタ ー ン 。

なんか や ばい に おい が どんどん する よ !

う お ~ っ !

なんだ と !? そら 言わ ん こっちゃ ない 。

おのれ キラ ー 太鼓 め !

メレブ と 見せかけ …。

ぎ ゃ ~ っ !

あ ~ っ !

寝言 でも ドン と 言って や がる 。 ( いびき )

まさか ここ でも ブラズ ー レ が 役立つ と は な 。

太鼓 の くせ に ブラ の ずれ 気 に する なんて 。

なんて こった い 。

フロリア は あと 少し で 命 を 失う と いう のに ➡

あの 魔物 の 涙 を 持ってこ られたら ➡

目 を 覚まし ち まう 。

何 これ ?

私 は ね フロリア が 死んだら ➡

その 血液 を 全部 飲み干す 算段 だった んだ よ 。

そう すれば 二十 歳 に 若返る はずだった んだ 。

そんな こと … やっぱり アンタ 魔女 だった の ね !

ど っ から どう 見て も 魔女 でしょう よ !

魔女 オブ ザ 魔女 でしょう よ !

えっ 逆に なんだ と 思って た んだ よ !

アタシ は ね … 二十 歳 に 若返ったら ➡

広瀬 すず の 顔 に なれる はずだった んだ ! 誰 だ よ 。

ま ぁ しかたがない 。 フロリア に は 数 段 劣る が ➡

アンタ の 血液 を 吸い取る こと に する よ 。

今 ねむ ねむ の 実 を アレ する から ちょっと 待って な 。

は !? ふざけ ん な よ テメエ !

数 段 劣る と か ぜ って え 殺す かんな !

おい ババア ! おい !

う お ~!

やめて よ 。 う あ ~!

この 魔物 強い ぞ 。

倒す 必要 は ない のです 。

スネ の ところ を 叩けば 涙 は でる 。

なるほど そこ は 弁慶 も 泣く らしい から な 。

スネ ~!

だから やめて って 。 あ ~!

予想 以上 に 強い 。

たぶん ね アイツ スネ 叩いた くらい じゃ 泣か ん ぞ 。

ああ かもし れ ん なぁ 。

どう したら 泣く んだ 。

もう 中 で タマネギ を 切り 続ける しか …。

しかし ヤツ の 目の前 で ➡

何 日 も タマネギ を 切り 続け られる もの だろう か 。

そんな 絶望 感 の さなか ➡

そんな なか でも 新しい 呪文 を ゲット した 私 であった 。

すごい ! それ は この 状況 を 打開 できる 呪文 です か ?

ど ~ かな ~。

どんな 呪文 だ 。

なんと この 呪文 は ➡

グル ー プ 全体 の 守備 力 と 攻撃 力 を 一気に 上げる 呪文 だ よ !

なんと ! どちら も です か ? そんな 呪文 初めて だ !

おお … 2 つ と も 上がれば 敵 の 攻撃 に 耐え ながら ➡

猛烈な 勢い で タマネギ を 切り 続ける こと が できる 。

さっそく かけて みせよう ぞ 。 その 名 も チア ー ズ 。

チア ー ズ !

(2 人 ) フゥ ~!

(2 人 ) レッツゴ ー ヨシヒコ レッツゴ ー ダンジョ ー !

(2 人 ) レッツゴ ー メレブ オ ー フゥ ー !

どう だ この 呪文 。

地元 の 大学生 が やってきて 応援 して くれる ぞ !

本物 だ ぞ ! 見た か あの リフトアップ 。 いい 低 さ だった ねぇ ~。

これ で 一気に 守備 力 と 攻撃 力 が 上がった ぞ !

俺 は むしろ 下がった 気 が する 。

ヨシヒコ は どう だ ?

なんだか 応援 さ れて 元気に なった 気 が し ます !

チア ー ズ !

しかし タマネギ が … タマネギ が ない !

元気 が あれば タマネギ など いら ん !

ゆく ぞ ! はい !

あ ~!

魔物 め ! 涙 が 出る ほど やっつけて やる !

ぬ あ ~!

やはり ダメ か 地元 チアリ ー ダ ー の 応援 だけ で は 。

俺 に 任せろ 2 人 と も 。

こういう もん は な 年の功 が もの を 言う もん さ 。

いい か 魔物 よ ~ く 聞け 。

1 杯 の かけ そば って 話 が あって な 。

お ~ なるほど そっち で いく の か 考えた な 。

ある 親子 が 夜 遅く に そば 屋 に 行って な 。

天ぷら そば 2 つ と 頼んだ 。

ん ん ん ? ふた ? ん ?

そし たら 店 の 主人 が ➡

もう 遅くて そば 1 人 前 しか ない って 言 いやがる んだ 。

親子 怒った ね 。

そば 屋 な のに そば が ねえ って どういう こと だ この 野郎 !

って な 。

ダンジョ ー この 話 の 展開 で どう やって お 涙 ちょうだい する つもりだ ?

主人 は 言った 。

天ぷら だけ じゃ ダメ です か ? って 。

ダメ に 決まって る だ ろ !

もう いい から そば 買って こい ! 外 で !

親子 は 一 歩 も 引か ない 。

そば 屋 も こんな 時間 に そば 買って くるって ➡

そば 売って る 店 なんか ねえ ! っつ って もう ケンカ だ 。

ああ ああ 大 ゲンカ 。

泣け ない よ ね この 展開 は 泣け ない よ ね ねえ ?

親子 が ね とうとう 言った よ 。

金 なら いくら でも 出す から ➡

今 から そば の 実 収穫 して そば 粉 に して ➡

そば を 打てよ ! って 。

確かに 夜 遅い けど でき ない こと じゃ ないだ ろ って 。

この 話 は どこ に 着地 する の ? ねえ 。

まあ しかたがない から そば 屋 は そば の 畑 に 行って ➡

そば の 実 収穫 した と さ 。

終わり !? 終わり じゃ ない よ ね ?

え ? ちょ … や だ ~ 泣いて る の ?

ヨシヒコ 泣いて る の 。

なんらか の ツボ に ハマ って 泣いて る の 。

そし たら …。

そば の 畑 に 女 の 死体 が ぐ わ ~!

うわ ~ っ ! あ ~ っ 何 これ 。

何 この 話 どこ に 向かって る の ?

ヨシヒコ まっすぐ 聞いて る 。

言う な よ 。

話 が 長 すぎて 眠く なって ➡

あくび した とき の 涙 だって 絶対 言う な よ 。

そう だ な 。 倒さ れた 悔し さ で ➡

流した 涙 と いう こと に しよう 。 な ?

勇者 様 が お 帰り に なった ぞ !

( 歓声 )

勇者 様 !

さ ぁ 勇者 よ ご 苦労であった 。

それ が その … 魔物 の 涙 か 。

はい 。

さ ぁ 夫 と なる キミ から 飲ま せて やって くれ 。

姫 よ 目覚めた まえ 。

♬~

お ~ っ ! 起きた 。

姫 が 目 を 覚ました ぞ !

あなた 様 が ➡

私 を 起こして くださった のです か ?

はい 。

フロリア よい か ? わし は お前 を 起こす こと が できた 男 と ➡

お前 を 結婚 さ せる と 誓った 。

お前 は それ で よい な ?

お 待ち ください ルドラン 殿 。

実は …。 あぁ わかって おる 。

最初 ここ へ 来た とき に 1 人 お な ご を 伴って おった な 。

選ぶ が よい 。 フロリア か ➡

冒険 を ともに して いる あの お なご か 。

あっ 出た ! これ 「Ⅴ」 の やつ だ 。

何 だ それ は ? どっち か 選ぶ の 。

大 富豪 の 姫君 か 幼なじみ か 花嫁 を 。

どちら でも よい ぞ 。

そ なた の 人生 じゃ 。

うん うん 。 で ま ぁ こうや って 悩む んだ けど ➡

ほぼ ほぼ の 人 が 幼なじみ の ➡

一緒に 旅 して る 女の子 を 選ぶ わけ 。 そりゃ そうだ よね 情 が ある から 。

で 姫君 の ほう を 選んだり する と 「 おい !」 って 。

「 おい お前 マジ かよ 。 おい !」 って 言わ れたり する わけ 。

結婚 して くださる のです か ? 勇者 様 。

すみません と いう こと で 申し訳ない …。

し ます ! おい !

結婚 し ます ! おい ~!

いい じゃ ない か 5 人 で 旅 すれば 。 私 は 冒険 など 怖い のです 。

よ ~ し 早速 式 の 用意 だ 。

式 を 挙げる ぞ 。 ハハハッ !

ハハハッ ! ハハハッ !

( 歓声 )

起きろ ムラサキ 。 起きろ !

ん … あれ ? 魔女 は ?

あんな もの は 一撃 だ 。 ただ の ババア だ しな 。

そんな こと じゃ ない ! 早く し ない と ➡

ヨシヒコ は 結婚 して まう ぞ 。

いい よ し たきゃ すれば 。

ホント に いい の か ? ムラサキ 。

結婚 しち まったら ヨシヒコ は 二度と 戻って こ ない ぞ 。

いい よ 別に 好きで も なんでも ねえ し 。

やせ我慢 は よせよ 。

ホント に いい の かい ?

お前 の 勇者 を 取ら れて も 。

お前 が 行か なきゃ お前 の 恋 の 冒険 終わ っち まう ぜ 。

魔 王 を 倒す 。

魔 王 を 倒す ため だ から な !

♬~

それでは お 二 人 誓い の キス を 。

( 扉 を 叩く 音 )

フロリア やっぱり 僕 は キミ じゃ なきゃ ダメ な んだ !

結婚 して くれ !

お前 は … 誰 ?

あなた は ラクトル !

ずっと 眠って いた から 忘れて しまって いた 。

迎え に 来て くれた の ね ラクトル 。

さあ 行こう 2 人 で 幸せな 家庭 を 築く んだ !

ラクトル !

あっ ちょ マジ すみません 。 あっ キモ い …。

ラクトルパンチ !

さあ 行こう !

( 鐘 の 音 )

なんか ごめん ね 。

なんか ジ ー ン と きた よ ね 。

まあ お 詫び だ と して も 玉 もらえて よかった ね 。

しかし 彼女 が 玉 人 だ と する と 魔 王 と 戦う 際 に ➡

彼女 を 召喚 する は めに なる ぞ 。 いい よ アイツ は 呼ば なくて 。

怖い ~! つって た んだ ろ 使え ねえ 使え ねえ 。

来て も 私 が ぶ っ 飛ばす 。

召喚 し といて ぶ っ 飛ばす は ない であろう 。

だって ヨシヒコ だって 結婚 する フリ して ➡

玉 もらったら 逃げよう と 思って た んだ ろ ?

その とおり だ ! 当たり前だ ろ !

まあ そういう こと に して おこう 。 しかし たまら ん な 。

魔 王 を 前 に 女 2 人 で ケンカ さ れた 日 に は 。

兄 様 絶対 フロリア 様 が お 好きだった はず 。

心配だ わ また 変化 して お 助け し なければ 。

待って ~ 兄 様 !

ハッハッハッハッ ! や だ ~ ハッハッハッ !


勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #04 ゆうしゃ|||みちびか|||なな り

はい どうも ! 旅 の 方 お 疲れ さ まで す 。 ||たび||かた||つかれ|||

お 疲れ さ まで す 。 |つかれ|||

盗賊 か 。 先 を 急いで る 。 道 を あけろ 。 とうぞく||さき||いそいで||どう||

私 自身 は 盗賊 で は ございませ ん 。 わたくし|じしん||とうぞく||||

今 から 盗賊 さん 登場 し ます んで ➡ いま||とうぞく||とうじょう|||

皆さん に やって ほしい 段取り 等 々 です ね ➡ みなさん||||だんどり|とう|||

ご 説明 さ せて いただき ます 。 よろしい です か ? |せつめい|||||||

元気です か ? 元気です よ ! げんき です||げんき です|

俺 が 元気で どう する んだ っつ って ね 。 おれ||げんきで||||||

斬っちゃ えば ? きっちゃ|

とりあえず 聞いて みよう 。 なんで だ よ 。 |きいて||||

わりと 有名な 盗賊 さん な んです けど ➡ |ゆうめいな|とうぞく|||ん です|

そこ まで 迫力 が ない んです ね 。 ただ 皆さん に は ➡ ||はくりょく|||ん です|||みなさん||

かなり 驚いた 感じ の リアクション 取って もらっちゃ おうか な と 思って ます 。 |おどろいた|かんじ|||とって|||||おもって|

驚く の ? 皆さん の リアクション しだい で は ね ➡ おどろく||みなさん||||||

本人 も ノリノリ に なっちゃ い ます んで ね 。 ほんにん||||||||

ノリノリ に さ せた くない です けど ね 。 はい 。

それでは 練習 さ せて ください 。 私 を 盗賊 だ と 思って いただいて ね 。 |れんしゅう||||わたくし||とうぞく|||おもって||

はい 。

出て きた 。 (3 人 ) うわ っ …。 でて||じん||

惜しい 。 もう ちょっと 驚いちゃ い ましょう 。 おしい|||おどろいちゃ||

「 ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !?」 くらい まで いっちゃ い ましょう か 。 |||||なん|||||||

恥ずかしい っす ね 。 恥ずかしく ない 。 ねっ ! はずかしい|||はずかしく||

はい 。 ねえ 斬っちゃ いなよ 。 ||きっちゃ|

おい 聞く 必要 ある の か ? はい やって み ましょう 。 |きく|ひつよう|||||||

はい 出た ! |でた

ぬ ぬ ぬ ぬ っ 何 ヤツ !? |||||なん|

すばらしい 。 他の 3 人 も 頑張れ ! ねっ 。 |たの|じん||がんばれ|

で その リアクション を いただいたら わりと 長 めの 自己 紹介 し ます 。 ||||||ちょう||じこ|しょうかい||

今 まで 斬り 捨てた 人 の 名前 と か 手 に 入れた 金品 の 自慢 。 いま||きり|すてた|じん||なまえ|||て||いれた|きんぴん||じまん

あと 自分 の 必殺 技 と か 織り交ぜて 自己 紹介 あり ます んで ➡ |じぶん||ひっさつ|わざ|||おりまぜて|じこ|しょうかい|||

その つど 「 何 !?」 的な リアクション ください 。 ||なん|てきな||

で それ が 済んだ ところ で かなり の 金品 食料 を ➡ |||すんだ|||||きんぴん|しょくりょう|

要求 して きま ~ す 。 そ したら 何て 言い ましょう ? ようきゅう||||||なんて|いい|

そう は させる か ! わかって ます ね 。 お 兄さん 最高 。 ||||||||にいさん|さいこう

ありがとう ございます 。 なに ちょっと 嬉し そうな の ヨシヒコ 。 ||||うれし|そう な||

で ここ から 戦って いただき ます ね 。 |||たたかって|||

よき ところ で 負け ました って 言って もらい ます けども ➡ |||まけ|||いって|||

誰 が 言い ましょう か ? じゃあ 金髪 の お 兄さん お 願い し ます 。 だれ||いい||||きんぱつ|||にいさん||ねがい||

いや ~ ちょっと 負け ました 言え ない …。 ||まけ||いえ|

そんな こと 言わ ず に お 願い し ます 。 恥ずかしい んで 言え ないで すね 。 ||いわ||||ねがい|||はずかしい||いえ||

いや お 願い し ます 。 わかり ました 。 ||ねがい||||

そし たら 最後 お決まり の 土下座 いき ます ね 。 ||さいご|おきまり||どげざ|||

ここ 頑張って ください ね 。 |がんばって||

じゃ まずは 僕 が お 手本 やり ます 。 ||ぼく|||てほん||

負け ました っつ って 。 まけ|||

負け ました ~。 こう …。 まけ||

うわ ~!

まだ 本人 さん 登場 して ない のに 。 |ほんにん||とうじょう|||

いや ご 本人 さん も 逃げ られて る と 思い ます よ 。 ||ほんにん|||にげ||||おもい||

拍手 の 練習 を …。 はくしゅ||れんしゅう|

よし 行く ぞ ヨシヒコ 。 |いく||

何 ? なんで まだ 聞き た そう な の 。 なん|||きき||||

何 好きな の ? もう 褒め られ ない から 行く 。 なん|すきな|||ほめ||||いく

なんで 悲し そう な の 。 |かなし|||

( 雷鳴 ) らいめい

ヨシヒコ ヨシヒコ ~。

どう ? 運命 の 玉 集まって る ? |うんめい||たま|あつまって|

なんで 状況 把握 して ない んだ お前 は 。 |じょうきょう|はあく||||おまえ|

今日 は ちょっと ね あの …。 なんて いう かな 。 きょう|||||||

提案 を し たい と 思って る の 。 プレゼン プレゼン …。 ていあん|||||おもって||||

あ ごめん ちょっと ツバ が 飛んだ 。 プレゼン を し たい と 思って る 。 |||||とんだ||||||おもって|

あの ね 玉 を 持つ 人 って 言い 方 が さ ➡ ||たま||もつ|じん||いい|かた||

ちょっと やっぱり さあ なんか 少し さあ ➡ ||||すこし|

変な 感じ じゃ ん なんか 。 別に 。 へんな|かんじ||||べつに

ほう 嘘 。 そう ? じゃあ ちょっと ムラサキ 言って み ? |うそ|||||いって|

玉 を 持つ 人 。 たま||もつ|じん

あれ ま ! 堂々と して る 。 ||どうどうと||

ねえ お前 もう あの 恥ずかし げ も なく ➡ |おまえ|||はずかし|||

そういう こと が 言える ような 年齢 に なった んだ ね 。 |||いえる||ねんれい||||

う っせ え ぞ この やろう 。

ペヤングフェイス ボッコボコ に して 大盛り の やつ に して や ん ぞ ! ||||おおもり|||||||

べ ~! もう すでに 大盛り と 同じ 大き さ な んです 。 |||おおもり||おなじ|おおき|||ん です

むしろ 仏 の ほう が 大きい んです 。 |ふつ||||おおきい|ん です

な っ ! どちら が 仏 か わから ない 。 ||||ふつ|||

おい ちょっと 待て 。 ヨッ ちゃん ちょっと 待って 。 ||まて||||まって

え 嘘 ? ヨ ヨッ ちゃん に は さ なに これ も 仏 に 見える の ? |うそ||||||||||ふつ||みえる|

区別 が つき ませ ん 。 マジ で !? くべつ||||||

おい 早く 用件 を 話せ 。 |はやく|ようけん||はなせ

そう か おお … じゃあ さ 俺 もう 今日 こっち で 話す わ 。 |||||おれ||きょう|||はなす|

こっち で 話す … どうも 。 ||はなす|

どうも どうも 。 ええ 仏 で ござい …。 |||ふつ||

仏 で ござい マッシングブル ー ! ふつ||||

まあ いい や 。 余計な こと は 言い ませ ん 。 |||よけいな|||いい||

えっ と … 玉 を 持つ 人 って いう の を です ね ➡ ||たま||もつ|じん||||||

これ から 玉 人 と 呼ぶ こと に いたし ます 。 ||たま|じん||よぶ||||

で ええ と 次の 玉 人 が いる ところ が です ね ➡ |||つぎの|たま|じん||||||

ここ から ざ っく り ➡

東 に 向かった ところ に ある サラゴナ の 村 です 。 ひがし||むかった||||||むら|

テメエ この 前 北 って 言った じゃ ねえ かよ 。 ||ぜん|きた||いった|||

なんか さ こっち の ほう が イライラ し ない 。

てい うか こっち の ほう が よく ねえ か ?

( 鼻歌 ) はなうた

♬「 これ は テレビ で やる こと か これ は テレビ で やる こと か 」

ウ ー ! ウ ー ! ウ ー !

まあ あの で とにかく です ね 。

いつも の ごとく その 玉 人 が 誰 な の か は …。 ||||たま|じん||だれ||||

知り ませ ~ ん ! しり||

ムカツク なあ 。 もう ずっと ペヤング で やって 。

え ちょっと 待って 。 そ したら あの …。 ||まって|||

私 もう これ から ロケ に 来 なくて よく なる よ ? わたくし||||||らい||||

ロケ と か 言わ ない の 。 |||いわ||

もう さ あれ だ よ もう ずっと さ あの …。

この ペヤン ペヤング の フタ に さ …。

アフレコ し てれば い いって こと に なっちゃ うよ ?

アフレコ と か 言わ ない の 。 |||いわ||

なにやら 村人 に 覇気 が ない な 。 |むらびと||はき|||

すみません 。 はい 。

この 村 に 神々しく 光る 玉 を お 持ち の 方 は いま せ ん か ? |むら||こうごうしく|ひかる|たま|||もち||かた|||||

光る 玉 ? ひかる|たま

ああ それ なら この 村 の 王様 が 持って る はずだ よ 。 ||||むら||おうさま||もって|||

姫 様 が 生まれた とき に な ➡ ひめ|さま||うまれた|||

空 から ふわ ~ って 降って きた 玉 って いう んで ➡ から||||ふって||たま|||

この 村 じゃ 超 有名だ よ 。 |むら||ちょう|ゆうめいだ|

と いう こと は 玉 人 は その 姫君 か …。 ||||たま|じん|||ひめぎみ|

なに ? それ は 本当 か ? |||ほんとう|

北 の 山 に 棲 む 魔物 の 涙 を 飲ま せれば ➡ きた||やま||せい||まもの||なみだ||のま|

フロリア 姫 は 治る の か ? |ひめ||なおる||

はい 。

それ は よかった 。

イヤハハハハッ 本当に よかった ! それ は よい 知らせ じゃ 。 |ほんとうに|||||しらせ|

早速 それ を 手 に 入れよう で は ない か 。 さっそく|||て||いれよう||||

ルドラン 様 。 旅 の 者 が お 会い し たい と 申して おり ます が 。 |さま|たび||もの|||あい||||もうして|||

姫 は こうして 一 年 以上 も 眠り 続けて おる 。 ひめ|||ひと|とし|いじょう||ねむり|つづけて|

この 眠り を 覚ます の は ➡ |ねむり||さます||

その 魔物 の 涙 しか ない と いう のだ 。 |まもの||なみだ|||||

かわいそうに 。

わし は 決めた ぞ 。 ||きめた|

その 魔物 の 涙 を 持ち帰った 者 と フロリア 姫 を 結婚 さ せる 。 |まもの||なみだ||もちかえった|もの|||ひめ||けっこん||

結婚 ? けっこん

結婚 って …。 けっこん|

ときに ルドラン 王 。 ||おう

姫君 が 生まれた とき に こう 光る 玉 …。 ひめぎみ||うまれた||||ひかる|たま

さあ ! 村 の 男 たち に 発表 しよう 。 |むら||おとこ|||はっぴょう|

村 の たくましき 男 たち が 必ずや ➡ むら|||おとこ|||かならずや

まもら … ま もろ ろ …。

魔物 の 涙 を … 持ち帰る であろう ! まもの||なみだ||もちかえる|

ま も … 王 よ ちょっと お 待ち を ! ||おう||||まち|

王 は 職務 に 戻ら れ ます 。 おう||しょくむ||もどら||

おう !

魔物 の 涙 言いにくい んだ な あの 人 な …。 まもの||なみだ|いいにくい||||じん|

ハァ … しかし これ は やはり ➡

魔物 の 涙 と やら を 持ち帰ら ない と ➡ まもの||なみだ||||もちかえら||

玉 は 見せて も もらえ ない ようだ 。 たま||みせて||||

って こと は ヨシヒコ この 姫 様 と 結婚 する って こと ? |||||ひめ|さま||けっこん|||

そんな もの は 拒否 して 玉 だけ もら や ぁ いい んだ よ 。 |||きょひ||たま|||||||

な ? それ は そう だ 。 我々 は ➡ |||||われわれ|

魔 王 を 倒す ため に 旅 を して る んだ 。 ま|おう||たおす|||たび||||

こんな ところ で 結婚 など …。 |||けっこん|

惚れた な こりゃ 。 ほれた||

ヨシヒコ 俺 たち の 目的 は 姫君 じゃ ない 。 |おれ|||もくてき||ひめぎみ||

導か れ し 者 の オ ー ブ ぞ 。 みちびか|||もの|||||

ヨシヒコ !

はっ …。

はっ … じゃ ない よ 。

お前 完全に 惚れ ました フェイス の 真っ最中 だった ぞ ? おまえ|かんぜんに|ほれ||||まっさいちゅう||

そんな わけない でしょう !

どこ 見て んだ よ ? 我々 の 目的 は 魔 王 を 倒す こと だ 。 |みて|||われわれ||もくてき||ま|おう||たおす||

こっち 見ろ よ 。 |みろ|

しかし この 姫君 を 救わ ない こと に は ➡ ||ひめぎみ||すくわ||||

玉 は 手 に 入ら ん 。 たま||て||はいら|

その とおり だ !

どこ 見て … こっち 見なさ いって 。 |みて||みなさ|

行き ましょう ! いき|

( ムラサキ ) 行こう ぜ 。 |いこう|

動き なさい よ 。 うごき||

行き ましょう …。 ヨシヒコ が 先頭 な の ! いき||||せんとう||

皆 の 者 覚悟 は よい か ? みな||もの|かくご|||

まいる ぞ 。

いい か ?

用意 ! ようい

フフフッ … まるで 運動 会 だ な バカバカ し い 。 ||うんどう|かい|||||

ところで ヨシヒコ 。

う お ~!

惚れた な 。 うん …。 ほれた||

フライング しちゃ って る もん ね アイツ 。

あれ 玉 の こと が さ 二の次 に なっちゃ って る から ね あの 子 ね 。 |たま|||||にのつぎ||||||||こ|

ああ よく ある こと だ 。

いざ と なったら 目 を 覚ます ! |||め||さます

さあ 行こう 。 うむ 。 |いこう|

どうした ムラサキ ? 私 行か ない 。 ||わたくし|いか|

ん ? ん ? ん ? それ は ?

なんか 体調 悪い 。 村 で 待って る わ 。 |たいちょう|わるい|むら||まって||

あっ あっ あっ あ そ っか 。

あ そ っか うん うん 。

( ため息 ) ためいき

ラブスト ー リ ー の ヒロイン っぽい 感じ で 夜空 を 見上げる お嬢さん 。 |||||||かんじ||よぞら||みあげる|おじょうさん

フフフフ !

星空 を 見上げて ため 息 ひと つって こと は ➡ ほしぞら||みあげて||いき||||

恋 の 悩み だ ね 。 いえ そんな …。 こい||なやみ||||

なんなら 私 が 相談 に のって やって も いい んだ よ 。 |わたくし||そうだん|||||||

平気です 。 私 あなた みたいな 魔女 に 話す ほど ➡ へいき です|わたくし|||まじょ||はなす|

簡単な 女 じゃ ない ので 。 かんたんな|おんな|||

魔女 ? 私 の どこ が 魔女 なんだい ? まじょ|わたくし||||まじょ|

魔女 です よ ね ? 最も ベタ な 感じ の 魔女 です よ ね ? まじょ||||もっとも|||かんじ||まじょ|||

ど っ から どう 見て も スナック の ママ で は ないで す よ ね ? ||||みて||||||||||

それ は どう かな 。

何 な んだ よ あれ ! なん||||

ぜ って ぇ 結婚 する って 言う に 決まって んだ よ ! |||けっこん|||いう||きまって||

いやいや いや 大丈夫 よ 。 ||だいじょうぶ|

ずっと 一緒に 冒険 して きた 仲間 なんだ ろ ? |いっしょに|ぼうけん|||なかま||

向こう だって アンタ に 惚れて る に 決まって んだ 。 むこう||||ほれて|||きまって|

う っせ ぇ ババア ! わし っ 鼻 ババア ! そして シャクレ ! わし 猪木 ! ||||||はな|||||いのき

お前 に 何 が わかん だ よ !? おまえ||なん||||

アイツ はね 天下一 の バカ な の ! ちょっと かわいい 女の子 見る と ➡ ||てんかいち|||||||おんなのこ|みる|

すぐ 惚れて 私 の こと なんか 忘れ んだ よ ! |ほれて|わたくし||||わすれ||

しかたない ねぇ 。

だったら その 姫君 と やら に ➡ ||ひめぎみ|||

永遠に 眠って もらえば いい じゃ ない か 。 えいえんに|ねむって|||||

そう ! いつまでも 寝て りゃ いい んだ よ ! ||ねて||||

ん ? 何 これ ? |なん|

ねむ ねむ の 実 だ よ 。 |||み||

ねむ ねむ の 実 ? |||み

これ を 食べた 者 は 10 年間 眠り から 目覚める こと は ない 。 ||たべた|もの||ねんかん|ねむり||めざめる|||

たとえ その 魔物 の 涙 を 飲んだ とて …。 ||まもの||なみだ||のんだ|

これ を …。

食べ させる んだ フロリア に 。 たべ||||

村 の 男 たち は もはや 追いつく 気配 すら ない な 。 むら||おとこ||||おいつく|けはい|||

そう いえば ムラサキ は ? 今 ? ||||いま

どうした ん です か ? ムラサキ は 。

今 気づいた の ? いま|きづいた|

え ~ っと ね 体調 が すぐれ ない らしくて 村 に 。 |||たいちょう|||||むら|

そう でした か 。

ヨシヒコ 正直に 言え 。 |しょうじきに|いえ

姫君 に 惚れた か ? ひめぎみ||ほれた|

そんな バカ な ! 私 は 勇者 です よ 。 |||わたくし||ゆうしゃ||

女 に うつつ を 抜かす など 。 おんな||||ぬかす|

今 それ は 何 を 書いて いる ? いま|||なん||かいて|

子供 の 名前 を 考えて ます 。 惚れ と んな ! こども||なまえ||かんがえて||ほれ||

違い ます よ ! 万が一 の ため です よ 。 ちがい|||まんがいち||||

あっ そう だ 。 式場 を 選ば なくて は 。 |||しきじょう||えらば||

おい パパパパ ー ン を 読む …。 |||||よむ

パパパパ ー ン を 読ま ないで よ ねぇ 。 ||||よま|||

ちょ … な に 何 な の ? なんで チェック 入れる んだ よ ? |||なん|||||いれる||

ねぇ ダンジョ ー どう 思う ? この 状況 。 ||||おもう||じょうきょう

確かに ヨシヒコ は あれ だ 。 巨乳 好き で は ない か 。 たしかに|||||きょにゅう|すき||||

見る に あの 姫君 まな板 だ 。 みる|||ひめぎみ|まないた|

惚れる 要素 が ない 。 ほれる|ようそ||

あの 姫君 横 に なって る だけ で 胸 チェック して た の ? |ひめぎみ|よこ||||||むね||||

もう や っぱ ベ ー スケ お っ さん だ な 。

ベ ー スケ は いい が お っ さん と 言う な 。 ||||||||||いう|

ベ ー スケ は いい んだ 。

ダ ー ッ !

無理だ な 。 寝て んだ もん な 。 むりだ||ねて|||

ヘッヘッヘッ …。

ダ ー ッ !

飲み込ま ねえ な 。 のみこま||

ヘッヘッヘッ …。

何 ヤツ !? あっ や べ ぇ 。 なん|||||

そろそろ 魔物 の 洞窟 に 着き ます 。 |まもの||どうくつ||つき|

魔物 の 気配 が とてつもない 。 まもの||けはい||

しかし ヨシヒコ よ その 魔物 の 洞窟 を ➡ ||||まもの||どうくつ|

守り し 化け物 が おる と 言って いた ぞ 。 まもり||ばけもの||||いって||

ただし その 姿 から は 想像 でき ない ➡ ||すがた|||そうぞう||

凶暴な 守り神 だ と 言って いた ぞ 。 きょうぼうな|まもりがみ|||いって||

ん ? ん ? ん ?

あれ は ?

あれ は 太鼓 の 卓越 した 人 の …。 ||たいこ||たくえつ||じん|

あれ が 残虐 きわまりない 凶暴な 守り神 な の か 。 ||ざんぎゃく||きょうぼうな|まもりがみ|||

ハハハハ ! あれ は 太鼓 の 妖精 だ 。 |||たいこ||ようせい|

あんな かわいい 妖精 を 凶暴 など と 笑 止 千万 ! ||ようせい||きょうぼう|||わら|や|せんまん

よし 俺 が 叩いて やる 。 |おれ||たたいて|

ドン ドン ドン カラカッカ 。

ドドン ドン 。 ダンジョ ー や ばい よ この パタ ー ン 。

なんか や ばい に おい が どんどん する よ !

う お ~ っ !

なんだ と !? そら 言わ ん こっちゃ ない 。 |||いわ|||

おのれ キラ ー 太鼓 め ! |||たいこ|

メレブ と 見せかけ …。 ||みせかけ

ぎ ゃ ~ っ !

あ ~ っ !

寝言 でも ドン と 言って や がる 。 ( いびき ) ねごと||||いって|||

まさか ここ でも ブラズ ー レ が 役立つ と は な 。 |||||||やくだつ|||

太鼓 の くせ に ブラ の ずれ 気 に する なんて 。 たいこ|||||||き|||

なんて こった い 。

フロリア は あと 少し で 命 を 失う と いう のに ➡ |||すこし||いのち||うしなう|||

あの 魔物 の 涙 を 持ってこ られたら ➡ |まもの||なみだ||もってこ|

目 を 覚まし ち まう 。 め||さまし||

何 これ ? なん|

私 は ね フロリア が 死んだら ➡ わたくし|||||しんだら

その 血液 を 全部 飲み干す 算段 だった んだ よ 。 |けつえき||ぜんぶ|のみほす|さんだん|||

そう すれば 二十 歳 に 若返る はずだった んだ 。 ||にじゅう|さい||わかがえる||

そんな こと … やっぱり アンタ 魔女 だった の ね ! ||||まじょ|||

ど っ から どう 見て も 魔女 でしょう よ ! ||||みて||まじょ||

魔女 オブ ザ 魔女 でしょう よ ! まじょ|||まじょ||

えっ 逆に なんだ と 思って た んだ よ ! |ぎゃくに|||おもって|||

アタシ は ね … 二十 歳 に 若返ったら ➡ |||にじゅう|さい||わかがえったら

広瀬 すず の 顔 に なれる はずだった んだ ! 誰 だ よ 。 ひろせ|||かお|||||だれ||

ま ぁ しかたがない 。 フロリア に は 数 段 劣る が ➡ ||しかたが ない||||すう|だん|おとる|

アンタ の 血液 を 吸い取る こと に する よ 。 ||けつえき||すいとる||||

今 ねむ ねむ の 実 を アレ する から ちょっと 待って な 。 いま||||み||||||まって|

は !? ふざけ ん な よ テメエ !

数 段 劣る と か ぜ って え 殺す かんな ! すう|だん|おとる||||||ころす|

おい ババア ! おい !

う お ~!

やめて よ 。 う あ ~!

この 魔物 強い ぞ 。 |まもの|つよい|

倒す 必要 は ない のです 。 たおす|ひつよう|||の です

スネ の ところ を 叩けば 涙 は でる 。 ||||たたけば|なみだ||

なるほど そこ は 弁慶 も 泣く らしい から な 。 |||べんけい||なく|||

スネ ~!

だから やめて って 。 あ ~!

予想 以上 に 強い 。 よそう|いじょう||つよい

たぶん ね アイツ スネ 叩いた くらい じゃ 泣か ん ぞ 。 ||||たたいた|||なか||

ああ かもし れ ん なぁ 。

どう したら 泣く んだ 。 ||なく|

もう 中 で タマネギ を 切り 続ける しか …。 |なか||||きり|つづける|

しかし ヤツ の 目の前 で ➡ |||めのまえ|

何 日 も タマネギ を 切り 続け られる もの だろう か 。 なん|ひ||||きり|つづけ||||

そんな 絶望 感 の さなか ➡ |ぜつぼう|かん||

そんな なか でも 新しい 呪文 を ゲット した 私 であった 。 |||あたらしい|じゅもん||||わたくし|

すごい ! それ は この 状況 を 打開 できる 呪文 です か ? ||||じょうきょう||だかい||じゅもん||

ど ~ かな ~。

どんな 呪文 だ 。 |じゅもん|

なんと この 呪文 は ➡ ||じゅもん|

グル ー プ 全体 の 守備 力 と 攻撃 力 を 一気に 上げる 呪文 だ よ ! |||ぜんたい||しゅび|ちから||こうげき|ちから||いっきに|あげる|じゅもん||

なんと ! どちら も です か ? そんな 呪文 初めて だ ! ||||||じゅもん|はじめて|

おお … 2 つ と も 上がれば 敵 の 攻撃 に 耐え ながら ➡ ||||あがれば|てき||こうげき||たえ|

猛烈な 勢い で タマネギ を 切り 続ける こと が できる 。 もうれつな|いきおい||||きり|つづける|||

さっそく かけて みせよう ぞ 。 その 名 も チア ー ズ 。 |||||な||||

チア ー ズ !

(2 人 ) フゥ ~! じん|

(2 人 ) レッツゴ ー ヨシヒコ レッツゴ ー ダンジョ ー ! じん|||||||

(2 人 ) レッツゴ ー メレブ オ ー フゥ ー ! じん|||||||

どう だ この 呪文 。 |||じゅもん

地元 の 大学生 が やってきて 応援 して くれる ぞ ! じもと||だいがくせい|||おうえん|||

本物 だ ぞ ! 見た か あの リフトアップ 。 いい 低 さ だった ねぇ ~。 ほんもの|||みた|||||てい|||

これ で 一気に 守備 力 と 攻撃 力 が 上がった ぞ ! ||いっきに|しゅび|ちから||こうげき|ちから||あがった|

俺 は むしろ 下がった 気 が する 。 おれ|||さがった|き||

ヨシヒコ は どう だ ?

なんだか 応援 さ れて 元気に なった 気 が し ます ! |おうえん|||げんきに||き|||

チア ー ズ !

しかし タマネギ が … タマネギ が ない !

元気 が あれば タマネギ など いら ん ! げんき||||||

ゆく ぞ ! はい !

あ ~!

魔物 め ! 涙 が 出る ほど やっつけて やる ! まもの||なみだ||でる|||

ぬ あ ~!

やはり ダメ か 地元 チアリ ー ダ ー の 応援 だけ で は 。 |||じもと||||||おうえん|||

俺 に 任せろ 2 人 と も 。 おれ||まかせろ|じん||

こういう もん は な 年の功 が もの を 言う もん さ 。 ||||としのこう||||いう||

いい か 魔物 よ ~ く 聞け 。 ||まもの|||きけ

1 杯 の かけ そば って 話 が あって な 。 さかずき|||||はなし|||

お ~ なるほど そっち で いく の か 考えた な 。 |||||||かんがえた|

ある 親子 が 夜 遅く に そば 屋 に 行って な 。 |おやこ||よ|おそく|||や||おこなって|

天ぷら そば 2 つ と 頼んだ 。 てんぷら||||たのんだ

ん ん ん ? ふた ? ん ?

そし たら 店 の 主人 が ➡ ||てん||あるじ|

もう 遅くて そば 1 人 前 しか ない って 言 いやがる んだ 。 |おそくて||じん|ぜん||||げん||

親子 怒った ね 。 おやこ|いかった|

そば 屋 な のに そば が ねえ って どういう こと だ この 野郎 ! |や|||||||||||やろう

って な 。

ダンジョ ー この 話 の 展開 で どう やって お 涙 ちょうだい する つもりだ ? |||はなし||てんかい|||||なみだ|||

主人 は 言った 。 あるじ||いった

天ぷら だけ じゃ ダメ です か ? って 。 てんぷら||||||

ダメ に 決まって る だ ろ ! ||きまって|||

もう いい から そば 買って こい ! 外 で ! ||||かって||がい|

親子 は 一 歩 も 引か ない 。 おやこ||ひと|ふ||ひか|

そば 屋 も こんな 時間 に そば 買って くるって ➡ |や|||じかん|||かって|

そば 売って る 店 なんか ねえ ! っつ って もう ケンカ だ 。 |うって||てん|||||||

ああ ああ 大 ゲンカ 。 ||だい|

泣け ない よ ね この 展開 は 泣け ない よ ね ねえ ? なけ|||||てんかい||なけ||||

親子 が ね とうとう 言った よ 。 おやこ||||いった|

金 なら いくら でも 出す から ➡ きむ||||だす|

今 から そば の 実 収穫 して そば 粉 に して ➡ いま||||み|しゅうかく|||こな||

そば を 打てよ ! って 。 ||うてよ|

確かに 夜 遅い けど でき ない こと じゃ ないだ ろ って 。 たしかに|よ|おそい||||||||

この 話 は どこ に 着地 する の ? ねえ 。 |はなし||||ちゃくち|||

まあ しかたがない から そば 屋 は そば の 畑 に 行って ➡ |しかたが ない|||や||||はたけ||おこなって

そば の 実 収穫 した と さ 。 ||み|しゅうかく|||

終わり !? 終わり じゃ ない よ ね ? おわり|おわり||||

え ? ちょ … や だ ~ 泣いて る の ? ||||ないて||

ヨシヒコ 泣いて る の 。 |ないて||

なんらか の ツボ に ハマ って 泣いて る の 。 ||||||ないて||

そし たら …。

そば の 畑 に 女 の 死体 が ぐ わ ~! ||はたけ||おんな||したい|||

うわ ~ っ ! あ ~ っ 何 これ 。 ||||なん|

何 この 話 どこ に 向かって る の ? なん||はなし|||むかって||

ヨシヒコ まっすぐ 聞いて る 。 ||きいて|

言う な よ 。 いう||

話 が 長 すぎて 眠く なって ➡ はなし||ちょう||ねむく|

あくび した とき の 涙 だって 絶対 言う な よ 。 ||||なみだ||ぜったい|いう||

そう だ な 。 倒さ れた 悔し さ で ➡ |||たおさ||くやし||

流した 涙 と いう こと に しよう 。 な ? ながした|なみだ||||||

勇者 様 が お 帰り に なった ぞ ! ゆうしゃ|さま|||かえり|||

( 歓声 ) かんせい

勇者 様 ! ゆうしゃ|さま

さ ぁ 勇者 よ ご 苦労であった 。 ||ゆうしゃ|||くろうであった

それ が その … 魔物 の 涙 か 。 |||まもの||なみだ|

はい 。

さ ぁ 夫 と なる キミ から 飲ま せて やって くれ 。 ||おっと|||||のま|||

姫 よ 目覚めた まえ 。 ひめ||めざめた|

♬~

お ~ っ ! 起きた 。 ||おきた

姫 が 目 を 覚ました ぞ ! ひめ||め||さました|

あなた 様 が ➡ |さま|

私 を 起こして くださった のです か ? わたくし||おこして||の です|

はい 。

フロリア よい か ? わし は お前 を 起こす こと が できた 男 と ➡ |||||おまえ||おこす||||おとこ|

お前 を 結婚 さ せる と 誓った 。 おまえ||けっこん||||ちかった

お前 は それ で よい な ? おまえ|||||

お 待ち ください ルドラン 殿 。 |まち|||しんがり

実は …。 あぁ わかって おる 。 じつは|||

最初 ここ へ 来た とき に 1 人 お な ご を 伴って おった な 。 さいしょ|||きた|||じん|||||ともなって||

選ぶ が よい 。 フロリア か ➡ えらぶ||||

冒険 を ともに して いる あの お なご か 。 ぼうけん||||||||

あっ 出た ! これ 「Ⅴ」 の やつ だ 。 |でた||||

何 だ それ は ? どっち か 選ぶ の 。 なん||||||えらぶ|

大 富豪 の 姫君 か 幼なじみ か 花嫁 を 。 だい|ふごう||ひめぎみ||おさななじみ||はなよめ|

どちら でも よい ぞ 。

そ なた の 人生 じゃ 。 |||じんせい|

うん うん 。 で ま ぁ こうや って 悩む んだ けど ➡ |||||こう や||なやむ||

ほぼ ほぼ の 人 が 幼なじみ の ➡ |||じん||おさななじみ|

一緒に 旅 して る 女の子 を 選ぶ わけ 。 そりゃ そうだ よね 情 が ある から 。 いっしょに|たび|||おんなのこ||えらぶ|||そう だ||じょう|||

で 姫君 の ほう を 選んだり する と 「 おい !」 って 。 |ひめぎみ||||えらんだり||||

「 おい お前 マジ かよ 。 おい !」 って 言わ れたり する わけ 。 |おまえ|||||いわ|||

結婚 して くださる のです か ? 勇者 様 。 けっこん|||の です||ゆうしゃ|さま

すみません と いう こと で 申し訳ない …。 |||||もうし わけない

し ます ! おい !

結婚 し ます ! おい ~! けっこん|||

いい じゃ ない か 5 人 で 旅 すれば 。 私 は 冒険 など 怖い のです 。 ||||じん||たび||わたくし||ぼうけん||こわい|の です

よ ~ し 早速 式 の 用意 だ 。 ||さっそく|しき||ようい|

式 を 挙げる ぞ 。 ハハハッ ! しき||あげる||

ハハハッ ! ハハハッ !

( 歓声 ) かんせい

起きろ ムラサキ 。 起きろ ! おきろ||おきろ

ん … あれ ? 魔女 は ? ||まじょ|

あんな もの は 一撃 だ 。 ただ の ババア だ しな 。 |||いちげき||||||

そんな こと じゃ ない ! 早く し ない と ➡ ||||はやく|||

ヨシヒコ は 結婚 して まう ぞ 。 ||けっこん|||

いい よ し たきゃ すれば 。

ホント に いい の か ? ムラサキ 。

結婚 しち まったら ヨシヒコ は 二度と 戻って こ ない ぞ 。 けっこん|||||にどと|もどって|||

いい よ 別に 好きで も なんでも ねえ し 。 ||べつに|すきで||||

やせ我慢 は よせよ 。 やせがまん||

ホント に いい の かい ?

お前 の 勇者 を 取ら れて も 。 おまえ||ゆうしゃ||とら||

お前 が 行か なきゃ お前 の 恋 の 冒険 終わ っち まう ぜ 。 おまえ||いか||おまえ||こい||ぼうけん|しまわ|||

魔 王 を 倒す 。 ま|おう||たおす

魔 王 を 倒す ため だ から な ! ま|おう||たおす||||

♬~

それでは お 二 人 誓い の キス を 。 ||ふた|じん|ちかい|||

( 扉 を 叩く 音 ) とびら||たたく|おと

フロリア やっぱり 僕 は キミ じゃ なきゃ ダメ な んだ ! ||ぼく|||||||

結婚 して くれ ! けっこん||

お前 は … 誰 ? おまえ||だれ

あなた は ラクトル !

ずっと 眠って いた から 忘れて しまって いた 。 |ねむって|||わすれて||

迎え に 来て くれた の ね ラクトル 。 むかえ||きて||||

さあ 行こう 2 人 で 幸せな 家庭 を 築く んだ ! |いこう|じん||しあわせな|かてい||きずく|

ラクトル !

あっ ちょ マジ すみません 。 あっ キモ い …。

ラクトルパンチ !

さあ 行こう ! |いこう

( 鐘 の 音 ) かね||おと

なんか ごめん ね 。

なんか ジ ー ン と きた よ ね 。

まあ お 詫び だ と して も 玉 もらえて よかった ね 。 ||わび|||||たま|||

しかし 彼女 が 玉 人 だ と する と 魔 王 と 戦う 際 に ➡ |かのじょ||たま|じん|||||ま|おう||たたかう|さい|

彼女 を 召喚 する は めに なる ぞ 。 いい よ アイツ は 呼ば なくて 。 かのじょ||しょうかん||||||||||よば|

怖い ~! つって た んだ ろ 使え ねえ 使え ねえ 。 こわい|||||つかえ||つかえ|

来て も 私 が ぶ っ 飛ばす 。 きて||わたくし||||とばす

召喚 し といて ぶ っ 飛ばす は ない であろう 。 しょうかん|||||とばす|||

だって ヨシヒコ だって 結婚 する フリ して ➡ |||けっこん|||

玉 もらったら 逃げよう と 思って た んだ ろ ? たま||にげよう||おもって|||

その とおり だ ! 当たり前だ ろ ! |||あたりまえだ|

まあ そういう こと に して おこう 。 しかし たまら ん な 。

魔 王 を 前 に 女 2 人 で ケンカ さ れた 日 に は 。 ま|おう||ぜん||おんな|じん|||||ひ||

兄 様 絶対 フロリア 様 が お 好きだった はず 。 あに|さま|ぜったい||さま|||すきだった|

心配だ わ また 変化 して お 助け し なければ 。 しんぱいだ|||へんか|||たすけ||

待って ~ 兄 様 ! まって|あに|さま

ハッハッハッハッ ! や だ ~ ハッハッハッ !