勇者 ヨシヒコ と 導か れ し 七人 #10
ただいま 私 力 を 溜 め て いる …。
不思議だ 。 玉 が 7 つ 揃って から と いう もの ➡
玉 に 導か れる ように 足 が 歩み を 止め ない 。
それ は 嬉しい こと だ 。
ただ 向かう 先 が あんな 感じ で なければ な 。
( ダンジョ ー ) あの 雲 は 尋常じゃ ない な 。
( ムラサキ ) あそこ に いる の か 魔 王 が 。
ヨシヒコ ヨシヒコ !
おっと 仏 。 そろそろ 頼り に なる か な あ いよ 。
あの あれ でしょ ヨシ 君 ヨッ 君 あれ でしょ ?
あの それ さ ➡
あの … 最後に は あの ホント に 変身 する って いう オチ が ➡
待って る んじゃ ない の ? それ 。 いい から !
もう この メガネ の こと は いい から 。
いい いい もう 絶対 そう だ よ 。 ほん で あの あれ でしょ ?
魔 王 が さ あの 巨大 化 しちゃ ったり した とき に は さ ➡
ヨシ 君 も さ それ かけて さ 変身 して さ ➡
巨大 化 しちゃ んでしょ それ ?
いい から さっさと お告げ を 言え !
そんな 言い 方 は ない と 思う 。
そんな ね お告げ を 言え って そんな 言い 方 ない と 思う よ 。
だいたい ね お告げ って いう の は 普通 は 賜る もの だ から ね 。
もっと ちゃんと した 仏 だったら こっち だって 言葉遣い 考える わ 。
おい なんだ おい 。 それ 何 つった 今 ?
それ じゃ ま … それ じゃ ば …。
それ じゃ まるで 俺 が しっかり して ない ➡
ちゃんと して ない みたいじゃ ない 。 ちゃん と して ねえ じゃ ねえ かよ !
う ぅ … う っ …。
なんだ それ は 。
泣いて る の か ? どんな 感情 な んだ ?
なん … 泣いて ん の ? なに ? 泣いて ん の ね 。
だから もう ムラサキ あん ま きつい 言い 方 やめ なさい 。
泣いて る ん だって 。 泣き止み なさい もう ほら 。
大丈夫です 仏 。
仏 は ちゃんと して る とき も あり ます 。
やった ! お ぉ なんで 今 の 言葉 で 復活 できた ?
立ち直れた おい ? おいおい よく 聞けよ 。
ちゃんと して る とき も あり ます って こと は ➡
たいてい ちゃん と して ない って こと だ から ね 。
いや 今 いちばん 最も ね 今 勢い の ある 仏 と いえば ➡
私 こと 仏 8 号 。
えっ 4 号 で も なくなった の ?
えっ 降格 ? ねぇ 降格 ?
違い ます ~! もともと 8 号 です !
ウソ を つく んじゃ ない !
ずっと 4 号 だった じゃ ねえ かよ !
いろいろ あった んだ よ !
やめ れ 。 逆 ギレ んな 。
あの ね ホント ね あの … キミ たち は 知ら ない かも しれ ない けれども ➡
ホント に いろいろ あった の 。
知って る わ ! 全部 見 させ られた わ 。
不倫 と か 学歴 詐称 と か 。 いや ちょっと 待てよ 。
それ は さ ホント ちょっと さ 弁明 の 機会 を ね ➡
ちょっと 与えて もらって も よろしい でしょう か それ ?
いら ねえ よ そんな の 。 そんな の 聞く 尺 が ねえ んだ よ !
お前 の 弁明 分 の 尺 は ねえ んだ よ !
そういった 分の 尺 は ねえ んだ よ ! 尺 は !
お前 な お前 な んだ よ それ 尺 が 尺 が 尺 が って さ 。
お前 は 釈 由美子 か !
ねっ 。 あの … 降格 する と ギャグ も つまらなく なる んだ 。
おもしろい こと 言う 必要 が ねえ の 。
仏 お告げ を 。
うん ヨシ 君 止めて くれて ➡
止めて く … 止めて くれて ありがとう 。
ねっ このまま だ と 仏 の ト ー クショ ー に なる ところ であった 。
ねっ まずは 玉 が 揃って おめでとう 。
え ~ 7 つ の 玉 が 揃い ます と で すね ➡
まず その シェンロン と いう 大きな 龍 が 出て き ます 。
で その 際 に 3 つ の 願い 事 を 叶えて くれる わけです けれども ➡
その あと も です ね ベジ ー タ と か です ね ➡
あの フリ ー ザ と いった 強力な 敵 が 出て き ます 。
って ウッソ ー ン !
やや ウケ 。
誰 も ウケ て ねえ よ 。 はい わかり ました 。
いい です か いよいよ この先 に ➡
魔 王 の 住む 大 神殿 が ございます 。
ただ ね この 大 神殿 は ➡
もう す っ ごい 山々 に 囲ま れて おり ます 。
越えれば いい の か 。 いやいや 越える と かね ➡
その 登る って こと が できる しろ もん じゃ ない んです よ 。
もう ね 90 度 。 うん 90 度 うん 90 度 。
うん 90 度 近い ね 角度 が 。
そんで ね もう 高 さ が ね 5,000 m くらい ある わけです 。
そんな … どう やって 入れば いい のです か ?
魔 王 の 大神 殿 は 。
うん さすが ヨシヒコ 。 いい 質問 だ 。
誰 でも そう 聞く わ 。 ま ぁ これ ね ➡
正直 申し上げ ます と ね あの 飛ぶ しか ない わけです 。
空 飛ぶ 絨毯 ! あっ いいね 。
キラッキラ した 目 で 言った ね 今 ヨッ 君 ね 「 空 飛ぶ 絨毯 」。
ねっ いい です ね 。 ただ ね ➡
えっ と 絨毯 で 越え られる レベル じゃ ない んです ね 高 さ が 。
じゃあ 入れ ねえ じゃ ねぇ かよ 。
ところが 空 を 飛ぶ 城 と いう の が あり ます 。
空 を 飛ぶ 城 ?
うん ただ ね この 空 飛ぶ 城 と ある 事情 と いい ます か ね ➡
その とある 問題 で ね 今 ちょっと ね ➡
あの 飛べ なく 飛ぶ こと が でき なく なっちゃ って ん の 。
どう すれば その 城 は 再び 飛ぶ のです か ?
うん わかん ない ! 殺す ぞ !
とりあえず さ 行って 聞きゃ いい じゃ ない 。
ねっ 場所 だけ 教える から 。 ねっ うん 。
ホント 使え ねえ わ 。 や っぱ 8 号 だ わ 。
わかった 。 早く 城 まで 案内 しろ 。
よかろう 案内 しよう 。 ついて まいれ 。
お っ 今 の かっこよかった 。 頼り に なる ね 。
ハ ー イ ! ナビゲ ー ト !
( ムラサキ たち ) お前 じゃ ねえ の かよ !
こちら です !
ずっと アイツ に ナビ して 欲しかった な 。
あれ が 空 飛ぶ 城 。
なぜに 飛ば なく なった か それ を 探ら ねば なら ん な 。
はい 。
なかなか に 立派な 城 だ 。
しかし こんな で かいもん が 空 を 飛ぶ もんか ね 。
しかし 妙だ な 。 立派な 城 な のに 人 っこ 一 人 出て こ ん と は 。
何 か 悪 の 手 に よって 沈め られて しまった のでしょう か 。
( メレブ ) うむ なるほど 。
お ~ い 誰 かおら ぬ か ?
( メレブ ) い ない ようだ な 。
( ムラサキ ) あっ いた 。
いや ~ どうも どうも いやいや いや …。
どうも どうも どうも 。
あの ~ この お 城 の 方 です か ?
はっ ここ の 管理人 で プサ ー ル と 申し ます 。
プサ ー ル さん 私 は この 世界 を 悪 の 力 で 支配 しよう と する ➡
魔 王 を 倒す ため に 旅 を して い ます 。 そこ で …。
あっ あなた 様 です か 勇者 ヨシヒコ 様 。
知っている の か ? もちろん です 。
我々 天空 人 に とって あなた は 唯一 の 希望 です から 。
天空 人 ?
元々 我々 は 天空 に 住まい し 民族 。
それ が 魔 王 の せい で この 地 に …。
引きずり 落とさ れた と いう わけだ な 。
なんで ? なんか した の ? いえいえ 我々 は ➡
平和 を 愛する 民族 です から 。 この 地 を 支配 し ➡
何者 も 寄せつけ たく ない 魔 王 から すれば ➡
天 に 住む 人間 が 邪魔な の は 自然の 理 だ 。
実は あなた 様 に お 話 を し たい と いう 者 が おる んです が …。
は ぁ …。 会って いただけ ます か ? もちろん です 。
どうぞ どうぞ こちら です 。 こちら です 。
この 城 の 秘密 を 聞き出す チャンス かも しれ ん ぞ …。
こちら です どうぞ お 入り ください 。
私 は 外 で 待って おり ます ので 。
( ダンジョ ー ) 第 一 の 間 。
む どういう こと だ ?
どうも ~ ようこそ いらっしゃい ました !
私 司会 の カズ ー キ です 。 よろしく お 願い し ます 。
司会 ? ( メレブ ) カズ ー キ ?
はい さ ぁさ ぁ どうぞ どうぞ 。 お 座り ください 。
どうぞ どうぞ ~。 こちら で ~ す 。
どうぞ お 座り ください 。
ね ~ いかがです か ?
ね ~ 長い 旅 の 途中 と いう こと な んです けど ね 。
ようやく 魔 王 を 倒す ため の 仲間 を 集めて きた ところ です 。
は ぁ それ は 大変でした ねぇ 。 大変でした ね ホント に 。
すみません カズ ー キ さん 。 はい 。
私 に お 話 と は な んでしょう か ? あっ …。
早速 いき ます か もう 。 はい 。
はい 私 は 一刻 も 早く 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない ので 。
わかり ました じゃあ 早速 いき ましょう ! ね 。
あっ タイ ちゃん ちょっと 取って くれる ?
ありがとう 。 はい タイ ちゃん あり が と ね 。
さ ぁ それ で は この サイコロ を 投げて いただき ましょう !
これ を … 投げる ?
はい そうです 。 どうして です か ?
どうして って いう こと じゃ なくて これ ね そういう こと な んです よ 。
ん ~ 事情 は つかめ ぬ が とりあえず 投げろ ヨシヒコ 。
は ぁ … しかし もし これ が 岩 の 魔物 の ように ➡
爆発 でも しよう もの なら 私 たち は …。
考え すぎ だ 投げろ 。
とりあえず とっかかり を 見つけて 城 の 秘密 を 聞く んだ よ 。
いけ ヨシヒコ 。
わかり ました 。 ( カズ ー キ ) はい 。
お 願い し ます どうぞ 。
お 好きな ところ に 投げて ください ね 。
はい まいり ましょう 。
投げ ます 。 ( カズ ー キ ) どうぞ 。
伏せて ください !
♬「 何 が 出る かな 何 が 出る かな タラタタッ タッ タタタタ 」
出た !
「 史上 最強に 笑える 話 」!
ちょっと 待って 腹 よじれる よ 。
休 まして 休ま して き ゅっ き ゅっ は い 。
し しじょ …。 き ゅっ き ゅっ ?
あ ~ 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。
( メレブ たち ) 休 まして 休ま して 腹 が よじれる よ き ゅっ き ゅっ 。
はい そういう こと です ね さあ それ で は ➡
「 史上 最強に 笑える 話 」 よろしく お 願い し ます 。
そんな …。
話せ ヨシヒコ 。 私 に 笑える 話 など …。
さあ いったい どんな 笑える 話 を して くれる んでしょう ね 。
ヤツ を 笑わ せれば 城 の 秘密 を 聞き 出せる かも しれ ん 。
話せ 。 なんでも いい から 話せ 。
え ~ あ …。
あ ~ ダメ だ ヨシヒコ に 笑える 話 など …。
あっ お前 の 呪文 で め っちゃ 笑う やつ あった ろ 。
ゲラ か 。 ヨシヒコ が 話したら それ を カズ ー キ に かけろ 。
リセット さ れて いる ゆえ 昔 覚えた 呪文 が ➡
効く か どう か わから ん が イチ か バチ か だ な 。
ヨシヒコ お前 が 何 か 話したら ヤツ に ゲラ を かける 。
なんでも いい から 話す んだ 。
なんでも …。
は いはい 。
あ ダンジョ ー さん が …。 ダンジョ ー さん ね はい 。
ダンジョ ー さん が 魔物 を 斬った 勢い で …。
お なら を した こと が あり ます 。
ゲラ 。
効か ぬ ようだ 。
ハハハハハハハ ! ヨシヒコ に かかっちゃ った 。
ヨシヒコ に かかっちゃ った 。 ヨシヒコ に かかっちゃ った 。
自分 の 話した 話 で 自分 が 笑っちゃ ダメ でしょ 。
どうして そういう こと を する の か な !
( ヨシヒコ たち ) あ ~ っ !!
なん だった んだ 今 の は 。
お ~ ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。
情けない 話 だったら できた の か 。
何 言って ん の ? ところで なんの ご用 です か ?
セ ー ブ ? 生き返ら せ ます !
だいぶ レベル 上がって る から 結構 金 かかる よ 。
大丈夫 ? はい !
それ ならば ダンジョ ー さん は 3万 ゴ ー ルド 。
ムラサキ さん は 1万8千 ゴ ー ルド 。
メレブ は 8…。
いや タダ で いい や 。
そんな 大金 は ない 。
じゃあ 稼ぐ しか ねえ な !
邪魔だ !
おい 経験 値 いら ねえ の か よ !
そんな もん は いら ん !
う あ ~ っ !
金 が いる のだ ~ っ !!
( メレブ ) おそらく あの 光 は ザラキ であろう 。
( ムラサキ ) ザラキ ? 一瞬にして 敵 の 命 を 奪う 呪文 だ 。
カズ ー キ 。 とても 人 が よ さ そうな 男 だった が ➡
なぜに そんな …。 わから ん 。
笑える 話 が でき ない と ➡
永遠に 話 が 聞け ない と いう こと でしょう か 。
( プサ ー ル ) あれ れ れ …。
どちら に 行か れて た んです か ? 外 で お 待ち して いた んです よ 。
ご 案内 いただいた 第 一 の 間 で ➡
史上 最強に 笑える 話 が でき なかった のです 。 あぁ ~。
あの … ああいう 方 な のです か ? カズ ー キ と いう 人 は 。
おもしろい 話 が でき ない と ザラキ を かける と いう ような 。
いや ぁ ~ ふだん は 優しい 人 です けど ね 。
ちょっと あれ かな 虫 の 居どころ でも 悪かった の か な 。
虫 の 居どころ 的な 問題 で 殺さ れて たら ➡
たまった もん じゃ ない ん す けど 。 お やめ ムラサキ 。
と いう こと で 今度 は 私 が お 話さ せて いただき ます 。
いやいや もう お 話 の ほう は 結構です んで 。
私 実は タマネギ みたいな 頭 して …。 お 話 は もう 結構な んです けど 。
部屋 に 招か れて …。 お 話 は 結構で ございます 。
タマネギ みたいな …。 お 話 結構 で ございます 。
ごきげんよう 。
実は … あの 夕食 の 支度 の ほう が 間に合わ ない んです よ 。
どう でしょう お 料理 の ほう ちょっと ➡
手伝って いただけ ませ ん か ? 料理 を …。
どうも どうも どうも … ハハハッ ! ようこそ いらっしゃい ました 。
私 こちら の 調理 番 の マチャンキ と 申し ます 。
よろしく お 願い いたし ます 。 どうぞ こちら へ こちら へ 。
はい 。 さ ぁ どうぞ こちら へ 。 えっ 私 だけ ?
え ぇ お 三 人 さん は こちら の ほう へ どうぞ 。
お 座り ください ませ 。 はい 今日 は ムラサキ さん が ➡
鮭 の ムニエル を 作って いただく と いう こと で ございます よ 。
え ぇ え ぇ え ぇ …。
ムニ ムニエ ムニエル ? ムニエル で ございます 。
アカン ぞ 。 あの 女 が ムニエル など 知っている わけ が ない 。
まさか この 料理 が うまく でき なければ また …。
ザラキ が 来る 。 何 な んだ この 城 は 。
奇跡 的に ムラサキ が 鮭 の ムニエル 作れる こと を 願う しか ない 。
冷静に 考えろ ダンジョ ー 。
名前 を 知ら ない 料理 を 作れる わけ が ない 。
しかし ムニエル を 作ら ねば 城 の 話 が 聞け ん ぞ 。
さ ぁさ ぁさ ぁ 鮭 を どう し ましょう か ?
鮭 ? はい 。 鮭 …。
そもそも 鮭 が どれ か わから ない ようです 。
( メレブ ) みごとだ 。 日曜 お 昼 1 時 過ぎ に ➡
よく 見る 光景 だ 。
あの ~ ムラサキ さん は ➡
ふだん は お 料理 は なさる んです か ?
はい し ます よ 。 なぜ 見栄 を …。
は ぁ ~ でも 名前 が ムラサキ だけ に です ね ➡
なんか 味 に ムラ が サキ に 出る みたいな 。 ハハハッ !
ちょっと よく わかん ない で すね 。 そう です か 。
失礼だ 巨匠 っぽい 方 に 。
( メレブ ) トス 。
さあ 鮭 を ムニエル に しま ~ す !
はい よろしく お 願い いたし ます 。
楽しみで ございます ね 。
は いはい 気 を つけて ください はい どうぞ 。
はい 。
作れ ムラサキ ムニエル を 作る んだ 。
ヨシヒコ ムニエル 知ら ない よ ね ?
はい 何の ことか さっぱり 。
はい 早速 焼いて いき ましょう 。
動いた 。 フライパン で いき ます か ?
はい はい は い いき ましょう 。
はい どうぞ 。
神 よ 我ら に 奇跡 を 。
いっちゃ いま ~ す !
なんだ と ! ( ダンジョ ー ) 豪快だ 。
これ ぞ 男 の 料理 。
日曜 の お 昼 1 時 過ぎ なら 100 点 満点 の 展開 だ 。
だが しかし しかし 奇跡 は 起こら なかった ようだ 。
豪快で ございます ね 。
これ こそ まさに ムラサキ 流 ムニエル 。
豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 豪快 5 回 !
ダメ だ 料理 が まったく でき ない 私 でも ➡
まともな 料理 が できる 予感 が 一切 し ない 。
なかなか 焼け ない っす ね 。
( メレブ ) だろう な 当たって ない んだ 。
その 鮭 自身 と フライパン の その 底 の 熱 の ある ところ 。
接地 して ない んだ だ から 鮭 と フライパン の 底 が 。
縁 縁 に 乗っちゃ って る から 。
ダメ だ 。
ちょっと 覚え たて の 呪文 でも かけて み ましょう か ね 。
あら っ 呪文 で お 料理 を する んで ございます か 。
新しい で ございます ね 。
はて あやつ 鮭 を ムニエル に できる 呪文 など 持って いた か ?
ベギラマ !
な っ !
出来上がり ~。
本日 の 夕食 星 ゼロ で ございます 。
うわ っ !
ぷぅ ぷぅ ぷぅ …。
すみません 。
おお ヨシヒコ よ 全滅 して しまう と は 情けない 。
生き返ら せ ます !
すみません 料理 も でき ず に 。
いい んです いいん です みんな 食事 どき です から ➡
ご 一緒に お 食事 を ね ? ああ ありがとう ございます 。
どうぞ どうぞ こちら です 。
これ で ようやく まともに 人 と 話せる チャンス が 得 られ そうだ な 。
もう 閉店 な んだ よ 。
お 兄ちゃん 早く 食べ な よ 。
すみません 。
勘弁 だ ね もう 閉店 な んだ けど ね 。
ここ で 食事 する ように 言わ れた んだ 。
父さん ドキ っと し ました 。
キミ の 言う とおり です 。
父さん 富良野 に 来た 頃 の パワ ー ➡
なくしちゃ って ました 。
父さん 怠けて ました 。
あの 家族 に 城 の 秘密 を 聞いて み ます か ?
待て 。 なぜ だ か 叱ら れる 予感 が する 。
なんで だ よ 。 すげ え 優し そうな 人 じゃ ん 。
子供 も かわいい し 。
しかし 泣いて る ぞ 。
あっ …。 どうした ? ヨシヒコ 。
なぜ か 子供 の 丼 を 片づけ たくて しかたがない 。
なんで だ 。 そんな こと を する 必要 は ない 。 我ら は 客 だ ぞ 。
わかって い ます 。 しかし なぜ か 片づけ たくて しかたがない 。
なんだ 。 おかしな 呪文 でも かかって ん の か 。
おお ! こらえろ ヨシヒコ 。 これ は また トラップ だ ぞ トラップ 。
うん こらえろ 。
ダメ だ 。
まだ 子供 が 食って る 途中 でしょう が !
うわ っ ! やっぱり ~!
テメエ 何 回 来て んだ よ おい 。
もう 諦めよう ぜ 。 あの 城 は 来る 者 を 拒む 城 な んだ よ 。
そう かもし れ ん な 。
しかし あの 城 が 飛ば ない かぎり 大神 殿 へ は 行け ない 。
延々 ザラキ 食らって 生き返って の 繰り返し だ よ 。
さて そんな 絶望 ああ 絶望 もはや 絶望 の 真っただ中 。
そんな 絶望 ダ ー ビ ー ! の ゲ ー ト が 開いた この 瞬間 も ➡
新しい 呪文 を 手中 に 収めた 私 だ 。 やり ました ね メレブ さん 。
これ で 城 を 飛ばし 魔 王 を 倒す こと が できる 。
そんな 大した 呪文 コイツ が 持てる 可能 性 なんて ➡
ゼロ を 通り越して マイナス です よ 。
そんな 胸 平ら さん に 1,000 点 。
あっ いや … いい よ ね 。 全部 !
おい どんな 呪文 だ 。
私 は この 呪文 を …。
モスキテ そう 名づける に 至った 。
モスキテ 。 勝ち ました ね !
名前 だけ で は 勝て ん ぞ ヨシヒコ 。
いい か よく 聞け 。 この 呪文 を かけ られた 者 は ➡
どうにも こう に も 耳元 に 蚊 が 飛んで いる 気 が する 。
ある でしょ 。 夜中 に さ 耳元 で 蚊 が ブ ー ン って 飛んで くる とき 。
あり ます 。 あれ が …。
来る ずっと 。
すると どう だろう 。 もう 敵 は もう 戦う どころ で は ない 。
呪文 を 唱える 余裕 も ない !
とにかく 蚊 に 刺さ れ たく ない 一 心 !
どんな 敵 でも 勝てる !
ねえ 戦って る とき って 動いて る し うるさい し ➡
その 程度 の 音 気 に なら ない んじゃ ない か な 。
アハッ そんな 胸 平 さん に モスキテ !
なん も 聞こえ ね …。 あ ~ もう 蚊 だ よ !
来た ね 蚊 や だ ね 。 や だ ね 胸 平 さん 。
胸 平 さん や です よ ね ? 蚊 は や です よ ね ? 胸 平 さん 。
や だ ~! メレブ さん 私 に モスキテ を かけて ください 。
ヨシヒコ 。 蚊 の 襲撃 を 味わう が いい 。
モスキテ !
はい 来た 。 や だ ね ヨシヒコ 。
あ や だ ね 。 うわ ~。 や だ ね ヨシヒコ 。
あ ダメ … 殺せ ない よ 。 だって これ 音 だけ だ もん 。
これ 音 だけ だ から 殺せ ない んだ もん 。
おお フラメンコ みたいに なっちゃ って る よ 。 ヨシヒコ 。
♬「 好きな んだ けど 」 歌って んじゃ ねえ よ 。
( メレブ ) コラボ った コラボ った 。 や だ 。
何度 も 出直さ せて しまって 申し訳 ございませ ん でした 。
プサ ー ル さん 。 はい 。
あなた は 何者 です か ?
何者 って この 城 の 管理人 です が 。
私 に は あなた が この 城 を 訪れた 人間 を ➡
拒んで いる ように 思える 。
何 を おっしゃい ます か 勇者 様 。
あなた この 城 が 飛ば ない ように 見張り を して いる ➡
魔 王 の 差し金 な んじゃ ない です か ?
ヨシヒコ 急に 何 を 言い出した 。 失礼だ ぞ 。
った く …。 よくぞ 何 回 全滅 して も 懲り ず に 来る もん だ よ !
そんなに 倒し たい か 魔 王 が !
キサマ ! 何 ヤツ !
いい んです よ 。 魔 王 なんか 倒さ なくて も 。
恐怖 に 怯え ながら でも 村 で は 生きて いける んです から 。
そう で は ない !
ヤツ ら は いつか 村 の 結 界 を 破り すべて を 根絶やし に する 。
その 前 に 魔 王 を 倒さ なくて は なら ない のだ !
それ なら ほか の 人 が やれば いい 。
どうして いつでも 兄 様 だけ が ➡
その 使命 を 負わ なければ いけない んです か !
えっ 兄 様 ?
やはり そう だった か 。
変化 の 杖 。
ヒサ …。
今 は 全滅 して も 教会 に 行けば 生き返る 。
しかし 魔 王 は ➡
その 命 を 永遠に 葬る 力 を 持つ と いい ます 。
それ でも 行か ねば なら ん のだ 。
わかって くれ ヒサ 。
今 まで 兄 様 は この 世界 を 救って き ました 。
けれど ! 今度 は …。
今度 こそ は 魔 王 に 命 を 取ら れて しまう 。
私 が お前 の もと に 帰ら なかった こと が ある か ?
帰る さ 。
必ずや 魔 王 を 倒し 平和 を 取り戻した カボイ の 村 へ 。
私 は 帰る 。
兄 様 …。
信じて いい のです か ? 兄 様 。
ああ 。
私 を 諦め させよう と 何度 も 全滅 に 追い込んだ のだろう が ➡
私 は 諦め なかった だろう ?
はい 。 絶対 に 諦めて くださる と 思って いた のに 。
私 は もう カボイ の 村 に いた 頃 の ヨシヒコ で は ない 。
紛れ も ない 勇者 な のだ 。
安心 して 待って いろ 。
兄 様 !
プサ ー ル さん 。 ホント に いたんだ ?
おや めに なる ように と 申し上げた んです が ➡
どうしても あなた に 魔 王 討伐 を 諦め させ たい と ➡
おっしゃる もの です から 。
何度 も ザラキ を 食らわ せて すみません でした 。
すみません プサ ー ル さん 。
あっ 部屋 に 入って から は プサ ー ル さん の ものまね 的な ?
アハッ そう な んです 。 お 恥ずかしい 。
ここ に あなた が 集めた 七 つ の 玉 を 納めれば ➡
この 城 は 再び 飛び立ち ます 。
我々 天空 人 は あなた を ずっと お 待ち して いた んです 。
妹 の ワガママ を 許して くださり ありがとう ございます 。
勇者 様 何と して も 魔 王 を 。
はい 。
♬~
お っ 飛ぶ ぞ 。
♬~
ヒサ … 天から 我々 を 見守って くれ 。
ここ に 魔 王 が 。
魔 王 は 永遠に 命 を 葬る って 言って たな 。
逆に 魔 王 を 葬り去れば いい 。
倒す !
必ずや この 手 で 魔 王 を 。
《 俊 と は つきあい 始めて まだ 1 か月 。
あれ 以来 連絡 も ない 》
⦅ なあ なあ 絵里 。 うん ?
今 金縛り に あった 。 マジ で ?