葛城 、 俺 だ 。 多分 この 話 を 聞い て いる 時 は 、 君 に 多大 な 迷惑 を かけ た 後 だ と 思う 。
すまない 。 リッ ちゃん に も すま ない と 謝って おい て くれ 。
後 、 迷惑 ついでに 俺 の 育て て い た 花 が ある 。
俺 の 代わり に 水 を やっと い て くれる と 嬉しい 。 場所 は シンジ 君 が 知って る 。
葛城 、 真実 は 君 と ともに ある 。 迷わ ず 進 ん で くれ 。
もし 、 もう 一 度 会え る 事 が あったら 、
8 年 前 に 言え なかった 言葉 を 言う よ 。 じゃ 。
鳴ら ない 、 電話 、 か …
ミサト さん 、 今日 も 篭り っぱなし だ
アスカ 、 今日 も 戻ら ない つもり かな …
学校 に も 行か ず 、 家 に も 帰ら ず 、 ずっと ゲーム ばっかり …
ヒカリ … ん 、 何 ?
寝 よっ か ?
… ごめん ね 、 私 、 邪魔 かな ? そんな 事 な いわ よ 。
私 、 勝て なかった ん だ 、 エヴァ で 。 もう 私 の 価値 なんて なくなった の 。 どこ に も 。
嫌い … 大 っ 嫌い … みんな 嫌い な の 。
でも 一 番 嫌い な の は 私 。 何 かも う 、 どうでも 良く なっちゃ っ た わ 。
… 私 は 、 アスカ が どう し た って いい と 思う し 、 何も 言わ ない わ 。
アスカ は よく やった と 思う もの …
そう 、 い なく なった の 、 あの 子 。
ええ 、 多分 ね 。 ネコ に だって 寿命 は ある わ よ
もう 泣か ない で 、 おばあ ちゃん 。
うん 、 時間 が でき たら 一 度 帰る わ 。
母さん の 墓前 に も もう 三 年 も 立って ない し 。
今度 私 から 電話 する から 。 じゃ 、 切る わ よ 。 そう 、 あの 子 が 死 ん だ の …
ロンギヌス の 槍 、 回収 は われら の 手 で は 不可能 だ よ 。
なぜ 使用 し た 。 エヴァ シリーズ 。 まだ 予定 に は 揃って い ない の だ ぞ 。
使徒 殲滅 を 優先 さ せ まし た 。 やむ を 得 ない 事情 です 。
やむ を 得 ない か 。 言い訳 に は もっと 説得 力 を 持た せ たまえ 。
最近 の 君 の 行動 に は 、 目 に 余る もの が ある な 。
冬 月 、 審議 中 だ ぞ ! … 分かった 。
使徒 が 現在 接近 中 です 。 続き は また 後 ほど 。
その 時 君 の 席 が 残って い たら な 。
碇 、 ゼーレ を 裏切る 気 か ?
後 15 分 で そっち に 着く わ 。 零 号 機 を 32 番 から 地上 に 射 出 、
弐 号 機 は バックアップ に 廻し て 。
そう 、 初 号 機 は 碇 司令 の 指示 に 。 私 の 権限 じゃ 凍結 解除 は でき ない わ よ 。 じゃ ぁ 。
使徒 を 肉眼 で 確認 … か …
零 号 機 発進 、 迎撃 位置 へ !
弐 号 機 は 現在 位置 で 待機 を ! いや 、 発進 だ 。 - 司令 !
構わ ん 、 囮 くらい に は 役 に 立つ 。 はい …
エヴァ 弐 号 機 、 発進 準備 !
の この こと また これ に 乗って る … 未練 たらし い ったら ありゃ し ない … 」
弐 号 機 、 第 八 ゲート へ 。 出現 位置 決定 次第 、 発進 せよ 。
ふん 、 私 が 出 た って 足手まとい な だけ じゃ ない の ? 」
目標 接近 、 強 羅 絶対 防衛 線 を 通過 。
どうでも いい わ よ 、 もう …
目標 は 、 大 涌谷 上空 にて 滞 空 。 定点 回転 を 続け て い ます 。
目標 の A . T . フィールド は 依然 健在 。
何 やって た の ? 言い訳 は し ない わ 、 状況 は ! ?
膠着 状態 が 続 い て い ます 。
パターン 青 から オレンジ へ 、 周期 的 に 変化 し て い ます ! - どういう 事 ?
MAGI は 回答 不能 を 提示 し て い ます ! 答え を 導く に は 、 データ 不足 です ね 。
ただ あの 形 が 固定 形態 で ない 事 は 確か だ わ 。
先 に 手 は 出せ ない か …
レイ 、 しばらく 様子 を 見る わ よ 。 いえ 、 来る わ !
レイ 、 応戦 し て ! だめ です 、 間に合い ませ ん !
目標 、 零 号 機 と 物理 的 接触 ! 零 号 機 の A . T . フィールド は ?
展開 中 、 しかし 、 使徒 に 侵 蝕 さ れ て い ます !
使徒 が 積極 的 に 一 次 的 接触 を 試み て いる の ? 零 号 機 と !
危険 です ! 零 号 機 の 生体 部品 が 侵さ れ て 行き ます !
エヴァ 弐 号 機 、 発進 、 レイ の 救出 と 援護 を さ せ て !
目標 、 さらに 侵 蝕 !
危険 ね 、 すでに 5 % 以上 が 生体 融合 さ れ て いる わ 。
アスカ 、 後 300 接近 し たら A . T . フィールド 最大 で 、 パレット ガン を 目標 後部 に 撃ち込 ん で ! いい わ ね ?
エヴァ 弐 号 機 、 リフト オフ !
出撃 よ 、 アスカ 、 どう し た の ? 弐 号 機 は ?
だめ です 、 シンクロ 率 が 二 桁 を 切って ます ! - アスカ !
動か ない … 動か ない の よ …
このまま じゃ 餌食 に さ れる わ 。 戻し て 、 早く !
誰 ? 私 。 エヴァ の 中 の 私 。
いいえ 、 私 以外 の 誰 か を 感じる 。
あなた 誰 ? 使徒 ? 私 たち が 使徒 と 呼 ん で いる 人 ?
私 と 一 つ に なら ない ?
いいえ 、 私 は 私 、 あなた じゃ ない わ 。
そう 。 でも だめ 、 もう 遅い わ 。
私 の 心 を あなた に も 分けて あげる 。 この 気持ち 、 あなた に も 分けて あげる 。
痛い でしょ う ? ほら 、 心 が 痛い でしょ う ?
痛い … いえ 、 違う わ … サビ シイ …
そう 、 寂しい の ね … サビ シイ ? 分から ない わ 。
一 人 が 嫌 な ん でしょ ? 私 たち は たくさん いる のに 、 一 人 で いる の が 嫌 な ん でしょ ?
それ を 、 寂しい 、 と いう の 。 それ は あなた の 心 よ 。
悲しみ に 満ち満ち て いる 。 あなた 自身 の 心 よ 。
はっ … これ が … 涙 … ? 泣 い て いる の は 、 私 ?
レイ っ ! 初 号 機 の 凍結 を 現 時刻 を もって 解除 、 直ちに 出撃 さ せろ 。
出撃 だ 。 … はい 。
何 よ 、 私 の 時 は 出さ なかった くせ に …
A . T . フィールド 展開 、 レイ の 救出 急 い で ! - はい 。
碇 君 !
これ は 私 の 心 … 碇 君 と 一緒 に なり たい … ?
だめ !
A . T . フィールド 反転 、 一気に 侵 蝕 さ れ ます ! 使徒 を 押え 込む つもり ! ?
レイ 、 機体 は 捨て て 、 逃げ て !
だめ 、 私 が い なく なったら A . T . フィールド が 消え て しまう 。 だから 、 だめ …
レイ 、 死ぬ 気 ? コア が 潰れ ます 、 臨界 突破 !
目標 、 消失 …
現 時刻 を もって 作戦 を 終了 し ます 。 第 一種 警戒 態勢 へ 移行 。
了解 、 状況 イエロー へ 、 速やか に 移行 。
零 号 機 は ! ? エントリー プラグ の 射 出 は 、 確認 さ れ て い ませ ん …
生存 者 の 救出 、 急 い で … もし い たら 、 の 話 ね …
赤木 博士 …
この 事 は 極秘 と し ます 。 プラグ は 回収 、 関係 部品 は 処分 し て 。
了解 。
作業 、 急げ !
ついに 第 16 の 使徒 まで を 倒し た 。
これ で 、 ゼーレ の 死 海 文書 に 記載 さ れ て いる 使徒 は 、 後 一 つ 。
約束 の 時 は 近い 。
その 道のり は 長く 、 犠牲 も 大きかった な 。
さよう 。 ロンギヌス の 槍 に 続き 、 エヴァ 零 号 機 の 損失 。
碇 の 解任 に は 十分 すぎる 理由 だ な 。
冬 月 を 無事 に 返し た 意味 の 分から ない 男 で も ある まい 。
新た な 人 柱 が 必要 です な 、 碇 に 対 する 。 そして 事実 を 知る もの が 必要 だ 。
シンジ 君 、 開ける わ よ 。
ミサト さん … 出 ない ん だ 、 涙 。
悲しい と 思って る のに 、 出 ない ん だ よ 。 涙 が 。
シンジ 君 … 今 の 私 に できる の は 、 この くらい しか ない わ …
やめ て よ ! やめ て よ 、 ミサト さん !
ごめんなさい …
さみしい はず な のに 、 女 が 恐い の かしら …
いえ 、 人 と の 触れ合い が 、 恐い の ね … 」
ペンペン 、 おいで …
そ っか 、 誰 でも い い ん だ … さみしかった の は 私 の 方 ね …
はい … もしもし … な ん です って ! ? シンジ 君 !
第 一 内 科 の ウガイ 先生 、 ウガイ 先生 、 至急 、 第 二 会議 室 へ ご 連絡 ください 。
綾 波 !
良かった 、 綾 波 が 無事 で …
あの 、 父さん は 来 て ない ん だ …
ありがとう 、 助け て くれ て 。 何 が ?
何 が って 、 零 号 機 を 捨て て まで 助け て くれ た ん じゃ ない か 、 綾 波 が 。
そう 、 あなた を 助け た の … うん … 覚え て ない の ?
いいえ 、 知ら ない の 。 多分 私 は 三 人 目 だ と 思う から 。
これ が 涙 ? 初めて 見 た はず な のに 、 初めて じゃ ない よう な 気 が する 。
私 、 泣 い てる の ? …
なぜ 、 泣 い てる の ?
そう だ 、 ファースト チルドレン は 現状 維持 だ 。
新た な 拘束 の 必要 は ない 。 セカンド 、 サード に 関し て も 同様 だ 。 監視 だけ で いい 。
しかし 、 レイ が 生き て いる と 分かれ ば 、 キール 議長 ら が うるさい ぞ 。
ゼーレ の 老人 たち に は 別 の 物 を 差し出し て ある 。 心配 ない 。
われわれ も 穏便 に 事 は 進め たい 。 君 に これ 以上 の 陵辱 、 辛い 思い は させ たく ない の だ 。
私 は 何 の 屈辱 も 感じ て い ませ ん が 。
気 の 強い 女性 だ 。 碇 が そば に 置き た がる の も 分かる 。
だが 、 君 を われわれ に 差し出し た の は 、 他 で も ない 、 碇 君 だ よ 。
零 号 機 パイロット の 尋問 を 拒否 、 代理人 と して 君 を 寄越し た の だ よ 。 赤木 博士 。
レイ の 代わり … 私 が …
君 が ほし がって い た 真実 の 一部 だ 。
他 に 36 の 手段 を 講じ て 君 に 送って いる が 、 おそらく 届か ない だ ろ う 。
確実 な の は この カプセル だけ だ 。
こいつ は 俺 の 全て だ 。 君 の 好き に し て くれ 。
パス コード は 俺 たち の 最初 の 思い出 だ 。 じゃ 、 元気 で な 。
鳴ら ない 電話 を 気 に し て イラ つく の は 、 もう やめる わ 。
あなた の 心 、 受け取った もの 。
良い の か ? 赤木 博士 の 処置 。 冬 月 と は 違う 。 彼女 は 返し た 方 が 得策 だ 。
エヴァ シリーズ の 功労 者 、 いま 少し 役 に 立って もらう か 。
さよう 、 われわれ 人類 の 未来 の ため に 。
エヴァンゲリオン 、 すでに 八 体 まで 用意 さ れ つつ ある 。 - 残る は 後 四 体 か 。
第 三 新 東京 市 の 消滅 は 、 計画 を 進める 良き 材料 に なる 。 完成 を 急が せろ 。
約束 の 時 は 、 その 日 と なる 。
はい 、 もしもし ?
そのまま 聞い て 。 あなた の ガード を 解 い た わ 。 今 なら 外 に 出 られる わ よ 。 - リツコ さん …
無駄 よ 。 私 の パス が ない と ね 。
そう 、 加持 君 の 仕業 ね 。
ここ の 秘密 、 この 目 で 見せ て もらう わ よ 。 いい わ 。 ただし この 子 も 一緒 に ね 。
… いい わ 。
まるで 綾 波 の 部屋 だ … 綾 波 レイ の 部屋 よ 。 彼女 の 生まれ育った ところ 。
ここ が ? そう 、 生まれ た ところ よ 。
レイ の 深層 心理 を 構成 する 光 と 水 は 、 ここ の イメージ が 強く 残って いる の ね 。
赤木 博士 、 私 は これ を 見 に 来 た わけ じゃ ない の よ 。
分かって いる わ 、 ミサト …
エヴァ ? 最初 の ね 。 失敗 作 よ 。 10 年 前 に 破棄 さ れ た わ 。
エヴァ の 墓場 … ただ の ゴミ 捨て場 よ 。 あなた の お 母さん が 消え た ところ で も ある わ 。
覚え て ない かも しれ ない けど 、 あなた も 見て い た はず な の よ 。
お 母さん が 消える 瞬間 を 。
リツコ !
これ が 、 ダミー プラグ の 元 だ と いう の ?
… 真実 を 見せ て あげる わ 。
綾 波 … レイ … ?
まさか 、 エヴァ の ダミー プラグ は !
そう 、 ダミー システム の コア と なる もの 。 その 生産 工場 よ 。
これ が ! ? ここ に ある の は ダミー 。
そして レイ の ため の ただ の パーツ に 過ぎ ない わ 。
人 は 神様 を 拾った ので 喜んで 手 に 入れよ う と し た 。 だから 罰 が 当たった 。
それ が 15 年 前 。 せっかく 拾った 神様 も 消え て しまった わ 。
でも 今度 は 神様 を 自分 たち で 復活 さ せよ う と し た の 。 それ が アダム 。
そして アダム から 神様 に 似せ て 人間 を 作った 。 それ が エヴァ 。
ヒト … 人間 な ん です か ! ? そう 、 人間 な の よ 。
本来 魂 の ない エヴァ に は 、 人 の 魂 が 宿ら せ て ある もの 。
みんな 、 サルベージ さ れ た もの な の 。 魂 の 入った 入れ物 は レイ 、 一 人 だけ な の 。
あの 子 に しか 魂 は 生まれ なかった の よ 。 ガフ の 部屋 は 空っぽ に なって い た の よ 。
ここ に 並ぶ レイ と 同じ 物 に は 魂 が ない 。 ただ の 入れ物 な の 。
だから 壊す の 。 憎い から 。
あんた 、 何 やって る か 、 分かって ん の ! ?
ええ 、 分かって いる わ 。 破壊 よ 。 人 じゃ ない もの 。 人 の 形 を し た もの だ もの 。
でも そんな もの に すら 私 は 負け た 。 勝て なかった の よ 。
あの 人 の 事 を 考える だけ で 、 どんな 、 どんな 陵辱 に だって 耐え られ た わ !
私 の 体 なんて どう で も いい の よ !
でも 、 でも あの 人 は 、 あの 人 は … 分かって い た のに …
バカ な の よ 、 私 は ! 親子 揃って 大 バカ 者 だ わ !
私 を 殺し たい の なら そうして … いえ 、 そう して くれる と 嬉しい …
それ こそ バカ よ 、 あなた は …
エヴァ に 取り 憑 か れ た 人 の 悲劇 …
私 も … 同じ か …
町 が 消え 、 友人 が 去り 、 傷心 の シンジ に 少年 が 微笑む 。
彼 の さわやか な 風 の よう な 笑顔 に とけこむ シンジ 。
だが 彼ら に は 苛酷 な 運命 が しくま れ て い た 。