Isshuukan Friends . Episode 9 Isshuukan Friends.

みんな 例の 物 は 持って き た なぁ |れいの|ぶつ||もって|||

分かって る と 思う けど 残さ れ た 時間 は 僅か しか ない わかって|||おもう||のこさ|||じかん||わずか|| ||||||||||only a little||

夏 休み の 課題 今日 一 日 で 全 ～ 部 終わら せる ぞ なつ|やすみ||かだい|きょう|ひと|ひ||ぜん|ぶ|おわら||

はい

夏 休み の 最終 日 俺 たち は やり 残し た 課題 と 向き合う 事 に なった なつ|やすみ||さいしゅう|ひ|おれ||||のこし||かだい||むきあう|こと||

俺 は とっくに 全部 終わら せ た けど おれ|||ぜんぶ|おわら|||

明日 も こうして 君 の そば に い て あした|||きみ|||||

同じ 時 を 過ごし て い たい な おなじ|じ||すごし||||

ゆっくり ページ を めくる よう に なった |ぺーじ|||||

増やし て ゆ こ う 君 と の 印 し ふやし|||||きみ|||いん|

言葉 に でき ない こと 押し寄せ て き て も ことば|||||おしよせ||||

大丈夫 怖がら なく て いい よ だいじょうぶ|こわがら||||

君 を 連れ 去り に 行く よ 果てしない あの 空 へ と きみ||つれ|さり||いく||はてしない||から||

感じる まま に 描 こ う 明日 と いう 虹 の 橋 を かんじる|||えが|||あした|||にじ||きょう|

君 が 落とし た 忘れ物 僕 が きっと 探し出す よ きみ||おとし||わすれもの|ぼく|||さがしだす|

何度 でも 会い たい から 大切 な 輝く 笑顔 に なんど||あい|||たいせつ||かがやく|えがお|

数学 の プリント １０ 枚 も ある よ すうがく||ぷりんと|まい|||

今年 の 数学 課題 出し すぎ だって ことし||すうがく|かだい|だし||

って いう か お前 って 毎年 最 終日 に 溜め込む よ なぁ |||おまえ||まいとし|さい|しゅうじつ||ためこむ|| ||||||most|last day||procrastinate||

あの ね 普通 の 学生 は 大抵 が こう な の ||ふつう||がくせい||たいてい||||

どうせ お前 は また 初日 に 全部 終わら せ た ん だ ろ う |おまえ|||しょにち||ぜんぶ|おわら||||||

あと あと やる の めん どくさい し

藤宮 さん は どんな 感じ ふじみや||||かんじ

私 は 毎日 ちょっと ずつ やって たから あと 少し で 終わり だ よ わたくし||まいにち||||||すこし||おわり||

や ぁ さすが だ なぁ

藤宮 さん くらい の 優等 生 だったら 全然 嫌味 な いよ なぁ ふじみや||||ゆうとう|せい||ぜんぜん|いやみ||| ||||honor student||||bitterness|||

嫌味 な 優等 生 で 悪かった な いやみ||ゆうとう|せい||わるかった|

俺 的 に は 一 番 の 心配 は 山岸 さん だ けど おれ|てき|||ひと|ばん||しんぱい||やまきし|||

待って まし た まって||

やっぱり

昨日 電話 し て み たら きのう|でんわ||||

そもそも 何 の 課題 が 出 て た か すら 覚え て なかった から なぁ |なん||かだい||だ|||||おぼえ||||

と いう より も あれ です ね

夏 休み が 終わる と いう 事 自体 忘れ て まし た なつ|やすみ||おわる|||こと|じたい|わすれ|||

今 まで どう やって 夏 休み の 課題 を 乗り越え て き た の いま||||なつ|やすみ||かだい||のりこえ||||

書き写さ せ て もらって まし た かきうつさ||||| copy|||||

お前 ちっとも 変って ねぇ な おまえ||かわって||

そう だ 山岸 さん と 将 吾 って 幼馴染み な ん だ よ ね ||やまきし|||すすむ|われ||おさななじみ||||| ||||||||childhood friend|||||

そう な の

あれ 小学校 が 一緒 だった ん でしょ う |しょうがっこう||いっしょ||||

そう な の

クラス も 一緒 だった くらす||いっしょ|

私 楽しい 事 しか 覚え ない 主義 な の で わたくし|たのしい|こと||おぼえ||しゅぎ|||

そう いえ ば

なんか 思い出し た |おもいだし|

見 たい テレビ が ある ん だった み||てれび||||

もう すぐ 始まっちゃ う よ ||はじまっちゃ||

じゃあ 下 で 見る |した||みる

やった ぁ

ね 香織 ちゃん も 一緒 に 見よ う |かおり|||いっしょ||みよ|

す っ ごく 面白い ん だ よ |||おもしろい|||

でも 課題 が |かだい|

ちょっと だけ 休憩 ||きゅうけい

行 こ う 行 こ う ぎょう|||ぎょう||

休憩 って きゅうけい|

まだ 始め て も ない ん です けど |はじめ||||||

念のため に 聞く けど ねんのため||きく|

山岸 さん に イラ っと 来 て たり しな いよ な やまきし|||||らい|||||

別に この ぐらい じゃ どうも 思わ ねぇ よ べつに|||||おもわ||

山岸 の 普段 の 様子 見 て たら 悪気 ない って の は 分かる し やまきし||ふだん||ようす|み|||わるぎ|||||わかる|

意外 と よく 見 てる ん だ なぁ いがい|||み||||

なんだか んだ 言って 山岸 さん の 心配 も し て あげ てる し ||いって|やまきし|||しんぱい||||||

やっぱり 世話 を 焼き たい タイプ な ん だ なぁ |せわ||やき||たいぷ||||

ただ お前 に は イラ っと する わ |おまえ||||||

長谷 くん どう 進 ん だ はせ|||すすむ||

いや 全然 |ぜんぜん

分 ら ない ところ が あったら 何でも 聞い て ね ぶん||||||なんでも|ききい||

沙 希 ちゃん も いさご|まれ||

やっぱり 持つ べき もの は 頼れ る 友達 です なぁ |もつ||||たよれ||ともだち|| |||||can rely on||||

お前 の 場合 は 特に な おまえ||ばあい||とくに|

皆 お茶 と おやつ を 持って き た わ よ みな|おちゃ||||もって||||

どうも

すみません 散らかし て |ちらかし|

いい の いい の 夏 休み の 課題 でしょ う ||||なつ|やすみ||かだい||

いただき ます

私 も 手伝って あげよ う か わたくし||てつだって|||

一緒 に 夏 休み の 課題 や ったら 若返った 気分 に なれる か なぁ なんて いっしょ||なつ|やすみ||かだい|||わかがえった|きぶん||||| ||||||||felt rejuvenated||||||

えっ と

そう だ 今日 は ケーキ も 焼 い た の よ ||きょう||けーき||や||||

後 で 下 に 下り て らっしゃい ね あと||した||くだり|||

それ じゃ ゆっくり し て いって ね

藤宮 さん の お 母さん って す っ ごく 親しみ やすい よ ね ふじみや||||かあさん|||||したしみ|||

そう かな

ん じゃ 後 は 頑張って ||あと||がんばって

お前 は 少し 遠慮 と か しろ よ おまえ||すこし|えんりょ||||

私 も 眠たく なって き た わたくし||ねむたく|||

山岸 さん まで やまきし||

課題 は かだい|

そう だ 忘れる とこ だった ||わすれる||

さっ 課題 を 片付け ちゃ お う |かだい||かたづけ|||

皆 で 頑張れ ば すぐ に 終わる よ みな||がんばれ||||おわる|

私 終わった よ わたくし|おわった|

は やっ ホント に あと 少し だった ん だ ね ||ほんと|||すこし||||

何 か 手伝 お う か なん||てつだ||| ||help|||

いや もう ちょっと 自力 で 頑張って みる |||じりき||がんばって| |||one's own力|||

それにしても 数学 って 苦手 だ なぁ |すうがく||にがて||

長谷 くん は たぶん 難しく 考え すぎ なん じゃ ない か な はせ||||むずかしく|かんがえ||||||

数学 は パズル や ゲーム と 同じ よう な もの だ よ すうがく||ぱずる||げーむ||おなじ||||| ||puzzle|||||||||

明確 な 答え が ちゃんと あって めいかく||こたえ|||

それ を 探し に 旅 に 出る み たい な ||さがし||たび||でる|||

でも 解き 方 は 何 通り でも あって |とき|かた||なん|とおり||

だからこそ 答え を 導き 出し た 時 は すごく 達成 感 が ある と 思う ん だ |こたえ||みちびき|だし||じ|||たっせい|かん||||おもう||

スマート な 解き 方 も ある し すまーと||とき|かた|||

自由 な 解き 方 も ある し じゆう||とき|かた|||

遠回り し て も 確実 に 答え に 近づ い て いく 解き 方 だって ある とおまわり||||かくじつ||こたえ||ちかづ||||とき|かた||

たとえ 綺麗 な 解き 方 じゃ ない と して も |きれい||とき|かた|||||

自分 が 一生懸命 考え て 出し た 答え が あって たら じぶん||いっしょうけんめい|かんがえ||だし||こたえ|||

やっぱり 嬉しい と 思う の |うれしい||おもう|

だから 私 は 解く まで の 過程 が 大事 だ と 思う ん だ |わたくし||とく|||かてい||だいじ|||おもう||

ごめん ね 語り すぎ ちゃ った ||かたり||| ||talking|||

いや 全然 大丈夫 |ぜんぜん|だいじょうぶ

香織 ちゃん ホント に 数学 が 好き な ん だ ね かおり||ほんと||すうがく||すき||||

そろそろ 休憩 し よ う か |きゅうけい||||

おいし そう

みんな が 遊び に 来 て くれる って 聞い た から ||あそび||らい||||ききい||

朝 から 作って 待って た の よ あさ||つくって|まって|||

たくさん 食べ て ね |たべ||

飲み物 は 紅茶 で いい のみもの||こうちゃ||

私 も お 手伝い する わたくし|||てつだい|

俺 も 手伝い ます おれ||てつだい|

じゃあ これ 向こう に 運 ん で くれる ||むこう||うん|||

はい

沙 希 ちゃん 上 の 棚 に お茶 の 缶 が ある の いさご|まれ||うえ||たな||おちゃ||かん|||

取って もらって いい かな とって|||

は ～ い

これ か

どうも

こんなに 背 の 高い 人 小学校 に い た っけ |せ||たかい|じん|しょうがっこう||||

昔 から その 身長 じゃ ない と 思う よ たぶん むかし|||しんちょう||||おもう||

それ 香織 が 小学生 の 時 の 写真 よ |かおり||しょうがくせい||じ||しゃしん|

夏 休み に 家族 で 旅行 し た の なつ|やすみ||かぞく||りょこう|||

なんだか あの 頃 に 戻った みたい ||ころ||もどった|

香織 毎日 とっても 楽し そう で かおり|まいにち||たのし||

学校 が 始まる の が 待ち遠しい なんて 言って る の がっこう||はじまる|||まちどおしい||いって||

半年 前 は 想像 も でき なかった はんとし|ぜん||そうぞう|||

あの 子 に 友達 が でき て こうして 笑って い られる なんて |こ||ともだち|||||わらって|||

友達 の 力 って すごい の ね ともだち||ちから||||

そんな 俺 は 何 も |おれ||なん|

あら も しか して 友達 以上 の 関係 だったり し て ||||ともだち|いじょう||かんけい|||

冗談 よ 冗 ～ 談 じょうだん||じょう|だん ||excessive|

やっぱり 私 香織 ちゃん の 妹 に なり たい なぁ |わたくし|かおり|||いもうと||||

毎日 こんなに 美味しい ケーキ 食べ られる ん だ もん まいにち||おいしい|けーき|たべ||||

今日 は 特別 だ よ きょう||とくべつ||

おかわり ある から いっぱい 食べ て ね ||||たべ||

美味しい から いくら でも 食べ られる よ おいしい||||たべ||

余ったら 持って 帰って いい あまったら|もって|かえって|

もちろん

やった ぁ

長谷 くん はせ|

お茶 の おかわり 持って こよ う か おちゃ|||もって||| ||||bring||

桐生 くん は きりゅう||

ちょっと 待って て ね |まって||

私 も いく わたくし||

俺 藤宮 さん の 役 に 立って る の か なぁ おれ|ふじみや|||やく||たって||||

藤宮 さん の 抱え てる 問題 は 何も 解決 し て ない ん だ よ なぁ ふじみや|||かかえ||もんだい||なにも|かいけつ|||||||

って いう か そもそも 解決 できる 問題 じゃ ない の かも しれ ない けど ||||かいけつ||もんだい|||||||

過程 が 大事 な ん だ ろ う かてい||だいじ|||||

藤宮 の 言葉 を 借り れ ば ふじみや||ことば||かり||

問題 の 解決 より そこ まで の 道筋 が 大事 って こと だ ろ もんだい||かいけつ|||||みちすじ||だいじ|||| |||||||route||||||

だ と し たら 今 の まま で いい ん じゃ ねぇ の ||||いま||||||||

そ っか

そう だ よ なぁ

なに なに なん の 話 ||||はなし

いや

この ケーキ 今 まで 食べ た こと ない って くらい ホント 最高 って 話 |けーき|いま||たべ||||||ほんと|さいこう||はなし

そんな 大げさ だ よ |おおげさ||

ホント に ホント に ほんと||ほんと|

私 そろそろ お うち に 帰 ろ う か なぁ わたくし|||||かえ||||

夕飯 まで に 帰る って 言って き ちゃ った し ゆうはん|||かえる||いって||||

課題 一 人 で 大丈夫 そう かだい|ひと|じん||だいじょうぶ|

ま ぁ まだ 二 学期 始まって から 提出 まで 数 日 ある し |||ふた|がっき|はじまって||ていしゅつ||すう|ひ|| ||||semester||||||||

なんとか なる でしょ う

なら いい けど

俺 も 頼ま れ た 買い物 が ある から そろそろ 出る かな おれ||たのま|||かいもの|||||でる|

将 吾 も すすむ|われ|

あと プリント 一 枚 で 終わる のに |ぷりんと|ひと|まい||おわる|

じゃあ 終わら せ て 帰る と いい よ |おわら|||かえる|||

私 付き合う から わたくし|つきあう|

それ じゃ 明日 学校 で ね ||あした|がっこう||

二 人 だけ に なっちゃ っ た ね ふた|じん||||||

じゃあ 私 あっ ち だ から |わたくし||||

待って まって

これ って

数学 の 課題 すうがく||かだい

計算 式 と 答え 書 い とい た けいさん|しき||こたえ|しょ|||

いつの間に いつのまに

さっき やる 事 なく て 暇 だった から ||こと|||いとま||

あれ

私 前 に も 誰 か に 同じ よう な 事 し て もらわ なかった っけ わたくし|ぜん|||だれ|||おなじ|||こと|||||

小学生 の 頃 しょうがくせい||ころ

下駄 箱 に 同じ ように ノート が 入って た げた|はこ||おなじ|よう に|のーと||はいって| geta|box|||||||

誰 が こんな こと し て くれる の か なって ずっと 謎 だった けど だれ|||||||||||なぞ||

あれ って 桐生 くん だった ん だ ね ||きりゅう||||| ||Kiryu|||||

でも なんで

別に べつに

あの 時 の お前 って 周り から どん くさい だの 何 だ の |じ||おまえ||まわり|||||なん||

どんな こと 言わ れ て も 自分 から なんにも 解決 しよ う と して なかった から ||いわ||||じぶん|||かいけつ||||||

あれ を きっかけ に 少し は 自分 を 変える 努力 を し て くれ れ ば って 思った だけ ||||すこし||じぶん||かえる|どりょく||||||||おもった|

私 ね 自分 の ため に 人 が 何 か を し て くれる って それ が 初めて だった から わたくし||じぶん||||じん||なん|||||||||はじめて||

すごく 嬉しく て |うれしく|

誰 か は 分から なかった けど だれ|||わから||

こういう 頼り に なる 人 に お 世話 し て もらい たい なぁ って |たより|||じん|||せわ||||||

ずーっと 夢見 て た ん だ ぁ |ゆめみ|||||

俺 やり 方 間違え た な おれ||かた|まちがえ||

それ じゃ

桐生 くん きりゅう|

これ ありがとう ござい ます

小学生 の 頃 も これ から も 期待 し て ます しょうがくせい||ころ|||||きたい|||

バカ ばか

やっと 終わった ー |おわった|-

お 疲れ 様 |つかれ|さま

藤宮 さん に 分から ない ところ を 教え て もらった し ふじみや|||わから||||おしえ|||

一 人 で やる より 集中 でき た よ ひと|じん||||しゅうちゅう|||

なら よかった ぁ

私 すこし でも 長谷 くん の 役 に 立て てる の か な わたくし|||はせ|||やく||たて||||

そんな の ずっと 前 から 藤宮 さん に 助け られ てる って |||ぜん||ふじみや|||たすけ|||

そう だ

ちゃんと 日記 に 書 い て おく ね |にっき||しょ||||

長谷 くん は 頑張って きちんと 課題 を 終わら せ まし た って はせ|||がんばって||かだい||おわら||||

この 夏 は たくさん 思い出 を 作れ た なぁ |なつ|||おもいで||つくれ||

長谷 くん の おかげ だ ね はせ|||||

俺 の ほう こそ おれ|||

あの さ そう 言え ば なん だ けど |||いえ||||

どうして 藤宮 さん って 俺 の こと と か だいぶ 覚え て い られる よう に なった の |ふじみや|||おれ||||||おぼえ|||||||

いきなり 変な こと 聞い て ごめん ね |へんな||ききい|||

藤宮 さん 自身 も 分かって たら 苦労 を し て ない か ふじみや||じしん||わかって||くろう|||||

はっきり と は 私 に も 分から ない ん だ けど |||わたくし|||わから||||

長谷 くん と 出会って から 私 自身 の 何 か が 変わった 気 が する の はせ|||であって||わたくし|じしん||なん|||かわった|き|||

前 まで は 友達 を 作る こと を 最初 から 諦め て た し ぜん|||ともだち||つくる|||さいしょ||あきらめ|||

友達 を 作る の が すごく 怖かった ん だ ともだち||つくる||||こわかった||

記憶 が なくなっちゃ う し きおく||||

ずっと 友達 で い られる こと は ない って 思う と |ともだち||||||||おもう|

だったら 最初 から 友達 なんか 要ら ない って |さいしょ||ともだち||いら||

ずっと 思って た |おもって|

だけど 長谷 くん と 出会って から |はせ|||であって|

どんな 事情 が あって も |じじょう|||

ずっと 友達 で い て くれる 人 が いる ん だって こと が 分かった の |ともだち|||||じん|||||||わかった|

日記 を 読め ば 長谷 くん が どんな 人 か 分かった し にっき||よめ||はせ||||じん||わかった|

この 人 だったら 本当 に 信頼 できる って 心から 思う こと が でき た し |じん||ほんとう||しんらい|||こころから|おもう|||||

すごく ね 気分 が 楽 に なった の ||きぶん||がく|||

新しい 友達 を 作る こと が 怖く なく なった の も あたらしい|ともだち||つくる|||こわく||||

みんな 長谷 くん の おかげ だ よ |はせ|||||

本当 に ありがとう ほんとう||

藤宮 さん ふじみや|

そう だ

よかったら 晩 ご飯 も 食べ て って |ばん|ごはん||たべ||

お 母さん に 言って くる から |かあさん||いって||

そんな の 申し訳 な … ||もうし わけ|

いって て て て

ごめん

どこ か ぶつけ …

藤宮 さん ふじみや|

取れ た とれ|

ほこり 髪 に つい て た よ |かみ|||||

すごい 音 が し た けど どう し た の 二 人 と … も … |おと|||||||||ふた|じん||

お 取り込み 中 失礼 し まし た |とりこみ|なか|しつれい||| |taking care|||||

違う ん です ちがう||

今 の は ちょっと し た アクシデント で いま|||||||

いい の よ 高校 生 って 多感 な 時期 だ もの ね |||こうこう|せい||たかん||じき||| ||||||sensitive|||||

私 その 辺り に 理解 の ある ほう だ と 思う から わたくし||あたり||りかい||||||おもう|

だから 誤解 です って お 母さん |ごかい||||かあさん

分かった 分かった から わかった|わかった|

僕 が つまず い ちゃ って それ で 藤宮 さん を 倒せ て ぼく||||||||ふじみや|||たおせ| ||stumbled|||||||||knock down|

とにかく そういう ん じゃ ない ん です から

おはよう

藤宮 さん 朝 会う の って 珍しい ね ふじみや||あさ|あう|||めずらしい|

そう だ よ ね 初めて かな ||||はじめて|

嬉しい なぁ 今日 は なんだか いい こと あり そう うれしい||きょう||||||

さっ 行 こ う |ぎょう||

もう いい こと 起き てる ん です けど |||おき||||

長谷 くん はせ|

よ ー し 気持ち を 新た に する ため に 席 替え を する ぞ |-||きもち||あらた|||||せき|かえ|||

くじ引き で 決める から 順番 に 取り に 来 いよ くじびき||きめる||じゅんばん||とり||らい| lottery|||||||||

先生 せんせい

俺 は 一 番 後ろ の 席 が いい です おれ||ひと|ばん|うしろ||せき|||

ほぼ 全員 が そう 思って る って いう のに |ぜんいん|||おもって||||

よく 堂々 と 口 に 出 せる な |どうどう||くち||だ|| |confidently||||||

バカ ばか

それ じゃ 席 替え 開始 ||せき|かえ|かいし

俺 は ちょっくら 職員 室 に 行って 来る わ おれ|||しょくいん|しつ||おこなって|くる|

俺 は 別に 早 弁 し たい と か 昼寝 し たい と か おれ||べつに|はや|べん|||||ひるね||||

そんな 不純 な こと を 考え てる わけ じゃ ない ん だ けど なぁ |ふじゅん||||かんがえ|||||||| |impure||||||||||||

後ろ の 席 だ と 藤宮 さん を 見 て られる ん だ よ ねぇ うしろ||せき|||ふじみや|||み||||||

十分 不純 だ と 思う が じゅうぶん|ふじゅん|||おもう|

奇跡 だ きせき|

ほら やっぱり いい こと 起き た ||||おき|

い や ぁ 幸せ そうです ねぇ |||しあわせ|そう です|

私 は 後ろ が 藍 ちゃん だ から 二 学期 も 無事 に 乗り越え られ そう だ よ わたくし||うしろ||あい||||ふた|がっき||ぶじ||のりこえ||||

助け て もらえ る もん たすけ||||

ほ ー い 聞こえ てる ぞ |-||きこえ||

藍 は 私 と 違って 厳しい から なぁ あい||わたくし||ちがって|きびしい||

沙 希 が 心配 だ よ いさご|まれ||しんぱい||

こら こら 人 を 鬼 みたい に 言う ん じゃ ない の ||じん||おに|||いう||||

さっ 席 に つけ ー |せき|||-

お前 たち に 朗報 が ある おまえ|||ろうほう|| |||good news||

なんと 転校 生 を 連れ て き た |てんこう|せい||つれ|||

さっ 入って いい ぞ |はいって||

来い 来い 来い 来い こい|こい|こい|こい

マジ か よ

格好いい かっこいい

北海道 から 引っ越し て 来 た 九 条 だ ほっかいどう||ひっこし||らい||ここの|じょう|

九 条 一 と 言い ます ここの|じょう|ひと||いい|

よろしく お 願い し ます ||ねがい||

空 い てる 席 で いい ん だった なぁ から|||せき|||||

はい

それ じゃ 一 番 後ろ の あそこ だ ||ひと|ばん|うしろ|||

お前 も しか して 藤宮 香織 おまえ||||ふじみや|かおり

私 の こと を 知って る の わたくし||||しって||

何 それ なん|

俺 の こと まったく 覚え て ない わけ おれ||||おぼえ|||

ごめんなさい 私 … |わたくし

ま ぁ そうだ よ なぁ ||そう だ||

あの 時 約束 破ら れ た し |じ|やくそく|やぶら||| |||broken|||

忘れ られる ぐらい ちっぽけ な 存在 だった って こと か わすれ|||||そんざい|||| |||tiny||||||

この 裏切り者 |うらぎりもの |traitor

一 … くん ひと|

藤宮 さん 大丈夫 ふじみや||だいじょうぶ

藤宮 さん 藤宮 さん ふじみや||ふじみや|

藤宮 さん ふじみや|

さっき は びっくり し た よ

急に 倒れ て きゅうに|たおれ|

でも 目 を 覚まし て くれ て よかった |め||さまし||||

山岸 さん も 心配 し て た よ やまきし|||しんぱい||||

将 吾 も 口 に は し て なかった けど 心配 し て たし すすむ|われ||くち|||||||しんぱい|||

俺 も 授業 に 全然 集中 でき なく て さ ぁ おれ||じゅぎょう||ぜんぜん|しゅうちゅう|||||

心配 し て くれ て ありがとう しんぱい|||||

でも お 名前 何 で し た っけ ||なまえ|なん||||

ごめんなさい すごく 心配 し て くださって る のに ||しんぱい|||||

私 名前 を 覚える の が 苦手 で わたくし|なまえ||おぼえる|||にがて|

あの 大丈夫 … です か |だいじょうぶ||

な … なん って

藤宮 さん ふじみや|

いきなり 何 です か |なん||

この 日 を 境 に 藤宮 さん は また |ひ||さかい||ふじみや||| |||boundary|||||

俺 と の 記憶 を 完全 に 失って しまった おれ|||きおく||かんぜん||うしなって|

改札 の 前 繋ぐ 手 と 手 かいさつ||ぜん|つなぐ|て||て

いつも の ざわめき

新しい 風 あたらしい|かぜ

明るく 見送る はず だった のに あかるく|みおくる|||

うまく 笑え ず に |わらえ||

君 を 見て い た きみ||みて||

君 が 大人 に なって く その 季節 が きみ||おとな|||||きせつ|

悲しい 歌 で 溢れ ない よう に かなしい|うた||あふれ|||

最後 に 何 か 君 に 伝え たく て さいご||なん||きみ||つたえ||

さよなら に 変わる 言葉 を 僕 は 探し て た ||かわる|ことば||ぼく||さがし||