Free ! Episode 2 free|episode Free! Episode 2 Épisode 2 de la série "Free". 免费！第 2 集

相変わらず 何 考え て ん の か 分か ん ねぇ 奴 だ ぜ お前 は あいかわらず|なん|かんがえ|||||わか|||やつ|||おまえ| Eu ainda não sei o que você está pensando

どうでも いい さっさと 準備 しろ よ 凜 |||じゅんび|||りん

その クール の 性格 も 変わ ん ねぇ 本当 |||せいかく||かわ|||ほんとう

むかつく ぜ

真琴 スタート の 合図 頼む まこと|すたーと||あいず|たのむ

分かった わかった

勝負 は 百 メートル 種目 は フリー だ しょうぶ||ひゃく|めーとる|しゅもく|||

レディー ゴー れでぃー|

すごい キック 力 は 凜 ちゃん が 勝って る |きっく|ちから||りん|||かって|

いや ストローク の スピード は ハル の ほう が 上 |すとろーく||すぴーど||はる||||うえ

ゴウ ？

くそ

やっぱり 俺 は あいつ に は 敵 わ ない って こと な の か よ |おれ|||||てき||||||||

バカ もん お前 たち は 反省 する 気 が ある の か ばか||おまえ|||はんせい||き||||

すみません

廃墟 の 次 は 余 所 の 学校 の プール に 無断 で 侵入 と は どういう こと だ はいきょ||つぎ||よ|しょ||がっこう||ぷーる||むだん||しんにゅう|||||

まったく

向こう の 先生 が 大事 に は し ない と 言って くれ てる から いい もの の むこう||せんせい||だいじ||||||いって||||||

まあ まあまあ 先生 その辺 で ||せんせい|そのへん|

ほら こんな 名言 も あり ます ||めいげん|||

古代 中国 周 の 時代 の 軍 師 太 公 望 が 金魚 鉢 を 引っ繰り返し て こだい|ちゅうごく|しゅう||じだい||ぐん|し|ふと|おおやけ|のぞみ||きんぎょ|はち||ひっくりかえし|

金魚 は 嫌い です が きんぎょ||きらい||

し ち ゅ れい し まし た

天 ちゃん 先生 いまいち 助け に なら なかった ね てん||せんせい||たすけ||||

でも 結局 金魚 は どう なっちゃ っ た ん だ ろ う |けっきょく|きんぎょ|||||||||

ハル 知って … あれ はる|しって|

ハル ちゃん なら ね はる|||

いつの間に いつのまに

わ ゴウ ちゃん

だから ゴウ じゃ なく て コウ って 呼 ん で |||||||よ||

どっち でも よく ない

よく ない コウ

ゴウ

コウ

ゴウ

コウ

コウ

ゴウ ～ しまった ～

それ で お 兄ちゃん と は 会え まし た ？ |||にいちゃん|||あえ||

それ が さ 聞 い て よ 凜 ちゃん って ば ひどい ん だ よ |||き||||りん|||||||

四 年 ぶり だった ん だ よ よっ|とし|||||

なのに いきなり ハル ちゃん に 向かって 勝負 と か 言って さあ ||はる|||むかって|しょうぶ|||いって|

僕たち の こと な ん か 完全 に スルー だ よ ぼくたち||||||かんぜん||するー||

積 も る 話 と か 全然 なし せき|||はなし|||ぜんぜん|

江 ちゃん は 凜 から 何も 聞 い て ない の ？ こう|||りん||なにも|き||||

メール も 携帯 も 返信 な いし めーる||けいたい||へんしん||

寮 に 電話 し て も 出 て くれ ない し りょう||でんわ||||だ||||

凜 ちゃん 何で あんな 変わっちゃ っ た ん だ ろ う りん||なんで||かわっちゃ||||||

オーストラリア で 何 か あった の ？ おーすとらりあ||なん|||

分 から ない ん です ぶん||||

でも みなさん と 再会 すれ ば 何 か 分かる か な って 思う |||さいかい|||なん||わかる||||おもう

あっ ひょっとして

スイミング クラブ に 凜 が 現れ た の は 江 ちゃん の 仕業 すいみんぐ|くらぶ||りん||あらわれ||||こう|||しわざ

えっ 仕業 って いう か 悪気 は なかった ん です けど |しわざ||||わるぎ|||||

たまたま 聞 い ちゃ った から メール で 教え て あげ た だけ |き|||||めーる||おしえ||||

でも 反応 が なく て |はんのう|||

それ で 昨日 ハル の 家 に 来 て た の か ||きのう|はる||いえ||らい||||

はい 何 か 聞け る か と 思って |なん||きけ||||おもって

そう だ いい こと 思い 付 い た ||||おもい|つき||

水泳 部 作 ろ う よ すいえい|ぶ|さく|||

そう したら 試合 で 凜 ちゃん に 会 える と 思 わ ない ||しあい||りん|||かい|||おも||

いや でも ハル が 何 って 言う か ||はる||なん||いう|

べつに 好き に しろ よ |すき|||

本当 ほんとう

やった あ これ で 決まり だ ね 楽しみ だ なぁ ||||きまり|||たのしみ||

本当 に いい の ほんとう|||

俺 たち だけ じゃ なく て ハル も ちゃんと 部員 に なる ん だ よ おれ||||||はる|||ぶいん|||||

分かって る わかって|

ダメ ダメ よ 男 の 人 の … 裸 なんて だめ|だめ||おとこ||じん||はだか|

年頃 の 女の子 が 見 ちゃ ダメ としごろ||おんなのこ||み||だめ

見 ちゃ ダ … メ ～ み|||

なんて 素敵 な 上 腕 三 頭 筋 |すてき||うえ|うで|みっ|あたま|すじ

そう か ハル ちゃん は 昨日 会って なかった ん だ っけ ||はる|||きのう|あって||||

凜 ちゃん の 妹 だ よ りん|||いもうと||

あ あ … どうも お 久し振り です ||||ひさしぶり|

松岡 … まつおか

コウ

はい

昨日 は 兄 が 失礼 し まし た きのう||あに||しつれい|||

べつに

あ お 茶 入れる なら スルメイカ ある よ ||ちゃ|いれる||||

へえ チョコ の が よく ない ？ |ちょこ||||

じゃ 真ん中 取って 鯖 |まんなか|とって|さば

全然 真ん中 じゃ ない し ぜんぜん|まんなか|||

僕 も 手伝う ぼく||てつだう

ここ は これ で いい の ？

これ って

それ は 昔 四 人 で 取った トロフィー な ん だ けど ||むかし|よっ|じん||とった|とろふぃー||||

この 間 凜 に い ら ない って 言 わ れ ちゃ って |あいだ|りん||||||げん||||

みんな 笑って る |わらって|

まあ ハル だけ は 笑って ない けど ね |はる|||わらって|||

ハル ちゃん は いつも 心 の 中 で 笑って る ん だ よ はる||||こころ||なか||わらって||||

その 言い 方 だ と なんか 悪い 人 み たい |いい|かた||||わるい|じん||

そう いえ ば 凜 は この 四 年 の 間 は 一 度 も 日本 に 帰って こ なかった の |||りん|||よっ|とし||あいだ||ひと|たび||にっぽん||かえって|||

毎年 お 正月 に は 帰って まし た けど まいとし||しょうがつ|||かえって|||

そう だった の 僕たち に は 何も 連絡 なかった よ |||ぼくたち|||なにも|れんらく||

それ ひどく ない ？

ハル はる

と いう わけ で 部活 の 申請 用紙 ゲット し て き まし た ||||ぶかつ||しんせい|ようし|げっと|||||

仕事 が 速い ね しごと||はやい|

こういう の は 思い立ったら すぐに やら ない と … |||おもいたったら||||

えっ と 設立 の 目的 は ||せつりつ||もくてき|

水泳 を 通し て 心身 を 鍛え 学校 生活 を より 豊か な もの に すいえい||とおし||しんしん||きたえ|がっこう|せいかつ|||ゆたか|||

しかも 意外 と そつ が ない |いがい||||

部員 は とりあえず 僕たち 三 人 ぶいん|||ぼくたち|みっ|じん

部長 は やっぱり マコ ちゃん だ よ ね ぶちょう|||||||

いや そこ は ハル だ ろ う 一 番 速い し |||はる||||ひと|ばん|はやい|

速 さ は 関係ない よ 向き 不向き って ある じゃ ない はや|||かんけいない||むき|ふむき||||

さ 一 年生 は プール サイド の 掃除 |ひと|ねんせい||ぷーる|さいど||そうじ

二 年生 は 塩素 剤 の 用意 ふた|ねんせい||えんそ|ざい||ようい

三 年生 は ストレッチ の 後 ミーティング だ みっ|ねんせい||||あと|みーてぃんぐ|

はい 遥 部長 |はるか|ぶちょう

ない な

じゃ 部長 は マコ ちゃん で |ぶちょう||||

ハル ちゃん は 副 部長 って こと で はる|||ふく|ぶちょう|||

おい 勝手 に 話 を … |かって||はなし|

まあ まあまあ 副 部長 って いう の は 大体 名前 だけ で やる こと ない から 安心 し て ||ふく|ぶちょう|||||だいたい|なまえ|||||||あんしん||

その 言い 方 は 全国 の 副 部長 さん たち に 失礼 だ |いい|かた||ぜんこく||ふく|ぶちょう||||しつれい|

後 会計 は 僕 で あと|かいけい||ぼく|

残り は 顧問 の 先生 のこり||こもん||せんせい

どう する ん だ ？

天 ちゃん に 頼め な いか な って 思って てん|||たのめ|||||おもって

天 ちゃん 先生 に … てん||せんせい|

クラス の 友達 から すごい 噂 聞 い ちゃ った ん だ くらす||ともだち|||うわさ|き|||||

私 は 無理 よ 運動 神経 ゼロ だ もん わたくし||むり||うんどう|しんけい|||

担当 古文 だ し たんとう|こぶん||

でも 噂 で 聞き まし た |うわさ||きき||

去年 まで 東京 で 水着 関係 の お 仕事 し て た って きょねん||とうきょう||みずぎ|かんけい|||しごと||||

ちょっと 声 が 大きい 誰 に 聞 い た の ？ |こえ||おおきい|だれ||き|||

同じ クラス の 梨本 君 と か おなじ|くらす||なしもと|きみ||

先生 ひょっとして 水着 メーカー の 社員 だったり し た ん です か せんせい||みずぎ|めーかー||しゃいん||||||

えっ まっ まあ そんな ところ ね

だったら ぜひ 競泳 水着 の スポーツ 工学 的 側面 から サポート し て もらえ れ ば ||きょうえい|みずぎ||すぽーつ|こうがく|てき|そくめん||さぽーと|||||

もらえ れ ば

お 願い し ます |ねがい||

そこ まで いう なら …

ありがとう ござい ます

やった あ

松岡 凜 の 妹 です 兄 に 会い に 来 た ん です けど まつおか|りん||いもうと||あに||あい||らい||||

ああ 松岡 君 は まだ 部屋 に は 戻って ない み たい だ ね |まつおか|きみ|||へや|||もどって|||||

そう です か

お邪魔 し ます おじゃま||

すごい さすが 名門 水泳 部 ||めいもん|すいえい|ぶ

僧 帽 筋 も 大 胸 筋 も 美し すぎ そう|ぼう|すじ||だい|むね|すじ||うつくし|

や あ 君 かな ||きみ|

お 兄さん に 会い たい って いう の は |にいさん||あい|||||

あっ はい

ちょっと 待って |まって

君 可愛い ね きみ|かわいい|

どうも

兄 の 松岡 凜 を 探し てる ん です けど あに||まつおか|りん||さがし||||

松岡 そんな 奴 うち の 水泳 部 に は い ない けど まつおか||やつ|||すいえい|ぶ|||||

さて 預かって い まし た 水泳 部 設立 の 件 です が |あずかって||||すいえい|ぶ|せつりつ||けん||

職員 会議 で の 慎重 な 検討 の 結果 しょくいん|かいぎ|||しんちょう||けんとう||けっか

見事 承認 さ れ まし た みごと|しょうにん||||

本当 です か ほんとう||

すごい さす が 元 水着 メーカー の OL さん |||もと|みずぎ|めーかー||ol|

まっ まあ ね 私 が ちょっと 本気 を 出せ ば こんな もの よ |||わたくし|||ほんき||だせ||||

ただし 部 と して の 規定 人数 は 四 人 だ から |ぶ||||きてい|にんずう||よっ|じん||

後 一 人 誰 か 連れ て 来る こと あと|ひと|じん|だれ||つれ||くる|

それ と 実は もう ひと つ 条件 が ある ん だ けど … ||じつは||||じょうけん|||||

大丈夫 です だいじょうぶ|

何でも やり ます なんでも||

ああ 大 自然 |だい|しぜん

まさか

そう この プール を 補修 し て 使える よう に する の ||ぷーる||ほしゅう|||つかえる||||

ダメ だ よ 逃げ ちゃ だめ|||にげ|

何でも やる って 言った わ よ ね なんでも|||いった|||

ハル はる

あれ い ない

随分 綺麗 に なった の ね ずいぶん|きれい||||

そんな とこ で 座って ない で 先生 も 手伝って ください よ |||すわって|||せんせい||てつだって||

な に 言って る の ||いって||

この 季節 の 紫外線 の 量 すごい の よ |きせつ||しがいせん||りょう|||

あなた 達 は 若い から いい でしょ う けど |さとる||わかい|||||

何 か 楽しい ね なん||たのしい|

小学校 の 頃 に 戻った み たい で しょうがっこう||ころ||もどった|||

小学生 は プール の 修理 と か し ない だ ろ う しょうがくせい||ぷーる||しゅうり|||||||

だ ね

す っ ごい 綺麗 に なって る |||きれい|||

ゴウ ちゃん も 手伝って くれる の |||てつだって||

だから ゴウ じゃ なく て コウ 差し入れ あげ ない わ よ ||||||さしいれ||||

そんな

ね 君 水泳 部 入 ら ない ？ |きみ|すいえい|ぶ|はい||

僕 は もう 陸上 部 に 決め まし た から ぼく|||りくじょう|ぶ||きめ|||

ね ね 一緒 に 楽しく スイム しよ う よ ||いっしょ||たのしく||||

海 が 近く に ある の に 何で わざわざ プール で 泳 が なきゃ なん ない の うみ||ちかく|||||なんで||ぷーる||えい|||||

今 に 入部 すれ ば 漏れなく この 岩 鳶 町 の マスコット キャラ いま||にゅうぶ|||もれなく||いわ|とび|まち||ますこっと|

岩 鳶 ちゃん が 一 年 分 ついてくる よ いわ|とび|||ひと|とし|ぶん||

い ら ねぇ

だめ だ

やっぱり 誰 も 入って くれ ない |だれ||はいって||

このまま じゃ プール 修理 し た だけ で 終わり かも ||ぷーる|しゅうり|||||おわり|

そんな

こう なったら 最後 の 手段 ||さいご||しゅだん

天 ちゃん に 一 肌 脱 い で もら お う よ てん|||ひと|はだ|だつ||||||

一 肌 って ひと|はだ|

顧問 が 天 ちゃん だって もん もっと アピール し て こもん||てん|||||あぴーる||

水泳 部 に 入れ ば 水着 が 見 放題 って すいえい|ぶ||いれ||みずぎ||み|ほうだい|

なるほど 文字通り 一 肌 |もじどおり|ひと|はだ

あ * な * た * た * ち

それ やったら 私 顧問 下りる から ね ||わたくし|こもん|おりる||

もう 絶対 に 水着 に は なら ない って 決め てる ん だ から |ぜったい||みずぎ||||||きめ||||

いい 分かった かしら |わかった|

はい

ジュース ここに 置 い て おき ます ね じゅーす|ここ に|お|||||

ありがとう

でも 不思議 です よ ね |ふしぎ|||

何 が なん|

何で 一 年生 の 時 に 水泳 部 作 ろ う と し なかった ん です か なんで|ひと|ねんせい||じ||すいえい|ぶ|さく||||||||

ハル が あんまり 乗り気 じゃ なかった ん だ よ はる|||のりき|||||

あんなに 泳げ る の に |およげ|||

中学 は 水泳 部 に 入って たん だ けど ちゅうがく||すいえい|ぶ||はいって|||

ハル 一 年 の 終わり に なって 急に 退部 する って 言って はる|ひと|とし||おわり|||きゅうに|たいぶ|||いって

何 か あった ん です か なん|||||

さ ぁ ね 聞 い て も 話し て くれ なかった から |||き||||はなし||||

同じ 時期 に スイミング クラブ も つぶれ ちゃ った し おなじ|じき||すいみんぐ|くらぶ|||||

ハル は それ 以来 競泳 は やって ない はる|||いらい|きょうえい|||

水泳 止めよ う と 思って た ん だ すいえい|とどめよ|||おもって|||

うん たぶん ね

お 兄ちゃん も 同じ な の か な |にいちゃん||おなじ||||

この 前 お 兄ちゃん に 会い に 行ったら 水泳 部 に い なく て |ぜん||にいちゃん||あい||おこなったら|すいえい|ぶ||||

鮫 柄 学園 に 転入 し た けど 水泳 部 に は 入って ない み たい な ん です さめ|え|がくえん||てんにゅう||||すいえい|ぶ|||はいって||||||

そんな だって この 前 ハル と 競争 し て |||ぜん|はる||きょうそう||

きっと そこ で 負け た ん です ね |||まけ||||

それ で お 兄ちゃん もう 水泳 が だめ に なった ん です よ |||にいちゃん||すいえい|||||||

いや 違う そう じゃ ない よ |ちがう||||

だって あの 夜 の 勝負 は ||よ||しょうぶ|

やっぱり すごい よ ハル |||はる

うん ターン の 度 に つけ ら れ て た 凛 ちゃん と の 差 が もう あんなに 縮まって る |たーん||たび|||||||りん||||さ||||ちぢまって|

く っそ 気配 が 振り切れ ねぇ ||けはい||ふりきれ|

最後 の ターン に 入る さいご||たーん||はいる

差 は さ|

ほぼ 同時 |どうじ

並 ん だ なみ||

いや ターン だ と 凛 の 脚力 が 有利 |たーん|||りん||きゃくりょく||ゆうり

ハル はる

見覚え の ある 景色 みおぼえ|||けしき

この 感覚 |かんかく

そう か やっぱり これ で よかった ん だ

誰 か に 依存 し たり 共存 する 必要 な ん か ない だれ|||いぞん|||きょうぞん||ひつよう||||

ただ こう やって 水 の 中 で 静か に 一 人 |||すい||なか||しずか||ひと|じん

ハル ちゃん はる|

ハル はる

お 兄 ちゃん 勝った ん です か |あに||かった|||

そう だ よ 凛 から 聞 い て なかった の |||りん||き||||

何も 言って くれ ない から なにも|いって|||

てっきり 負け て 落ち込 ん でる ん だ と 思って た |まけ||おちこ||||||おもって|

確かに あんまり 勝った って 感じ じゃ なかった たしかに||かった||かんじ||

どっち か って いう と ハル の ほう が … |||||はる|||

お前 の 勝ち だ おまえ||かち|

よかった な 凛 ||りん

よかった な

それ で 騒ぎ を 聞きつけ た 先生 が 駆けつけ て 来 て さ ||さわぎ||ききつけ||せんせい||かけつけ||らい||

でも 負け た の に 変 な の |まけ||||へん||

ハル は きっと 泳げ れ ば それ で いい ん だ よ はる|||およげ||||||||

昔 の ハル に 戻った ん だ むかし||はる||もどった||

もともと 勝ち負け と か タイム と か そんな の 興味 ない やつ だった から |かちまけ|||たいむ|||||きょうみ||||

お 兄ちゃん も また 昔 み たい に |にいちゃん|||むかし|||

部員 まだ 一 人 足り て ない ん です よ ね ぶいん||ひと|じん|たり||||||

そう だ けど

私 も 入部 さ せ て ください わたくし||にゅうぶ||||

お 兄ちゃん を 変え ら れる の は 遥 さん 達 だけ だ から |にいちゃん||かえ|||||はるか||さとる|||

私 で よけ れ ば マネージャ と して 皆さん の お 手伝い さ せ て ください わたくし||||||||みなさん|||てつだい||||

何 何 どう し た の なん|なん||||

江 ちゃん が 水泳 部 に 入って くれる って こう|||すいえい|ぶ||はいって||

本当 それ じゃ これ で 水泳 部 設立 完了 だ やっ た あ ほんとう|||||すいえい|ぶ|せつりつ|かんりょう||||

よかった じゃ ない

それ じゃ また 皆 で 一緒 に 泳げ る わ ね |||みな||いっしょ||およげ|||

そう まだ いろいろ 準備 と か 大変 だ と 思う けど |||じゅんび|||たいへん|||おもう|

それ 僕 の 取っちゃ だめ |ぼく||とっちゃ|

いっ つ も 残し てる でしょ |||のこし||

ハム は 食べる の はむ||たべる|

こら 喧嘩 する なって |けんか||

お 兄ちゃん の 少し やる から |にいちゃん||すこし||

お 兄ちゃん 蘭 に も |にいちゃん|らん||

ほら

そう いえ ば 真琴 達 が 通って た スイミング クラブ |||まこと|さとる||かよって||すいみんぐ|くらぶ

いよいよ 取り壊し が 決まったら しい な |とりこわし||きまったら||

つらい よ ね

思い出 が こう やって 形 を なくし ち まう って いう の は おもいで||||かた||||||||

君 も 関係 者 か 何 か かい きみ||かんけい|もの||なん||

ま 時代 に は 抗 え ない って こと だ な 寂しい ね |じだい|||こう|||||||さびしい|

ひょっとして

笹 部 コーチ ささ|ぶ|こーち

真琴 です 橘 真琴 まこと||たちばな|まこと

で っか く なった なぁ 真琴 |||||まこと

お 久しぶり です |ひさしぶり|

ま 今 は 俺 ピザ 屋 の バイト だ けど な |いま||おれ|ぴざ|や||ばいと|||

お前 も ここ の 最期 を 見届け に 来 た の か おまえ||||さいご||みとどけ||らい|||

笹 部 コーチ も ささ|ぶ|こーち|

配達 の 帰り に ちょっと な はいたつ||かえり|||

他の やつ ら は 元気 に し てる か たの||||げんき||||

はい ハル も 渚 も 同じ 学校 です |はる||なぎさ||おなじ|がっこう|

凛と も 仲良く やって る か りんと||なかよく|||

はい 学校 は 違う けど |がっこう||ちがう|

オーストラリア から 帰った ん だ な 凛 おーすとらりあ||かえった||||りん

最後 に 見 た 時 随分 落ち込 ん で た から ちょっと 心配 し て た ん だ よ さいご||み||じ|ずいぶん|おちこ||||||しんぱい||||||

落ち込 ん で た ？ おちこ|||

遥 から 聞 い て ない の か はるか||き|||||

確か お前 達 が 中学 一 年 の 冬 の こと だ たしか|おまえ|さとる||ちゅうがく|ひと|とし||ふゆ|||

年 末 閉館 間際 の 時間 に 遥 と 凛 が ふら っと やって 来 た ん だ とし|すえ|へいかん|まぎわ||じかん||はるか||りん|||||らい|||

帰省 し たら ばったり 会った と か で きせい||||あった|||

まさか そこ で 二 人 は 勝負 を ？ |||ふた|じん||しょうぶ|

そう それ で 遥 が あっさり 勝 っち まっ て |||はるか|||か|||

凛 は 偉く 落ち込 ん で た りん||えらく|おちこ|||

そりゃ そう だ よ な

水泳 留学 まで し た の に 何で なん だって すいえい|りゅうがく||||||なんで||

どう か し た か

いえ

そう か それ で ハル は 競泳 を 止め た ん だ ||||はる||きょうえい||とどめ|||

凛 を 傷つけ て しまった から りん||きずつけ|||

ただいま 電話 に 出る こと が でき ませ ん |でんわ||でる|||||

ピー と いう 発信 音 の 後 に お 名前 と ご 用件 を お 話し ください |||はっしん|おと||あと|||なまえ|||ようけん|||はなし|

凛 俺 だ よ 真琴 りん|おれ|||まこと

俺 達 さ 水泳 部 を 作る こと に し た ん だ おれ|さとる||すいえい|ぶ||つくる||||||

だから 凛 も 水泳 部 に 入れよ |りん||すいえい|ぶ||いれよ

どこ か の 大会 で また 一緒 に 泳 ご う |||たいかい|||いっしょ||えい||

お前 に 言 わ れる まで も ねぇ 俺 は 水泳 部 に 入る おまえ||げん||||||おれ||すいえい|ぶ||はいる

ただし お前 ら と 一緒 に 泳ぐ ため なんか じゃ ねぇ |おまえ|||いっしょ||およぐ||||

それ じゃ 水泳 部 の 設立 を 祝い まし て ||すいえい|ぶ||せつりつ||いわい||

乾杯 かんぱい

まだ 泳ぐ に は 少し 肌寒い けど |およぐ|||すこし|はださむい|

テスト も かね て 水 を 入れ て み た から てすと||||すい||いれ||||

後 は これ を 皆 で あと||||みな|

それ

いよいよ 水泳 部 始動 だ ね |すいえい|ぶ|しどう||

ま ぁ まだ プール に は 入れ な っ |||ぷーる|||いれ||

ちょっと ハル また 着 て き た の |はる||ちゃく||||

やっぱり 素敵 な 上 腕 三 頭 筋 |すてき||うえ|うで|みっ|あたま|すじ

って 上 腕 ？ |うえ|うで

ハル まだ 早い よ 冷たい って はる||はやい||つめたい|

あら まあ ～

いい ん じゃ ない 気持ちよ さ そう だ し ||||きもちよ||||

本当 だ って 唇 紫色 ほんとう|||くちびる|むらさきいろ

早く 上 がら ない と 風 引く って はやく|うえ||||かぜ|ひく|

行け ハル ちゃん いけ|はる|

だから だめ だって

私 網 持って 来 ます わたくし|あみ|もって|らい|

え ？ 網 ？ |あみ

ところで 岩 鳶 ちゃん って 何 な ん です か |いわ|とび|||なん||||

去年 九百八十七 通 の 公募 の 中 から 選 ば れ た 岩 鳶 町 の ゆる キャラ だ よ きょねん|きゅうひゃくはちじゅうしち|つう||こうぼ||なか||せん||||いわ|とび|まち|||||

俺 も 応募 し た おれ||おうぼ||

え ？ ハル ちゃん も |はる||

九百八十七 通 の うち 一 通 は 遥 先輩 きゅうひゃくはちじゅうしち|つう|||ひと|つう||はるか|せんぱい

どんな の 描 い た の 見せ て 見せ て ||えが||||みせ||みせ|

これ だ 鳶 丸 君 ||とび|まる|きみ

全然 可愛く ない ぜんぜん|かわいく|

次回 理論 の ドルフィン キック ！ じかい|りろん|||きっく

水泳 部 に すごい 新入 部員 が 入って くる すいえい|ぶ|||しんにゅう|ぶいん||はいって|

岩 鳶 ちゃん に つられ て ？ いわ|とび||||