Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 15
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( 静香 ( しずか ) ) そう いえ ば あなた ―
お 金持ち の くせ に ロック なんて 聴 い て た わ ね
( 静香 ) 私 は 絶対 聴か せ て もら え なかった
( 寺 月 ( てら つき ) ) アハッ なるほど
( 寺 月 ) 箱入り の お 嬢 様 って わけ か
そう よ まったく 嫌 に なる
大した カネ も ない 中小 企業 の 役員 の くせ し て ―
父 は 私 を 令嬢 み たい に 思って て さ
娘 と いう より 高価 な フランス 人形 ね
で 母 は …
変 な 気持ち だ わ 歪曲 王 ( わ い きょく おう ) さん
確か そう いう 名前 だった わ よ ね ?
どう と でも 呼ぶ と いい さ
( 静香 ) そう ね
そう 母 は ―
本当 は 父 も そして 私 も 大 っ 嫌い な ん だ わ
( 静香 ) 私 が 母 に なった とき …
真 ( まこと ) を 授かった 当時 私 は まだ 二十 歳 だった
誰 の 子 か は 分から なかった けど 自分 が 関係 し た 中 で 唯一
子供 の 父親 に なって ほしい と 思った 男
( 寺 月 ) アハハ なるほど
それ で いくら 欲しい ?
( 静香 ) あっ そ そんな ん じゃ なく て …
いくら で も やる ぞ
ただし 認知 しろ と か 結婚 しろ と か 言って も ムダ だ
( 静香 ) う っ …
俺 に は 国籍 が ない ん だ
役所 で どうせ 受けつけ て くれ ない
えっ ?
誰 の 子供 か 知ら ない が …
まあ そんな こと は どう で も いい
どう いう 意味 よ ?
( 寺 月 ) 俺 に は 子供 なんか 作 れ ない ん だ
マスコミ に 言う わ よ
あなた の 社会 的 地位 は ズタズタ に なる わ よ !
( 寺 月 ) 忠告 する が それ は やめ た ほう が いい
君 の 命 が 危ない
( 静香 ) そんな 脅し なんか に
脅し で 済む なら いい ん だ が な
それ で カネ の 話 に 戻る が …
せっかく だ むしり 取 れる だけ 取って いく が いい
子供 を 育てる のに カネ は あって 困る こと は ない から な
まさか 要ら ない と か 言いだす ん じゃ ない だ ろ う な ?
産む な って 言わ ない の ?
( 寺 月 ) そう し たい の かい ?
産み たく ない の なら 止め ない が …
しかし 個人 的 に は もったいない と 思う ね
( 静香 ) 父親 が 誰 だ か 分から ない のに ?
( 寺 月 ) それ なら 適当 な 相手 と 結婚 すれ ば いい
だからといって カネ を やら ない と は 言わ ない
今 の うち だ ぞ
あと 何 年 か し たら … ん ~ 6 年 くらい か ?
俺 は 処理 さ れる だ ろ う から な
( 静香 ) えっ ?
( 寺 月 ) そう なったら カネ を 出 せ ない
もちろん 俺 も 黙って そう さ れる つもり は ない
最後 に 1 つ 置き土産 を 残し て いく つもり だ
( 静香 ) 彼 の 真剣 な まなざし に 何 も 言 え なかった
その 後 寺 月 から カネ を 受け取り ―
真 を 産 ん だ
真 を 立派 に 育てる こと が ―
彼 へ の 当てつけ に なる の だ と 信じ て い た
しかし 寺 月 は あっさり と 死 ん だ
予告 し た 6 年 後 で は なく 8 年 後 に
そして 今 ―
あの とき と 同じ ように 隣 に 寺 月 が いる
母親 が 嫌い か ?
違う あの 人 が 私 の こと を 嫌い な の
穏やか じゃ ない な
子供 を 育て て 時々 思う の
そう いえ ば お 母 さん は ―
私 に こう いう こと 全然 し て くれ なかった な って
( 寺 月 ) しか し 君 は 自分 の 子供 に ちゃんと 愛情 を 注 い で いる わけ だ
偉い もの だ な
え ?
ねえ 何 な の あなた は 何 が し たい の ?
( 寺 月 ) ん ?
( 静香 ) だって これ って あなた の 仕業 でしょ ?
あなた が 仕組 ん だ こと でしょ ? 恭一郎 ( きょうい ちろう ) さん
( 寺 月 ) それ は どう かな
( 静香 ) 他 に 誰 が いる の よ
( 寺 月 ) そもそも 私 が 寺 月 恭一郎 本人 だ と いつ 言った かな ?
( 静香 ) えっ ?
( 寺 月 ) これ は 君 が 望 ん で 来 た がった 世界 だ
私 が 誰 で あれ そんな こと など 君 と は 何 の 関係 も ない
( 静香 ) じゃあ やっぱり ―
あなた は 私 なんか どう で も いい と 思って い た わけ ?
私 の 母 と 同じ ように
( 寺 月 ) ふむ …
( 静香 ) 私 あなた が 好き だった わ
ホント よ 本当 に 好き だった わ
あの とき は 言 え なかった けど
( 寺 月 ) 言 え なかった だけ かな ?
“ 今 思え ば そう だった ” と いう だけ の 話 じゃ ない の か な ?
( 静香 ) どう で も いい でしょ そんな こと
もう 私 は 何もかも 投げ出し たい
私 ずっと バカ みたい で
あ …
ちょっと 待って
これ って 本当 に あの とき に 戻って しまって いる の ?
真 は ? 真 は 今 どう なって る の ?
あの 子 は 生まれ ない こと に なって しまう の ?
さて ね どう かな ?
あるいは 本当 に ―
君 の 望 ん だ とおり に できる かも しれ ない よ
それ って どう いう 意味 ?
まさか …
真 を 本当 に あなた の 息子 に できる と いう こと ?
さて ね どう だ ろ う
( 足音 )
( 咲子 ( さ きこ ) ) 私 が ブギー ポップ を 捜し 始め て から ―
だいぶ 時間 が たった 気 が する
( 咲子 ) ハァ … ハァ …
( 日 奈子 ( ひな こ ) ) 咲子 !
あなた って 相変わらず すぐ 諦め ちゃ う の ね
はい
だって しょうがない よ
私 は 日 奈 ( ひな ) ちゃん み たい に 頭 よく ない もん
( 咲子 ) あれ ? ( 日 奈子 ) 何 ?
( 咲子 ) いや 私 たち って こんな 所 に い た かしら ?
( 日 奈子 ) どう いう 意味 よ それ
( 咲子 ) えー と だ から さ …
( 日 奈子 ) 何 言って ん の ?
う うん 何でも ない
疲れ て ぼんやり し ちゃ った
相変わらず ね 咲子 は
日 奈 ちゃん も 変わら ない わ
でも すっかり きれい に なっちゃ っ た ね
そう ? あり が と
( 咲子 ) 私 の 知って いる 日 奈 ちゃん は 11 歳 で ―
ハキハキ し て い て 明るい 人気者 だ
( 日 奈子 ) で も 咲子 も 美人 に なった じゃ ない
モテ る ん じゃ ない の ? ( 咲子 ) 別に
声 かけ て くる よう な 男 は ロク な の が い ない し
今日 だって あいつ 全然 気 が 利か なく て さ
( 日 奈子 ) ふう ん
でも その 子 も あなた と 楽しく やり たい だけ じゃ ない の ?
( 咲子 ) で も 程度 って もの が ある でしょ う ?
( 日 奈子 ) 無理 し ちゃ って 気 が ない わけ じゃ ない ん でしょ ?
( 咲子 ) 全然 だって
日 奈 ちゃん だって デート すれ ば きっと 分 か … あっ
私 デート し た こ と ない から さ
( 咲子 ) ねえ 日 奈 ちゃん あれ って いつ だった っけ ?
何 ?
ほら あれ よ
夏 休み に 入る ちょっと 前 私 ひどい こと 言っちゃ っ て
それ で …
( 咲子 ) あんた み たい な ガリガリ は ―
男 に 相 手 に さ れ ない で そのまま 死 ん じゃ う の よ !
( 咲子 ) それ で さ
謝り たく って しかたなかった ん だ けど
でも 夏 休み が 終わったら …
学校 で 会ったら きっと 謝 ろ う って 思って て
でも 日 奈 ちゃん は …
交通 事故 で 一家 全員 が 死 ん で しまった の よ ね
痛ましい 事件 だ わ
( 咲子 ) ホント は 私 日 奈 ちゃん が 羨ま しかった
私 が あの ころ 好き だった 子 が 日 奈 ちゃん に 気 が ある って ウワサ で
それ で …
本人 は 大して 気 に し て い なかった かも しれ ない わ よ
でも 私 は ずっと 謝り たかった
ごめんなさい 日 奈 ちゃん は きっと 大人 に なったら ―
す っ ごい 美人 に なる から
ホント に そう 思う から だ から …
だから ごめんなさい って …
( 咲子 の 泣き声 )
( 日 奈子 ) あなた は それ が 気 に なって い た の ?
( 咲子 ) うん …
( 咲子 ) 彼女 は 日 奈子 ちゃん じゃ ない
こんな こと あなた に 言って も しかたない こと は 分かって る
私 は とって も 悪い 人間 で 生き て いる 資格 なんか なく て
だから … だ から 私 は …
ブギー ポップ に 殺さ れ て しまい たい !
ブギー ポップ ね
ここ に い た の ホント に 見 た の
( 日 奈子 ) ええ 知って る ( 咲子 ) 知って る の ?
( 日 奈子 ) で も 果たして ブギー ポップ は ―
あなた を 殺し て くれる の か な ?
あなた を 苦しみ から 救って くれる と 思う ?
じゃあ あなた なら 私 を 殺し て くれる の ?
日 奈 ちゃん
ねえ あなた は 何者 な の ?
( 日 奈子 ) あなた は 苦し ん で い た
つら すぎ て 意識 する こと も でき ず に ずっと 苦しみ 続け て き た
つら すぎ て 意識 する こと も でき ず に ずっと 苦しみ 続け て き た
( ロック 音楽 )
( ロック 音楽 )
( ロック 音楽 )
その 苦しみ は もう 消す こと は でき ない
その 苦しみ こそ が あなた の 心 の 中心 な の だ から
だから あなた は それ を ―
心 の 中 から 消し去って しまい たい と 願う 苦し み を ―
逆 に “ 黄金 ( きん ) ” に 変える よう に し なけ れ ば なら ない
( 咲子 ) “ 黄金 ” ? ( 日 奈子 ) そう
輝 ける もの に
( キーボード を 打つ 音 )
( 羽原 ( は ばら ) ) あの ころ 俺 は ―
偶然 入手 し た ハッキング ツール を 使って ―
投資 金融 会社 の データベース から ―
顧客 データ を 盗み出し て は ―
同業 他社 へ 流す と いう 商売 を し て い た
( 羽原 ) 来い 来い
よっ しゃ
( 羽原 ) ヘヘッ 悪く 思う な よ
恨む ん なら こんな 便利 な ツール を 作 っち まっ た ヤツ を 恨 ん で くれよ な
( 羽原 ) 両者 と も グレー な 企業 だけ を 選 ん で い た ため ―
当然 足 は つき にくい …
はず だった
( 警告 音 ) ( 羽原 ) あっ …
( 羽原 ) な 何 だ これ まずい !
( 羽原 ) 俺 は 何 か 嫌 な 予感 が し た
( サイレン )
( 羽原 ) その 予感 は 的中 し た
( 羽原 ) あれ は ワナ だった の か ?
( 刑事 ) 君 高校 生 かい ? ( 羽原 ) あ ?
ええ そう です けど
( 刑事 ) 学生 証 は 持って る ?
( 羽原 ) あっ はい あり ます けど どう かし た ん です か ?
へえ いい ところ じゃ ない か
この 辺り は よく 来る の かい ? 通学 路 じゃ ない みたい だ けど
いや まあ たまたま
何 か 問題 です か ?
カバン の 中 見せ て もら える ?
えっ ? 別に 大した 物 は 入って ませ ん よ
それ でも 一応 確認 し たい ん だ が
そ そう です か
( 凪 ( なぎ ) ) 健太郎 ( けん たろう ) ( 羽原 ) あ ?
( 刑事 ) ん ?
( 凪 ) 何 か あった の ?
えっ ?
私 先 に 行って る から
君 の 彼女 ?
あ … はい 待ち合わせ し て て
( 刑事 ) そう か
まあ この 辺り は 物騒 な 連中 も 多い から ―
あんまり フラフラ し ない よう に
( 羽原 ) 何 な ん だ よ あんた は
何 って あんた が 原因 だ ろ ? 羽原 健太郎
なんで 俺 の こと を …
いいかげん 商売 の ほう は 切り上げる ん だ ね
今 まで は 大して 問題 なかった が ―
これ から は そう は いか ない
あっ …
( 凪 ) そう そう 世 の 中 あんた が 考える ほど ―
甘く ない って こと だ
な っ … まさか あの 警告 …
まあ おかげ で 投資 詐欺 グループ の ネットワーク を ―
1 つ 潰 せ た ん だ けど ね
あっ おい どう いう 意味 だ よ それ
別に
まさか あの ハッキング ツール あんた が 作った の か ?
そんな わけない だ ろ
恐らく どこ ぞ の 国家 安全 保障 局 の 仕事 だ ろ
って こと は それ に 細工 し て サイト で ばらま い た ん だ な ?
( 凪 ) まさか ―
あれ を 使いこな せる ヤツ が 出 て くる と は 思わ なかった けど ね
( 羽原 ) そう いう こと か
俺 は ずっと あんた の 手の内 で 踊って た って わけ だ
( 凪 ) 悪い と は 思って ない よ
あんた が ハンパ だった の さ
( 羽原 ) いや そう じゃ なく て …
ん ?
なんで 最初 に 言って くれ なかった ん だ ?
あんた が 最初 から 事情 を 話し て くれりゃ ―
俺 は 喜んで 協力 し た の に なんで 誘って くれ なかった ん だ よ
なあ そう だ ろ ?
深 陽 ( しんよう ) 学園 の 霧 間 ( き り ま ) 凪 さん
なんで 俺 を 知って いる ?
ヘッ あんた も 不注意 だ ね
あんた くらい の 美人 ―
チェック し て おこ う って や から が い て も おかしく ない だ ろ
( 羽原 ) これ が 俺 の 記憶 する 凪 と の 出会い だった
で 今 は どうやら ―
その 続き が 展開 し て いる らしい
つまり あんた は 俺 に 一目 ぼ れ し た と 言い たい わけ ?
( 羽原 ) そう いう こと だ な
全然 そんな こと 言 える 感じ に は なら なかった けど な
なぜ 言 え ない ?
は あ ? 言 える わけ ねえ だ ろ
あいつ は 正義 の 味方 な ん だ ぜ
俺 の 相手 し てる 暇 なんか ねえ よ
けなげ だ ね
ケッ どう 考え た って こいつ は 幻覚
俺 の 体 は まだ ムーン テンプル の 中 だ
( 凪 ) へえ そう 思う ?
どんな からくり か まで は 分から ねえ が ―
このまま おとなしく 閉じ込め られ て いる と 思う な よ
必ず 脱出 し て やる から な
勇ましい ね 健太郎
その 顔 で 見 られりゃ な
いい か 歪曲 王
この 光景 は 俺 が 見 た こと の ある もの しか ない
と いう こと は これ は 俺 の 記憶 だ
つまり は 頭 の 中 だけ で 起き て いる 夢 みたい な もの だ
なるほど 見事 ね
ん ?
( 凪 ) で も あんた も 考え て み た こと は ない か ?
自分 が これ まで 生き て き た 世界 その もの が 悪夢 で は ない か … と
悪夢 から 解放 さ れる 最も 簡単 な 方法 は 何 だ ?
何 を 言って る ?
非常に 簡単 な こと よ
本当 に たやすい こと に すぎ ない
( 地響き )
な 何 だ ?
( 早乙女 ( さおとめ ) ) 今 言った ろ
( 羽原 ) えっ ?
( 早乙女 ) 実に 簡単 な こと だ と
誰 だ お前 ! ?
( 地響き ) ( 早乙女 ) 君 の 記憶 で は ない の か な
誰 な ん だって 聞い てる ん だ よ
早乙女 正美 ( まさみ )
君 と 同様 霧 間 凪 に 片思い し た クチ だ
( 地響き ) ( 窓 の 割れる 音 )
( 早乙女 ) さて 君 は この 悪夢 から 抜け出 せる の か な ?
う っ … くそ !
( 地響き ) ( 窓 の 割れる 音 )
( 羽原 の 荒い 息 )
ま まさか …
( 怪獣 の 咆哮 ( ほうこう ) )
あ あっ …
ん な バカ な … これ は 夢 だ !
( 羽原 の 荒い 息 )
あっ …
( 真 ) あ あっ … あっ …
( 羽原 ) おい そんな 所 で 何 やって ん だ ガキ 逃げる ぞ !
おじさん 誰 ?
おじさん じゃ ねえ まだ 高校 生 だ
( 怪獣 の 咆哮 ) ( 羽原 ) く そ っ 来 や がった
ねえ お 兄ちゃん に も ゾーラギ が 見える の ?
ゾーラギ ?
ゾーラギ って の は あの 怪獣 の こと か ?
うん
あっ お前 確か …
( 真 ) う わ っ
俺 の 風船 !
ちゃんと 持って ない から よ もう
チェッ
なるほど そう いう こと か
( ゾーラギ の 咆哮 )
何 して ん の ? 逃げる ん じゃ ない の ?
ああ そう だ な
( 羽原 ) やはり 全て は ―
俺 の 記憶 の 中 で 展開 し て いる と 考え て 間違い ない だ ろ う
恐らく 早乙女 って ヤツ も ―
この ガキ の よう に どこ か で 見かけ た に 違いない
だ と し たら ここ から …
この 悪夢 から 目覚める ため に は …
( 羽原 と 真 の 荒い 息 )
( 真 ) 戻って き て 大丈夫 な の ?
ああ 心配 ない
任せろ
( 真 ) ハァ ハァ … ( 羽原 ) あっ おい
もう … 疲れ た よ
そう か し かた ねえ
ここ で 待って ろ いい な !
思った とおり だ ぜ
この バカ さっさと 起き や がれ !
ぬ あっ !
ハァ …
おい 志郎 ( しろう ) 起きろ
( 田中 ( た なか ) ) ん … あ …
羽原 さん 僕 は 一体 …
お前 だけ じゃ ねえ 俺 も 他 の 連中 も 同じ だ
こ これ は …
一体 どう いう こと です ?
( 羽原 ) 俺 に も よく 分 から ねえ が ―
みんな いつのまにか 眠 っち まっ て 夢 を 見 てる ん だ
夢 ?
見 た ろ お前 も
そう いえ ば …
あっ … 彼女 と 会って まし た
その 彼女 は “ 歪曲 王 ” って 名乗って なかった か ?
はい そう 名乗って まし た
やっぱり な
羽原 さん も 会った ん です か ?
ああ
野郎 一体 何 が 目的 で こんな こと を し て や がる ん だ
( 田中 ) 羽原 さん 歪曲 王 が 何者 か 見当 が つい て いる ん です か ?
そんな もん 1 人 しか い ない だ ろ
わざわざ こんな もの 建て た 張本人 だ よ
寺 月 恭一郎 が ?
でも 彼 は もう 死 ん だ って …
それ が 問題 だ
ホント は くたばって なく て ど っか に 潜 ん で や がる の か ―
それとも 死 ん で から で も 動く よう 何 か 細工 を し て い た の か …
どっち に しろ すげ え 計画 的 だ
完全 に 俺 たち は ヤツ の 手の内 に ハマ っち まっ てる ぞ
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