（ シゲ さん ） はい でき た
（ アンズ ） わ あ ～
（ シゲ さん ） 練習 すれ ば 今 やった みたい に できる よ
うん ！ ありがとう シゲ さん ！
ヘヘヘ … フフッ …
（ やっ さん ） 何 だい 孫 が でき た みたい だ なあ
（ シゲ さん ） ちょっと 気まぐれ で やった だ けさ
（ シゲ さん ） フフ …
（ アンズ ） こう なって …
でき た ！
う わ ！
しまった なあ つい 夢中 に なっちゃ っ た
ろうそく もったいない こと し ちゃ った な …
ハァ … 寝よ う
（ アンズ ） ほら ！
すごい でしょ ！
（ ヒナ ） ん ？
教え て あげる から 一緒 に やろ う
ゲーム の ほう が 楽しい
むっ …
何 よ もう いい わ よ ！
バーカ バーカ ！ 頭 バーカ ！
（ ヒナ ） フゥ …
バカ って 言った ほう が バカ だ ー
（ アンズ ） ゲーム って いった って 買え ない もん
ハァ … お 金 か あ …
（ アンズ ） お 金 …
お 金 …
お 金 …
（ アンズ ） ん ー
お 金 か あ …
（ アンズ ） もっと お 金 が あれ ば ゲーム 買え る の か な …
どう すれ ば いい の か な …
でも 今 まで １ 日 歩き っぱなし で もらった お 金 で 満足 し て た のに ―
こうして 時間 が でき たら 遊び たい と か ―
お 金 欲しい と か 余裕 が でき ちゃ ったら ―
今 の まま じゃ 満足 でき ない なんて ―
人間 と いう の は ―
何て 業 が 深い ん だ ろ う
♪～
～♪
（ アンズ ） じゃ ー ん ！ 見 なさい ヒナ ！
何 これ ？
（ アンズ ） やっ さん から 聞い た の よ
電化 製品 の 粗大 ゴミ を 買い取って る ―
吉田 ( よし だ ) って ホームレス が いる って
（ ヒナ ） ふ ー ん
ほら テレビ なんて １ 台 ３０００ 円 も する の よ ！
（ ヒナ ） ふ ー ん
（ アンズ ） と いう わけ で ヒナ 行く わ よ ！
（ ヒナ ） どこ 探せ ば いい の ？
（ アンズ ） 多分 あまり 人 が 来 ない 所 よ
うーん … 前 に そういう の 見 た こと ある もん
もったいない こと し た な （ ヒナ ） ん ？
アンズ あれ か な ？
（ アンズ ） えっ ？
わ っ ！ いきなり テレビ じゃ ない し かも こんなに 大量 に ！
すごい ！ 宝 の 山 だ ー ！
ハッ … あんた ちょっと ここ で 見張って て
（ アンズ ） ハァ … ハァ … N （ ヒナ ） 疲れ た
（ アンズ ） あと 少し よ 頑張って
（ ヒナ ） 分かった
ハァ … それにしても 重い わ ね …
（ アンズ ） 吉田 ！ （ 吉田 ） ん ？
（ 吉田 ） 嬢 ちゃん か 昨日 の 今日 で もう 見つけ た と は な
（ ヒナ ） ホームレス の くせ に 優雅 だ な
くせ に ？ 何 だ お前
（ アンズ ） あ あっ ！
う わ あっ ！ 宝 の 山 が ！
うわ ー ん ！ うわ ー ん ！
いや こりゃ ゴミ だ ぞ
（ アンズ ） えっ ？
よくも まあ こんなに 集め た もん だ
（ アンズ ） 何 で よ ! ? テレビ じゃ ない ！
今どき ブラウン管 なんて 価値 ねえ よ
東南 アジア と か に 売れる から 買い取っちゃ いる けど な
（ アンズ ） じゃあ いくら ？
（ 吉田 ） 10 円 で
そんな あ …
（ 吉田 ） 3,000 円 って の は 地 デジ 対応 の 液晶 テレビ だ
見つける の は なかなか 大変 だ ぞ
（ アンズ ） う う っ …
ホームレス の くせ に 買い取って どう する の ？
（ 吉田 ） 俺 と ケンカ し たい の ？
（ アンズ ） ヒナ （ ヒナ ･ 吉田 ） ん ？
（ アンズ ） 火 が つい ちゃ った わ よ
こう なったら 意地 でも 見つけ て やる わ ！
（ アンズ ） 見つから ない ２ 人 じゃ 限界 な の か な …
（ ヒナ ） もう くたくた
で … でも …
ん …
あ … ヒナ ？
手伝って くれる 人 を 呼 ん だ
あ …
私 も 瞳 ( ひとみ ) に 手伝って もら お う かしら
と … 友達 の 瞳 に …
って 連絡 でき ない じゃ ない いくら 友達 と は いえ ど …
（ 三嶋 ( み しま ) 瞳 ） ヒナ ちゃ ー ん
（ アンズ ･ ヒナ ） あ …
瞳 ？
（ 瞳 ） って あれ ？ アンズ ちゃん ？
瞳 … 何で ？ ヒナ と 知り合い だった の ？
あ … うん 学校 の お 友達 な の
へ … へえ そう な ん だ
すでに ヒナ と 友達 だった ん だ ふ ー ん …
フゥ …
ねえ もう そろそろ くら く なる し ―
今日 は 無理 な ん じゃ ない か な ？
（ アンズ ） でも … N （ 瞳 ） ん ？
せっかく ２ 人 に 手伝って もらって る のに
見つから ない なんて …
フッ …
（ ヒナ の いびき ） （ 瞳 ） じゃあ 私 は ―
あっ ち の ほう を 探す から もう 少し 頑張 ろ う か
（ アンズ ） うん ！
（ いびき ）
（ 携帯 電話 の 呼び出し 音 ）
もしもし お 母さん ？ この 前 新しい テレビ 買った じゃ ない ？
それ で 前 の テレビ 捨てる って 話 だった けど …
（ ヒナ ） ご はっ ！
（ 瞳 ） お 母さん ―
わざわざ 段ボール に 入れ なく て も よかった のに な
（ 瞳 ） ここ ら 辺 かな …
っと …
よし これ で アンズ ちゃん も …
（ 警察 官 ） ちょっと 君 （ 瞳 ） ひ ゃ あっ ！
あっ …
（ 警察 官 ） 何 やって る の ？
（ ヒナ ） ねえ まだ 探す の ？
（ アンズ ） まだ １ つ も 見つかって ない もん
きっと 瞳 も ―
今頃 頑張って る わ
（ 警察 官 ） 君 ねえ 粗大 ゴミ は 捨て ちゃ ダメ だ よ
（ 瞳 ） う …
（ 警察 官 ） さっき から ずっと だんまり だ けど 何も 言え ない ？
（ 瞳 ） 正直 に 説明 し て も 信じ て もらえ な さ そう だ し …
信じ て もらえ て も それ は それ で 問題 あり そう だ し …
（ 警察 官 ） しょうがない
とりあえず 親 御 さん に 連絡 する よ
（ 瞳 ） え えっ ! ?
あ … あ の っ それ だけ は ！ すみません …
あ ああ あわ わ …
（ 警察 官 ） 君 を 責める つもり は ない 最初 から 分かって る ん だ
あ …
（ 警察 官 ） 正直 に 言って くれ て い い ん だ
え ？
親 御 さん に 捨て て くる よう 強要 さ れ た ん だ ろ う ？
（ 瞳 ） 全然 違い ます けど …
（ アンズ ） このまま じゃ ダメ だ わ
瞳 み たい に 手分け し て テレビ を 探し ま しょ う
ん ？
いっぱい ある
（ 新田 ( に った ) 義史 ( よし ふみ ) ） テレビ が 欲しい ？
（ ヒナ ） うん
（ 新田 ） テレビ なら 居間 に ある じゃ ねえ か
（ ヒナ ） それ と は 別 で
（ 新田 ） うーん …
とりあえず これ だけ ありゃ 買え ん だ ろ
（ 詩子 ( うた こ ) ） ちょっと ！ そんな 簡単 に 決め ちゃ って いい の ？
（ 新田 ） いい よ
せっかく 楽しく 飲 ん で ん の に 家族 会議 なんて 御免 だ し な
あっ …
どうせ だったら ビックリ カメラ で な ！
ポイント カード ？
（ 運転手 ） どちら まで ？
（ ヒナ ） 川 まで
（ 運転手 ） どこ の ! ?
テレビ 持って き た
（ 吉田 ） いや いや いや …
どう 見 て も 新品 でしょ これ …
これ 売る って 何で ？ 何 か 試さ れ てる ？ 俺
ダメ だ 何 考え てる の か 分から ねえ …
（ 運転手 ） ちょっと 嬢 ちゃん ！
（ 運転手 ） 5,920 円 ちゃん と 払って くれる ん だ ろ う ね ？
（ ヒナ ） お 金 ない よ （ 運転手 ） は あ ？
ああ … じゃあ 俺 が 払う よ
テレビ の 購入 代って こと で いい だ ろ ？
うん
払って もらえ りゃ いい けど …
でも この 子 さっき ビックリ カメラ で 買って き た ん だ よ
何 が し たかった の ？
（ 吉田 ） 俺 に 聞か ない で くれる ？
（ アンズ ） ヒナ （ ヒナ ） あ …
フゥ … 私 は 見つか ん なかった
私 も ダメ だった
そ っか …
ハァ … 今日 は も う …
ハァ … 今日 は も う …
（ 台車 の 音 ）
（ 台車 の 音 ）
（ 台車 の 音 ）
（ ヒナ ） ん ？ （ アンズ ） あっ ！
瞳 ！ それ って …
ああ … 見つけ て き た よ
（ 瞳 ） 途中 で 捨て られ なかった けど …
（ アンズ ） すごい すごい ！
あれ ？ あん ま 喜 ん で ない ？
いや そんな こと は ない よ
ハハハ … うれしい うれしい
さすが 瞳 ね ！
たかが １ 台 で 舞い上がる な って こと な の ね ！
（ 瞳 ） まあ それ で いい や
（ 吉田 ） また 箱 ごと … 絶対 ゴミ じゃ ない
て かさ もう 俺 が 言う の も 何 だ けど ―
直 で リサイクル ショップ に 売れよ ！
（ アンズ ） 今日 で いきなり お 金 入る と は 思わ なかった
でも 瞳 が 見つけ た のに 私 が もらっちゃ って いい の ？
うん 私 が 見つけ て も アンズ ちゃん の 話 を 聞か なかったら
そのまま に し てる だけ だった から …
じゃあ ３ 人 で 山分け これ で いい よ ね ？
そう だ ね ー
アンズ は 何で 急に お 金 欲しがって る の ？
えっ ？
だ … だって …
ん ？
あんた が ゲーム 楽しい って 言う から 一緒 に 遊 ぼ う と 思って …
な … 何でもない ！
（ 瞳 ） 全部 言った
（ ヒナ ） ただ い ま ー
よう テレビ は 買え た か ？ （ ヒナ ） うん
そ っか ２ ～ ３ 日 し たら 届く の か なあ
う うん テレビ は 売った よ
何で だ よ ! ?
売った カネ は … N あっ いや そこ じゃ ねえ けど …
タクシー 代 で なく なった
何で ？ なぞなぞ ？
（ 貴志 ( たかし ) ） 待て よ ケンゴ
（ ケンゴ ） 早く 帰ら ない と ―
母ちゃん に 怒ら れ ち まう よ ！
（ ケンゴ ） あ … って あれ 三嶋 ？ （ 貴志 ） ん ？
あ … ほんと だ
（ ケンゴ ） え ？
バー リトル ソング ？
何で こんな 所 に ？
（ ケンゴ ） お っ … 貴志 ！ （ 貴志 ） ん ？
（ ケンゴ ） あれ 松谷 ( まつ た に ) じゃ ね ？
（ 貴志 ） う お っ まずい な
おいおい 入って っ た ぞ
バー で 生徒 と 先生 が 会う って …
（ ２ 人 ） ハッ …
（ ２ 人 ） まさか の 不純 異性 交遊 ! ?
（ 松谷 ） よい で は ない の ～
（ 瞳 ） あー れ ー いや ー ん
（ ケンゴ ） この あと は この あと は ! ?
（ 貴志 ） おっぱい は もむ ん じゃ ね ？
（ ケンゴ ） もむ の ! ?
ダメ だ … これ 以上 妄想 が 膨らま ない
知識 が … 知識 が もっと あれ ば …
（ ケンゴ ） クソッ … あの ロリコン 教師 め ！
（ 貴志 ） 成 敗 する しか ねえ ぜ ！
（ 貴志 ） 諸君 ！
事件 解決 の ため に 集まって くれ て 感謝 する ！
（ 相沢 ( あ いざ わ ) さ よ ） いや ―
私 しか い ない ん だ が …
あまり 知ら れ たく ない の だ よ
彼女 の 名誉 も かかって る から ね
は あ ？
瞳 が そんな こと する わけな い だ ろ どうせ 見 間違い だ
（ ケンゴ ･ 貴志 ） ハァ …
これ は これ は 相沢 警視
上 の 人間 は 現場 って もん が 見え ない よう だ
うん
刑事 ごっこ が し たい なら ヒナ も 呼 ん で やれ
あいつ い て も な ～
そんな こと 言う な よ
まるで 無能 だ が マスコット くらい に は なる ん じゃ ない か
（ 貴志 ） そんな こと 言う な よ ！
しかたない ケンゴ 巡査 部長 ヒナ 巡査 を ここ に
了解 です 貴志 警部
（ さ よ ） こいつ ら 遊 ん でる だけ だ な
（ ケンゴ ） 警部 ヒナ 巡査 を 連れ て き まし た
何 し てる の ？
（ 貴志 ） ヒナ 巡査 （ ヒナ ） ん ？
君 に は 何も 期待 し て い ない
呼 ん で おい て その 言いぐさ
（ 貴志 ） さて これ から だ が …
（ ケンゴ ） ん ？
まずは 私 に 任せ て もら お う か
（ ２ 人 ） 警視 自ら ! ?
私 は 彼女 の 友人 だ
貴 様 ら と は 違い ―
私 は 彼女 の 疑惑 を 晴らす ため に 動く の だ よ ！
（ 貴志 ） う おお ！ 相沢 警視 ！
（ ケンゴ ） ノリ ノリ じゃ ない か ！
（ ヒナ ） ねえ 何 これ
（ さ よ ） と は 言った もの の ―
まあ 一応 探って みる か …
（ さ よ ） そう いえ ば 瞳 さあ （ 瞳 ） ん ？
夜 の 繁華街 で 瞳 見かけ た ん だ けど
（ 瞳 ） え えっ ! ? （ さ よ ） ん …
（ 瞳 ） あ … いや それ は …
あっ … 塾 ！ 塾 に 行って たん だ ！
（ さ よ ） へえ ～ N あそこ ら 辺 だ と 開 進 ( かい しん ) 塾 だ よ ね
（ 瞳 ） ああ … そう そう
（ さ よ ） 吉田 って 講師 が 人気 ある らしい けど 瞳 とって る ？
うえ っ … いや … N 吉田 先生 は とって ない な
人気 ある から …
（ さ よ ） あ … 違った 吉野 ( よしの ) だ
アイヤー ！ そう 吉野 先生 ！
（ さ よ ） ブッ … ちょっと トイレ
ブッ ハハハッ … N アイヤー って お前 は 中国 人 か ！
（ さ よ ） こう なる と 逆 に 語尾 に アル と か 言わ せ たく なる な
いやいや いや … 落ち着け 相沢 さよ 目的 を 見失う な
あ ～ ごめん ごめん
（ 瞳 ） う うん
って いう か そんな 講師 い ない し な
（ 瞳 ） え えっ ! ?
あ … うん 私 は 分かって た けど …
さよ ちゃん に 間違って る って 言え なく て … アイヤー
まいり まし た ね アイヤー （ さ よ ） ククク …
（ さ よ ） しかし 信じ て なかった が この 態度 は …
まあ 何 か 面倒 ごと でも 抱え てる ん だ ろ う
（ さ よ ） そう いえ ば 瞳 … N （ 瞳 ） ん ？
リトル ソング って 知って る ？
ぶ ー っ ！
（ 瞳 の せき込み ）
（ 男子 生徒 ） う わ っ 三嶋 が 牛乳 吐 い た ！
ふざけ ん な よ ！ ビシャビシャ だ よ ！
（ 貴志 ） いや 三嶋 の 牛乳 なら …
で 知って る の ？
いや 全く …
あ … あ ああ …
ああ … あわ わ わ …
（ さ よ ） ヤバ い な …
ホゥ … なんか い と おしく なって き た
（ さ よ ） いや 瞳 の 好き な セントラル パーク の 新曲
あ … そんな の 出る の ？
いや 全く の ウソ な ん だ が
何 な の ! ?
と いう わけ で ついに 口 を 割る こと は なかった
おい あんた 本気 で ホシ を 落とす 気 は あった の か ! ?
三嶋 で 遊 ん で た だけ だ ろ う ！
（ 貴志 ） 相沢 警視 ！ （ ケンゴ ） 何 か 言ったら どう な ん だ
（ ２ 人 ） あ …
慌て てる 瞳 は とにかく かわいかった
（ ケンゴ ） 遊 ん でる だけ じゃ ない か ！
もう あんた と は 組め ない 我々 だけ で やら せ て もらう ！
もう あんた と は 組め ない 我々 だけ で やら せ て もらう ！
（ ヒナ ） ねえ 何 し てる の ？
ほう 一端 の 口 を 利く じゃ ない か
（ 貴志 ･ ケンゴ ･ さ よ ） フンッ
（ 貴志 ） おい ここ は バラ ける とこ だ ろ
（ さ よ ） 階段 が １ つ しか ない ん だ しょうがない
何 な の …
これ から どう し ます ？ 警部
俺 たち で 証拠 を つか も う
関係 が ある なら 学校 でも ２ 人 きり に なって る かも しれ ない
ハッ …
ああ …
ちょ っ … 学校 で って ま … まずく ね ？
（ 貴志 ） やめろ よ なんか ドキドキ し て き た
（ チャイム ）
（ 松谷 ） 三嶋 ちょっと 準備 室 に 来 て くれ ない か ？
（ 瞳 ） はい （ 貴志 ･ ケンゴ ） な っ …
（ ２ 人 ） 早くも です か ! ?
（ 瞳 ） 失礼 し ます
（ ケンゴ ） 準備 室 …
（ 貴志 ） この 中 で ２ 人 きり …
（ ケンゴ ） ２ 人 きり で 何 し てる ん だ ! ?
（ 瞳 ） あー れ ー いや ー ん
（ 貴志 ） 想像 で は 限界 が ある ！
（ ケンゴ ） しかたない 現場 を 押さえよ う ！
ああ 仮に 何 か 見 て しまって も 捜査 の ため に は やむ を え ない ！
（ ケンゴ ） 行く ぞ ！ （ 貴志 ） 突入 ！
（ ケンゴ ） う わ っ （ 瞳 ） あ いった ー ！
（ 瞳 ） あ …
（ 松谷 ） 何 やって る ん だ 君 たち は
ああ … プリント が めちゃくちゃ じゃ ない か
２ 人 と も 三嶋 を 手伝って 運び なさい
な … なあ 三嶋
（ 瞳 ） ん ？ 何 ？
お前 何 か 人 に 言え ない ことし て ない か ？
（ 瞳 ） えっ ! ? （ ケンゴ ･ 貴志 ） お っ …
（ 瞳 ） な っ … なな な 何 の こと かな ～ ？
（ ２ 人 ） 何という あからさま に 怪しい 態度 ！
（ ケンゴ ） バカ 野郎 ！
何 バカ な ことし てん だ ！
バカ な こと って …
そりゃ 人 に は 言え ない けど 喜んで くれ たり する ん だ よ
（ ケンゴ ） 喜んで ! ? （ 瞳 ） あっ いや …
もちろん 何 の こ と か 分から ない けど …
（ ケンゴ ） う っ … う う っ …
（ ケンゴ ） ウキャキャキャーン ！ （ 貴志 ） ケンゴ ！
（ 瞳 ） プリント …
（ ドア が 開く 音 ） （ ケンゴ ） 松谷 ！
（ 貴志 ･ ケンゴ ） え いっ （ 松谷 ） な っ …
押さえ て やる 押さえ て やる ぞ ！
絶対 に 現場 を 押さえ て やる ！
持って か ない どころ か バラバラ に なって 戻って くる って …
（ ドア が 開く 音 ）
で 何 か 分かった ？
あ ？
（ ケンゴ ） 相沢 お前 も 手伝え ！
（ 貴志 ） 俺 たち は 絶対 に 事件 を 解決 し て
（ ケンゴ ） あの クソ 外 道 教師 に ―
正義 の 鉄 つい を 下さ なけ れ ば なら ない ！
（ 貴志 ･ ケンゴ ） う お ー ！ （ 女性 ） ん ？
（ さ よ ） こいつ ら テンション 高い な
（ ケンゴ ） う お っ
来 た ！ 三嶋 だ ！
（ さ よ ） えっ ！
（ ケンゴ ） 入って いった ぞ ！ （ さ よ ） えっ ほんと だった の ？
（ 貴志 ） よし あと は …
何 これ ？
（ ケンゴ ） 松谷 来 ない な …
（ ヒナ ） ねえ 何 これ
（ 貴志 ） いや … いやいや まさか …
何 だ よ ？
いや これ って 松谷 って わけ じゃ なく て
いわゆる 援交 って やつ じゃ …
ひ っ … ひ ひ ひ …
瞳 が そんな こと する わけな い だ ろ ！
現場 見 て テンパ って や がる
“ 喜 ん で くれる ” と か 言っちゃ っ てる ん だ ぞ ！
う ぐ …
あ … 新田 だ
（ 貴志 ） え ？ （ ケンゴ ） お …
新田 って ヒナ の おやじ か ？
うん
ちょ っ … ち ょ ち ょ ち ょ ち ょ …
（ 貴志 ･ ケンゴ ） ヒナ の おやじ 入り まし た ー ！
マジ で ! ? マジ で ! ?
ヒナ の おやじ と 三嶋 が つきあって る って こと は …
ほ … ほら ヒナ
あそこ に 新しい お 母さん が いる よ
お前 も テンパ って る ん だ よ な ？
あそこ は バー だ ぞ ！
そこ から 始まる 物語 も ある だ ろ ! ?
始まって たまる か ！
もし そんな こと が あって みろ
完全 に アウト だ ろ う が ー ！
（ 貴志 ） 相沢 ！
ハァ ハァ …
（ さ よ ） 瞳 … 瞳 … 瞳 … 瞳 ！
（ 瞳 ） いらっしゃい ま … N （ さ よ ） あっ
（ ケンゴ ･ 貴志 ） あっ …
ハッ …
は ああ …
は あ ああ …
相沢 さん …
この 場合 セーフ な ん です か ね ？
分 っ かん ない よ ー
（ 瞳 ） は あ ああ …
訳 が 分か ん ない が これ は 援交 で は ない …
ハハッ そ … そうだ よ な 最悪 の 事態 じゃ ない
まったく 三嶋 心配 し た ん だ ぜ
何で バーテン してん だ よ ？
（ 瞳 ） 君 たち
（ ケンゴ ･ さ よ ･ 貴志 ） ん ？
バー は 子供 の 来る 所 じゃ ない よ
こいつ しら ばっ くれる つもり か ？
その 見てくれ で ごまかさ れる と 思って ん の ？
（ さ よ ） 瞳 そりゃ ない だ ろ ！ （ ケンゴ ） 警視 ！
ホシ は 犯行 を 否認 し て ます ここ は 我々 に ！
オラッ 吐け オラ ！
（ 貴志 ） お前 さん 実家 は どこ だい ？
あ … あんまり お 店 で 騒ぐ の は …
（ 瞳 ） やめ て ください … N （ 新田 ） おいおい 大丈夫 か ？
うーん まずい わ ね
（ さ よ ） ねえ 瞳 （ 瞳 ） あ …
私 たち 瞳 に 何 か あったら と 思って 心配 し て た ん だ よ
え …
（ さ よ ） 瞳 が 言い たく ない なら もう いい
でも これ だけ は 教え て
瞳 は 大丈夫 な の ？
（ 瞳 ） あ … N （ さ よ ） 本当 に 心配 だ から
ハッ …
だって 私 たち 友達 じゃ ん
う う っ …
フッ …
ごめん ね さよ ちゃん 私 は 大丈夫 だ から
（ さ よ ） へえ ～ そう なん です か （ 瞳 ） え …
何で 私 が さよ って 知って る ん です か ねえ ？
（ 瞳 ） ひ い い ー ！
あ あっ …
もう 諦め たら どう だ ？
実家 の お 母さん を これ 以上 泣か せる な
う う っ …
みんな 黙って て ごめん ね …
（ さ よ ） じゃあ 正直 に 自供 し て もら お う か
“ 私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ます ” と
私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ます …
（ さ よ ） ホゥ …
復唱 ！
私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ます
もっと 大きな 声 で ！
私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ます ！
（ さ よ ） もっと 大きく ！
（ 瞳 ） 私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ます ！
（ さ よ ） もっと 心 を 込め て アイドル の 自己 紹介 風 に ！
（ 瞳 ） 私 は 中学生 の くせ に バーテンダー を し て い ま ～ す ！
（ 拍手 ）
（ ケンゴ ･ 貴志 ） フッ …
何 ？
何 これ
ねえ 何 これ
（ 松谷 ） あれ ？ お前 たち … N （ さ よ ） あ ？
何で こんな 所 に いる ん だ ？
（ ケンゴ ） げ っ 松谷 先生 ！
（ ３ 人 ） う っ …
（ 松谷 ） あっ そう か （ ３ 人 ） ん ？
三嶋 と 勘違い し て 来 ちゃ った ん だ ろ
瞳 さん は ほんと に そっくり だ から な ～
（ 貴志 ･ ケンゴ ･ さ よ ） こいつ は また ハイレベル な バカ が 現れ た ！
（ さ よ ） ホゥ …
♪～
～♪
（ ヒナ ） 次回 …
