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翠星のガルガンティア, Suisei no Gargantia - 10

Suisei no Gargantia - 10

( 仲間 A ) 逆 進 停止

( ピニオン ) どう だ ?

( 仲間 B ) 今 ん とこ ヤバ そうな 気配 は ねえ

けど … 本当に 大丈夫な んだろう な

ああ ブリキ 野郎 が クジラ イカ を 全滅 さ せ たって よ

( 一同 ) おお ぉ …

( 仲間 B ) まっ まさか …

ブリキ 野郎 ! レド !

守備 は どう だ ?

( チェインバー ) この 海域 に 生息 する ヒディアーズ の 殲滅 を 確認 した

よ 〜 し よく やった !

おい ユンボロ 全部 出せ !

伝説 の お 宝 は 俺 達 の もん だ !

( 一同 ) オ 〜!

へ へ へ ッ

( レド ) ハァッ

ハァッ …

♪〜

〜♪

( マイタ ) オーライ ストップ

シャフト は 向こう だ

いい よ ゆっくり 〜

オーライ オーライ

よ 〜 し ! そっち は オッケー

( マイタ ) ピニオン 来て みな !

おう

期待 でき そうだ ね

ああ

( レド ) は ぁっ う っ …

う っ ふ …

う う っ

は あ

はっ !

は ぁっ は ぁっ

( 幼 体 たち の 鳴き声 )

( レド ) は ぁっ は ぁっ

はっ

( 幼 体 たち の 鳴き声 )

は ああ …

う ぅっ

兄貴 …

一緒に 飲み たかった ぜ

( フランジ ) ピニオン ( ピニオン ) ん っ

( ピニオン ) どう だ ?

こんな の は まだ 序の口 だ ぜ

( フランジ ) これ が 偉大なる 先人 の 遺産 か

( ピニオン ) ああ クジラ イカ の 巣 の 奥 に は もっと すげ え お 宝 が 眠って る

兄貴 が 言って た 通り さ

まるで 腐って ねえ

こんな の が 無尽蔵に 沈んで んだ

これ こそ 世界 に かつて の 文明 を 復興 さ せる 宝

世界 の 復興 だ あ ?

見つけた の は 俺 達 だ

俺 達 の お 宝 だろう が !

あっ 何 を 言い出す

遺産 に よって より 多く の 人々 を 豊かに 出来る と 思えば こそ 私 は …

俺 達 が 真っ先 に 豊かに なら ねえ で どう する よ !

( ヘリック ) 独占 すれば 奪おう と する もの が 現れる ぞ

武器 も 弾 も 山ほど 揃 ( そろ ) って る

怖がる こと は ねえ

( フランジ ) そういう 問題 で は …

近づく ヤツ はぶ っ 潰す !

おい 無電 を 打つ !

クジラ イカ を 全滅 さ せて お 宝 を 手 に した と 知らせる んだ !

( フランジ ) いかん 周囲 の 船 を 刺激 する だけ だ

近づく なって 警告 だ よ

最大 出力 で 打つ ! 準備 して くれ !

あっ …

( 無線 : ピニオン ) この 通信 の 届く 全て の 船 に 告 ぐ !

俺 達 は 霧 の 海 に 巣くって いた クジラ イカ を 全滅 さ せた !

群れ も 巣 も 全部 だ !

こちら は ピニオン

“ 霧 の 海 の ピニオン ” と 覚えて おけ !

クジラ イカ の 巣 の お 宝 を 狙って いた 連中 よ

もう 手遅れだ !

いまさら 妙な 気 を 起こす んじゃ ねえ ぞ !

お 宝 は 全部 俺 達 の もん だ !

全て の 船 に 警告 する !

近づいた 船 は 容赦 なく 沈める !

( ヘリック ) ピニオン の 言う こと も 一理 あり ます

( フランジ ) 君 まで なんだ

( フランジ ) 海賊 ども は 必ず 現れ ます

力 を 蓄える こと も 必要です

なぜ 争う こと を 前提 に せ ねば なら ん

( メルティ ) フランジ さん

お 届け 物 です

来 なさい

ありがとう ございます

あっ う っ …

他 に 何 か ?

レド が クジラ イカ を 全部 殺した って 聞いて …

ああ 本当だ

( メルティ ) その …

大丈夫な んです か ?

分から ん よ 私 に も

フランジ さん は これ で い いって 思って る んです か ?

( ヘリック ) 君 ! ( フランジ ) 思う わけ は ある まい !

( フランジ ) レド と チェインバー が いれば クジラ イカ の 巣 の 奥 を 探 れる

そこ まで は いい

だが 引き上げた もの を 他の 船 と 取引 する でも なく

近づけば 攻撃 する など と わけ も 分から ぬ こと を

やめ させ られ ない んです か ?

このまま じゃ のけ者 に さ れちゃ う !

( フランジ ) 私 の 率いて きた 船 主 たち も ピ 二 オン に 付き 始めて いる

あっ

サルベージ 品 を 活用 する に は

ヤツ の 修理 屋 と して の 技術 が いる の は 確かだ

止め よう に も 止まら ん

そんな …

( チェインバー ) 少尉

( ピニオン ) なんで 手 貸して くん ねえ んだ よ !

( レド ) サルベージ は もう そちら で 出来る はずだ

( ピニオン ) シャフト の 途中 が 埋まって んだ

ブリキ 野郎 で ど かして 欲しい んだ よ !

( レド ) 嫌だ !

どう しち まったん だ よ レド

な に 怖気づいて んだ

怖気づく … 俺 が ?

( レド ) ふざける な ! ( ピニオン ) あっ …

ヒディアーズ は 殲滅 した 恐れる こと など 無い !

恐れ など …

う っ あっ …

( 船員 ) ジョー そろそろ あがり に しよう ぜ 〜

( ジョー ) おう

( ウォーム ) 船団 長 再 編成 の 配置 は まとまり ました か ?

( リジット ) ええ 船 主 たち 協力 的だった わ

( クラウン ) 後 は 連結 し 直す だけ です な

大 仕事 です が …

( ウォーム ) 船団 長

ピニオン の 無電 は お 聞き に なり ました か ?

ええ もちろん

( ウォーム ) 率直に どう 思わ れ ます か ?

( リジット ) 事実 だ と いう 根拠 が 無い 以上 対応 す べき こと は あり ませ ん

ただ …

船団 に は もう 広まって る ?

( ウォーム ) 知ら ない 者 は い ない でしょう

( リジット ) そう …

信じた 船 主 の 中 に は

羨んで 離脱 しよう と する 者 も 出る かも しれ ない

そう なったら ?

彼ら の 意思 を 尊重 し ます

( ベベル ) オルダム 先生 本当な の ?

クジラ イカ の 巣 を レド が … って

( オルダム ) ああ ピニオン から の 無電 を 直接 聞いた

そんな …

バカな こと だ …

バカな こと だ よ

ん っ …

( ピニオン ) 兄貴 の … 仇 とる んだ っつ って も か ?

( ベローズ ) ただ の 夢 だって 言った じゃ ない か

( グレイス ) キッキキ キーキ キイーイ

( サーヤ ) エイミー ( エイミー ) あっ

( サーヤ ) メルティ 大丈夫 かな ?

大丈夫だ よね ピニオン の 言う こと だ し …

ねぇ エイミー

分か ん ない よ ! そんな の …

分か ん ない よ

レド …

どうして …

( ピニオン ) 降伏 して くる 様子 は ?

( 船員 ) ねえ けど …

弾 切れ な んじゃ ねえ の か ?

( ピニオン ) 攻撃 は やめ ん な

マジ かよ !

( ピニオン ) こっち に は まだ いくら でも 弾 は あんだ い

仕掛けて きや がった の は 向こう の 方 だ

( 船員 ) 沈める って の か ?

( ピニオン ) 両手 を 挙げ ねえ 限りな

そう だ

お 宝 の 修理 が 終わって る はずだ

一 発 お 見舞い して やら ぁ !

( マイタ ) オーライ オーライ オーライ オーライ

よ 〜 し こんな もん だ

えい お っ お っ はっ

( 船員 ) 準備 完了 ! ( ピニオン ) よし !

撃て 〜!

( マイタ )… って 言わ れて も なあ

これ か ? あっ こいつ か ?

あっ あっ あっ あっ う っ …

( 船員 ) うわ っ ああ ぁ …

( ピニオン ) 何 やって んだ へたくそ 〜!

( 船員 ) 降伏 の 無電 来た !

お っせ 〜 よ バカヤロー !

( ピニオン ) った く …

無駄な あがき を

( 海賊 たち ) う ぅ …

喧嘩 売って くる と は 上等だった な

( 海賊 ) う ぅ …

へ っ

( 子分 A ) 俺 ら は 助けて くれよ ( ピニオン ) は あ ?

( 子分 B ) 積荷 は 全部 差し出す から そっち に 置いて くれよ

は あ ?

んな もん いちいち 受け入れて たら なあ

所帯 が どんどん 大きく … お っ !

そう か

こう やって 船団 を デカ くし ていき ゃあ

敵 なし じゃ ねえ か

引き上げる ブツ は いくら で も ある んだ し ふ っ

よし ! その 気 の ある ヤツ まとめて つれて 来い !

( 子分 B ) わ っ 分かった

オッサン 話 つ いち まった よ

う う …

おい こいつ を ど っか に ぶち こ ん どけ !

( ピニオン ) レド …

引き上げた ブツ を よ 〜 その …

ブリキ 野郎 で 調べて え んだ

ん … どう だ ?

( チェインバー ) 装備 を 軍務 外 で 使用 する に 当たって は

少尉 の 許可 を 必要 と する

だって よ いい よ な ?

( レド ) 勝手に しろ

話 は 決まり だ

さっ 来て くれよ

オメー がい ねえ と 始ま ん ねえ んだ

ブリキ の 大将 も ほら な っ

( 船員 たち の 笑い声 )

( レド ) は っ …

( 船員 ) ほら 飲め 飲め !

( 大きな 足音 )

( 歓声 )

みんな よく やって くれた !

俺 達 に 喧嘩 売って きた 船 は 片っ端から 白旗 だ

( 船員 たち ) オ 〜!

ここ を 根城 に 決めて から 俺 達 に は いい 風 が 吹き っぱなし だ

それ も これ も レド と チェインバー の おかげ だ

みんな この ブリキ の ケツ に 感謝 の キス を して や んな !

ン 〜 アッ !

アッハハハ …

( 船員 ) う ぇ 〜 い !

カンパ 〜 イ !

アハハハ …

( 船員 たち の 笑い声 )

( レド ) 俺 は … 何 を やって る んだ

何の ため に ?

誰 の ため に ?

いつ から だ ?

この 異郷 の 地 で 目覚めた 時 から か

チェインバー マシンキャリバー に 初めて 乗った 時 から か

生まれた 時 から か

どう だ ?

( チェインバー ) 初歩 的な 電磁 兵器 である

電磁 ? なんだ そりゃ ?

( チェインバー ) 当 機 に 装備 さ れた ビーム 兵 装 と 基本 構造 に おいて 違い は 無い

( ピニオン ) マジ かよ !

( チェインバー ) ただし 総出 力 は 当 機 の 50 分 の 1 程度 と 推測 さ れる

( ピニオン ) お前 の 50 分 の 1 だって たいした もん だ

( チェインバー ) 本 船団 に おける 総 火力 と の 比較 で は 約 76 倍 に 相当 する

よ 〜 し よし よし こいつ 使える ように 出来る か ?

( チェインバー ) 修理 に よって 機能 の 回復 は 可能

ただし 使用 に は 膨大な 電力 を 必要 と する

電気 か …

それ ヒカリムシ で 何とか できる レベル か ?

( チェインバー ) 調査 を 必要 と する

じゃあ 頼む

レド に は 俺 から 言 っと く から よ !

いっ …

はっ は ぁ …

( チェインバー ) ヒディアーズ の 記録 映像 の 裏づけ と なる 事実 を 発見 した

ヒカリムシ である

ヒカリムシ は ナノマシン であり

ヒディアーズ の 外 殻 と 事実 上 同じ もの である

電磁 波 を 吸収 し 高 効率 で エネルギー に 変換 する

同時に 自己 を 複製 し 擬 似 炭素 結合 する こと で

堅 牢 な 外 骨格 と して も 機能 する

これ は ヒディアーズ が 人類 の 恣意 的 進化 の 帰結 である 証明 であり

( レド ) お前 は …

いっ … なぜ そう な んだ !

銀河 同盟 の …

俺 の 戦い の 意味 が 根こそぎ 否定 さ れ たって のに !

( チェインバー ) 貴 官 の 認識 に 誤り が 認め られる

( レド の 荒い 息遣い )

ヒディアーズ が 進化 した 人類 なら 俺 は 戦える の か ?

戦って そこ に 意味 は ある の か ?

無い なら 俺 は 戦え ない

あの 生き物 を …

俺 は … 殺せ ない

( チェインバー ) 容認 でき ない

貴 官 の 認識 は

貴 官 と 当 機 の 存在 意義 を 否定 する もの である

お前 も 見た だろう !

生まれた ばかりの … クジラ イカ の 姿

同じ 人類 が 殺し 合って いる んだ !

それ が 俺 達 の 戦争 の 正体 な んだ !

( チェインバー ) 当該 情報 を 得て も なお

ヒディアーズ 殲滅 を 放棄 する 理由 は 存在 し ない

( レド ) お前 に 無い だけ だ !

俺 に は …

( チェインバー ) 否定 する

ヒディアーズ が 人類 に もたらす 根源 的 破滅

それ を 回避 する こと が 貴 官 の 唯一 の 任務 である

どちら も 人間 じゃ ない か !

同盟 の お 題目 は もう たくさんだ !

( チェインバー ) 否定 する

当 機 と 同盟 と の 並列 リンク は 喪失 して いる

これ は 当 機 が 独自に 行った 情報 解析 に よる 結論 である

なに ?

( チェインバー ) 人類 と ヒディアーズ は 決して 相 容 れる こと は 無い

なぜなら

彼ら は 文明 そのもの を 否定 した 存在 だ から である

どういう … こと だ ?

( チェインバー ) もし 人類 が ヒディアーズ の ように

強靭で 万能 な 肉体 を 備えて いた ならば

そもそも

マシンキャリバー を 開発 する 必要 性 など 無かった

当 機 の システム は 人類 の 英知 の 結晶 である

だが それ は

人間 が その 脆弱な 肉体 を 補う べく 必要 と さ れた もの

人間 は 自ら の 限界 を 超える べく 知能 を 発展 さ せ

文明 を 築いた もの だ と 推察 する

文明 の 存在 こそ 人類 が 万物 の 霊 長 たる ゆえん である

だが 人 の 形 を 捨てた ヒディアーズ に

肉体 的 限界 は 存在 し ない

生物 と して の 幸福 と 満足 を 追求 する だけ ならば

必ずしも その 知性 が 高等である 必要 は 無い

マシンキャリバー は

人類 が 人類 たり うる 唯一 の よりどころ

すなわち

文明 に よって 生み出さ れた 純粋 知性 の 結晶

そして ヒディアーズ は その 知性 すら 克服 する こと で

生命 体 と して の 一 つ の 極 北 に 到達 した

究極 の 生物 だ と いう の か ? ヒディアーズ が …

( チェインバー ) ゆえ に 貴 官 は 当 機 と ともに

人類 の 尊厳 を かけて 戦わ ねば なら ない

根幹 を 同じく する もの と の 争い に おいて

敗北 は 即 滅亡 を 意味 する

文明 を 追求 する こと と それ を 放棄 する こと

人類 銀河 同盟 と ヒディアーズ の 戦争 は

2 つ の 異なる 生存 戦略 の 相 克 であり

敗者 は 淘汰 を 待つ のみ である

淘汰 …

( チェインバー ) 貴 官 が 生存 を 欲する 限り 選択 の 余地 は 無い

( レド ) 戦え と … 強いる の か

機械 の お前 が … 人間 の 俺 に

( チェインバー ) 私 は パイロット 支援 啓発 インターフェースシステム

貴 官 が より 多く の 成果 を 獲得 する こと で

存在 意義 を 達成 する

あぁ …

( 警告 音 )

( チェインバー ) 偏 極光 子 シークエンス を 受信

銀河 同盟 標準 の 暗号 通信 波 である

なんだ と !

( チェインバー ) 友軍 機 と 識別 する

( レド ) 友軍 機 ?

クーゲル … 中佐

♪〜

〜♪


Suisei no Gargantia - 10 suisei||gargantia Suisei no Gargantia - 10

( 仲間 A ) 逆 進 停止 なかま|a|ぎゃく|すすむ|ていし

( ピニオン ) どう だ ?

( 仲間 B ) 今 ん とこ ヤバ そうな 気配 は ねえ なかま|b|いま||||そう な|けはい||

けど … 本当に 大丈夫な んだろう な |ほんとうに|だいじょうぶな||

ああ ブリキ 野郎 が クジラ イカ を 全滅 さ せ たって よ |ぶりき|やろう||くじら|いか||ぜんめつ||||

( 一同 ) おお ぉ … いちどう||

( 仲間 B ) まっ まさか … なかま|b||

ブリキ 野郎 ! レド ! ぶりき|やろう|

守備 は どう だ ? しゅび|||

( チェインバー ) この 海域 に 生息 する ヒディアーズ の 殲滅 を 確認 した ||かいいき||せいそく||||せんめつ||かくにん|

よ 〜 し よく やった !

おい ユンボロ 全部 出せ ! ||ぜんぶ|だせ

伝説 の お 宝 は 俺 達 の もん だ ! でんせつ|||たから||おれ|さとる|||

( 一同 ) オ 〜! いちどう|

へ へ へ ッ

( レド ) ハァッ

ハァッ …

♪〜

〜♪

( マイタ ) オーライ   ストップ |おーらい|すとっぷ

シャフト は 向こう だ ||むこう|

いい よ ゆっくり 〜

オーライ オーライ おーらい|おーらい

よ 〜 し ! そっち は オッケー

( マイタ ) ピニオン 来て みな ! ||きて|

おう

期待 でき そうだ ね きたい||そう だ|

ああ

( レド ) は ぁっ う っ …

う っ ふ …

う う っ

は あ

はっ !

は ぁっ は ぁっ

( 幼 体 たち の 鳴き声 ) おさな|からだ|||なきごえ

( レド ) は ぁっ は ぁっ

はっ

( 幼 体 たち の 鳴き声 ) おさな|からだ|||なきごえ

は ああ …

う ぅっ

兄貴 … あにき

一緒に 飲み たかった ぜ いっしょに|のみ||

( フランジ ) ピニオン ( ピニオン ) ん っ

( ピニオン ) どう だ ?

こんな の は まだ 序の口 だ ぜ ||||じょのくち||

( フランジ ) これ が 偉大なる 先人 の 遺産 か |||いだいなる|せんじん||いさん|

( ピニオン ) ああ クジラ イカ の 巣 の 奥 に は もっと すげ え お 宝 が 眠って る ||くじら|いか||す||おく|||||||たから||ねむって|

兄貴 が 言って た 通り さ あにき||いって||とおり|

まるで 腐って ねえ |くさって|

こんな の が 無尽蔵に 沈んで んだ |||むじんぞうに|しずんで|

これ こそ 世界 に かつて の 文明 を 復興 さ せる 宝 ||せかい||||ぶんめい||ふっこう|||たから

世界 の 復興 だ あ ? せかい||ふっこう||

見つけた の は 俺 達 だ みつけた|||おれ|さとる|

俺 達 の お 宝 だろう が ! おれ|さとる|||たから||

あっ 何 を 言い出す |なん||いいだす

遺産 に よって より 多く の 人々 を 豊かに 出来る と 思えば こそ 私 は … いさん||||おおく||ひとびと||ゆたかに|できる||おもえば||わたくし|

俺 達 が 真っ先 に 豊かに なら ねえ で どう する よ ! おれ|さとる||まっさき||ゆたかに||||||

( ヘリック ) 独占 すれば 奪おう と する もの が 現れる ぞ |どくせん||うばおう|||||あらわれる|

武器 も 弾 も 山ほど 揃 ( そろ ) って る ぶき||たま||やまほど|そろ|||

怖がる こと は ねえ こわがる|||

( フランジ ) そういう 問題 で は … ||もんだい||

近づく ヤツ はぶ っ 潰す ! ちかづく|やつ|||つぶす

おい   無電 を 打つ ! |むでん||うつ

クジラ イカ を 全滅 さ せて お 宝 を 手 に した と 知らせる んだ ! くじら|いか||ぜんめつ||||たから||て||||しらせる|

( フランジ ) いかん 周囲 の 船 を 刺激 する だけ だ ||しゅうい||せん||しげき|||

近づく なって 警告 だ よ ちかづく||けいこく||

最大 出力 で 打つ ! 準備 して くれ ! さいだい|しゅつりょく||うつ|じゅんび||

あっ …

( 無線 : ピニオン ) この 通信 の 届く 全て の 船 に 告 ぐ ! むせん|||つうしん||とどく|すべて||せん||こく|

俺 達 は 霧 の 海 に 巣くって いた クジラ イカ を 全滅 さ せた ! おれ|さとる||きり||うみ||すくって||くじら|いか||ぜんめつ||

群れ も 巣 も 全部 だ ! むれ||す||ぜんぶ|

こちら は ピニオン

“ 霧 の 海 の ピニオン ” と 覚えて おけ ! きり||うみ||||おぼえて|

クジラ イカ の 巣 の お 宝 を 狙って いた 連中 よ くじら|いか||す|||たから||ねらって||れんちゅう|

もう 手遅れだ ! |ておくれだ

いまさら 妙な 気 を 起こす んじゃ ねえ ぞ ! |みょうな|き||おこす|||

お 宝 は 全部 俺 達 の もん だ ! |たから||ぜんぶ|おれ|さとる|||

全て の 船 に 警告 する ! すべて||せん||けいこく|

近づいた 船 は 容赦 なく 沈める ! ちかづいた|せん||ようしゃ||しずめる

( ヘリック ) ピニオン の 言う こと も 一理 あり ます |||いう|||いちり||

( フランジ ) 君 まで なんだ |きみ||

( フランジ ) 海賊 ども は 必ず 現れ ます |かいぞく|||かならず|あらわれ|

力 を 蓄える こと も 必要です ちから||たくわえる|||ひつようです

なぜ 争う こと を 前提 に せ ねば なら ん |あらそう|||ぜんてい|||||

( メルティ ) フランジ さん

お 届け 物 です |とどけ|ぶつ|

来 なさい らい|

ありがとう ございます

あっ う っ …

他 に 何 か ? た||なん|

レド が クジラ イカ を 全部 殺した って 聞いて … ||くじら|いか||ぜんぶ|ころした||きいて

ああ 本当だ |ほんとうだ

( メルティ ) その …

大丈夫な んです か ? だいじょうぶな||

分から ん よ 私 に も わから|||わたくし||

フランジ さん は これ で い いって 思って る んです か ? |||||||おもって|||

( ヘリック ) 君 ! ( フランジ ) 思う わけ は ある まい ! |きみ||おもう||||

( フランジ ) レド と チェインバー が いれば クジラ イカ の 巣 の 奥 を 探 れる ||||||くじら|いか||す||おく||さが|

そこ まで は いい

だが 引き上げた もの を 他の 船 と 取引 する でも なく |ひきあげた|||たの|せん||とりひき|||

近づけば 攻撃 する など と わけ も 分から ぬ こと を ちかづけば|こうげき||||||わから|||

やめ させ られ ない んです か ? |さ せ||||

このまま じゃ のけ者 に さ れちゃ う ! ||のけもの||||

( フランジ ) 私 の 率いて きた 船 主 たち も ピ 二 オン に 付き 始めて いる |わたくし||ひきいて||せん|おも||||ふた|おん||つき|はじめて|

あっ

サルベージ 品 を 活用 する に は |しな||かつよう|||

ヤツ の 修理 屋 と して の 技術 が いる の は 確かだ やつ||しゅうり|や||||ぎじゅつ|||||たしかだ

止め よう に も 止まら ん とどめ||||とまら|

そんな …

( チェインバー ) 少尉 |しょうい

( ピニオン ) なんで 手 貸して くん ねえ んだ よ ! ||て|かして||||

( レド ) サルベージ は もう そちら で 出来る はずだ ||||||できる|

( ピニオン ) シャフト の 途中 が 埋まって んだ |||とちゅう||うずまって|

ブリキ 野郎 で ど かして 欲しい んだ よ ! ぶりき|やろう||||ほしい||

( レド ) 嫌だ ! |いやだ

どう しち まったん だ よ レド

な に 怖気づいて んだ ||おじけづいて|

怖気づく … 俺 が ? おじけづく|おれ|

( レド ) ふざける な ! ( ピニオン ) あっ …

ヒディアーズ は 殲滅 した 恐れる こと など 無い ! ||せんめつ||おそれる|||ない

恐れ など … おそれ|

う っ あっ …

( 船員 ) ジョー そろそろ あがり に しよう ぜ 〜 せんいん||||||

( ジョー ) おう

( ウォーム ) 船団 長 再 編成 の 配置 は まとまり ました か ? |せんだん|ちょう|さい|へんせい||はいち||||

( リジット ) ええ 船 主 たち 協力 的だった わ ||せん|おも||きょうりょく|てきだった|

( クラウン ) 後 は 連結 し 直す だけ です な |あと||れんけつ||なおす|||

大 仕事 です が … だい|しごと||

( ウォーム ) 船団 長 |せんだん|ちょう

ピニオン の 無電 は お 聞き に なり ました か ? ||むでん|||きき||||

ええ もちろん

( ウォーム ) 率直に どう 思わ れ ます か ? |そっちょくに||おもわ|||

( リジット ) 事実 だ と いう 根拠 が 無い 以上 対応 す べき こと は あり ませ ん |じじつ||||こんきょ||ない|いじょう|たいおう|||||||

ただ …

船団 に は もう 広まって る ? せんだん||||ひろまって|

( ウォーム ) 知ら ない 者 は い ない でしょう |しら||もの||||

( リジット ) そう …

信じた 船 主 の 中 に は しんじた|せん|おも||なか||

羨んで 離脱 しよう と する 者 も 出る かも しれ ない うらやんで|りだつ||||もの||でる|||

そう なったら ?

彼ら の 意思 を 尊重 し ます かれら||いし||そんちょう||

( ベベル ) オルダム 先生 本当な の ? ||せんせい|ほんとうな|

クジラ イカ の 巣 を レド が … って くじら|いか||す||||

( オルダム ) ああ ピニオン から の 無電 を 直接 聞いた |||||むでん||ちょくせつ|きいた

そんな …

バカな こと だ … ばかな||

バカな こと だ よ ばかな|||

ん っ …

( ピニオン ) 兄貴 の … 仇 とる んだ っつ って も か ? |あにき||あだ||||||

( ベローズ ) ただ の 夢 だって 言った じゃ ない か |||ゆめ||いった|||

( グレイス ) キッキキ キーキ キイーイ

( サーヤ ) エイミー ( エイミー ) あっ

( サーヤ ) メルティ 大丈夫 かな ? ||だいじょうぶ|

大丈夫だ よね ピニオン の 言う こと だ し … だいじょうぶだ||||いう|||

ねぇ エイミー

分か ん ない よ ! そんな の … わか|||||

分か ん ない よ わか|||

レド …

どうして …

( ピニオン ) 降伏 して くる 様子 は ? |こうふく|||ようす|

( 船員 ) ねえ けど … せんいん||

弾 切れ な んじゃ ねえ の か ? たま|きれ|||||

( ピニオン ) 攻撃 は やめ ん な |こうげき||||

マジ かよ !

( ピニオン ) こっち に は まだ いくら でも 弾 は あんだ い |||||||たま|||

仕掛けて きや がった の は 向こう の 方 だ しかけて|||||むこう||かた|

( 船員 ) 沈める って の か ? せんいん|しずめる|||

( ピニオン ) 両手 を 挙げ ねえ 限りな |りょうて||あげ||かぎりな

そう だ

お 宝 の 修理 が 終わって る はずだ |たから||しゅうり||おわって||

一 発 お 見舞い して やら ぁ ! ひと|はつ||みまい|||

( マイタ ) オーライ オーライ オーライ オーライ |おーらい|おーらい|おーらい|おーらい

よ 〜 し こんな もん だ

えい   お っ お っ はっ

( 船員 ) 準備 完了 ! ( ピニオン ) よし ! せんいん|じゅんび|かんりょう||

撃て 〜! うて

( マイタ )… って 言わ れて も なあ ||いわ|||

これ か ? あっ こいつ か ?

あっ あっ あっ あっ う っ …

( 船員 ) うわ っ ああ ぁ … せんいん||||

( ピニオン ) 何 やって んだ へたくそ 〜! |なん|||

( 船員 ) 降伏 の 無電 来た ! せんいん|こうふく||むでん|きた

お っせ 〜 よ バカヤロー !

( ピニオン ) った く …

無駄な あがき を むだな||

( 海賊 たち ) う ぅ … かいぞく|||

喧嘩 売って くる と は 上等だった な けんか|うって||||じょうとうだった|

( 海賊 ) う ぅ … かいぞく||

へ っ

( 子分 A ) 俺 ら は 助けて くれよ ( ピニオン ) は あ ? こぶん|a|おれ|||たすけて||||

( 子分 B ) 積荷 は 全部 差し出す から そっち に 置いて くれよ こぶん|b|つみに||ぜんぶ|さしだす||||おいて|

は あ ?

んな もん いちいち 受け入れて たら なあ |||うけいれて||

所帯 が どんどん 大きく … お っ ! しょたい|||おおきく||

そう か

こう やって 船団 を デカ くし ていき ゃあ ||せんだん|||||

敵 なし じゃ ねえ か てき||||

引き上げる ブツ は いくら で も ある んだ し ふ っ ひきあげる||||||||||

よし ! その 気 の ある ヤツ まとめて つれて 来い ! ||き|||やつ|||こい

( 子分 B ) わ っ 分かった こぶん|b|||わかった

オッサン 話 つ いち まった よ |はなし||||

う う …

おい こいつ を ど っか に ぶち こ ん どけ !

( ピニオン ) レド …

引き上げた ブツ を よ 〜 その … ひきあげた||||

ブリキ 野郎 で 調べて え んだ ぶりき|やろう||しらべて||

ん … どう だ ?

( チェインバー ) 装備 を 軍務 外 で 使用 する に 当たって は |そうび||ぐんむ|がい||しよう|||あたって|

少尉 の 許可 を 必要 と する しょうい||きょか||ひつよう||

だって よ   いい よ な ?

( レド ) 勝手に しろ |かってに|

話 は 決まり だ はなし||きまり|

さっ 来て くれよ |きて|

オメー がい ねえ と 始ま ん ねえ んだ ||||はじま|||

ブリキ の 大将 も ほら な っ ぶりき||たいしょう||||

( 船員 たち の 笑い声 ) せんいん|||わらいごえ

( レド ) は っ …

( 船員 ) ほら 飲め 飲め ! せんいん||のめ|のめ

( 大きな 足音 ) おおきな|あしおと

( 歓声 ) かんせい

みんな よく やって くれた !

俺 達 に 喧嘩 売って きた 船 は 片っ端から 白旗 だ おれ|さとる||けんか|うって||せん||かたっぱしから|しろはた|

( 船員 たち ) オ 〜! せんいん||

ここ を 根城 に 決めて から 俺 達 に は いい 風 が 吹き っぱなし だ ||ねじろ||きめて||おれ|さとる||||かぜ||ふき||

それ も これ も レド と チェインバー の おかげ だ

みんな この ブリキ の ケツ に 感謝 の キス を して や んな ! ||ぶりき||||かんしゃ||きす||||

ン 〜 アッ !

アッハハハ …

( 船員 ) う ぇ 〜 い ! せんいん|||

カンパ 〜 イ ! かんぱ|

アハハハ …

( 船員 たち の 笑い声 ) せんいん|||わらいごえ

( レド ) 俺 は … 何 を やって る んだ |おれ||なん||||

何の ため に ? なんの||

誰 の ため に ? だれ|||

いつ から だ ?

この 異郷 の 地 で 目覚めた 時 から か |いきょう||ち||めざめた|じ||

チェインバー マシンキャリバー に 初めて 乗った 時 から か |||はじめて|のった|じ||

生まれた 時 から か うまれた|じ||

どう だ ?

( チェインバー ) 初歩 的な 電磁 兵器 である |しょほ|てきな|でんじ|へいき|

電磁 ? なんだ そりゃ ? でんじ||

( チェインバー ) 当 機 に 装備 さ れた ビーム 兵 装 と 基本 構造 に おいて 違い は 無い |とう|き||そうび||||つわもの|そう||きほん|こうぞう|||ちがい||ない

( ピニオン ) マジ かよ !

( チェインバー ) ただし 総出 力 は 当 機 の 50 分 の 1 程度 と 推測 さ れる ||そうで|ちから||とう|き||ぶん||ていど||すいそく||

( ピニオン ) お前 の 50 分 の 1 だって たいした もん だ |おまえ||ぶん|||||

( チェインバー ) 本 船団 に おける 総 火力 と の 比較 で は 約 76 倍 に 相当 する |ほん|せんだん|||そう|かりょく|||ひかく|||やく|ばい||そうとう|

よ 〜 し よし よし こいつ 使える ように 出来る か ? |||||つかえる||できる|

( チェインバー ) 修理 に よって 機能 の 回復 は 可能 |しゅうり|||きのう||かいふく||かのう

ただし 使用 に は 膨大な 電力 を 必要 と する |しよう|||ぼうだいな|でんりょく||ひつよう||

電気 か … でんき|

それ ヒカリムシ で 何とか できる レベル か ? |||なんとか||れべる|

( チェインバー ) 調査 を 必要 と する |ちょうさ||ひつよう||

じゃあ 頼む |たのむ

レド に は 俺 から 言 っと く から よ ! |||おれ||げん||||

いっ …

はっ は ぁ …

( チェインバー ) ヒディアーズ の 記録 映像 の 裏づけ と なる 事実 を 発見 した |||きろく|えいぞう||うらづけ|||じじつ||はっけん|

ヒカリムシ である

ヒカリムシ は ナノマシン であり

ヒディアーズ の 外 殻 と 事実 上 同じ もの である ||がい|から||じじつ|うえ|おなじ||

電磁 波 を 吸収 し 高 効率 で エネルギー に 変換 する でんじ|なみ||きゅうしゅう||たか|こうりつ||えねるぎー||へんかん|

同時に 自己 を 複製 し 擬 似 炭素 結合 する こと で どうじに|じこ||ふくせい||ぎ|に|たんそ|けつごう|||

堅 牢 な 外 骨格 と して も 機能 する かた|ろう||がい|こっかく||||きのう|

これ は ヒディアーズ が 人類 の 恣意 的 進化 の 帰結 である 証明 であり ||||じんるい||しい|てき|しんか||きけつ||しょうめい|

( レド ) お前 は … |おまえ|

いっ … なぜ そう な んだ !

銀河 同盟 の … ぎんが|どうめい|

俺 の 戦い の 意味 が 根こそぎ 否定 さ れ たって のに ! おれ||たたかい||いみ||ねこそぎ|ひてい||||

( チェインバー ) 貴 官 の 認識 に 誤り が 認め られる |とうと|かん||にんしき||あやまり||みとめ|

( レド の 荒い 息遣い ) ||あらい|いきづかい

ヒディアーズ が 進化 した 人類 なら 俺 は 戦える の か ? ||しんか||じんるい||おれ||たたかえる||

戦って そこ に 意味 は ある の か ? たたかって|||いみ||||

無い なら 俺 は 戦え ない ない||おれ||たたかえ|

あの 生き物 を … |いきもの|

俺 は … 殺せ ない おれ||ころせ|

( チェインバー ) 容認 でき ない |ようにん||

貴 官 の 認識 は とうと|かん||にんしき|

貴 官 と 当 機 の 存在 意義 を 否定 する もの である とうと|かん||とう|き||そんざい|いぎ||ひてい|||

お前 も 見た だろう ! おまえ||みた|

生まれた ばかりの … クジラ イカ の 姿 うまれた||くじら|いか||すがた

同じ 人類 が 殺し 合って いる んだ ! おなじ|じんるい||ころし|あって||

それ が 俺 達 の 戦争 の 正体 な んだ ! ||おれ|さとる||せんそう||しょうたい||

( チェインバー ) 当該 情報 を 得て も なお |とうがい|じょうほう||えて||

ヒディアーズ 殲滅 を 放棄 する 理由 は 存在 し ない |せんめつ||ほうき||りゆう||そんざい||

( レド ) お前 に 無い だけ だ ! |おまえ||ない||

俺 に は … おれ||

( チェインバー ) 否定 する |ひてい|

ヒディアーズ が 人類 に もたらす 根源 的 破滅 ||じんるい|||こんげん|てき|はめつ

それ を 回避 する こと が 貴 官 の 唯一 の 任務 である ||かいひ||||とうと|かん||ゆいいつ||にんむ|

どちら も 人間 じゃ ない か ! ||にんげん|||

同盟 の お 題目 は もう たくさんだ ! どうめい|||だいもく|||

( チェインバー ) 否定 する |ひてい|

当 機 と 同盟 と の 並列 リンク は 喪失 して いる とう|き||どうめい|||へいれつ|りんく||そうしつ||

これ は 当 機 が 独自に 行った 情報 解析 に よる 結論 である ||とう|き||どくじに|おこなった|じょうほう|かいせき|||けつろん|

なに ?

( チェインバー ) 人類 と ヒディアーズ は 決して 相 容 れる こと は 無い |じんるい||||けっして|そう|よう||||ない

なぜなら

彼ら は 文明 そのもの を 否定 した 存在 だ から である かれら||ぶんめい|その もの||ひてい||そんざい|||

どういう … こと だ ?

( チェインバー ) もし 人類 が ヒディアーズ の ように ||じんるい||||

強靭で 万能 な 肉体 を 備えて いた ならば きょうじんで|ばんのう||にくたい||そなえて||

そもそも

マシンキャリバー を 開発 する 必要 性 など 無かった ||かいはつ||ひつよう|せい||なかった

当 機 の システム は 人類 の 英知 の 結晶 である とう|き||しすてむ||じんるい||えいち||けっしょう|

だが それ は

人間 が その 脆弱な 肉体 を 補う べく 必要 と さ れた もの にんげん|||ぜいじゃくな|にくたい||おぎなう||ひつよう||||

人間 は 自ら の 限界 を 超える べく 知能 を 発展 さ せ にんげん||おのずから||げんかい||こえる||ちのう||はってん||

文明 を 築いた もの だ と 推察 する ぶんめい||きずいた||||すいさつ|

文明 の 存在 こそ 人類 が 万物 の 霊 長 たる ゆえん である ぶんめい||そんざい||じんるい||ばんぶつ||れい|ちょう|||

だが 人 の 形 を 捨てた ヒディアーズ に |じん||かた||すてた||

肉体 的 限界 は 存在 し ない にくたい|てき|げんかい||そんざい||

生物 と して の 幸福 と 満足 を 追求 する だけ ならば せいぶつ||||こうふく||まんぞく||ついきゅう|||

必ずしも その 知性 が 高等である 必要 は 無い かならずしも||ちせい||こうとうである|ひつよう||ない

マシンキャリバー は

人類 が 人類 たり うる 唯一 の よりどころ じんるい||じんるい|||ゆいいつ||より どころ

すなわち

文明 に よって 生み出さ れた 純粋 知性 の 結晶 ぶんめい|||うみださ||じゅんすい|ちせい||けっしょう

そして ヒディアーズ は その 知性 すら 克服 する こと で ||||ちせい||こくふく|||

生命 体 と して の 一 つ の 極 北 に 到達 した せいめい|からだ||||ひと|||ごく|きた||とうたつ|

究極 の 生物 だ と いう の か ? ヒディアーズ が … きゅうきょく||せいぶつ|||||||

( チェインバー ) ゆえ に 貴 官 は 当 機 と ともに |||とうと|かん||とう|き||

人類 の 尊厳 を かけて 戦わ ねば なら ない じんるい||そんげん|||たたかわ|||

根幹 を 同じく する もの と の 争い に おいて こんかん||おなじく|||||あらそい||

敗北 は 即 滅亡 を 意味 する はいぼく||そく|めつぼう||いみ|

文明 を 追求 する こと と それ を 放棄 する こと ぶんめい||ついきゅう||||||ほうき||

人類 銀河 同盟 と ヒディアーズ の 戦争 は じんるい|ぎんが|どうめい||||せんそう|

2 つ の 異なる 生存 戦略 の 相 克 であり ||ことなる|せいぞん|せんりゃく||そう|かつ|

敗者 は 淘汰 を 待つ のみ である はいしゃ||とうた||まつ||

淘汰 … とうた

( チェインバー ) 貴 官 が 生存 を 欲する 限り 選択 の 余地 は 無い |とうと|かん||せいぞん||ほっする|かぎり|せんたく||よち||ない

( レド ) 戦え と … 強いる の か |たたかえ||しいる||

機械 の お前 が … 人間 の 俺 に きかい||おまえ||にんげん||おれ|

( チェインバー ) 私 は パイロット 支援 啓発 インターフェースシステム |わたくし||ぱいろっと|しえん|けいはつ|

貴 官 が より 多く の 成果 を 獲得 する こと で とうと|かん|||おおく||せいか||かくとく|||

存在 意義 を 達成 する そんざい|いぎ||たっせい|

あぁ …

( 警告 音 ) けいこく|おと

( チェインバー ) 偏 極光 子 シークエンス を 受信 |へん|きょっこう|こ|||じゅしん

銀河 同盟 標準 の 暗号 通信 波 である ぎんが|どうめい|ひょうじゅん||あんごう|つうしん|なみ|

なんだ と !

( チェインバー ) 友軍 機 と 識別 する |ゆうぐん|き||しきべつ|

( レド ) 友軍 機 ? |ゆうぐん|き

クーゲル … 中佐 |ちゅうさ

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