InuYasha Episode 27 inuyasha|episode

お 城 みたいに 大きい 物 でも |しろ||おおきい|ぶつ|

探して みる と 無い もの ねえ さがして|||ない||

うーん 　 手掛かり 無し です から なあ |てがかり|なし|||

で 体 は 全快 した んだ ろ ？ |からだ||ぜんかい|||

お前 の 目的 も 奈落 を 倒す こと おまえ||もくてき||ならく||たおす|

しばらく は 俺 たち に 付き合い な ||おれ|||つきあい|

ふう

何 か 文句 の あり そうな 面 だ なあ なん||もんく|||そう な|おもて||

奈落 に 関しちゃ 俺 たち の 方 が 詳しい だろう ならく||かんしちゃ|おれ|||かた||くわしい|

お前 に とって 付き合った って 損 は 無い と 思う ぜ おまえ|||つきあった||そん||ない||おもう|

う です な 　 ここ は 焦ら ず |||||あせら| 四 魂 の 玉 を まず 集め ましょう よっ|たましい||たま|||あつめ|

集めて さえ いれば あつめて||

いずれ 奈落 の 方 から かけら を 狙って やってき ます |ならく||かた||||ねらって||

すぐに も 敵 を 討ち たい だろう が ||てき||うち|||

ここ は 聞き分け なさい ||ききわけ|

ああ 分かった よ |わかった|

分かり ます よ 　 お前 の 気持ち わかり|||おまえ||きもち

ありがとう 　 でも 法師 様 ？ ||ほうし|さま

何で 話し ながら 撫で 回す なんで|はなし||なで|まわす

あー ハハハ 痛い ||いたい

珊瑚 ちゃん の 怪我 が 治る まで 我慢 して た の ね さんご|||けが||なおる||がまん||||

弥勒 いいかげん に しや が れ みろく|||||

は あ は あ は あ は あ

何 か 見つけた の 七宝 ちゃん ？ なん||みつけた||しっぽう|

はっ 　 この先 に で っ かい 湖 が ある んじゃ が |このさき|||||こ||||

中 に どえらい 社 が 建 っと った なか|||しゃ||けん||

どえらい 社 ？ |しゃ

奈落 の 城 か ？ ならく||しろ|

「 水神 が 支配 する 闇 の 湖 」 すいじん||しはい||やみ||こ

はっ はっ

大水 です か おおみず||

ひど ー い |-|

- え ？ - ん ？

生 贄 の 輿 じゃ せい|にえ||こし|

今度 の 大水 は ひどかった から のう こんど||おおみず||||

今度 は どこ の 子 だ ？ こんど||||こ|

子供 を 生 贄 に ？ こども||せい|にえ|

穏やかじゃ あり ませ ん ねえ おだやかじゃ||||

名主 様 お いたわし や なぬし|さま|||

何 を 言う なん||いう

村 を 守る 為 に むら||まもる|ため|

我が 子 を 差し出す の は 当然の こと じゃ わが|こ||さしだす|||とうぜんの||

何 が 当然だ あ なん||とうぜんだ|

ん 水神 と か いって よ お 実 は 変な 妖怪 じゃ ねえ の か ？ |すいじん||||||み||へんな|ようかい|||| うわ あ

そい つ

四 魂 の かけら で 妖力 高めて る 化け もん だろう よっ|たましい||||ようりょく|たかめて||ばけ||

隠す と 為 に なん ねえ ぞ おい かくす||ため|||||

な 何 じゃ こいつ |なん||

見慣れ ん 奴 じゃ みなれ||やつ|

耳 が 生え とる 妖怪 か みみ||はえ||ようかい|

この 村 は 水神 様 が 守って おら れる ありがたい 村 だ |むら||すいじん|さま||まもって||||むら|

妖怪 は 立ち去れ い ようかい||たちされ|

う 何 だ と ？　 この くそ おやじ |なん|||||

お よし なさい

う は あ 何 すんで え 弥勒 |||なん|||みろく 怪しい 者 で は あり ませ ん あやしい|もの|||||

我々 は 故 あって 人助け を 生 業 に する 旅 の 者 われわれ||こ||ひとだすけ||せい|ぎょう|||たび||もの

お 話 は 伺い ました |はなし||うかがい|

よろしければ お祓い を いたし ましょう |おはらい|||

え えっ そんな こと 出来る だ か ね ||||できる|||

ほ なら 一 遍 お 頼み して ||ひと|へん||たのみ|

皆 の 衆 惑わさ れる な 　 インチキ に 決 まっ とる ぞ みな||しゅう|まどわさ|||いんちき||けっ|||

でも 名主 様 　 話 だけ でも |なぬし|さま|はなし||

ふん 　 こんな 胡散臭い 連中 に 頼って ||うさんくさい|れんちゅう||たよって

水神 様 の 怒り に 触れ で も したら すいじん|さま||いかり||ふれ|||

それ こそ 村 は 滅ぼさ れて しまう ぞ ||むら||ほろぼさ|||

そう で なく と も

わし の 子 の 番 に 限って お祓い に すがる など ||こ||ばん||かぎって|おはらい|||

今 まで いま|

生 贄 に なった 村 の 子供 たち に 会わ す 顔 が 無い わ せい|にえ|||むら||こども|||あわ||かお||ない|

あっ 　 あれ は 生 贄 の 子供 ？ |||せい|にえ||こども

日暮れ 前 に 湖 の お 堂 に お 届け する んじゃ ひぐれ|ぜん||こ|||どう|||とどけ||

ほれ ほれ 早く せんか ||はやく|

あ ええ 　 ああ

何だか 妙じゃ なあ あの 名主 の おやじ なんだか|みょうじゃ|||なぬし||

まるで 自分 の 子 を |じぶん||こ|

生 贄 に したがって る みたいだった ぜ せい|にえ|||||

思いっきり 迷惑 そうでした なあ おもいっきり|めいわく|そう でした|

んで どう する ほっとく か ？

何 言って ん の よ なん|いって|||

助け に 行く に 決まって る でしょう たすけ||いく||きまって||

ねえ ？

うん

お め えら 本気 か ？ |||ほんき|

え ？

だったら 付いて こい |ついて|

来い 置いて く ぞ こい|おいて||

何 だ あの ガキ なん|||がき

ふ っ

くれて やる 拾え ||ひろえ

何 だ これ は なん|||

おお 　 なかなか 高級な ||こうきゅうな

この 反物 も 値 が 張る よ ？ |たんもの||あたい||はる|

拾った な 　 よし 貴 様 ら を 雇って やろう ひろった|||とうと|さま|||やとって|

雇う ？ やとう

さっき 村 の 衆 に 言って た だろう |むら||しゅう||いって||

人助け が 仕事 だって ひとだすけ||しごと|

だから 俺 が 雇って |おれ||やとって

これ から 一緒に 水神 を 退治 する んだ ||いっしょに|すいじん||たいじ||

いい な ？

ぐ っ

何 を する なん||

うわ 痛 た た た |つう|||

犬 夜叉 相手 は 子供 でしょ ？ いぬ|やしゃ|あいて||こども|

どっち が 偉い か はっきり さ せ ねえ と な ||えらい|||||||

お前 嘘 でも 謝 っと け おまえ|うそ||あやま||

犬 夜叉 は 性格 が 子供 な んじゃ いぬ|やしゃ||せいかく||こども||

生 贄 は お迎え 船 で 水神 の 所 へ 運ば れる せい|にえ||おむかえ|せん||すいじん||しょ||はこば|

だから 船 の 後 を つけて いって |せん||あと|||

水神 が 生 贄 を 食い に 出て きた ところ を やっつける すいじん||せい|にえ||くい||でて||||

いい な ？

どう 見て も 盗品 だ なあ これ |みて||とうひん|||

ま いい じゃ ないで す か

よか あ ない でしょう

聞い とる の か こら あ ききい|||||

ん あんた 一体 どこ の 子 ？ ||いったい|||こ

う ふん 貴 様 ら に は 関係なかろう ||とうと|さま||||かんけいなかろう

もしかすると

あんた が 本当の 名主 さん の 子 だったり して ||ほんとうの|なぬし|||こ||

ぎ くっ

言わ れて みれば 眉 の 辺り が そっくりです なあ いわ|||まゆ||あたり|||

横柄な とこ も な おうへいな|||

じゃあ 輿 の 中 に いた の は 替え玉 ？ |こし||なか|||||かえだま

そう だ 　 俺 は 名主 の 跡取り で 太郎丸 と いう ||おれ||なぬし||あととり||たろうまる||

やっぱり ねえ

その 名主 の 子 が 何で また |なぬし||こ||なんで|

水神 が 生 贄 を 食い 出した の は すいじん||せい|にえ||くい|だした||

この 半年 余り の こと だ |はんとし|あまり|||

大雨 洪水 祟 り が 怖く ば おおあめ|こうずい|たたり|||こわく|

子供 を 生 贄 に よこせ と 言って きおった こども||せい|にえ||||いって|

おやじ の 奴 村 の 衆 の 子 の 時 は ||やつ|むら||しゅう||こ||じ|

耐えて くれ 村 の 為 じゃ たえて||むら||ため|

なのに いざ 俺 に 白羽 の 矢 が 立ったら ||おれ||しらは||や||たったら

俺 に 身 を 隠せ と おれ||み||かくせ|

それ で 使用人 の 子 を ||しよう にん||こ|

身代わり に したって え の か あ ？ みがわり||||||

は あ 親 バカ と いい ます か ||おや|ばか||||

バカ 親 だ な ばか|おや||

だから その 子 ||こ

あいつ は 一緒に 育った 友達 な んだ ||いっしょに|そだった|ともだち||

俺 の 身代わり に なんか させ られ ねえ おれ||みがわり|||さ せ||

で 船 は ある んだろう ねえ ？ |せん||||

ん 人食い 水神 なんて |ひとくい|すいじん| のさばら して おいたら 退治 屋 の 名折れ だ |||たいじ|や||なおれ|

あたし 一 人 で 片付けて やる よ |ひと|じん||かたづけて||

１ 人 で やる だ あ ？ じん||||

ふう 病み上がり が 威勢 の いい こと 言う な |やみあがり||いせい||||いう|

まだ その ど で かい 武器 は |||||ぶき|

振り回せ ね えんじゃ ねえ か ？ ふりまわせ||||

ん 試して みる か ？ |ためして||

ああ 俺 あ 構わ ねえ ぜ え |おれ||かまわ|||

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

まあまあ 　 我々 も お 代 は 頂いた のです から |われわれ|||だい||いただいた||

その分 は きっちり 働き ましょう そのぶん|||はたらき|

犬 夜叉 も 仲間割れ なんか し ないで いぬ|やしゃ||なかまわれ|||

う っ それ は あ っち に 言い な |||||||いい|

仲間 に なる 気 なんか さらさら 無 さ そうだ ぜ なかま|||き|||む||そう だ|

ん あれ は

水神 の 鳥居 だ すいじん||とりい|

おら が 昼間 見た 社 じゃ な ||ひるま|みた|しゃ||

生 贄 は 既に 中 に 入った ようだ せい|にえ||すでに|なか||はいった|

ジュグジュグジュグジュグ

隠れろ 門番 だ かくれろ|もんばん|

隠れて どう すんだ よ かくれて|||

えっ

シュシュシュ グッ

邪魔だ どけ じゃまだ|

グッ

おい 早く しろ 乗り込む ぞ |はやく||のりこむ|

つ 強い |つよい

水神 様 生 贄 を 連れて まいり ました すいじん|さま|せい|にえ||つれて||

近く に 寄り なさい ちかく||より|

く く う

何 です か その 豆 だらけ の 汚 らしい 手 は なん||||まめ|||きたな||て|

お前 名主 の 子 で は あり ませ ん ね ？ おまえ|なぬし||こ||||||

どういう こと です か

神 を 欺こう と いう つもりだった のです か かみ||あざむこう|||||

う 水神 様 堪忍 して ください |すいじん|さま|かんにん||

どうか おら を 食って ください 　 う っ |||くって|||

水神 の 面目 が 丸潰れ で は あり ませ ん か すいじん||めんぼく||まるつぶれ||||||

く く く ぐ く は あ ぐ ぐ っ

は あっ

お前 は 八 つ 裂き に して 雨 と 一緒に 村 へ 降ら せ ます おまえ||やっ||さき|||あめ||いっしょに|むら||ふら||

は あ は あ

ぐ っ

あっ

だ あ おら おら どけ どけ どけ え

ええ い 貴 様 ら ここ は 神 域 である ぞ ||とうと|さま||||かみ|いき||

やかましい

ウワー

ふ っ

だ あっ

カニ じゃ かに|

おお

こいつ ら 皆 コイ や サワガニ の 化身 な んじゃ ||みな|こい||さわがに||けしん||

は はっ ここ か あっ

て め え が 人食い 水神 か ||||ひとくい|すいじん|

た 太郎丸 様 |たろうまる|さま

す 末吉 ー |すえきち|-

は あ 落ち着け ||おちつけ

おや 汚い なり を して いる が お前 が 名主 の 子 だ な |きたない||||||おまえ||なぬし||こ||

そう だ 　 分かったら 末吉 を 離せ ||わかったら|すえきち||はなせ

生 贄 は 俺 が なって やる ー せい|にえ||おれ||||-

おい 何の 為 に 俺 たち を 雇った んだ よ |なんの|ため||おれ|||やとった||

水神 と か 抜かして る が におって くる ぜ え すいじん|||ぬかして||||||

妖怪 の 匂い が よ お ー ようかい||におい||||-

ぐ っ ぐ っ

な 鉄 砕 牙 の 変化 が 解けた ？ |くろがね|くだ|きば||へんか||とけた

妖怪 如き の 刀 が ようかい|ごとき||かたな|

我が 神器 “ あま こい の 鉾 ” に 敵 う と 思い ます か わが|しんき||||ほこ||てき|||おもい||

お前たち の 神 域 を 汚した 罪 は 重い おまえたち||かみ|いき||けがした|ざい||おもい

死 を もって 詫びて もらい ます し|||わびて||

はっ

はっ

はっ

ど ああ うわ っ

わ ああ ー ||-

ん ぐ っ

はっ ここ は 水 ん 中 ？ |||すい||なか

はっ

かご め

ぐ っ

は あ

かご め ー ||-

ぐ あっ

犬 夜叉 ー いぬ|やしゃ|-

犬 夜叉 ー いぬ|やしゃ|-

は あっ

が あっ

ゲホッ ゲホッ あっ

この 子 を 食べる 気 だ わ |こ||たべる|き||

何とか し なきゃ なんとか||

はっ う く

う う っ うわ あー わ あー

ひ ゃ あっ

今 だ いま|

当たって あたって

う っ

う あっ

ば バカな 　 この 体 が 人間 の 矢 如き で |ばかな||からだ||にんげん||や|ごとき|

いつまで 寝 とる んじゃ い |ね|||

あ ありがとう 大丈夫 ？ ||だいじょうぶ あ はい

末吉 すえきち

太郎丸 様 たろうまる|さま

さ 早く |はやく

うん

- は あ は あ は あ は あ - はっ

犬 夜叉 が 来て くれる まで 逃げきる の よ いぬ|やしゃ||きて|||にげきる||

小 娘 が よくも 私 の 腕 を しょう|むすめ|||わたくし||うで|

串 裂き に して くれる くし|さき|||

珊瑚 珊瑚 しっかり なさい さんご|さんご||

キュウ

いかん 水 を 飲んだ らしい |すい||のんだ|

息 を 吹き込ま ねば いき||ふきこま|

ふう ふう

とんだ 誤解 です なあ |ごかい||

で ここ どこ よ ？

水神 の 社 の 外 です すいじん||しゃ||がい|

私 も 気 が 付いたら ここ に い ました わたくし||き||ついたら||||

ん 犬 夜叉 か ？ |いぬ|やしゃ| ん は あ 　 かたじけない

私 たち も あなた 方 が 助けて くださった の か わたくし||||かた||たすけて|||

はい

見た ところ あなた 方 も 水神 の 眷族 の ようだ が みた|||かた||すいじん||けんぞく|||

あの 水神 は 偽物 です |すいじん||にせもの|

元々 は 私 共 と 同じく もともと||わたくし|とも||おなじく

この 湖 に 住む 精霊 で ございました が 　 は あ |こ||すむ|せいれい|||||

水神 様 を 騙して あの 岩 に 幽閉 し すいじん|さま||だまして||いわ||ゆうへい|

は あ そして 神器 “ あま こい の 鉾 ” を 奪って |||しんき||||ほこ||うばって

水神 様 に 成り 代わって しまった のです すいじん|さま||なり|かわって||

なるほど 分かり ました |わかり|

では 本物 の 水神 様 を お 救い し ましょう |ほんもの||すいじん|さま|||すくい||

は あ バカ 野郎 何 悠長な こと 言って や がる ||ばか|やろう|なん|ゆうちょうな||いって||

ゲホッ ゲホッ 俺 は 社 に 引き返す ぞ 　 は あ ||おれ||しゃ||ひきかえす|||

あっ

かご め を 助ける の が 先だ あっ |||たすける|||さきだ|

うん ？　 足音 が 消えよ った |あしおと||きえよ|

はっ

まずは お前 を 殺し ます |おまえ||ころし|

はっ

よい の か ？　 犬 夜叉 一 人 に 水神 を 任せて おいて |||いぬ|やしゃ|ひと|じん||すいじん||まかせて|

犬 夜叉 なら 互角 以上 に 戦える でしょう いぬ|やしゃ||ごかく|いじょう||たたかえる|

あいつ そんなに 強い の か ？ ||つよい||

あれ で なかなか 頭 も 切れる んです |||あたま||きれる|ん です

珊瑚 の 今 の 心中 を 思えば さんご||いま||しんじゅう||おもえば

普通 は あんなに 好 戦 的な 態度 を 取り ませ ん ふつう|||よしみ|いくさ|てきな|たいど||とり||

でも 犬 夜叉 は 今 は 戦う こと が |いぬ|やしゃ||いま||たたかう||

珊瑚 の 気持ち を 一 番 さんご||きもち||ひと|ばん

紛らわ せる こと が 出来る と 思って まぎらわ||||できる||おもって

自ら 敵役 を 買って出て いる ように おのずから|かたきやく||かってでて||よう に

私 に は 見え ました わたくし|||みえ|

いや 私 の 買い被り 過ぎ でしょう か |わたくし||かいかぶり|すぎ||

は あっ

う っ

は あっ

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

くそ っ

は あ かご め 皆 は 無事 か ？ ||||みな||ぶじ|

う うん

ん 痛 て て |つう||

ああ ー 水神 が 逃げる ぞ |-|すいじん||にげる|

どこ 行った 水神 |おこなった|すいじん

ぐ っ

ぐ ああ っ

う っ

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

はっ ふ っ

ぐ う

シュウウ

う 本性 を 現し や がった な ニセ 水神 |ほんしょう||あらわし||||にせ|すいじん

神器 の 鉾 が 無ければ しんき||ほこ||なければ

て め え は ただ の 下っ端 なんだ ろ ||||||したっぱ||

おのれ ー |-

へ っ

そら あー

が ああ ー ||-

ふ っ はっ

本物 の 水神 様 が 閉じ込め られて いる 洞窟 って ほんもの||すいじん|さま||とじこめ|||どうくつ|

どこ に ある の ？

多分 この 辺 だ と 思い ます が たぶん||ほとり|||おもい||

誰 か いる の か だれ||||

え えっ ？

若い 女 の 声 わかい|おんな||こえ

誰 じゃ だれ|

もしや 水神 様 は 女神 様 で |すいじん|さま||めがみ|さま|

ええ ？

早 よう 札 を 剝 が して わらわ を ここ から 出せ はや||さつ|||||||||だせ

はっ ただ今 |ただいま

ど わ っ

は あ

あ 女神 様 ？ |めがみ|さま ここ じゃ

ええ ？

おお っ

お お おお

お 美しい のです が |うつくしい||

そこ まで お 小さい と いかん と も し がたい です なあ |||ちいさい||||||||

何 が なん|

ああ いやいや

色 即 是 空 いろ|そく|ぜ|から

ウウー ウエー ウウー

ちくしょう 息 が |いき|

犬 夜叉 ー いぬ|やしゃ|-

浮いて こ ん ぞ ういて|||

かご め ちゃん

あっ

はっ はっ

ご 無事で |ぶじで

犬 夜叉 が 水 の 中 に 引き込ま れた まま な の いぬ|やしゃ||すい||なか||ひきこま||||

下ろせ 法師 　 ニセ 水神 を 暴く おろせ|ほうし|にせ|すいじん||あばく

はい 水神 様 |すいじん|さま

水神 様 ？ すいじん|さま

水切 り の 法 みずきり|||ほう

うん 何 ？ |なん

こ これ は

水 が 割れた すい||われた

あっ 犬 夜叉 が あそこ に |いぬ|やしゃ|||

危ない っ あぶない|

女神 を 引っ張り出して くる と は めがみ||ひっぱりだして|||

しかし 今 は 私 こそ が 水神 な のです |いま||わたくし|||すいじん||

本物 の 水神 様 も 神器 が 無ければ 手 の 施し よう が ほんもの||すいじん|さま||しんき||なければ|て||ほどこし||

まとめて 死ね えい |しね|

この 野郎 ー |やろう|-

う っ

雲母 うんも

ギャアウ

愚か 者 め おろか|もの|

う う っ

神器 “ あま こい の 鉾 ” の 真 の 力 を 思い知れ え しんき||||ほこ||まこと||ちから||おもいしれ|

神器 が 雨雲 を 呼んで いる しんき||あまぐも||よんで|

今度 こそ ー こんど||-

う っ

ああ っ

- 珊瑚 ちゃん - ああ っ さんご|||

くっ

とどめ だ あー

珊瑚 大丈夫 か あっ さんご|だいじょうぶ||

はっ

犬 夜叉 いぬ|やしゃ

いいかげんに しや が れ ニセ 水神 ー ||||にせ|すいじん|-

う お っ

グウウ

フシャー

ぐ っ は あ くそ っ

犬 夜叉 ー いぬ|やしゃ|-

悪あがき す んじゃ ねえ わるあがき|||

竜巻 が 村 に 向かって る たつまき||むら||むかって|

このまま じゃ 村 が やられる ||むら||

竜巻 を 収める なぞ いとも 簡単じゃ たつまき||おさめる|||かんたんじゃ

えっ 本当です か |ほんとうです|

ならば どうぞ 早く ||はやく

収めて つかわす から 早 よう わらわ に 鉾 を 戻せ おさめて|||はや||||ほこ||もどせ

犬 夜叉 ー いぬ|やしゃ|-

ああ 心配 す んな 　 こんな 奴 に やられ やし ねえ よ |しんぱい||||やつ|||||

ご ちゃ ご ちゃ 言って ないで 早く 鉾 を ||||いって||はやく|ほこ|

けっ 俺 の 心配で も して る の か と 思えば |おれ||しんぱいで|||||||おもえば

ぷ えっ

それ っ 受け取 んな ー ||うけと||-

ど わ っ わ わ っ

- あっ - 俺 が 取る |おれ||とる

はっ 太郎丸 くん |たろうまる|

俺 は 名主 の 子 　 今 村 を 救わ ねば おれ||なぬし||こ|いま|むら||すくわ|

ニセ 水神 に 食わ れた 仲間 に 合わせる 顔 が ねえ にせ|すいじん||くわ||なかま||あわせる|かお||

ふ っ あっ

わ ああ ー ||-

太郎丸 様 ー たろうまる|さま|-

洒落た こと する じゃ ねえ か 珊瑚 しゃれた||||||さんご

まあ ね

俺 を あいつ の 頭 に 投げろ おれ||||あたま||なげろ

分かった わかった

行く よ 犬 夜叉 ー いく||いぬ|やしゃ|-

任せろ お っ まかせろ||

食らえ ー 鉄 砕 牙 ー くらえ|-|くろがね|くだ|きば|-

後始末 は 私 が 付ける あとしまつ||わたくし||つける

は あっ

はっ

は あ 　 ほら よ

水神 様 お 願い し ます すいじん|さま||ねがい||

うむ

わ あ で かく なった

雲 切り くも|きり

は はっ

わ あ

ピチュピチュ ピーピピピー

あの 方 たち は もう |かた|||

ああ 　 ろくに 礼 も 言え なかった ||れい||いえ|

村 の 為 に 命 を 懸けて 戦って くれた と いう のに むら||ため||いのち||かけて|たたかって||||

たく 　 四 魂 の かけら も 持って ない |よっ|たましい||||もって|

蛇 の 相手 なんか しち まった ぜ へび||あいて||||

ふう 　 よい で は ない か

これ も 人助け です ||ひとだすけ|

て 何 だ よ この 荷 は |なん||||に|

ええ 　 それ が 名主 様 に 息子 殿 の 立派な 働き を |||なぬし|さま||むすこ|しんがり||りっぱな|はたらき|

村 の 衆 に も お 伝え し ましょう か と 言ったら むら||しゅう||||つたえ|||||いったら

なぜ か こんなに

お前 それ 恐喝 だろう が おまえ||きょうかつ||

いつも こういう こと して ん の ？

時々 ときどき

大きく なったら あの 者 たち の ように なり たい もの だ おおきく|||もの|||よう に||||

さあ これ を 売 っ 払って ぱあ っと 遊び ましょう |||う||はらって|||あそび|

あー あ 俺 は 二度と 人助け なんか や ん ねえ から な ||おれ||にどと|ひとだすけ||||||

おかしい なあ 　 今日 朝 から 弥勒 様 を 見掛け ない ||きょう|あさ||みろく|さま||みかけ|

冥加 じいちゃん に よる と めいか||||

昨夜 真剣な 顔 で 右手 の 風穴 を 見て いた らしい さくや|しんけんな|かお||みぎて||かざあな||みて||

あの 毒 蜂 が 現れた 　 奈落 の 罠 な んだ |どく|はち||あらわれた|ならく||わな||

風穴 を 傷付け られ 何 百 も の 妖怪 が 周り を 取り囲む かざあな||きずつけ||なん|ひゃく|||ようかい||まわり||とりかこむ

犬 夜叉 急いで 　 弥勒 様 は 死ぬ つもり よ いぬ|やしゃ|いそいで|みろく|さま||しぬ||

次回 犬 夜叉 「 過酷な 罠 に かかった 弥勒 」 じかい|いぬ|やしゃ|かこくな|わな|||みろく

お楽しみ に おたのしみ|

犬 夜叉 の ツボ いぬ|やしゃ||つぼ