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学園黙示録 (Highschool of the Dead), Highschool of the Dead Episode 7

( 人々 の 悲鳴 )

( 高城 沙 耶 ( た かぎ さ や ) ) ん …

ん ん …

( 銃撃 音 )

( 鞠 川 静香 ( まり か わ しずか ) ) ん … ん ん …

( 銃撃 音 ) ( 人々 の 悲鳴 )

( 銃撃 音 )

( 少年 ) ヒヒヒ …

( 毒 島 冴子 ( ぶ すじ ま さえ こ ) ) ん ~

( ほえ 声 )

( 小室 孝 ( こむ ろ たかし ) ) ひら … ( 平野 ( ひら の ) コータ ) ヤバ い よ

( 孝 ) 確か に これ が …

終わり の 始まり って わけ だ な

♪ ~

~ ♪

( 少年 ) ヒヒヒヒッ ( 銃撃 音 )

ああ …

ハァ ハァ ハァ …

ああ … う わ あ ああ !

( 少年 ) う わ あ ! アアー ! ( ほえ 声 )

確か に 悪化 し て いる な

ち っ 畜生 ひど すぎる

( 平野 ) 小室 ! ( 孝 ) なん だ よ !

撃って どう する つもり な の ?

決まって る だ ろ !

“ 奴 ら ” を 撃って みんな を …

忘れ た の か

“ 奴 ら ” は 音 に 反応 する の だ ぞ 小室 君

そして …

生 者 は 光 と 我々 の 姿 を 目 に し 群がって くる

無論 我々 は 全て の 命 ある 者 を 救う 力 など ない

よく 見 て おけ 慣れ て おく の だ

もはや この 世界 は ただ 男らしく ある だけ で は ―

生き残 れ ない 場所 と 化し た

毒 島 先輩 は もう 少し 違う 考え だ と 思って た

間違える な 小室 君

私 は 現実 が そう だ と 言って いる だけ だ

それ を 好んで など い ない

あっ 外 見る とき は こっそり やって よ

( 孝 ) 地獄 だ …

( 希 里 ( まれ さ と ) あり す ) パパ … ママ は ?

( あり す の 父親 ) ママ と は あと で 会 える

ほら こっち だ

あ …

( 父親 ) お 願い です ! 入れ て ください !

子供 連れ で 逃げ られ ない ん です !

お 願い です ! 中 に 入れ て く だ …

( 住人 ) 来る な ! よそ に 行って くれ !

頼む ! 自分 は どう で も いい ん です !

子供 を ! 娘 を !

う う …

( あり す ) パパ ? ( 父親 ) 開け て くれ !

( 父親 ) 開け て くれ なけ れ ば ドア を 壊す !

パパ !

ドア を 壊す ぞ !

( 住人 ) まっ 待って くれ ! 今 今 開ける

( 開 錠 音 )

ありがたい ! たす か …

( 突き刺す 音 )

あ …

あ … ああ …

( おばあ ちゃん ) なん まい だ ぶ なん まい だ ぶ …

許し て くれ …

許し て くれ …

許し て くれ … 許し て くれ …

( あり す ) パパ … パパ !

パパ …

ゴホッ …

パパ は … 大丈夫 だ から …

隠れ なさい 誰 に も 見つから ない よう に

どこ か に … 隠れ て …

( あり す ) パパ ? パパ ?

イヤ だ … イヤ だ よ ぉ …

パパ と 一緒に いる !

ずっと パパ と 一緒に いる の !

( 泣き声 )

( あり す ) パパー !

くっ …

ロックンロール !

( 銃撃 音 )

あっ …

試射 も し て ない 他人 の 銃 で ―

いきなり ヘッド ショット を きめ られる なんて ―

や っぱ こう いう こと は 天才 だ なぁ 俺

まっ 距離 は 100 も ない けど

( 平野 ) お っ ? ( 銃撃 音 )

( 高城 ) うーん … ( 平野 ) 高城 さん 高城 さ ぁ ー ん

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 孝 ) 平野 ( 平野 ) 何 よ ?

撃た ない ん じゃ なかった の か ?

生き残る ため に 他人 は 見捨てる ん じゃ なかった の か ?

小さな 女の子 だ よ !

助ける ん でしょ ? 僕 は ここ から 援護 する から

( 宮本 麗 ( みや もと れい ) ) 孝 ? ( 孝 ) 小さな 子 を 助け に 行く

だっ だったら 私 も 一緒に

( 孝 ) いや 玄関 で 見張って て くれ

向こう へ は バイク で 乗り込む

( 麗 ) でも … ( 毒 島 ) 行か せ て やれ

男子 の 一言 な の だ

すいません ぶ す じ … 冴子 さん

僕 どう も こう いう 人間 らしい です

知って い た よ もちろん

ここ は 何 が あって も 守る 安心 し て 行って こい

( 麗 ) 孝 ( 孝 ) ん ?

( 麗 ) これ ぐらい は 持っていって

うん

( 毒 島 ) 銃 を 過信 する な

撃て ば “ 奴 ら ” は 群がって くる

( 孝 ) どのみち バイク で 音 が 出 ます よ

( 毒 島 ) そう だ しかし バイク は 動く ため に 音 を 出す の だ

だが 銃声 が 轟 ( と どろ ) く とき 君 は 動 い て い ない

孝 ( エンジン 音 ) ( バイク の 走行 音 )

( 高城 ) 一体 なん の 騒ぎ よ

いい こと が あった の

何 よ ?

私 たち は まだ 人間 だって 分かった の よ

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 平野 ) リロード !

( 銃撃 音 )

( 孝 ) あれ か !

あっ … う あっ !

いって ぇ …

った く アニメ み たい に は いか ねえ な

( 犬 の ほえ 声 )

( うなり 声 )

( 銃撃 音 ) ( 孝 ) ほんと 天才 だ よ

当然 !

( 犬 の うなり 声 ) ( あり す ) やめ て … 来 ない で …

私 悪い こと 何 も し て ない のに …

( あり す ) ママ ! パパ ! ( ほえ 声 )

いや あ ああ !

( 孝 ) う っ ! ( ほえ 声 )

え ?

よく 頑張った な ! もう ちょっと 我慢 だ !

( 高城 ) 先生 ! ちょっと 起き て ! 静香 先生 !

ん … ん ん …

はえ ? もう 朝 ごはん ?

ボケ てる 場合 じゃ ない の よ !

は へ ! ひ ゃっ ひ ゃ め て ~

小さな 子 を いじめる な !

お 兄ちゃん 後ろ !

な っ …

くっ !

( 発砲 音 )

ありがとう 助かった よ

( あり す ) う う … ( ほえ 声 )

( 高城 ) 平野 ! ( 平野 ) ん ? 高城 さん !

しっ 静香 先生 ! ?

( 鞠 川 ) は あい ( 平野 ) あ は っ !

逃げ出す 準備 よ !

こんな 大 騒ぎ を 起こし とい て ここ に い られる わけない じゃ ない

あんた も いつ でも 動 ける よう に し とい て

はっ はい !

( 高城 ) 宮本 そこ は 毒 島 先輩 に 任せ て あんた も 手伝って

静香 先生 は もう いい から とりあえず なんか 着 て

あっ ! 寒い と 思ったら …

で 車 の 準備 !

今 なら 車 に 乗り 込 め る な

“ 奴 ら ” は 小室 君 に 引きつけ られ て いる

げ っ ! どう する つもり よ

あれ じゃ バイク 使って も 戻って こ れ ない わ

なら … 迎え に 行って あげる しか ない ん じゃ ない ?

あ …

あっ あの 先生 ヘン な こ と 言った ?

車 の キー と か は ある ん だ し …

いや 名案 だ

て か それ しか ない わ 決まり ね

小室 を 助け た あ と 川向こう に 脱出 !

さあ 準備 し て !

( あり す ) お 兄ちゃん … ( 孝 ) ん ?

( あり す ) パパ 死 ん じゃ った の ?

あ … お 兄ちゃん ?

あ …

君 を 守 ろ う と し て 死 ん だ ん だ 立派 な パパ だ

あ …

う っ う う …

パ … パパ …

( 泣き声 )

すごい 量 に なっちゃ っ た わ ね

全部 積 め る かしら

( 麗 ) それ より どう やって 積む か よ 途中 で “ 奴 ら ” が 来 たら …

ネトゲ の 盗賊 み たい に こっそり やる しか ない わ よ

( 毒 島 ) で は そう しよ う

え ? 何 これ ?

ハンドル 逆 だ し … えっ え ~ と …

( 泣き声 )

大きな 声 を 出し ちゃ いけ ない よ

“ 奴 ら ” が 寄って くる から ね

逃げ られ ない の ?

( 孝 ) 道路 に いっぱい いる ん だ

道路 じゃ ない とこ を 逃げ れ ば いい のに

空 でも 飛べ って の か ? あ …

( 平野 ) 荷物 を 積み 込 ん で 小室 と 女の子 を 助け て 脱出 …

って の は いい けど あの 数 じゃ ハン ヴィー でも …

助け出す に は 戦車 でも 持ち出さ ない と …

ん …

それとも 小室 が なんとか し て 逃げ出し て くれ ない と …

なるほど !

( 平野 ) よく やる よ 小室 !

( 孝 ) 道路 を 見る な

塀 だけ 見 て 歩く …

塀 だけ 見 て 歩く …

塀 だけ 見 て …

う わ っ !

( 孝 ) やっ やめ … ( あり す ) ダ ~ メ !

( 孝 ) ありがとう 怖く ない か ?

( あり す ) 怖い ! お 兄ちゃん は ?

( 孝 ) 怖く ない … ワケ ない ( あり す ) エヘッ

( 高城 ) 平野 は ? ( 麗 ) え ? まだ 2 階 じゃ ない の ?

った く すごい ん だ か 鈍い ん だ か …

う わ っ !

え ?

( 平野 ) えっ あの … どう し た の ?

( 高城 ) 楽し そう ね あんた

( 平野 ) 大した こと ない よ 小 室 に 比べ たら

( 孝 ) あっ あの さ もう 一 度 言って くれ

( あり す ) おし っこ

( 孝 ) 我慢 は ? ( あり す ) えー と 無理

( 孝 : つぶやく 声 で ) 世界 が たった 一 日 で ぶち 壊れ て

ワケ の 分 かん ない 連中 と 戦わ なきゃ いけ なく て

おまけに なんか ヒーロー じみ た こと まで …

( あり す ) お っ お 兄ちゃん !

もう 我慢 でき ない よ !

( 孝 ) よし そこ で し ちゃ い なさい

( あり す ) いい の ?

( 孝 ) お 兄ちゃん が 全て 許す

う っ …

あっ あ は は … ハァ …

( うなり 声 )

( 2 人 ) あっ !

ん !

( 孝 ) クソッ

どこ まで 行け ば …

( 車 の 走行 音 )

あっ !

( ほえ 声 )

う わ っ いっぱい !

と いって も 逃げる わけ に は いか ない ん だ から

とつげき い いい !

( 平野 ) あっ … あ あっ !

( 孝 ) むっ むちゃくちゃ やる な …

孝 早く !

無理 言う な って !

( 高城 ) 平野 時間 を 稼 い で ! ( 平野 ) ヤ ! ボール !

( 平野 ) ハッ ! ( 銃撃 音 )

ハハハハッ !

( 銃撃 音 )

ガッチャ !

ハァー !

小室 君 !

( 麗 ) 孝 ! ( 高城 ) 小室 !

( 銃撃 音 )

お 兄ちゃん の お 友達 ?

ああ 大事 な 友達 だ よ

ブー !

川向こう 行き の 最終 便 だ 乗る か ね ?

もちろん !

♪ ~

~ ♪

( 平野 ) 要 救助 者 確保 !

( 高城 ) 先生 ! ( 鞠 川 ) は い は ~ い

( 孝 ) う わ っ ( 平野 ) おっと !

( あり す ) う わ っ ( 平野 ) ゴホッ

( あり す ) ご っ ごめんなさい ( 平野 ) お っ アハ … アハハ …

( 孝 ) こう し て 僕ら は 脱出 し た

もちろん それ は 悪夢 の よう な 毎日 の ―

たった 一 日 が 終わった と いう こと に 過ぎ ない の だった

そして 僕ら は なんとか し て 川 を 渡り ―

家族 と 再会 し なけ れ ば なら ない

( 平野 ) 希 里 ( まれ さ と ) あり す ちゃん 小学 2 年生

( 麗 ) ダメ ! 止め て ー !

( 毒 島 ) 小室 君 ! 私 が 支える !

( 希 里 あり す ) イヤ ! ひと り に し ない で !

( 平野 ) チュニジア に いる の か な 俺 …


( 人々 の 悲鳴 )

( 高城 沙 耶 ( た かぎ さ や ) ) ん …

ん ん …

( 銃撃 音 )

( 鞠 川 静香 ( まり か わ しずか ) ) ん … ん ん …

( 銃撃 音 ) ( 人々 の 悲鳴 )

( 銃撃 音 )

( 少年 ) ヒヒヒ …

( 毒 島 冴子 ( ぶ すじ ま さえ こ ) ) ん ~

( ほえ 声 )

( 小室 孝 ( こむ ろ たかし ) ) ひら … ( 平野 ( ひら の ) コータ ) ヤバ い よ

( 孝 ) 確か に これ が …

終わり の 始まり って わけ だ な

♪ ~

~ ♪

( 少年 ) ヒヒヒヒッ ( 銃撃 音 )

ああ …

ハァ ハァ ハァ …

ああ … う わ あ ああ !

( 少年 ) う わ あ ! アアー ! ( ほえ 声 )

確か に 悪化 し て いる な

ち っ 畜生 ひど すぎる

( 平野 ) 小室 ! ( 孝 ) なん だ よ !

撃って どう する つもり な の ?

決まって る だ ろ !

“ 奴 ら ” を 撃って みんな を …

忘れ た の か

“ 奴 ら ” は 音 に 反応 する の だ ぞ 小室 君

そして …

生 者 は 光 と 我々 の 姿 を 目 に し 群がって くる

無論 我々 は 全て の 命 ある 者 を 救う 力 など ない

よく 見 て おけ 慣れ て おく の だ

もはや この 世界 は ただ 男らしく ある だけ で は ―

生き残 れ ない 場所 と 化し た

毒 島 先輩 は もう 少し 違う 考え だ と 思って た

間違える な 小室 君

私 は 現実 が そう だ と 言って いる だけ だ

それ を 好んで など い ない

あっ 外 見る とき は こっそり やって よ

( 孝 ) 地獄 だ …

( 希 里 ( まれ さ と ) あり す ) パパ … ママ は ?

( あり す の 父親 ) ママ と は あと で 会 える

ほら こっち だ

あ …

( 父親 ) お 願い です ! 入れ て ください !

子供 連れ で 逃げ られ ない ん です !

お 願い です ! 中 に 入れ て く だ …

( 住人 ) 来る な ! よそ に 行って くれ !

頼む ! 自分 は どう で も いい ん です !

子供 を ! 娘 を !

う う …

( あり す ) パパ ? ( 父親 ) 開け て くれ !

( 父親 ) 開け て くれ なけ れ ば ドア を 壊す !

パパ !

ドア を 壊す ぞ !

( 住人 ) まっ 待って くれ ! 今 今 開ける

( 開 錠 音 )

ありがたい ! たす か …

( 突き刺す 音 )

あ …

あ … ああ …

( おばあ ちゃん ) なん まい だ ぶ なん まい だ ぶ …

許し て くれ …

許し て くれ …

許し て くれ … 許し て くれ …

( あり す ) パパ … パパ !

パパ …

ゴホッ …

パパ は … 大丈夫 だ から …

隠れ なさい 誰 に も 見つから ない よう に

どこ か に … 隠れ て …

( あり す ) パパ ? パパ ?

イヤ だ … イヤ だ よ ぉ …

パパ と 一緒に いる !

ずっと パパ と 一緒に いる の !

( 泣き声 )

( あり す ) パパー !

くっ …

ロックンロール !

( 銃撃 音 )

あっ …

試射 も し て ない 他人 の 銃 で ―

いきなり ヘッド ショット を きめ られる なんて ―

や っぱ こう いう こと は 天才 だ なぁ 俺

まっ 距離 は 100 も ない けど

( 平野 ) お っ ? ( 銃撃 音 )

( 高城 ) うーん … ( 平野 ) 高城 さん 高城 さ ぁ ー ん

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 孝 ) 平野 ( 平野 ) 何 よ ?

撃た ない ん じゃ なかった の か ?

生き残る ため に 他人 は 見捨てる ん じゃ なかった の か ?

小さな 女の子 だ よ !

助ける ん でしょ ? 僕 は ここ から 援護 する から

( 宮本 麗 ( みや もと れい ) ) 孝 ? ( 孝 ) 小さな 子 を 助け に 行く

だっ だったら 私 も 一緒に

( 孝 ) いや 玄関 で 見張って て くれ

向こう へ は バイク で 乗り込む

( 麗 ) でも … ( 毒 島 ) 行か せ て やれ

男子 の 一言 な の だ

すいません ぶ す じ … 冴子 さん

僕 どう も こう いう 人間 らしい です

知って い た よ もちろん

ここ は 何 が あって も 守る 安心 し て 行って こい

( 麗 ) 孝 ( 孝 ) ん ?

( 麗 ) これ ぐらい は 持っていって

うん

( 毒 島 ) 銃 を 過信 する な

撃て ば “ 奴 ら ” は 群がって くる

( 孝 ) どのみち バイク で 音 が 出 ます よ

( 毒 島 ) そう だ しかし バイク は 動く ため に 音 を 出す の だ

だが 銃声 が 轟 ( と どろ ) く とき 君 は 動 い て い ない

( エンジン 音 )

( バイク の 走行 音 )

( 高城 ) 一体 なん の 騒ぎ よ

いい こと が あった の

何 よ ?

私 たち は まだ 人間 だって 分かった の よ

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 銃撃 音 )

( 平野 ) リロード !

( 銃撃 音 )

( 孝 ) あれ か !

あっ … う あっ !

いって ぇ …

った く アニメ み たい に は いか ねえ な

( 犬 の ほえ 声 )

( うなり 声 )

( 銃撃 音 ) ( 孝 ) ほんと 天才 だ よ

当然 !

( 犬 の うなり 声 ) ( あり す ) やめ て … 来 ない で …

私 悪い こと 何 も し て ない のに …

( あり す ) ママ ! パパ ! ( ほえ 声 )

いや あ ああ !

( 孝 ) う っ ! ( ほえ 声 )

え ?

よく 頑張った な ! もう ちょっと 我慢 だ !

( 高城 ) 先生 ! ちょっと 起き て ! 静香 先生 !

ん … ん ん …

はえ ? もう 朝 ごはん ?

ボケ てる 場合 じゃ ない の よ !

は へ ! ひ ゃっ ひ ゃ め て ~

小さな 子 を いじめる な !

お 兄ちゃん 後ろ !

な っ …

くっ !

( 発砲 音 )

ありがとう 助かった よ

( あり す ) う う … ( ほえ 声 )

( 高城 ) 平野 ! ( 平野 ) ん ? 高城 さん !

しっ 静香 先生 ! ?

( 鞠 川 ) は あい ( 平野 ) あ は っ !

逃げ出す 準備 よ !

こんな 大 騒ぎ を 起こし とい て ここ に い られる わけない じゃ ない

あんた も いつ でも 動 ける よう に し とい て

はっ はい !

( 高城 ) 宮本 そこ は 毒 島 先輩 に 任せ て あんた も 手伝って

静香 先生 は もう いい から とりあえず なんか 着 て

あっ ! 寒い と 思ったら …

で 車 の 準備 !

今 なら 車 に 乗り 込 め る な

“ 奴 ら ” は 小室 君 に 引きつけ られ て いる

げ っ ! どう する つもり よ

あれ じゃ バイク 使って も 戻って こ れ ない わ

なら … 迎え に 行って あげる しか ない ん じゃ ない ?

あ …

あっ あの 先生 ヘン な こ と 言った ?

車 の キー と か は ある ん だ し …

いや 名案 だ

て か それ しか ない わ 決まり ね

小室 を 助け た あ と 川向こう に 脱出 !

さあ 準備 し て !

( あり す ) お 兄ちゃん … ( 孝 ) ん ?

( あり す ) パパ 死 ん じゃ った の ?

あ … お 兄ちゃん ?

あ …

君 を 守 ろ う と し て 死 ん だ ん だ 立派 な パパ だ

あ …

う っ う う …

パ … パパ …

( 泣き声 )

すごい 量 に なっちゃ っ た わ ね

全部 積 め る かしら

( 麗 ) それ より どう やって 積む か よ 途中 で “ 奴 ら ” が 来 たら …

ネトゲ の 盗賊 み たい に こっそり やる しか ない わ よ

( 毒 島 ) で は そう しよ う

え ? 何 これ ?

ハンドル 逆 だ し … えっ え ~ と …

( 泣き声 )

大きな 声 を 出し ちゃ いけ ない よ

“ 奴 ら ” が 寄って くる から ね

逃げ られ ない の ?

( 孝 ) 道路 に いっぱい いる ん だ

道路 じゃ ない とこ を 逃げ れ ば いい のに

空 でも 飛べ って の か ? あ …

( 平野 ) 荷物 を 積み 込 ん で 小室 と 女の子 を 助け て 脱出 …

って の は いい けど あの 数 じゃ ハン ヴィー でも …

助け出す に は 戦車 でも 持ち出さ ない と …

ん …

それとも 小室 が なんとか し て 逃げ出し て くれ ない と …

なるほど !

( 平野 ) よく やる よ 小室 !

( 孝 ) 道路 を 見る な

塀 だけ 見 て 歩く …

塀 だけ 見 て 歩く …

塀 だけ 見 て …

う わ っ !

( 孝 ) やっ やめ … ( あり す ) ダ ~ メ !

( 孝 ) ありがとう 怖く ない か ?

( あり す ) 怖い ! お 兄ちゃん は ?

( 孝 ) 怖く ない … ワケ ない ( あり す ) エヘッ

( 高城 ) 平野 は ? ( 麗 ) え ? まだ 2 階 じゃ ない の ?

った く すごい ん だ か 鈍い ん だ か …

う わ っ !

え ?

( 平野 ) えっ あの … どう し た の ?

( 高城 ) 楽し そう ね あんた

( 平野 ) 大した こと ない よ 小 室 に 比べ たら

( 孝 ) あっ あの さ もう 一 度 言って くれ

( あり す ) おし っこ

( 孝 ) 我慢 は ? ( あり す ) えー と 無理

( 孝 : つぶやく 声 で ) 世界 が たった 一 日 で ぶち 壊れ て

ワケ の 分 かん ない 連中 と 戦わ なきゃ いけ なく て

おまけに なんか ヒーロー じみ た こと まで …

( あり す ) お っ お 兄ちゃん !

もう 我慢 でき ない よ !

( 孝 ) よし そこ で し ちゃ い なさい

( あり す ) いい の ?

( 孝 ) お 兄ちゃん が 全て 許す

う っ …

あっ あ は は … ハァ …

( うなり 声 )

( 2 人 ) あっ !

ん !

( 孝 ) クソッ

どこ まで 行け ば …

( 車 の 走行 音 )

あっ !

( ほえ 声 )

う わ っ いっぱい !

と いって も 逃げる わけ に は いか ない ん だ から

とつげき い いい !

( 平野 ) あっ … あ あっ !

( 孝 ) むっ むちゃくちゃ やる な …

孝 早く !

無理 言う な って !

( 高城 ) 平野 時間 を 稼 い で ! ( 平野 ) ヤ ! ボール !

( 平野 ) ハッ ! ( 銃撃 音 )

ハハハハッ !

( 銃撃 音 )

ガッチャ !

ハァー !

小室 君 !

( 麗 ) 孝 ! ( 高城 ) 小室 !

( 銃撃 音 )

お 兄ちゃん の お 友達 ?

ああ 大事 な 友達 だ よ

ブー !

川向こう 行き の 最終 便 だ 乗る か ね ?

もちろん !

♪ ~

~ ♪

( 平野 ) 要 救助 者 確保 !

( 高城 ) 先生 ! ( 鞠 川 ) は い は ~ い

( 孝 ) う わ っ ( 平野 ) おっと !

( あり す ) う わ っ ( 平野 ) ゴホッ

( あり す ) ご っ ごめんなさい ( 平野 ) お っ アハ … アハハ …

( 孝 ) こう し て 僕ら は 脱出 し た

もちろん それ は 悪夢 の よう な 毎日 の ―

たった 一 日 が 終わった と いう こと に 過ぎ ない の だった

そして 僕ら は なんとか し て 川 を 渡り ―

家族 と 再会 し なけ れ ば なら ない

( 平野 ) 希 里 ( まれ さ と ) あり す ちゃん 小学 2 年生

( 麗 ) ダメ ! 止め て ー !

( 毒 島 ) 小室 君 ! 私 が 支える !

( 希 里 あり す ) イヤ ! ひと り に し ない で !

( 平野 ) チュニジア に いる の か な 俺 …