NARUTO -ナルト- 疾風伝 - シーズン10 - 203 - サスケの忍道
( シー ) う あっ !
《 こ … これ は … 幻 術 か …》
《 こいつ ら 仲間 の 攻撃 を うまく 陽動 に 当てて きや がる 。
俺 と した こと が ! くそ ~!》
《 体 が … 動か ない …》
( 重 吾 ) ヒャハハハ ~!
殺した ! 殺して やった ぜ ~!
次 は ど いつ だ ~!
♪~
( ナルト ) ウソ だ ! そんな の デタラメ だ !
( ヤマト ) そんな … まさか …。
( カカシ ) 冗談 は よせ 。 そんな 話 は 信じ られ ん 。
( マダラ ) ウソ で は ない 。 それ が イタチ の 真実だ 。
やつ は サスケ の ため 木 ノ 葉 の 里 の ため に 死んだ 。
♪~
( カカシ ) どういう こと だ ?
もし それ が 事実 だ と して も それ を サスケ が 知っている なら →
なぜ サスケ は 暁 に 手 を 貸す ?
あいつ なら イタチ の 意志 を 継ぎ 木 ノ 葉 へ 帰って くる はずだ 。
( マダラ ) フッ 。 サスケ の 師 と して 友 と して →
お前 ら は サスケ の 本心 を →
わかった つもりで いたんだろう が とんだ お門違い だ 。
( マダラ ) 本物 だ 。 本物 の 復讐 者 だ よ 彼 は 。
お前 が サスケ を そんなふうに した の か !?
いや 違う 。
サスケ 自身 が そう 選択 した の さ 。
そんな の … ウソ だ ~!
( マダラ ) 俺 も 賭け だった 。
彼 が イタチ の 意志 を 取る か →
はたまた 木 ノ 葉 へ の 復讐 を 取る の か 。
彼 は 復讐 を 選んだ 。
本心 は こちら 側 の 人間 だった と いう こと さ 。
( マダラ ) サスケ の 今 の 目的 …→
それ は うち は 一族 と イタチ を 追い込んだ →
木 ノ 葉 へ の 復讐 。
なんで …→
なんで あいつ が …。
どうして こんな こと に な っち まう 。
どうして 復讐 に 向か っち まう !?
しかたない の さ 。
それ が 血塗 られた うち は の 憎しみ の 運命 。
はるか 昔 から 永久 に 続いて きた 呪い の ような もの だ 。
呪い ? そう 。
はるか 昔 六 道 仙人 と 呼ば れる 忍 の 祖 から 始まる 憎しみ の 呪い 。
六 道 仙人 だ と ?
そんな もの は ただ の 神話 の はずだ 。
輪廻 眼 は 突然 変異 に すぎ ない と !
神話 は 事実 に なぞら れて 語ら れる 。
かつて 六 道 仙人 は 忍 宗 を 説き →
平和 を 導こう と した が →
夢 半ば に して その 時 が 来て しまう 。
六 道 仙人 は 忍 宗 の 力 と 意志 を 2 人 の 子供 に 託す こと に した 。
兄 は 生まれながら に 仙人 の 眼 …→
チャクラ と 精神 エネルギー を 授かり →
平和に は 力 が 必要だ と 悟った 。
弟 は 生まれながら に 仙人 の 肉体 。
生命 力 と 身体 エネルギー を 授かり →
平和に は 愛 が 必要だ と 悟った 。
仙人 は 最後 死 の 床 で 後継 者 を 決め なければ なら なかった 。
しかし その 決断 が 永 劫 続く 憎しみ の 呪い を 生んで しまった 。
どういう こと だ ?
仙人 は 力 を 求めた 兄 で は なく 愛 を 求めた 弟 こそ →
後継 者 に ふさわしい と そちら を 選んだ 。
長男 と して 当然 自分 が 後継 者 だ と 思い込んで いた 兄 は →
納得 せ ず 憎しみ の あまり 弟 に 争い を 仕掛けた 。
時 が 経ち 血 が 薄れて も 2 人 の 兄弟 の 子孫 は 争い 続けた 。
兄 の 子孫 は のち に うち は と 呼ば れ →
弟 の 子孫 は のち に 千手 と 呼ば れる ように なる 。
この うち は マダラ と 初代 火影 千手 柱 間 と の 戦い も →
運命 だった 。
お前 と 会う の は まだ 二 度 目 だ が →
千手 の 火 の 意志 が お前 の 中 に 宿って いる の が わかる 。
今 も お前 の 中 に 初代 火影 を 見る こと が できる 。
死んで も なお あいつ は 生き 続けて いる 。
俺 の 憧れ であり ライバル であり →
俺 の もっとも 憎んだ 男 。
千手 と うち は 。
火 の 意志 と 憎しみ 。
ナルト と サスケ 。 お前たち 2 人 は →
運命 に 選ば れた 次の 2 人 に なる だろう 。
うち は は 復讐 を 運命 づけ られた 一族 。
サスケ は うち は の 憎しみ を すべて 背負い →
その 憎しみ の 呪い を 世界 へ ぶつける つもりだ 。
もっとも 強い 武器 であり 友 であり 力 である →
憎しみ 。
それ が サスケ の 忍 道 だ !
( サスケ ) 千鳥 !
( エー ) エルボウ !!
雷 遁 で 威力 と 貫通 力 を 高めた 突き 攻撃 。
はたけ カカシ と 同じ 術 か 。
雷 遁 の 鎧 を まとった この わし に 触れる こと が できる と は …→
たいした 術 だ な 。
( 水 月 ) クソ 駄目 か ! ( ダルイ ) ああ 駄目だ な !
あれ で サスケ は 死んだ !
《 香 燐 : そんな … こんな チャクラ …》
や ぁ ~!!
ライガーボム !!
終わった な 。
《 あれ が … 雷 影 の 忍 体 術 か 。
これ で は もう サスケ は 生き ていまい 。
増 援 は いら なかった な 》
《 あれ が 万華鏡 写 輪 眼 か …》
フン !
シー 大丈夫 か ? ダルイ …。
そっち は ケリ が ついた の か ? かな …。
あの ライガーボム を 食らって 生きて る やつ なんて →
今 まで い なかった … あの 骨 に しろ 何 な んだ こいつ 。
俺 が 幻 術 で 押し 負けた 。
体 が まだ 思う ように 動か ない …。
ああいう 天才 は たまに 出て くる …。
《 うち は サスケ … しぶとい …。
増 援 か !?》
おい シー … うち は の 眼 前 と 少し 違わ ねえ か ?
万華鏡 写 輪 眼 か !?
《 そう か … だ から 雷 影 様 は →
あそこ まで の 活性 化 を …。
瞬 身 の 術 で 対抗 する 気 だ 》
ぬ ぁ ~!
僕 … 雷 遁 に 弱 すぎる かな ?
しびれて 上手く 液体 化 も でき やしない …。
《 雷 影 の チャクラ が むちゃくちゃ で かく なった 。
これ じゃ 尾 獣 並 だ ぞ !》
来い 小僧 !
《 天 照 !》
ぐ わ ぁ ~!
うわ ぁ !
炎 を 消す んだ ! ただ の 炎 じゃ ない 近づく な !
《 見て いる 視点 から 発火 する 天 照 !
これ が …》
雷 虐水 平 !
《 上手い ! 黒 炎 の 盾 !
雷 影 の 瞬 身 スピード は ケタ違い 。
眼 で 追い きれ ない なら 触れて は いけない 盾 に すれば いい 。
これ で 迂闊 に サスケ に は 攻撃 でき ない 》
《 黒 炎 を コントロール した の か !?
形態 変化 まで …。
イタチ より も 黒 炎 に 長 け て いる と いう の か ?》
雷 影 を なめる な !
雷 影 様 ! まさか …。
左腕 を くれて やる と は ね …。
とどめ だ !
ギロチンドロップ !
炎 遁 カグツチ ! 《 あいつ まだ …》
《 サスケ !》
《 砂 !》
《 これ は …》
砂漠 の 我 愛 羅 …。
( テマリ ) 鎌 いたち の 術 !
( カンクロウ ) これ が 消え ない 炎 … 天 照って やつ か 。
( 我 愛 羅 ) 侍 たち は 下がって いろ 。 これ は 忍 の 世界 の ゴタゴタ だ 。
あんた たち 侍 が 犠牲 に なる こと は ない 。
す … すまない 風 影 殿 。 う っ …。
どう なって んだ ろ ?
なぜ 邪魔 を した !? 風 影 。
返答 次第 で は 許さ ん ぞ !
あの まま あんた が 技 を 出せば →
黒煙 で 更に 体 を 傷つける こと に なった 。
それ に うち は サスケ に は 話し たい こと が ある 。
ボス ! シー 早く 止血 しろ !
でき 次第 サスケ を 叩く ! はっ 。
《 雷 遁 の 鎧 を まとった 雷 影 様 に 触る こと が でき →
2 つ の 大技 を 食らって も まだ 生きて いる 。
左 目 は 天 照 。
右 目 は その 天 照 の 黒煙 を →
形態 変化 さ せる 能力 と みて 間違い ない だろう 》
《 本当に ビー は この サスケ に 捕まった の かも しれ ない …》
《 忍 の 世界 まだ 先 が ある と いう の か 》
お前 の 目 は 昔 の まま だ な 。
(( 言った はずだ お前 は 俺 と 同じ 目 を して いる と 。
力 を 求め 憎しみ と 殺意 に 満ちて いる 目 。
己 を 孤独 と いう 地獄 に 追い込んだ 者 を →
殺し たくて うずうず して いる 目 だ ))
復讐 を 生きる 糧 と して も →
何も 解決 は し ない こと を 俺 は 実感 して きた 。
お前 なら まだ 間に合う 。
憎しみ に 取り 憑 かれ 1 人 の 世界 に 逃げ込む な 。
帰って こ られ なく なる ぞ 。
で 俺 が 帰った と して そっち に は 何 が ある ?
我 愛 羅 やめ とけ 。
説得 できる なら ナルト は 失敗 して ねえ じゃ ん 。
こいつ は 今や 暁 に まで 落ちた 犯罪 者 だ 。
お前 と は 違う 。 それ に 雷 影 や →
暁 に やられた 者 たち も 黙って は い ない 。
五 影 会談 を 襲撃 した 時点 で 国際 手配 さ れる 。
どの 道 こいつ に 未来 は ない 。
サスケ お前 は 俺 と 似て いる 。
この世 の 闇 を 歩いて きた 者 …。
だからこそ 小さな 光明 で すら 目 に 届く はずだ 。
昔 も そして 今 も …。
俺 は とっくに 目 を 閉じた 。
俺 の 目的 は 闇 の 中 に しか ない 。
私情 を 挟む な お前 は 風 影 だ ぞ 。
《 我 愛 羅 …》
あぁ 。
わかって いる 。
ナルト お前 は いずれ サスケ と 戦う こと に なる だろう 。
いや 俺 が お前 に サスケ を ぶつける 。
長き に わたる 因縁 の 戦い 。
うち は の 存在 を サスケ に 証明 さ せる 。
サスケ は お め え の オモチャ じゃ ねえ ! 勝手な こと 言って んな !
サスケ も 長門 の ように 心変わり さ せて やる と でも ?
それ こそ 勝手な 言い分 だ ぞ ナルト 。
人 を コントロール する に は →
心 の 闇 を 利用 する テクニック が 必要だ 。
長門 は たまたま 人 に 感化 さ れ やすい 子 だった が な 。
長門 とて め え を 一緒に す んな 。
やり 方 は 違って も あいつ は 本心 で 平和 を 望んで た 。
けど お め え は 違う !
フッ だ な 。
うち は の 存在 くだらない その 証明 が 目的 なら →
なぜ 尾 獣 を 集める ?
お前 の 目的 は いったい 何 だ ? 何 が 望み な んだ ?
そう だ な しいて 言う なら →
完全 体 に なる こと か 。
完全 体 ? どういう こと だ ?
お前 ら に 話して も あまり 意味 が ない 。
もっと 効果 的な 場 で 話す 。
お前 ら と の 会話 楽しかった よ 。 じゃあ な 。
サスケ …。
炎 遁 を ここ まで ガード さ れる と は 。
絶対 防御 は 健在だ な 。
( 黒 ツチ ) すげ ぇ !
( 香 燐 ) 見つけた ! ダンゾウ も いる !
《 すぐに サスケ に 知らせ ねえ と 。
しかし あたり は 強 ぇ チャクラ ばっ か だ な 》
《 フー : やはり 感知 タイプ が いた か 》
どうやら 敵 に は 感知 タイプ が いる ようです 。
いずれ ここ に 来る かも しれ ませ ん が どのように 。
( ダンゾウ ) このまま で いい 。 そい つら が 来たら →
その 混乱 に 乗じて 外 へ 出る 。
( 青 ) コソコソ 話す の は やめろ 。
( 青 ) 悪い が 俺 も 感知 タイプ だ 。
敵 に ここ が バレ た の も わかって る 。
だが あんた たち は 決して 動く な 。
敵 は こちら で 対処 する 。
《 オオノキ : この 会談 も おもしろく なり そうじゃ ぜ 》
まだ か シー ! もう 少し です 。
協力 する 砂 の 衆 ! 初 弾 は 俺 が !
続けて たたみかけ を お 願い する 。 よし 。
嵐 遁 レイザーサーカス !
赤 秘 技 機 々 三角 !
大 鎌 いたち !
連 弾 砂 時雨 !
《 サスケ !》
《 こ … これ って !》
我 愛 羅 … お前 以上 の 絶対 防御 だ 。
わし の 攻撃 を ガード して いた の も あれ か 。
《 この チャクラ … あの とき の 幻 術 と 同じ 》
なんか や ば そう だ な 。
《 試し たかった って の は これ か 》
《 この チャクラ … もう 前 の サスケ じゃ ねえ 。
冷た すぎる 》
何 だ あれ は ?
闇 の 力 か …。
両眼 の 万華鏡 を 開眼 した 者 だけ が 手 に する 力 →
第 三 の 力 … スサノオ だ 。
もしもし ? そこ の あなた 。
たまに は 空 から 日本 を →
眺めて みる と いう の は どう じゃ ろう ?
今回 は 環状 七 号 線 じゃ 。
通称 環 七 通り !
東京 の 大 動脈 に は 不思議な 景色 が いっぱいじゃ !
わ っ 家 が くっついて ます !
では そろそろ 出発 じゃ 。