NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 11 - 236 - 仲間 の 背中
( ナルト ) ハックション !
何 だ ? 虫 ?
こんな とこ に … お前 ずいぶん と 冒険 好きだ な 。
雷 の 国 まで 行く なんて 。
そう いや 虫 って いえば 誰 か を 思い出し そうな 。
えっ と … えっ と …。
ねえ これ から 戦争 に なる って ほんとな の ?
あぁ うち の 父ちゃん も 言って た ぜ 。
暁 を ぶ っ 倒す んだ って 。
( シノ ) そうだ 。 これ から 忍 世界 の 未来 が 決まる 戦争 が 始まる 。
シノ 先生 も 戦地 へ 行く の ?
あぁ 。 先生 は 怖く ねえ の か よ ?
バカ ! 先生 が 怖い わけ ないだ ろ 。
いや そんな こと は ない 。 え !?
先生 が 怖い の ? ウソ …。
だが 必ず 生きて 帰る と いう 自信 は ある 。
どうして ?
なぜなら 俺 に は 信頼 できる 仲間 が いる から だ 。
♪~
《 キバ : よし ! 両手 が ふさがれば 》
( スイカ ) む !?
貴 様 たち が オトリ で やつ が 本命 か 。
だが …。
《 火 遁 業 火 球 の 術 !》
たいがい 遠隔 の 術 を 得意 と する 者 は →
接近 戦 が 苦手だ 。
ぐ あっ !
( スイカ ) 弱 すぎる 。 しょせん 蟲使 い など この 程度 よ 。
シノ ! ( ヒナタ ) 大丈夫 !? シノ 君 。
(( スイカ : 弱 すぎる 。 しょせん 蟲使 い など この 程度 よ ))
( 紅 ) そう … 逃げ られて しまった の ね 。
面目 ねえ 。
気 に し なくて いい わ 。
あれ から 追加 情報 で わかった こと だ けど →
やつ は 滝 隠れ の 上 忍 から 抜けて 盗賊 に なった 男 よ 。
あなた たち が かなわなくて も しかた の ない 相手 だった 。
綱 手 様 に は 私 から 報告 を して おく わ 。
申し訳 あり ませ ん 。
くれぐれも シノ を 責めて は 駄目 よ 。 わかって る よ 。
でも あいつ 家 に 閉じこもった まま 出て きや し ねえ 。
プライド が 高い やつ だ から な 。
困った わ ね 。
ねえ あなた たち で シノ を 立ち直ら せて あげて 。
え ? でも どう やって ?
あいつ は 俺 たち の 言う こと なんて 耳 を 貸さ ねえ ぜ 。
では 命令 し ます 。
あなた たち で 里 の 南 に ある 温泉 地 に 行き なさい 。
シノ に も そう 言って 。
♪~
( シノ ) 何 か 用 か ? ( キバ ) バレ たか …。
( ヒナタ ) シノ 君 怪我 大丈夫 ? ( シノ ) 心配 ない 。 何の 用 だ ?
なんだ よ 用 が なくて 来ちゃ 駄目 か ?
俺 たち 八 班 だ ろ ?
気 に する な よ 。 いい じゃ ねえ か 1 回 くらい 負けた って 。
相手 は 上 忍 だった んだ 。
まだ 俺 たち は 中 忍 に も なって ねえ んだ ぜ 。
かなわなくて 当たり前だ ろ 。
ま ぁ お め え は 自分 が 強い って 自惚れ が すげ え から よ →
ショック が で か いんだろう けど 。
キバ 君 …。
なんだ よ 落ち込んで ん の は 別の こと か ?
まさか ナルト の お前 へ の リアクション が 薄い って こと と か ?
んな こと 気 に する な よ 。
あいつ は 俺 と 違って ガサツ な ところ が ある から な 。
あぁ わかった ! 気 に して ん の は →
サスケ の 奪回 作戦 に 1 人 だけ 参加 でき なかった こと か ?
でも よ あの 時 は お前 別 の 任務 に ついて た んだ 。
しかた ねえ だ ろ 。 帰れ !
帰ら ねえ 。 俺 たち は これ から 里 の 南 に ある 温泉 地 に 行く んだ 。
なぜ ?
その ほう が シノ 君 の 傷 も 早く 治る だろう し 。
行く つもり は ない 。
ま ぁ そう 言う と は 思った けど よ 。 ところが お前 は 断れ ない んだ な 。
これ は 命令 だ から な 。
った く … 絡み づらい 野郎 だ ぜ 。
あれ から ひと言 も 口 利か ねえ し よ 。
《 キバ 君 も 十分 絡み づらい けど …》
やっと 着いた ! 今日 は ゆっくり 休もう ぜ 。
うん 。
さ ~ て ひと っ 風呂 浴びよう ぜ 赤 丸 !
( 赤 丸 ) ワン ! イヤッホ ~!
うわ っ ! なんだ お前 も 入る の か 。
悪い か ? あぁ いや …。
《 そう いや こいつ の 裸 って … まさか 蟲 だらけ ?
う ぅ ! きも っ 》
入ら ない の か ?
《 百聞 は 一見 に しか ず 》
入る ぜ !
《 普通じゃ ねえ か …》
あぁ … 湯 あたり した 。
( キバ ) うわ ~!
な … 何 だ これ !?
( ヒナタ ) その 練習 私 たち も 混ぜて もらって いい ?
何 やって んだ よ ? 何も 。
まったく 素直じゃ ねえ な お前 は 。
隠す な よ 体 術 の 訓練 だ ろ ? だったら みんな で やら ない ?
どうせ 私 たち も その つもり で 来た から 。
どういう こと だ ?
お め え を 鍛えて もっと 強く する んだ よ 。
お め え みて え に プライド の 高い やつ が 立ち直る に は →
それ しか 方法 は ねえ 。
ま ぁ お前 だけ じゃ なく 俺 たち も 一緒に 訓練 積めば →
一石二鳥 だ し な 。
シノ 君 が 問題 だ と 思って いる の は →
蟲 の 操作 中 接近 戦 に 持ち込ま れた 時 の こと だ よ ね 。
だから そこ を 狙わ れて も →
負け ない 体 術 を 身 に つけよう と して いる 。
その とおり だ 。 だったら 一緒に やろう 。
体 術 なら 1 人 より 相手 が いる ほう が 効率 的だ し 。
わ … 私 が 相手 じゃ 物足りない かも しれ ない けど →
少し は 役 に 立てる と 思う 。
まずは スピード だ と 思う んだ 。
手数 で 相手 を 圧倒 する こと が できれば →
相手 が 印 を 結ぶ の を 封じる こと が できる し 。
異論 は ない 。 いき ます 。
♪~
もっと スピード を 上げる よ 。
お ぉ ヒナタ の やつ 本気だ ぜ 。
おら おら ! ヒナタ に やり込め られて 悔しく ねえ の か ?
悔しく は ない 。 なぜなら →
俺 は どんな 相手 であろう と 差別 は し ない 。
った く 絡み づれ え 。
シノ 君 私 を あの 盗賊 忍者 だ と 思って 。
(( 弱 すぎる 。 しょせん 蟲使 い など この 程度 よ ))
調子 が 出て きた ね 。
おら ! 敵 が 常に 1 人 だ と は かぎら ねえ !
よ ~ く 周り を 見ろ !
擬 獣 忍法 四 脚 の 術 !
スピード と 視野 が ついてきたら 最後 は イメージ だ よ 。
何 だ よ イメージ って 。
えっ と 敵 を 見極める って こと な んだ けど …。
つまり 敵 の 弱点 は どこ か →
地 の 利 は 生かせ ない か カウンター を 狙える か →
そういう こと を 考え ながら 戦う … と いう こと だ な ?
そう その とおり 。
なるほど な 。 確かに 手数 が 多い と →
目先 の こと で 頭 が いっぱいに なって →
そういう こと は 考え られ なく な っち まう から な 。
でも 大丈夫だ 。 俺 に は 頭脳 が もう 1 つ ある から な 。
な ? 赤 丸 。 ワンワン !
( キバ ) ギャ ~ ッ !
《 わ … 私 何 やって る んだろう …。
でも 隣 が 気 に なる 》
♪~
《 集中 して や がん な シノ の やつ 。
みるみる 腕 が 上がって る ぜ 》
《 すごい 上達 の 仕方 。
シノ 君 と は 手 合わせ した こと なかった けど →
接近 戦 の 潜在 能力 が ここ まで 高い なんて …。
けど 私 も 負ける わけに は いか ない 》
さ ~ て 最終 テスト と いく か 赤 丸 。 ワン !
牙 通 牙 !
何の 真似 だ !
よく かわした な 。 今 の が 最終 テスト だ 。
なに …? 俺 の 牙 通 牙 は な →
忍術 の 中 でも スピード は いちばん だ 。
死角 から の 牙 通 牙 を かわせりゃ たいした もん だ ぜ 。
訓練 は 終わり だ 。
それ じゃ これ で 八 班 の スリーマンセル は 復活 だ ね 。
だ な !
いい や … 俺 は お前たち と スリーマンセル を 組む 気 は ない 。
どうして だ よ !?
なぜなら 俺 に は その 資格 が ない から だ 。
確かに 俺 の 強 さ は 増した 。 だが それ でも →
俺 に は お前たち の 背中 を 守る 自信 は ない 。
シノ 君 …。
すまない …。
て め え ! よく そんな こと が 言える な !
俺 だって ヒナタ だって →
て め え を 立ち直ら せる ため に 今 まで 努力 して きた んだろう が !
感謝 は して いる 。 ざ けん な !
やめて ! キバ 君 !
て め え が そんな 情け ねえ やつ だ と は 思って も み なかった ぜ 。
ワン ! ワン !
これ って 紅 先生 から の 連絡 鳩 。
見ろ よ 。
シノ 君 ! あの 盗賊 が 近く に !
俺 は 行く ぜ 。 で でも →
手紙 に は 紅 先生 が 着く まで 戦う なって …。
わかって る って 。 戦わ なきゃ いい んだ ろ 。
尾行 は 俺 たち 八 班 の お家芸 だ 。
とにかく 俺 は 行く 。 今度 こそ やつ を 逃がさ ねえ !
私 も 行き ます 。
じゃあ … あば よ シノ !
ワン !
シノ 君 … さっき キバ 君 の こぶし を どうして よけ なかった の ?
今 の シノ 君 なら できた のに 。
それ は …。 私 は 今 でも 八 班 の 背中 は →
シノ 君 が 守って くれて る と 信じて る 。
この先 だ 。
白 眼 !
( ヒナタ ) 見つけた !
とりあえず 尾行 だ 。 うん 。
《 スイカ : 来た か …》
クゥ ~ ン 。 この 臭い … 気づか れた か !?
向こう は 尾行 だけ じゃ 済まして くれ ない ようだ ぜ 。
来る ぞ !
クソッ !
火 遁 ! 紅 地 蜘蛛 !
や ばい ! 上 に 行く しか ねえ !
キバ 君 これ !
囲ま れた か …。
また お前 ら か 。 身のほど を 知る こと も 必要だ 。
蒼女 郎 !
( スイカ ) 逃がさ ねえ よ 。
火 遁 ! 火炎 旋風 !
( キバ / ヒナタ ) うわ ぁ ~ っ !
フン 終わった な 。
なに ? これ は 蟲 。
シノ 。 シノ 君 。
また 貴 様 か 。 蒼女 郎 。
クッ これ じゃ 動け ねえ 。
まずは 貴 様 から だ 。 シノ ! シノ 君 !
お前 の 弱点 は 知っている 。 ハァッ !
(( 弱 すぎる 。 所詮 蟲使 い など この 程度 よ ))
なに !?
ならば 。
バカな 。 俺 は お前 に は 負け ない 。
なぜなら 俺 は あの とき の 俺 で は ない から だ 。
《 接近 戦 が 駄目 なら …。
印 が 結べ ん 》
まだ こんな もの で は ない !
グァッ 。 よくも 俺 の 仲間 を 苦しめた な 。
よくも 俺 と 蟲 を 侮辱 した な 。 グァッ !
強 え シノ 。 食らえ 鉄 山 靠 。
ヌァ ~ ッ !
柔 拳 。 グァッ 。
いく ぜ 赤 丸 。 ワン 。
とどめ だ 。
グァ ~ ッ !
紅 先生 。
どうやら 私 の 出番 は なかった よう ね 。
ヘッ 当たり前だ ぜ 。
でも 倒 せた の は ほとんど シノ 君 の おかげ だ けど 。
まあ な 。 ク ~ ン 。
これ で 八 班 は 本当に 復活 ね 。
ああ 。 シノ 俺 は なお め え に だったら いつ だって 背中 を 預ける ぜ 。
私 も 。 わかった 。 なぜなら …。
俺 たち の 間 に 理屈 は いら ねえ っつ ~ の 。
そう だ な 。
ここ まで 来たら せっかく だ も の 温泉 に 入ら ない と ね 。
いい お 湯 です ね 。
それにしても あなた たち だけ で 勝てる なんて →
ほんとに 強く なった わ 。
でも あなた と キバ 2 人 で 来た とき は ちょっと 焦った けど 。
もし かして 紅 先生 私 たち の こと ずっと 見て ました ?
なんの こと ?
まさか あの 忍者 が この 温泉 の 近く に 潜伏 して た の も …。
偶然 よ 偶然 。
ウギャ ~ ッ !
て め ぇ シノ いいかげんに しろ よ 。
お前たち に も いつか わかる 。 戦い は 怖く ない 。
なぜなら 自分 の 背中 は 必ず 仲間 が 守って くれて いる 。
( みんな ) うん 。 わかった 。
ふわ ぁ ~ 誰 だ っけ かな ? や っぱ 思い出せ ねえ や 。
クシュンッ 。 ん ? ん ?
( 開演 ブザー )
( 美 空 ) 皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お 楽しみ ください 。
( 拍手 )
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。