NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 12 - 249 - 「ありがとう」
(( イルカ 大丈夫 ?
( イルカ ) 母ちゃん !
父ちゃん 母ちゃん が !
なぜ 避難 所 で おとなしく して い なかった 。
母さん の こと は 父さん に 任せて お前 は 早く 逃げろ !
嫌だ 父ちゃん と 母ちゃん を 置いて 1 人 だけ 逃げ たく なんか ない !
僕 が 母ちゃん を 守る !
ガキ が 図 に のる な ! 子供 を 守る の が 親 の 役目 だ !
里 の 被害 を 防げ ! 九 尾 を 城壁 から 外 へ 追い出す のじゃ !
わし が 術 を 成す まで 時 を 稼げ ! 攻撃 の 手 を 緩める な !
はっ ! 行く ぞ !
忍法 口 寄せ !
出 で よ 猿 候 王 猿 魔 !
( 猿 摩 ) 九 尾 か 封印 が 解けた の か ?
里 から 押し出す 。
金剛 如意 じゃ !
わかった 変化 !
いく ぞ ! 猿 魔 。 おう !
伸びよ !
里 の 外 へ は 追いやった 。
手 を ゆるめ ず 次々 に 仕掛ける のじゃ 。
《 ミナト どこ に おる ?》
さすが 四 代 目 火影 。
この 俺 に 手 傷 を くれ 九 尾 を 引き離す と は な 。
だが 九 尾 は いずれ 俺 の もの に なる 。
俺 は この世 を 統べる もの 。
やり よう は いくら で も ある 。
《 あの 感じ ウソ で 言って いる んじゃ ない 》
四 代 目 が 来る まで 足止め を かけろ !
イルカ …。
離せ !
父ちゃん と 母ちゃん が まだ 戦って んだ !
いい か お前 ら 若い 世代 は 九 尾 に 近づく な 。
( 紅 ) どういう こと ?
これ は 他 里 と の 戦争 で は なく 里 内 の ゴタゴタ だ 。
お前たち が 命 を かける もの で は ない 。
勝手な こと を 言う な !
落ち着け 紅 。
お前 だって 忍 だ 。
いつまでも 生きて い られる わけじゃ ない 。
だが 娘 よ 。
お前 は せめて わし の 孫 と なる 子 に →
火 の 意思 を 託せ 。
それ を 父 と の 約束 に して くれ 。
お前 を 信頼 して る ぞ 。
ひどい …。
くっ また あれ を やる 気 か 。
三 代 目 様 。
口 寄せ の 術 !
これ は …。 四 代 目 だ !
(( 俺 は この世 を 統べる 者 ))
《 クシナ すまない 》
少し の 間 九 尾 を 押さえて いて くれ 。
( ガマ 文 太 ) いくら ワシ でも コイツ は そう 押さえて おけ んで 。
これほど 大きな もの を 飛ばす の は →
それなり の チャクラ が いる 。
ミナト 。
九 尾 ごと 飛んだ の か ?
あっ ちか !
すぐに 結 界 を 張ら ない と 。
《 チャクラ が もう …》
私 は まだ やれる わ ミナト 。
ハァ ハァ ハァ …。 クシナ !
( 泣き声 )
起こしちゃ った わ ね 。
ごめん ね ナルト 。 クシナ 。
このまま 九 尾 を 引きずり込んで 死ぬ わ 。
そう すれば この先 九 尾 の 復活 時期 を →
延ばす こと が できる 。
残り 少ない 私 の チャクラ で あなた たち を 助ける に は →
それ しか ない 。
今 まで いろいろ ありがとう 。
クシナ … キミ が 俺 を 四 代 目 火影 に して くれた 。
キミ の 男 に して くれた 。
そして この 子 の 父親 に して くれた 。
それなのに …。
ミナト … そんな 顔 し ないで 。
私 は 嬉しい の 。 あなた に 愛さ れて いる 。
それ に 今日 は この 子 の 誕生日 なんだ から 。
なにより もし 私 が 生きて て →
家族 3 人 で 暮らして る 未来 を 想像 したら →
幸せ だって こと 以外 想像 でき ない んだ もん 。
ただ 心残り が ある と すれば →
大きく なった ナルト を →
見て み たかった な …。
クシナ … キミ が 九 尾 と 一緒に 心中 する 必要 は ない よ 。
その 残り 少ない チャクラ は ナルト と の 再会 の ため に 使う んだ 。
え ?
キミ の 残り の チャクラ を すべて ナルト に 封印 する 。
八 卦 封印 に 組み込んで ね 。
そして 九 尾 は 俺 が 道連れ に する 。
人 柱 力 で ない 俺 が できる 封印 術 は 屍 鬼 封 尽 だ 。
でも あの 術 は 術 者 が 。
それ に もう 一 つ 俺 に 封印 する 九 尾 は 半分 だけ 。
これ だけ の 力 は 物理 的に 封印 し きれ ない 。
そして 戦略 的に も でき ない 。
キミ を 道連れ に した 九 尾 の 封印 は →
復活 まで 人 柱 力 が 不在 と なって →
尾 獣 バランス が 崩れて ダメだ 。
屍 鬼 封 尽 なら 俺 と 一緒に 九 尾 を 半分 だけ 永久 に 封印 できる 。
だから 九 尾 の もう 半分 は …))
(( 自 来 也 : もしかしたら お前 が 予言 の 子 な の かも しれ ん のう 。
え ? 何 が です ?
この先 忍 の 世界 は おそらく 大変な こと に なる 。
その とき の 救世 主 が その 予言 の 子 だ ))
(( ナルト に 封印 する 。 八 卦 封印 で ね 。
キミ の 言い たい こと も わかる 。
でも 自 来 也 先生 が 言って いた 世界 の 変革 の こと …。
そして それ に 伴って 起きる 災い の こと 。
今日 確信 した こと が 二 つ ある 。
キミ を 襲った 面 の 男 … ヤツ は 必ず 災い を もたらす 。
そして それ を 止める の は … この 子 だ 。
自 来 也 先生 が 名付け親 の この 子 は →
人 柱 力 と して 未来 を 切り 拓 いて くれる 。
なぜ か そう 確信 した んだ 。
ミナト でも …。
屍 鬼 封 尽 !
( ミナト ) この 子 を 信じよう 。
なん たって 俺 たち の 息子 なんだ から 。
( 猿 魔 ) あの 印 … まさか もう …。 ( ヒルゼン ) あぁ 屍 鬼 封 尽 だ 。
この 屍 鬼 封 尽 の あと キミ の チャクラ を ナルト に 封印 する 。
九 尾 の 人 柱 力 と して 力 を コントロール しよう と した とき →
キミ が 助けて あげて ほしい んだ 。
私 たち の 息子 …。
だからこそ そんな 重荷 を ナルト に は 背負わ せ たく ない !
それ に なんで 屍 鬼 封 尽 なんか !
私 が 大きく なった ナルト に 会う ため …。
それ も ほんの わずかな 時間 の ため に →
あなた が 死ぬ こと なんて ない じゃ ない !
ナルト の そば に いて 成長 を →
見守って いて ほしかった の に なんで …。
尾 獣 バランス の ため … 国 の ため … 里 の ため に →
ナルト が 犠牲 に なる こと ない じゃ ない !
私 なんか の ため に あなた が 犠牲 に なる こと ない じゃ ない !
国 を 捨てる こと 里 を 捨てる こと …。
それ は 子供 を 捨てる の と 同じ こと だ よ 。
国 が 崩壊 した キミ なら その こと が よく わかる だろう 。
国 を 持た ない 人 たち が →
どれほど 過酷な 人生 を 強い られる か …。
それ に 俺 たち 家族 は … 忍 だ 。
それ と 俺 が 生きて いた ところ で キミ に は 勝て ない 。
ほんの 少し の 間 であって も →
母 である キミ が ナルト へ 伝え られる もの に →
俺 なんか が 太刀打ち でき ない 。
それ は 母親 の 役目 だ よ 。
これ は キミ の ため だけ じゃ ない … ナルト の ため に やる んだ 。
息子 の ため なら 死んだ って いい … それ は 父親 でも できる 役目 だ 。
三 代 目 様 どう なった んです ?
ダメじゃ 。 ここ より 先 は →
九 尾 を 外 へ 出さ ぬ よう に 張った 結 界 の せい で 入れ ぬ !
あやつら 自分 たち だけ で 九 尾 を どうにか する つもりじゃ !
《 おのれ … 四 代 目 火影 !》
封印 !
《 体 が しびれる …。
ここ まで 重い チャクラ だ と は …》
《 おのれ !》
やはり 屍 鬼 封 尽 の ようじゃ 。 本当に 使う と は …。
しかし まだ 九 尾 が !
封印 し きれ なかった の か ? 小さく は なった が …。
よし あと は 八 卦 封印 だ 。
九 尾 を ナルト に 封印 する 。
《 儀式 用 の 台座 ? わし を また 封印 する 気 か !
しかも あんな ガキ に !》
( 咳き込む 声 )
クシナ ! 大丈夫 ?))
《 ここ だ ~ っ !》
(( ミナト : これ は … 父親 でも できる 役目 だって 言った のに …。
じゃあ 母親 なら なおさら でしょ 。
子供 が いる の か !? かばった んだ 。
《 キサマ ら ~ っ !》
夫婦 ゲンカ で 私 が 負けた の は … 初めて ね 。
わかった わ 。 それ だけ あなた が 本気だ って こと …。
ありがとう クシナ 。
口 寄せ の 術 。
( ゲロ 寅 ) ぐ は っ 九 尾 !
って 四 代 目 ! お前 も な んじゃ こりゃ !?
ゲロ 寅 お前 に 封印 式 の 鍵 を 渡す 。
その あと すぐに 自 来 也 先生 へ 蔵 入り して くれ 。
そう か … ミナト の ヤツ 自分 の 子 を 人 柱 力 に して →
里 を 救う つもりじゃ 。
たしかに 鍵 は 預かった 。 なら 行く けん の 。
これ で 安心だ 。
クシナ … もう 命 が もち そうに ない 。
そろそろ 八 卦 封印 を やる よ 。
俺 の チャクラ も ナルト へ 少し 組み込み たい んだ 。
当分 は 会え ない …。 今 ナルト に 言い たい こと を 言って おこう 。
ナルト … 好き嫌い し ないで →
いっぱい 食べて 大きく なり なさい 。
お 風呂 に は 毎日 ちゃん と 入って あたたまる こと 。
それ と … 夜更かし し ないで いっぱい 寝る こと 。
それ から … お 友達 を 作り なさい 。
たくさんじゃ なくて いい から … 本当に 信頼 できる お 友達 を 。
数 人 で いい の …。
お 母さん は 苦手だった けど … 勉強 や 忍術 を しっかり やり なさい 。
ただし 得意 不得意 が 誰しも ある もの だ から →
あまり うまく いか なくて も 落ち込ま ないで いい から ね 。
アカデミー で は 先生 や 先輩 の こと を 敬い なさい 。
あ … それ と 大切な こと 。 忍 の 三 禁 に ついて …。
特に お 金 の 貸し借り に は 気 を つける こと 。
任務 金 は ちゃんと 貯金 する こと 。
お 酒 は … 二十 歳 に なって から 。
飲み すぎて は 体 に さわる から ほどほどに する こと 。
それ と 三 禁 で 問題 な の が 女 。
母さん は 女 だ から よく は わから ない けど →
とにかく この世 は 男 と 女 しか い ない から …。
女 の 人 に 興味 を 持つ こと に なっちゃ う けど →
変な 女 に 引っかから ない ように ね 。
母さん の ような 人 を 見つけ なさい 。
それ と … 三 禁 と いえば もう 一 つ 。
自 来 也 先生 に は 気 を つけ なさい って ばね 。
ハァ … ハァ …。
ナルト … これ から つらい こと 苦しい こと … いっぱい ある 。
自分 を ちゃんと 持って … そして 夢 を 持って 。
そして 夢 を 叶えよう と する 自信 を 持って …。
もっと もっと … もっと もっと …。
本当に いろいろな こと を 一緒に 教えて あげ たい …。
もっと 一緒に いたい …。
愛し てるよ …。
ミナト ごめん … 私 ばっかり 。
う うん いい んだ 。
ナルト … 父さん の 言葉 は →
口うるさい 母さん と 同じ か な 。
八 卦 封印 ))
ごめん ね 。
あなた を 九 尾 の 器 に して しまった 。
私 たち の 重荷 を 背負わ せて しまった 。
あなた と 一緒に 生きて あげ られ なかった 。
愛情 を 注いで あげ られ なかった 。
( ナルト ) 謝ら ねえ で くれよ 。
俺 は 人 柱 力 だ から 昔 は つらい とき も あった けど →
父ちゃん も 母ちゃん も 別に 恨んだ こと なんて ねえ 。
そりゃ あ 親 の 愛情 って の は 正直 よく わかん なかった 。
父ちゃん も 母ちゃん も ずっと い なかった から よ 。
なんとなく しか …。
でも 今 は わかる 。
自分 の 命 を 俺 の ため に くれた 父ちゃん と 母ちゃん …。
俺 の 器 に も 九 尾 より 先 に 愛情 が 入って る って わかった から 。
だから 俺 も 幸せだ !
父ちゃん と 母ちゃん の 子 で よかった 。
《 ミナト … 聞いて る ?
私 たち の 思い … ちゃんと この 子 に 届いて た よ 》
ナルト ! 私 を 母 に して くれて ありがとう 。
ミナト を 父 に して くれて ありがとう 。
私 たち の もと に … 生まれて きて くれて →
本当に … ありがとう 。
( 開演 ブザー )
( 美 空 ) 皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり →
お 楽しみ ください 。
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』 2 時間 スペシャル 。