NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 13 - 279 - 白 ゼツ の 罠
( ゼツ ) ぐ わ ぁ !
( サクラ ) それにしても どう やって →
ネジ さん の チャクラ の まま 変化 できた の ?
アンタ 吸い取った 相手 の チャクラ を そのまま 利用 して →
同じ チャクラ に 変化 できる の ね ? そうでしょ ?
《 シノ : 今 は 大戦 の 真っ只中 。
そんな とき 味方 の 部隊 に 白い ヤツ が 紛れ込んだ 。
部隊 の 周囲 に は 結 界 が あり 簡単に は 侵入 でき ない 。
だが どうやら 結 界 の 漏れ が ある らしい 。
俺 たち 八 班 は そこ を 探り に 来た のだ が 》
( キバ ) おいおい これ って 俺 たち →
や ば いとこ に 入り込 ん じ まったん じゃ ねえ の か ?
( シノ ) だ が これ で はっきり した 。
ここ が 結 界 の 漏れて いる 場所 だ ここ から ヤツ ら は 潜り込んだ 。
( ヒナタ ) けっこうな 数 が いる みたい 気 を つけて ね 。
白 眼 !
キバ 君 ! ( キバ ) 牙 通 牙 !
( ゼツ ) ぐ わ っ !
秘術 蟲玉 !
シノ 君 !
いったい 何 体 いる んだ よ ?
( シノ ) ヤツ ら に 迂闊 に 触れる な 。
なぜなら 俺 たち の チャクラ を 吸収 する 。
んな こと 言った って 触ら なくて どう やって 倒す んだ !?
( ヒナタ ) さっき 連絡 ミミズク を 飛ばした の 。
もう すぐ 封印 班 が 来て この 炭坑 を 封印 して くれる はず 。
( キバ ) それ まで もちこたえる しか ねえ の か 。
クソ このまま じゃ ジリ 貧 だ ぜ 。
ヒナタ さん キバ さん シノ さん !
来た 。 封印 班 か 。
すぐに ここ を 封印 し ます 。 こちら から 出て ください !
逃がす か !
しつこい んだ よ 通 牙 !
なに ? 地面 の 油 に 。 ( 赤 丸 ) ワンワン !
採掘 に 使う 起爆 札 。
まずい 爆発 する ぞ 。
赤 丸 ダイナミックマーキング だ ! ワンワン !
キャン !
( 咳き込む 声 )
ゲホッ ゲホッ ! 大丈夫 か ? 赤 丸 。
ク ~ ン 。
ひで ぇな こりゃ 。
誰 か いる か ? シノ ! ヒナタ !
( シノ ) 俺 なら ここ に いる 。
シノ 無事だった の か ! ああ 。
ヒナタ は ? わから ない 。
まさか あんな ところ に 起爆 札 が あった なんて …。
チッ ! とにかく ヒナタ を 捜そう ぜ 。
キバ お前 の 鼻 で 捜せ ない の か ?
ダメだ 。 煙 の に おい が ひどくて 。
ヒナタ ! ヒナタ !
どうやら 敵 の 気配 は ねえ 。
白い ヤツ ら は みんな 吹き飛んだ みたいだ な 。
不幸中の幸い だ ぜ 。
それにしても こうぶ っ 壊れちゃ 出口 も 塞がって んじゃ ねえ の か ?
うん ? キバ !
おい !
ダメだ … 死んで る 。
誰 だ ?
キバ 君 ! シノ 君 !
ヒナタ ! 無事だった か ! ワン ! ワン !
床 が 崩れて 下 の 階 に 落ちちゃ って 。
それ って …。
かわいそうな こと を しち まった 。
確か 封印 班 は もう 一 人 いた な 。 早く 捜して やら ねえ と 。
そう だ ね 。 早く 見つけて 脱出 し ましょう 。 ( シノ ) ああ 。
脱出 は でき ない 。
あん ? なんで だ よ ?
彼 の 死因 は 爆発 に よる もの で は ない 。
致命 傷 と なった の は クナイ に よる 刺し傷 だ 。
それ じゃ コイツ は 爆発 の あと に 殺さ れ たって の か ?
そう だ 。 まだ ヤツ の 生き残り が いる 。
ヤツ は 吸い取った チャクラ の 持ち主 に 変化 する こと が できる 。
俺 が ヤツ なら この どさくさ に 紛れ 再び 部隊 に 潜入 する こと を 企む 。
この 中 に ニセ モノ が いる って の か ?
その 可能 性 が ない わけで は ない 。
おいおい ! 俺 たち 同じ 班 だ 。 ニセ モノ が いたら 気づく だろう 。
そう だろう か ?
ヒナタ なぜ 白 眼 を 使わ ない ?
それ は 封印 班 の 結 界 術 が 半端に 発動 して て …。
それ で 白 眼 が 乱れちゃ って …。
それ は 本当 か ?
お前 ヒナタ を 疑う の か よ ?
キバ 鼻 が 効か ない と いう の は 本当な の か ?
俺 まで 疑う の か ?
そういう テメエ こそ 本物 なんだろう な ?
俺 は さっき の 戦い で ヤツ に は 触れて い ない 。
けど 蟲 から お前 の チャクラ は いくら でも 吸い取れ んだ ろ 。
そう であれば 証明 する 手立て は ない 。
だが 俺 は ホン モノ だ 。
俺 だって ホン モノ だ ぜ 。
わ 私 も です 。
無意味な 論争 だ 。
なぜなら 誰 も 自分 が ホン モノ である こと を 立証 でき ない 。
わかった よ 。
そんなに 信用 でき ねえ なら 別 行動 に しよう ぜ 。
俺 は 勝手に 残り の 1 人 を 捜す 。
行く ぞ 赤 丸 。 キバ 君 !
どうやら 俺 たち も →
互いに 信じ 合って い ない ようだ な 。
う ぅ …。
助かった 。
手 を 貸して くれ ない か ?
え ? ギャーッ !
どうした ?
第 2 の 犠牲 者 が 出 ち まった 。 ひどい …。
やはり この 中 に ニセ モノ が いる 。
何の 真似 だ ? と ぼける な よ 。
殺さ れた アイツ は これ を 握りしめて いた 。
この ニオイ は お前 の 服 の 切れ端 だ ぜ 。
シノ お前 が ニセ モノ だ な ? チッ !
急に ニセ モノ だ と か 言い出して →
最初 から どうも おかしい と 思った んだ よ 。
切れ端 は さっき の 爆発 で 吹き飛んだ もの だ 。
それ に もし 俺 が ニセ モノ なら →
どうして わざわざ そんな こと を 言い出す 必要 が ある ?
最初に 言い出せば いちばん 疑わ れ ねえ と でも 思った んだ ろ ?
だが あいにく そんな こと で 騙さ れる 俺 じゃ ねえ ぜ !
覚悟 し な !
待て キバ ヒナタ !
ニセ モノ に おどらさ れれば 同士討ち に なる 。
ヤツ は それ を 狙って いる 。
そう なれば 思う 壺 だ !
♪~
《 この 状況 で 一 つ だけ 確定 した こと が ある 。
ニセ モノ は 1 人 。
なぜなら 2 人 と も ニセ モノ なら ここ は 躊躇 なく 俺 を 襲う はず 。
つまり ヤツ は 俺 と もう 1 人 の 本物 が 潰し 合う の を 待って いる 》
どう する んだ よ ! ずっと このまま で いる 気 か ?
一 つ だけ いい 方法 が ある 。 ジャンケン だ 。
は ? ジャンケン って グー チョキ パー の ?
そう だ 。 それ で 負けた 者 が みんな の 質問 に 答える 。
それ って 順番 に 答えれば いい んじゃ ねえ の か ?
ダメだ ジャンケン だ 。
なんで こんな ところ で ジャンケン なんだ ?
(3 人 ) ジャンケンポン !
勝った 。
(2 人 ) ジャンケンポン 。
チッ …。 お前 の 好きな もの は ?
ビーフジャーキー 。 そして 赤 丸 と の 散歩 だ 。
ワンワン !
いい だろう 次 。
ジャンケンポン 。
あいこ で しょ 。
ジャンケン …。 なあ これ ジャンケン いら なく ねえ か ?
いい や これ が いちばん 重要な んだ 。
ジャンケンポン 。
あ … 私 の 負け 。
お前 の 好きな もの は ?
私 の 好きな もの は 甘い もの 。
あ ? ウソ だ ろ ?
何 ? 何 が 違う の ?
だって お前 が 好きな の は ナルト だ ろ ?
えっ ええ … これ って そんな 質問 コーナー な の ?
ハハハッ ウソ だ よ ウソ !
次に いく ぞ 。
なんだ よ 冗談 の 通じ ない ヤツ だ な 。
いい から 次 だ 。 ヘイヘイ 。
ジャンケンポン 。
あいこ で しょ 。
お め え の 負け だ 。 じゃあ 聞く ぜ 。
これ は 本物 の シノ に しか 答え られ ねえ 質問 だ 。
サスケ 奪還 の とき お前 だけ 仲間はずれ で →
本当 は どう 思って た ?
その 質問 に は 答え られ ない 。
いや 答え たく ない 。
そんな の アリ かよ !
そんな こと 言ったら これ やって る 意味 ねえ だろう が 。
真実 を 知り たければ 俺 を 倒す んだ な 。
なんだ と !
それ に 意味 は ある ジャンケン の 。
ジャンケンポン 。
ポン !
また 勝った 。 ジャンケン …。
絶対 ジャンケン いら ねえ だ ろ 。
これ が いちばん 重要な のだ 。
ジャンケンポン 。
シノ 君 の 番 だ よ 。
この 勝負 は ここ まで だ 。
は ? なに お前 勝手な こと 言って る んだ !
考えて みれば ヤマト 隊長 が 捕らわれて いる 以上 →
ヤツ ら が 俺 たち の 個人 情報 を 聞き出して いる 可能 性 が 高い 。
俺 たち の 個人 情報 なんて こと まで 聞く か ?
聞く だろう 。 なぜなら →
ヤツ ら は 俺 たち の 誰 か に 化ける こと を 作戦 と して いた 。
なら 一人ひとり の 趣向 や 癖 に いたる 情報 は 重要 と なる 。
そう いわ れりゃ そう だ けど 。
それ じゃ 今 まで の こと 全部 無意味じゃ ねえ か よ 。
何度 も 言わ せる な 。 ジャンケン を した こと に 意味 が ある 。
俺 は やはり お前たち を 信じ られ ない 。
2 人 と も 倒さ せて もらう !
シノ ! テメエ 何 し や がる 。
クソッ こう なりゃ 相手 して やる 。
いく ぞ 赤 丸 ! ワンワン 。
おり ゃあ 牙 通 牙 !
キバ 君 私 も 手 を 貸し ます 。
きっと 彼 が ニセ モノ 。
はっ !
は ぁ ~!!
逃がし ませ ん !
この 炎 なら 蟲 も 使え ない 。
覚悟 し な くらえ 牙 通 牙 ! ワンワン !
ぐ わ ぁ !
キバ …。
やった ぜ これ で 脱出 できる 。 ワンワン !
そう ね 。
私 一 人 が 。
なに !?
は ぁ !!
あっ 赤 丸 !
ジャジャーン ! 真 打ち 登場 。
お前 が ニセ モノ だった の か 。
変な こと を 聞か れ はじめた とき は どう なる か と 思った けど →
ヤツ の 言って いた とおり →
ヤマト から 聞きだした お前たち の こと が 役 に 立った ね 。
おかげ で まんまと 仲間割れ して くれちゃ って →
助かっちゃ った 。
犬 っこ ろ の いない お前 なら 僕 でも 勝てる ね 。
それ じゃあ 俺 は 本物 の シノ を …。
なんて バカな んだ !
( シノ ) その とおり だ 。
なぜなら 本当に お前 は バカだ から だ 。
やっと 正体 を 現した な 。
あれ !? 生きて た の ? どうして …。
お前 の おかげ で 大事な 蟲 たち を →
犠牲 に し なければ なら なく なった が …。
蟲 ? それ じゃあ さっき 倒した の は 蟲 分身 か 。
そういう こと だ 。
どうして 僕 が ニセ モノ だって わかった んだ ?
どっち が ニセ モノ か わかって いた わけじゃ ない 。
俺 たち が 最初に 3 人 で 向かい合った とき から →
ずっと 心 の 中 で 思って いた 。
3 人 の 中 に ニセ モノ が いた と して も →
その 姿 で 居 続け られたら →
本気で 戦う こと など できる の か と 。
(( う お っ !
柔 拳 ! ぐ わ っ !
とどめ だ !
ぐ わ ぁ !!))
( シノ ) 心 を 許した 仲間 を →
そんな 姿 を した ヤツ を 倒 せる のだろう か と 。
そして 更に バカな 考え が よぎった 。
そんな ヤツ に やられる なら 本望 かも しれ ない 。
そう 思い いたった とき シンプルな 答え が 出た 。
ならば 本物 である 俺 が やられれば いい 。
そう すれば お前 は 必ず 正体 を 現す 。
それ を さっき の ジャンケン に 託した 。 ジャンケン ?
やっぱり あれ は ハンドサイン 。
(( なあ これ ジャンケン いら なく ねえ か ?
いや これ が いちばん 重要な んだ ))
( キバ ) そう 言わ れて 自然 と 読み取 っち まった 。
あの とき お前 が 送って きた の は →
俺 の 指示 どおり に しろ 。
そして その あと に 言った 言葉 が 。
(( 真実 を 知り たければ 俺 を 倒す んだ な ))
何の こと か よく わかん なかった けど →
お前 が 攻撃 して きた から 反射 的に 俺 は お前 を 。
結果 オーライ だ 。
お前 が 俺 の 分身 を 倒して くれた おかげ で →
ヤツ は 正体 を 現した 。
そして サイン を 読み取った お前 は 本物 だ キバ 。
そんな 小細工 を して や がった の か 。 なら 2 人 相手 に する まで だ !
無駄だ 。 なぜなら すでに お前 は 完全に 俺 の 術中 に いる 。
お前 が 殺した 2 人 の 仇 だ 。
秘術 ! 蟲 竜巻 !
ぐ わ ~ っ !
とりあえず 礼 は 言 っと く ぜ シノ 。
それにしても 俺 は 仲間 と 戦う の を とまどって いた のに →
お前 と きたら ウキウキ と 俺 の 分身 に 牙 通 牙 を くらわ せる と は 。
お前 が そう しろ って 言った んだ ろ !
それ に お前 だって 俺 に 攻撃 して きた じゃ ねえ かよ !
ニセ モノ が どちら か わから ない 以上 手 を 抜いて 攻撃 する と は いえ →
女 に 襲いかかる など でき ない 。
ケッ ! 紳士 面し や が って !
しかし ニセ モノ は 倒した が 本物 の ヒナタ は どこ だ ?
大丈夫 か ヒナタ ?
キバ 君 赤 丸 。
あっ … シノ 君 。
俺 は 最後 か 。
( キバ ) は ぁ 。 ( ヒナタ ) いったい 何 が あった の ?
なに どう って こと ねえ よ 。
しかし 今回 の 事件 で 危うく 忍 連合 の 最高 機密 が →
ヤツ ら に 漏れ そうに なった 。
なに 最高 機密 って ?
お前 が ナルト を 好きだ と いう こと だ 。
えっ どうして !?
それ は キバ が お前 を からかおう と して →
うっかり 口 を …。
バカ ! な に 言って んだ よ !
ほら アイツ ら 俺 たち に 化ける ため に →
ヤマト 隊長 から いろんな 個人 情報 聞き出して る みたいで よ !
《 待てよ … つう こと は →
もし かして ヤマト 隊長 だけ が 知って る あの 秘密 も !》
《 あの とき の あんな 秘密 も …》
《 こんな 秘密 も ?》
ヤツ ら は 絶対 にぶ っ 潰す ! 1 匹 残ら ず !
(3 人 ) おお ~ っ ! ワン !
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
( 拍手 )
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。
( 松丸 ) 今回 は ご覧 の 豪華 歌手 12 組 の 皆さん に よる →