NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 13 - 289 - 雷 刀 !! 林檎 雨 由利
( カカシ ) 敵 の 気配 が 消えた 。
( ガイ ) 味方 も 見当たら ない が 戦力 が 散り すぎて いる 。
各 部隊 を 集結 さ せる べきだろう 。
そう だ な 。
カカシ 隊長 。
ユルイ の 部隊 から 救援 要請 です 。
オモイ が いる 部隊 か … どうした ?
現在 林檎 雨 由利 と 交戦 中 と の こと です 。
林檎 雨 由利 …。
忍 刀 七 人 衆 雷 刀 牙 の 使い 手 か 。
俺 が 行く 。 俺 も 行こう 。
林檎 雨 由利 は 雷 遁 使い だ 。
俺 の 雷 遁 で 相殺 できる かも しれ ない 。
( 雨 由利 ) みんな 隠れて ないで 。
誰 か 私 の ハート を ビビ っと さ せる ヤツ は い ない の ?
雷 遁 雷 牙 !
( 悲鳴 )
臆病 者 は タイプ じゃ ない よ 。
( ユルイ ) まだ 増 援 は 来 ない の か ?
お 仕 置き に 全員 黒焦げ に して あげる 。
雷 遁 サンダーゲート !
うわ ~!
( ヌルイ ) ユルイ !
しっかり しろ ユルイ !
( ユルイ ) ダメだ … もう 暗く なって きて や がる …。
あきらめる な ユルイ 。 もう すぐ 増 援 が 来る ぞ 。
ヌルイ あと を 頼んだ …。
ユルイ ユルイ !
( オモイ ) くそ っ もう うんざり だ 。
何 人 死んだ んだ !
これ が 戦争 な の か よ …。
生き残った の は たった これ だけ か 。
どうやら その ようです ね 。
これ から は 俺 が 指揮 を とる 。
この 中 じゃ 俺 が いちばん 先輩 だ から な 。
( カユイ ) 林檎 雨 由利 は 別 方向 の 小 隊 を 追って った 。
すぐに 戻って くる ぞ 。
早く どう する か 決め ない と 。
それ は 決まって る 退却 だ 。
逃げ出す んです か ?
たかだか 忍 刀 1 人 に 。
まさか 林檎 雨 由利 と やりあおう なんて こと →
言い出す んじゃ ねえ だろう な 。
それ は …。
お前 らしく ねえ な オモイ 。
お前 は 俺 と 同じ 慎重 派 だ と 思って た んだ が 。
戦争 は 敵討ち の 場 じゃ ねえ 。
それ に 忍 刀 と 俺 たち が やりあった って →
勝てる わけ ねえ だ ろ 。 アイツ ら は 象 か 虎 。
俺 たち は ただ の アリンコ だ 。
じゃあ 何の ため に 俺 たち は いる んです ?
うぬぼれる な オモイ 英雄 に でも なった つもり か ?
とにかく ここ の 指揮 官 は 俺 だ 。
林檎 雨 由利 を 牽制 し つつ 撤退 する 。
つま ん ない の 誰 も 私 を ビビッ と さ せて くれ ない 。
そう いえば まだ 向こう に 2~3 匹 残って た っけ 。
私 の タイプ い ない か なぁ ?
先ほど 見えた 落雷 。
林檎 雨 由利 の 雷 遁 の 術 に 間違い な さ そうだ な 。
一瞬 で この 広範囲 を …。
これ で は 中 忍 クラス が 100 人 がかり でも 勝て まい 。
わから ない よ こんな とき だ から こそ →
隠れた 英雄 が 出る かも しれ ない 。
散り 散り に なった 小 隊 たち に →
生きて て ほしい と いう 気持 は わかる が な →
現状 を 見る と 今 は 気休め に しか 聞こえ ん 。
とにかく 戦い の 跡 から して 林檎 雨 由利 は 北上 して る 。
その先 に 生き残り が いる はずだ 。 急ごう !
《 クソッ ! このまま どんどん 逃げて 結局 世界 一 周 しち まって →
何 周 も 何 周 も 逃げ回る うち に →
なんで 戦い を 続けて ん の かも 忘れて →
誰 も 俺 が 生きて いる なんて 思わ なく なって …。
俺 は ただ 死ぬ まで ずっと 逃げ 続けて て …。
そんな こと なら いっそ …》
隊長 まだ 退却 を 続ける つもりな んです か ?
逃げて いれば 援軍 が 来て →
ヤツ を なんとか して くれる かも しれ ねえ 。
《 チッ 他力 本願 か よ 》
何 やって る んです か ?
逃げる っつ って も 戦った 体裁 は と っと か ねえ と →
戦争 が 終わった とき 何 言わ れる か わから ねえ から な 。
《 くだら ねえ 見栄 か よ 。
それ に こんな バレバレ の 罠 。
敵 に 俺 たち の 逃げて いる 方向 を 知らせる ような もん だ ぜ 。
やっぱり コイツ なんか に ついていったら →
ろくな こと に なら ねえ 》
《 フフフ ! 私 から 逃げよう った って 無理な んだ から 》
何 よ この 罠 !
私 の こと ナメ てる わけ ?
絶対 に 逃がさ ない んだ から !
そもそも 林檎 雨 由利 って の は どんな ヤツ な んです ?
雷 遁使 い の 天才 と 呼ば れた 女 だ 。
不治 の 病 で 早死に した らしい が →
狙った 獲物 は 絶対 に 逃がさ なかった って 噂 だ 。
逃げ 切れ ない 相手 ?
余計な こと を 言う な カユイ !
ヌルイ … アンタ それ が わかって て !
来た ぞ !
クソッ ! 思って た より 速かった な 。
《 そら 追いつか れる さ 。 こんな ヌルイ こと して たら !》
おお っ !
うわ っ !
♪~
逃げ 切れ ない !
戦い ましょう ! いい や ダメだ !
それ じゃ いつまで 逃げる つもりな んです ?
ヤツ から は 逃げ 切れ ない んでしょ !
そんな こと は わかって る !
わかって る って …。
俺 たち の 命 は な アンタ に かかって る んだ ぞ !
だから 退却 して いる 。
アンタ それ で 忍 か !
死んで った 仲間 の こと を 考えた こと が ある の か !
オモイ ! お前 は ヌルイ を 誤解 して る 。
ヌルイ ! アンタ も アンタ だ !
どうして …。 ( ヌルイ ) 黙れ カユイ !
俺 は … もう 逃げる なんて ごめん だ !
オモイ …。
知って る んだ ぜ ヌルイ 。
里 で の アンタ の 評判 くらい 。
オモイ ! その へんに し とけ !
アンタ は 慎重な ふり して る 臆病 者 だって 。
俺 は 慎重 派 だ が 臆病 者 じゃ ねえ !
やめろ オモイ ! 今 戦って も ムダ だ 。
俺 たち は 英雄 に なる なんて こと は でき ねえ んだ よ !
そんな こと 言わ れ なくて も わかって ます よ !
でも ずっと ちらつく んだ 。
さっき 死んで った ユルイ の 顔 が 。
たとえ 逃げのびた って →
俺 は そんな もの を 見 続け ながら 生きて いく なんて ごめん だ !
やめろ オモイ 今 戦って も ムダ だ 。
俺 たち は 英雄 に なる なんて こと は でき ねえ んだ よ 。
そんな こと 言わ れ なくて も わかって ます よ !
でも ずっと ちらつく んだ 。
さっき 死んで った ユルイ の 顔 が 。
例え 逃げのびた って →
俺 は そんな もの を 見 続け ながら 生きて いく なんて ごめん だ 。
オモイ !
どうやら まだ 林檎 雨 由利 は 誰 か を 追って いる ようだ 。
でも まずい ね 。
この先 に 忍 連合 の 部隊 は 誰 も い ない 。
追わ れて る 側 は ますます 孤立 する だけ だ 。
急ごう !
う お ~!
や ~ ん いる じゃ ない 。
私 に 向かって きて くれる 人 が 。
ユルイ の 敵 !
なに ? もう 逃げ出しちゃ うの ?
結局 この 程度 …。
なんて な 雲 流 騙し 斬り !
って 騙さ れる か !
雷 刀 術 落雷 !
う お ~!
《 強 え … コイツ に 勝つ に は →
ビー 様 に 教わった あれ を 使う しか 》
(( ビー : 俺 の 剣 術 自慢 。
チケット 1万 さばいて くれたら 俺 のど 自慢 。
お前 だって 腕 自慢 。
それ で 本当に ビー 様 。
教えて くれる んでしょう ね ? 必殺 の 剣 。
(( っ つうか 雲隠れ に 1万 人 も いる の か ?))
はっきり ズバリ お前 の 剣 術 パワー も キレ も 中 の チュー 。
俺 は ラップ に 夢中の チュー 。
つまり 俺 は まるで 普通 だって こと です か ?
だけど 騙し 斬り だけ センスキラリ 。
それ を ノラリクラリ 伸ばす 展開 それ が 俺 の 限界 。
ようするに 俺 の 裏 斬り を もっと 工夫 する わけです ね ?
イエー ))
《 それ が この 術 裏 霞 斬り 》
また 向かって くる 気 ?
ちょっと は 骨 が あり そうじゃ ない 。
《 この 剣 は どこ から 出て くる か 太刀 筋 を 読ま せ ない 剣 》
ワオ ! 《 この 術 の 本気 は ここ から だ 》
《 俺 流 裏 霞 斬り 改 》
( オモイ ) これ なら かわせ ねえ !
( 雨 由利 ) 全部 オトリ ? とった !
雷 遁 爆雷 !
うわ !
けっこう やる わ ね 。
普通の 人 なら やられて た けど →
ごめん ね 私す ん ごく 強く って 。
( ヌルイ ) オモイ !
今 は 殺さ ないで いて あげる 。
だって 私 好きな もの は 最後に 食べる タイプ な の 。
来る な ! ヌルイ カユイ !
ヌルイ …。
ヌルイ 大丈夫 か ヌルイ ?
この 余計な こと しや が って 。
すまない 俺 の ため に 。
そう さ 全部 ぶち壊し だ ぜ 。
いい か よく 聞け オモイ 。
見つけた !
逃がさ ない んだ から 。
《 ダメだ 勝てる 気 が し ねえ 。 つうか 俺 じゃ 勝て ねえ !》
大丈夫 か カユイ ! はい 。
他 に まだ 誰 か いる の か ?
ヌルイ と オモイ が この先 に 。
林檎 雨 由利 も そこ か 。
そこ で ヤツ を 仕留め ます 。
《 ヌルイ の 言う とおり だ !
俺 に は 最初 から 逃げる しか 方法 は なかった !
俺 は 英雄 じゃ ねえ ! なんて バカだった んだ 俺 は 》
ぐ わ ~ っ !
さあ 覚悟 は いい ?
わかった よ 。 やりゃ いい んだ ろ やりゃ !
その 努力 は 認めて あげる わ 。
《 間に合って くれよ !》
コイツ は 俺 が いや 俺 たち が 倒さ なきゃ いけ ねえ んだ !
ヌルイ … ユルイ !
私 を 倒す なんて まだ そんな 寝言 言って る の ?
テメエ なんか 最初 から なめて んだ よ !
なん つったって 今日 の 飴 は 林檎 味 だ から な !
来い よ お前 の 渾身 の 術 で !
う お ~ っ !
残念 ! せっかく 私 好み の 男 だった のに 。
雷 遁 サンダーゲート !
何 これ !?
私 を 罠 に ?
ここ は もともと 底なし 沼 だ 。
一 度 はまったら 出 られる こと は ねえ 。
でも 私 の 道連れ に なって くれる なんて ステキ 。
(( ユルイ は 俺 の 親友 だった 。
公私 混同 して た の は 俺 さ 。
俺 は ユルイ の 敵 を …。
俺 たち で ヤツ を 倒す 方法 は たった 1 つ しか なかった 。
この先 に 底なし 沼 が ある 。
そこ に は 土 遁 の 蓋 が して ある 。
そこ で ヤツ が 雷 遁 を 使えば ヤツ は 底なし 沼 に 沈む 。
そこ に ヤツ を 引っ張り込む 作戦 だった 。
大戦 に 向けて あらかじめ 俺 と ユルイ と カユイ で →
いく つ か の 罠 を 作って おいた んだ 。
それ じゃあ アンタ 逃げて た わけじゃ …。
オモイ 俺 は 自分 の 力量 を 知って る 。
だが この 計画 は もう なし だ 。 逃げろ 。
林檎 雨 由利 は 俺 が ここ で 食い止める 。
そんな 体 じゃ 無理だ !
それ に ヤツ から は どうせ 逃げ られ ない んだ ろ ?
やめろ オモイ !))
オモイ !
カカシ さん ガイ さん !
なんとか 間に合った ようだ な 。
引っ張り 上げろ !
私 と 一緒に 逝って くれる んじゃ ない の ?
残念だ が また の 機会 に する よ 。
今度 生まれ変わったら 好きな もの は 最初に 食べる わ 。
もう アンタ が 生まれ変わる こと は ねえ 。
これ は 餞別 だ 。
ありがとう 。
オモイ 俺 の 名 は オモイ だ 。
オモイ …。
それ は お礼 よ 。
あの世 で 待って る わ 。
よく やった オモイ 。
お前 は 英雄 だ 。
本当の 英雄 は アンタ だ よ 。
やっぱり いる もん だ な 常に 新しい 英雄 って の が 。
いつ 見て も いい もん だ 男 の 熱い 友情 は 。
( い の いち ) カカシ ガイ 聞いて くれ 。
お前たち に は 先 に 連絡 して おく 。
今 ナルト と ビー が 戦場 に 向かって いる 。
我々 の 説得 も ナルト に は 効か なかった ようだ 。
だが これ を 機会 に 戦況 を 一気に 立て直す 。
以上 だ 。
聞いた か ? カカシ 。
あぁ とうとう 動き出した ようだ ね 。
俺 たち が 待ちかねて いた 英雄 たち も 。