NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 14 - 315 - 名 残雪
( 口笛 )
( ナルト ) ヨタ ! 頼む 。 やめて くれ って ば よ 。
ヨタ !
ヨタ !! 《 サクラ : ナルト !》
《 サクラ ちゃん ?》
《 あんた ヨタ って 言った わ よ ね ? そっち に も 来て る の ?》
《 そっち って … サクラ ちゃん の ところ に も いる の か よ ?》
《 シカマル : サクラ どころ じゃ ねえ 。
俺 たち の ところ に も キバ の ところ に も …》
《 キバ : あぁ … 派手に やって くれて る ぜ 》
《 ヨタ が 4 人 …》
《 チョウジ : ヨタ 怒って る の か な ?
だから みんな の ところ に …。
僕たち の せい で 死んじゃ った から …》
《 ヨタ は 幽霊 じゃ ねぇ ぞ 。
穢土 転生 で 操ら れて んだ 。
しっかり しろ チョウジ 》
《 ちょっと 待てよ 。
穢土 転生 って 影 分身 みたいに そんなに いっぱい →
よみがえら せる こと が でき ん の か よ ?》
《 これ まで は なかった が …》
《 俺 が 相手 して ん の は 間違い なく ヨタ だ 。
じゃあ みんな の ところ に いる の は →
あの 白い ヤツ かも しれ ねえ って ば よ 》
白 ゼツ か 。
本物 じゃ ない って こと ?
でも この 雪 は ヨタ の …。
いや 本体 が 術 を かけて りゃ 問題 ねえ 。
と いう より ヨタ を 操って る 誰 か だ 。
みんな きっと そい つら は ヨタ じゃ ねえ 。
だから みんな が 苦しむ こと なんか ない 。
痛み は 俺 が 引き受ける 。
だから 倒し ち まって くれ 。 ニセモン の ヨタ を !
ナルト …。
( ヨタ ) フフフッ 。
ごめん な ヨタ 。
ヨタ ! ( 口笛 )
超 倍 化 の 術 !
影 真似 の 術 !
ヨタ !!
ニセモン と は いえよ …。
いく ぜ 赤 丸 !
ざ けん な よ 。
は ぁ ~!
ヨタ …。
《 あの とき 俺 たち は ヨタ を 助けよう と した 。 けど …》
(( また 1 人 か …。
じゃ ねえ よ 。 6 人 と 1 匹 だ 。
みんな で来ちゃ った 。
な っ … あっ !
お前 ら ! 人 ん ち に ズカズカ と 入る んじゃ …。
何 言って ん の 。 今 まで 寂し そうに して た くせ に 。
った く いい 天気 だって のに →
部屋 の 中 いる と ますます 誰 も 寄りつか なく な …。
うん ? 雨 が 降って る 。
(2 人 ) うん ?
ヨタ か ?
俺 たち で ヨタ を 奪い 返す んだ 。
どこ から 来た ?
どこ の 里 だ ?
私 わから ない よ … 難しい こと 。
優しい こと 言って よ 。
どこ から 来た ? どこ の 里 だ ?
埒 が 明か ない な 。
手荒に なる 前 に 一 度 三 代 目 に お 越し 願おう か 。
( 泣き声 )
《 幻 術 ? いや …》
ギャーッ ハハハハハッ !
コラ ! やめろ ! 下りて こい !
バーカ ! 誰 が 下りる かって ぇの !
俺 は うずまき ナルト ! 忍者 だって ば よ !
( 火影 ) なに !?
ヤツ は 問題 の 少年 と 一緒に いた アカデミー 生徒 の 1 人 です 。
捕まえ られる もん なら 捕まえて みろ って ば よ !
里 中 の 忍者 みんな こ ~ い !
待て この 悪 ガキ が !
天気 雨 …。
まったく ! なんて バチ 当たり な ヤツ だ 。
三 代 目 様 の 顔 岩 は そりゃ あ もう メチャクチャ らしい 。
ああ そう らしい な 。
この 里 で 暮らして い ながら なぜ そんな こと が できる んだ ?
アタッ !
(2 人 ) お っ ?
何 か 見た ?
いや … ハハッ 気のせい だ ろ 。
だ な 。
お 願い だ から もう 助けて よ 。
う っ … う ぅ …。
影 真似 の 術 成功 !
( みんな ) ヨタ ! ヨタ !
おい ! 大丈夫 ?
みんな !
ハハハッ !
( みんな ) ヒヒヒヒッ !
やっぱり すごい よ シカマル !
大人 の 忍者 に 術 を かけちゃ う なんて 。
( い の ) アンタ ひょっとして 天才 ?
いや まだまだ ひよっこ だ 。
チッ …。
動く な 。
里 の 利益 を おびやかす 者 は 子供 と いえ ど 容赦 は し ない 。
コイツ は スパイ かも しれ ない んだ ぞ 。
ふざけ ん な !!
コイツ は … ヨタ は そんな ん じゃ ねえ !!
ヨタ は … 俺 の …。
俺 の 初めて できた 友達 だ !
友達 …。
う っ …。
わ … 私 の … 友達 !!
ヨタ …。
逃げる って ば よ 。
♪♪~
深 ぇぞ この 川 。
でも ここ を 越え ない と …。
もう 追っ手 が 向かって る はず よ 。
水 の 上 が 渡れたら …。
( キバ ) 行く っき ゃね えよ ! ( 赤 丸 ) ワンワン !
行こう 。 ヨタ を 自由な ところ へ 。
♪♪~
あっ !
ガハッ …。 ナルト !
♪♪~
チョウジ ! シカマル !
プハッ …。
( みんな ) ヨタ !
ハア … ハア … ゴホッ ゴホッ …。
ハア … ハア … ハア …。
ヨタ … あり が と な …。
ヨタ !
ヨタ !!))
(( みんな : ヨタ ! ヨタ ! ヨタ !
ヨタ !
ヨタ !
ヨタ ? ヨタ !
しっかり して ! ( チョウジ ) 平気 ? 寒く ない ?
ヨタ ! もう 大丈夫だ から 。
ヨタ …。 しっかり しな よ 。
( 赤 丸 ) クゥーン …。
よかった ね みんな 。
もう 大丈夫だ から ね 。
お前 が だ よ ! しっかり して くれよ 。 なぁ ヨタ !
私 は もう …。
ダメだ よ 。 ヨタ !
ごめん 。 俺 が ムチャ し なけりゃ …。
俺 の せい だ 。 クゥーン …。
もっと いい 手 が あった はず … な のに よ !
ヨタ ! ヨタ … ごめん !
お 別れ だ よ 。
何 言って んだ よ !? これ から も 俺 たち は …。
私 は みんな の こと 忘れ ない 。
でも みんな は 私 の こと 忘れる んだ よ 。
バカな こと 言って んじゃ ねえ !
忘れる わけ ないだ ろ ! ( シカマル たち ) そうだ よ !
忘れ なきゃ つらい よ 。
ヨタ … 俺 は …。
ヨタ …))
《 そして 俺 たち は ヨタ を 忘れた 。
楽しかった すべて を 。
みんな と 友達 だった こと も 。
俺 は ひとりぼっち に 戻った 》
ヨタ … 俺 は 忘れ たく なかった 。
お前 と の こと 忘れる くらい なら →
お前 を 死な せた 後悔 の 中 で 生きて たほう が よっぽど …。
もう 一 度 … もう 一 度 ヨタ を →
あんな 目 に あわせ なきゃ な ん ねえ の かよ !?
耐え られる わけ ないだ ろ …。
( 口笛 )
これ は …。
( 口笛 )
《 ナルト … 私 だ よ ヨタ だ よ 》
《 ヨタ …》
《 ナルト と 私 の 秘密の 糸 電話 だ よ 》
《 これ なら 穢土 転生 の 術 者 に 聞か れ ず に …》
《 ナルト … アンタ の 頭 の 中 の その 声 !》
《 ヨタ !》 《2 人 : ヨタ !》
《 ヨタ じゃ ねえ か !》 《 ワン !》
《 サクラ シカマル いの チョウジ キバ 赤 丸 》
《 ごめん ごめん … ごめん ね 》
《 なんで 謝る の ?》
《 俺 たち は お前 を 助ける こと が でき なかった 。
死な せ ち まったん だ 。 だから みんな …》
《 ナルト も ね みんな も ね →
気 に する こと なんか 何も ない んだ よ 。
だって 私 は ね ナルト たち に 会った とき →
もう 死んで た んだ もん 》
《 穢土 転生 で よみがえって それ で ナルト たち に 会った んだ 。
もう 死んで た んだ 。
私 は 天気 を 操る 不思議な 力 を 持った 一族 に 生まれて →
天気 売り を 商売 に して 里 から 里 へ 旅 して 歩いた 。
私 一族 の なか でも 特に 天気 使い が うまかった んだ よ 》
《 でも ね 生まれつき 体 が 弱く って ね …。
死んじゃ った んだ 。
死んだ んだ けど 呼び止め られちゃ った 》
(( キャーッ !))
《 カブト : ヨタ 役立てよ 》
《 ヨタ : 蛇 と メガネ が ね 穢土 転生 の テスト だって いって →
ナルト たち の 里 に 私 を 置いて いった んだ よ 。
私 は ね 悲しかった 》
ヨタ …。
《 サクラ : ホントに ごめん ね 。 一緒に いて あげ られ なくて 》
《 う うん 謝る こと ない よ 。
あの ね 私 生きて る とき つらくて つらくて 。
どこ に いて も ずっと ひとりぼっち だった 。
でも ね 死んで から ひとりぼっち じゃ なく なった 。
みんな に 会って ホントに 楽しかった んだ よ 。
あの 川 で また よみがえって しまった けど …。
あれ から また 1 人 で 死に ながら 生き 続けて きた けど …。
みんな と の 思い出 が ある から つらく なんか なかった 》
《 それ に こんな かたち だ けど みんな に また 会えた 。
大きく なった ね ナルト 。
サクラ も シカマル も いの も チョウジ も …。
キバ も 赤 丸 も 元気 そうだ 》
ヨタ だったら 楽しもう ぜ 。
穢土 転生 なんて 関係 ねえ 。
前 みたいに 一緒に 喜んで 怒って 悲しんで 楽しむ んだ よ 。
《 なに これ は …》
コンコンコン …。
《 嬉しい よ 私 は 楽しい よ 》
ヨタ !
《 ナルト みんな ありがとう 。
楽しい まま 私 は いく よ 。
今度 は ね みんな 私 の こと 忘れちゃ や だ よ 。
覚えて ておくれ よ 》
ダメだ ヨタ !
《 ヨタ : これ で 思い残す こと は ない 。
ホントに 死ねる 。 バイバイ ナルト みんな 。
明日 も 晴れ ます ように 》
ヨタ !
( ヨタ ) フフフッ …。
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。
2 時間 スペシャル 。