NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 14 - 319 - 傀儡 に 宿る 魂
♪♪~
ど りゃ ~! う お ~!
( 叫び声 )
( ミフネ ) ひけ ! ひけ ~!
♪♪~
( カンクロウ ) 一流 の 傀儡 使い の チャクラ 糸 は →
傀儡 だけ じゃ なく 人 も 操る こと が できる 。
だが チャクラ 糸 を 切って しまえば 操ら れて る ヤツ に 害 は ない じゃ ん 。
かたじけない 。 味方 を 殺 め る ところ であった 。
傀儡 使い に は 傀儡 使い の 戦い 方 が ある から な 。
まっ 俺 が 引き受ける しか ない じゃ ん 。
なあ チヨバア !
( チヨバア ) カンクロウ 。
ん ?
《 サソリ …。
わし の して きた こと は 間違い ばかり じゃ った 。
じゃ が ナルト に 出会い 最後に 正しい こと が できた 。
そして 未来 に 希望 を 残し 死ねた はずじゃ った 。
じゃ が な やはり お前 を 前 に すれば 後悔 の 過去 を 思い出して しまう 。
サソリ よ …》
(( サソリ : お 父 様 と お 母 様 は いつ 戻ら れ ます か ?
うん もう 少し 先 に なる らしい のう 。
そう です か …))
《 チヨバア : わし に は 本当の こと を 伝える こと が でき なかった 。
両親 の 死 を 知らせる に は サソリ は あまりに も 幼 すぎた 》
(( うん ?
♪♪~
サソリ …))
♪♪~
《 チヨバア : 気づいて おった のじゃ 。 サソリ は 両親 の 死 を …》
(( コムシ : サソリ ! 元気 して る か ?
この 前 の 傀儡 も 評判 が よかった って →
チヨバア 様 が 言って た ぜ 。
俺 も いつか オメエ の 傀儡 ぐらい すげ ぇ ! って 言わ れる 忍 に …。
( コムシ ) おい ! 聞いて ん の か よ ?
お ~ い 俺 です よ ~。
コムシ が 来 ました よ ~。
おい ! 返事 しろ って !
あ …。
わ … わざと じゃ ない ぞ 。 悪かった よ 。
でも 俺 の 扱い も しか して 人形 以下 か ?
まあ お前 の リアクション に →
いちいち 落ち込んで たら キリ が ない から な 。
チヨバア 様 から の 言づて だ 。
依頼 して おいた 傀儡 の 納期 を 早め …。
( サソリ ) 烏 黒 蟻 山椒 魚 。
依頼 書 どおり 造形 完了 。
へ ~ っ これ が 新作 か 。 しかし ずいぶん と 早く …。
待た せる の は 嫌いだ 。
そう か … そうだ よ な 。
( コムシ ) へ ~ っ …。
大した もん だ な 。 まるで 人 の 指 みたいだ 。
( サソリ ) ふむ …。
あっ … おっと 忘れる とこ だった 。
その 新作 の … 烏 用 の 毒 を どう する か →
それ も 聞い と けって 言わ れた んだ 。
うん ?
希少 薬草 ばっ か じゃ ん これ 。
これ を 調合 する って の か ?
けど こりゃ 許可 証 が 必要だ な 。
よし ! この コムシ 様 が 掛け合って やる から さ →
ちょっと 待って て くれ …。 待つ の は イヤだ 。
だ よ な 。 じゃ 行こう ぜ 。
( ノック )
( コムシ ) コムシ です 。 な んじゃ ?
おお 伝言 伝えて …。
チヨバア 様 サソリ から お 願い が ある んだ 。
なん じゃ ?
フム … 配合 比率 が わから ん と なんとも 言え ない が …。
お ぬし の こと じゃ 。 問題 なかろう 。
医薬 部 に は 話 を つけて おく 。
わし は 研究 の 続き が ある ゆえ もう 下がれ 。
( コムシ ) あ ~ あ サソリ は いい よ な 。
その 歳 で 立派に 里 の 役 に 立って る んだ もん な 。
チヨバア 様 も 鼻 が 高い だ ろ 。
聞いて る の か ?
チヨバア 様 は いつも お前 の こと 気 に かけて る んだ ぜ 。
俺 も さ 早く お前 の 傀儡 みたいに →
一人前 の 忍 と して 認め られ たい ぜ 。
うち の 親 は いつも 俺 を ガキ 扱い な んだ よ 。
忍 に 向いて ない って 。
でも 今度 国境 の 警備 を 任さ れた んだ 。
そりゃ ただ の 警備 だ けど そこ で 手柄 を 立てれば …。
コムシ ! こんな 時間 まで 何 して る の ?
心配 する でしょ 。
ちょ っ … やめて くれよ かっこわるい 。
これ から 俺 だって 警備 の 任務 に …。
任務 なんて 断った って いい の よ !
母さん が 一生 面倒 みて あげる から 。
( コムシ ) だ から やめろ って !
サンキュー ! サソリ 。
聞いた ぞ 。 任務 で ケガ を した と いう で は ない か 。
ヘマ を しち まって 。 でも ね …。
なんと ! 傀儡 の 腕 を …。
それ だけ じゃ ない んです よ !
ヘヘヘ !
前 より 強く なった 気分 です 。
それ に 本当 ピッタリ な んだ よ な 。
もともと 俺 の 体 だった みたいな ん す よ 。
( コムシ ) ぐ わ ~ っ !
♪♪~
仕込み の 毒 を 自ら 食らう と は …。
( コムシ ) チヨバア 様 アイツ は … アイツ は 悪く ねえ 。
悪い の は ドジ を 踏んだ 俺 …。
ぐ わ ~ っ !
え ~ い ! サソリ は !? 毒 の 配合 比率 は まだ か ?
うわ ~ っ !
治して ください 治して ください 治して ください 治して !
右腕 だって あなた が つけた んでしょ !?
なら 左腕 も …。
足 も 体 も … 魂 だって 治 せる はずでしょ !
返して ! 私 の コムシ を 治して 返して ください !!))
《 痛ましい 事故 であった 。
コムシ は わし と サソリ を よく つないで くれた 。
それ だけ で は ない 。
サソリ に とって も 唯一 と いって いい 友 じゃ った のに …》
(( サソリ の 近況 は どう じゃ ?
ふだん と 変わり あり ませ ん よ 。
最近 は 細かい 傀儡 の パーツ を 作って ます ね 。
これ が 本当に 人 の 手 みたいで …))
(( ん !? な んじゃ ? まさか …。 偶然 の はずじゃ が …。
何 か が …。
《 思い過ごし で あって くれれば よい が …》
( サソリ ) 待た せる の は 嫌いだ 。
目測 で は もう 少し 成長 する か と 思った が …。
サソリ ! 何 を して おる !?
ぎりぎり 規格 の サイズ に 収まった か 。
サソリ …。
コムシ じゃ と !?
♪♪~
( サソリ ) 依頼 どおり 造形 完了 ))
《 わし は あや つ が 最も つらい とき そば に いて やれ なんだ 。
愛情 を 最も 欲した とき に そば に …。
いや 本当 は あや つ の もと から 口実 を つくって 逃げて いた 。
わし が あや つ を あのように 歪めて しまった 。
すま ぬ 。 よみがえった 死人 が →
傀儡 に なった お前 に 謝った ところ で 今更 じゃ が …》
♪♪~
技 の キレ は さすが じゃ ん 。
だが 闘志 が 宿って ねえ 。
や っぱ 傀儡 使い が 操ら れて ちゃ ダメ って こと じゃ ん 。
フン 若 造 が わかった ような こと を 。
この 穢土 転生 と いう 術 を あなどる で ない ぞ 。
術 者 が 本気に なれば …。
言う とる そばから …。
裏白 秘 技 十 機 偽 松 の 集 !
♪♪~
えっ ワイヤー じゃ と ?
な …。
サソリ も この サソリ の 父 と 母 も →
俺 が 回収 して 直した んだ 。
♪♪~
(( サクラ : アイツ は サソリ は 言って ました 。
自分 は 人形 に なりきれ なかった 人間 だって 。
生身 の 核 を 持つ 不完全な 傀儡 だって 。
傀儡 に なった お 父さん と お 母さん に →
近づき たかった んです か ね 。
魂 の ない 人形 に なり たい だ なんて 。
そう かも な 。 だけど よ →
俺 に は この 傀儡 サソリ の 父 と 母 に 宿る 魂 を 感じる ぜ 。
サソリ の ヤツ も それ を 感じた と 信じ たい 。
チヨバア 様 が 言って ました 。
お 父さん と お 母さん の 最後 の 攻撃 は →
サソリ に 見えて いた 。 それ でも なぜ か かわさ なかった って 。
ああ 伝わった んだろう な 。 父 と 母 の 魂 の 叫び って ヤツ が よ ))
確かに 俺 は 若 造 じゃ ん 。
だが チャクラ 糸 を 通して 伝わって くる →
アンタ の 後悔 や 悲しみ に 気づか ない ほど 鈍感じゃ ない ぜ 。
ぬけぬけ と 思った こと を 言い おって 。
だから 若 造 と いう んじゃ 。
償い たくて も 償え ない こと も ある 。
まして や わし は 死人 じゃ 。
どう する こと も でき ん わ い 。
俺 は サソリ に 託さ れた んだ 。
(( サソリ : 父 と 母 の 傀儡 も お前 に 託す ))
サソリ が お ぬし に …。
( カンクロウ ) さすが サソリ が 作った 傀儡 だ 。
仕込み は もちろん 指先 に 至る まで →
繊細に 作り こま れて いる 。
《 こや つ も サソリ 同様 →
傀儡 へ の 並々 なら ぬ 愛情 を 持って おる の か 》
この 2 人 に は サソリ の 魂 が 宿って る 。
そして その 思い が →
傀儡 に 父 と 母 の 魂 を も 宿ら せた 。
少なくとも サソリ は そう 感じて いた はずだ 。
傀儡 に 魂 じゃ と ?
それ だけ じゃ ない ぜ チヨバア 。
父 と 母 を 操 演 した アンタ の 思い も →
魂 と なって この 2 人 に 宿って る んだ 。
サソリ は それ を わかって いた 。
すべて を ひっくるめて サソリ は 俺 に …。
いや 未来 の 忍 世界 に 託した の さ 。
それ を 受け継いで 伝えて いく の も →
俺 たち の 役目 って わけじゃ ん 。
サソリ が …。
たしかに 俺 は 若 造 で →
アンタ から 見れば 他人 かも しれ ねえ 。
だが 弟 は 我 愛 羅 は →
アンタ の 魂 を 貰って 生き返った んだ 。
とても 他人 と は 思え ねえ 。
それ に チャクラ 糸 を 通して 感じる んだ 。
サソリ と 父 と 母 家族 の 思い が →
魂 の 声 が こう 言って いる 。
チヨバア を 止めて やって くれ って な 。
家族 …。
(( 母さん ! たかが 家族 の 記念 写真 な んだ から →
そんなに 強情に なら なくて も 。
バカ もん 。 忍んで こそ の 忍 じゃ 。
そんな もの を 撮って 写真 立て に 飾り →
ホームパーチー なん ぞ で 「 よい お 写真 です ね 」 なんて →
言わ れる の は まっぴら ごめん じゃ 。
そ そこ まで は 言って ませ ん けど 。
言って る も 同然じゃ わ い 。
( サソリ ) チヨバア 様 。
写真 一緒に 撮る の 嫌な の ?
いや そういう こと を 言って おる ので は …。
もう しようがない な 。
おおう … 何 を する !
む ~。
ああ !!))
それにしても よき 操 演者 に 引き継が れた もの よ 。
あっ !
チヨバア !!
な ~ ん て な 。 リアル 死んだ ふり 。
ゲヘ ゲヘ ゲヘヘヘヘヘ 。
さて サソリ が 父 と 母 を →
置き土産 と して 置いて いった のに →
わし が 何も 残さ ん わけに は いかんの う 。
今 の わし が お前 に 残して やれる の は →
傀儡 の 奥義 くらい の もん じゃ 。
その 身をもって 学ぶ が よい 。
( カンクロウ ) ちょっと 待 っ …。 ( チヨバア ) 白 秘 技 奥義 夢 幻 の 集 !
マジ や べ え じゃ ん !
( チヨバア ) アッハッハ !
( カンクロウ ) ガキ の 頃 あんなに 修業 つけて くれ って →
せがんだ のに 里 の 未来 なんか どう で も いい って →
相手 に して くれ なかった じゃ ん !
( チヨバア ) わし も 若かった から のう 。
( カンクロウ ) 十 分 ババア だった じゃ ん !
( チヨバア ) アーハッハッハ !
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 。
名曲 ! に っぽ ん の 歌 』 2 時間 スペシャル 。