NARUTO -ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 335 - 互い の 木 ノ 葉
( カブト ) おかしな もの だ ね 。
( サスケ ) 何 が だ ?
( カブト ) 今 こうして 見る と ずいぶん 仲 が よく 見える 。
あれ だけ 憎んで 派手な 兄弟 ゲンカ を して た はずな のに ね 。
(( あんた が その 眼 を いくら 使おう が →
この 俺 の 憎しみ で 幻 は 現実 に なる ))
キミ が イタチ を 倒す とき に →
何 か あった だろう こと は うかがえる が →
一 度 死んだ 人間 に 今更 何 を 聞き たい って の ?
真実だ 。
あれ れ ? もし かして だ けど …。
あ … いや その 言い 方 →
疑って る みたいに 聞こえる ね … イタチ を 。
サスケ 君 。
キミ すでに イタチ の 真実 を 知って る って こと か ?
どうりで イタチ を 倒した あと キミ は 木 ノ 葉 の 里 に 帰ら ず →
逆に 里 を 狙う 暁 に 入る わけだ 。
フン … なるほど 。
なら いろいろ と 今 の キミ の 行動 に も 合点 が いく 。
だからこそ キミ は →
兄 を 苦しめた 木 ノ 葉 を 潰す 気 で いる んだ ね ?
やっぱり 否定 は し ない ね 。
とにかく 偶然 会った 兄 に →
真実 を 直接 確かめよう と ここ まで 来た 。
あの とき は ああ だった の か ? と か →
この とき は こう だった の か ? と 細かく ね 。
さっき も 言った けど →
まあまあ ウソつき だ から ねぇ キミ の 兄さん は 。
わかる よ 。 なら … おかしい よ ね ?
イタチ は 同胞 を 殺して でも 木 ノ 葉 を 守ろう と した 男 だ よ 。
キミ の やろう と して いる こと と 敵対 して ないかい ?
いや … むしろ 僕 の ほう が →
キミ と 同じ 目的 を 持って る んだ よ サスケ 君 。
大 蛇 丸 様 が 夢 半ば で 終わった →
木 ノ 葉 崩し を 継ぐ 者 で も ある から ね 。
さあ よく 考えて 。
イタチ を 後ろ から 突き刺し こっち へ 来る なら 今 だ よ 。
なに 罪悪 感 を 感じる こと は ない よ 。
そい つ は 本当 は 死んで る 。
ただ の 模造 品 だ から 。
(( マダラ : 任務 だった 。 一族 を 殺した 犯罪 者 と して →
汚名 を 背負った まま 抜け 忍 と なる こと …。
その すべて が 任務 だった 。
そして イタチ は その 任務 を まっとうした 。
ただ 一 点 の 失敗 を 除いて は な 。
弟 だけ は … 殺せ なかった …))
(( 暁 の うち は イタチ が 死んだ と いう 情報 が 入った 。
お前 ら の ビンゴブック に も 対象 外 の 印 を つけ 外して おけ 。
裏切り者 も ついに 死んだ か 。
しかし あの イタチ を いったい 誰 が やった んです ? 隊長 。
弟 の うち は サスケ だ そうだ 。
同胞 殺し が 同胞 に 殺さ れる と は 皮肉な もん だ 。
罰 です よ 。 それ だけ の 悪行 を やった ん す から ね 。
あげく 暁 に まで 入って 木 ノ 葉 を 襲う 始末 。
あいつ は 木 ノ 葉 の 歴史 上 まれに 見る 大 悪人 です よ 。
こいつ だけ は 俺 たち の 手 で 倒し たかった ぜ 。
イタチ ほど の 特 S 級 犯罪 者 を やった 弟 に は →
国 と 里 から の 勲章 と 多額 恩給 が 出る よ な 。
いったい いくらか な ?
カネ の 問題 じゃ ない 。 不謹慎だ ぞ 。
あ まあ … そう です けど 。
( マダラ ) や つら は 真実 を 知ら ん 。
それ に ここ で は 人 が 多 すぎる 。
俺 が 真実 を 語る !
やめて おけ 。 こいつ ら が イタチ の 真実 を 上 に 確かめよう が →
木 ノ 葉 上層 部 は 必ず それ を 否定 する 。
今 の 火影 で さえ それ は 知る ところ で は ない 。
それ に イタチ は 事実 うち は を 皆殺し に し →
一 度 暁 と して 木 ノ 葉 を 襲う フリ を した 。
誰 も 真実 は 信じ まい 。
現に お前 で さえ なかなか …。
こんな やつ ら の ため に …。
裏切り者 の 烙印 を 押す ような や つら の ため に 兄さん は …。
イタチ の 望んだ 結果 だ 。
それ が 嫌 なら お前 は 何 を 望む ?))
一緒に する な 。
俺 の 木 ノ 葉 崩し は 俺 だけ の もの だ 。
イタチ の 生き様 は 僕 も よく 理解 できる 。
僕 も イタチ と 同じ さ 。
木 ノ 葉 の 忍 に 拾わ れた は いい が →
出生 の わから ない 僕 は すぐに スパイ と して 育て られ →
敵 に 信用 さ れる ように と 医療 忍術 を 叩き込ま れた 。
ずっと 他 里 を あちこち スパイ して 回った 。
偽り の 自分 を 演じ ずっと ウソ を つきとおし →
本当の 自分 の 居場所 すら ない 。
本当の 自分 を 知る 仲 間もなく 自分 を 消す 作業 が 続く 。
そして 己 が 何者 か わから なく なった 頃 →
木 ノ 葉 の 里 は 僕 を 信用 でき なく なり →
任務 から 降ろした 。
イタチ も 僕 も 木 ノ 葉 の 里 の ため に 働いた のに →
見返り は ただ の 汚名 と 不名誉だ 。
木 ノ 葉 の 里 が 僕ら に →
いったい 何 を して くれた って いう ん だい ?
イタチ の 生き様 が あって 生き残り の 今 の キミ が 形成 さ れた 。
僕 は まだ 死んで ない だけ で キミ と 同じ もの が 形成 さ れた 。
僕 以上 に キミ を 理解 できて いる 者 は 他 に い ない 。
だから 今度 は 僕 が 兄 と して キミ の そば に いよう 。
さあ 一緒に 。
( イタチ ) サスケ 。 耳 を かす な 。
やつ は 俺 以上 の スパイ だった 。
つまり 俺 以上 に ウソ が うまい って こと だ 。
それ に な 里 が どんなに 闇 や 矛盾 を 抱えて いよう と →
俺 は 木 ノ 葉 の うち は イタチ だ 。
サスケ 。
お前 を そうして しまった の は 他 で も ない 俺 だ 。
今更 お前 の 決断 に →
どうこう 言える 立場 で は ない の かも しれ ない 。
だが こう なって しまった 以上 ひと言 だけ →
ちゃんと 言って おき たい 言葉 が ある 。
ちゃんと 場 を 整えて から な 。
だから まずは やつ を 止める ぞ 。
僕 が 穢土 転生 の 術 者 である 以上 →
僕 は 殺せ ない 。
手 傷 を 負わ せて も この 体 の 回復 力 が ある かぎり →
それ も 意味 を なさ ない 。
僕 は 視力 を 断った …。
キミ ら 自慢 の 瞳 力 の 幻 術 も 一切 効か ない 。
キミ たち 兄弟 に 勝ち目 は ない よ 。
この 僕 だ から こそ この 穢土 転生 の 術 が 無敵な の さ !
やつ の 演説 は 聞く に 耐え ん が …。
状況 説明 だけ は 一理 ある 。
言わ れ なくて も わかって る …。 で … どう する ?
やつ は うち は の 本当の 力 を 知ら ない 。
うち は に は →
相手 の 視覚 に 訴える こと なく はめる 瞳 術 が ある 。
光 を 失う こと と 引き換え に な 。
イザナギ …? イザナギ を 知って る の か ?
ダンゾウ と 戦った とき それ を 使って きた 。
お前 … よく 生きて いた な 。
それ は いい 。 どう やって イザナギ を 使う ?
イザナギ で は ない 。
それ と 対 に なる もう 1 つ の 禁 術 。
もう 1 つ !?
すでに 仕込み は 整った …。
やつ の 運命 を 握る 究極 の 瞳 術 …。
イザナミ だ !
《 イザナミ !?》
イザナギ が 運命 を 変える 術 なら →
イザナミ は 運命 を 決める 術 !
サスケ … 俺 から 離れる な 。
《 運命 を 決める 術 !?
イザナギ と 同じ ような 術 が 他 に も …》
何 を しよう と して いる の か 知ら ない けど →
今 の 僕 に は 何も 通じ ない よ …。
僕 が 何者 な の か →
キミ たち は わかって い ない ようだ ね !
仙法 無機 転生 !
イタチ !
生体 機能 を 持た ない もの 自体 に →
生命 を 与え コントロール する 術 さ …。
チャクラ で 操る 術 と は わけ が 違う よ 。
いき すぎて る だ ろ ?
スサノオ で サスケ 君 を 守った 分 遅れた ね …。
なに … サスケ 君 は 傷つけ やしない よ 。
僕 の 大切な 実験 体 だ から …。
さて … これ で また 頭 の 中 を 上書き する 。
どう なる か は わかる だ ろ 。
天 照 !
最大 の 攻撃 瞳 術 は →
最大 の 防御 に も なる って こと だ ね 。
熱くて 鍾乳洞 も もと に 戻っちゃ った か 。
すまない … サスケ …。
悪い が 僕 の 勝ち だ 。
すべて を 成し 制する こと に 近づき つつ ある 僕 に とって →
どうしても 失敗 する 姿 が 思い浮かば ない んだ よ 。
かつて 大 蛇 丸 様 が 集め 研究 し 尽くして きた →
自然 界 の 法則 や 原理 が →
いまや 僕 の 中 に すべて 蓄積 さ れて いる 。
人 から 蛇 へ 蛇 から 龍 へ …。
そして この世 で いちばん 六 道 仙人 に 近しい の は この 僕 …。
それ に 比べれば うち は の 名 など …。
言って ろ ! お前 に うち は の 何 が わかる !
いい か !
( イタチ ) カブト お前 を 見て いる と →
まるで かつて の 俺 を 見て いる ようだ 。
だからこそ … お前 は 負ける 。
いい かい 僕 は もう 脇 に は い ない 。
今 は この 戦争 の 中心 と 言って も いい 。
暁 を 手玉 に とり 戦争 を 有利に 操り →
うち は の 兄弟 を も 追い込んで る 。
( イタチ ) 俺 に とって お前 は →
対立 と 共感 2 つ の 感情 を 抱か せる 。
お前 も 俺 と 同じ スパイ と して →
偽り の 世界 を 歩いて きた もの だ から な 。
俺 も 己 が 何者 か わかって なかった 。
自分 を 知る と いう こと は →
すべて を 成し 完璧に なる こと で は ない と 今 やっと わかる 。
それ は 己 に 何 が でき 何 が でき ない か を 知る こと だ 。
負け 犬 らしい 方便 だ ね 。
でき ない こと を 認めろ と …。
諦めろ って こと かい ?
違う 。 己 が でき ない こと を →
許す こと が できる ように なる こと だ 。
すべて が でき ない から こそ それ を 補って くれる 仲間 が いる 。
本来 できた であろう こと を ないがしろに し ない ため に も な 。
自分 が 何者 か 知り たければ →
本当の 自分 を 見つめ なおし 認める こと だ 。
俺 は それ に 失敗 した 。
皆 に ウソ を つき 己 自身 に も ウソ を ついて ごまかして きた 。
己 自身 を 認めて やる こと が でき ない やつ は 失敗 する 。
かつて の 俺 の ように な 。
キミ ら こそ 僕 の 何 を 知って る ?
僕 は 僕 の やり 方 で ずっと 自分 が 何者 な の か を 探して きた 。
ずっと 。
(( あの 町 の 子 だ ろ ?
この 前 戦闘 の あった とこ だ よ 。
( ウルシ ) どう する ? 姉ちゃん 。
こいつ 頭から 血 出て る し →
もう じき 死ぬ ぜ 。 連れて く の ?
( ノノウ ) ウルシ あなた の とき より は 軽傷 です 。
( ノノウ ) 心配 し ないで 。
こう 見えて も 医療 忍術 が 少し できる の 。
ご 両親 は ?
お 名前 は 何て いう の ?
なん も わかん ねえ の かよ ! った く !
ウルシ 肩 を …。
て め え 運 が よかった な ! ほら 俺 の 肩 に つかまれ !))
( カブト ) それ が 最初の 記憶 。
最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。
僕 に は 何も なかった 。
親 を 知ら ず 自分 の 名 すら 知ら ない 。
(( 傷 の 具合 は いい みたいです ね 。
て め え ありがとう くらい 言えよ ! 礼儀 も 知ら ねえ の か ?
おい また 何 か ある と いけ ねえ から これ でも 被って な !
イテ ! 礼儀 どころ か 親 も 知ら ねえ し →
自分 の 名前 まで 知ら ねえ やつ は 初めて だ よ 。
あなた は 今日 から ここ で 暮らす の よ 。
つまり 今日 から 私 が あなた の お 母さん です 。
何 か あったら 遠慮 は いり ませ ん よ 。
でも こいつ 名前 も ねえ って の は 不便だ よ な 。
( ノノウ ) そう ね 。
何 が いい かしら ?
カブト って の は どう かしら ?
雑 。 適当 。
見た まん ま じゃ ん 。
考え すぎ ない こと が いちばん です 。
俺 が 考える よ 。
何 が いい と 思う ?
( ウルシ ) こいつ 今 笑った 。
結構 気 に 入った みたいだ ぜ この 名前 。
( ノノウ ) よかった 。
(( ウルシ : て め え ありがとう くらい 言えよ 。
礼儀 も 知ら ねえ の か ?))
う ~ ん どうした もの か 。
国 や 里 から の 補助 金 だけ で は もう やっていけ ませ ん よ 。
国 と 里 に もう 少し →
かけあって みる しか あり ませ ん ね 。
もう 一 文 たり と も 出しちゃ くれ ませ ん よ 。
しかし 運営 は ギリギリ です 。
また 一 人 増えた ばかりです し 。
わかり ました 。 私 が なんとか し ます 。
ですから …。 ( カブト ) イテッ 。
こんな 時間 に 何 を して る ん だい !
もう 寝る 時間 だ よ !
この 子 は まだ 来た ばかりです し →
院 で の 時間割 や ルール を 知り ませ ん 。
大 目 に 見て ください 。
まったく … マザー は 甘い んだ から 。
ほら こっち 来て 時計 を 見て み な 。
今 は 消灯 時間 20 分 も 過ぎて る 。
じゃあ 消灯 時間 は 何 時 ?
今 ここ で きっちり 覚え ましょう ね 。
ほら 何 時 だい ? ちゃんと 自分 で 覚える んだ よ 。
この 子 は まだ 小さい 。
計算 どころ か 時計 が 読め なくて 当たり前だ よ 。
今日 の ところ は もう …。 ( カブト )9 時 。
正解 です 。
ハハ ! 目 が 悪かった だけ の ようだ ね 。
この 年 で 賢い 。 早速 メガネ が いる ね 。
は あ ? どこ に そんな お 金 が ある ん だい 。
った く よく 見え ない なら 見え ない と →
早く 言えば いい のに ね 。
これ から は 時間 を 守れる わ よ ね 。
ただ レンズ の 度 が 合って る と いい んだ けど 。
♪♪~
ありがとう …))
( カブト ) 名 は 記号 メガネ は 道具 。
最初 から 僕 は 何者 で も なかった 。
(( ありがとう ありがとう 。
もう 十 分 よ ))
最初 から 僕 に は …。
何も ない 。
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』。
今回 は ご覧 の 豪華な 歌手 11 組 の 皆さん に よる →