NARUTO - ナルト - 疾風 伝 - シーズン 15 - 348 - 新生 ・“ 暁 ”
( 長門 ) みんな 戦い に 疲れて きて る ね 。
( 弥彦 ) あぁ 。
戦い に 勝った って 暁 に は 報酬 も 何も ねえ 。
ある の は ただ 理想 だけ 。
いつか たまった 疲労 は その 理想 を 消して くだろう よ 。
みんな 何の ため に 戦って る の か それ を 忘れる って いう の か ?
長門 お前 が 暁 の リーダー に なって くれ ない か ?
え ? 俺 は リーダー なんて 器 じゃ ねえ んだ 。
あの とき …。
初めて 人 を 刺した 。
その 感触 が この 手 に 残って て →
俺 は それ だけ で ブルッ てる 。
弥彦 …。
だけど お前 は 違う 。
お前 に は 英雄 の 印 が ある 。
輪廻 眼 と いう 特別な 印 が 。
それ が みんな の 新しい 理想 と なる 。
弥彦 俺 の 輪廻 眼 を 利用 する の か ?
俺 は 自分 が 怖い んだ 。
ずっと この 眼 の せい で 苦しんで きた 。
わかって る 。
だが お前 に は その 力 を 制御 する 存在 が いる 。
小南 は ずっと お前 の そば に いる 。
弥彦 …。
( 鳩 助 ) 兄貴 大変だ ! どうした ?
半 蔵 の 使者 が 来た 。
( 勘 蔵 ) そな たが 暁 の リーダー 弥彦 殿 か ?
あぁ そうだ 。
拙者 は 山椒 魚 の 半 蔵 の 腹心 勘 蔵 と 申す 。
そ なた たち 暁 の 噂 は かねがね 聞いて おる 。
武力 に 頼ら ぬ 平和 主義 を 貫いて いる と か 。
それ が 俺 たち 暁 の 理念 だ 。
半 蔵 より 親書 を 預かって まいり ました 。
これ を 。
これ は 本当な の か ?
そな たら と じかに お 会い し たい と 。
半 蔵 は 暁 を お 認め に なった 。
( 勘 蔵 ) いずれ 半 蔵 は そな た たち に →
雨 隠れ を 囲む 三 国 の 和平 交渉 を 任せる つもり でも いる 。
( 鳩 助 ) 三 国 の 交渉 役 って すげ ぇぜ 兄貴 !
この 話 承知 した と 半 蔵 様 に 伝えて くれ 。
( みんな ) う ぉ ~ っ !
( 鳩 助 ) これ で 俺 たち も 堂々と 人助け が できる !
ここ に 来る まで 多く の 犠牲 を 払って きた 。
やっと その 連中 に 顔 向け が できる 。
弥彦 キミ の 相手 の 痛 み を わかろう と する 思い が →
半 蔵 に 届いた んだ よ 。
見て ごらん よ 。
暁 は 理想 を 取り戻した 。
印 なんて 必要 なかった んだ よ 。
みんな キミ の 理想 に どこまでも ついていく 。
長門 …。
俺 たち は 間違って なかった 。
明日 の 半 蔵 様 と の 会合 は 俺 と 長門 で 行く 。
大丈夫 か よ 兄貴 俺 たち も 一緒に …。
いや 大丈夫だ 。 俺 たち が 大挙 して →
押しかけたら 半 蔵 様 も ビックリ しち まう 。
確かに そう だ けど 。
そう いえば 小南 は ?
急きょ 第 七 地区 の 見回り に 行って る 。
明日 の 朝 まで 帰ら ない 。
そう か せっかく の 日 な のに 。
とにかく 暁 は 今日 大きな 一 歩 を 記した !
みんな 今日 は 任務 を 忘れ 無礼 講 だ !
( みんな ) お ~ っ !
( 半 蔵 ) 暁 の 小僧 たち に は 気づか れて は いま い な ?
( ダンゾウ ) もちろん だ 。
弥彦 と か いう 小僧 が 死ねば 暁 は 自然 消滅 する だろう 。
そちら の 首尾 は ?
心配 無用 。
( 小 南 ) 誰 が ?
( 小 南 ) これ は !
( 半 蔵 ) 今頃 人質 を 確保 して いる 頃 だ 。
これ で 里 を 脅かす 不 逞 の 輩 は 消え →
雨 隠れ は 貴 殿 の もの だ 。
やっと ここ まで 来た 。
長門 。
お前 は !?
現実 が 大きく 動き出して いる 。
今 すぐ 弥彦 たち と 手 を 切り 俺 と 行動 を ともに しろ 。
でなければ お前たち は …。
俺 たち が 何 だ !?
弥彦 の 言って いる こと は ただ の 理想 だ 。
相手 の 痛 み を わかろう と →
相手 は こっち の 痛み など 知ろう と は し ない 。
そして この 世界 も また そんな こと を 望んで い ない 。
それ が 現実 だ 。
輪廻 眼 を 持つ お前 なら それ を 理解 できる はずだ 。
アンタ が 何 を 言おう と 俺 は 弥彦 の 理想 を 信じる !
痛み が 伴わ なければ 現実 を 実感 で きんか ?
そういう ところ は 輪廻 眼 を 持とう と →
お前 も 凡人 だ な 長門 。
よかろう 真実 を 見極めろ 。 自ら の 痛み と ともに な 。
ここ に いた の か 長門 。 弥彦 。
誰 かいた の か ?
いや …。
そろそろ 出発 しよう 。
半 蔵 様 と の 会合 に 遅れ ち まう 。
うん 行こう !
( ネズミ の 鳴き声 )
イテェ ! 何 だ よ 人 が 気持 よく 寝て る って のに まったく !
なに なに ?
おい 弥彦 と 長門 の 兄貴 は !?
もう 出かけた んじゃ ない の か ?
今日 は 半 蔵 と の …。
みんな を 叩き起こせ !
兄貴 たち の あと を 追う ぞ !
どうした !? わけ は あと で 話す !
おい いったい 何 が あった !?
木 ノ 葉 国境 付近 に いる →
メンバー から 連絡 が 入った 。
木 ノ 葉 の 暗部 の 部隊 が →
半 蔵 の 元 に 向かった って な !
えっ 木 ノ 葉 の 暗部 ?
なんで 連中 が 半 蔵 の とこ に ?
詳しい こと は わから ねえ !
だが イヤな タイミング じゃ ねえ か よ 。
それ に よく 考えて みりゃ →
半 蔵 の 話 って の も →
うま すぎる 気 が する !
それ じゃ 今日 の 半 蔵 と の 会合 …。
とにかく 兄貴 たち の 耳 に 入れて おか ねえ と !
残念だ が ここ から 先 に お前たち を 通す わけに は いか ん 。
誰 だ !?
俺 の 名 は うち は マダラ 。
キサマ 半 蔵 の 差し金 か !?
半 蔵 の 仲間 で は ない が →
今 お前たち に よけいな 手出し を さ れて は 困る 。
俺 は 長門 に 現実 を 知って もらわ なきゃ なら ない んで な 。
何の こと かわか ん ねえ が 時間 が ねえ !
コイツ を 叩きのめせ ! ( みんな ) おお ~ っ !
ザコ は 任せた 。
( ゼツ ) まったく 人使い が 荒い んだ から 。
韋駄天 の 鳩 助 !
俺 の 足 を なめて もらっちゃ 困る ぜ !
う お ~!
すり抜けた 。 いったい どう なって …。
鳩 助 !
テメエ ら なんで こんな こと を …。
長門 の 輪廻 眼 を 本当の 意味 で 開眼 さ せる 。
なんの こと だ ?
この 呪わ れた 世界 に 本当の 平和 など 存在 し ない 。
長門 は 今 の 理想 を 捨て 新たな 世界 に 旅立つ 。
そう は いく かよ !
大仏 俺 ごと やれ !
ぐ っ …。
早く !
あの世 で 会おう ぞ !
はっ !
水 牢 の 術 か 。 この 程度 の 術 で 俺 は やれ ん ぞ 。
《 ただ の 水 牢 じゃ ねえ 》
《 これ は セメント 》
《 戦争 孤児 だった 俺 の や さ ぐれた 人生 の 中 で →
暁 は 初めて 見た 希望 だった んだ 。
それ を テメエ なんか に 奪わ れて たまる か よ !》
《 捨て身 の 攻撃 な のだろう が →
お前 と で は 文字どおり 次元 が 違う 》
そんな …。
鳩 助 お前 の 死 は ムダ に は …。
イタタタ … 固まった 表皮 が 剥けちゃ って ヒリヒリ する よ 。
悪い が お前たち は 全員 ここ で 始末 する 。
大丈夫 か ? ああ 。
さあ 急ぐ ぞ 。 長門 の 運命 を 見届ける 。
( 半 蔵 ) 弥彦 。 リーダー の お前 に は ここ で 死んで もらう 。
抵抗 すれば この 女 の 命 は ない 。
そこ の 赤い 髪 の お前 それ で 弥彦 を 殺せ 。
そう すれば 女 と お前 は 助けて やる 。
やめて 長門 。 私 の こと は いい から 2 人 と も ここ から 逃げて !
( 弥彦 ) 長門 。
俺 を 殺 れ 。
長門 ! やめて !
早く しろ 。 この 女 が 死んで も いい の か ?
小南 …。
弥彦 …。
小南 と なんと して でも 生き延びろ 。
お前 は この世 の 救世 主だ 。
お前 だったら 本当に …。
弥彦 !
やれ !
弾いた だ と !? どう やって ?
やった か 。
長門 。 小南 。
弥彦 を 抱いて じっと して いろ 。
やる な 小僧 。
わし の 火 遁 を 食らい ながら 逃げきる と は 。
お前 ただ の ガキ で は ない な その 眼 。
やれ !
口 寄せ 外 道 魔 像 !
( みんな ) ぐ わ ぁ ~!
お っ 出た ! 呼んだ か 。
十 尾 の 抜け殻 。
なんだ あれ は 。
長門 これ は 使っちゃ ダメ !
う お ぉ ~!!
ぐ わ ぁ !
♪♪~
あれ に 触れたら 死ぬ ぞ ! うわ ぁ !
う お ぉ ~!!
( 悲鳴 )
お前 が カゲ の リーダー だった ようだ な 。
輪廻 眼 を 持って いよう と は 驚か さ れた わ 。
長門 …。
う お ぉ ~!!
瞬 身 の 術 !
ハァ ハァ ハァ …。
長門 弥彦 小南 。
夢 の 世界 そこ で また 会わ せて やる 必ず 。
俺 の 言った とおり だった ろ 。
( 長門 ) ああ やっと わかった よ 。
平和 を 保ち たい と する 利己 的な 意思 が 戦争 を 起こし →
愛 を 守る ため に 憎しみ が 生まれる 。
この 呪わ れた 世界 に 本当の 平和 など 存在 し ない 。
その とおり だ 。
暁 は 永遠に キミ が リーダー だ 。
弥彦 。
( 開演 ブザー )
皆様 お 変わり ございませ ん か ?
美 空 ひばり です 。
では 最後 まで ご ゆっくり お楽しみ ください 。
( 宮本 )『 木曜 8 時 の コンサート 名曲 ! に っぽ ん の 歌 』 2 時間 スペシャル 。
( 松丸 ) 今回 も 豪華な 歌手 の 皆さん に よる →